JP3712712B2 - 継手の接続構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、継手の接続構造、特に、ガス栓のガス流入筒部又はガス流出筒部に接続させる継手の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス器具に直接接続させる形式の従来のガス栓(G)として、例えば、図4に示すものがある。このものは、栓体(32)が収容される栓収容部(33)と、その上流側(図面では右側)に位置し且つ前記栓収容部(33)内に連通するガス流入筒部(3a)と、栓収容部(33)の下流側(図面では左側)に位置し且つ前記栓収容部(33)内に連通するガス流出筒部(3b)とからガス栓本体が構成されており、前記ガス流入筒部(3a)の上流端からガス流出筒部(3b)の下流端まで、ガス流路(34)が同軸上に形成されていると共に、栓体(32)を栓収容部(33)内で回動させることにより前記ガス流路(34)は開閉自在となる。
【0003】
ガス流入筒部(3a)には、同図の二点鎖線に示すように、配管継手(35)を介して可撓配管(36)が接続される。そして、ガス流出筒部(3b)には、ガス器具(4)内にガスを取り入れるガス取入口となるガス取入筒部(40)に螺合接続させるために、器具接続用の接続継手(30)が接続される。
この例の接続継手(30)は、ガス流出筒部(3b)に対して気密性を有し且つ回動自在に取り付けられており、開放端側の内周面にはガス器具(4)のガス取入筒部(40)に螺合可能な雌ネジ部(31)が形成されている。
【0004】
この従来のガス栓(G)では、接続継手(30)の開放端にガス器具(4)のガス取入筒部(40)の先端をねじ合わせすると共に接続継手(30)を締め付け方向に回転させることにより、ガス取入筒部(40)は接続継手(30)内の雌ネジ部(31)にねじ込まれていく。これにより、ガス栓(G)は接続継手(30)を介してガス器具(4)のガス取入筒部(40)に接続されることとなり、可撓配管(36)からのガスをガス器具(4)に供給することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−323161号公報
【特許文献2】
特開2002−333076号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のものでは、一旦、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)に装着された接続継手(30)は取り外すことができない構成となっているため、ガス流出筒部(3b)と接続継手(30)との接続部分に、異物混入や気密性不良等が発覚した場合であっても、接続継手(30)のガス流出筒部(3b)への接続のやり直しができない。このため、ガス流出筒部(3b)と接続継手(30)との接続部分に不具合が生じた場合には、ガス栓(G)ごと取り替えなければならず、不経済であった。
本発明は、『ガス栓のガス流路の上流端又は下流端を構成している筒状主体に外嵌接続させる継手の接続構造』において、継手を筒状主体に接続させた後でも接続のやり直しができるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
*1項
前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記筒状主体の外周面に雄ネジ部が形成され、
前記継手の一端近傍の内周面に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されると共にその奥側に連続するように環状凹溝が周方向に沿って形成され、
前記環状凹溝の幅は、前記雄ネジ部の形成範囲の軸方向の長さよりも幅広に設定されており、
前記雄ネジ部が前記環状凹溝に対応したときが第1の締付け完了状態とすると共に、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に螺合状態にあるときが第2の締付け完了状態とし、
前記第1及び第2両締め付け完了状態の各々にて、前記継手は前記筒状主体に外周気密状態に且つ抜け止め状態に接続されるように設定されており、
前記継手を前記筒状主体に対して抜け止め状態に固定する抜け止め手段は、工具によって解除可能に設定されている』ことである。
【0008】
上記手段は次のように作用する。
継手の前記一端をガス栓の前記筒状主体の開放端に外嵌させ、継手の雌ネジ部が筒状主体の雄ネジ部に螺合するように継手を回動させて締付けていく。継手を締付けていくにつれて継手は前記筒状主体に深く外嵌されていき、前記雄ネジ部の全域が前記雌ネジ部に続く環状凹溝に対応したとき、継手は筒状主体に対して外周気密状態を維持しながら空回りする態様となる。この状態が第1の締付け完了状態であり、継手はガス栓の筒状主体に対して回動自在に接続されることとなる。又、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に螺合状態にある状態が、前記継手と前記筒状主体とが相互に回動阻止状態に接続される第2の締付け完了状態となり、この場合も外周気密状態は維持されているものとする。そして、これら第1及び第2各々の締付け完了状態において、前記継手は、抜け止め手段によって前記筒状主体に抜け止め状態に保持される。前記抜け止め手段は、工具を用いて解除することができるように設定されており、前記抜け止め手段を解除させた後、前記第2の締め付け完了状態においては、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合を緩めていけば継手を筒状主体から取り外すことができ、又、第1の締付け完了状態においては、継手と筒状主体とを相互に離反する方向に引っ張りながら、雄ネジ部と雌ネジ部とを逆方向から強制的にかみ合わせ、その状態から、上記第2の締付け完了状態の解除時の場合と同様に、螺合を緩める方向に継手を回動させていけば良い。継手を筒状主体から分離し、所定の処理をした後に、両者を上記した要領で再度接続させればよい。
【0009】
*2項
上記1項において、『前記抜け止め手段は、半径方向に縮径又は拡径可能な弾性リングと、前記筒状主体の胴部外周面の基端部近傍の所定位置とそれよりも一定の間隔をおいて開放端側に位置する所定位置とにそれぞれ周方向に沿って形成された一対の第1、第2外溝と、前記継手本体の胴部内周面の所定位置に周方向に沿って形成された内溝とからなり、
前記第1、第2外溝、又は、内溝のどちらか一方は、前記弾性リングを弾性変形させた状態にて全体を収容可能な深さを有すると共に、どちらか他方は、弾性復帰した状態の前記弾性リングの外周部分又は内周部分が浅く嵌り込む深さに設定されており、
