JP2009210100A - ガス栓 - Google Patents

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JP2009210100A
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Toshio Saito
俊夫 斉藤
Kazuo Yoshizaki
一男 吉崎
Yoshiaki Umezawa
良昭 梅沢
Eiji Kasahara
栄治 笠原
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Koyo Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】 ガス栓の取替え費用を安価にする。
【解決手段】栓本体1のガス流出孔1bにケーシング7を挿脱可能に挿入する。ケーシング7には、その周壁部を貫通してガス流入孔1aに連通した貫通孔7aを形成し、ケーシング7内にガスが流入するようにする。これにより、ケーシング7の内部をガス流出孔1bの一部たる上流側流出孔7bとする。上流側流出孔7bには、第1、第2コイルばね4A,4B、主弁3、第3コイルばね5及び副弁3を抜け止め状態で挿入する。これによって、弁ユニット6を構成する。上流側流出孔7bの内周面が主弁2によって傷つけられたときには、弁ユニット6を新たな他の弁ユニット6と交換する。栓本体1は、再利用する。
【選択図】図1

Description

この発明は、栓本体にソケットを接続すると閉状態から開状態に切り換わるガス栓に関する。
一般に、この種のガス栓は、内部にガス流入孔及びこのガス流入孔に連通したガス流出孔が形成された栓本体と、ガス流出孔内に設けられた主弁、副弁、第1付勢手段及び第2付勢手段とを有している。主弁は、開位置と閉位置との間を摺動可能であり、開位置に位置しているときにはガス流入孔とガス流出孔との連通部を開く。閉位置に位置しているときには、連通部を閉じるか、連通部より下流側のガス流出孔を閉じる。
副弁は、主弁よりガス流出孔の下流側に移動可能に配置されている。副弁は、ガス流出孔の下流側端部に設けられた弁座に着座してガス流出孔を閉じる着座位置と、弁座から上流側に所定距離だけ離間してガス流出孔を開く離間位置との間を移動可能である。
第1付勢手段は、主弁を開位置側から閉位置側へ付勢するとともに、主弁を介して副弁を離間位置側から着座位置側へ付勢している。第1付勢手段の付勢力によって副弁が弁座に着座させられて停止すると、主弁も停止する。このとき、主弁は閉位置に位置している。これにより、ガス栓が閉状態になる。
第2付勢手段は、主弁と副弁との間に設けられ、副弁を離間位置側から着座位置側へ付勢している。したがって、仮に主弁が何らかの理由により開位置と閉位置との間において停止したとしても、副弁が着座位置に移動してガス流出孔を閉じる。これにより、主弁が閉位置に達しないような不慮の事故が発生したときに、多量のガスが漏れるような事態が防止されている。
ガス流出孔の下流側の端部が開口する栓本体の外面には、プラグ部が形成されている。このプラグ部にソケットを接続すると、ソケットの内部に設けられた押し軸によって副弁が着座位置から離間位置まで移動させられ、さらに主弁が副弁を介して閉位置から開位置まで移動させられる。この結果、ガス栓が開状態になり、ガス流入孔及びガス流出孔を流れるガスがソケット及びそれに接続されたガス管を介してガス機器に供給される。
平成5年実用新案出願公告第23894号公報 平成8年特許出願公告第10031号公報
