JP2580611Y2 - 管継手 - Google Patents
管継手Info
- Publication number
- JP2580611Y2 JP2580611Y2 JP2724293U JP2724293U JP2580611Y2 JP 2580611 Y2 JP2580611 Y2 JP 2580611Y2 JP 2724293 U JP2724293 U JP 2724293U JP 2724293 U JP2724293 U JP 2724293U JP 2580611 Y2 JP2580611 Y2 JP 2580611Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- male
- female
- ring
- spring
- operation ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、管継手を構成する雌部
材と雄部材とを接続した際に、両者間の隙間を確実にシ
ールすることができ、かつ、接続作業時に発塵を防止で
きる管継手に関するものである。
材と雄部材とを接続した際に、両者間の隙間を確実にシ
ールすることができ、かつ、接続作業時に発塵を防止で
きる管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塵や埃を嫌う半導体関係分野
あるいは高い気密性を要求される産業分野等では、管継
手の接続作業時の発塵や、接続後に接続部の隙間から埃
や液体が侵入することを防止できるシール性能に優れた
管継手が利用されている。こうした管継手の従来例を図
面を参照して説明すると、図3は管継手の雌部材の側断
面図であり、図4は管継手の雄部材の側断面図を示して
いる。図3、4において、10は雄部材、30は同じく
雌部材で、夫々の次のような構成からなっている。雄部
材10は、雌部材30に挿嵌される挿入部12を有して
おり、該挿入部の外周上の所定位置には、雌部材30側
に設けた後述する施錠子(実施例ではボール)が係合す
る周溝14が形成されている。また、雄部材10の流体
導通孔16には、同孔を閉塞するための弁体18がばね
20によって弾撥されて設けられている。雄部材10の
外周には外周鍔22が設けられており、該外周鍔22に
は接続する雌部材30側向かって拡大する内向きのテー
パー面24が形成されている。
あるいは高い気密性を要求される産業分野等では、管継
手の接続作業時の発塵や、接続後に接続部の隙間から埃
や液体が侵入することを防止できるシール性能に優れた
管継手が利用されている。こうした管継手の従来例を図
面を参照して説明すると、図3は管継手の雌部材の側断
面図であり、図4は管継手の雄部材の側断面図を示して
いる。図3、4において、10は雄部材、30は同じく
雌部材で、夫々の次のような構成からなっている。雄部
材10は、雌部材30に挿嵌される挿入部12を有して
おり、該挿入部の外周上の所定位置には、雌部材30側
に設けた後述する施錠子(実施例ではボール)が係合す
る周溝14が形成されている。また、雄部材10の流体
導通孔16には、同孔を閉塞するための弁体18がばね
20によって弾撥されて設けられている。雄部材10の
外周には外周鍔22が設けられており、該外周鍔22に
は接続する雌部材30側向かって拡大する内向きのテー
パー面24が形成されている。
【0003】一方、雄部材と接続する雌部材30の本体
胴部32には、透孔34が形成されており、該透孔34
内には施錠子36が遊嵌されている。本体胴部32の外
周面部には、前記施錠子36を求心方向に押圧するため
のテーパー段面38を内周面に有する操作環40が設け
られており、該操作環40はばね42によって雄部材側
(図中右方)に付勢されている。操作環40はばね42
によって押圧されながら、前記テーパー段面38を施錠
子36に当接していると共に操作環40は位置保持部材
としてのストップリング60によって本体胴部32から
の脱落が防止されている。本体胴部32の後端には流体
導通孔44を有する弁案内金具46が螺着されており、
該弁案内金具46には密封状態を保つ内環48が嵌着さ
れている。内環48はばね50によって本体胴部32内
周に形成されたフランジ41に押圧されていると共に、
該内環48の先端部で前記施錠子36を支承している。
胴部32には、透孔34が形成されており、該透孔34
内には施錠子36が遊嵌されている。本体胴部32の外
周面部には、前記施錠子36を求心方向に押圧するため
のテーパー段面38を内周面に有する操作環40が設け
られており、該操作環40はばね42によって雄部材側
(図中右方)に付勢されている。操作環40はばね42
によって押圧されながら、前記テーパー段面38を施錠
