JP5487033B2 - フレキシブル管用継手 - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブル管用継手に関し、特に、フレキシブル管が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる、フレキシブル管用継手に関する。
特許文献1は、フレキシブル管用継手を開示する。このフレキシブル管用継手は、継手本体と、弾性変形可能なシール材とを備える。シール材は、継手本体内に収容される。継手本体内にはフレキシブル管が挿入される。シール材には、中央に管挿入孔が形成されている。管挿入孔にフレキシブル管が挿入される。シール材は、フレキシブル管が挿入されるとフレキシブル管と継手本体との間をシールする。シール材は、管挿入孔と、接触部と、密封部とを有する。接触部は、管挿入孔内に少なくとも一部が配置される。接触部は、フレキシブル管の先端部が管挿入孔に挿入されるとフレキシブル管の先端部に接触してフレキシブル管の先端部から力を受ける。密封部は、接触部に接続される。密封部は、フレキシブル管と継手本体との間を密封する。継手本体は、挿入口と、第1収容部と、第2収容部と、流体漏出路とを有する。挿入口にはフレキシブル管が挿入される。第1収容部は、挿入口の奥に形成され、その挿入口に連通される。第1収容部は、フレキシブル管の先端部が挿入されるまで密封部を収容する。第2収容部は、第1収容部の奥に形成され、第1収容部に連通され、かつ、フレキシブル管の先端部がシール材の接触部に接触してシール材を第1収容部の奥方向に押し込むとフレキシブル管と密封部とを収容する。流体漏出路は、継手本体の外部と第2収容部とに連通する。流体漏出路のうち第2収容部に連通する部分が、第2収容部の内周面のうち密封部によって密封される部分に形成されている。
このフレキシブル管用継手によれば、フレキシブル管が正しく挿入されたか否か確認しやすくなる。
特許文献2も、フレキシブル管用継手を開示する。このフレキシブル管用継手の継手本体は、挿入口と、第1収容部と、シール材縮径案内部と、第2収容部とを有する。挿入口にはフレキシブル管が挿入される。第1収容部は挿入口の奥に形成されその挿入口に連通される。シール材縮径案内部は、第1収容部から離れるにつれ窄まる。第2収容部は、シール材縮径案内部の奥に形成され、フレキシブル管の先端部とシール材とを収容する。第2収容部の奥には、弾性変形可能なクリック部材が設けられている。クリック部材は、第1収容部に向けて突出し、フレキシブル管の先端部からフレキシブル管の内周側に入り込んでクリック作用をする。
このフレキシブル管用継手によっても、フレキシブル管が正しく挿入されたか否か確認しやすくなる。
特開2010−96282号公報 特開2010−96283号公報
多くの場合、特許文献1および特許文献2に開示されたフレキシブル管用継手では、フレキシブル管が斜めに挿入されたとき、作業者はそのことに気づく。フレキシブル管が斜めに挿入されたとき、フレキシブル管がまっすぐ挿入されたときに比べ、挿入の際に作業者が感じる抵抗が大きいためである。しかしながら、例えば手を無理に伸ばしているといった普段とは異なる姿勢でフレキシブル管をフレキシブル管用継手に挿入しなければならないとき、作業者は、普段との抵抗の違いを感じ取りにくい。普段感じている抵抗を基準とすることが難しいためである。抵抗の違いを感じ取りにくいので、フレキシブル管が斜めに挿入されても、作業者はそのことに気づきにくい。この他にも、作業者は、様々な理由により、フレキシブル管が斜めに挿入されたことに気づかないことがある。
本発明は、この問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、フレキシブル管が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる、フレキシブル管用継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、フレキシブル管用継手10は、継手本体20と、シール材22とを備える。シール材22は、継手本体20内に収容される。シール材22は、弾性変形可能である。フレキシブル管300が継手本体20内に挿入される。フレキシブル管300の外周部には、円周方向全周に延びる山部310と谷部312とが管軸方向へ交互に並設されている。シール材22には、中央に管挿入孔60aが形成されている。フレキシブル管300がシール材22の中に挿入されるとフレキシブル管300と継手本体20との間がシールされる。