JPH1191711A - 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法 - Google Patents

小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法

Info

Publication number
JPH1191711A
JPH1191711A JP10140181A JP14018198A JPH1191711A JP H1191711 A JPH1191711 A JP H1191711A JP 10140181 A JP10140181 A JP 10140181A JP 14018198 A JP14018198 A JP 14018198A JP H1191711 A JPH1191711 A JP H1191711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
packaging
storage recess
small
band material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10140181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3486102B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Mori
和弘 森
Eiji Ichitenmanya
英二 一天満谷
Kurahei Tanaka
倉平 田中
Uzou Tomii
卯蔵 富井
Yukihiko Asao
由紀彦 浅尾
Yozo Uozu
洋三 魚津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Nissho Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissho Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nissho Corp
Priority to JP14018198A priority Critical patent/JP3486102B2/ja
Publication of JPH1191711A publication Critical patent/JPH1191711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3486102B2 publication Critical patent/JP3486102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装作業が容易で経済的な小部品の包装用帯
材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方
法を提供する。 【解決手段】 長手方向に沿って配置された多数の収納
凹部14に小部品20を収納し、収納凹部14の表面を
被覆テープ30で覆って小部品20を包装する帯材10
であって、圧縮成形性を有する可撓性材料からなり、表
面から所定の深さまで厚み方向に圧縮して成形された収
納凹部14を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小部品の包装用帯
材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方
法に関し、詳しくは、チップ抵抗などの微小電子部品そ
の他の小部品を輸送保管等のために搬送するのに利用さ
れ、多数の小部品をまとめて包装しておくための包装用
帯材と、そのような包装用帯材を用いる包装方法と、そ
のような包装方法に用いる包装装置と、そのような包装
用帯材で包装された電子部品を搭載個所に実装する方法
とに関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品、特に、数mm程度の大きさしか
ないチップ抵抗などの微小な電子部品を搬送する技術と
して、キャリアテープがある。微小な電子部品の搬送に
用いられるキャリアテープの構造例を示す。合成樹脂シ
ートからなる長尺状の帯材に、長手方向に沿って電子部
品の収納凹部をエンボス成形しておき、この収納凹部に
電子部品を収納してから、帯材の表面に透明なカバーテ
ープを貼着する。電子部品を実装装置などに供給する際
には、キャリアテープのカバーテープを剥がしながら個
々の収納凹部から電子部品を取り出す。
【0003】このようなエンボス構造の合成樹脂キャリ
アテープは、電子部品を取り出した後の処分が困難であ
る。合成樹脂材料からなる帯材は、環境汚染の問題があ
るため、焼却や埋立による処分に制限がある。また、収
納凹部の形状に相当する膨出形状がキャリアテープの裏
面に突出するため、キャリアテープ同士を上下に重ねた
りロール状に巻回して保管したりする際に、裏面への膨
出形状が邪魔になって、積み重ねや巻回が困難であると
いう問題もある。
【0004】キャリアテープとして、廃棄処分が容易な
紙材料を用いることが提案されている。紙材料を用いた
キャリアテープの構造例を示す。ある程度の厚みがある
紙からなる帯材に、長手方向に沿って電子部品の収納孔
を多数貫通形成しておく。帯材の裏面には紙や合成樹脂
からなる薄いフィルムを貼り付けて、収納孔の底を形成
する。フィルムで底が形成された収納孔に電子部品を収
納してから、帯材の表面にカバーテープを貼着する。
【0005】その結果、帯材の収納孔毎に電子部品が保
護収納された状態になる。電子部品が収納されたキャリ
アテープをリール状に巻回保持しておけば、嵩を取らず
に搬送取扱いが容易になる。キャリアテープの裏面に膨
出部分がないので、巻回は容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のキャリ
アテープでは、電子部品の収納部を構成する部材とし
て、帯材とその裏面に貼り付けるフィルムとの二つの部
材が必要になるとともに、帯材の裏面にフィルムを貼り
付ける工程が必要であり、包装作業に手間がかかり、包
装コストも高くつくという問題があった。裏面のフィル
ムは薄いので、収納部の底が薄くなり、電子部品の保護
が不十分になる。
【0007】電子部品の寸法形状毎に、収納部の寸法形
状が異なる帯材を準備しなければならないため、帯材の
在庫管理が面倒で、帯材の保管に広い場所を必要とす
る。包装作業中に、包装する電子部品を変更するには、
一度包装作業を中断して、別の帯材に取り替える手間が
かかる。帯材に収納部を貫通加工すると、加工時に発生
する材料粉が収納部の周辺に付着し、それが電子部品に
も付着するという問題がある。微小かつ精密な電子部品
の場合、加工粉の付着は好ましくないことである。
【0008】上記問題は、前記した電子部品に限らず、
その他の微小な部品をキャリアテープ方式で包装してお
く場合にも生じることである。そこで、本発明の課題
