JP6207356B2 - 検査孔付きガス栓 - Google Patents

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Description

この発明は、ガス圧の検査やガス配管内のエアパージ等に用いることができる検査孔付きガス栓に関する。
一般に、検査孔付きガス栓は、下記特許文献1に記載されているように、栓本体と、この栓本体の弁収容孔に閉位置と開位置との間を回転可能に設けられた弁体と、栓本体の外部に回転可能に配置され、弁体に回転不能に連結されたハンドルとを備えている。
栓本体には、ガス流入孔、ガス流出孔及び検査孔が形成されている。ガス流入孔、ガス流出孔及び検査孔の各一端部は、栓本体の外面に開口しており、各他端部は、弁収容孔の内面に開口している。弁体を閉位置と開位置との間の所定の検査位置に回転させると、検査孔がガス流入孔及びガス流出孔の少なくとも一方と連通する。これによって、ガス圧の検査やエアパージを行うことができるようになっている。
実開昭63−118463号公報
上記従来の検査孔付きガス栓においては、ハンドルが検査位置に位置していることを表す機能を有していなかった。このため、作業者はハンドルが検査位置に位置しているか否かを確認することが困難であった。また、ハンドルを検査位置に位置固定するための機能を有していないため、ガス圧の検査やエアパージ等の作業中にハンドルが不慮の事故によって回転し、検査位置から外れてしまうことがあった。
この発明は、上記の問題を解決するために、内部に、弁収容部並びにこの弁収容部の内周面にそれぞれ開口するガス流入孔、ガス流出孔及び検査孔が形成された栓本体と、上記弁収容部に閉位置と開位置との間を回転可能に収容された弁体と、上記栓本体の外部に回転可能に配置され、上記弁体に回転不能に連結されたハンドルとを備え、上記弁体が上記ハンドルにより上記閉位置と上記開位置との間の所定の検査位置に位置させられると、上記検査孔が上記ガス流入孔と上記ガス流出孔との少なくとも一方と連通する検査孔付きガス栓において、上記栓本体と上記ハンドルとの間には、上記ハンドルが上記閉位置と上記検査位置との間、及び上記検査位置と上記開位置との間に位置しているときには、上記ハンドルの回転を許容し、上記ハンドルが上記検査位置に位置すると、上記ハンドルを上記栓本体に対し回転不能に係止する係止機構が設けられ、上記栓本体には、上記係止機構による上記ハンドルの係止状態を解除する操作部材が上記栓本体の外部から操作可能に設けられていることを特徴としている。
この場合、上記係止機構が、上記栓本体に許容位置と係止位置との間を移動可能に設けられた係止部材と、この係止部材を上記許容位置から上記係止位置に向かって付勢する付勢手段と、上記ハンドルに設けられた係合部とを有し、上記ハンドルが上記閉位置と上記検査位置との間、及び上記開位置と上記検査位置との間に位置しているときには、上記係止部材が上記許容位置に位置することによって上記ハンドルの回転を許容し、上記ハンドルが上記検査位置に位置すると、上記係止部材が上記付勢手段によって上記係止位置に移動させられて上記係合部に係合し、それによって上記ハンドルが上記検査位置において上記栓本体に回転不能に係止されることが望ましい。
上記栓本体の外面には、先端面に上記検査孔が開口する突出部が形成され、この突出部には、上記検査孔を閉じるキャップが着脱可能に取り付けられ、上記キャップが上記突出部に取り付けられた状態では、上記係止部材が上記キャップによって上記操作部材を介して上記許容位置に移動させられ、上記キャップが上記突出部から取り外された状態では、上記係止部材が上記付勢手段によって上記許容位置から上記係止位置まで移動させられることが望ましい。
上記係止部材が上記栓本体の外面と上記ハンドルの内面との間に配置され、上記係止部材の一部が上記栓本体と上記ハンドルとの間から外部に露出させられ、その一部が上記操作部材として兼用されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、ハンドルが検査位置に位置すると、ハンドルが係止機構により栓本体に回転不能に係止される。したがって、作業者は、ハンドルが検査位置に位置していることを確認することができる。しかも、不慮の事故によってハンドルが回転して検査位置から外れてしまうことを確実に防止することができる。
