JP4982317B2 - スイベル継手 - Google Patents

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Description

この発明は、油圧機器等の各種機器に油圧ホース等を回転可能に接続するためのスイベル継手(ロータリ継手)に関し、特にOリングによるシール部周辺に特徴を有するものに関する。
従来より、ホースを相手側に接続するスイベル継手として、(イ)円筒状の雄管部を有する第1部材と、(ロ)雄管部に対して外嵌状態に嵌合する雌管部を有する第2部材と、(ハ)雄管部の外周面に形成された円環状の凹所内に装着され、雄管部の外周面と雌管部の内周面との間をシールするゴム製のOリングと、を有するスイベル継手が広く用いられている。
例えば下記特許文献1にこの種のスイベル継手が開示されている。
図6はその具体例を示している。
図に示しているようにこのスイベル継手は、円筒状の雄管部202を有する第1部材200と、雄管部202に外嵌する円筒状の雌管部(ハウジング)206を有する第2部材204とを備えている。
第1部材200には、軸方向(図中左右方向)に延びる流路208が内部に形成されている。
雄管部202の外周面には、軸方向に隔たった2個所に、周方向に円環状をなす環状溝212が形成されていて、そこにゴム製のOリング214が装着され、保持されている。
そしてそれらOリング214が、第2部材204における雌管部206の内周面に弾性接触することによって、雄管部202の外周面と雌管部206の内周面との間がシールされている。
環状溝212は金属製の第1部材200を切削加工することにより形成されたもので、一対のOリング214は、第1部材200の削り出しによって形成された環状溝212の一対の壁216,218の間に嵌め込まれ、保持されている。
第1部材200には、これらOリング214によるシール個所よりも軸方向の内側位置において、雄管部202を径方向に貫通する流体通過孔210が流路208の一部として形成されている。
また第1部材200には、雄管部202からその軸方向に突出した接続部220が一体に構成されている。接続部220は油圧機器等の相手側への接続用の部分で雄ねじ部222を有しており、その雄ねじ部222において、油圧機器等の相手側にOリング232によるシール状態の下でねじ結合される。
一方第2部材204には、流体通過孔210に連通して軸方向(図中上下方向)に延びる流路222が内部に形成されている。
またこの第2部材204は、雌管部206から直角方向に突き出したホース接続部224を有しており、そこにホース226が接続されている。
尚、図において228は作動油等の流体の流入口であり、230は流出口である。
この図6に示す継手にあっては、接続部220を油圧機器等の相手側に接続した状態の下で、相手側から作動油等の流体が流入口228より流路208内に流入し、更に流路222を流通して流出口230からホース226内に流入する。
この例のものは、ナット234の締付けによって、雌管部206の軸方向端部(図中右端部)を第1部材200の突出形状の押圧部236に押圧し、固定する構造のものであるが、雌管部206を雄管部202に対して回転可能に、即ち第2部材204を第1部材200に対し回転可能に組み付けて成るスイベル式の継手も広く用いられている。その際のOリング214によるシール構造は基本的に同様である。
このようなスイベル継手の場合、ホース226が油圧機器等の相手側に対し、第1部材200周りに回転し、位置変化した場合においても、第2部材204をこれに追従して回転方向に位置変化させることができる。
しかしながらこのスイベル継手の場合、高圧の内部流体の圧力がOリング214に作用した状態の下で、雌管部206が雄管部202に対して繰り返し回転運動すると、Oリング214がこれを保持している環状溝212の壁216,218に対し、特に軸方向外側の壁216に対し擦れを生じて、Oリング214が傷んでしまう問題がある。
特に金属の切削加工により環状溝212を形成したものにおいては、壁216の内面の切削面に対してOリング214が擦れを生じることとなり、Oリング214が傷み易い。
そこでOリング214の軸方向外側位置、即ちOリング214と環状溝212の壁216との間の位置に円環状のバックアップリングを介在させておくことが考えられる。
このようにOリング214と壁216との間にバックアップリングを介在させたものは、例えば下記特許文献2に開示されている。
しかしながらこの場合、バックアップリングが周方向に切れ目の無い連続した円環状のエンドレスのものであると、壁218を乗り超えてこれを環状溝212内に組み付けることができず、従ってこの場合には図7に示すような斜めに切れ目238の入ったバイアスカットのバックアップリング240を用いることとなる。