は、前記した従来のキャリアテープが有する問題点を解
消し、包装作業が容易で経済的な小部品の包装用帯材、
包装方法および包装装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る小部品の包
装用帯材は、長手方向に沿って配置された多数の収納凹
部に小部品を収納し、収納凹部の表面を被覆テープで覆
って小部品を包装する帯材であって、圧縮成形性を有す
る可撓性材料からなり、表面から所定の深さまで厚み方
向に圧縮して成形された収納凹部を備える。
【0010】本発明に係る包装方法は、上記包装用帯材
の収納凹部に小部品を収納し、収納凹部の表面を被覆テ
ープで覆って包装する方法であって、以下の工程(a) 〜
(d)を含む。 (a) 前記収納凹部を形成する前の帯材を一定方向に走行
させる工程。 (b) 前記帯材の表面から厚み途中までの深さを有する収
納凹部を、帯材の裏面側への膨出を抑止してプレス成形
する工程。
【0011】(c) 前記帯材の収納凹部に小部品を収納す
る工程。 (d) 前記収納凹部を覆って前記帯材の表面に前記被覆テ
ープを接合する工程。 各構成要件について具体的に説明する。小部品 従来キャリアテープ方式で包装されていた各種部品が適
用できる。
【0012】大量の部品を十分な保護状態で搬送する必
要がある電子部品その他の精密部品に好適に利用され
る。電子部品としては、チップ抵抗やチップコンデン
サ、各種センサチップなどが挙げられる。小部品の形状
としては、特に限定されず、直方体状その他の多角立方
体状、円柱や半球状などの曲面部分を有する立体形状、
外周にピンその他の突起部を有するものなどに適用でき
る。
【0013】帯材 帯材の材料は、搬送時にリール状に巻き取るなどの取り
扱いが可能な程度の可撓性を有していることと、プレス
成形で収納凹部が形成できる程度の圧縮成形性を有して
いる材料であれば、基本的には既知のキャリアテープに
用いられているテープ材料と同様の材料を用いることが
できる。70〜95%の圧縮成形が可能な材料が好まし
い。具体的には、合成樹脂、発泡樹脂、セラミック、
紙、繊維などからなるフィルム材またはシート材を単層
あるいは複層にして用いることができる。天然繊維と合
成繊維とが組み合わせられた紙材も用いられる。焼却等
の廃棄処理が行い易い材料を用いるのが好ましい。
【0014】帯材として、導電性材料を用いたり、表面
に導電処理や帯電防止処理を施しておけば、電子部品な
どの包装に好ましい。帯材を構成する合成樹脂や紙に、
カーボンブラックなどの導電性材料を配合しておくこと
もできる。帯材の表面に貼着する被覆テープの貼着性お
よび剥離性の良い材料が好ましい。帯材の幅および厚み
は、収納する小部品の寸法に合わせて設定される。特
に、帯材の厚みは、少なくとも小部品の高さ寸法よりも
少し分厚い程度に設定しておく必要がある。具体的に
は、例えば電子部品の包装に用いる場合、JIS等で規
格化されたキャリアテープの幅および厚みの寸法値の何
れかを採用することができる。具体的には、帯材の厚み
は、0.40〜0.95mmが好ましい。帯材の幅は、4
〜8mmが好ましい。帯材の長さは、1000〜5000
mが好ましい。帯材として、坪量335〜730g/m2
紙材料を用いるのが好ましい。
【0015】帯材には、機械的に走行させる際に利用す
る送り孔等の送り手段を設けておくことができる。送り
手段は、孔あるいはスリット、切り欠き、突起など、通
常の帯状材料を走行させる機構構造が採用される。送り
手段は、通常、電子部品の保持の邪魔になり難い帯材の
両側端に設けられるが、片側端でもよいし、小部品の収
納の邪魔にならなければ中央に設けてもよい。
【0016】帯材として、予め送り手段が形成されたも
のを用いてもよいし、送り手段を有しない帯材を用い
て、この発明に係る包装装置で小部品を包装する作業の
前あるいは後に連続して送り手段の加工工程を行うこと
もできる。帯材として、多数の収納凹部を並べて配置で
きる広幅の帯材を用いることができる。この場合、帯材
の幅方向に多数の収納凹部を並べてプレス成形したあと
で、帯材を収納凹部の中間で幅方向に裁断すれば、1列
あるいは任意の列数の収納凹部が配置された帯材を得る
ことができる。
【0017】収納凹部 小部品を収納して保護しておけるだけの面積と深さが必
要である。収納凹部の深さが、収納凹部に収納される小
部品の高さよりも深いことが好ましい。収納凹部の形状
は、小部品の形状に合わせるとともにプレス成形が可能
な形状を採用する。具体的には、平面形が多角形や円
形、楕円形その他の形状で深さ方向につづく筒状を有す
るものが好ましい。小部品の凹凸形状に対応する凹凸形
状を収納凹部の内面に形成しておくこともできる。収納
凹部の内側壁のうち、少なくとも一方の側壁が、表面側
よりも奥側にかけて狭くなるテーパ状の凹部であっても
よい。
【0018】なお、収納凹部の深さは、帯材の厚みより
も少し浅く設定される。収納凹部の深さが帯材の厚みの
1/2以上を有するものが好ましい。収納凹部の深さが
0.35〜0.90mmであることが好ましい。収納凹部
の深さの許容誤差が、±1.5%以内であることが好ま
しい。好ましい許容誤差の具体値は、収納凹部の深さに
よって異なり、最大が深さ0.85mmの場合で許容誤差
±0.1mm、最小が深さ0.30mmの場合で許容誤差±
0.03mmである。帯材の厚みと収納凹部の深さとの差
が、収納凹部の底部分の厚みになる。小部品の保護を十
分にするには、収納凹部の底の厚みを分厚くするのが好
ましい。
【0019】被覆テープ 通常のキャリアテープにおけるカバーテープあるいはフ
ィルムと同様の材料および構造が採用できる。被覆テー
プの材料は、合成樹脂、紙などが用いられる。透明なテ
ープであれば、収納凹部に収納された小部品の状態を包
装状態でも観察することができる。被覆テープを、熱接
着によって帯材に接合する場合には、熱接着性の材料を
用いる。
【0020】帯材の走行 帯材を走行させるには、通常のキャリアテープの搬送走
行手段と同様の装置が用いられる。帯材は、一定の長さ
毎に切断された定尺材料を順次走行させてもよいが、長
尺状の帯材をリール状に巻回保持しておき、その一端を
引き出して走行させ、処理を終えた帯材を再びリール状
に巻回して回収すれば、能率的な作業が可能であり、帯
材の供給および小部品が包装された包装体の取扱いも行
い易くなる。
【0021】帯材に有する送り孔等の送り手段と係合す
る送り機構を備えていれば、確実な走行が可能になる。
帯材を一定方向に走行させる際には、帯材を一定速度で
継続的に連続走行させてもよいし、各処理工程で帯材が
一端停止を行い、処理が完了してから走行を再開するよ
うに間欠的に走行と停止を繰り返しながら連続走行させ
てもよい。各処理工程における帯材の走行状態のずれを
吸収するために、各処理工程の中間に、帯材を一定量だ
け弛ませておく走行調整部を設けることができる。
【0022】前記した広幅の帯材を供給して走行させる
とともに、幅方向に裁断された加工済の帯材はそれぞれ
別個のリールに回収させることができる。帯材の回収に
は、帯材を幅を揃えて順次巻回していく、いわゆるレコ