上記従来のガス栓においては、主弁がガス流出孔内を摺動するため、ガス流出孔の内周面が主弁によって、特にその端面によって傷付けられることがある。ガス流出孔の内周面に傷が付くと、ガス漏れが発生するおそれがある。したがって、そのような場合には、ガス栓全体を新たなガス栓に取り替えなければならないという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、内部に、ガス流入孔及びこの上記ガス流入孔に連通したガス流出孔が形成され、このガス流出孔の下流側の端部が開口する端部の外面にソケットが接続されるプラグ部が形成された栓本体と、上記ガス流出孔内に開位置とこの開位置から下流側へ所定距離だけ離間した閉位置との間を摺動可能に設けられ、上記開位置に位置しているときには上記ガス流出孔の上記ガス流入孔との連通部を開き、上記閉位置に位置しているときには上記連通部を閉じるか、上記連通部より下流側の上記ガス流出孔を閉じるかする主弁と、この主弁より下流側の上記ガス流出孔内に、上記ガス流出孔の内周面に設けられた弁座に着座した着座位置と上記弁座から上流側へ離間した離間位置との間を移動可能に設けられ、上記着座位置から上記離間位置への移動時には上記主弁を上記閉位置から上記開位置まで移動させる副弁と、上記ガス流出孔内に設けられ、上記主弁を上記開位置側から上記閉位置に向かって付勢するとともに、上記副弁を上記主弁を介して上記離間位置側から上記着座位置に向かって付勢し、上記主弁を上記閉位置に位置させるとともに、上記副弁を上記着座位置に位置させる第1付勢手段と、上記ガス流出孔内に設けられ、上記副弁を上記離間位置側から上記着座位置に向かって付勢する第2付勢手段とを備えたガス栓において、上記弁座より上流側の上記ガス流出孔内に筒状をなすケーシングが挿脱可能に設けられ、この上記ケーシングの周壁部に、一端が上記ガス流入孔に連通し、他端が上記ケーシングの内周面に開口する貫通孔が形成されることにより、上記ガス流出孔の上記弁座より上流側の部分が上記ケーシングの内部によって構成され、上記ガス流出孔の上流側の部分を構成する上記ケーシングの内部に上記主弁、上記副弁、上記第1付勢手段及び上記第2付勢手段が組み込まれていることを特徴としている。
この場合、上記主弁、上記副弁、上記第1付勢手段及び上記第2付勢手段が、上記ケーシングの内部に脱出不能に組み込まれていることが望ましい。
上記ケーシングが、一端部に底部を有し、他端が開口した有底円筒体として形成され、上記ケーシングの内部には、上記底部側から上記開口部側へ向かって、上記第1付勢手段、上記主弁、上記第2付勢手段及び上記副弁が順次収容されていることが望ましい。
上記栓本体に形成された上記ガス流出孔の内周面と上記ケーシングとの間には、上記ケーシングの位置決めをして、上記貫通孔を上記ガス流入孔と連通した状態に維持する位置決め機構が設けられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明においては、ガス流出孔の一部を構成するケーシングの内部の内周面が主弁によって傷付けられることがある。そのような場合には、ケーシングを栓本体のガス流出孔から抜き出し、ケーシング及びその内部に収容された主弁、副弁、第1付勢手段及び第2付勢手段を廃棄する。そして、主弁、副弁、第1付勢手段及び第2付勢手段を内部に収容した新たなケーシングを栓本体のガス流出孔に挿入する。これによって、ガス栓をガス漏れのおそれのないものに改修することができる。改修に際しては、ガス栓の栓本体を再利用することができる。したがって、ガス栓全体を交換する場合に比して改修費用を低減することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓Aは、栓本体1と、主弁2、副弁3、第1コイルばね(第1付勢手段)4A及び第2コイルばね4B並びに第3コイルばね(第2付勢手段)5を含む弁ユニット6とを備えている。
栓本体1は、長手方向を図1及び図2の上下方向(以下、上下左右は図における上下左右を意味するものとする。)に向けて配置された筒状の基部1Aと、この基部1Aの上端部に一体に設けられた筒部1Bとを有している。
基部1Aの内部がガス流入孔1aになっている。このガス流入孔1aは、断面円形をなしている。勿論、他の断面形状であってもよい。ガス流入孔1aの内部には、ガス流入孔1a内のガスの流量が過剰になったときにガス流入孔1aを閉じる過流出防止弁11、及び閉状態になった過流出防止弁11を開状態に戻すリセット片12が設けられている。過流出防止弁11及びリセット片12は、周知のものである。しかも、この発明との関連性も低い。そこで、過流出防止弁11及びリセット片12についての詳細な説明は省略する。