図1は、この発明の第1実施の形態を、弁体を閉位置に位置させた状態で示す縦断面図である。 図2は、図1のX−X線に沿う断面図である。 図3は、図1のY−Y線に沿う一部省略断面図である。 図4は、図1のZ−Z線に沿う拡大断面図である。 図5は、同実施の形態を、弁体を開位置に位置させた状態で示す縦断面図である。 図6は、図5のX−X線に沿う断面図である。 図7は、同実施の形態を、弁体を検査位置に位置させてガス圧検査等を行っている状態で示す縦断面図である。 図8は、図7のX−X線に沿う断面図である。 図9は、同実施の形態を、ハンドルを取り外した状態で示す平面図である。 図10は、同実施の形態で用いられているハンドルを示す平面図である。 図11は、同ハンドルの底面図である。 図12は、図11のX−X線に沿う拡大断面図である。 図13は、同実施の形態において用いられている係止部材を示す平面図である。 図14は、同係止部材の側面図である。 図15は、図13のX−X線に沿う断面図である。 図16は、同係止部材の斜視図である。 図17は、同係止部材の図16と異なる方向から見た斜視図である。 図18は、この発明の第2実施の形態を示す縦断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図17は、この発明に係る検査孔付きガス栓の第1実施の形態を示す。図1、図2及び図5〜図8に示すように、この実施の形態の検査孔付きガス栓1は、栓本体2、弁体3、ハンドル4、連結部材5及び係止機構6を主な構成要素としている。
図2、図5及び図8に示すように、栓本体2は、直線状に延びており、その長手方向の中間部には、弁収容孔(弁収容部)2aが形成されている。この弁収容孔2aは、その軸線を栓本体2の長手方向と直交する方向に向けて配置されており、栓本体2の外周面の一側部から他側部に向かって延びている。弁収容孔2aは、開口部側のストレート孔部2bと、底部側のテーパ孔部2cとから構成されている。ストレート孔部2bとテーパ孔部2cとは、互いの軸線を一致させて配置されている。ストレート孔部2bは、一定の内径を有している。テーパ孔部2cは、底部側に向かって小径になっている。弁収容孔2aは、その全体をテーパ孔部によって構成してもよく、ストレート孔部によって構成してもよい。
栓本体2の内部には、栓本体2の長手方向に沿って延びるガス流入孔2d及びガス流出孔2eが形成されている。ガス流入孔2dは、弁収容孔2aに対して栓本体2の一端側(図2において右側)に配置されている。ガス流出孔2eは、弁収容孔2aに対して栓本体2の他端側に配置されている。しかも、ガス流入孔2dとガス流出孔2eとは、互いの軸線を一致させるとともに、弁収容孔2aの軸線と直交させて配置されている。
ガス流入孔2dの一端部は、栓本体2の一端面(図2において右端面)に開口させられている。当該開口部側の内周面には、テーパ雌ねじ部2fが形成されている。このテーパ雌ねじ部2fには、一次側ガス管(図示せず)が螺合固定される。この一次側ガス管からガス流入孔2dにガスが供給される。ガス流入孔2dの他端部は、テーパ孔部2cの内周面に開口させられている。
ガス流出孔2eの一端部は、栓本体2の他端面(図2において左端面)に開口させられている。ガス流出孔2eが開口する栓本体2の一端部外周面には、筒状をなす継手部材7が気密状態で回転可能に設けられている。この継手部材7には、ガス機器(図示せず)が直接に、あるいはガス管を介して間接に接続される。この結果、ガス流入孔2dから流入したガスは、後述する弁体3の貫通孔3aを通り、ガス流出孔2e及び継手部材7を介してガス機器に供給される。ガス流出孔2eの他端部は、テーパ孔部2cの内周面に開口させられている。テーパ孔部2cの内周面におけるガス流出孔2e及びガス流入孔2dの各開口部は、周方向へ互いに180°離間させられている。
栓本体2には、検査孔2gが形成されている。この検査孔2gは、その軸線がガス流入孔2d、ガス流出孔2e及びテーパ孔部2cの軸線と直交するように配置されている。検査孔2の外側の端部(図1において右端部)は、栓本体2の外面に開口させられている。検査孔2gの内側の端部は、テーパ孔部2cの内周面に開口させられている。テーパ孔部2cの内周面における検査孔2gの開口部は、テーパ孔部2cの内周面におけるガス流入孔2d及びガス流出孔2eの各開口部に対して周方向へ90°離間させられている。検査孔2gは、必ずしも上記のように配置する必要がなく、周知の他の配置を採用してもよい。