ード巻の形態を取ることもできるし、帯材を幅方向で左
右に振らすようにして巻き取る、いわゆるトラバース巻
の形態を取ることもできる。トラバース巻では、200
0m〜6000m程度の長尺製品を得ることができる。
【0023】プレス成形工程 通常の合成樹脂材料や紙材料に対するプレス成形技術が
適用できる。具体的には、収納凹部の形状に対応するプ
レス型で帯材の表面側から加圧すれば、プレス型の形状
に沿った収納凹部が形成できる。プレス型は、帯材の厚
みのうち途中までしか挿入されないように制御する。ま
た、収納凹部がプレス成形されたときに、帯材の裏面側
に膨出が生じないように、帯材の裏面側には平坦な基盤
をあてがうなどしておくのが好ましい。帯材の表面側で
収納凹部の周囲を平坦な押圧板で押圧しておくことで、
収納凹部の成形精度、特に深さ方向の精度を向上させる
ことができる。
【0024】プレス成形の際に、加圧と同時に加熱する
ことで、収納凹部の成形を容易にすることができる。成
形型としてヒータ等を備えた加熱プレス型を用いること
ができる。プレス成形の際の温度や湿度を管理すること
で、品質の安定した高精度の収納凹部を成形することが
できる。プレス型の作動を制御する油圧機構に供給する
作動油の温度を制御することで、プレス型の作動位置を
正確に制御して、収納凹部の精度を向上させることがで
きる。収納凹部の成形形状をレーザ光等を利用する光学
検査装置を用いてインラインで検査し、その検査結果
を、前記作動油の温度管理にフィードバックさせること
ができる。
【0025】プレス成形により、帯材の表面から厚み途
中までの深さを有する収納凹部が形成されるとともに、
帯材の裏面側には膨出が生じない。プレス成形では、帯
材から切断粉や切削粉が出ることはない。プレス成形さ
れた収納凹部の底部分は、帯材の厚み分の材料が薄く圧
縮されることになるため、強度的に優れたものとなる。
【0026】プレス成形として、目的の収納凹部を成形
するために必要な外形よりも少し小さなプレス型で成形
した後、目的の収納凹部の外形に対応するプレス型で成
形する、いわゆる2度打ちなど、プレス型を段階的に大
きくして複数回のプレス成形を繰り返す方法が適用でき
る。プレス成形の後で、シェービング加工を行うことが
できる。これらの方法は、収納凹部の精度向上ととも
に、収納凹部の内面におけるケバ立ちの防止や、成形後
の復元の抑制に有用である。
【0027】プレス成形装置として、ナックル機構プレ
スを使用すると、プレス型の作動位置を正確に制御でき
る。プレス成形により形成された収納凹部の内部に、繊
維のケバ立ちや材料の微粉が生じている場合、レーザ光
を照射してケバ立ちや微粉を焼却することができる。収
納凹部よりも少し小さな外形で高温に加熱された熱整形
型を収納凹部に挿入することで、前記ケバ立ち等を取り
除いたり、プレス成形後の復元による変形を修正するこ
とができる。
【0028】小部品の収納工程 通常のキャリアテープに対する部品供給手段が用いられ
る。いわゆるパーツフィダーや部品搬送具などが利用さ
れる。真空吸着ノズルで小部品を吸着保持すれば、小部
品の損傷を防いで効率良く取り扱うことができる。一つ
の収納凹部には一つの小部品を収納しておくのが一般的
であるが、一つの収納凹部に複数の小部品を収納してお
くこともできる。
【0029】収納凹部に小部品が適切に収納されたか否
かを検査するために、収納工程の後で検査工程を行うこ
とができる。検査工程としては、光学センサやイメージ
センサなどによる光学的検査、磁気的検査、機械的検
査、空気圧による検査など、通常の製品検査作業で利用
される検査方法および装置が用いられる。収納凹部に小
部品を収納する前に、収納凹部の底部に粘着剤層を配置
しておけば、輸送取扱い中における小部品の移動や収納
凹部の内壁との衝突を抑えることができる。粘着剤層の
形成手段としては、液状の粘着剤をノズルなどで収納凹
部に塗布あるいは供給することができる。粘着剤層の代
わりに磁性剤層を設けておけば、着磁性のある金属材料
を含む電子部品などの小部品を磁力で収納凹部内に固定
しておくことができる。帯材の走行路中で収納凹部の下
面に配置される構造部分に磁性体あるいは磁界の発生機
構を配置しておき、電子部品に対して着磁力を作用させ
ることで、電子部品が収納凹部から浮き上がるのを防止
することもできる。
【0030】被覆テープの接合工程 走行する帯材の上方で収納凹部を覆うように被覆テープ
を供給して帯材の表面に被覆テープを接合する。被覆テ
ープも帯材と同様にリール状に巻回して保持しておき一
端から順次引き出して供給することができる。
【0031】被覆テープを帯材に接合する手段として
は、接着剤や粘着剤による接合、熱接着、高周波接着、
その他の通常のテープ材料同士の接合手段が利用でき
る。被覆テープとして、予め表面に粘着層や接着層が形
成されたものを用いることもできる。帯材に対する被覆
テープの接合位置は、少なくとも収納凹部に収納された
小部品の脱落を阻止できる位置を接合する必要がある。
例えば、収納凹部の両側に沿って直線状あるいは断続線
状、スポット状などに接合しておいてもよいし、収納凹
部の四方の全ての周囲を接合しておくこともできる。被
覆テープの全面を帯材に接合することもできる。
【0032】なお、小部品を取り出す際には被覆テープ
が比較的容易に除去できることが好ましい。そのために
は、包装後の取扱い中に小部品が脱落しない程度で最小
限の強さおよび位置で接合を行っておけば十分である。
小部品が収納された収納凹部が被覆テープで被覆された
帯材からなるキャリアテープは、通常のキャリアテープ
と同様の取扱いが可能である。帯材の裏面には収納凹部
に対応する突起や膨出部分がないので、キャリアテープ
を重ねて置いたり、リール状に巻回したりしておく際
に、キャリアテープ同士が隙間や段差を生じることなく
ぴったりと重ねておくことができ、嵩が低くなり、取扱
いも容易になる。
【0033】電子部品の実装方法 上記した包装用帯材に包装された小部品である電子部品
は、回路基板等の搭載個所に実装して使用される。実装
方法として次の工程を含む方法が採用される。 (m) 前記電子部品が包装された包装用帯材を一定方向に
走行させる工程。
【0034】(n) 前記包装用帯材から前記被覆テープを
剥がす工程。 (o) 前記包装用帯材の収納凹部から前記電子部品を取り
出す工程。 (p) 前記電子部品を前記搭載個所に実装する工程。 上記方法によれば、包装用帯材からの電子部品の取り出
しおよび実装を能率的に行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1に示す包装装置は、小部品2
0としてチップ抵抗を包装する場合を示す。チップ抵抗
としては、例えば、3.2×2.5×0.6mmの直方体
状をなすものから、0.6×0.3×0.3mm程度の微
小なもの等が知られている。厚み範囲として0.3〜
0.85mm程度のものがある。
【0036】〔包装装置の構造〕紙材料からなる帯材1
0がリール状に巻回された帯材リール10aが、リール
