JP3881642B2 - 継手の接続構造及びこれを設けたガス栓 - Google Patents

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Description

この発明は、継手の接続構造、特に、ガス栓のガス流入筒部又はガス流出筒部に接続させる継手の接続構造及びこれを設けたガス栓に関するものである。
ガス器具に直接接続させる形式の従来のガス栓(G)として、例えば、図7に示すものがある。このものは、せん(32)が収容されるせん収容部(33)と、その上流側(図面では右側)に位置し且つ前記せん収容部(33)内に連通するガス流入筒部(3a)と、せん収容部(33)の下流側(図面では左側)に位置し且つ前記せん収容部(33)内に連通するガス流出筒部(3b)とからガス栓が構成されており、前記ガス流入筒部(3a)の上流端からガス流出筒部(3b)の下流端まで、ガス流路(34)が同軸上に形成されていると共に、せん(32)をせん収容部(33)内で回動させることにより前記ガス流路(34)は開閉自在となる。
ガス流入筒部(3a)には、同図の二点鎖線に示すように、配管継手(35)を介して可撓配管(36)が接続される。そして、ガス流出筒部(3b)には、ガス器具(4)内にガスを取り入れるガス取入口となるガス取入筒部(40)に螺合接続させるために、器具接続用の接続継手(30)が接続される。
この例の接続継手(30)は、ガス流出筒部(3b)に対して気密性を有し且つ回動自在に取り付けられており、開放端側の内周面にはガス器具(4)のガス取入筒部(40)に螺合可能な雌ネジ部(31)が形成されている。
この従来のガス栓(G)では、接続継手(30)の開放端にガス器具(4)のガス取入筒部(40)の先端をねじ合わせすると共に接続継手(30)を締付け方向に回転させることにより、ガス取入筒部(40)は接続継手(30)内の雌ネジ部(31)にねじ込まれていく。これにより、ガス栓(G)は接続継手(30)を介してガス器具(4)のガス取入筒部(40)に接続されることとなり、可撓配管(36)からのガスをガス器具(4)に供給することができる。
特開2002−323161号公報 特開2002−333076号公報
しかしながら、この従来のものでは、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)に装着された接続継手(30)は取り外すことができない構成となっているため、ガス流出筒部(3b)と接続継手(30)との接続部分に、異物混入や気密性不良等が発覚した場合であっても、接続継手(30)のガス流出筒部(3b)への接続のやり直しができない。このため、ガス流出筒部(3b)と接続継手(30)との接続部分に不具合が生じた場合には、ガス栓(G)ごと取り替えなければならず、不経済であった。
本発明は、『ガス栓の上流側流路又は下流側流路を構成している筒状主体に、継手の一端を外嵌接続させる接続構造』において、継手を筒状主体に接続させた後でも、両者間において接続のやり直しができるようにすることを課題とする。
(1)請求項1に係る発明の継手の接続構造は、前記筒状主体の外周面の所定範囲に雄ネジ部が形成され、
前記継手の一端内周面に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されると共に、前記雌ネジ部よりも奥側に、前記雄ネジ部を収容可能な環状凹溝が周方向に連続して形成され、
前記筒状主体の前記雄ネジよりも基端部側に、前記雌ネジ部を収容可能なネジ非形成域が設けられ、
前記継手と前記筒状主体とを相対回動阻止状態に接続させるロック手段としてネジ筒が設けられ、
前記雄ネジ部が前記環状凹溝に対応すると共に前記雌ネジ部が前記ネジ非形成域に対応し且つ前記ネジ筒が非締め付け状態である接続態様を第1接続状態とし、
前記第1接続状態から前記ネジ筒手段を締め付け状態とする接続態様を第2接続状態とし、
前記第2接続状態において、前記ネジ筒の先端面に設けた圧接面が、前記筒状主体の環状端面に設けた被圧接面を圧接しており、
前記第1及び第2の接続状態にて、前記継手と前記筒状主体とを外周気密状態に保持するシール部材が設けられ、