前記第1の締付け完了状態にあるとき、前記内溝は前記第1外溝に対応し、前記第2の締付け完了状態にあるとき、前記内溝は前記第2外溝に対応するように設定されていると共に、その対応部に前記弾性リングが配設される構成とした』ものでは、弾性リングは、縮径方向に弾性変形可能なものでも、拡径方向に弾性変形可能なものでもどちらのものでも採用可能であり、前者のものでは、弾性リングは筒状主体に設けた外溝内に弾性変形した状態で全体が収容され、後者のものでは、弾性リングは継手に設けた内溝内に弾性変形した状態で全体が収容される。弾性リングを外溝又は内溝に弾性変形させた状態で収容させながら、継手を筒状主体に外嵌させる。継手を筒状主体に対して回動自在に取り付けたい場合には、内溝が第1外溝に対応した時点で前記弾性リングが弾性復帰するように設定しておけば良く、継手を筒状主体に対して相対回動阻止状態に取り付けたい場合には、内溝が第2外溝に対応した時点で前記弾性リングが弾性復帰するように設定しておけば良い。
【0010】
弾性リングが拡径方向に弾性復帰するものでは、弾性復帰したとき、弾性リングの外周部分が内溝に浅く嵌り、弾性リングが縮径方向に弾性復帰するものでは、弾性リングの内周部分が第1又は第2外溝に浅く嵌る態様となり、上記第1又は第2の締付け完了状態において前記弾性リングは継手を筒状主体に抜け止め状態に接続させる抜け止めリングとして機能することとなる。この接続状態を解除したい場合には、工具を用いて強制的に継手の締付けを緩める方向に回動させる。継手の、筒状主体の開放端側への移動に伴って、前記弾性リングは外溝又は内溝の開放端縁の一方に押されて弾性変形させられて内溝から外溝内へ又は外溝から内溝内へ押し出される。これが前記抜け止め手段の抜け止めを解除した状態であり、この状態で継手の螺合を緩めれば、継手を筒状主体から取り外すことができる。
【0011】
*3項
上記1項において、『前記弾性リングは縮径方向に弾性変形可能とし、前記継手には、その胴部を半径方向に貫通し且つ前記内溝内に連通する貫通孔が複数箇所に形成されており、通常の使用時においては、前記貫通孔には通気性防水部材が充填されている』ものでは、前記弾性リングは、継手の接続完了状態にて弾性復帰することにより、継手の内溝に嵌り込む態様となる。その内溝に連通するように形成された貫通孔には継手の使用中においては、通気性防水部材が充填されている。前記通気性防水部材は、外部から継手本体内へ雨水等の液体は通さないが、継手本体内から外部へ気体は通過させることができるものであり、前記貫通孔からガス漏れを検出することができ、前記貫通孔は、ガス漏れ検知用のガスの逃がし通路として機能させることができる。又、継手の筒状主体への接続作業をやり直したい場合には、前記貫通孔から通気性防水部材を取り除き、工具を前記複数の貫通孔に同時に差し込んで、内溝の底部に当接している弾性リングを外方から押すことにより、強制的に縮径方向に弾性変形させて、筒状主体の外溝に押し込めば、抜け止め手段を解除することができる。
【0012】
*4項
上記各項において、『前記筒状主体の基端部には筒体が外嵌されており、前記継手の前記一端が前記筒体に当接するとき、前記継手は前記第2の締付け完了状態となるように設定されている』ものでは、継手を筒状主体に対して相対回動阻止状態に取り付けたい、すなわち、第2の締付け完了状態としたいときには、予め、前記筒状主体の基端部に筒体を外嵌させておく。そして、継手の一端が前記筒体に当接するまで螺合させていけばよい。このように、前記筒体は、継手の一端と筒状主体の基端部との間を一定の間隔に保持するスペーサとして機能することとなる。
【0013】
【発明の効果】
本発明では、継手がガス栓の筒状主体に抜け止め状態に接続された後でも、工具によって前記抜け止め手段を解除できるようにして継手を筒状主体から取り外すことができるようにしたから、両者の接続部において異物の混入や気密性不良等の問題が生じた場合に、継手を筒状主体から一旦取り外して継手の接続のやり直しができる。これにより、継手の接続に不具合があってもガス栓ごと交換する必要がないから、無駄がなく、又、前記継手が、配管接続用の継手の場合、サイズ違い等によって配管が変更されるとき、継手ごと付け替えることができるので、使い勝手が良いものとなる。
【0014】
2項のものでは、上記の効果に加えて、継手が第1又は第2の締付け完了状態に接続されたかどうかは、弾性リングの弾性復帰に伴う感触と音によって認識することができるから、作業者が継手の接続完了を容易に確認することができる。又、抜け止め手段の構成及び構造が簡単であるといった効果がある。
【0015】
さらに、3項のものでは、ガスの逃がし通路を、弾性リングを弾性変形させるための工具挿通孔として利用することができるといった効果がある。
【0016】
4項のものでは、継手を筒体に当接するまで継手を締付けるだけで、継手を第2の締付け完了状態に接続することができるから、継手をガス栓の筒状主体に固定状態に接続させる際に、締付け過ぎたり、締付けが足りなかったりする不都合がない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すものは、本発明の第1番目の実施の形態の継手の接続構造の断面図である。
本発明の継手(1)を外嵌接続させる筒状主体(2)は、従来のものと同様に、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)とし、継手(1)も又、従来のものと同様に、ガス器具(図示せず)のガス取入用のガス取入筒部に螺合接続させるための接続継手とする。
【0018】
まず、継手(1)について説明する。
継手(1)の内周面には、一端側(図面では右側)から順に、内溝(10)、雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が形成されており、他端側の開放端には、前記ガス器具のガス取入筒部に螺合させるための接続ネジ部(13)が形成されている。又、内溝(10)の環状底部の相互に対向する位置には、継手(1)の胴部を貫通して外方へ開放する貫通孔(14)が形成されており、通常の使用状態においては、前記貫通孔(14)には、通気性防水部材(15)が充填されている。
【0019】
次に、筒状主体(2)について説明する。
筒状主体(2)の外周面には、基端部側から順に、第1、第2外溝(21)(22)が所定の間隔をおいて形成されていると共に、前記第2外溝(22)から開放端側へ所定の間隔をおいて雄ネジ部(20)が形成されている。そして、開放端近傍の外周面に形成した環状凹溝内に、Oリング(23)が嵌め込まれている。
尚、前記継手(1)の環状凹溝(12)の幅は、前記雄ネジ部(20)の形成範囲の軸線方向の長さよりも大きく設定されているものとする。
【0020】
そして、継手(1)を筒状主体(2)に抜け止め状態に接続させるための抜け止め用の弾性リング(5)は、縮径方向に弾性変形可能なC字状リングを採用しており、縮径方向に弾性変形させた状態にて、第1外溝(21)又は第2外溝(22)に全体が収容可能となるように、前記第1外溝(21)及び第2外溝(22)の深さは、弾性リング(5)の断面の直径に略一致するように設定されており、又、内溝(10)の深さは、弾性リング(5)の断面の半径程度に設定されているものとする。
【0021】