保持架16に回転自在に支持されている。帯材10の幅
は、小部品20の幅よりも十分に広いものであり、例え
ば8mm幅、4mm幅のものが用いられる。帯材10の長さ
は、数百mから千m以上のものもある。
【0037】帯材10として、以下の特性を有するもの
が好適に使用できる。 厚さ :0.63〜0.95mm 密度 :0.36〜0.82g/cm2 平滑度 :60〜66cm 引張強さ :タテ68〜86kgf /ヨコ27〜53kgf 伸度 :タテ2.9〜3.3%/ヨコ8〜8.5% 剛度 :タテ690〜1700gfcm/ヨコ290〜
840gfcm ピッキング:表13A/裏14A 水分 :9.5〜12% Z軸ハガレ:31〜34kg/in2 発錆試験 :B ピール強度:表29〜32g 表面粗さ :表2.4〜2.7Ra 重金属 :カドミウム、水銀、6価クロムを含まな
い。
【0038】有害物質 :特定フロン、四塩化炭素、ト
リクロロエタンを含まない。 帯材リール10aから帯材10の一端が引き出され、ガ
イドロール70を経てプレス成形部50に供給される。
プレス成形部50は、平坦な基盤54と昇降自在なプレ
ス型52との間に帯材10を走行させ、プレス型52の
昇降動作によって、帯材10をプレス成形する。
【0039】プレス成形部50の下流側には、走行調整
部10bを経て包装部60が配置されている。走行調整
部10bは、前後に配置されたガイドロール70、70
の中間で、帯材10を一定距離だけ弛ませている。この
帯材10の弛みによって、プレス成形部50と包装部6
0とにおける帯材10の走行状態のずれを吸収すること
ができる。
【0040】包装部60には、帯材10の走行経路の上
方に、パーツフィーダ64、部品供給ノズル62、画像
検査器66、被覆テープ巻回リール30a、ヒートシー
ル器68、および、巻取架18が順次並んでいる。パー
ツフィーダ64は、多数の小部品20を収容しておき、
部品供給ノズル62の動作位置に小部品20を順次送り
出す。部品供給ノズル62は、図示しない真空源に連結
されており、先端に小部品20を吸着保持する。画像検
査器66は、帯材10や小部品20の状態を光学的に捉
える。画像検査器66で得られた情報は図示しない画像
処理装置で処理されて検査される。被覆テープ巻回リー
ル30aには、PET樹脂などの透明合成樹脂フィルム
からなる被覆テープ30が巻回されている。ヒートシー
ル器68は、下端に備えた融着刃67で帯材10と被覆
テープ30が熱融着される。巻取架18には、小部品2
0が包装された帯材10が巻回される。
【0041】〔包装作業〕図2は、包装作業を工程順に
示している。図3に示すように、帯材10は、細幅の長
尺テープ状をなしており、一方の側端に沿って等間隔で
送り孔12が貫通形成されている。帯材10がプレス型
52の真下に配置されると、プレス型52が下降してく
る。帯材10の上面にはプレス型52の形状に対応する
収納凹部14が成形される。図3に示すように、収納凹
部14は平面正方形状をなしている。プレス型52は帯
材10の厚みの途中までしか下降しないので、厚み途中
までの深さの収納凹部14になる。プレス成形時、帯材
10の下面には平坦な基盤54が当接しているので、帯
材10の下面に膨出形状が形成されることがなく、平坦
な裏面のままになる。したがって、収納凹部14の底部
分では、帯材10の厚みが圧縮されて薄く固められた状
態になっている。底の厚みが約0.5mm程度になるよう
に圧縮成形する。
【0042】例えば、厚み0.95mmの帯材10に深さ
0.90mmの収納凹部14を形成する場合、帯材10の
圧縮率は95%になる。厚み0.40mmの帯材10に深
さ0.35mmの収納凹部14を形成する場合は、帯材1
0の圧縮率が87.5%になる。帯材10の収納凹部1
4が部品供給ノズル62の動作位置に来ると、部品供給
ノズル62に吸着された小部品20が収納凹部14の中
に供給される。
【0043】収納凹部14に収容された小部品20が画
像検査器66の位置に来ると、画像検査器66で小部品
20および収納凹部14の画像を捉える。この画像を画
像処理装置で分析演算することで、収納凹部14の形状
が正確に成形されているか否か、収納凹部14に小部品
20が確実に収容されているか否か、収納凹部14内で
の小部品20の姿勢が適正か否かなどを検査することが
できる。検査の結果、不良が発見されれば、包装作業を
中断して作業のやり直しや機器の調整などを行えばよ
い。
【0044】小部品20が収容された収納凹部14の上
に被覆テープ30が供給される。図4に示すように、被
覆テープ30は、収納凹部14の幅よりも少し広い程度
の幅を有しており、帯材10の送り孔12の位置までは
覆っていない。ヒートシール器68の融着刃67が被覆
テープ30を帯材10に押し付け加熱溶融させる。加熱
融着の条件としては、百数十℃程度で1秒程度、融着刃
67を押し付ければよい。融着刃67は被覆テープ30
の両側端に沿う2枚刃からなり、図4に示すように、収
納凹部14の外側で被覆テープ30を帯材10に融着さ
せ、2本の線状をなす融着部32が形成される。被覆テ
ープ30は透明であるから、被覆テープ30を透して収
納凹部14内の小部品20を確認することができる。
【0045】図1に示すように、被覆テープ30が貼着
された帯材10すなわち包装状態のキャリアテープが、
巻取架18に巻き取られて回収される。帯材10は表面
および裏面の何れもが平坦であるため、巻き取られた状
態では、帯材10同士の間に隙間やずれが生じることは
なく、整然と緊密に巻き取ることができる。巻取架18
に回収されたキャリアテープは、リール状態で輸送保管
に供せられる。キャリアテープを適当な長さ毎に裁断し
てからリール状に巻回しておくこともできる。例えば、
178φリールに対して約20mのキャリアテープを巻
回しておくことができる。
【0046】包装された小部品を利用する際には、通常
のキャリアテープと同様に、電子部品の実装装置などに
装着されて、帯材10から被覆テープ30を剥がしなが
ら収納凹部14から小部品20が取り出される。 〔実装作業〕小部品20として抵抗体チップ等の電子部
品が包装された包装用帯材10から電子部品20を取り
出し、搭載個所に実装する方法を説明する。
【0047】図5に示す実装装置160は、電子部品2
0を実装する回路基板3の上方に配置される。実装装置
160には、その上面に包装用帯材10が配置される本
体部171と、包装用帯材10の送り孔12に係合して
間欠回転して包装用帯材10を走行駆動させる爪車18
1と、電子部品20を搬送する真空チャック144と、
包装用帯材10から剥がした被覆テープ30を回収する
巻取リール166を保持するリールガイド176とを備
えている。
【0048】爪車181で走行駆動され、本体部171
の上面を走行する包装用帯材10から、被覆テープ30
が引き剥がされ、ピン180で上方に反転した被覆テー
プ30は後方に引き出させて巻取リール166に回収さ
れる。巻取リール166は、外周に当接する回転軸17
7により回転駆動される。ピン180の前方には、帯材
10を上面側から押さえる押さえ板175が配置されて