基部1Aの下端部には、接続ナット13がシール状態で回動可能に設けられている。接続ナット13には、一次側ガス管、つまりガス供給管(図示せず)が螺合固定される。このガス供給管からガス流入孔1aにガスが供給される。ガス供給管は、基部1Aの下端部に直接接続してもよい。
筒部1Bは、その長手方向を左右方向(基部1Aの長手方向と直交する方向)に向けて配置されている。筒部1Bは、基部1Aに対して傾斜させてもよい。筒部1Bの内部がガス流出孔1bになっている。このガス流出孔1bは、断面円形をなしているが、他の形状であってもよい。ガス流出孔1bの内周面には、ガス流入孔1aの上端部(下流側の端部)が開口している。したがって、ガス流出孔1bには、ガス流入孔1aからその開口部を通ってガスが流入する。ただし、ガス流入孔1a内のガスがガス流出孔1bに直接流入することはなく、後述するように一旦ケーシング7の内部に流入する。ガス流出孔1bの右端開口部(下流側の開口部)は、当該開口部に螺合された蓋体8によって閉じられている。ガス流出孔1bの内周面の左側の端部(下流側の端部)には、テーパ状をなす環状の弁座1cが形成されている。この弁座1cよりさらに左側の端部は、筒部1Bの左端面に開口している。
ガス流出孔1bの下流側の端部が開口する筒部1Bの左端部外周面には、日本工業規格(JIS S 2120)で規定された形状及び寸法を有する迅速継手のプラグ部1dが形成されている。このプラグ部1dには、ソケット(図示せず)が着脱可能に接続される。プラグ部1dにソケットが接続されると、ガス流入孔1aからガス流出孔1bに流入したガスがソケット及びこのソケットに接続された二次側ガス管を介してガス機器(いずれも図示せず)に供給される。また、図2に示すように、プラグ部1dにソケットが接続されると、ソケットに設けられた押しロッドSDがガス流出孔1b内にその下流側の開口部から所定の位置まで挿入される。
弁座1cより上流側(図1及び図2において右側)に位置するガス流出孔1bの内部には、上記弁ユニット6が収容されている。弁ユニット6は、栓本体1から蓋体8を取り外すことにより、ガス流出孔1bの右端開口部から挿脱することができる。
弁ユニット6は、ケーシング7を有している。ケーシング7は、有底円筒状をなしており、開口部を先にした状態で(開口部を左方に向けた状態で)ガス流出孔1bにその右端開口部から挿脱可能に挿入されている。ケーシング7の周壁部の下部には、上下に延びる貫通孔7aが形成されている。貫通孔7aの下端部(一端部)は、ガス流出孔1bの内周面におけるガス流入孔1aの開口部と対向しており、ガス流入孔1aに常時連通している。貫通孔7aの上端部(他端部)は、ケーシング7の内周面に開口している。したがって、ガス流入孔1a内のガスは、貫通孔7aを通ってケーシング7の内部に流入する。ケーシング7の内部に流入したガスは、ケーシング7の左端開口部を通り、ケーシング7より下流側のガス流通孔1b内に流入する。これから明らかなように、ケーシング7の内部は、ガス流出孔1bの一部、それも弁座1cより上流側の一部を構成している。以下、ケーシング7の内部を上流側流出孔7bと称する
ケーシング7の外周面には、係合突出部7cが形成されている。この係合突出部7cは、ガス流出孔1bの右端部内周面に形成された係合凹部1eにガス流出孔1bの周方向へ移動不能に嵌合している。これにより、ケーシング7がガス流出孔1bに対して回動不能になっている。また、ケーシング7をガス流出孔1bに挿入した状態で蓋体8を締め付けると、ケーシング7が蓋体8によって左方へ押圧され、係合突出部7cが係合凹部1eの左端面に突き当たる。これによって、ケーシング7が左右方向へ移動不能になっている。したがって、ケーシング7をガス流出孔1bに挿入した状態で蓋体8を締め付けると、ケーシング7がガス流出孔1bの内部に固定され、貫通孔7aがガス流入孔1aと常時対向して連通した状態に維持される。これから明らかなように、係合突出部7c、係合凹部1e及び蓋体8によって位置決め機構が構成されている。位置決め機構は、上記の構造に限定されるものではない。例えば、係合突出部7cをガス流入孔1bの内周面に形成し、係合凹部1eをケーシング7の外周面に形成してもよい。なお、ケーシング7の左端部外周面とガス流出孔1bの内周面との間は、Oリング等のシール部材14によって気密にシールされている。