シール材22は、管挿入孔60aを有する胴部60と、接触部62と、密封部64とを有する。接触部62は、管挿入孔60a内に少なくとも一部が配置される。接触部62は、フレキシブル管300の先端部が管挿入孔60aに挿入されるとフレキシブル管300の先端部に接触してフレキシブル管300の先端部から力を受ける。密封部64は、フレキシブル管300と継手本体20との間を密封する。継手本体20が、挿入口30と、第1収容部42と、シール材縮径案内部44と、第2収容部46とを有する。挿入口30にはフレキシブル管300が挿入される。第1収容部42は、挿入口30の奥に形成される。第1収容部42は、挿入口30に連通される。第1収容部42は、フレキシブル管300の先端部が挿入されるまで密封部64を収容する。シール材縮径案内部44は、第1収容部42から見て挿入口30とは反対側に形成される。シール材縮径案内部44は、第1収容部42から離れるにつれ窄まる。第2収容部46は、シール材縮径案内部44の奥に形成される。第2収容部46は、シール材縮径案内部44に連通される。第2収容部46は、フレキシブル管300の先端部がシール材22の接触部62に接触してシール材22を第1収容部42の奥方向に押し込むとフレキシブル管300と密封部64とを収容する。フレキシブル管300が継手本体20の中心軸に対して斜めに傾いた姿勢で継手本体20内に挿入され、かつ、フレキシブル管300が密封部64をシール材縮径案内部44に押付けるとき、シール材縮径案内部44が密封部64を固定する。
フレキシブル管300が継手本体20の中心軸に対して斜めに傾いた姿勢で継手本体20内に挿入され、かつ、フレキシブル管300が密封部64をシール材縮径案内部44に押付けるとき、シール材縮径案内部44が密封部64を固定する。これにより、シール材22はそれ以上第2収容部46内へ進めなくなる。シール材22が進めないので、フレキシブル管300も進めなくなる。シール材22もフレキシブル管300も進めなくなると、そうでない場合に比べ、フレキシブル管300が継手本体20の中心軸に対して斜めに傾いた姿勢で継手本体20内に挿入されたことに気づかれやすくなる。その結果、フレキシブル管300が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる。
また、上述したシール材縮径案内部44が、段差122と、テーパ面124とを有していることが望ましい。段差122は、第1収容部42に比べて継手本体20の中心軸方向に張出している。テーパ面124は、段差122に連続しており、かつ、段差122から離れるにつれ窄まっている。この場合、フレキシブル管300が継手本体20の中心軸に対して斜めに傾いた姿勢で継手本体20内に挿入され、かつ、フレキシブル管300が密封部64をシール材縮径案内部44に押付けるとき、段差122の縁130が密封部64に食込む。また、この場合、フレキシブル管300が密封部64をシール材縮径案内部44に押付ける前にフレキシブル管300の先端部がシール材22の接触部62に接触してシール材22を第1収容部42の奥方向に押し込むと、密封部64が第2収容部46内に引き込まれる。
本発明によれば、フレキシブル管が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる。
本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手を示す半欠截断面図である。 本発明の実施例にかかる継手本体の断面図である。 本発明の実施例にかかるシール材縮径案内部の断面図である。 (A)はシール材の正面図、(B)はシール材の背面図、(C)はシール材の断面図である。 押輪の斜視図である。 フレキシブル管が挿入された場合におけるフレキシブル管用継手の機能を示す断面図である。 本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手に対してフレキシブル管が斜めに挿入された場合にシール材の密封部がシール材縮径案内部に固定されている状況を示す図である。 比較例にかかる継手本体の断面図である。 比較例にかかるフレキシブル管用継手に対してフレキシブル管が斜めに挿入された場合にシール材が変形したまま継手本体の奥へ押込まれる状況を示す図である。
<実施例の説明>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は、本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手10を、シール材22押し込み前の状態で示す半欠截断面図である。図1を参照しつつ、本実施例にかかるフレキシブル管用継手10の構成について説明する。