おり、被覆テープ30を剥がす際に、帯材10や収納凹
部14内の電子部品20が浮き上がるのを防止してい
る。
【0049】被覆テープ30が剥がされた帯材10の収
納凹部14に、真空チャック144が挿入される。真空
チャック144は電子部品20を吸着して取り上げる。
真空チャック144は、回路基板3の上方に移動して、
搭載個所に電子部品20を供給する。電子部品20の端
子を回路基板3の端子孔に挿入すれば、電子部品20は
所定の位置に保持される。その後、電子部品20を回路
基板3とめっき接合する工程などは、常法が適用され
る。
【0050】電子部品20が取り出された帯材10は、
爪車181の下方で反転された後、回収される。回収後
の帯材10は、紙からなるので、焼却や埋立による廃棄
処分が容易である。 〔押圧板を用いるプレス成形〕図6に示す実施形態は、
プレス成形の際に押圧板を用いる。図6(I) はプレス成
形中の状態を表し、図6(II)はプレス成形前の状態を表
している。
【0051】プレス成形部50には、帯材10の走行経
路の上方に配置され、油圧機構等で駆動され上下動する
上部ダイセット200と、帯材10の走行経路の下方に
固定された下部ダイセット204を有する。上部ダイセ
ット200の下面にはポンチプレート202を有し、ポ
ンチプレート202には打ち込みポンチ210と打ち抜
きポンチ220が取り付けられている。打ち込みポンチ
210の下端には複数個のプレス型252が突出して並
んでいる。各プレス型252が帯材10に収納凹部14
をプレス成形する。打ち抜きポンチ220は、帯材10
を打ち抜いて送り孔12を形成する。
【0052】ポンチプレート202の下部にはスプリン
グ242を介して、押圧板となる可動プレート240が
配置されている。可動プレート240には、打ち込みポ
ンチ210および打ち抜きポンチ220が通過する貫通
空間があいている。下部ダイセット204の上には基盤
となるダイプレート254が配置されている。ダイプレ
ート254の上面は平坦面となっている。ダイプレート
254のうち、打ち抜きポンチ220に対応する位置に
は抜き孔256が設けられいる。抜き孔256は、ダイ
プレート254から下部ダイセット204を貫通して設
けられている。
【0053】上記プレス成形部50によるプレス成形動
作を説明する。図6(I) に示すように、ダイプレート2
54の上に帯材10が配置された状態で、上部ダイセッ
ト200が下降すると、可動プレート240が帯材10
の上面に接触する。上部ダイセット200およびポンチ
プレート202がさらに下降すると、スプリング242
が圧縮され、可動プレート240は帯材10に当接した
位置のままで、可動プレート240の下端からプレス型
252および打ち抜きポンチ220の先端が突出する。
プレス型252は帯材10に押し込まれて収納凹部14
を成形する。打ち抜きポンチ220は帯材10に送り孔
12を打ち抜く。送り孔12を打ち抜いた抜き屑12a
は、ダイプレート254および下部ダイセット204に
貫通する抜き孔256から排出される。この間、可動プ
レート240は帯材10の上面を押し付けられている。
【0054】その結果、帯材10は上面の可動プレート
240と下面のダイプレート254とで挟み付けられた
状態でプレス成形されるので、帯材10が移動したり変
形したりし難く、収納凹部14および送り孔12の加工
が正確に行える。しかも、可動プレート240から下方
に突出するプレス型252の寸法すなわち帯材10に押
し込まれるプレス型252の寸法が一定になるので、収
納凹部14の深さ方向の寸法が極めて正確に設定され
る。
【0055】〔先端テーパ状のプレス型〕図7に示す実
施形態は、前記図6に示すプレス成形装置において、プ
レス型252の先端形状を変更した場合である。図7
(a) に示すように、プレス型252の先端形状が、中央
から外周に向かって傾斜したテーパー面253になって
いる。テーパー角度の設定は、必要に応じて適宜に変更
できる。
【0056】上記構造のプレス型252を用いて前記同
様のプレス成形を行うと、図7(b)に示す形状の収納凹
部14が成形される。その際、帯材10の平坦な表面に
当接したプレス型252の先端テーパー面253が、帯
材10の材料を左右に押し退けるようにして入り込み、
押し退けられた帯材10の材料は両側方に押し込められ
る。
【0057】その結果、プレス型252に加わる帯材1
0からの反力が小さくなるとともに、収納凹部14の底
部分だけに過剰な圧縮変形や歪みが生じることが防げ
る。なお、成形後に、帯材10の材料が有する復元力に
よって、収納凹部14の底面形状は、プレス型252の
先端テーパー面253に合致するテーパー形状からテー
パーが少なくなる方向に復元する。したがって、先端テ
ーパー面253の角度がある程度付いていても、収納凹
部14に電子部品20を収容するのに支障が生じるほど
大きなテーパーが付くことはない。
【0058】しかも、プレス型252の先端面が平坦な
場合、成形後に帯材10の復元力で収納凹部14の底面
が中央で上方に反るように湾曲する心配があるが、プレ
ス型252に先端テーパー面253を有していれば収納
凹部14の底面が上方に湾曲することが防げる。 〔熱整形型の使用〕図8に示す実施形態は、プレス成形
された収納凹部14に対して、熱整形型による仕上げ加
工を施す。
【0059】図8の左側に示すように、プレス成形され
た段階の収納凹部14は、内面に繊維材料の一部fが突
出する、いわゆるケバ立ちを生じていたり、収納凹部1
4の隅角部rが成形後の復元によって大きな丸みを生じ
ていたりすることがある。そのため、収納凹部14に電
子部品20を挿入したときに、前記ケバfに引っ掛かっ
て挿入不良が生じたり、前記隅角部rの丸みに乗り上げ
た電子部品20が傾いたり浮き上がった状態になったり
する。
【0060】このようなケバfの発生やプレス成形後の
復元による収納凹部14の変形を修正するのに、熱整形
型300が有効である。熱整形型300は、収納凹部1
4の内面形状よりも一回り小さな外形を有している。熱
整形型300の外周にはヒータ302が配置されてお
り、熱整形型300を加熱昇温させることができる。熱
整形型300の後端は、スプリング304を介して昇降
自在な支持筒306に支持されている。熱整形型300
の下端面中央には小さなストッパ308が突出してい
る。
【0061】支持筒型300を下降させると、熱整形型
300が収納凹部14に挿入される。収納凹部14の内
壁から突出していたケバfが熱整形型300に触れると
高熱によって焼き切られたり収納凹部14の内壁側に押
し付けられたりする。収納凹部14の隅角部rに熱整形
型300が押しつけられると、隅角部rは熱整形型30
0の先端形状にしたがって熱整形される。
【0062】熱整形型300の先端面が収納凹部14の
底面に強く押し付けられると、底の厚みが薄くなり過ぎ
たり、穴があいたりする問題が生じる心配がある。しか
し、熱整形型300は支持筒306に対してスプリング
304を介して支持されているため、過剰な圧力が加わ