前記ネジ筒による前記締め付け状態は、適宜解除可能であることを特徴とするものである。
上記手段は次のように作用する。
継手の前記一端をガス栓の前記筒状主体の開放端に外嵌させ、継手の雌ネジ部が筒状主体の雄ネジ部に螺合するように継手を回動させて締付けていく。継手を締付けていくにつれて継手は前記筒状主体に深く外嵌されていき、前記雄ネジ部の全域が前記雌ネジ部に続く環状凹溝に対応し、雌ネジ部が筒状主体のネジ非形成域に対応したとき、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合が外れ、前記継手は筒状主体に対して空回り状態で接続されることとなる。このとき、ロック手段は非ロック状態にある。この状態が第1接続状態であり、継手はガス栓の筒状主体に対して外周気密状態で且つ回動自在に接続されている。そして、前記第1接続状態において前記ロック手段をロックさせた状態が第2接続状態であり、前記継手は、前記筒状主体に対して相対回動阻止状態に固定された状態に接続される。
前記ロック状態にあるロック手段は、適宜解除可能に設けられており、前記ロック手段の解除後には、前記継手は前記筒状主体に対して回動自在な前記第1接続状態に戻る。その後、継手と筒状主体とを相互に離反する方向に引っ張りながら、雄ネジ部と雌ネジ部とを逆方向から強制的にかみ合わせ、その状態から、雌ネジ部と雄ネジ部との螺合を緩めていけば継手を筒状主体から取り外すことができる。分離後の継手は筒状主体に上記した要領で再度接続させることができる。
そして、ロック手段としてのネジ筒を最終締付け状態まで締付けると、前記ネジに設けられている圧接面が、前記筒状主体に設けられている被圧接面を強く圧接し、前記圧接面と前記被圧接面との間に摩擦抵抗が生じることとなる。この摩擦抵抗によって、前記継手は前記筒状主体に対して相対回動阻止状態となり、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合を緩める方向に継手を回動させることができない。
)請求項に係る発明の継手の接続構造は、上記請求項のものにおいて、前記筒状主体の開放端近傍の外周面に凹溝が周方向に沿って形成されると共に前記凹溝内に前記シール部材としてのOリングが収納され、前記第1、第2接続状態にて、前記Oリングは、前記環状凹溝よりもさらに奥側の前記継手の内周面に押圧されるように設定されるように配設したもので、継手と筒状主体とは、第1接続状態においても、第2接続状態においても、前記Oリングによって外周気密状態に接続されることとなる。
)請求項に係る発明のものは、ガス栓の上流側流路及び下流側流路を構成している筒状主体の両方に、請求項1または2に記載の継手の接続構造を設けたガス栓に関するものである。
請求項1に係る発明によれば、第2接続状態においては、ロック手段によって、継手がガス栓の筒状主体に対して相対回動阻止状態にロックされた状態となるから、継手を緩める方向に回動させることができない。よって、前記継手は前記筒状主体に抜け止め状態に固定されることとなる。このロック手段のロック状態は解除可能としたから、両者の接続部において異物の混入や気密性不良等の問題が生じた場合に、前記ロック状態を解除すれば、継手を筒状主体から一旦取り外して継手の接続のやり直しができる。これにより、継手の接続に不具合があってもガス栓ごと交換する必要がないから、無駄がない。又、前記第2接続状態においては、継手と筒状主体とは相対回動阻止状態に固定されるため、両者間に介在させるシール部材が不必要に摩耗されることがない。よって、前記シール部材の摩耗による損傷を防止することができる。
またロック手段として設けたネジ筒を最終締付け状態に達するまで締付ければ、圧接面と被圧接面との間に生じる摩擦抵抗によって継手と筒状主体とを相対回動阻止状態にロックするロック状態となり、ネジ筒の締付けを緩めれば、ロック状態は解除されることとなるから、前記第2接続状態への接続及びその解除を容易に行うことが出来る。又、圧接面を被圧接面に強く圧接させることにより、ネ筒と、筒状主体との間の気密が確保されることとなるから、シール部材による外周気密状態をより確実なものとすることができる。
