JP2003287181A - 管継手 - Google Patents
管継手Info
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Abstract
生しない管継手を提供すること。 【解決手段】 雄部材Aの挿入部2が雌部材Bの挿入孔
30に挿入された接続状態において、雌部材Bを構成する
本体3とこれに移動可能に外嵌されたスリーブ4により
保持されている複数のボール5が、前記挿入部2の外周
に形成した周溝20に嵌まり込み、挿入孔30構成壁又は挿
入部2外周面に設けられたOリング7により当該挿入孔
30と挿入部2との間の流体密性が確保されている管継手
であって、雄・雌部材A,B相互が接続状態において、
スリーブ4の端部が雄部材Aに押し付けられている。
Description
ス等の配管を接続するための管継手に関するものであ
る。
示すようなものがある。
材90の挿入部91が雌部材80の挿入孔81に挿入さ
れた接続状態において、雌部材80とこれに移動可能に
外嵌されたスリーブ82により保持されている複数のボ
ール83が、前記挿入部91の外周に形成した周溝92
に嵌まり込んで雄・雌部材90,80相互を分離不能に
すると共に、挿入孔81構成壁に設けられたOリングR
により当該挿入孔81と挿入部91との間の流体密性が
確保されるようになっている。
Rは弾性体であるため雄部材90と雌部材80にガタツ
キが生じたときにはその動きに追従してシールを行う
が、ガタツキの度合いが大きい場合やガタツキの動き
が速い場合、低温でOリングRの硬度が低くなった場
合には、OリングRが十分に追従せず、流体の漏れが発
生することがある。
対して雌部材80が傾斜するようなガタツキが生じた場
合、OリングRの上側の潰れ率が小さく、下側の潰れ率
が大きくなり、上側から流体が漏れてしまう。
部材の挿入部と雌部材の挿入孔の嵌合を厳しくしたり、
嵌合部の長さを大きくしてガタツキの発生を抑えてきた
が、雄・雌部材相互の着脱が困難になると共に管継手の
全長が長くなるという問題が発生した。しかも、十分に
ガタツキを無くすことができなかった。
は、ガタツキの発生を起因とする流体の漏れが発生しな
い管継手を提供することを課題とする。
この発明は、雄部材の挿入部が雌部材の挿入孔に挿入さ
れた接続状態において、雌部材を構成する本体とこれに
移動可能に外嵌されたスリーブにより保持されている複
数のボールが、前記挿入部の外周に形成した周溝に嵌ま
り込み、挿入孔構成壁又は挿入部外周面に設けられたO
リングにより当該挿入孔と挿入部との間の流体密性が確
保されている管継手であって、雄・雌部材相互が接続状
態において、スリーブの端部が雄部材に押し付けられて
いる。 (請求項2記載の発明)この発明の管継手は、上記請求
項1記載の発明に関し、雌部材におけるスリーブよりも
奥側にロックナットを螺入してあり、雄・雌部材相互の
接続状態において前記ロックナットによりスリーブの端
部が雄部材に押し付けられている。 (請求項3記載の発明)この発明の管継手は、上記請求
項1記載の発明に関し、スリーブは、雌部材に螺子対偶
状態に設けられており、雄・雌部材相互の接続状態にお
いてスリーブの端部が雄部材に押し付けられている。 (請求項4記載の発明)この発明の管継手は、上記請求
項1記載の発明に関し、スリーブが接続端側に向かって
バネ付勢されており、雄・雌部材相互の接続状態におい
て前記バネ付勢力によりスリーブの端部が雄部材に押し
付けられている。
の発明の実施の形態の欄で説明する。
示した図面に従って説明する。 〔実施形態1〕この管継手は、図1〜図3に示すよう
に、雄部材Aと、雌部材Bとから構成されており、工具
を要することなく雄・雌部材A,B相互を接続・分離で
きるようにしたものである。
部1に挿入部2が延設されており、これらの全長に流体
経路が形成されている。
されており、その内周部には図1に示すように管を接続
するための雌ネジ部10が形成されている。
の外周面に後述するボール5が嵌まり込む周溝20を設け
てある。
体3と、スリーブ4と、ボール5と、コイルバネ6と、
Oリング7及びバックアップリング70と、ロックナット
8とから構成されている。
5の直径よりも肉厚が薄い接続端側部分に、複数のボー
ル保持孔32を形成してあり、前記ボール保持孔32は外周
から内周に向かって縮径されていると共にボール5が内
周面側から一部のみが突出し得る大きさに設定してあ
る。また、この本体3には、図1に示すように、その内
周面に周溝31を形成してあると共に奥側に雌ネジ部35を
形成してあり、外周面の奥側には雄ネジ部33及び六角形
状の工具対応部34を形成してある。
体3の接続端部に移動可能に外嵌されており、ボール5
が本体3の内周面から突出した状態を維持する小径周面