図1は、継手(1)を筒状主体(2)に回動自在に接続させた接続完了状態を示している。この接続態様で接続させるためには、前記弾性リング(5)は、第1外溝(21)に対応させておく。そして、継手(1)を前記一端側から前記筒状主体(2)に外嵌させていき、継手(1)の雌ネジ部(11)の前記一端側の山部が、前記筒状主体(2)の雄ネジ部(20)の開放端側の山部に当接した時点で、継手(1)を締付け方向に回動させる。これにより、雌ネジ部(11)に雄ネジ部(20)が螺合されることにより、継手(1)は筒状主体(2)の基端部側へ移動していき、前記弾性リング(5)を縮径方向に弾性変形させて第1外溝(21)内に収容させながら継手(1)を締め付けていくことにより、筒状主体(2)は、継手(1)内に深く差し込まれていく。
【0022】
そして、雄ネジ部(20)が継手(1)の環状凹溝(12)に対応した時点で、継手(1)は筒状主体(2)に対して空回りすることとなり、継手(1)と筒状主体(2)とのそれ以上の軸線方向の相対移動が阻止されると共に、このとき、筒状主体(2)の第1外溝(21)が継手(1)の内溝(10)にちょうど対向するように設定されており、これにより、第1外溝(21)内に弾性変形状態に収容されていた弾性リング(5)が、内溝(10)の底部へ向かって拡径方向に勢い良く弾性復帰する。又、Oリング(23)が継手(1)の雄ネジ部(20)よりもさらに奥側の内周面に気密状態に押圧する態様となる。
【0023】
これが、継手(1)の筒状主体(2)に対する第1の締付け完了状態であり、この状態において、継手(1)は筒状主体(2)に対して回動自在に且つ外周気密状態に接続されると共に、その接続状態は弾性リング(5)及び雄ネジ部(20)と雌ネジ部(11)によって抜け止め状態に保持されていることとなる。
【0024】
継手(1)と筒状主体(2)とを上述したように接続した後で、その接続部に異物が混入していることや気密性が悪い等の不具合が発覚した場合、継手(1)を一旦筒状主体(2)から取り外して接続をやり直すことができる。
【0025】
そのためには、継手(1)の他端近傍の外周面の工具対応部(16)に工具を対応させて、継手(1)を筒状主体(2)から引き抜く方向へ引っ張ると共に、雌ネジ部(11)の奥側の山部が、雄ネジ部(20)の基端部側の山部に当接した時点で、継手(1)を緩める方向に回動させ、両者をネジ対偶させる。締付けを緩める方向へ回動させることにより、継手(1)は筒状主体(2)の基端部から離反する方向へ移動させられ、そのとき、内溝(10)内の弾性リング(5)は、前記内溝(10)の一端側の開放端縁に押されて、縮径方向に強制的に弾性変形させられ、内溝(10)から脱出させられて第1外溝(21)内に戻されることとなる。この場合の、継手(1)の取外し力については、内溝(10)の深さにより調整できる。内溝(10)の深さを弾性リング(5)の半径より大きくしていくほど取外し力は大きくなり、逆に、内溝(10)の深さを弾性リング(5)の半径より小さくしていくほど取外し力は小さくなる。従って、継手(1)の取外し力の設定においては弾性リング(5)の線径と内溝(10)の深さで調整すれば良い。
【0026】
この実施の形態のものでは、継手(1)の取外しをさらに容易なものとするために、前記一対の貫通孔(14)に充填されている通気性防水部材(15)をそれぞれ取り外し、貫通孔(14)の外方開放端から、差込工具(17)の先端を、それぞれ同時に差し込んで、弾性リング(5)を内方へ押圧することとした。これにより、弾性リング(5)は縮径方向に強制的に弾性変形され、この縮径状態を維持しながら、継手(1)を緩める方向に回動させれば、弾性リング(5)は第1外溝(21)内へ戻され、継手(1)は筒状主体(2)から引き抜くことができる。
【0027】
取り外された後の継手(1)及び筒状主体(2)は、接続前の状態と同じであるから、異物の除外等所定の処置をした後、再度、上記した要領で接続させればよい。尚、前記貫通孔(14)を工具差込穴として使用しない場合に、貫通孔(14)に充填されている通気性防水部材(17)は、ガス等の気体は通過させるが、雨水等の液体は通過させない部材であり、これを充填させておくことにより、貫通孔(14)からの雨水等の内部への浸入を阻止することができる。又、万一、継手(1)と筒状主体(2)の接続部分の気密性が不完全で、ガス漏れが発生した場合、漏れ出たガスは、継手(1)と筒状主体(2)の間を通って、貫通孔(14)を介して外部に漏れ出ることとなる。このように、貫通孔(14)はガスの逃がし通路としても機能させることができる。このガス漏れは配管の検査時の圧力低下で検出できる。
【0028】
次に、第2番目の実施の形態の継手の構造を、図2に基づいて説明する。
この実施の形態の継手(1)及び筒状主体(2)の構造は、上記した第1番目の実施の形態のそれらと同様の構成のものが採用可能であるが、この実施の形態では、継手(1)を筒状主体(2)に対して固定された状態(相対回動阻止状態)に接続させる、上記した第2の締付け完了状態を構成するものとする。
【0029】
この実施の形態のガス栓(G)の筒状主体(2)の基端部には、筒状のスペーサ(50)が予め装着されており、弾性リング(5)は、縮径方向に弾性変形させた状態で、第2外溝(22)に収容させておく。尚、スペーサ(50)の幅は、継手(1)の雌ネジ部(11)が筒状主体(2)の雄ネジ部(20)に螺合した状態で且つ前記第2外溝(22)が内溝(10)に対応したときにおける前記継手(1)の前記一端側の開放端面(18)と前記ガス栓(G)との間に形成される間隙部の幅(L)に略一致するように設定されている。
【0030】
筒状主体(2)の基端部にスペーサ(50)を装着させた後に、継手(1)を前記一端から筒状主体(2)に外嵌させていき、雌ネジ部(11)と雄ネジ部(20)とを螺合させていくと、前記継手(1)の前記開放端面(18)がスペーサ(50)に当接した時点で、第2外溝(22)内の弾性リング(5)が内溝(10)内へ弾性復帰する。これにより、継手(1)は、筒状主体(2)の基端部側への移動はスペーサ(50)と弾性リング(5)によって阻止されることとなるから、継手(1)は締付け方向に回動させることはできない。又、筒状主体(2)の開放端側への移動は、弾性リング(5)によって阻止されることとなるから、継手(1)は締付けを緩める方向にも回動させることができない。このように、継手(1)は筒状主体(2)に対して相対回動阻止状態に接続されることとなる。
【0031】
この接続状態において、Oリング(23)は、継手(1)の環状凹溝(12)よりも奥側の内周面に気密状態に押圧するように、雄ネジ部(20)からOリング(23)までの距離と環状凹溝(12)の幅とは所定の寸法関係に設定されている。
【0032】
この接続状態にある継手(1)と筒状主体(2)とを分離したい場合は、上記第1番目の実施の形態の分解方法と同様に、継手(1)の工具対応部(16)に工具を対応させて強制的に回動させると共に、内溝(10)に貫通するように設けられている貫通孔(14)から、差込工具を差し込んで、弾性リング(5)を強制的に縮径方向に弾性変形させて、第2外溝(22)内に押し込みながら、継手(1)を緩める方向に回動させれば良い。