図1に示すように、本実施例に係るフレキシブル管用継手10は、継手本体20と、シール材22と、押輪24と、スナップリング26などとを備える。継手本体20の一端の外周には、接続用雄ねじ32が形成されている。シール材22は、継手本体20の中に収容される。押輪24は、継手本体20に、押込み代を残す仮挿入状態で接続される。押輪24は、シール材22から見て接続用雄ねじ32とは反対側に配置される。スナップリング26も、継手本体20内に収容される。スナップリング26は、その径方向へ拡縮可能な係合部材である。
図2は継手本体20の断面図である。図3はシール材縮径案内部44の拡大された断面図である。図2と図3とを参照しつつ、本実施例にかかる継手本体20の構造を説明する。継手本体20の両端のうち接続用雄ねじ32が設けられた側とは反対側の端に挿入口30が形成されている。挿入口30は、金属製のフレキシブル管300の先端部を受け入れる口である。図2から明らかなように、継手本体20の内部は、挿入口30を介して継手本体20の外部に連通している。なお、本発明の説明において、「連通」とは、通路を介して二つの空間を連続状態にすることを意味する。ここでいう「通路」には管状のものだけでなく単なる孔も含まれる。後述する説明から明らかな通り、フレキシブル管300の先端部は、押輪24が挿入された状態の挿入口30から継手本体20の中に入る。
継手本体20の内部には、第1収容部42と、シール材縮径案内部44と、第2収容部46とが設けられている。これらの中で最も挿入口30側にあるのは第1収容部42である。これらの中で最も接続用雄ねじ32側にあるのは第2収容部46である。第1収容部42は、挿入口30の奥に形成され、挿入口30に連通される。シール材縮径案内部44は、第1収容部42の奥に形成され、第1収容部42に連通される。シール材縮径案内部44は、第1収容部42から離れるにつれ窄まる。第2収容部46は、シール材縮径案内部44の奥に形成され、シール材縮径案内部44に連通される。後述する説明から明らかなように、第2収容部46は、フレキシブル管300の先端部とこの先端部の外周のシール材22とを収容する。
第1収容部42は、溝付部54と抜止縮径案内部56とパッキン嵌込部58とを有する。溝付部54は、挿入口30に連通される。抜止縮径案内部56は、溝付部54の奥に設けられている。抜止縮径案内部56は、挿入口30から離れるにつれ窄まる。パッキン嵌込部58は、抜止縮径案内部56の奥に設けられている。パッキン嵌込部58は、シール材縮径案内部44に連通している。パッキン嵌込部58は、継手本体20の中にフレキシブル管300がまだ入っていないとき、シール材22の一部を収容している。
溝付部54には、スナップリング仮止め溝92とスナップリング抜止溝94とが設けられている。これらはそれぞれ継手本体20の中心軸に対して直交する方向に延びている。スナップリング抜止溝94が、スナップリング仮止め溝92に比べ、挿入口30から遠い位置に設けられている。図2から明らかなように、スナップリング仮止め溝92内の接続用雄ねじ32側の溝壁はシール材縮径案内部44の方向へ向かって窄まっている。
パッキン嵌込部58の内周には、シール材22の外周を取り囲むように耐火パッキン溝96が設けられている。この耐火パッキン溝96には耐火パッキン104が嵌め込まれている。本実施例において、耐火パッキン104は熱膨張性黒鉛入りゴムなどからなる。
シール材縮径案内部44は、段差122と、テーパ面124とを有している。段差122は、パッキン嵌込部58に連通している。段差122は、パッキン嵌込部58に比べて継手本体20の中心軸方向に張出してい部分である。テーパ面124は、段差122に連続している。テーパ面124は、段差122から離れるにつれ窄まる。なお、段差122とテーパ面124との境界部分すなわち段差122の縁130が、シール材縮径案内部44の内周全体にわたって稜線を形成している。