このようなバイアスカットの切れ目238の入ったバックアップリング240であれば、切れ目238の個所でバックアップリング240を周方向に広げることで、これを環状溝212内部に組み付けることが可能となる。
しかしながら斜めの切れ目238の入ったバイアスカットのバックアップリング240を、Oリング214と壁216との間に介在させた場合、雌管部206の回転運動に伴ってバックアップリング240の斜めにカットした部分によりOリング214が傷付けられてしまう問題が生ずる。
そこでOリングを保持する円環状の凹所を、図8に示すように流体通過孔210に向けて軸方向内向きに開口した形状の凹所242,243となし、その開口を通じて周方向に切れ目の無い連続した円環状のエンドレスのバックアップリング244を凹所242内に、且つOリング214と凹所242の壁216との間に組み付け、位置させるといったことが考えられる(図示の例では今一方の凹所243においては、第1部材200の一部を成すキャップナット246を外した状態で、バックアップリング244及びOリング214を凹所243内に組み付けることができる)。
このようにすれば、図7のバックアップリング240の切れ目238の部分でOリング214が傷付けられてしまう問題を解決することができる。
しかしながらこのように円環状の凹所242の形状を軸方向内向きに開口した形状とすることによって、次のような新たな問題の生ずることが判明した。
通常の使用時において、Oリング214は内部流体の高圧の作用によって軸方向外側、即ちバックアップリング244側に押圧された状態にあり、その際の弾性変形に基づいて第1部材200の雄管部202の外周面と、第2部材204の雌管部206の内周面との間を良好にシールする。
ところが特殊なケースとして、高速で流れていた作動油等の流体が突然遮断されたりしたときに、継手内部の流路に負圧が発生することがあり、そうして発生した負圧によりOリング214が、図9に示しているように軸方向内側、即ち流体の流路側に引張られて、凹所242から外れてしまう場合のあることが判明した(この点は凹所243側のOリング214についても同様)。
特開平10−185050号公報 特開平8−254293号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、バックアップリングによってOリングが傷付けられてしまうことがなく、また流路内に負圧が発生した場合においても、Oリングがこれを保持している円環状の凹所から外れてしまう問題を解決することのできるスイベル継手を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)円筒状の雄管部を有する第1部材と、(ロ)該雄管部に対して回転可能に且つ外嵌状態に嵌合する雌管部を有する第2部材と、(ハ)該雄管部の外周面に形成された円環状の凹所内に装着され、該雄管部の外周面と該雌管部の内周面との間をシールするゴム製のOリングと、を有し、且つ前記雄管部には管壁を径方向に貫通し、前記第1部材と第2部材との各内部を連通させる流体通過孔が前記Oリングによるシール個所よりも軸方向の内側位置に設けられて成るスイベル継手において、前記円環状の凹所を、前記流体通過孔に向けて軸方向内向きに開口した形状の凹所とをなすとともに、前記Oリングに対して該流体通過孔に近い軸方向内側位置に、凹所底面に対して径方向に段差状に突出した段差部を形成し、該凹所内に且つ前記Oリングと該Oリングに対し軸方向外側の該凹所の壁との間の位置及び該Oリングと該Oリングに対して軸方向内側の前記段差部との間の位置のそれぞれに、該Oリングよりも硬質の樹脂製で断面矩形状をなし、周方向に切れ目の無い連続した円環状のエンドレスのバックアップリングを介挿してあり、且つ少なくとも軸方向内側の該バックアップリングは内径が前記段差部の外径よりも小径をなし、組付状態で内周部が該段差部に対して軸方向の内向きに係合するものとなしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記第2部材が前記雌管部から直角に突き出したホース接続部を有しているとともに、前記第1部材が前記雄管部から該雄管部の軸方向に突き出した相手側への接続部を有しており、継手全体が略L字状をなしていることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、Oリングを保持する円環状の凹所を軸方向内向きに開口した形状の凹所となすとともに、Oリングに対して軸方向内側位置に凹所底面から径方向に突出した段差部を形成し、そして硬質の樹脂製で断面矩形状をなし、周方向に切れ目の無い連続した円環状のエンドレスのバックアップリングを凹所の開口を通じて凹所内に且つOリングに対して軸方向外側位置と内側位置とのそれぞれに組み付け、且つ少なくとも軸方向内側のバックアップリングについては、内径を段差部の外径よりも小径となして、その段差部を乗り越えて軸方向に押し込むことにより組み付けるようになし、そして組付状態で内周部を段差部に対し軸方向の内向きに係合させるようになしたものである。