【0033】
上記第1、第2実施の形態で採用した継手(1)及び筒状主体(2)は共に同じ構造のものであるが、接続方法によって、筒状主体(2)に対して、回動式の継手(1)としても、固定式の継手(1)としても接続させることができる。よって、作業者が、現場において、継手(1)と筒状主体(2)とを相対回動可能に接続させるか、固定状態に接続させるかを選択して接続作業を行うことができることとなるから、継手の用途範囲が広がる上に、継手(1)と筒状主体(2)とは取外し可能に接続されているから、接続後に異物の混入や気密不良が発覚した場合、一旦取り外した後に接続し直すことができるので無駄がない。
【0034】
又、上記各実施の形態では、弾性リング(5)は、縮径方向に弾性変形するものを採用したが、拡径方向に弾性変形するものも採用可能である。その場合、内溝(10)の深さを弾性リング(5)の断面の直径に略一致する程度に深く設定しておき、第1外溝(21)又は第2外溝(22)の深さを弾性リング(5)の断面の半径程度の浅いものとしておき、弾性リング(5)を内溝(10)に収容させた状態で継手(1)と筒状主体(2)とを接続させる構成としても良い。
【0035】
但し、第1番目の実施の形態の場合のように、接続完了時に、弾性リング(5)が筒状主体(2)の基端部側の第1外溝(21)と内溝(10)との間で抜け止め状態となる構成のものにおいては、弾性リング(5)は、上記第1番目の実施の形態の場合のように、縮径方向に弾性変形されて予め第1外溝(21)に収容される構成のものを採用するのが望ましい。
【0036】
図3に示すものは、第3番目の実施の形態の継手の接続構造である。この実施の形態での筒状主体(2)は、図4に示した従来のガス栓(G)のガス流入筒部(3a)に相当するものとし、これに接続させる継手(1)は、可撓管(41)を接続させるための可撓管継手とする。
筒状主体(2)の構造は、上記した第1、第2番目の実施の形態におけるガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)と同様であり、外周面には基端部側から順に、一対の第1、第2外溝(21)(22)及び雄ネジ部(20)が形成されている。
【0037】
特に、この実施例のものでは、筒状主体(2)に対して継手を相対回動阻止状態に接続させるために、上記した第2番目の実施の形態のものと同様に、弾性リング(5)は第2外溝(22)に嵌め込まれていると共に、筒状主体(2)の基端部には、スペーサ(50)が配設されている。
【0038】
可撓管接続用の継手(1)は、一端が前記筒状主体(2)に外嵌接続可能で且つ可撓管(41)の先端がシール材(55)と共に差し込まれる環状溝部(54)が他端に向かって開放するように形成されている継手本体(51)と、前記継手本体(51)の前記他端に螺合させる締付筒(52)と、前記締付筒(52)の螺合に伴って、前記環状溝部(54)内に差し込まれる可撓管(41)を抜け止め状態に押圧するリテーナ(53)とから構成されており、前記継手本体(51)の前記一端側の内周面は、上記した第1、第2番目の実施の形態の継手(1)と同様に、前記一端側から順に、内溝(10)、雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が形成されている。尚、内溝(10)に連通するように、複数の貫通孔(14)が形成されており、前記貫通孔(14)には通常の使用時には、通気性防水部材(15)が充填されている。
【0039】
この実施の形態のものでは、まず、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)に継手本体(51)のみを外嵌接続させる。接続の要領は、上記第2番目の実施の形態の場合と同様であり、前記継手本体(51)の前記一端面がスペーサ(50)に当接するまで雌ネジ部(11)を雄ネジ部(20)に螺合させると、前記弾性リング(5)の作用により、継手本体(51)は筒状主体(2)に抜け止め状態で且つ相対回動阻止状態に固定されることとなる(第2の締付け完了状態)。
【0040】
その後、先端部分に予めリテーナ(53)及び締付筒(52)を装着させた可撓管(41)を、前記継手本体(51)の他端側から差込み、可撓管(41)を前記環状溝部(54)内に差し込むと共に、締付筒(52)を継手本体(51)に最終締付け位置に達するまで締付ければ、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)に可撓管継手(1)が接続され、前記可撓管継手(1)を介して可撓管(41)が接続される態様となる。
【0041】
又、継手本体(51)は、貫通孔(14)から工具を差し込んで弾性リング(5)を弾性変形させながら、継手本体(51)を強制的にネジを緩める方向に回動させることにより、ガス栓(G)から取り外すことができる。
【0042】
尚、この実施の形態では、継手本体(51)をガス流入筒部(3a)に対して、相対回動阻止状態に接続したが、回動自在に接続させる場合には、スペーサ(50)を取り除き、継手本体(51)の環状凹溝(12)が、ガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)の雄ネジ部(20)に対応するまで締付ければ良い(第1の締付け完了状態)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。
【図2】本願発明の第2番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。
【図3】本願発明の第3番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。
【図4】従来のガス栓への継手の接続態様を示す断面図。
【符号の説明】
(1)・・・・・・継手
(11)・・・・・・雄ネジ部
(12)・・・・・・環状凹溝
(2)・・・・・・筒状主体
(20)・・・・・・雄ネジ部
【発明の属する技術分野】
この発明は、継手の接続構造、特に、ガス栓のガス流入筒部又はガス流出筒部に接続させる継手の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス器具に直接接続させる形式の従来のガス栓(G)として、例えば、図4に示すものがある。このものは、栓体(32)が収容される栓収容部(33)と、その上流側(図面では右側)に位置し且つ前記栓収容部(33)内に連通するガス流入筒部(3a)と、栓収容部(33)の下流側(図面では左側)に位置し且つ前記栓収容部(33)内に連通するガス流出筒部(3b)とからガス栓本体が構成されており、前記ガス流入筒部(3a)の上流端からガス流出筒部(3b)の下流端まで、ガス流路(34)が同軸上に形成されていると共に、栓体(32)を栓収容部(33)内で回動させることにより前記ガス流路(34)は開閉自在となる。
【0003】
ガス流入筒部(3a)には、同図の二点鎖線に示すように、配管継手(35)を介して可撓配管(36)が接続される。そして、ガス流出筒部(3b)には、ガス器具(4)内にガスを取り入れるガス取入口となるガス取入筒部(40)に螺合接続させるために、器具接続用の接続継手(30)が接続される。