子36に当接していると共に操作環40は位置保持部材
としてのストップリング60によって本体胴部32から
の脱落が防止されている。本体胴部32の後端には流体
導通孔44を有する弁案内金具46が螺着されており、
該弁案内金具46には密封状態を保つ内環48が嵌着さ
れている。内環48はばね50によって本体胴部32内
周に形成されたフランジ41に押圧されていると共に、
該内環48の先端部で前記施錠子36を支承している。
【0004】更に雌部材30の操作環40の外周には、
雄部材10の外周鍔22に形成した内向きのテーパー面
24と面接触する外向きのテーパー面52を前端部に形
成したゴム質の防護筒54が密嵌して設けられている。
該防護筒54の後端部56は、本体胴部32の外周溝内
に密封締着されているが、操作環40の軸心方向への動
きに支障を来たさないようにするために、当該防護筒5
4の長さは操作環40の長さに同環の移動長さを加えた
長さよりも更に余裕のある長さになるようにゆとりを持
って形成されている。58は防護筒54の締付バンドで
ある。
雄部材10の外周鍔22に形成した内向きのテーパー面
24と面接触する外向きのテーパー面52を前端部に形
成したゴム質の防護筒54が密嵌して設けられている。
該防護筒54の後端部56は、本体胴部32の外周溝内
に密封締着されているが、操作環40の軸心方向への動
きに支障を来たさないようにするために、当該防護筒5
4の長さは操作環40の長さに同環の移動長さを加えた
長さよりも更に余裕のある長さになるようにゆとりを持
って形成されている。58は防護筒54の締付バンドで
ある。
【0005】以上のように構成されて雌雄部材の接合態
様を説明する。雄雌部材を接合するため雄部材10の挿
入部12を雌部材30内に挿嵌すると、挿入部12が内
環48をばね50の弾撥に抗して後退させる。これと同
時に雌部材側の案内金具46が雄部材側の弁体18をば
ね20の弾撥に抗して後退させるから、導通孔16と4
4とが開通する。一方、施錠子36が周溝14に係止す
ると共に、操作環40は施錠子36の放射方向へ浮動す
るのを阻止し、斯くして雄雌両部材10,30とが接続
される。接続後、操作環40はばね42で押圧されてい
るため、該操作環40に嵌着されている防護筒54の外
向きのテーパー面52は、雄部材10の外周鍔22に形
成された内向きのテーパー面24に当接し、これによっ
て、雌雄部材の接続部の密封状態が保持されることにな
る。なお、雄雌両部材を離脱する場合は、操作環40
(外観的には防護キャップ54)をばね42の弾撥に抗
して退動させると、施錠子36は放射方向への浮動が自
由になり雄雌両部材10,30は離反可能となる。
様を説明する。雄雌部材を接合するため雄部材10の挿
入部12を雌部材30内に挿嵌すると、挿入部12が内
環48をばね50の弾撥に抗して後退させる。これと同
時に雌部材側の案内金具46が雄部材側の弁体18をば
ね20の弾撥に抗して後退させるから、導通孔16と4
4とが開通する。一方、施錠子36が周溝14に係止す
ると共に、操作環40は施錠子36の放射方向へ浮動す
るのを阻止し、斯くして雄雌両部材10,30とが接続
される。接続後、操作環40はばね42で押圧されてい
るため、該操作環40に嵌着されている防護筒54の外
向きのテーパー面52は、雄部材10の外周鍔22に形
成された内向きのテーパー面24に当接し、これによっ
て、雌雄部材の接続部の密封状態が保持されることにな
る。なお、雄雌両部材を離脱する場合は、操作環40
(外観的には防護キャップ54)をばね42の弾撥に抗
して退動させると、施錠子36は放射方向への浮動が自
由になり雄雌両部材10,30は離反可能となる。
【0006】以上の説明で明らかな通りこの従来例によ
れば雌雄両部材を結合する際には操作環40を操作しな
くとも、雌部材の内環48が雄部材によって押されたと
きに、施錠子36を自動的に解放し、その後ばね42に
よって操作環40のテーパー段面38が施錠子36を求
心方向に押圧するため、施錠子36が雄部材10側の周
溝14に嵌合して両部材が接続される。そしてこの時、
防護筒54に対しては人為的な外力を軸心方向に加えな
いで済むから防護筒54の軸心方向の圧縮弾性に経時変
化が起こらず、密封作用の恒久性を図ることができる。
更に防護筒54の前端部に形成された外向きのテーパー
面52が雄部材10の外周鍔22に設けた内向きのテー
パー面24に当接し、しかも操作環40を押圧するばね
42の作用を受けて加圧されて当接しているため、継手
が仮に泥水中や河川或いは海水中などで使用されたとし
ても雄雌部材の嵌合部に離脱を妨げるような侵入物の侵
入を防止することができる。このように、この管継手で
は密封面が広いテーパー面であり、ばねの押圧を受けて