本発明では、Oリングを保持する円環状の凹所を、図6に示すような環状溝ではなく、軸方向内向きに開口した形状の凹所となしていることから、凹所の加工が容易となる利点が得られる。
特に本発明では円環状の凹所を軸方向内向きに開口した形状の凹所となしていることから、バックアップリングとして周方向に切れ目の無いエンドレスのものを、その開口を通じて凹所内に簡単に軸方向に組み付け、セットすることができる。従ってバックアップリングの切れ目によってOリングが傷付けられてしまうのを良好に防止することができる。
また本発明ではOリングよりも軸方向内側、即ち流体通過孔に近い側の内側のバックアップリングが、Oリングに対する壁として働き、Oリングが軸方向内側に移動するのをその内側のバックアップリングが阻止するため、継手内部の流路に負圧が発生した場合においても、負圧による引込作用によってOリングが円環状の凹所から外れてしまうのを良好に防止することができる。
また軸方向内側のバックアップリングは、これを凹所内に組み付けるときには、強制的にこれを若干拡径変形させることで容易に段差を乗り越えて凹所内に押し込むことができる一方で、一旦凹所内に組み付けられた軸方向内側のバックアップリングは、組付状態で内周部が段差部に対し軸方向の内向きに係合した状態となるため、継手内部の流路に負圧が発生しても、その係合作用により軸方向内側のバックアップリングが流路側に引き込まれ、凹所から外れてしまうのを防止することができる。
本発明は、第2部材が雄管部から直角に突き出したホース接続部を有し、また第1部材が雄管部からその軸方向に突き出した相手側への接続部を有する略L字状をなすスイベル継手に好適に適用することができる(請求項2)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は相手側の油圧機器12のポート14に、作動油を高圧で輸送するホース16を接続するためのL字状のスイベル継手である。
ここでホース16の端部には金具18が装着されている。
金具18は、ホース16に締結固定された固定金具20と、袋ナット22とを有している。
固定金具20には六角形状の工具掛部24と、円環状の係合溝26とが設けられている。
一方袋ナット22には、係合溝26に対し軸方向に係合する内向きのフランジ状の係合凸部28と、六角形状の工具掛部30とが設けられている。また内周面には雌ねじ部32が設けられている。
一方、上記ポート14には雌ねじ部34が設けられている。
図2に、スイベル継手10の構成が具体的に示してある。
図に示しているようにスイベル継手10は、円筒状をなす雄管部36を有する第1部材38と、雄管部36に回転可能に外嵌した円筒形状をなす雌管部40を有する第2部材42とを備えて構成されている。
ここで第1部材38及び第2部材42は何れも金属製である。
第1部材38は、雄管部36の図中右側に六角形状の工具掛部44を有し、また更に図中右側に雄ねじ部46を備えた接続部48を有している。そしてその接続部48において、Oリング50によるシール下で油圧機器12のポート14の雌ねじ34にねじ結合されるようになっている。
この第1部材38は、その内部に軸方向に延びる流路52を有している。流路52は先端部が雄管部36の一部をなす閉鎖部54にて閉鎖されている。
閉鎖部54の外周面には雄ねじ部56が形成され、そこにキャップナット60が内周面の雌ねじ部58において螺合されている。
ここでキャップナット60には、六角形状をなす大径の工具掛部61が備えられている。
上記雌管部40は、軸方向の一方(図中右方)の端面が、ワッシャ62を介して工具掛部44の径方向の面に回転可能に当接させられ、また軸方向の他方(図中左方)の端面が、ワッシャ62を介してキャップナット60の径方向の面に回転可能に当接させられている。
本実施形態においては、上記雄管部36,工具掛部44,接続部48が第1部材38における一体構成の本体部64を成している。
そしてこの本体部64とキャップナット60とによって、第1部材38が構成されている。
尚、雌管部40の軸方向の両端部の内周面にはゴム製のダストリング66が装着してあり、このダストリング66が、雌管部40の軸方向両端部の内面と第1部材38の外周面とに弾性接触させられている。
ダストリング66は、外部からのダストの侵入を防止する働きをなす。
尚、上記キャップナット60には図中右方向に突出する円筒部68が備えられており、この円筒部68が、閉鎖部54と雌管部40との間の空間に嵌入させられている。
上記第2部材42は、雌管部40から直角に起立する円筒形状の接続部70を一体に有している。
第2部材42には、この接続部70と雌管部40とにまたがって図中上下方向に延びる流路72が内部に形成されている。