請求項に係る発明によれば、前記第2接続状態に接続することにより、シール部材が保護されると共に、上記請求項においては、圧接面と被圧接面との圧接力も作用することとなるから、シール部材として、Oリングだけで十分なシール効果を期待することができる。
請求項に係る発明によれば、配管接続後においても、ガス栓部分を取り外して交換したり、ガス栓の性能確認ができるといった効果がある。
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すものは、本発明の第1番目の実施の形態の継手の接続構造の断面図である。
本発明の継手(1)を外嵌接続させる筒状主体(2)は、従来のものと同様に、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)とし、継手(1)も又、従来のものと同様に、ガス器具(図示せず)のガス取入用のガス取入筒部に螺合接続させるための接続継手とする。
継手(1)は略円筒形状の筒体であって、その内周面の一端(図面では右端)から、雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が順に形成されており、他端側の開放端には、前記ガス器具のガス取入筒部に螺合させるための接続ネジ部(13)が形成されている。又、継手(1)の前記一端側の外周面には、先端ネジ部(10)が形成されている。
尚、継手(1)を筒状主体(2)に相対回動阻止状態に接続させるためのロック手段であるネジ筒(5)は、内周面略全域がネジ切りされた円筒体であり、前記継手(1)の先端ネジ部(10)に予め螺合させておく。
前記継手(1)が外嵌する筒状主体(2)の外周面には、基端部側から順に、ネジ非形成域(21)、前記雄ネジ部(11)が螺合可能な雄ネジ部(20)が順に形成されている。又、開放端近傍の外周面に形成した環状凹溝内には、Oリング(23)が嵌め込まれている。
前記筒状主体(2)の前記ネジ非形成域(21)の基端部は、前記継手(1)の肉厚に略一致する幅の環状基端面(22)が前記筒状主体(2)の軸線に対して直角方向に張り出しており、前記環状基端面(22)の外周端縁から、前記継手の(1)の先端ネジ部(10)に続くように延長周面(24)が形成されている。さらに、前記延長周面(24)の基端部には、段部(25)が形成されている。
尚、前記継手(1)の環状凹溝(12)の幅は、前記雄ネジ部(20)の形成範囲の軸線方向の長さよりも大きく設定されており、前記ネジ非形成域(21)の軸線方向の長さは、前記雌ネジ部(11)のそれよりも大きく設定されている。
図1は、継手(1)を筒状主体(2)に回動自在に接続させた第1接続状態を示している。この接続態様とするためには、前記ネジ筒(5)を先端ネジ部(10)に螺合させた状態の継手(1)を前記一端側から、前記筒状主体(2)に外嵌させていき、継手(1)の雌ネジ部(11)の前記一端側の山部が、前記筒状主体(2)の雄ネジ部(20)の開放端側の山部に当接した時点で、継手(1)を締付け方向に回動させる。これにより、雌ネジ部(11)に雄ネジ部(20)が螺合されることにより、継手(1)は筒状主体(2)の基端部側へ移動していく。
そして、図1に示すように、雄ネジ部(20)が継手(1)の環状凹溝(12)に対応し且つ雌ネジ部(11)がネジ非形成域(21)に対応した時点で、継手(1)は筒状主体(2)に対して空回りすることとなる。又、この状態において、Oリング(23)は継手(1)の環状凹溝(12)よりもさらに奥側の内周面に気密状態に押圧する。
これが、継手(1)の筒状主体(2)に対する第1接続状態であり、継手(1)は筒状主体(2)に対して回動自在に且つ外周気密状態に接続されることとなる。
この第1接続状態で、継手(1)の他端側の接続ネジ部(13)を前記ガス器具のガス取入筒部に対応させて締付け方向に回動させれば、前記継手(1)は前記ガス取入筒部に螺合されていき、前記ガス栓(G)は、前記継手(1)を介して、ガス器具に接続される。