広い面積にて密封作用を行なうため、仮に外部より継手
に振動が付与されたり或いは導通流体が脈動するような
ことがあっても密封状態は完全に維持される。
れば雌雄両部材を結合する際には操作環40を操作しな
くとも、雌部材の内環48が雄部材によって押されたと
きに、施錠子36を自動的に解放し、その後ばね42に
よって操作環40のテーパー段面38が施錠子36を求
心方向に押圧するため、施錠子36が雄部材10側の周
溝14に嵌合して両部材が接続される。そしてこの時、
防護筒54に対しては人為的な外力を軸心方向に加えな
いで済むから防護筒54の軸心方向の圧縮弾性に経時変
化が起こらず、密封作用の恒久性を図ることができる。
更に防護筒54の前端部に形成された外向きのテーパー
面52が雄部材10の外周鍔22に設けた内向きのテー
パー面24に当接し、しかも操作環40を押圧するばね
42の作用を受けて加圧されて当接しているため、継手
が仮に泥水中や河川或いは海水中などで使用されたとし
ても雄雌部材の嵌合部に離脱を妨げるような侵入物の侵
入を防止することができる。このように、この管継手で
は密封面が広いテーパー面であり、ばねの押圧を受けて
広い面積にて密封作用を行なうため、仮に外部より継手
に振動が付与されたり或いは導通流体が脈動するような
ことがあっても密封状態は完全に維持される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】先述したように上記従
来の管継手では、密封面が広いテーパー面であり、ばね
の押圧を受けて広い面積にて密封作用を行なうため、管
継手接続状態では、密封状態は完全に維持される。しか
しながら、この管継手では雌部材本体外部に本来の管継
手機能とは別に密封用の防護筒54を設けると共に雄部
材10側には防護筒54と対応する外周鍔22を新たに
設ける必要があるため、どうしても部品点数が増大し、
管継手の軽量化、小型化、更にはコスト低減を進めるこ
とが困難であった。また操作環を操作した際に操作環4
0がストップリング60に衝突して発塵することがあ
り、防塵機能の面でも問題がある。更に雄部材10側の
外周鍔22は雄部材外周から突出して形成しているため
に、取扱上に邪魔になることもあり、更に雄部材10の
外観形状も複雑となるなど不都合な点も多い。
来の管継手では、密封面が広いテーパー面であり、ばね
の押圧を受けて広い面積にて密封作用を行なうため、管
継手接続状態では、密封状態は完全に維持される。しか
しながら、この管継手では雌部材本体外部に本来の管継
手機能とは別に密封用の防護筒54を設けると共に雄部
材10側には防護筒54と対応する外周鍔22を新たに
設ける必要があるため、どうしても部品点数が増大し、
管継手の軽量化、小型化、更にはコスト低減を進めるこ
とが困難であった。また操作環を操作した際に操作環4
0がストップリング60に衝突して発塵することがあ
り、防塵機能の面でも問題がある。更に雄部材10側の
外周鍔22は雄部材外周から突出して形成しているため
に、取扱上に邪魔になることもあり、更に雄部材10の
外観形状も複雑となるなど不都合な点も多い。
【0008】そこで本考案は、従来より一般的に使用さ
れている管継手の操作環の脱落を防止する位置保持部材
としてのストップリングに着目し、このストップリング
を改善することにより、管継手接続時の発塵を防止する
と共に外部からの水や埃の進入を防ぐことができる気密
性能に優れた新規な管継手を提案し、上記諸問題を解決
せんとするものである。
れている管継手の操作環の脱落を防止する位置保持部材
としてのストップリングに着目し、このストップリング
を改善することにより、管継手接続時の発塵を防止する
と共に外部からの水や埃の進入を防ぐことができる気密
性能に優れた新規な管継手を提案し、上記諸問題を解決
せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、施錠
子を具えた雌部材本体外周に、ばねで摺動自在に弾発さ
れる操作環の位置保持部材を設け、該位置保持部材を樹
脂体で形成するとともにその一端を雌部材の先端部から
突出させて設け、該雌部材に雄部材が接続されたとき該
両部材間の防塵を行うことを特徴とするものであり、こ
れを課題解決のための手段とするものである。
子を具えた雌部材本体外周に、ばねで摺動自在に弾発さ
れる操作環の位置保持部材を設け、該位置保持部材を樹
脂体で形成するとともにその一端を雌部材の先端部から
突出させて設け、該雌部材に雄部材が接続されたとき該
両部材間の防塵を行うことを特徴とするものであり、こ
れを課題解決のための手段とするものである。
【0010】
【作用】雄雌部材を接合するため、操作環40をばね4
2の付勢力に抗して図中左方に手で移動した状態で、雄