ケーシング7の内部、つまり上流側流出孔7bには、上記主弁2が左右方向(ケーシング7の長手方向)へ摺動可能に設けられている。図4に示すように、主弁2は、円筒体からなるものであり、その一側部に長手方向の一端から他端まで延びるスリット2aが形成されている。これにより、主弁2が拡縮径可能になっている。主弁2が自然状態になっているとき、つまり主弁2に外力が作用していないとき、主弁2の外径は、ケーシング7の内径より若干大径になっている。したがって、主弁2は、縮径した状態でケーシング7に挿入されており、主弁2の外周面は主弁2自体の弾性力によってケーシング7の内周面に押圧接触させられている。主弁2の肉厚は、全周にわたって一定にしてもよく、スリット2aと対向する部分の厚さを最も厚くし、そこからスリット2aに向かうにしたがって薄くしてもよい。
主弁2は、スリット2aが形成された部分を上側に位置させた状態でケーシング7に挿入されている。上流側流出孔7bの内周面のうち、スリット2aと対向する部分には、左右方向に延びる突条7dが形成されている。この突条7dは、スリット2aにその長手方向へは相対移動可能に、幅方向へは相対移動不能に嵌り込んでいる。これにより、主弁2がケーシング7に対し、その長手方向(左右方向)へは移動可能であるが、周方向へは回動不能になっている。なお、ケーシング7の内周面にその長手方向に延びる溝を形成する一方、主弁2の外周面に突出部を形成し、この突出部を溝にその長手方向へ移動可能に、かつ幅方向へ移動不能に嵌め込むことにより、主弁2をケーシング7に対して移動可能に、かつ回動不能にしてもよい。
主弁2は、図1に示す閉位置と、この閉位置から右側(上流側流出孔7bの上流側)へ所定距離だけ離間した図2に示す開位置との間を摺動可能である。主弁2は、閉位置に位置したときには、その右端部外周面の下部が貫通孔7aの上流側流出孔7bにおける開口部を塞ぐ。これによって、ガス流入孔1aと上流側流出孔7b(ガス流出孔1b)との間が遮断され、ガス栓Aが閉状態になる。一方、主弁2の左端部には、当該左端部の略下半分を切り欠かくことによって開放部2bが形成されている。この開放部2bは、主弁2が開位置に移動すると、貫通孔7aと対向する。したがって、主弁2が開位置に位置すると、貫通孔7aが上流側流出孔7bと開放部2bを介して連通し、ひいては上流側流出孔7bが貫通孔7aを介してガス流入孔1aと連通する。この結果、ガス栓Aが開状態になる。
副弁3は、上流側流出孔7bの上流側から下流側(右側から左側)へ向かって順次形成された円筒状をなす摺動部3a、複数の腕部3b及び弁部3cを有している。摺動部3aは、上流側流出孔7b内において主弁2より下流側に配置されており、上流側流出孔7bに摺動可能に嵌合されている。腕部3bは、弁部3cを摺動部3aに連結するためのものである。弁部3cの外周面は、弁座1cに対応してテーパ状に形成されている。
副弁3は、図1に示す着座位置と、この着座位置から右側へ所定距離だけ離間した図2に示す離間位置との間を移動可能である。副弁3が着座位置に移動すると、弁部3cが弁座1cに着座する。これによって、ガス流出孔1bが閉じられる。副弁3が離間位置に移動すると、弁部3cが弁座1cから離間する。この結果、ガス流出孔1bが開かれる。
副弁3の右端面、つまり摺動部3aの右端面は、主弁2の左端面に突き当たっている。したがって、副弁3は、主弁2が閉位置と開位置との間において停止するような事故がない限り、主弁2と一緒に移動する。しかも、図1に示すように、副弁3が着座位置に位置すると、主弁2が閉位置に位置する。また、図2に示すように、副弁3が離間位置に位置すると、主弁2が開位置に位置する。