前記継手(1)の前記ガス器具のガス取入筒部への螺合接続が完了した後、前記ネジ筒(5)を締付け方向に回動させる。ネジ筒(5)は締付けに伴って、先端ネジ部(10)からガス栓(G)の延長周面(24)に外嵌する方向に進んでいき、最終締付け状態までネジ筒(5)を締付けると、図2に示すように、前記ネジ筒(5)の先端面(50)が前記段部(25)の環状端面(25a)を圧接することとなる。
すなわち、前記ネジ筒(5)の先端面(50)が圧接面として機能し、筒状主体(2)の基端部に設けられている段部(25)の環状端面(25a)が被圧接面として機能することとなり、ネジ筒(5)の締付け力によって、ネジ筒(5)の先端面(50)と段部(25)の環状端面(25a)との間に摩擦抵抗が生じる。
前記摩擦抵抗によって、ネジ筒(5)の回動が阻止されることにより、これに螺合状態にある継手(1)も筒状主体(2)に対して相対回動阻止状態にロックされた状態となる。この接続状態が第2接続状態であり、継手(1)は筒状主体(2)に抜け止め状態に保持され、前記ガス栓(G)のガス器具への接続が完了する。
継手(1)と筒状主体(2)とを上述したようにロック状態に接続した後で、その接続部に異物が混入していることや気密性が悪い等の不具合が発覚した場合、継手(1)を一旦筒状主体(2)から取り外して接続をやり直すことができる。
そのためには、工具を用いてネジ筒(5)の締付けを弱めて、ネジを緩める方向に回動させていく。それにより、前記ネジ筒(5)の先端面(50)と段部(25)の環状端面(25a)との間に生じていた摩擦抵抗によるロック状態が解除されることとなり、継手(1)は筒状主体(2)に対して回動自在となる。そこで、継手(1)の他端近傍の外周面の工具対応部(16)に工具を対応させて、継手(1)をガス器具のガス取入筒部への螺合接続を解除する方向に回動させ、継手(1)をガス器具から取り外す。その後、継手(1)を筒状主体(2)から引き抜く方向へ引っ張ると共に、雌ネジ部(11)の奥側の山部が、雄ネジ部(20)の基端部側の山部に当接した時点で、継手(1)を緩める方向に回動させれば継手(1)を筒状主体(2)から取り外すことが出来る。
取り外された後の継手(1)及び筒状主体(2)は、接続前の状態と同じであるから、異物の除去や部品交換等、所定の処置を施した後、再度上記した要領で接続させればよい。
次に、第2番目の実施の形態の継手の構造を、図3に基づいて説明する。
この実施の形態の継手(1)は、上記第1番目の実施の形態のものと同様、ガス器具のガス取入筒部に螺合接続させるための接続継手とし、ガス器具側の端部には接続ネジ部(13)が形成されており、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)としての筒状主体(2)に外嵌接続させる側の一端内面には、雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が順に形成されている。
又、継手(1)の前記一端近傍の外周面には、金属製のC字状リング(15)を収納するための凹溝(14)が周方向に沿って形成されている。自然状態における前記C字状リング(15)の内径は前記継手(1)の外径よりも大きく設定されていると共に、その断面の直径は、前記凹溝(14)の深さに略一致する程度に設定されている。これにより、前記C字状リング(15)は弾性変形させた状態において前記凹溝(14)内に収容され、自然状態においては、前記凹溝(14)から外方へ突出する態様となる。
筒状主体(2)は上記第1番目の実施の形態の構造と同様に、外周面に、開放端側から順に、Oリング(23)、雄ネジ部(20)、ネジ非形成域(21)、環状基端面(22)、延長周面(24)、段部(25)が順に形成されているが、特に、この実施の形態のものでは、前記延長周面(24)に雄ネジ部(24a)が形成されている。
継手(1)と筒状主体(2)とを相対回動阻止状態に接続させるロック手段として機能させるネジ筒(5)は、両端に、前記継手(1)に外嵌可能な小内径筒部(51)(52)を有し、その中間部分に大内径筒部(53)が形成された構成となっており、一方の小内径筒部(51)の内周面には、前記雄ネジ部(24a)に螺合可能な雌ネジ部(51a)が穿設されているものとする。
又、小内径筒部(51)(52)と大内径筒部(53)との内径の差は、前記C字状リング(15)の断面の半径に略一致する程度としておく。