検査孔2gの内部には、球弁8が検査孔2gの長手方向へ移動可能に設けられている。この球弁8より外側に位置する検査孔2gの内周面には、環状の弁座部材9が位置固定して設けられている。弁座部材9は、Oリングによって構成されているが、他のもので構成してもよい。弁座部材9には、球弁8が付勢手段としてのコイルばね10によって着座させられている。球弁8が弁座部材9に着座することにより、検査孔2gが閉じられる。球弁8がコイルばね10の付勢力に抗して弁座部材9から内側へ離間させられると、検査孔2gが開かれる。
検査孔2gが開口する栓本体2の外面には、突出部2hが形成されている。換言すれば、突出部2hの先端面に検査孔2gが開口させられている。突出部2hは、断面円形をなしており、その軸線を検査孔2gの軸線と一致させて配置されている。
突出部2hには、キャップ11が螺合されている。キャップ11は、その先端面が栓本体2の外面に突き当たるまで締め付けられることにより、突出部2hに固定されている。固定状態においては、突出部2hを覆い、ひいては検査孔2gの外側の開口部を覆っている。これにより、不慮の事故によって球弁8が弁座部材9から離間して検査孔2gが開かれることが未然に防止されている。なお、キャップ11の内周面と突出部2hの外周面との間は、Oリング等のシール部材12によってシールされている。
突出部2hには、ガス管(図示せず)が接続可能である。この場合、ガス管は、突出部2hに外挿することによって直接接続することも可能であるが、この実施の形態では、迅速継手タイプのプラグP及びソケットSを用いてガス管を突出部2hに接続するようになっている。すなわち、図7及び図8に示すように、突出部2hにガス管を接続する場合には、まずキャップ11が突出部2hから取り外される。その後、突出部2hには、日本工業規格JIS S 2135に規定された迅速継手タイプのプラグの外形状及び寸法を有するプラグPが螺合固定される。次いで、プラグPにソケットSが着脱可能に装着される。ソケットSには、ガス管の一端部が接続されており、ガス管の他端部には圧力計等の計測機器が接続されている。
なお、プラグP及びソケットSの接続のための構造は、周知のものと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
弁収容孔2aのテーパ孔部2cには、弁体3が回転可能に収容されている。弁体3は、図1及び図2に示す閉位置と、図5及び図6に示す開位置との間を回転可能である。弁体3には、その外周面の一側部から他側部まで貫通する貫通孔3aが形成されている。この貫通孔3aは、弁収容孔2aの軸線方向にはガス流入孔2d及びガス流出孔2eと同一位置に配置されている。貫通孔3aの内径は、ガス流入孔2d及びガス流出孔2eの内径とほぼ同一に設定されている。
図1及び図2に示すように、弁体3を閉位置に回転させると、貫通孔3aの一端部3b及び他端部3cがガス流入孔2d及びガス流出孔2eのテーパ孔部2cにおける開口部から周方向へそれぞれ離間する。この結果、ガス流入孔2dとガス流出孔2eとの間が弁体3によって遮断され、ガス栓1が閉状態になる。図5及び図6に示すように、弁体3を開位置に回転させると、貫通孔3aの両端部3b,3cがガス流入孔2d及びガス流出孔2eの各開口部とそれぞれ対向し、ガス流入孔2dとガス流出孔2eとが貫通孔3aを介して連通する。この結果、ガス栓1が開状態になる。
図2、図6及び図8に示すように、テーパ孔部2cの内周面には、周方向に延びる第1及び第2連通溝2i,2jが形成されている。第1連通溝2iは、検査孔2gからガス流入孔2d側に向かって(図2において反時計方向へ向かって)延びている。一方、第2連通溝2jは、ガス流出孔2eの検査孔2gと逆側に位置する側部からガス流入孔2d側に向かって(図2において時計方向に向かって)延びている。第2連通溝2jの長さ(テーパ孔部2cの周方向に沿う長さ)は、第1連通溝2iの長さより長くなっている。