部材10の挿入部12を雌部材30内に挿嵌すると、挿
入部12が内環(バルブ)48をばね50の弾撥に抗し
て後退させ、雄部材側、雌部材側の導通孔を開通する。
この状態で操作環40を離すと、操作環40は再びばね
42の付勢力によって図2状態に復帰し、施錠子36が
周溝14に係止すると共に、操作環40は施錠子36の
放射方向へ浮動するのを阻止し、斯くして雄雌両部材1
0,30は接続されることになる。接続時、操作環40
を離すと、操作環40はばね42の付勢力によって位置
保持部材としての弾性リング45に衝突するが、この時
の衝撃は弾性リング45によって吸収されるため、この
衝撃による発塵は防止される。また弾性リング45のテ
ーパ面49と、操作環40のテーパ面43とが密着する
と共に、弾性リング45のリップ47が雄部材10側の
壁11に密着するため、接続部の高い気密性を保持する
ことができる。
2の付勢力に抗して図中左方に手で移動した状態で、雄
部材10の挿入部12を雌部材30内に挿嵌すると、挿
入部12が内環(バルブ)48をばね50の弾撥に抗し
て後退させ、雄部材側、雌部材側の導通孔を開通する。
この状態で操作環40を離すと、操作環40は再びばね
42の付勢力によって図2状態に復帰し、施錠子36が
周溝14に係止すると共に、操作環40は施錠子36の
放射方向へ浮動するのを阻止し、斯くして雄雌両部材1
0,30は接続されることになる。接続時、操作環40
を離すと、操作環40はばね42の付勢力によって位置
保持部材としての弾性リング45に衝突するが、この時
の衝撃は弾性リング45によって吸収されるため、この
衝撃による発塵は防止される。また弾性リング45のテ
ーパ面49と、操作環40のテーパ面43とが密着する
と共に、弾性リング45のリップ47が雄部材10側の
壁11に密着するため、接続部の高い気密性を保持する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
すると、図1は本考案の実施例に係る管継手の雌部材側
の側断面図、図2は接続状態の管継手の接続部拡大図で
ある。なお、従来と同じ機能を奏する部材には従来と同
じ符号を付してある。
すると、図1は本考案の実施例に係る管継手の雌部材側
の側断面図、図2は接続状態の管継手の接続部拡大図で
ある。なお、従来と同じ機能を奏する部材には従来と同
じ符号を付してある。
【0012】図において30は雌部材であり、該雌部材
30は、弁案内金具46とこの弁案内金具46にナット
1により固定される本体胴部32を有している。本体胴
部32には、透孔34が形成されており、該透孔34内
には施錠子36が遊嵌されている。本体胴部32の外周
面部には、前記施錠子36を求心方向に押圧するための
操作環40が設けられており、該操作環40がばね42
によって雄部材側に押圧されると操作環40に形成した
突起31が施錠子36を求心方向に押圧するようになっ
ている。操作環40には図2に示す如くテーパ面43が
形成されており、該テーパ面49と後述する位置保持部
材45のテーパ面49とが当接することにより気密性を
保持できるようになっている。
30は、弁案内金具46とこの弁案内金具46にナット
1により固定される本体胴部32を有している。本体胴
部32には、透孔34が形成されており、該透孔34内
には施錠子36が遊嵌されている。本体胴部32の外周
面部には、前記施錠子36を求心方向に押圧するための
操作環40が設けられており、該操作環40がばね42
によって雄部材側に押圧されると操作環40に形成した
突起31が施錠子36を求心方向に押圧するようになっ
ている。操作環40には図2に示す如くテーパ面43が
形成されており、該テーパ面49と後述する位置保持部
材45のテーパ面49とが当接することにより気密性を
保持できるようになっている。
【0013】前記位置保持部材45は前記操作環40が
本体胴部32から脱落するのを防止する機能を備えた弾
性リングで、例えば樹脂体等からなる弾性体で形成され
ており、本体胴部32の溝33に嵌合して取付けられて
いる。即ち、操作環40はばね42によって雄部材側
(図中矢印方向)に押圧されていてもこの位置保持部材
45によって本体胴部32から脱落しないようになって
いる。前記位置保持部材45は、管継手を接続するため
に操作環40をばね42の付勢力に抗して図中左方に手
で移動し、雄部材を雌部材に嵌合した後、再びばね42
の付勢力によって図示状態に復帰させた時に、操作環4
0が位置保持部材45に衝突する際の衝撃を吸収できる
弾性力を持っている。更にこの位置保持部材45は図2
に示す如く管継手を接続した状態において、雄部材側の
壁面11と接することによりシール機能を発揮するリッ