前記ネジ筒(5)は、前記大内径筒部(53)内にC字状リング(15)が位置するように、予め継手(1)に外嵌させておく。これには、前記C字状リング(15)を弾性変形させて凹溝(14)内に収容させた状態にて、継手(1)の一端部をネジ筒(5)の小内径筒部(52)側に差し込んでいけば良い。凹溝(14)が大内径筒部(53)に対応した時点で、C字状リング(15)は弾性復帰し、弾性復帰したC字状リング(15)は、断面の内側半分が凹溝(14)内に収容された状態にて、外周頂部が前記大内径筒部(53)の内周面に当接する態様となる。
この実施の形態のものでは、継手(1)を筒状主体(2)に対して、回動自在な第1接続状態とした後、ネジ筒(5)の小内径筒部(51)に設けた雌ネジ部(51a)が、筒状主体(2)の延長周面(24)の雄ネジ部(24a)に螺合するようにネジ筒(5)を締付けていく。ネジ筒(5)の締付けに伴ってネジ筒(5)がガス栓(G)側に向かって進んでいき、このとき、断面の略半分が凹溝(14)から突出した状態にあるC字状リング(15)が、ネジ筒(5)の小内径筒部(52)に係止されるように各部の寸法関係は設定されているものとする。すなわち、ネジ筒(5)の締付けにより、継手(1)はC字状リング(15)を介して筒状主体(2)の基端部側へ引き寄せられることとなり、前記ネジ筒(5)が最終締付け位置まで締付けられた第2接続状態においては、図3に示すように、前記継手(1)の一方端面(1a)が前記筒状主体(2)の環状基端面(22)を圧接する態様となる。
すなわち、前記一方端面(1a)が圧接面として機能し、前記環状基端面(22)が被圧接面として機能することとなり、両者間に摩擦抵抗が生じることとなる。これにより、継手(1)は筒状主体(2)に相対回動阻止状態に接続される。
この実施の形態のネジ筒(5)も、螺合を緩める方向に工具で回動させれば、継手(1)の筒状主体(2)へのロック状態は解除することができ、継手(1)は筒状主体(2)から取り外すことが出来る。
図4に示すものは、第3番目の実施の形態の継手の構造を示す断面図である。
この実施の形態の継手(1)としては、上記第1番目の実施の形態における継手(1)と同じ構成のものが採用可能であり、又、上記第2番目の実施の形態で設けたC字状リング(15)が収容される凹溝(14)は、筒状主体(2)の延長周面(24)に設ける構成とした。
ネジ筒(5)は、上記第2番目の実施の形態で採用したものと同様に前記C字状リング(15)に係止される小内径筒部(52)が設けられた形状に構成されているが、この実施の形態では、接続前の状態においては、筒状主体(2)の延長周面(24)に外嵌されているものとする。
継手(1)と筒状主体(2)とを第1接続状態に接続させ、継手(1)の接続ネジ部(13)をガス器具のガス取入筒部に螺合接続させた後、ネジ筒(5)を締付けると、ネジ筒(5)は筒状主体(2)の延長周面(24)から継手(1)の先端ネジ部(10)に螺合しながら継手(1)側へ移動していくが、ネジ筒(5)の小内径筒部(52)が、弾性復帰力によって凹溝(14)から突出したC字状リング(15)に引っ掛かったとき、それ以上は継手(1)側へ進めなくなる。この状態でさらにネジ筒(5)を締付けると、ネジ筒(5)の雌ネジ部(51a)と継手(1)の先端ネジ部(10)との螺合によって、継手(1)が筒状主体(2)の基端部側へ引き寄せられる。ネジ筒(5)を最終締付け位置まで締付けたとき、継手(1)の一方端面(1a)が筒状主体(2)の環状基端面(22)に圧接することとなり、両者間に摩擦抵抗が生じる。これにより、継手(1)は筒状主体(2)に相対回動阻止状態で且つ抜け止め状態に接続される第2接続状態となる。
この実施の形態のものでは、前記継手(1)の一方端面(1a)が圧接面として機能し、筒状主体(2)の環状基端面(22)が被圧接面として機能することとなり、又、ネジ筒(5)の螺合を緩めれば、両者は離反し、継手(1)は筒状主体(2)に対して取外し可能となる。
図5に示すものは、第4番目の実施の形態の継手の接続構造である。