図4の(A)はシール材22の正面図である。図4の(B)はシール材22の背面図である。図4の(C)はシール材22の断面図である。図4を参照しつつ、シール材22の構成を説明する。本実施例にかかるシール材22は、胴部60と、接触部62と、密封部64と、複数の妨害部66とを有する。胴部60は筒状である。胴部60の中央ひいてはシール材22の中央には管挿入孔60aが形成されている。管挿入孔60aの内径はフレキシブル管300の山部310の外径とほぼ同一である。管挿入孔60aにはフレキシブル管300が挿入される。接触部62は、この胴部60の前端部に内向きに張り出している。接触部62は、管挿入孔60aから挿入されたフレキシブル管300に押されることでシール材22を継手本体20の挿入完了位置(本実施例においては第2収容部46)へ移動させる部分である。密封部64は、胴部60の後端部に外向きに張り出している。密封部64がフレキシブル管300の谷部312にかみ合うことにより、継手本体20の内周面とフレキシブル管300の外周面とがシールされる。妨害部66は、シール材22の後方側すなわち接触部62から見て挿入口30側に設けられている。これらの妨害部66は、円周方向に並ぶように配置される。妨害部66同士は、所定間隔をおいて離れている。継手本体20の中にシール材22が収容されたとき、妨害部66によって囲まれる空間の直径は、フレキシブル管300の山部310の外径より大きい。妨害部66は、シール材22が継手本体20の挿入完了位置に到達する前の位置(本実施例においては、図1に示す位置のこと)に位置していた場合に押輪24によって押されたとき、押輪24の先方に立ちはだかる。
本実施例の場合、胴部60と、接触部62と、密封部64と、妨害部66の一部とは、ゴム製である。これらの素材として用いられるゴムの例には、NBR(Acrylonitrile-Butadiene Rubber)、SBR(Styrene-butadiene rubber)、EPDM(ethylene propylene rubber)などがある。
接触部62には、黄銅製座金などの補強芯金62aが埋込まれている。接触部62の材質は、胴部60および密封部64と同一材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。
図4に示すように、妨害部66の先端には、噛合部70が設けられている。噛合部70は、押輪24により押されたときに押輪24の先方に立ちはだかる。また、噛合部70は、フレキシブル管300の谷部312に噛み合う。噛合部70は、胴部60および密封部64よりも硬い材料で形成される。そのような材料の例として、黄銅などの金属材料や硬質樹脂がある。
シール材22は、フレキシブル管300の差込み前(初期状態)において、図1に示すように配置される。これにより、初期状態において、胴部60および接触部62が第2収容部46内に位置し、密封部64がシール材縮径案内部44から第1収容部42までの区間内に位置し、かつ、妨害部66が密封部64よりも挿入口30側に位置するように、シール材22は配置されることとなる。
図5は押輪24の斜視図である。図1と図5とを参照しつつ、本実施例にかかる押輪24について説明する。図5に示すように、押輪24は、筒部76aと鍔部76bとを有する。筒部76aと鍔部76bとは一体となっている。筒部76aは、継手本体20の中に挿入される。継手本体20の中において筒部76aは継手本体20の中心軸方向に移動可能である。筒部76aの中を、フレキシブル管300が挿通可能である。鍔部76bは、この筒部76aの入口側後端の外周に設けられている。鍔部76bの外径は、挿入口30の孔径より大きい。
押輪24の内部には、被覆層進入部79aと、本体連通部79bとが設けられている。被覆層進入部79aは、フレキシブル管300の先端部分が貫通し、かつ、被覆層314が進入する。本体連通部79bは、継手本体20内に筒部76aが挿入されたとき被覆層進入部79aよりも継手本体20側に配置される。
筒部76aは、パッキン溝78を有する。パッキン溝78は、筒部76aの入口側後端の内周に設けられている。パッキン溝78は、筒部76aの中心軸に対して直交する方向に形成されている。図1に示すように、パッキン溝78には、防水パッキン80が嵌め込まれている。防水パッキン80は、EPDMなどで作られている。防水パッキン80の断面はT形状である。防水パッキン80の円周方向数箇所には、ピン形状の選択透過性部材100が埋設されている。選択透過性部材100は、気体を透過するが固体や液体は透過しない。これにより、ガス漏れ検査が可能である。選択透過性部材100は、例えば、連続多孔質膜を含むシート材、あるいは連続気孔を有する多孔質体である。前者の連続多孔質膜は、四フッ化エチレン樹脂粉体を成形することによって得られる。後者の多孔質体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルアクリレートなどの熱可塑性樹脂粉体から成形することによって得られる。
筒部76aのうち妨害部66に対向する部分には、先端部分82aが設けられている。先端部分82aの形状は先細形である。本実施例における先端部分82aの勾配は、継手本体20に設けられた抜止縮径案内部56とほぼ同じである。