り難い。また、熱整形型300の先端面に有するストッ
パ308が収納凹部14の底面に当接することで、熱整
形型300の先端面全体が収納凹部14の底に強く当た
らないようにしている。
【0063】〔収納凹部の表面研磨〕前記したように、
プレス成形された帯材10の収納凹部14の内面には、
ケバ立ちやヒゲ状の繊維の突出が起こることがある。ま
た、帯材10の材料が有する復元力で、収納凹部14の
内面に局部的な凹凸が生じることがある。このようなヒ
ゲやケバ立ちあるいは局部的な凹凸を除去あるいは修正
するために、収納凹部14の内部にエアー噴射とともに
金剛砂等の粉体研磨材を吹き付けることが有効である。
収納凹部14の内面に吹き付けられた粉体研磨材は、内
面に飛び出したり突出している部分を研磨する作用があ
り、前記したヒゲやケバ立ち、局部的凹凸などを除去し
て、内面を平滑にするとともに、収納凹部14の寸法精
度を向上させることができる。収納凹部14の内面が平
滑になることで、電子部品20を挿入したり取り出した
りする際に、電子部品20が引っ掛かったり抵抗を生じ
ることが少なくなり、部品挿入取出しの作業性が向上す
る。
【0064】
【発明の効果】本発明にかかる小部品の包装用帯材は、
帯材の裏面にフィルムを貼る必要がないので、材料点数
が減り、包装作業の工数も削減される。しかも、圧縮成
形された収納凹部の底部分は圧縮されているので、強度
的に優れており、小部品の保護性能が高まる。また、圧
縮成形では、材料から加工粉が発生しないので、加工粉
による障害が防止できる。
【0065】帯材の裏面側に膨出を生じさせずに収納凹
部が形成されているので、このような膨出形状が包装作
業中における帯材の搬送の邪魔になることが防げる。ま
た、包装前の帯材あるいは小部品が包装された帯材を、
重ねたりリール状に巻回しておいたりしても、帯材同士
の間に余計な隙間が生じたりずれたりすることがなく、
効率良く取り扱うことができる。
【0066】本発明にかかる包装方法および包装装置に
よれば、上記のような包装用帯材を用いることで達成さ
れる効果のほか、収納凹部が形成されていない素材のま
まの帯材を準備しておくだけで、帯材への収納凹部のプ
レス成形から小部品の収納、被覆テープの接合までを連
続的に行って、キャリアテープ方式の包装を、能率的に
行うことができる。
【0067】収納する小部品の寸法形状が異なっても、
1種類の帯材を準備しておくだけでよいので、帯材の製
造および保管取扱いに要する手間とコストが削減でき
る。本発明にかかる電子部品の実装装置は、電子部品を
前記した包装用帯材で包装しておくことで、電子部品の
実装作業を能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表す包装装置の概略正面図
【図2】包装工程を順次表す模式的断面図
【図3】包装工程における帯材の状態移行を表す平面図
【図4】包装完了後のキャリアテープを表す一部切欠平
面図(a) および横断面図(b)
【図5】電子部品の実装装置を表す側面図
【図6】別の実施形態を表すプレス成形装置の断面図
【図7】別の実施形態を表すプレス成形工程の断面図
【図8】別の実施形態を表す焼き取り型の断面図
【符号の説明】
10 帯材 10a 帯材リール 12 送り孔 14 収納凹部 20 小部品 30 被覆テープ 32 融着部 50 プレス成形部 52 プレス型 54 基盤 60 包装部 62 吸着ノズル 64 パーツフィーダ 66 画像検査器 68 ヒートシール器 67 融着刃
フロントページの続き (72)発明者 田中 倉平 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 富井 卯蔵 大阪市北区西天満4丁目8番17号 日昌株 式会社内 (72)発明者 浅尾 由紀彦 大阪市北区西天満4丁目8番17号 日昌株 式会社内 (72)発明者 魚津 洋三 大阪市北区西天満4丁目8番17号 日昌株 式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って配置された多数の収納
    凹部に小部品を収納し、収納凹部の表面を被覆テープで
    覆って小部品を包装する帯材であって、 圧縮成形性を有する可撓性材料からなり、 表面から所定の深さまで厚み方向に圧縮して成形された
    収納凹部を備える小部品の包装用帯材。
  2. 【請求項2】 前記帯材が、70〜95%の圧縮成形が
    可能な材料からなる請求項1に記載の小部品の包装用帯
    材。
  3. 【請求項3】 前記帯材の厚みが、0.40〜0.95
    mmである請求項1または2に記載の小部品の包装用帯
    材。
  4. 【請求項4】 前記収納凹部の深さが、0.35〜0.
    90mmである請求項1〜3の何れかに記載の小部品の包
    装用帯材。
  5. 【請求項5】 前記収納凹部の深さの許容誤差が、±
    1.5%以内である請求項1〜4の何れかに記載の小部
    品の包装用帯材。
  6. 【請求項6】 前記帯材の幅が、4〜8mmである請求項
    1〜5の何れかに記載の小部品の包装用帯材。
  7. 【請求項7】 前記帯材の長さが、1000〜5000
    mである請求項1〜6の何れかに記載の小部品の包装用
    帯材。
  8. 【請求項8】 前記帯材が、坪量335〜730g/m2
    ある請求項1〜7の何れかに記載の小部品の包装用帯
    材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の包装用帯
    材の収納凹部に小部品を収納し、収納凹部の表面を被覆
    テープで覆って包装する方法であって、以下の工程(a)
    〜(d) を含む小部品の包装方法。 (a) 前記収納凹部を形成する前の帯材を一定方向に走行
    させる工程。 (b) 前記帯材の表面から厚み途中までの深さを有する収
    納凹部を、帯材の裏面側への膨出を抑止してプレス成形
    する工程。 (c) 前記帯材の収納凹部に小部品を収納する工程。 (d) 前記収納凹部を覆って前記帯材の表面に前記被覆テ
    ープを接合する工程。
  10. 【請求項10】 前記プレス成形する工程(b) が、前記
    収納凹部に対応する形状のプレス成形型を前記帯材の表
    面側から押圧して収納凹部を成形するとともに、前記帯
    材の裏面側に平坦な基盤を配置し前記帯材の表面側で前
    記収納凹部の周囲を平坦な押圧板で押圧しておく請求項
    9に記載の小部品の包装方法。
  11. 【請求項11】 前記帯材を走行させる工程(a) が、前
    記帯材として、多数の収納凹部を並べて配置できる広幅
    の帯材を用い、 前記プレス成形する工程(c) が、前記帯材の幅方向に多
    数の収納凹部を並べて成形し、 さらに、前記プレス成形する工程(c) の後に、帯材を収
    納凹部の中間で幅方向に裁断する工程(e) を含む請求項
    9または10に記載の小部品の包装方法。
  12. 【請求項12】 可撓性材料からなる帯材の長手方向に