この実施の形態のものでは、継手(1)は、上記第1及び第3番目の実施の形態で採用した継手(1)と同じ構成のものとし、筒状主体(2)としては、延長周面(24)に雄ネジ部(24a)が形成された第2実施の形態で採用した筒状主体(2)が採用可能である。
又、ネジ筒(5)は、上記第2、第3番目の実施の形態で採用したものと同様、両端に小内径筒部(51)(52)が形成され、これらの間に大内径筒部(53)が形成された形状に構成されているが、この実施の形態のものでは、小内径筒部(51)(52)の両方の内周面に雌ネジ部(51a)(52a)が形成されている。そして、接続前には、前記ネジ筒(5)は、継手(1)の先端ネジ部(10)に小内径筒部(52)の雌ネジ部(52a)を螺合させた状態で継手(1)側に装着されているものとする。
継手(1)と筒状主体(2)とを上記要領で第1接続状態に接続させ、継手(1)の接続ネジ部(13)をガス器具のガス取入筒部に螺合接続させた後、ネジ筒(5)を締付け方向に回動させていく。すると、雌ネジ部(52a)が先端ネジ部(10)から雄ネジ部(24a)へ螺合しながら進んでいき、小内径筒部(51)に設けられた雌ネジ部(51a)における進出方向の先端に位置する山部(54)が、それに対向する先端ネジ部(10)の山部(10a)に当接する。その後もさらにネジ筒(5)を締付けると、ネジ筒(5)の小内径筒部(52)の雌ネジ部(52a)が、筒状主体(2)の延長周面(24)の雄ネジ部(24a)に螺合すると共に、小内径筒部(51)の雌ネジ部(51a)の山部(54)が先端ネジ部(10)の山部(10a)を圧接し、山部(54)と山部(10a)との間に摩擦抵抗が生じ、継手(1)は筒状主体(2)に相対回動阻止状態で且つ抜け止め状態に接続されることとなる。
すなわち、この実施の形態のものでは、ネジ筒(5)の小内径筒部(51)に設けた雌ネジ部(51a)の山部(54)が圧接面となり、継手(1)に設けられた先端ネジ部(10)の山部(10a)が被圧接面として機能することとなる。
図6に示すものは、第5番目の実施の形態の継手の接続構造である。
この実施の形態での筒状主体(2)は、図7に示した従来のガス栓(G)のガス流入筒部(3a)に相当するものとし、これに接続させる継手(1)は、可撓管(41)を接続させるための可撓管継手とする。
筒状主体(2)の構造は、上記した第1番目の実施の形態におけるガス流出筒部(3b)としての筒状主体(2)と同様であり、外周面には基端部側から順に、段部(25)、環状端面(25a)、延長周面(24)、環状基端面(22)、ネジ非形成域(21)、雄ネジ部(20)が形成されていると共に、開放端近傍にはOリング(23)が装着されている。
可撓管接続用としての継手(1)は、一端が筒状主体(2)に外嵌接続可能で且つ可撓管(41)の先端がシール材(55)と共に差し込まれる環状溝部(45)が他端に向かって開放するように形成されている継手本体(44)と、前記継手本体(44)の前記他端に螺合させる締付筒(42)と、前記締付筒(42)の螺合に伴って、前記環状溝部(45)内に差し込まれる可撓管(41)を抜け止め状態に押圧するリテーナ(43)とから構成されており、前記継手本体(44)の前記一端側の内周面には、上記した雄ネジ部(20)に螺合可能な雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が形成されていると共に、外周面には、先端ネジ部(10)が形成されている。
そして、先端ネジ部(10)に螺合するように、ネジ筒(5)が継手(1)の外周面に装着されている。
この実施の形態のものでは、まず、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)に継手本体(44)のみを外嵌接続させる。接続の要領は、上記各実施の形態の場合と同様であり、雌ネジ部(11)を雄ネジ部(20)に螺合させると共に雌ネジ部(11)がネジ非形成域(21)に収容される第1接続状態とした後、前記ネジ筒(5)を締付けて、ネジ筒(5)の先端面(50)を、段部(25)の環状端面(25a)に圧接させる。これにより、継手本体(44)は筒状主体(2)に抜け止め状態で且つ相対回動阻止状態に固定されることとなる(第2接続状態)。