このスイベル継手10にあっては、第1部材38の図中右端の流入口74から作動油が流入し、そして流路52,72を流通した後、流出口76からホース16内に流れ込む。
第2部材42の接続部70には、外周面に雄ねじ部78が設けられており、この雄ねじ部78に、上記ホース16の端部に装着された金具18が袋ナット30により接続される。
上記雄管部36には、径方向に貫通する作動油の通過孔(流体通過孔)80が設けられている。通過孔80は流路52の一部をなすもので、流路52は、この通過孔80及びその外周部に形成された円筒状の流路82を介して第2部材42の流路72と連通している。
図4にも示しているように上記通過孔80に対し、軸方向の両側の外側位置には円環状の凹所84,85が形成されており、そこにゴム製のOリング86が装着され、保持されている。
そしてこれらOリング86によって、雄管部36の外周面と雌管部40の内周面との間が液密にシールされている。
上記円環状の凹所84,85は、流体通過孔80に向けて軸方向内向きに開口した形状の凹所とされており、そしてOリング86に対して流体通過孔80に近い軸方向内側位置に、凹所底面に対して径方向に突出した段差部88,90が、雄管部36の外周面に沿って円環状に形成されている。
凹所84には、Oリング86に対し軸方向外側位置、即ちOリング86と凹所84の壁92との間の位置に樹脂製の外側バックアップリング91が介挿され、また凹所85には、Oリング86と凹所85の壁94との間の位置に同じく樹脂製の外側バックアップリング93が介挿されている。
尚、一方の凹所85の壁94は、上記キャップナット60の円筒部68にて形成されている。
また一対のOリング86のそれぞれの軸方向内側位置、詳しくはOリング86と凹所84の段差部88との間の位置、及びOリング86と凹所85の段差部90との間の位置のそれぞれに、樹脂製の内側バックアップリング96,98がそれぞれ介挿されている。
内側バックアップリング96,98及び外側バックアップリング91,93は、何れもOリング86よりも硬質の樹脂製(ここではポリテトラフルオロエチレン製)のもので、図3に示しているように周方向に切れ目の無い連続した円環状のエンドレスのものとされている。
この実施形態において、内側バックアップリング96及び外側バックアップリング91は、何れもその内径が段差部88の外径よりも小径をなしており、また同様に内側バックアップリング98,外側バックアップリング93も、それらの内径が段差部90の外径よりも小径をなしている。
更に内側バックアップリング96,98及び外側バックアップリング91,93は、それぞれの断面形状が矩形状をなしている。
本実施形態において凹所84への外側バックアップリング91、Oリング86及び内側バックアップリング96の組付けは次のようにして行うことができる。
詳しくは、図3および図5に示しているようにキャップナット60及び第2部材42を外した状態の下で先ず外側バックアップリング91を若干弾性拡径変形させながら段差部90,88を乗り越えて軸方向に押し込み、これを凹所84の壁92に当接する位置に組み付ける。
その後Oリング86を同様に段差部90,88を乗り越えるようにして軸方向に押し込み、凹所84に組み付ける。
その後において内側バックアップリング96を若干弾性拡径変形させながら段差部90,88を乗り越えて軸方向に押し込み、凹所84内に且つOリング86と段差部88との間の位置に組み付ける。
尚、図中左側の凹所85への外側バックアップリング93,Oリング86,内側バックアップリング98の組付けは、キャップナット60を外した状態の下で、それらを雄管部36に先端側から嵌め込んで軸方向(右方向)に押し込み、その後に雄管部36にキャップナット60を嵌め合せることで(キャップナット60の嵌め合せは第2部材42を嵌め合せた後に行う)行うことができる。
而して内側バックアップリング96,98は、図4に拡大して示しているように組付状態において内周部の角部が、段差部88,90の角部に対し軸方向の内向きに係合した状態となり、それらの係合作用により、内側バックアップリング96,98が通過孔80側に軸方向内向きに移動するのが防止される。即ち継手内部に負圧が発生した場合においても、その負圧による吸引力にてそれらが凹所84,85を外れて軸方向内向きに引き込まれるのが防止される。
内側バックアップリング96,98は、意図的に段差部88,90を乗り越えさせることが可能であるが、段差部88,90を乗り越えて凹所84,85に組み付けられた後においては、単なる負圧の作用によっては段差部88,90上に乗り上げることはできず、軸方向内向きの移動が阻止されるのである。
本実施形態においてOリング86は、通常はスイベル継手10内部の流路の高圧の油圧を受けて軸方向外側に押圧され、その押圧による変形状態の下でシール作用をなす。