40と、ボール5が本体3の内周面内に没入することを可
能にする大径周面41とを具備している。また、このスリ
ーブ4は、図1に示すように、上記したコイルバネ6に
より接続端側に付勢されていると共に、本体3に装着し
たC型止めリング35により抜け止め状態となっており、
ボール5は図1に二点鎖線で示すスリーブ4の押し込み
状態では本体3の外周面側に突出可能となり、図1の実
線で示すスリーブ4の押し込みなしの状態では本体3の
外周面側への突出は不能となる。
述した如くボール保持孔32に収容させてある。また、O
リング7及びバックアップリング70は、図1に示すよう
に上記した周溝31に装着されている。
記した雄ネジ部33に螺入されており、螺入量を減少させ
る方向に移動させることによりスリーブ4を押し出す方
向に力を加えることができるようにしてある。
・雌部材A,B相互を接続する場合には、従来の管継手
と同様に雄部材Aの挿入部20を雌部材Bの挿入孔30に挿
入する(図2に示す)が、この実施形態の管継手では前
記挿入操作の後に、ロックナット8を螺入量を減少させ
る方向に移動させてスリーブ4の端部を工具対応部1の
側面を押し付ける(図3)ようにする。
機能を奏している。 .本体3とスリーブ4により保持されている複数のボ
ール3が、小径周面40により押されて前記挿入部2の周
溝20に嵌まり込み、雄・雌部材A,Bの抜け止めが確保
される。 .挿入孔30の構成壁に形成した周溝31に装着されてい
るOリング5により当該挿入孔30と挿入部2との間の流
体密性が確保される。 .スリーブ2はロックナット8からの工具対応部1の
側面に押し付けられているから、図4に示すように雄部
材Aと雌部材BとはX,Yの二箇所で接触し、このため
従来の技術の欄で示した管継手のようなガタツキは生じ
ないことになる。したがって、この管継手では、ガタツ
キの発生を起因とする流体の漏れが発生しない。 〔他の実施形態〕図5に示す管継手は、スリーブ4の後
端部を雄ネジ部33に螺入させるようにしたものであり、
雄・雌部材A、B相互の接続・分離、及びスリーブ4の
端部の工具対応部1の側面への押し付けは、スリーブ4
を回転させて当該スリーブ4の雄ネジ部33への螺入量を
変化させることにより行えるようにしている。この実施
形態の管継手の場合においても実施形態1のものと同様
に雄部材Aと雌部材Bとは二箇所で接触することになる
から、ガタツキの発生を起因とする流体の漏れは発生し
ない。なお、この管継手の場合、コイルバネ6は不要と
なる。
から雄ネジ部33及びロックナット8を取り除いたもので
あり、コイルバネ6の付勢力でスリーブ4の端部を工具
対応部1の側面に押し付け、雄部材Aと雌部材Bとを二
箇所で接触させるようにしている。この管継手において
も、ガタツキの度合いが比較的小さい場合やガタツキの
動きが比較的遅い場合には流体の漏れの発生を抑制する
ことができる。
次の効果を有する。
ように、ガタツキの発生を起因とする流体の漏れが発生
しない管継手を提供できた。
分離している状態を示す半断面図。
態を示す半断面図。
ブの端部を雄部材の工具対応部の側面に押し付けた状態
を示す半断面図。
Yの二箇所で接触している状態を示す半断面図。
す半断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 雄部材の挿入部が雌部材の挿入孔に挿入
された接続状態において、雌部材を構成する本体とこれ
に移動可能に外嵌されたスリーブにより保持されている
複数のボールが、前記挿入部の外周に形成した周溝に嵌
まり込み、挿入孔構成壁又は挿入部外周面に設けられた
Oリングにより当該挿入孔と挿入部との間の流体密性が
確保されている管継手であって、雄・雌部材相互が接続
状態において、スリーブの端部が雄部材に押し付けられ
ていることを特徴とする管継手。 - 【請求項2】 雌部材におけるスリーブよりも奥側にロ
ックナットを螺入してあり、雄・雌部材相互の接続状態
において前記ロックナットによりスリーブの端部が雄部
材に押し付けられていることを特徴とする請求項1記載
の管継手。 - 【請求項3】 スリーブは、雌部材に螺子対偶状態に設
けられており、雄・雌部材相互の接続状態においてスリ
ーブの端部が雄部材に押し付けられていることを特徴と
する請求項1記載の管継手。 - 【請求項4】 スリーブが接続端側に向かってバネ付勢
されており、雄・雌部材相互の接続状態において前記バ
ネ付勢力によりスリーブの端部が雄部材に押し付けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の管継手。
Priority Applications (1)
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