この例の接続継手(30)は、ガス流出筒部(3b)に対して気密性を有し且つ回動自在に取り付けられており、開放端側の内周面にはガス器具(4)のガス取入筒部(40)に螺合可能な雌ネジ部(31)が形成されている。
【0004】
この従来のガス栓(G)では、接続継手(30)の開放端にガス器具(4)のガス取入筒部(40)の先端をねじ合わせすると共に接続継手(30)を締め付け方向に回転させることにより、ガス取入筒部(40)は接続継手(30)内の雌ネジ部(31)にねじ込まれていく。これにより、ガス栓(G)は接続継手(30)を介してガス器具(4)のガス取入筒部(40)に接続されることとなり、可撓配管(36)からのガスをガス器具(4)に供給することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−323161号公報
【特許文献2】
特開2002−333076号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のものでは、一旦、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)に装着された接続継手(30)は取り外すことができない構成となっているため、ガス流出筒部(3b)と接続継手(30)との接続部分に、異物混入や気密性不良等が発覚した場合であっても、接続継手(30)のガス流出筒部(3b)への接続のやり直しができない。このため、ガス流出筒部(3b)と接続継手(30)との接続部分に不具合が生じた場合には、ガス栓(G)ごと取り替えなければならず、不経済であった。
本発明は、『ガス栓のガス流路の上流端又は下流端を構成している筒状主体に外嵌接続させる継手の接続構造』において、継手を筒状主体に接続させた後でも接続のやり直しができるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
*1項
前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記筒状主体の外周面に雄ネジ部が形成され、
前記継手の一端近傍の内周面に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されると共にその奥側に連続するように環状凹溝が周方向に沿って形成され、
前記環状凹溝の幅は、前記雄ネジ部の形成範囲の軸方向の長さよりも幅広に設定されており、
前記雄ネジ部が前記環状凹溝に対応したときが第1の締付け完了状態とすると共に、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に螺合状態にあるときが第2の締付け完了状態とし、
前記第1及び第2両締め付け完了状態の各々にて、前記継手は前記筒状主体に外周気密状態に且つ抜け止め状態に接続されるように設定されており、
前記継手を前記筒状主体に対して抜け止め状態に固定する抜け止め手段は、工具によって解除可能に設定されている』ことである。
【0008】
上記手段は次のように作用する。
継手の前記一端をガス栓の前記筒状主体の開放端に外嵌させ、継手の雌ネジ部が筒状主体の雄ネジ部に螺合するように継手を回動させて締付けていく。継手を締付けていくにつれて継手は前記筒状主体に深く外嵌されていき、前記雄ネジ部の全域が前記雌ネジ部に続く環状凹溝に対応したとき、継手は筒状主体に対して外周気密状態を維持しながら空回りする態様となる。この状態が第1の締付け完了状態であり、継手はガス栓の筒状主体に対して回動自在に接続されることとなる。又、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に螺合状態にある状態が、前記継手と前記筒状主体とが相互に回動阻止状態に接続される第2の締付け完了状態となり、この場合も外周気密状態は維持されているものとする。そして、これら第1及び第2各々の締付け完了状態において、前記継手は、抜け止め手段によって前記筒状主体に抜け止め状態に保持される。前記抜け止め手段は、工具を用いて解除することができるように設定されており、前記抜け止め手段を解除させた後、前記第2の締め付け完了状態においては、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合を緩めていけば継手を筒状主体から取り外すことができ、又、第1の締付け完了状態においては、継手と筒状主体とを相互に離反する方向に引っ張りながら、雄ネジ部と雌ネジ部とを逆方向から強制的にかみ合わせ、その状態から、上記第2の締付け完了状態の解除時の場合と同様に、螺合を緩める方向に継手を回動させていけば良い。継手を筒状主体から分離し、所定の処理をした後に、両者を上記した要領で再度接続させればよい。
【0009】
*2項
上記1項において、『前記抜け止め手段は、半径方向に縮径又は拡径可能な弾性リングと、前記筒状主体の胴部外周面の基端部近傍の所定位置とそれよりも一定の間隔をおいて開放端側に位置する所定位置とにそれぞれ周方向に沿って形成された一対の第1、第2外溝と、前記継手本体の胴部内周面の所定位置に周方向に沿って形成された内溝とからなり、
前記第1、第2外溝、又は、内溝のどちらか一方は、前記弾性リングを弾性変形させた状態にて全体を収容可能な深さを有すると共に、どちらか他方は、弾性復帰した状態の前記弾性リングの外周部分又は内周部分が浅く嵌り込む深さに設定されており、
前記第1の締付け完了状態にあるとき、前記内溝は前記第1外溝に対応し、前記第2の締付け完了状態にあるとき、前記内溝は前記第2外溝に対応するように設定されていると共に、その対応部に前記弾性リングが配設される構成とした』ものでは、弾性リングは、縮径方向に弾性変形可能なものでも、拡径方向に弾性変形可能なものでもどちらのものでも採用可能であり、前者のものでは、弾性リングは筒状主体に設けた外溝内に弾性変形した状態で全体が収容され、後者のものでは、弾性リングは継手に設けた内溝内に弾性変形した状態で全体が収容される。弾性リングを外溝又は内溝に弾性変形させた状態で収容させながら、継手を筒状主体に外嵌させる。継手を筒状主体に対して回動自在に取り付けたい場合には、内溝が第1外溝に対応した時点で前記弾性リングが弾性復帰するように設定しておけば良く、継手を筒状主体に対して相対回動阻止状態に取り付けたい場合には、内溝が第2外溝に対応した時点で前記弾性リングが弾性復帰するように設定しておけば良い。
【0010】
弾性リングが拡径方向に弾性復帰するものでは、弾性復帰したとき、弾性リングの外周部分が内溝に浅く嵌り、弾性リングが縮径方向に弾性復帰するものでは、弾性リングの内周部分が第1又は第2外溝に浅く嵌る態様となり、上記第1又は第2の締付け完了状態において前記弾性リングは継手を筒状主体に抜け止め状態に接続させる抜け止めリングとして機能することとなる。この接続状態を解除したい場合には、工具を用いて強制的に継手の締付けを緩める方向に回動させる。継手の、筒状主体の開放端側への移動に伴って、前記弾性リングは外溝又は内溝の開放端縁の一方に押されて弾性変形させられて内溝から外溝内へ又は外溝から内溝内へ押し出される。これが前記抜け止め手段の抜け止めを解除した状態であり、この状態で継手の螺合を緩めれば、継手を筒状主体から取り外すことができる。