図8に示すように、弁体3を閉位置と開位置との間の所定の検査位置に位置させると、検査孔2gの内側の端部が、貫通孔3aの一端部3bと連通する。このとき、ガス流入孔2dとガス流出孔2eとが、貫通孔3aを介して連通し、ガス栓1が半開状態になっている。つまり、ガス器具を使用することができる状態になっている。したがって、検査孔2gに圧力計を接続することにより、ガス器具を使用した状態(燃焼状態)でガスの圧力を測定することができる。なお、検査位置は、閉位置と開位置との間の中央に配置されているが、中央の位置から閉位置側又は開位置側へ若干離れた位置に設定してもよい。
図2に示すように、弁体3を閉位置に位置させると、貫通孔3aの一端部3bがガス流入孔2dに対して離間し、貫通孔3aとガス流入孔2dとの間が遮断される。しかし、貫通孔3aの一端部3bは、検査孔2gと第1連通溝2iを介して連通している。しかも、貫通孔3aの他端部3cがガス流出孔3eと連通している。したがって、弁体3を閉位置に位置させると、検査孔2gをガス流入孔2dに対しては遮断し、ガス流出孔2eに対しては連通させることができる。これにより、ガス栓1より下流側のガスの配管内にガスの漏洩箇所があるか否かを検査することができる。
上記とは逆に、弁体3を閉位置に位置させたとき、検査孔2gをガス流入孔2dに連通させる一方、ガス流出孔2eに対して遮断するように構成してもよい。そのようにすれば、ガス栓1より上流側の配管内にガスの漏洩箇所があるか否かを検査することができる。
なお、図8から明らかなように、テーパ孔部2cの内周面における検査孔2gの周方向の幅を図8の反時計方向に広げれば、検査孔2gの開口部の時計方向の一端部を貫通孔3aに直接連通させることができる。したがって、そのような場合には、第1連通溝2iが不要である。また、この実施の形態では、弁体3を検査位置に位置させたとき、貫通孔3aは、ガス流出孔3eと直接連通している。したがって、第2連通溝2jは、必ずしも形成する必要がない。
図1、図3、図5、図7及び図9に示すように、ストレート孔部2bが開口する栓本体2の外面(図1において上面)には、環状の包囲壁部2kが形成されている。この包囲壁部2kは、その軸線をストレート孔部2bの軸線(弁収容孔2aの軸線)と一致させて配置されている。
図1、図5及び図7に示すように、栓本体2の外部には、ハンドル4が設けられている。ハンドル4は、図10及び図11に示すように、円盤状をなしており、その軸線を弁収容孔2aの軸線と一致させた状態で回転可能に配置されている。ハンドル4の栓本体2と対向する端面(図1において下端面;以下、説明の便宜上、ガス栓1の各構成を図1の上下左右を用いて説明する。)には、断面円形の環状突出部4aが形成されている。環状突出部4aは、その軸線をハンドル4の軸線と一致させて配置されている。環状突出部4aの内部には、包囲壁部2kが相対回転可能に挿入されている。環状突出部4aの内径は、包囲壁部2kの外径より所定の寸法だけ大径に設定されている。したがって、環状突出部4aの内周面と包囲壁部2kの外周面との間には、環状の隙間が形成されている。
図1、図5及び図7に示すように、ストレート孔部2bには、連結部材5が上方へ抜け止めされた状態で回転可能に設けられている。連結部材5の下端部は、弁体3に回転不能に連結されている。連結部材5の上端部は、ハンドル4に回転不能に連結されている。したがって、ハンドル4を回転させると、それに追随して弁体3が回転する。このように、ハンドル4が弁体3と一体に回転するので、弁体3が閉位置、開位置、検査位置に位置しているときのハンドル4の各位置も閉位置、開位置、検査位置とそれぞれ称するものとする。
栓本体2とハンドル4との間には、係止機構6が設けられている。係止機構6は、キャップ11が突出部2hから取り外された状態において、ハンドル4を検査位置に回転させたときに、ハンドル4を栓本体2に回転不能に係止するためのものであり、次のように構成されている。
図1、図3、図5、図7及び図9に示すように、包囲壁部2kには、リング状をなす円形の係止部材61が外挿されている。係止部材61の内径は、包囲壁部2kの外径より大径に設定されている。したがって、係止部材61は、包囲壁部2kに対しその軸線と直交する方向へ移動可能である。