筒部76aのうち先端部分82aの内周には、反力部82bが設けられている。反力部82bは、挿入口30の奥に向かって広がる先拡がり状である。
図1と図5とに示すように、筒部76aのうち継手本体20の内周に対向する面にはスナップリング保持溝84が設けられている。スナップリング保持溝84は、筒部76aの中心軸に対して直交する方向に形成されている。図1に示すように、このスナップリング保持溝84にはスナップリング26が嵌め込まれる。
図1と図5とに示すように、筒部76aのうちスナップリング保持溝84より入口側の部分には防水パッキン溝86が設けられている。図1に示すように、この防水パッキン溝86には防水パッキン102が嵌め込まれる。
図1に示すように、継手本体20と押輪24の鍔部76bとの間には、誤動作防止カラー110が嵌め込まれている。誤動作防止カラー110は、図示しない欠縁部を有しており、挿入口30の内周面と押輪24の筒部76aとの間の隙間よりも大きい厚みを有する。
なお、押輪24の押込み代と誤動作防止カラー110の幅とは、スナップリング仮止め溝92からスナップリング抜止溝94までの距離にほぼ等しくなるように設定されている。
次に、上述したフレキシブル管用継手10にフレキシブル管300を接続する要領について図6を参照しつつ説明する。図6の(A)は、本発明の実施例にかかるフレキシブル管用継手10の中にフレキシブル管300がまっすぐ挿入され、その先端がシール材22の接触部62にあたっているときの、フレキシブル管用継手10の断面図である。図6の(B)は、シール材22とフレキシブル管300の先端部とが第2収容部46に収容されたときの、フレキシブル管用継手10の断面図である。
フレキシブル管300の接続に際しては、先ず、フレキシブル管300を、押輪24の入口側から継手本体20内に差し込む。なお、このフレキシブル管300の先端部分の被覆層314は、山部310が8つ露出するよう、予め剥離されている。ただし、山部310をいくつ露出させるかは、継手本体20の大きさなどに応じて定められるものである。山部310をいくつ露出させるかは、本実施例のものに限定されない。
継手本体20内に差し込まれたフレキシブル管300は、シール材22の中を、妨害部66、密封部64、胴部60の順に通過する。その後、図6(A)に示すように、フレキシブル管300の先端部は、シール材22の接触部62に突き当たる。その際、シール材22の妨害部66は外向きに張り出す形に形成されているので、フレキシブル管300の差込み時にその妨害部66が障害になるようなことない。フレキシブル管300の先端部はシール材22内にスムーズに挿入できる。
シール材22の接触部62に突き当たるまでフレキシブル管300が差込まれると、シール材22の胴部60は第2収容部46の奥へ押込まれる。この押込みに伴い、シール材22の密封部64はシール材縮径案内部44の窄まり側に移動する。密封部64は、シール材縮径案内部44に押されて内向きに縮径変形する。密封部64は、シール材縮径案内部44を通過して第2収容部46内に引き込まれるや否やフレキシブル管300の谷部312にかみ合う。これと同時に妨害部66が抜止縮径案内部56の窄まり側に移動する。妨害部66は、抜止縮径案内部56によって縮径方向に押されながらパッキン嵌込部58に引き込まれる。これにより、フレキシブル管300の先端部の外周面と継手本体20の第2収容部46の内周面との間がシール材22によって確実に密封シールされる。そこが密封シールされることで、フレキシブル管300内を流れる流体が継手本体20から漏れ出るのを防止できる。フレキシブル管300が少々変形していたとしても、その効果はほとんど低下しない。
フレキシブル管300の差込み完了後には、誤動作防止カラー110を押輪24から外す。誤動作防止カラー110が外れると、押輪24を押込む。この押し込みに伴い、スナップリング26は、スナップリング保持溝84内に内周部が嵌め込まれたまま、スナップリング仮止め溝92内の接続用雄ねじ32側の溝壁に沿ってスナップリング仮止め溝92から滑り出す。スナップリング仮止め溝92内の側壁に沿って移動するため、スナップリング26は縮径するよう弾性変形する。そして、押輪24が完全に押し込まれた時点で、スナップリング26の外周部がスナップリング抜止溝94に嵌まる。スナップリング26の外周部がスナップリング抜止溝94に嵌まる時、それまで縮径していたスナップリング26は拡径する。これにより、押輪24の位置を固定できる。図6の(B)は、押輪24が完全に押し込まれた状態を示す。押輪24の先端部は、妨害部66の後側に位置する完全な押込み位置に保持される。このとき、図6の(B)から明らかなように、シール材22によるシール状態は確保される。