その後、先端部分に予めリテーナ(43)及び締付筒(42)を装着させた可撓管(41)を、前記継手本体(44)の他端側から差込み、可撓管(41)を前記環状溝部(45)内に差し込むと共に、締付筒(42)を継手本体(44)に最終締付け位置に達するまで締付ければ、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)に可撓管継手(1)が接続され、前記可撓管継手(1)を介して可撓管(41)が接続されることとなる。
又、継手本体(44)は、ネジ筒(5)を工具によって緩める方向に回動させることにより、ガス栓(G)から取り外すことができる。
上記各実施の形態で採用した継手の接続構造は、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)及びガス流出筒部(3b)の両方に設ける構成としてもよく、この場合には、ガス流入筒部(3a)に配管を、ガス流出筒部(3b)にガス器具のガス取入筒部を接続させた後においても、ガス栓(G)のみを取り外して交換することができる。
本願発明の第1番目の実施の形態における継手の接続構造であって、第1接続状態を示す断面図。 本願発明の第1番目の実施の形態における継手の接続構造であって、第2接続状態を示す断面図。 本願発明の第2番目の実施の形態における継手の接続構造であって、第2接続状態を示す断面図。 本願発明の第3番目の実施の形態における継手の接続構造であって、第2接続状態を示す断面図。 本願発明の第4番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。 本願発明の第5番目の実施の形態における継手の接続構造であって、第2接続状態を示す断面図。 従来のガス栓への継手の接続態様を示す断面図。
符号の説明
(1) ・・・・・・継手
(11)・・・・・・ネジ部
(12)・・・・・・環状凹溝
(2) ・・・・・・筒状主体(上流側流路又は下流側流路)
(20)・・・・・・雄ネジ部
(21)・・・・・・ネジ非形成域
(5) ・・・・・・ロック手段(ネジ筒)
(G) ・・・・・・ガス栓

Claims (3)

  1. ガス栓の上流側流路又は下流側流路を構成している筒状主体に、継手の一端を外嵌接続させる接続構造において、
    前記筒状主体の外周面の所定範囲に雄ネジ部が形成され、
    前記継手の一端内周面に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されると共に、前記雌ネジ部よりも奥側に、前記雄ネジ部を収容可能な環状凹溝が周方向に連続して形成され、
    前記筒状主体の前記雄ネジよりも基端部側に、前記雌ネジ部を収容可能なネジ非形成域が設けられ、
    前記継手と前記筒状主体とを相対回動阻止状態に接続させるロック手段としてネジ筒が設けられ、
    前記雄ネジ部が前記環状凹溝に対応すると共に前記雌ネジ部が前記ネジ非形成域に対応し且つ前記ネジ筒が非締め付け状態である接続態様を第1接続状態とし、
    前記第1接続状態から前記ネジ筒締め付け状態とする接続態様を第2接続状態とし、
    前記第2接続状態において、前記ネジ筒の先端面に設けた圧接面が、前記筒状主体の環状端面に設けた被圧接面を圧接しており、
    前記第1及び第2の接続状態にて、前記継手と前記筒状主体とを外周気密状態に保持するシール部材が設けられ、
    前記ネジ筒による前記締め付け状態は、適宜解除可能であることを特徴とする継手の接続構造。
  2. 請求項1に記載の継手の接続構造において、
    前記筒状主体の開放端近傍の外周面に凹溝が周方向に沿って形成されると共に前記凹溝内に前記シール部材としてのOリングが収納され、
    前記第1、第2接続状態にて、前記Oリングは、前記環状凹溝よりもさらに奥側の前記継手の内周面に押圧されるように設定されている継手の接続構造。
  3. ガス栓の上流側流路及び下流側流路を構成している筒状主体の両方に、請求項1または2に記載の継手の接続構造を設けたガス栓。
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