図3及び図9に示すように、包囲壁部2kの外周面には、一対の平面部62,62が形成されている。一対の平面部62,62は、包囲壁部2kの周方向へ互いに180°離間して配置されている。しかも、平面部62は、突出部2hの軸線と平行に配置されている。図13、図16及び図17に示すように、係止部材61の内周面には、一対の平面部61a,61aが形成されている。一対の平面部61a,61aは、係止部材61の周方向へ互いに180°離間して配置されており、平面部62,62にそれぞれ摺動可能に接している。したがって、係止部材61は、包囲壁部2kの径方向のうち、突出部2hと平行な方向へだけ移動可能である。しかも、平面部61a,61aと平面部62,62が接触することにより、係止部材61が包囲壁部2k、ひいては栓本体2に対して回転不能になっている。
図13〜図17に示すように、係止部材61の外周面の一側部には、係止片(係止部材の一部;操作部材)61bの基端部が係止部材61と一体に形成されている。係止片61bは、係止部材61と別体に形成し、その基端部をねじ機構、その他の固定手段によって係止部材61に固定してもよい。図1、図5及び図7に示すように、係止片61bの先端部は、包囲壁部2kと環状突出部4aとの間を突出部2hに向かって下方へ延びている。係止片61bの先端部(図1において下端部)は、突出部2hに螺合固定されたキャップ11の先端面(図1において左端面)と対向させられている。
図1、図4、図5及び図7に示すように、包囲壁部2kと係止片61bとの間には、コイルばね(付勢手段)63が設けられている。コイルばね63は、係止片61bを突出部2hの基端側から先端部側へ向かう方向(図3において右方向)に付勢している。これより、係止片61bが、突出部2hに螺合固定されたキャップ11の先端面に押し付けられている。このときの係止部材61の位置が解除位置である。図3及び図9に示すように、係止片61bがキャップ11に押し付けられた状態においては、係止部材61の内周面のうちの係止片61bが設けられた側部が包囲壁部2kの外周面にほぼ接し、係止部材61の内周面のうちの係止片61bと逆側に位置する側部が、包囲壁部2kの外周面から大きく離間させられている。したがって、キャップ11を突出部2hから取り外すと、係止部材61がコイルばね63により突出部2hの先端側へ移動させられる。
図7、図11及び図12に示すように、ハンドル4の環状突出部4aの内周面には、環状突出部4aの下端面(先端面)から上方へ向かって延びる係合凹部(係合部)64が形成されている。係合凹部64は、ハンドル4が検査位置に回転させられると、係止片61bと対向するように配置されている。しかも、係止部材61がコイルばね63によって突出部2hの先端側へ移動させられると、係止片61bが係合凹部64内に入り込むことができるように、係合凹部64の内部寸法が定められている。したがって、キャップ11を突出部2hから取り外した状態においてハンドル4を検査位置に回転させると、係止部材61がコイルばね63によって図7の右方へ移動させられ、係止片61bが係合凹部64に入り込む。係合凹部64の幅(ハンドル4の周方向の幅)は、係止片61bの幅とほぼ同一に設定されている。したがって、係止片61bが係合凹部64に入り込むと、ハンドル4が栓本体2に対して回動不能に係止され、検査位置に位置固定される。なお、図7の右方へ移動させられた係止部材61は、係止片61bが係合凹部64の底面に突き当たることによって停止する。このときの係止部材61の位置が係止位置である。係止部材61の係止位置は、係止部材61の内周面の左側部を包囲壁部2kの外周面の左側部に突き当てることによって定めてもよい。
上記構成のガス栓1を用いてガス圧の検査を行う場合には、予めハンドル4を閉位置に位置させておく。そして、まず突出部2hからキャップ11を取り外す。その後、図7及び図8に示すように、突出部2hにプラグPを螺合固定させる。なお、球体8がコイルばね10によって弁座部材9に着座させられているので、検査孔2gは閉じられている。したがって、キャップ11を取り外してもガスが検査孔2gから漏出することはない。
その後、プラグPにソケットSを接続する。すると、ソケットSの押しロッドSaが球弁8を押して弁座部材9から離間させる。これにより、検査孔2gが開かれる。なお、ソケットSには圧力計をガス管(いずれも図示せず)を介して予め接続しておく。なお、ソケットSのプラグPへの接続は、次に述べるハンドル4の閉位置から検査位置への回転の後に行ってもよい。
