JP4400949B2 - フレキシブルチューブ用継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はフレキシブルチューブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、フレキシブルチューブ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のフレキシブルチューブ用継手として、図3に示されるものが、たとえば特願平11−78746号において提案されている。
この図3において、1はフレキシブルチューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の被覆体3とによって構成されている。コルゲイト管2において、4は山部、5は谷部である。このフレキシブルチューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。
【0003】
この継手において、11は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その一端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの被接続体に接続することができるように構成されている。13は六角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられる。
筒状本体11の他端側の内周には、その開口側から順に、内ねじ部15と、内周面16と、環状のシール材収容部17と、コルゲイト管収容部18とが設けられている。コルゲイト管収容部18は、シール材収容部17よりも小径かつコルゲイト管2の外径と同等かやや大径に形成されて、コルゲイト管2の先端の山部4を大きな隙間なく収容できるように構成されている。シール材収容部17には、環状のゴム製のシール材21が、ゆるい圧入状態で収容されている。シール材21は、リング状の耐火部56と一般ゴム部57とが軸心方向に一体化された筒状体によって構成され、かつ耐火部56が筒状本体11の奥側になるように配置されている。またシール材21は、収容部17に収容されたときにその端面22が筒状本体11の開口側に向けて露出するように配置されている。
【0004】
25は押輪で、真鍮などの金属によって筒状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有する。押輪25の他端側の外周には外周面27が形成されている。この外周面27は外ねじ部26よりも大径に形成されている。
押輪25には、フレキシブルチューブ1を挿通させるための孔部33が貫通状態で形成されている。この孔部33における押輪25の他端側の内周には、パッキン34が収容されている。孔部33における押輪25の一端部の内周には、この押輪25の一端側に向かって拡径するテーパ面37が形成されている。このテーパ面37は、押輪25の一端側すなわち開口側では筒状本体11のパッキン収容部17とほぼ同径に形成されている。
【0005】
図3に示すように押輪25を筒状本体11にねじ込んだ状態においては、この押輪25の内周のテーパ面37と筒状本体11の内周面16とシール材21の端面22とで囲まれる空間39が形成される。この空間39には、環状のリテーナ44が配置されている。
図3〜図6に示すように、このリテーナ44は、真鍮などの金属材料により形成され、その一端側すなわち押輪25の開口側には、径方向内向きの突部45が形成されている。この突部45は、その内径が、コルゲイト管2の山部4の外径よりも小さくかつその谷部5の外径と同等以上の寸法となるように形成されている。軸心方向に沿った突部45の厚みは、同様に軸心方向に沿ったコルゲイト管2の谷部5の幅よりも小さく、たとえばその半分程度の寸法となるように形成されている。突部45における押輪25の奥側の部分の内周には、押輪25の奥側に向かうにつれて次第に拡径するテーパ面46が形成されている。また、リテーナ44の他端側の外周には、押輪25のテーパ面37と同じ方向の傾斜をもった外周テーパ面47が形成されている。ただし、両テーパ面37、47の角度は、等しくてもよいし、ある程度相違していてもよい。
【0006】
さらにリテーナ44には、突部45を有した一端側から他端側に向かう軸心方向の切り込み48が、周方向の複数の位置に形成されている。この切り込み48はリテーナ44の他端部の手前まで達しており、リテーナ44は、この切り込み48が形成されていない他端部においてのみ、周方向に連続した構成とされている。そして、この周方向の連続部は、テーパ面47に比べ外周部が削り取られた薄肉部49として形成されている。リテーナ44の一端側の外周には、横断面が矩形状の環状溝50が形成されている。環状溝50には、線材によって環状に形成されたリングばね51がはめ込まれている。このリングばね51は、リテーナ44の突部45を図3〜図6に示す縮径状態に付勢するためのものである。