このとき一対の外側バックアップリング91,93は、Oリング86の変形時のはみ出しを防止する働きをなす。
他方内側バックアップリング96,98は、主としてOリング86に対する軸方向内側の壁として作用し、Oリング86が軸方向内側に位置移動するのを阻止するように働く。
以上のように本実施形態では、Oリング86を保持する円環状の凹所84を、図6に示すような環状溝ではなく、軸方向内向きに開口した形状の凹所となしていることから、凹所84の加工が容易となる利点が得られる。
特に本実施形態では円環状の凹所84を軸方向内向きに開口した形状の凹所となしていることから、バックアップリングとして周方向に切れ目の無いエンドレスのものを、その開口を通じて凹所84内に簡単に軸方向に組み付け、セットすることができる。従ってバックアップリングの切れ目によってOリング86が傷付けられてしまうのを良好に防止することができる。
また本実施形態では、Oリング86よりも軸方向内側、即ち流体通過孔80に近い側の内側バックアップリング96が、Oリング86に対する壁として働き、Oリング86が軸方向内側に移動するのを阻止するため、スイベル継手10内部の流路52,72に負圧が発生した場合においても、負圧による引込作用によってOリング86が円環状の凹所84から外れてしまうのを良好に防止することができる。
また内側バックアップリング96は、これを凹所84内に組み付けるときには、強制的にこれを若干拡径変形させることで容易に段差部88を乗り越えて凹所84内に押し込むことができる一方で、一旦凹所84内に組み付けられた内側バックアップリング96は、組付状態で内周部が段差部88に対し軸方向の内向きに係合した状態となるため、継手内部の流路に負圧が発生しても、その係合作用により内側バックアップリング96が流路側に引き込まれ、凹所84から外れてしまうのを防止することができる。
尚、図中左側の凹所85において、Oリング86が内側バックアップリング98により、負圧の引込力で凹所85から外れるのが防止され、また内側バックアップリング98が、段差部90との係合作用により凹所85から外れるのが防止される点は、図中右側の凹所84におけるOリング86,内側バックアップリング96と同様である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のスイベル継手を接続状態で示す図である。 同実施形態のスイベル継手の断面図である。 同実施形態のスイベル継手を各部品に分解して示す斜視図である。 図2の要部拡大図である。 バックアップリング及びOリングの組付手順の説明図である。 従来のスイベル継手の一例を示す図である。 バイアスカットのバックアップリングを示す図である。 本発明の比較例を示す比較例図である。 図8のスイベル継手の不具合の説明図である。
符号の説明
10 スイベル継手
36 雄管部
38 第1部材
40 雌管部
42 第2部材
48,70 接続部
80 通過孔(流体通過孔)
84,85 凹所
86 Oリング
88,90 段差部
91,93 外側バックアップリング
92,94 壁
96,98 内側バックアップリング

Claims (2)

  1. (イ)円筒状の雄管部を有する第1部材と、(ロ)該雄管部に対して回転可能に且つ外嵌状態に嵌合する雌管部を有する第2部材と、(ハ)該雄管部の外周面に形成された円環状の凹所内に装着され、該雄管部の外周面と該雌管部の内周面との間をシールするゴム製のOリングと、を有し、且つ前記雄管部には管壁を径方向に貫通し、前記第1部材と第2部材との各内部を連通させる流体通過孔が前記Oリングによるシール個所よりも軸方向の内側位置に設けられて成るスイベル継手において
    前記円環状の凹所を、前記流体通過孔に向けて軸方向内向きに開口した形状の凹所とをなすとともに、前記Oリングに対して該流体通過孔に近い軸方向内側位置に、凹所底面に対して径方向に段差状に突出した段差部を形成し、該凹所内に且つ前記Oリングと該Oリングに対し軸方向外側の該凹所の壁との間の位置及び該Oリングと該Oリングに対して軸方向内側の前記段差部との間の位置のそれぞれに、該Oリングよりも硬質の樹脂製で断面矩形状をなし、周方向に切れ目の無い連続した円環状のエンドレスのバックアップリングを介挿してあり、
    且つ少なくとも軸方向内側の該バックアップリングは内径が前記段差部の外径よりも小径をなし、組付状態で内周部が該段差部に対して軸方向の内向きに係合するものとなしてあることを特徴とするスイベル継手。
  2. 請求項1において、前記第2部材が前記雌管部から直角に突き出したホース接続部を有しているとともに、前記第1部材が前記雄管部から該雄管部の軸方向に突き出した相手側への接続部を有しており、継手全体が略L字状をなしていることを特徴とするスイベル継手。
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