次に、ハンドル4を閉位置から検査位置に向かって回転させる。ハンドル4が検査位置に達すると、係止片61bが係合凹部64と対向する。すると、係止部材61がコイルばね10によって突出部2hの先端側へ移動させられ、係止片61bが係合凹部64内に入り込む。この結果、ハンドル4が栓本体2に対し検査位置に回転不能に係止される。ハンドル4が検査位置に位置すると、ガス栓1が半開状態になるとともに、検査孔2gがガス流入孔2d及びガス流出孔2eに連通する。したがって、ガス栓1内を流れるガスの一部が検査孔2gに流入し、ソケットS及びガス管を介して圧力計に導入される。そして、圧力計によってガス栓1内を流通するガスの圧力が測定される。
なお、ガス栓1及び配管の施工後、最初にハンドル4を検査位置に回転するときには、ソケットSに圧力計を接続しないで外部に開放しておくことにより、ガス栓1より上流側のガス管内の空気をソケットSから外部に排出することができる。つまり、エアパージを行うことができる。
ガス圧の測定後、次のようにしてガス栓1が図1に示す元の状態に戻される。まず、ソケットSがプラグPから取り外される。すると、球弁8が弁座部材9に着座し、検査孔2gが閉じられる。次に、プラグPが突出部2hから取り外される。その後、キャップ11が突出部2hに螺合される。キャップ11は、突出部2hへの螺合後で固定前に係止片61bに突き当たる。したがって、キャップ11を突出部2hにさらに螺合させると、キャップ11が係止部材61をコイルばね63の付勢力に抗して図7の左方へ移動させ、係止片61bを左方へ移動させる。その結果、係止片61bが係合凹部64から抜け出す。係合片61bが係合凹部64から抜け出た後、キャップ11の先端面が栓本体2の外面に突き当たり、突出部2hに固定される。係止片61bが係合凹部64から抜き出ると、ハンドル4が検査位置から閉位置側及び開位置側へ回転可能になる。ハンドル4が検査位置から閉位置まで回転させられることにより、ガス栓1が図1に示す元の状態に戻される。なお、キャップ11を固定した後は、ハンドル4を開閉操作することにより、ガス栓1を通常のガス栓と同様に使用することができる。勿論、ハンドル4が検査位置において係止されることもない。
上記構成のガス栓1においては、キャップ11を突出部2hから取り外さない限り、係止片61bが係合凹部64に係合することがないから、ガス圧測定やエアパージ等の検査孔2gを使用する作業以外の通常の開閉作業時には、ハンドル4が検査位置において係止されることがない。したがって、ハンドル4を何らの支障もなく開閉操作することができる。
その一方、ガス圧検査等のためにキャップ11を突出部2hから取り外した状態では、ハンドル4を検査位置に回転させると、係止片61bが係合凹部64に自動的に係合し、ハンドル4が栓本体2に係止されて検査位置に位置固定される。したがって、作業者は、ハンドル4が検査位置に位置したことを認識することができる。しかも、ハンドル4の検査位置からの回転を係止片61bが阻止するから、ガス圧の測定等の作業中にハンドル4が不慮の事故によって検査位置から回転させられることを確実に防止することができる。
また、ガス圧検査等の作業後にキャップ11を突出部2hに螺合固定すると、係止片61bがキャップ11に押されて係合凹部64から抜け出し、ハンドル4の係止状態が自動的に解除される。したがって、ハンドル4の係止状態を解除するための特別な操作をする必要がなく、その分だけ作業の手間を軽減することができる。しかも、キャップ11を突出部2hに螺合固定しない限りハンドル4を検査位置から回転させることができないので、キャップ11の閉め忘れを防止することができる。