【0007】
このようなものにおいて、継手を構成する場合には、まず筒状本体11の収容部17にシール材21をはめこんでおく。そして、環状溝50にリングばね51をはめ込んだリテーナ44を押輪25のテーパ面37の内周側に収容した状態で、この押輪25を筒状本体11にねじ込む。すると、リテーナ44は空間39に収容される。
【0008】
この状態の継手とフレキシブルチューブ1とを接合させる際には、図3に示すようにコルゲイト管2の谷部5で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1を、押輪25の端部から孔部33の中に挿入する。すると、図7に示すように、コルゲイト管2の先端の山部4がリテーナ44の突部45に当たり、このリテーナ44をシール材21に近づく方向に移動させる。これによって、リテーナ44の外周テーパ面47は押輪25のテーパ面37から離れる。
【0009】
この状態でさらにフレキシブルチューブ1を挿入すると、図示のようにリテーナ44がシール材21の端面22に当たり、今度はコルゲイト管2の山部4がリテーナ44の突部45のテーパ面46に作用し、ばね51の弾性に抗してリテーナ44を押し拡げて突部45の内周を通過する。このとき、リテーナ44には周方向に複数の切り込み48が形成され、またリテーナ44に薄肉部49が形成されていることから、リテーナ44の押し拡げは容易に行われる。その後は、ばね51によって突部45を縮径させてコルゲイト管2の外周の谷部5に係り合わせることができる。
【0010】
このようにして、図3に示すようにコルゲイト管2における複数の山部4をリテーナ44の内周に通過させ、さらにシール材21の内周に押し込んだうえで、このコルゲイト管2の先端部を収容部18に到達させることによって、接合作業が完了する。この接合完了状態においては、シール材21によって筒状本体11とコルゲイト管2との間がシールされる。
【0011】
このように、フレキシブルチューブ1を継手の内部に挿入するだけのワンタッチ操作で、部材のねじ込み作業などの他の操作はいっさい必要とせずに、これらフレキシブルチューブ1と継手とをシール状態で互いに確実に接合することができる。
フレキシブルチューブ1に継手からの抜け出し力が作用した場合には、コルゲイト管2の一つの谷部5に突部45が係り合っているリテーナ44の外周テーパ面47が押輪25のテーパ面37に当たり、リテーナ44は押輪25から径方向内向きの反力を受ける。すると、リテーナ44の突部45が全周にわたってコルゲイト管2の一つの谷部5の外周を押さえ付けることになって、これらリテーナ44とコルゲイト管2との係り合いが確実なものになり、これによって継手からのフレキシブルチューブ1の抜け出しが防止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようにリテーナ44の内部にコルゲイト管2の山部4が通されてこのリテーナ44が拡径されるときに、このリテーナ44は図7に示すようにコルゲイト管2の挿入力によってシール材21の端面22に押し付けられることになる。すると、拡径時にゴム製のシール材21から大きな抵抗を受けて拡がりにくく、このためコルゲイト管2の挿入に大きな力を必要とするという問題点がある。極端な場合には、コルゲイト管2をいくら強く押し込んでもリテーナ44が拡がらず、このため挿入が不可能になる可能性も考えられる。
【0013】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、継手へのコルゲイト管の挿入時に、大きな力を必要とすることなしにリテーナを拡径させることができるようにして、その挿入作業を容易に行えるようにすることを目的とする。
【0014】
この目的を達成するため本発明は、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込まれる押輪とを具備し、前記フレキシブルチューブは、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪と前記筒状本体との内部に向けて挿通可能とされ、前記押輪の内部には、この押輪の先端側に向かって拡径するテーパ面が形成され、前記テーパ面の内周側に環状のリテーナが配置され、前記リテーナは、前記テーパ面に接触可能な外周面と、径方向の内向きに突出する突部とを有し、前記リテーナは、フレキシブルチューブが挿通されたときに、コルゲイト管の外周の山部により突部が押し拡げられることによってこの山部の通過を許容し、かつ、この山部を通過させることによって前記突部がコルゲイト管の外周の谷部に係り合うように変形可能とされ、前記リテーナよりも奥側における筒状本体の内部に環状のシール材が設けられ、前記リテーナとシール材との間に、滑り性の良好な材料で形成され前記リテーナの突部が押し拡げられるときに前記リテーナと滑り接触するワッシャが設けられているようにしたものである。