プ47を備えている。前記弁案内金具46には流体導通
孔44が形成されており、この流体導通孔44内には密
封状態を保つためにばね50によって付勢されている内
環(バルブ)48が嵌着されている。
本体胴部32から脱落するのを防止する機能を備えた弾
性リングで、例えば樹脂体等からなる弾性体で形成され
ており、本体胴部32の溝33に嵌合して取付けられて
いる。即ち、操作環40はばね42によって雄部材側
(図中矢印方向)に押圧されていてもこの位置保持部材
45によって本体胴部32から脱落しないようになって
いる。前記位置保持部材45は、管継手を接続するため
に操作環40をばね42の付勢力に抗して図中左方に手
で移動し、雄部材を雌部材に嵌合した後、再びばね42
の付勢力によって図示状態に復帰させた時に、操作環4
0が位置保持部材45に衝突する際の衝撃を吸収できる
弾性力を持っている。更にこの位置保持部材45は図2
に示す如く管継手を接続した状態において、雄部材側の
壁面11と接することによりシール機能を発揮するリッ
プ47を備えている。前記弁案内金具46には流体導通
孔44が形成されており、この流体導通孔44内には密
封状態を保つためにばね50によって付勢されている内
環(バルブ)48が嵌着されている。
【0014】一方、前記雌部材30に嵌合される雄部材
10は、図2に示す如く雌部材30に挿嵌される挿入部
12を有しており、該挿入部の外周上の所定位置には、
雌部材30側に設けた前記施錠子(実施例ではボール)
36が係合する周溝14が形成されている。また雄部材
10の図示せぬ流体導通孔には、同孔を閉塞するための
弁体がばねによって弾撥されて設けられている。
10は、図2に示す如く雌部材30に挿嵌される挿入部
12を有しており、該挿入部の外周上の所定位置には、
雌部材30側に設けた前記施錠子(実施例ではボール)
36が係合する周溝14が形成されている。また雄部材
10の図示せぬ流体導通孔には、同孔を閉塞するための
弁体がばねによって弾撥されて設けられている。
【0015】以上のように構成されて雌雄部材の接合態
様を説明する。雄雌部材を接合するため、操作環40を
ばね42の付勢力に抗して図中左方に手で移動した状態
で、雄部材10の挿入部12を雌部材30内に挿嵌する
と、挿入部12のテーパ部12aによって施錠子36が
外径方向に突出し、この状態で操作環40から手を放す
と操作環40は後退位置に保持される。さらに、雄部材
10を挿入すると施錠子36が雄部材10の周溝14に
落ち込み、操作環40は再びばね42の付勢力によって
図2状態に復帰し、施錠子36が周溝14に係止すると
共に、操作環40は施錠子36の放射方向へ浮動するの
を阻止し、斯くして雄雌両部材10,30は接続される
ことになる。この時雄部材10に設けたバルブ(図示せ
ず)の先端によって雌部材30内に設けたバルブ48を
ばね50の弾撥に抗して後退させ、雄部材側、雌部材側
の導通孔を開通する。接続時、操作環40はばね42の
付勢力によって位置保持部材45に衝突するが、この時
の衝撃は位置保持部材45によって吸収されるため、こ
の衝撃による発塵は防止される。また位置保持部材45
のテーパ面49と、操作環40のテーパ面43とが密着
すると共に、位置保持部材45のリップ47が雄部材1
0側の壁11に密着するため、接続部の高い気密性を保
持することができる。以上のように本発明では、雌雄両
部材を結合する際の発塵を防止できると共に、雌雄両部
材の接続部の気密性を保持することができる。
様を説明する。雄雌部材を接合するため、操作環40を
ばね42の付勢力に抗して図中左方に手で移動した状態
で、雄部材10の挿入部12を雌部材30内に挿嵌する
と、挿入部12のテーパ部12aによって施錠子36が
外径方向に突出し、この状態で操作環40から手を放す
と操作環40は後退位置に保持される。さらに、雄部材
10を挿入すると施錠子36が雄部材10の周溝14に
落ち込み、操作環40は再びばね42の付勢力によって
図2状態に復帰し、施錠子36が周溝14に係止すると
共に、操作環40は施錠子36の放射方向へ浮動するの
を阻止し、斯くして雄雌両部材10,30は接続される
ことになる。この時雄部材10に設けたバルブ(図示せ
ず)の先端によって雌部材30内に設けたバルブ48を
ばね50の弾撥に抗して後退させ、雄部材側、雌部材側
の導通孔を開通する。接続時、操作環40はばね42の
付勢力によって位置保持部材45に衝突するが、この時
の衝撃は位置保持部材45によって吸収されるため、こ
の衝撃による発塵は防止される。また位置保持部材45
のテーパ面49と、操作環40のテーパ面43とが密着
すると共に、位置保持部材45のリップ47が雄部材1
0側の壁11に密着するため、接続部の高い気密性を保
持することができる。以上のように本発明では、雌雄両