    沿って配置された多数の収納凹部に小部品を収納し、収
    納凹部の表面を被覆テープで覆って包装する包装装置で
    あって、 収納凹部を形成する前の帯材を連続的に走行させる走行
    手段と、 前記帯材の表面から厚み途中までの深さを有する収納凹
    部を、帯材の裏面側への膨出を抑止してプレス成形する
    プレス成形手段と、 前記帯材の収納凹部に小部品を収納する部品供給手段
    と、 前記収納凹部を覆って前記帯材の表面に前記被覆テープ
    を接合する被覆手段とを備える小部品の包装装置。
  13. 【請求項13】 前記被覆手段が、前記帯材の表面に前
    記被覆テープを熱接着する熱接着手段を備える請求項1
    2に記載の小部品の包装装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜8の何れかに記載の包装用
    帯材に包装された小部品である電子部品を、その搭載個
    所に実装する方法であって、以下の工程(m) 〜(p) を含
    む電子部品の実装方法。 (m) 前記電子部品が包装された包装用帯材を一定方向に
    走行させる工程。 (n) 前記包装用帯材から前記被覆テープを剥がす工程。 (o) 前記包装用帯材の収納凹部から前記電子部品を取り
    出す工程。 (p) 前記電子部品を前記搭載個所に実装する工程。
JP14018198A 1997-07-23 1998-05-21 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法 Expired - Fee Related JP3486102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14018198A JP3486102B2 (ja) 1997-07-23 1998-05-21 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19741997 1997-07-23
JP9-197419 1997-07-23
JP14018198A JP3486102B2 (ja) 1997-07-23 1998-05-21 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1191711A true JPH1191711A (ja) 1999-04-06
JP3486102B2 JP3486102B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=26472780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14018198A Expired - Fee Related JP3486102B2 (ja) 1997-07-23 1998-05-21 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3486102B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012066A1 (de) * 2000-08-04 2002-02-14 Infineon Technologies Ag Vorrichtung und verfahren zur bestückung von transportgurten
JP2003026108A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Gold Kogyo Kk 電子部品の収納に用いられる穴開きテープ及び電子部品のテーピング方法
JP2006327634A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Apic Yamada Corp 封止装置及び方法
JP2012062078A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Murata Mfg Co Ltd キャリアテープ製造装置
JP2012162293A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Okuda Corp キャリヤテープ製造装置およびキャリヤテープ製造法
JP2014069823A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Polymatech Japan Co Ltd 導電性ゴム部品包装体および導電性ゴム部品の供給方法
JP2015123994A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社 東京ウエルズ キャリアテープ、その製造方法およびその製造装置
JP2016137912A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 浙江潔美電子科技股▲ふん▼有限公司 電子部品の搭載と連続供給に用いるベルトの製造方法
CN106240878A (zh) * 2016-09-05 2016-12-21 东莞市思索连接器有限公司 一种电连接器检验与包装自动化设备
JP2018089710A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 日昌株式会社 電子部品製造装置及びその製造方法
JP2019108143A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 陳子忠 電子部品の包装とキャリアテープへの粘着剤の塗布とを並行して実施する方法及びその装置
KR20210041494A (ko) * 2019-10-07 2021-04-15 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 전자부품 어레이 및 전자부품 어레이의 제조 방법
CN114644145A (zh) * 2022-05-23 2022-06-21 江苏科瑞恩自动化科技有限公司 一种贴膜设备
CN115072103A (zh) * 2021-03-12 2022-09-20 株式会社村田制作所 电子部件传送带以及电子部件传送卷盘

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337141B2 (ja) * 2010-12-28 2013-11-06 株式会社奥田 キャリヤテープ製造装置およびキャリヤテープ製造法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012066A1 (de) * 2000-08-04 2002-02-14 Infineon Technologies Ag Vorrichtung und verfahren zur bestückung von transportgurten