ケーシング7の底部と主弁2との間の上流側流出孔7b内には、第1コイルばね(第1付勢手段)4A及び第2コイルばね4Bが収容されている。第1コイルばね4Aは、主弁2をばね受け9を介して常時開位置側から閉位置側へ付勢している。しかも、主弁2が副弁3に突き当たっているので、第1コイルばね4Aは、主弁2を介して副弁3を離間位置側から着座位置に向かって付勢している。ガス栓Aの不使用時、つまりプラグ部1dにソケットが接続されていないときには、第1コイルばね4Aの付勢力によって主弁2が閉位置に位置させられるとともに、副弁3が着座位置に位置させられている。
第2コイルばね4Bは、主弁2が閉位置から開位置に向かって移動して開位置の所定距離だけ手前の位置に達すると、主弁2にばね受け9を介して突き当たり、主弁2を閉位置側へ付勢する。したがって、主弁2は、開位置に位置しているときには。第1及び第2の二つのコイルばね4A,4Bによって閉位置側へ付勢される。これにより、主弁2が開位置に止まって閉位置側へ移動しなくなってしまうような事態を防止するようになっている。ただし、第2コイルばね4Bは、必ずしも用いなくてもよい。また、第1、第2コイルばね4A,4Bに代えて、弾性部材からなる他の付勢手段を用いてもよい。
主弁2と副弁3との間の上流側流出孔7b内には、第3コイルばね(第2付勢手段)5が設けられている。第3コイルばね5の一端部は、ばね受け9に突き当たり、他端部は副弁3に突き当たっている。したがって、第3コイルばね5は、ばね受け9を開位置側(右側)へ付勢している。しかし、第3コイルばね5の付勢力は、第1コイルばね4Aの付勢力より弱く設定されている。したがって、ばね受け9が第3コイルばね5によって開位置側へ移動させられることはない。また、第3コイルばね5は、副弁3離間位置側から着座位置側へ付勢している。しかし、第3コイルばね5の付勢力が第1コイルばね4Aの付勢力より弱いので、副弁3は、通常時は第1コイルばね4Aによって弁座1cに着座させられる。ただし、何等かの事故によって主弁2が閉位置と開位置との間において停止したときには、副弁3が第3コイルばね5の付勢力によって着座位置まで移動させられて弁座1cに着座させられる。これにより、主弁2が閉位置まで移動しないような不慮の事故が発生したときに、多量のガスがガス栓Aから流出するような事態を未然に防止するようになっている。なお、第2付勢手段として第3コイルばね5に代えて弾性部材からなる他の付勢手段を用いてもよい。
ケーシング7の先端部の内周面には、ストッパ10が固定されている。このストッパ10に副弁3の摺動部3aの左端面が突き当たることにより、副弁3がケーシング7から抜け止めされている。この結果、第3コイルばね5、主弁2並びに第1及び第2コイルばね4A,4Bが順次抜け止めされている。これにより、弁ユニット6全体を一体的に取り扱うことができるようになっている。なお、図1及び図3から明らかなように、副弁3がストッパ10に突き当たるのは、副弁3が着座位置より左方へ移動したときである。したがって、弁ユニット6がガス流出孔1bに挿入された後は、副弁3がストッパ10に突き当たることはない。
上記構成のガス栓Aにおいて、ソケットをプラグ部1dに接続するために、ソケットをプラグ部1dに外挿すると、押しロッドSDが副弁3及び主弁2を第1コイルばね4Aの付勢力に抗して右方(着座位置から離間位置へ向かう方向であり、閉位置から開位置へ向かう方向である。)へ移動させる。主弁2及び副弁3が所定距離だけ移動すると、押しロッドSDは、副弁3及び主弁2を第1及び第2コイルばね4A,4Bの付勢力に抗して右方へ押すようになる。ソケットがプラグ部1dの所定の位置にまで外挿されて接続されると、副弁3が離間位置に位置するとともに、主弁2が開位置に位置する。これによって、ガス栓Aが開状態になる。
プラグ部1dからソケットを取り外すと、主弁2及び副弁3が第1及び第2コイルばね4A,4Bによって左方へ移動させられる。主弁2及び副弁3は、左方へ所定距離だけ移動した後は、第1コイルばね4Aによってさらに左方へ移動させられる。そして、副弁3が弁座1cに着座して停止すると同時に、主弁2が閉位置に達して停止する。
主弁2が上流側流出孔7b内を摺動することによって上流側流出孔7bの内周面が傷付けられた場合には、蓋体8を取り外し、弁ユニット6をガス流出孔1bの右端開口部から抜き出す。その後、新たな弁ユニット6をガス流出孔1bに挿入する。弁ユニット6の挿脱に際しては、弁ユニット6全体を一体的に取り扱うことができ、主弁2等がケーシング7から脱落することがないので、弁ユニット6の挿脱を容易に行うことができる。新たな弁ユニット6の挿入後、蓋体8を螺合固定する。これにより、ガス栓Aを再利用することができる。ガス栓Aの再利用に際しては、栓本体1をそのまま用いることができる。したがって、ガス栓A全体を新たなものと交換する場合に比して、改修に要する費用を低減することができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、上記実施の形態と同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図5は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓Bにおいては、プラグ部1dが筒部1Bと別体に形成され、筒部1Bの左端開口部に螺合固定されている。そして、プラグ部1dを取り外すことにより、弁ユニット6を筒部1Bのガス流出孔1bの左端開口部から挿脱することができるようになっている。弁ユニット6をガス流出孔1bの左端開口部から挿脱するようにしたことに対応して、係合突出部7cがケーシング7の左端部に配置されるとともに、係合凹部1eが筒部1B内のガス流出孔1bの左端開口部に配置されている。また、流出孔1bの右端部が底部によって閉じられている。そして、プラグ部1dを筒部1Bに螺合させて締め付けると、プラグ部1dのガス流出孔1bの内周面に形成された環状の段差面1fと筒部1Bの底部によってケーシング7がその軸方向に固定されている。したがって、この実施の形態では、プラグ部1d及び筒体1Bの底部も位置決め機構の一部になっている。
図6〜図9は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓Cにおいては、弁ユニット6に代えて弁ユニット6′が用いられている。弁ユニット6′においては、主弁2及び副弁3に代えて主弁2′及び副弁3′が用いられている。
主弁2′は、有底円筒状の主部2cと、この主部2cの底部の外面の中央部に形成された軸部2dとから構成されている。主部2cは、スリットが形成されることのない円筒体として形成されており、底部を下流側に向けた状態で上流側流出孔7bに摺動可能に挿入されている。したがって、上流側流出孔7bには、突条7dが形成されていない。また、主部2cは、第1及び第2コイルばね4A,4Bによって直接付勢されている。勿論、主部2cは、閉位置に位置したときには貫通孔7aを閉じ、閉位置に位置したときには、貫通孔7aを開く。軸部2dは、主部2cと同軸に形成されている。
副弁3′は、弁部3cと、その右端面に一体に形成された筒部3dとを有しており、弁部3cと筒部3dとは互いの軸線を一致させて形成されている。筒部3dには、軸部2dが挿入されている。筒部3dの内周面と軸部2dの外周面との間の環状の空間に第3コイルばね(第2付勢手段)5が挿入されている。換言すれば、軸部2dが筒部3dに第3コイルばね5を介して左右方向へ移動可能に挿入されている。筒部3dの右端面が主部2cの底部に突き当たっている。これにより、副弁3′が押しロッドSDによって押されたとき、副弁3′と主弁2′とが一体に移動するようになっている。
弁部3cの外周面の右端部には、突起3eが形成されている。この突起3eがストッパ10に突き当たることにより、副弁3′がケーシング7から抜け止めされている。勿論、第1実施の形態と同様に、弁ユニット6′がガス流出孔1bに挿入された状態では、突起3eがストッパ10に突き当たることはない。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、主弁2が貫通孔7aを開閉するようになっているが、主弁2は特許文献2に記載のもののように、貫通孔7aより下流側の上流側流出孔7b(ガス流出孔1bの一部)を開閉するものであってもよい。
この発明の第1実施の形態を、主弁を閉位置に位置させた状態で示す断面図である。 同実施の形態を、主弁を開位置に位置させた状態で示す断面図である。 同実施の形態において用いられている弁ユニットを示す断面図である。 同弁ユニットの分解斜視図である。 この発明の第2実施の形態を、主弁を閉位置に位置させた状態で示す一部省略断面図である。 この発明の第3実施の形態を、主弁を閉位置に位置させた状態で示す一部省略断面図である。 同実施の形態を、主弁を開位置に位置させた状態で示す一部省略断面図である。 同実施の形態において用いられている弁ユニットを示す断面図である。 同弁ユニットの分解斜視図である。
符号の説明
A ガス栓
B ガス栓
C ガス栓
1 栓本体
1a ガス流入孔
1b ガス流出孔
1c 弁座
1d プラグ部(位置決め機構の一部)
1e 係合凹部(位置決め機構の一部)
2 主弁
2′ 主弁
3 副弁
3′ 副弁
4A 第1コイルばね(第1付勢手段)
4B 第2コイルばね(第1付勢手段)
5 第3コイルばね(第2付勢手段)
6 弁ユニット
6′ 弁ユニット
7 ケーシング
7a 貫通孔
7b 上流側流出孔(弁座より上流側のガス流出孔)
7c 係合突出部(位置決め機構の一部)
8 蓋体(位置決め機構の一部)

Claims (4)

  1. 内部に、ガス流入孔及びこの上記ガス流入孔に連通したガス流出孔が形成され、このガス流出孔の下流側の端部が開口する端部の外面にソケットが接続されるプラグ部が形成された栓本体と、上記ガス流出孔内に開位置とこの開位置から下流側へ所定距離だけ離間した閉位置との間を摺動可能に設けられ、上記開位置に位置しているときには上記ガス流出孔の上記ガス流入孔との連通部を開き、上記閉位置に位置しているときには上記連通部を閉じるか、上記連通部より下流側の上記ガス流出孔を閉じるかする主弁と、この主弁より下流側の上記ガス流出孔内に、上記ガス流出孔の内周面に設けられた弁座に着座した着座位置と上記弁座から上流側へ離間した離間位置との間を移動可能に設けられ、上記着座位置から上記離間位置への移動時には上記主弁を上記閉位置から上記開位置まで移動させる副弁と、上記ガス流出孔内に設けられ、上記主弁を上記開位置側から上記閉位置に向かって付勢するとともに、上記副弁を上記主弁を介して上記離間位置側から上記着座位置に向かって付勢し、上記主弁を上記閉位置に位置させるとともに、上記副弁を上記着座位置に位置させる第1付勢手段と、上記ガス流出孔内に設けられ、上記副弁を上記離間位置側から上記着座位置に向かって付勢する第2付勢手段とを備えたガス栓において、
    上記弁座より上流側の上記ガス流出孔内に筒状をなすケーシングが挿脱可能に設けられ、この上記ケーシングの周壁部に、一端が上記ガス流入孔に連通し、他端が上記ケーシングの内周面に開口する貫通孔が形成されることにより、上記ガス流出孔の上記弁座より上流側の部分が上記ケーシングの内部によって構成され、上記ガス流出孔の上流側の部分を構成する上記ケーシングの内部に上記主弁、上記副弁、上記第1付勢手段及び上記第2付勢手段が組み込まれていることを特徴とするガス栓。
  2. 上記主弁、上記副弁、上記第1付勢手段及び上記第2付勢手段が、上記ケーシングの内部に脱出不能に組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載のガス栓。
  3. 上記ケーシングが、一端部に底部を有し、他端が開口した有底円筒体として形成され、上記ケーシングの内部には、上記底部側から上記開口部側へ向かって、上記第1付勢手段、上記主弁、上記第2付勢手段及び上記副弁が順次収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス栓。
  4. 上記栓本体に形成された上記ガス流出孔の内周面と上記ケーシングとの間には、上記ケーシングの位置決めをして、上記貫通孔を上記ガス流入孔と連通した状態に維持する位置決め機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス栓。
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