【0015】
このような構成であると、リテーナとシール材との間にワッシャが設けられているため、リテーナの内部にコルゲイト管の山部が通されてこのリテーナが拡径されるときに、リテーナはコルゲイト管の挿入力によってワッシャには接触するがシール材には接触しない。このため、拡径時にシール材から大きな抵抗を受けることがなく、したがってコルゲイト管の挿入時に大きな力は不要となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1および図2にもとづき、図3〜図7に示した部材と同一の部材には同一の参照番号を付して、詳細に説明する。
図1および図2に示すように、筒状本体11の内部におけるリテーナ44とシール材21との間には、シール材21の端面22を覆うようにワッシャ40が設けられている。このワッシャ40は、滑り性の良好な樹脂やその他の材料にて形成されている。
【0017】
このような構成において、継手にコルゲイト管2を挿入する場合には、図2に示すようにコルゲイト管2の先端の山部4がリテーナ44の突部45に当たり、このリテーナ44をシール材21に近づく方向に移動させる。すると、リテーナ44がシール材21の端面22に接近しようとするが、このときリテーナ44はシール材21の端面22には接触せず、ワッシャ40に当たるだけとなる。
【0018】
この状態でさらにコルゲイト管2を挿入すると、今度はコルゲイト管2の山部4がリテーナ44の突部45のテーパ面46に作用し、ばね51の弾性に抗してリテーナ44を押し拡げて突部45の内周を通過する。すると、上述のようにリテーナ44はワッシャ40に当たっているだけであるため、拡径時に大きな抵抗を受けることがなく、コルゲイト管2を挿入する力によって容易に拡径することになる。このため、大きな力を必要とせずに、コルゲイト管2を継手に挿入することが可能となり、ワンタッチでこの継手に接合することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、リテーナとシール材との間にワッシャが設けられているため、リテーナの内部にコルゲイト管の山部が通されてこのリテーナが拡径されるときに、このリテーナはコルゲイト管の挿入力によってワッシャには接触するがシール材には接触せず、このため拡径時にシール材から大きな抵抗を受けることがなく、したがって継手へのコルゲイト管の挿入時に、大きな力を必要とすることなしにリテーナを拡径でき、その挿入作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の構成を示す断面図である。
【図2】図1の継手にコルゲイト管を挿入するときの様子を示す要部拡大断面図である。
【図3】 従来のフレキシブルチューブ用継手の構成を示す断面図である。
【図4】図3におけるリテーナの斜視図である。
【図5】同リテーナの別の斜視図である。
【図6】同リテーナの断面図である。
【図7】図3の継手にコルゲイト管を挿入するときの様子を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルチューブ
2 コルゲイト管
4 山部
5 谷部
25 押輪
37 テーパ面
40 ワッシャ
44 リテーナ
45 突部
47 外周テーパ面
Claims (1)
- コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手であって、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込まれる押輪とを具備し、
前記フレキシブルチューブは、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪と前記筒状本体との内部に向けて挿通可能とされ、
前記押輪の内部には、この押輪の先端側に向かって拡径するテーパ面が形成され、
前記テーパ面の内周側に環状のリテーナが配置され、
前記リテーナは、前記テーパ面に接触可能な外周面と、径方向の内向きに突出する突部とを有し、
前記リテーナは、フレキシブルチューブが挿通されたときに、コルゲイト管の外周の山部により突部が押し拡げられることによってこの山部の通過を許容し、かつ、この山部を通過させることによって前記突部がコルゲイト管の外周の谷部に係り合うように変形可能とされ、
前記リテーナよりも奥側における筒状本体の内部に環状のシール材が設けられ、
前記リテーナとシール材との間に、滑り性の良好な材料で形成され前記リテーナの突部が押し拡げられるときに前記リテーナと滑り接触するワッシャが設けられていることを特徴とするフレキシブルチューブ用継手。
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