部材を結合する際の発塵を防止できると共に、雌雄両部
材の接続部の気密性を保持することができる。
【0016】なお、本考案の位置保持部材45は、操作
環40の脱落防止、衝撃緩和、更に気密性の機能を奏す
ることができるものであれば、どのような材質、形状の
ものでもよく、その精神又は主要な特徴から逸脱するこ
となく他の色々な形で実施することができる。また前述
の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に
解釈してはならない。
環40の脱落防止、衝撃緩和、更に気密性の機能を奏す
ることができるものであれば、どのような材質、形状の
ものでもよく、その精神又は主要な特徴から逸脱するこ
となく他の色々な形で実施することができる。また前述
の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に
解釈してはならない。
【0017】
【考案の効果】以上詳細に述べた如く本考案によれば、
操作環の位置保持部材を樹脂体で形成するとともにその
一端を雌部材の先端部から突出させて設けたので雌雄両
部材を結合する際の発塵を防止できると共に、雌雄両部
材の接続部の気密性を保持することができため、接続部
の気密性を高めるための特別なシール構造も不要とな
り、部品点数の増大や管継手の大型化を防止することが
でき、製造コスト低減を図ることができる等の優れた効
果を奏するものである。
操作環の位置保持部材を樹脂体で形成するとともにその
一端を雌部材の先端部から突出させて設けたので雌雄両
部材を結合する際の発塵を防止できると共に、雌雄両部
材の接続部の気密性を保持することができため、接続部
の気密性を高めるための特別なシール構造も不要とな
り、部品点数の増大や管継手の大型化を防止することが
でき、製造コスト低減を図ることができる等の優れた効
果を奏するものである。
【図1】本考案の実施例に係る管継手の雌部材側の一部
側断面図である。
側断面図である。
【図2】同管継手の接続状態の拡大部分図である。
【図3】従来の管継手の雌部材側の側断面である。
【図4】従来の管継手の雄部材側の側断面である。
10 雄部材 12 挿入部 14 周溝 30 雌部材 36 施錠子 40 操作環 42 ばね 45 位置保持部材
Claims (1)
- 【請求項1】 施錠子を具えた雌部材本体外周に、ばね
で摺動自在に弾発される操作環の位置保持部材を設け、
該位置保持部材を樹脂体で形成するとともにその一端を
雌部材の先端部から突出させて設け、該雌部材に雄部材
が接続されたとき該両部材間の防塵を行うことを特徴と
する管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2724293U JP2580611Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2724293U JP2580611Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680993U JPH0680993U (ja) | 1994-11-15 |
JP2580611Y2 true JP2580611Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12215616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2724293U Expired - Lifetime JP2580611Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580611Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5302698B2 (ja) * | 2009-01-27 | 2013-10-02 | 東京瓦斯株式会社 | プラグとソケットとの接続構造 |
JP6171508B2 (ja) * | 2013-04-08 | 2017-08-02 | 横浜ゴム株式会社 | 管継手 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP2724293U patent/JP2580611Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0680993U (ja) | 1994-11-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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