図18は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の検査孔付きガス栓1Aにおいては、突出部2hの外周面の基端の部分にキャップ11の先端部が螺合されている。キャップ11が螺合された部分より先端側に位置する突出部2hの外周面にプラグ部2lが形成されている。したがって、キャップ11を突出部2hから取り外すと、ソケットSを突出部2hのプラグ部2lに直接接続することができる。その他の構成は、上記実施の形態と同様であり、同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態は、この発明をガス流入孔2dとガス流出孔2eとが一直線上に配置されたいわゆるI型ガス栓1に適用したものであるが、この発明は、ガス流入孔とガス流出孔とが直交する二つの線上にそれぞれ配置されたいわゆるL型ガス栓にも適用可能である。その場合には、ガス流入孔とガス流出孔とのいずれか一方が弁収容孔の内周面に開口され、他方が弁収容孔の底面に開口される。勿論、検査孔は、弁収容孔の内周面に開口される。
また、上記の実施の形態においては、係合凹部64に係合する係止片61bを操作部材として兼用しているが、操作部材を係止部材61と別体に形成し、操作部材を栓本体2移動可能に、かつ栓本体2の外部から操作可能に設け、操作部材を移動操作することにより、係止部材61を解除位置と係止位置との間を移動させるようにしてもよい。その場合においても、操作部材をキャップ11によって移動させることが望ましい。
1 検査孔付きガス栓
1A 検査孔付きガス栓
2 栓本体
2a 弁収容孔(弁収容部)
2d ガス流入孔
2e ガス流出孔
2g 検査孔
2h 突出部
3 弁体
4 ハンドル
6 係止機構
11 キャップ
61 係止部材
61b 係止片(係止部材の一部;操作部材)
63 コイルばね(付勢手段)
64 係合凹部(係合部)

Claims (4)

  1. 内部に、弁収容部並びにこの弁収容部の内周面にそれぞれ開口するガス流入孔、ガス流出孔及び検査孔が形成された栓本体と、上記弁収容部に閉位置と開位置との間を回転可能に収容された弁体と、上記栓本体の外部に回転可能に配置され、上記弁体に回転不能に連結されたハンドルとを備え、上記弁体が上記ハンドルにより上記閉位置と上記開位置との間の所定の検査位置に位置させられると、上記検査孔が上記ガス流入孔と上記ガス流出孔との少なくとも一方と連通する検査孔付きガス栓において、
    上記栓本体と上記ハンドルとの間には、上記ハンドルが上記閉位置と上記検査位置との間、及び上記検査位置と上記開位置との間に位置しているときには、上記ハンドルの回転を許容し、上記ハンドルが上記検査位置に位置すると、上記ハンドルを上記栓本体に対し回転不能に係止する係止機構が設けられ、上記栓本体には、上記係止機構による上記ハンドルの係止状態を解除する操作部材が上記栓本体の外部から操作可能に設けられていることを特徴とする検査孔付きガス栓。
  2. 上記係止機構が、上記栓本体に許容位置と係止位置との間を移動可能に設けられた係止部材と、この係止部材を上記許容位置から上記係止位置に向かって付勢する付勢手段と、上記ハンドルに設けられた係合部とを有し、上記ハンドルが上記閉位置と上記検査位置との間、及び上記開位置と上記検査位置との間に位置しているときには、上記係止部材が上記許容位置に位置することによって上記ハンドルの回転を許容し、上記ハンドルが上記検査位置に位置すると、上記係止部材が上記付勢手段によって上記係止位置に移動させられて上記係合部に係合し、それによって上記ハンドルが上記検査位置において上記栓本体に回転不能に係止されることを特徴とする請求項1に記載の検査孔付きガス栓。
  3. 上記栓本体の外面には、先端面に上記検査孔が開口する突出部が形成され、この突出部には、上記検査孔を閉じるキャップが着脱可能に取り付けられ、上記キャップが上記突出部に取り付けられた状態では、上記係止部材が上記キャップによって上記操作部材を介して上記許容位置に移動させられ、上記キャップが上記突出部から取り外された状態では、上記係止部材が上記付勢手段によって上記許容位置から上記係止位置まで移動させられることを特徴とする請求項2に記載の検査孔付きガス栓。
  4. 上記係止部材が上記栓本体の外面と上記ハンドルの内面との間に配置され、上記係止部材の一部が上記栓本体と上記ハンドルとの間から外部に露出させられ、その一部が上記操作部材として兼用されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の検査孔付きガス栓。
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