【0011】
*3項
上記1項において、『前記弾性リングは縮径方向に弾性変形可能とし、前記継手には、その胴部を半径方向に貫通し且つ前記内溝内に連通する貫通孔が複数箇所に形成されており、通常の使用時においては、前記貫通孔には通気性防水部材が充填されている』ものでは、前記弾性リングは、継手の接続完了状態にて弾性復帰することにより、継手の内溝に嵌り込む態様となる。その内溝に連通するように形成された貫通孔には継手の使用中においては、通気性防水部材が充填されている。前記通気性防水部材は、外部から継手本体内へ雨水等の液体は通さないが、継手本体内から外部へ気体は通過させることができるものであり、前記貫通孔からガス漏れを検出することができ、前記貫通孔は、ガス漏れ検知用のガスの逃がし通路として機能させることができる。又、継手の筒状主体への接続作業をやり直したい場合には、前記貫通孔から通気性防水部材を取り除き、工具を前記複数の貫通孔に同時に差し込んで、内溝の底部に当接している弾性リングを外方から押すことにより、強制的に縮径方向に弾性変形させて、筒状主体の外溝に押し込めば、抜け止め手段を解除することができる。
【0012】
*4項
上記各項において、『前記筒状主体の基端部には筒体が外嵌されており、前記継手の前記一端が前記筒体に当接するとき、前記継手は前記第2の締付け完了状態となるように設定されている』ものでは、継手を筒状主体に対して相対回動阻止状態に取り付けたい、すなわち、第2の締付け完了状態としたいときには、予め、前記筒状主体の基端部に筒体を外嵌させておく。そして、継手の一端が前記筒体に当接するまで螺合させていけばよい。このように、前記筒体は、継手の一端と筒状主体の基端部との間を一定の間隔に保持するスペーサとして機能することとなる。
【0013】
【発明の効果】
本発明では、継手がガス栓の筒状主体に抜け止め状態に接続された後でも、工具によって前記抜け止め手段を解除できるようにして継手を筒状主体から取り外すことができるようにしたから、両者の接続部において異物の混入や気密性不良等の問題が生じた場合に、継手を筒状主体から一旦取り外して継手の接続のやり直しができる。これにより、継手の接続に不具合があってもガス栓ごと交換する必要がないから、無駄がなく、又、前記継手が、配管接続用の継手の場合、サイズ違い等によって配管が変更されるとき、継手ごと付け替えることができるので、使い勝手が良いものとなる。
【0014】
2項のものでは、上記の効果に加えて、継手が第1又は第2の締付け完了状態に接続されたかどうかは、弾性リングの弾性復帰に伴う感触と音によって認識することができるから、作業者が継手の接続完了を容易に確認することができる。又、抜け止め手段の構成及び構造が簡単であるといった効果がある。
【0015】
さらに、3項のものでは、ガスの逃がし通路を、弾性リングを弾性変形させるための工具挿通孔として利用することができるといった効果がある。
【0016】
4項のものでは、継手を筒体に当接するまで継手を締付けるだけで、継手を第2の締付け完了状態に接続することができるから、継手をガス栓の筒状主体に固定状態に接続させる際に、締付け過ぎたり、締付けが足りなかったりする不都合がない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すものは、本発明の第1番目の実施の形態の継手の接続構造の断面図である。
本発明の継手(1)を外嵌接続させる筒状主体(2)は、従来のものと同様に、ガス栓(G)のガス流出筒部(3b)とし、継手(1)も又、従来のものと同様に、ガス器具(図示せず)のガス取入用のガス取入筒部に螺合接続させるための接続継手とする。
【0018】
まず、継手(1)について説明する。
継手(1)の内周面には、一端側(図面では右側)から順に、内溝(10)、雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が形成されており、他端側の開放端には、前記ガス器具のガス取入筒部に螺合させるための接続ネジ部(13)が形成されている。又、内溝(10)の環状底部の相互に対向する位置には、継手(1)の胴部を貫通して外方へ開放する貫通孔(14)が形成されており、通常の使用状態においては、前記貫通孔(14)には、通気性防水部材(15)が充填されている。
【0019】
次に、筒状主体(2)について説明する。
筒状主体(2)の外周面には、基端部側から順に、第1、第2外溝(21)(22)が所定の間隔をおいて形成されていると共に、前記第2外溝(22)から開放端側へ所定の間隔をおいて雄ネジ部(20)が形成されている。そして、開放端近傍の外周面に形成した環状凹溝内に、Oリング(23)が嵌め込まれている。
尚、前記継手(1)の環状凹溝(12)の幅は、前記雄ネジ部(20)の形成範囲の軸線方向の長さよりも大きく設定されているものとする。
【0020】
そして、継手(1)を筒状主体(2)に抜け止め状態に接続させるための抜け止め用の弾性リング(5)は、縮径方向に弾性変形可能なC字状リングを採用しており、縮径方向に弾性変形させた状態にて、第1外溝(21)又は第2外溝(22)に全体が収容可能となるように、前記第1外溝(21)及び第2外溝(22)の深さは、弾性リング(5)の断面の直径に略一致するように設定されており、又、内溝(10)の深さは、弾性リング(5)の断面の半径程度に設定されているものとする。
【0021】
図1は、継手(1)を筒状主体(2)に回動自在に接続させた接続完了状態を示している。この接続態様で接続させるためには、前記弾性リング(5)は、第1外溝(21)に対応させておく。そして、継手(1)を前記一端側から前記筒状主体(2)に外嵌させていき、継手(1)の雌ネジ部(11)の前記一端側の山部が、前記筒状主体(2)の雄ネジ部(20)の開放端側の山部に当接した時点で、継手(1)を締付け方向に回動させる。これにより、雌ネジ部(11)に雄ネジ部(20)が螺合されることにより、継手(1)は筒状主体(2)の基端部側へ移動していき、前記弾性リング(5)を縮径方向に弾性変形させて第1外溝(21)内に収容させながら継手(1)を締め付けていくことにより、筒状主体(2)は、継手(1)内に深く差し込まれていく。
【0022】
そして、雄ネジ部(20)が継手(1)の環状凹溝(12)に対応した時点で、継手(1)は筒状主体(2)に対して空回りすることとなり、継手(1)と筒状主体(2)とのそれ以上の軸線方向の相対移動が阻止されると共に、このとき、筒状主体(2)の第1外溝(21)が継手(1)の内溝(10)にちょうど対向するように設定されており、これにより、第1外溝(21)内に弾性変形状態に収容されていた弾性リング(5)が、内溝(10)の底部へ向かって拡径方向に勢い良く弾性復帰する。又、Oリング(23)が継手(1)の雄ネジ部(20)よりもさらに奥側の内周面に気密状態に押圧する態様となる。
【0023】
これが、継手(1)の筒状主体(2)に対する第1の締付け完了状態であり、この状態において、継手(1)は筒状主体(2)に対して回動自在に且つ外周気密状態に接続されると共に、その接続状態は弾性リング(5)及び雄ネジ部(20)と雌ネジ部(11)によって抜け止め状態に保持されていることとなる。
【0024】
継手(1)と筒状主体(2)とを上述したように接続した後で、その接続部に異物が混入していることや気密性が悪い等の不具合が発覚した場合、継手(1)を一旦筒状主体(2)から取り外して接続をやり直すことができる。
【0025】
そのためには、継手(1)の他端近傍の外周面の工具対応部(16)に工具を対応させて、継手(1)を筒状主体(2)から引き抜く方向へ引っ張ると共に、雌ネジ部(11)の奥側の山部が、雄ネジ部(20)の基端部側の山部に当接した時点で、継手(1)を緩める方向に回動させ、両者をネジ対偶させる。締付けを緩める方向へ回動させることにより、継手(1)は筒状主体(2)の基端部から離反する方向へ移動させられ、そのとき、内溝(10)内の弾性リング(5)は、前記内溝(10)の一端側の開放端縁に押されて、縮径方向に強制的に弾性変形させられ、内溝(10)から脱出させられて第1外溝(21)内に戻されることとなる。この場合の、継手(1)の取外し力については、内溝(10)の深さにより調整できる。内溝(10)の深さを弾性リング(5)の半径より大きくしていくほど取外し力は大きくなり、逆に、内溝(10)の深さを弾性リング(5)の半径より小さくしていくほど取外し力は小さくなる。従って、継手(1)の取外し力の設定においては弾性リング(5)の線径と内溝(10)の深さで調整すれば良い。
【0026】
この実施の形態のものでは、継手(1)の取外しをさらに容易なものとするために、前記一対の貫通孔(14)に充填されている通気性防水部材(15)をそれぞれ取り外し、貫通孔(14)の外方開放端から、差込工具(17)の先端を、それぞれ同時に差し込んで、弾性リング(5)を内方へ押圧することとした。これにより、弾性リング(5)は縮径方向に強制的に弾性変形され、この縮径状態を維持しながら、継手(1)を緩める方向に回動させれば、弾性リング(5)は第1外溝(21)内へ戻され、継手(1)は筒状主体(2)から引き抜くことができる。
【0027】
取り外された後の継手(1)及び筒状主体(2)は、接続前の状態と同じであるから、異物の除外等所定の処置をした後、再度、上記した要領で接続させればよい。尚、前記貫通孔(14)を工具差込穴として使用しない場合に、貫通孔(14)に充填されている通気性防水部材(17)は、ガス等の気体は通過させるが、雨水等の液体は通過させない部材であり、これを充填させておくことにより、貫通孔(14)からの雨水等の内部への浸入を阻止することができる。又、万一、継手(1)と筒状主体(2)の接続部分の気密性が不完全で、ガス漏れが発生した場合、漏れ出たガスは、継手(1)と筒状主体(2)の間を通って、貫通孔(14)を介して外部に漏れ出ることとなる。このように、貫通孔(14)はガスの逃がし通路としても機能させることができる。このガス漏れは配管の検査時の圧力低下で検出できる。
【0028】
次に、第2番目の実施の形態の継手の構造を、図2に基づいて説明する。
この実施の形態の継手(1)及び筒状主体(2)の構造は、上記した第1番目の実施の形態のそれらと同様の構成のものが採用可能であるが、この実施の形態では、継手(1)を筒状主体(2)に対して固定された状態(相対回動阻止状態)に接続させる、上記した第2の締付け完了状態を構成するものとする。
【0029】
この実施の形態のガス栓(G)の筒状主体(2)の基端部には、筒状のスペーサ(50)が予め装着されており、弾性リング(5)は、縮径方向に弾性変形させた状態で、第2外溝(22)に収容させておく。尚、スペーサ(50)の幅は、継手(1)の雌ネジ部(11)が筒状主体(2)の雄ネジ部(20)に螺合した状態で且つ前記第2外溝(22)が内溝(10)に対応したときにおける前記継手(1)の前記一端側の開放端面(18)と前記ガス栓(G)との間に形成される間隙部の幅(L)に略一致するように設定されている。
【0030】
筒状主体(2)の基端部にスペーサ(50)を装着させた後に、継手(1)を前記一端から筒状主体(2)に外嵌させていき、雌ネジ部(11)と雄ネジ部(20)とを螺合させていくと、前記継手(1)の前記開放端面(18)がスペーサ(50)に当接した時点で、第2外溝(22)内の弾性リング(5)が内溝(10)内へ弾性復帰する。これにより、継手(1)は、筒状主体(2)の基端部側への移動はスペーサ(50)と弾性リング(5)によって阻止されることとなるから、継手(1)は締付け方向に回動させることはできない。又、筒状主体(2)の開放端側への移動は、弾性リング(5)によって阻止されることとなるから、継手(1)は締付けを緩める方向にも回動させることができない。このように、継手(1)は筒状主体(2)に対して相対回動阻止状態に接続されることとなる。
【0031】
この接続状態において、Oリング(23)は、継手(1)の環状凹溝(12)よりも奥側の内周面に気密状態に押圧するように、雄ネジ部(20)からOリング(23)までの距離と環状凹溝(12)の幅とは所定の寸法関係に設定されている。
【0032】
この接続状態にある継手(1)と筒状主体(2)とを分離したい場合は、上記第1番目の実施の形態の分解方法と同様に、継手(1)の工具対応部(16)に工具を対応させて強制的に回動させると共に、内溝(10)に貫通するように設けられている貫通孔(14)から、差込工具を差し込んで、弾性リング(5)を強制的に縮径方向に弾性変形させて、第2外溝(22)内に押し込みながら、継手(1)を緩める方向に回動させれば良い。
【0033】
上記第1、第2実施の形態で採用した継手(1)及び筒状主体(2)は共に同じ構造のものであるが、接続方法によって、筒状主体(2)に対して、回動式の継手(1)としても、固定式の継手(1)としても接続させることができる。よって、作業者が、現場において、継手(1)と筒状主体(2)とを相対回動可能に接続させるか、固定状態に接続させるかを選択して接続作業を行うことができることとなるから、継手の用途範囲が広がる上に、継手(1)と筒状主体(2)とは取外し可能に接続されているから、接続後に異物の混入や気密不良が発覚した場合、一旦取り外した後に接続し直すことができるので無駄がない。
【0034】
又、上記各実施の形態では、弾性リング(5)は、縮径方向に弾性変形するものを採用したが、拡径方向に弾性変形するものも採用可能である。その場合、内溝(10)の深さを弾性リング(5)の断面の直径に略一致する程度に深く設定しておき、第1外溝(21)又は第2外溝(22)の深さを弾性リング(5)の断面の半径程度の浅いものとしておき、弾性リング(5)を内溝(10)に収容させた状態で継手(1)と筒状主体(2)とを接続させる構成としても良い。
【0035】
但し、第1番目の実施の形態の場合のように、接続完了時に、弾性リング(5)が筒状主体(2)の基端部側の第1外溝(21)と内溝(10)との間で抜け止め状態となる構成のものにおいては、弾性リング(5)は、上記第1番目の実施の形態の場合のように、縮径方向に弾性変形されて予め第1外溝(21)に収容される構成のものを採用するのが望ましい。
【0036】
図3に示すものは、第3番目の実施の形態の継手の接続構造である。この実施の形態での筒状主体(2)は、図4に示した従来のガス栓(G)のガス流入筒部(3a)に相当するものとし、これに接続させる継手(1)は、可撓管(41)を接続させるための可撓管継手とする。
筒状主体(2)の構造は、上記した第1、第2番目の実施の形態におけるガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)と同様であり、外周面には基端部側から順に、一対の第1、第2外溝(21)(22)及び雄ネジ部(20)が形成されている。
【0037】
特に、この実施例のものでは、筒状主体(2)に対して継手を相対回動阻止状態に接続させるために、上記した第2番目の実施の形態のものと同様に、弾性リング(5)は第2外溝(22)に嵌め込まれていると共に、筒状主体(2)の基端部には、スペーサ(50)が配設されている。
【0038】
可撓管接続用の継手(1)は、一端が前記筒状主体(2)に外嵌接続可能で且つ可撓管(41)の先端がシール材(55)と共に差し込まれる環状溝部(54)が他端に向かって開放するように形成されている継手本体(51)と、前記継手本体(51)の前記他端に螺合させる締付筒(52)と、前記締付筒(52)の螺合に伴って、前記環状溝部(54)内に差し込まれる可撓管(41)を抜け止め状態に押圧するリテーナ(53)とから構成されており、前記継手本体(51)の前記一端側の内周面は、上記した第1、第2番目の実施の形態の継手(1)と同様に、前記一端側から順に、内溝(10)、雌ネジ部(11)、環状凹溝(12)が形成されている。尚、内溝(10)に連通するように、複数の貫通孔(14)が形成されており、前記貫通孔(14)には通常の使用時には、通気性防水部材(15)が充填されている。
【0039】
この実施の形態のものでは、まず、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)に継手本体(51)のみを外嵌接続させる。接続の要領は、上記第2番目の実施の形態の場合と同様であり、前記継手本体(51)の前記一端面がスペーサ(50)に当接するまで雌ネジ部(11)を雄ネジ部(20)に螺合させると、前記弾性リング(5)の作用により、継手本体(51)は筒状主体(2)に抜け止め状態で且つ相対回動阻止状態に固定されることとなる(第2の締付け完了状態)。
【0040】
その後、先端部分に予めリテーナ(53)及び締付筒(52)を装着させた可撓管(41)を、前記継手本体(51)の他端側から差込み、可撓管(41)を前記環状溝部(54)内に差し込むと共に、締付筒(52)を継手本体(51)に最終締付け位置に達するまで締付ければ、ガス栓(G)のガス流入筒部(3a)に可撓管継手(1)が接続され、前記可撓管継手(1)を介して可撓管(41)が接続される態様となる。
【0041】
又、継手本体(51)は、貫通孔(14)から工具を差し込んで弾性リング(5)を弾性変形させながら、継手本体(51)を強制的にネジを緩める方向に回動させることにより、ガス栓(G)から取り外すことができる。
【0042】
尚、この実施の形態では、継手本体(51)をガス流入筒部(3a)に対して、相対回動阻止状態に接続したが、回動自在に接続させる場合には、スペーサ(50)を取り除き、継手本体(51)の環状凹溝(12)が、ガス流入筒部(3a)としての筒状主体(2)の雄ネジ部(20)に対応するまで締付ければ良い(第1の締付け完了状態)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。
【図2】本願発明の第2番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。
【図3】本願発明の第3番目の実施の形態における継手の接続構造を示す断面図。
【図4】従来のガス栓への継手の接続態様を示す断面図。
【符号の説明】
(1)・・・・・・継手
(11)・・・・・・雄ネジ部
(12)・・・・・・環状凹溝
(2)・・・・・・筒状主体
(20)・・・・・・雄ネジ部
Claims (4)
- ガス栓のガス流路の上流端又は下流端を構成している筒状主体に外嵌接続させる継手の接続構造において、
前記筒状主体の外周面に雄ネジ部が形成され、
前記継手の一端近傍の内周面に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が形成されると共にその奥側に連続するように環状凹溝が周方向に沿って形成され、
前記環状凹溝の幅は、前記雄ネジ部の形成範囲の軸方向の長さよりも幅広に設定されており、
前記雄ネジ部が前記環状凹溝に対応したときが第1の締付け完了状態とすると共に、前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に螺合状態にあるときが第2の締付け完了状態とし、
前記第1及び第2両締め付け完了状態の各々にて、前記継手は前記筒状主体に外周気密状態に且つ抜け止め状態に接続されるように設定されており、
前記継手を前記筒状主体に対して抜け止め状態に固定する抜け止め手段は、工具によって解除可能に設定されていることを特徴とする継手の接続構造。 - 請求項1に記載の継手の接続構造において、前記抜け止め手段は、半径方向に縮径又は拡径可能な弾性リングと、前記筒状主体の胴部外周面の基端部近傍の所定位置とそれよりも一定の間隔をおいた開放端側の所定位置とにそれぞれ周方向に沿って形成された一対の第1、第2外溝と、前記継手の胴部内周面の所定位置に周方向に沿って形成された内溝とからなり、
前記第1、第2外溝、又は、内溝のどちらか一方は、前記弾性リングを弾性変形させた状態にて全体を収容可能な深さを有すると共に、どちらか他方は、弾性復帰した状態の前記弾性リングの外周部分又は内周部分が浅く嵌り込む深さに設定されており、
前記第1の締付け完了状態にあるとき、前記内溝は前記第1外溝に対応し、前記第2の締付け完了状態にあるとき、前記内溝は前記第2外溝に対応するように設定されていると共に、その対応部に前記弾性リングが配設される構成とした継手の接続構造。 - 請求項2に記載の継手の接続構造において、前記弾性リングは縮径方向に弾性変形可能とし、前記継手には、その胴部を半径方向に貫通し且つ前記内溝内に連通する貫通孔が複数箇所に形成されており、通常の使用時においては、前記貫通孔には通気性防水部材が充填されている継手の接続構造。
- 請求項1から3のいずれかに記載の継手の接続構造において、前記筒状主体の基端部には筒体が外嵌されており、
前記継手の前記一端が前記筒体に当接するとき、前記継手は前記第2の締付け完了状態となるように設定されている継手の接続構造。
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