図7は、挿入された場合における、本実施例にかかるフレキシブル管用継手10の中心軸400に対してフレキシブル管300が斜めに挿入された場合におけるフレキシブル管用継手10の機能を示す断面図である。図7を参照しつつ、フレキシブル管300が斜めに挿入された場合におけるフレキシブル管用継手10の機能を説明する。
継手本体20の中にフレキシブル管300が斜めに挿入されると、通常、フレキシブル管300は押輪24のどこかにつかえる。そのため、フレキシブル管300は、それ以上、継手本体20の奥に入らない。しかしながら、フレキシブル管300を無理に押込んだ場合には、フレキシブル管300の先端がシール材22の密封部64に突き当たることがある。
フレキシブル管300の先端がシール材22の密封部64に突き当たると、その密封部64はシール材縮径案内部44に押付けられることとなる。上述した通り、本実施例にかかるシール材縮径案内部44は、段差122と、テーパ面124とを有している。密封部64がシール材縮径案内部44に押付けられると、段差122とテーパ面124との境界である縁130が密封部64に食い込むこととなる。縁130が密封部64に食い込むので、密封部64は、シール材縮径案内部44に固定されることとなる。
[本実施例にかかるフレキシブル管用継手の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施例にかかるフレキシブル管用継手10によれば、継手本体20の中にフレキシブル管300が斜めに挿入されると、シール材22の密封部64がシール材縮径案内部44に固定される。このため、継手本体20の中にフレキシブル管300を引き続き押込むことができなくなる。その結果、継手本体20の中にフレキシブル管300が斜めに傾いた姿勢でフレキシブル管用継手10に接続される可能性を低くできる。
<比較例の説明>
以下、図面を参照しつつ、比較例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。上述した実施例と同一の部品には、実施例と同一の符号を付してある。それらの名称および機能は同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本比較例にかかるフレキシブル管用継手140は、上述した継手本体20に代え、継手本体150を備える。図8は継手本体150の断面図である。図8を参照しつつ、本比較例にかかる継手本体150の構造を説明する。継手本体150の一端部には挿入口30が形成されている。継手本体150の内部には、第1収容部162と、シール材縮径案内部164と、第2収容部46とが設けられている。また、図8から明らかなように、本比較例にかかるシール材縮径案内部164は、第1収容部162から離れるにつれ窄まるテーパ面のみによって構成されている。
本比較例にかかるフレキシブル管用継手140のその他の点については、上述した実施例にかかるフレキシブル管用継手10と同様である。したがって、その詳細な説明は繰り返さない。
図9は、本比較例にかかるフレキシブル管用継手140に対してフレキシブル管300が斜めに挿入された場合にシール材22が変形したまま継手本体150の奥へ押込まれる状況を示す図である。図9を参照しつつ、この状況について説明する。
本比較例にかかるフレキシブル管用継手140の継手本体150に対してフレキシブル管300を無理に押込んだ場合には、フレキシブル管300の先端がシール材22の密封部64に突き当たる。フレキシブル管300の先端がシール材22の密封部64に突き当たると、その密封部64はシール材縮径案内部164に押付けられることとなる。図9の(A)はこの状況を示す。
上述した通り、本比較例にかかるシール材縮径案内部164は、第1収容部42から離れるにつれ窄まるテーパ面のみによって構成されている。このため、フレキシブル管300を無理に押込み続けた場合には、シール材22の胴部60が押し潰され、かつ、接触部62が斜めに傾いたまま、シール材22とフレキシブル管300の先端部とが第2収容部46内に進むこととなる。図9の(B)はシール材22とフレキシブル管300の先端部とが第2収容部46内を進んでいる途中の状況を示す。図9の(C)はシール材22の接触部62が第2収容部46の奥に突き当たった状況を示す。図9の(C)に示す状況では、押輪24を継手本体150の奥へ押し込んだとき、スナップリング抜止溝94にスナップリング26が嵌まることがある。そうなると、フレキシブル管300が斜めに挿入されたことに作業者は気づき難い。
<変形例の説明>