US6694707B2 (en) 2000-08-04 2004-02-24 Infineon Technologies Ag Apparatus and method for populating transport tapes
US6895731B2 (en) 2000-08-04 2005-05-24 Infineon Technologies Ag Apparatus for populating transport tapes
JP2003026108A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Gold Kogyo Kk 電子部品の収納に用いられる穴開きテープ及び電子部品のテーピング方法
JP2006327634A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Apic Yamada Corp 封止装置及び方法
JP2012062078A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Murata Mfg Co Ltd キャリアテープ製造装置
JP2012162293A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Okuda Corp キャリヤテープ製造装置およびキャリヤテープ製造法
JP2014069823A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Polymatech Japan Co Ltd 導電性ゴム部品包装体および導電性ゴム部品の供給方法
JP2015123994A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社 東京ウエルズ キャリアテープ、その製造方法およびその製造装置
JP2016137912A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 浙江潔美電子科技股▲ふん▼有限公司 電子部品の搭載と連続供給に用いるベルトの製造方法
CN106240878A (zh) * 2016-09-05 2016-12-21 东莞市思索连接器有限公司 一种电连接器检验与包装自动化设备
JP2018089710A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 日昌株式会社 電子部品製造装置及びその製造方法
JP2019108143A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 陳子忠 電子部品の包装とキャリアテープへの粘着剤の塗布とを並行して実施する方法及びその装置
KR20210041494A (ko) * 2019-10-07 2021-04-15 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 전자부품 어레이 및 전자부품 어레이의 제조 방법
CN115072103A (zh) * 2021-03-12 2022-09-20 株式会社村田制作所 电子部件传送带以及电子部件传送卷盘
JP2022139979A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 株式会社村田製作所 電子部品搬送テープ及び電子部品搬送リール
US11952191B2 (en) 2021-03-12 2024-04-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component conveying tape and electronic component conveying reel
CN114644145A (zh) * 2022-05-23 2022-06-21 江苏科瑞恩自动化科技有限公司 一种贴膜设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3486102B2 (ja) 2004-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100339858B1 (ko) 소부품의포장용밴드,포장방법및포장장치와전자부품의설치방법
JPH1191711A (ja) 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法
CN104876052B (zh) 片材的粘接剂涂敷方法
US6332268B1 (en) Method and apparatus for packaging IC chip, and tape-shaped carrier to be used therefor
JPH03256856A (ja) 配線回路基板包装体、および、配線回路基板包装体からの配線回路基板取出し方法と装置
TW201505944A (zh) 製作載送帶用片材及製作載送帶用片材的製造方法
US6709769B1 (en) Component for multilayer printed circuit board, method of production thereof and associated multilayer printed circuit board
TWI616312B (zh) 運送帶製造裝置
JP2000185766A (ja) エンボスキャリアテープ
JP2989772B2 (ja) チップ状電子部品のエンボスキャリアテープ及びその製造方法
JP2001348009A (ja) 小部品包装用帯材の製造方法、装置および小部品包装用帯材
JP4127438B2 (ja) リッド供給材、リッド供給材の製造装置およびリッド供 給材の製造方法
JP6575118B2 (ja) 電極積層装置
JP5296248B2 (ja) 摩擦板の製造方法及び製造装置
CN219619451U (zh) 一种产品编带封装线
JP2004259626A (ja) 電池用電極板の打ち抜き方法及び装置
CN116646428B (zh) 一种电池串生产设备及方法
US11615283B2 (en) System and method for producing a strip of material with an integrated electronic component
JP2001278334A (ja) 小部品包装用帯材および小部品包装帯体
JP5041291B2 (ja) 非接触icカードの製造方法
JP2001348007A (ja) 小部品包装用帯材
JPS6312417A (ja) 電子部品のテ−ピング方法およびテ−ピング装置
JP3357125B2 (ja) 電子部品用キャリヤテープの形成方法及び装置
TWI419820B (zh) 被動元件載料帶中間層之製造方法及其結構
CN114654525A (zh) 通用串行总线接口的自动化组装设备

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees