JP2014190458A - シールユニット、ユニット構造体、及びガス栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス栓先端部材4又はガス栓基端部材5に装着可能な筒状筐体U1を備え、ガス流通路1の上流側と下流側とを分離する隔壁S1を備えると共に隔壁にガス流通路の上流側と下流側とを繋ぐ開口部S1bを設け、ガス流出端3を閉止する閉じ位置と開放する開き位置との間の弁体Gの移動に対応して、開口部S1bの閉止状態と開放状態とを切り替える切替部材S2を備える。
【選択図】図1
Description
当該ガス栓において、ガス流通路からのガスの流出を停止する状態は、ガス流通路の内周面とスライド弁の外周面との間のシールにより実現される。
このため、従来から存在するガス栓において、ガス流通路の閉止をより確実なものに改良可能な技術が望まれていた。
さらに、この様なガス栓を容易簡便に構築できるユニット構造体を得ることが望まれていた。
ガス流出端を有すると共に当該ガス流出端を閉止又は開放する弁体を内部に有するガス栓先端部材と、前記ガス流出端に上流側で連通接続されるガス流通路を有するガス栓基端部材とを備えるガス栓に装着可能なシールユニットであって、その特徴構成は、
前記ガス栓先端部材又は前記ガス栓基端部材に装着可能な筒状筐体を備え、
前記ガス流通路の上流側と下流側とを分離する隔壁を備えると共に前記隔壁にガス流通路の上流側と下流側とを繋ぐ開口部を設け、
前記ガス流出端を閉止する閉じ位置と開放する開き位置との間の前記弁体の移動に対応して、前記開口部を閉止する閉止状態と開放する開放状態とを切り替える切替部材を備える点にある。
結果、従来から存在するガス栓に対し、当該シールユニットを装着することにより、閉止状態におけるガス栓からのガスの流出を、より確実に防止できる。
前記隔壁は、前記ガス流通路の上流側に位置する上流側ガス流入部を外側周面に有すると共に前記ガス流通路の下流側に位置する下流側ガス流出部を有する筒状部材であり、
当該筒状部材を、その筒軸心を前記ガス流通路のガス流通方向に沿わせた状態で、且つ前記ガス流通路を流通するガスのすべてが前記上流側ガス流入部から流入すると共に前記下流側ガス流出部から流出する状態で備え、
前記切替部材は、前記筒状部材の外側周面に沿う状態で摺動可能であると共に、前記ガス流出部を閉止する閉じ位置と開放する開き位置との間の前記弁体の移動に対応して、前記上流側ガス流入部を閉止状態と開放状態とに切り換える点にある。
ここで、筒状部材の外側周面とは、筒状部材の両端面を除く外側の面を意味する。
前記筒状部材の内部に、ガスの過流出を防止する過流出防止弁、又はガス圧を検出する検圧プラグの何れか一方を設けている点にある。
前記ガス栓基端部材に、前記ガス栓先端部材を介して連結可能に構成されている点にある。
以下、第1ガス流路部位1aと第2ガス流路部位1bとを合わせた流路を、ガス流通路1とする。
ガス栓200は、当該ガス栓200にガス接続具100を装着(図2の状態)することで、ガス流通路1を開放し、ガス流通路1でのガス流通によりガス接続具100に接続されたガス器具(図示せず)へのガス供給を行い、ガス栓200からガス接続具100を取り外す(図1の状態)ことで、ガス流通路1を閉止し、ガス流通路1でのガス流通を停止してガス器具へのガス供給を停止する、所謂ガスコンセントとして構成されている。
以下、まず、ガス栓200に対して装着及び取り外し自在なガス接続具100について説明する。当該ガス接続具100は、既に公知の構成であるので、詳細な説明は省略して簡単に説明する。
筐体U1は、その下流側の外周面に形成される雄螺子部U1cを備え、当該雄螺子部U1cがガス栓先端部材4の上流端の内周面に形成される雌螺子部U1dに気密に螺合する。これにより、ガス流通路1を通流するガスのすべては、筐体U1の上流側開口部U1bから流入し下流側開口部U1aから流出する。
ここで、筒状部材S1は、その上流側ガス流入部S1aが筐体U1の外側周面の上流側開口部U1bに対向すると共に、その下流側ガス流出部S1bが筐体U1の下流側開口部U1aに対向する状態で、筐体U1に螺合接続される。これにより、ガス流通路1を通流するガスの圧力損失を低減している。ここで、筒状部材S1の外側周面とは、筒状部材S1の両端面を除く外側の面を意味する。
尚、筒状部材S1は、その筒軸心がガス流通路1のガス流通方向(図1、2で矢印X方向)に沿う方向に設けられている。
筒状部材S1の外側には、その外側周面に沿う状態で摺動する切替部材S2が、第3付勢部材F3により下流側(図1、2で矢印Xの先端側)へ付勢されると共に、その下流端がスライド弁Gの上流端に当接する状態で備えられている。これにより、切替部材S2は、閉じ位置(図1に示す位置)と開き位置(図2に示す位置)との間でのスライド弁Gの移動に対応して、筒状部材S1の上流側ガス流入部S1aを閉止する閉止状態と開放する開放状態との間で切り換え可能に構成される。
即ち、上記筒状部材S1と切替部材S2とが、ガス流通路1の閉止状態において、ガスの流出をより確実に防止するシール機構Sとして機能する。
摺動部G2は、その外周面に沿ってリング状のシール部材G4を有しており、その外周面と第1ガス流路部位1aとの間でのガスの流通が阻止される。また、摺動部G2は、弁体部G1が開き位置に位置する場合、ユニットUの筐体U1と筒状部材S1との間に形成される隙間1c(図2に図示)に嵌まり込み、当該隙間1cから下流側へのガスの流出が阻止される。
第2実施形態のガス栓200は、ガス流通路1を通流するガス流量が一定以上となったときにガス流通を阻止する過流出防止機構H、及び作動状態にある過流出防止機構Hを非作動状態にリセットするリセット手段Rを備えている。
以下、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付すと共に、その説明を割愛する。
支持部位H4は、その内部がガス流通路1のガス流通方向に貫通する円筒状に形成されている。支持部位H4の上流側部位は、過流出防止弁H2の軸部H2aに外嵌して、ガス流通路1のガス流通方向に移動自在に過流出防止弁H2を支持している。
作動状態にある過流出防止弁H2は、スライド弁Gの開き位置から閉じ位置への移動(図6(c)から(d)への移動)に伴って、嵌合開口部G3への過流出防止弁H2の嵌合が解除され、第2付勢部材F2により上流側に復帰付勢されることにより、上流側に位置する非作動状態(図6(d)の状態)へリセットされる。
即ち、本発明にあっては、スライド弁Gの嵌合開口部G3、及び当該スライド弁Gを開き位置から閉じ位置へ付勢する第1付勢部材F1が、リセット手段Rとして働く。
これにより、弁体部G1が開き位置(図4に示す位置)に位置する場合、ガス流通路1を通流するガスのすべては、嵌合開口部G3を通過することになる。この状態で、ガスの流量が一定以上の過流量になると、図5に示すように、嵌合開口部G3に過流出防止弁H2が嵌合し、嵌合開口部G3から下流側へのガスの流出が阻止される。
図6(a)は、ガス接続具100をガス栓200から取り外している状態であり、図6(b)は、ガス接続具100をガス栓200に装着した状態であり、図6(c)は、ガス接続具100をガス栓200に装着しているときに、過流出防止弁H2が非作動状態から作動状態へ移行した状態であり、図6(d)は、ガス接続具100をガス栓200から取り外したときにリセット操作が行われる状態である。
即ち、図6(a)に示す状態では、ガス流通路1は、弁体部G1のガス流通路1の内周面への着座と、切替部材S2の内周面による筒状部材S1の外側周面のシールとの双方により、確実に閉止されている。
このとき、過流出防止弁H2は、スライド弁Gの嵌合開口部G3から離間した非作動状態にある。
これに伴い、スライド弁Gの摺動部G2による切替部材S2の上流側への押圧が解除され、切替部材S2が筒状部材S1の上流側ガス流入部S1aを閉止する閉止位置に移動する。
また、スライド弁Gの嵌合開口部G3が下流側(図6(d)で矢印Xの先端側)へ移動することにより、嵌合開口部G3への過流出防止弁H2の嵌合が解除され、当該嵌合開口部G3が開放され、作動状態の過流出防止弁H2を非作動状態に移行させるリセット操作が実行される。
(1)
本発明のシール機構Sを備えたユニットUは、図7、8に示すように、ガス栓先端部材4の筒軸心(図7、8で矢印Xに沿う軸心)とガス栓基端部材5の筒軸心(図7,8で矢印Xに沿う軸心)とを互いに直交する状態で一体形成されているガス栓200に対して、装着可能に構成されている。
ユニットUは、筐体U1の下流側開口部U1aをガス栓先端部材4の第1ガス流路部位1aに連通させると共に、筐体U1の上流側開口部U1bをガス栓基端部材5の第2ガス流路部位1bに対向させ連通させる状態で、ガス栓先端部材4に螺合接続される。
尚、ユニットUの内部の構造については、第1実施形態と変わるところがない。
当該リセット部材Rは、図8に示すように、筐体U1の上流側開口部U1bに対向するうちに切替部材S2が位置しない場合、当該上流側開口部U1bへその一部が進入して、過流出防止弁H2が離間する。
一方、リセット部材Rは、図7に示すように、上流側開口部U1bに対向する位置に切替部材S2が位置する場合、切替部材S2により上流側開口部U1bから押し出され、過流出防止弁H2の側の位置に位置する。このとき、過流出防止弁H2が作動状態にあると、当該過流出防止弁H2が非作動状態へリセットされる。
上記実施形態にあっては、筒状部材S1の外側周面に上流側ガス流入部S1aを備えると共に、筒状部材S1の下流側端部に下流側ガス流出部S1bを備える構成を示した。
当該筒状部材S1の別の構成としては、筒状部材S1の外側周面に上流側ガス流入部S1a及び下流側ガス流出部S1bの双方を備えても構わない。
ガス栓先端部材4は、ユニットUを介して、ガス栓基端部材5に接続されるように構成しても構わない。
また、本願のガス栓200は、従来技術で示した特許文献1の図6に示しているように、プッシュプッシュ式のガス栓200にも適用可能である。
シール機構Sを内部に備えたユニットUと、ガス栓200を構成するガス栓先端部材4とをユニット構造体として構成しても構わない。
3 :ガス流出端
4 :ガス栓先端部材
5 :ガス栓基端部材
200 :ガス栓
G :スライド弁
G3 :嵌合開口部
H2 :過流出防止弁
R :リセット手段
S1 :筒状部材
S1a :上流側ガス流入部
S1b :下流側ガス流出部
S2 :切替部材
U1 :筐体
Claims (7)
- ガス流出端を有すると共に当該ガス流出端を閉止又は開放する弁体を内部に有するガス栓先端部材と、前記ガス流出端に上流側で連通接続されるガス流通路を有するガス栓基端部材とを備えるガス栓に装着可能なシールユニットであって、
前記ガス栓先端部材又は前記ガス栓基端部材に装着可能な筒状筐体を備え、
前記ガス流通路の上流側と下流側とを分離する隔壁を備えると共に前記隔壁にガス流通路の上流側と下流側とを繋ぐ開口部を設け、
前記ガス流出端を閉止する閉じ位置と開放する開き位置との間の前記弁体の移動に対応して、前記開口部を閉止する閉止状態と開放する開放状態とを切り替える切替部材を備えるシールユニット。 - 前記隔壁は、前記ガス流通路の上流側に位置する上流側ガス流入部を外側周面に有すると共に前記ガス流通路の下流側に位置する下流側ガス流出部を有する筒状部材であり、
当該筒状部材を、その筒軸心を前記ガス流通路のガス流通方向に沿わせた状態で、且つ前記ガス流通路を流通するガスのすべてが前記上流側ガス流入部から流入すると共に前記下流側ガス流出部から流出する状態で備え、
前記切替部材は、前記筒状部材の外側周面に沿う状態で摺動可能であると共に、前記ガス流出部を閉止する閉じ位置と開放する開き位置との間の前記弁体の移動に対応して、前記上流側ガス流入部を閉止状態と開放状態とに切り換える請求項1に記載のシールユニット。 - 前記筒状部材の内部に、ガスの過流出を防止する過流出防止弁、又はガス圧を検出する検圧プラグの何れか一方を設けている請求項2に記載のシールユニット。
- 前記ガス栓基端部材に、前記ガス栓先端部材を介して連結可能に構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のシールユニット。
- 前記ガス栓先端部材と前記ガス栓基端部材とを自身を介して連結可能に構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のシールユニット。
- 請求項1〜5の何れか一項に記載のシールユニットを備えたガス栓。
- 請求項1〜5の何れか一項に記載のシールユニットと前記ガス栓先端部材とが連結されたユニット構造体。
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JP2000297870A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd | ガス栓 |
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