今回開示された実施例はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施例に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
たとえば、段差122とテーパ面124との境界部分に、フレキシブル管300を取り囲むように複数の突起を設けてもよい。このような突起を設けると、密封部64にその突起がしっかりと食い込む。そのため、段差122の縁130が密封部64に食い込む場合に比べ、シール材22を固定する機能の信頼性が向上する。このような突起を形成するための具体的な方法は特に限定されるものではない。その方法の例には、段差122とテーパ面124との境界部分を、突起となる部分を残して削り取るという方法がある。
10,140 フレキシブル管用継手
20,150 継手本体
22 シール材
24 押輪
26 スナップリング
30 挿入口
42,162 第1収容部
44,164 シール材縮径案内部
46 第2収容部
54 溝付部
56 抜止縮径案内部
58 パッキン嵌込部
60 胴部
60a 管挿入孔
62 接触部
62a 補強芯金
64 密封部
66 妨害部
70 噛合部
76a 筒部
76b 鍔部
78 パッキン溝
79a 被覆層進入部
79b 本体連通部
80 防水パッキン
82a 先端部分
82b 反力部
84 スナップリング保持溝
86 防水パッキン溝
92 スナップリング仮止め溝
94 スナップリング抜止溝
96 耐火パッキン溝
100 選択透過性部材
102 防水パッキン
104 耐火パッキン
110 誤動作防止カラー
122 段差
124 テーパ面
130 縁
300 フレキシブル管
310 山部
312 谷部
314 被覆層

Claims (2)

  1. 継手本体と、
    前記継手本体内に収容される弾性変形可能なシール材とを備え、
    フレキシブル管が前記継手本体内に挿入され、
    前記フレキシブル管の外周部には、円周方向全周に延びる山部と谷部とが管軸方向へ交互に並設されており、
    前記シール材には中央に管挿入孔が形成されていて、前記フレキシブル管が前記シール材の中に挿入されると前記フレキシブル管と前記継手本体との間がシールされるフレキシブル管用継手であって、
    前記シール材は、
    前記管挿入孔を有する胴部と、
    前記管挿入孔内に少なくとも一部が配置され、前記フレキシブル管の先端部が前記管挿入孔に挿入されると前記フレキシブル管の先端部に接触して前記フレキシブル管の先端部から力を受ける接触部と、
    前記フレキシブル管と前記継手本体との間を密封する密封部とを有し、
    前記継手本体が、
    前記フレキシブル管が挿入される挿入口と、
    前記挿入口の奥に形成され、前記挿入口に連通され、かつ、前記フレキシブル管の先端部が挿入されるまで前記密封部を収容する第1収容部と、
    前記第1収容部から見て前記挿入口とは反対側に形成され、前記第1収容部から離れるにつれ窄まるシール材縮径案内部と、
    前記シール材縮径案内部の奥に形成され、前記シール材縮径案内部に連通され、かつ、前記フレキシブル管の先端部が前記シール材の接触部に接触して前記シール材を前記第1収容部の奥方向に押し込むと前記フレキシブル管と前記密封部とを収容する第2収容部とを有し、
    前記フレキシブル管が前記継手本体の中心軸に対して斜めに傾いた姿勢で前記継手本体内に挿入され、かつ、前記フレキシブル管が前記密封部を前記シール材縮径案内部に押付けるとき、前記シール材縮径案内部が前記密封部を固定することを特徴とする、フレキシブル管用継手。
  2. 前記シール材縮径案内部が、
    前記第1収容部に比べて前記継手本体の中心軸方向に張出している段差と、
    前記段差に連続しており、かつ、前記段差から離れるにつれ窄まるテーパ面とを有しており、
    前記フレキシブル管が前記継手本体の中心軸に対して斜めに傾いた姿勢で前記継手本体内に挿入され、かつ、前記フレキシブル管が前記密封部を前記シール材縮径案内部に押付けるとき、前記段差の縁が前記密封部に食込み、
    前記フレキシブル管が前記密封部を前記シール材縮径案内部に押付ける前に前記フレキシブル管の先端部が前記シール材の接触部に接触して前記シール材を前記第1収容部の奥方向に押し込むと、前記密封部が前記第2収容部内に引き込まれることを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブル管用継手。
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