JP3035736B2 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP3035736B2
JP3035736B2 JP10279494A JP27949498A JP3035736B2 JP 3035736 B2 JP3035736 B2 JP 3035736B2 JP 10279494 A JP10279494 A JP 10279494A JP 27949498 A JP27949498 A JP 27949498A JP 3035736 B2 JP3035736 B2 JP 3035736B2
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locking ring
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flexible pipe
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善生 渡辺
慎一 西堀
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株式会社藤井合金製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、山部と谷部とが交互に且つ平行に連続する蛇腹状の
可撓管が接続される可撓管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の可撓管継手のねじ込み
前の断面図であり、図13は、図12の可撓管継手のね
じ込み後の断面図である。図12に示す可撓管継手は、
上記した可撓管(8) を接続するものであり、この可撓管
継手には、可撓管(8) を接続する為の筒状の継手主体(9
a)と、可撓管(8)を挿通させた状態で継手主体(9a)に挿
入螺合される締付け筒(9b)と、継手主体(9a)内に配置さ
れ且つ締付け筒(9b)の先端面に対向する係止リング(9c)
と、が備えられている。
【0003】そして、係止リング(9c)は、その周方向の
一箇所に開放部(図示せず)が形成されたC字状の環状
板となっており、継手主体(9a)の内面には、係止リング
(9c)を収容する凹部(90)が形成されている。そして、こ
の凹部(90)に於ける可撓管(8) の挿入方向の前方端面
は、前記挿入方向に直径縮小するテーパ面(91)となって
いる。
【0004】このものでは、係止リング(9c)に可撓管
(8) が挿通された状態にて、締付け筒(9b)をねじ込む
と、この締付け筒(9b)により係止リング(9c)が挿入方向
に押圧されてテーパ面(91)に押し付けられる。このと
き、テーパ面(91)が挿入方向に直径縮小する構成である
から、前記ねじ込みに伴って係止リング(9c)がテーパ面
(91)に対して軸方向に摺動しつつ直径縮小される。これ
によって、係止リング(9c)の内周部が可撓管(8) の所定
の谷部(89)に入り込む。
【0005】この状態では、係止リング(9c)の内周側部
分が可撓管(8) の谷部(89)に侵入しているから、可撓管
(8) がこの可撓管継手に抜止め状態に接続されたものと
なる。尚、このものでは、前記係合状態にて締付け筒(9
b)を更にねじ込むことによって、可撓管(8) に於ける山
部(88)及びこれよりも先端側部分が、図13のように、
継手主体(9a)に配置された環状パッキン(92)に密着し
て、可撓管(8) と継手主体(9a)との気密が確保されるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このもので
は、締付け筒(9b)のねじ込みに際して、係止リング(9c)
は、その外周縁がテーパ面(91)に対して軸方向に摺動し
つつ直径縮小するから、前記摺動時に係止リング(9c)の
外周縁がテーパ面(91)に食い付き易く、この係止リング
(9c)が上記挿入方向に動きにくい。従って、締付け筒(9
b)のねじ込みに要する力が大きくなる。
【0007】本発明は、締付け筒のねじ込みに要する力
を小さくすることを課題とする。 [1項]
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『山部と谷部とが交
互に且つ平行に連続する蛇腹状の可撓管が接続される可
撓管継手であって、前記可撓管の先端部に対接するシー
ル部を一方の内方に具備させると共に他方が前記可撓管
挿入側である可撓管挿入部分を有する筒状の継手主体
と、前記可撓管を挿通させた状態で前記継手主体の前記
可撓管挿入側に挿入螺合される締付け筒と、前記締付け
筒の先端面に対向するように前記継手主体内に収容され
た係止リングと、を備え、前記係止リングに前記可撓管
が挿通された状態での前記締付け筒のねじ込みに伴っ
て、前記締付け筒と前記継手主体とで前記係止リングの
内周部を縮小させて前記山部に係合させることにより前
記可撓管を抜止め状態に接続する構成とした可撓管継手
において、前記係止リングは、前記可撓管の挿入方向に
向って漸次直径拡大するテーパ状リングであり、前記継
手主体の内周壁に於ける前記シール部よりも前記締付け
筒側には、前記締付け筒の先端面に対向する環状平面部
とその外周に続く周壁部とからなり且つ前記係止リング
を外周拘束状態で同軸状に収容する環状段部が形成さ
れ、前記係止リングの内周径は、前記係止リングが自由
状態にあるときに前記山部の外周径よりも大きく且つ前
記係止リングが前記外周拘束状態で扁平化されたときに
前記山部の外周径よりも小さくなるような直径に設定さ
れていることを特徴とする』ものである。
【0009】このものでは、係止リングの自由状態での
内周径が可撓管の山部の外周径よりも大径であることか
ら、締付け筒のねじ込み前に、係止リングに可撓管を挿
通させることができる。尚、係止リングは、事前に環状
段部内に収容しておいてもよい。そして、この挿通状態
にて締付け筒をねじ込むと、この締付け筒の先端面と継
手主体の環状段部とで係止リングが外周拘束状態で軸方
向に圧縮される。これによって、係止リングの断面がそ
の外周端を中心にして回動するように変形する。つま
り、係止リングの内周部が可撓管の先端側に移動しつつ
直径縮小されるものとなる。
【0010】そして、最終的には、締付け筒の先端面と
環状平面部とで係止リングが扁平化状態に維持され、こ
の扁平化状態にて係止リングの内周径が山部の外周径よ
りも小さくなっていることから、係止リングの内周部が
可撓管の谷部に入り込む。従って、この可撓管が係止リ
ングに対して抜止め状態に係合したものとなる。
【0011】
【発明の効果】本発明では、前記したように、締付け筒
のねじ込みにより係止リングの内周部を縮小させる過程
で、係止リングの断面がその外周端を中心にして回動す
るように変形するから、この縮小過程での係止リングの
変形がスムーズとなる。従って、締付け筒のねじ込みに
要する力が小さくなる。
【0012】[2項]上記1項に於いて、『前記係止リ
ングは、その周方向の一箇所に形成された開放部と、そ
の外周縁から切り込まれ且つ前記周方向に並ぶ複数の切
欠部と、を備えた』ものが好ましい。このものでは、係
止リングの周方向の一箇所には開放部が形成されている
から、締付け筒のねじ込み時に係止リングが軸方向に圧
縮され易い。従って、この点でも、締付け筒のねじ込み
に要する力が小さくなる。
【0013】又、係止リングには、その外周縁から切り
込まれ且つ周方向に並ぶ複数の切欠部があるから、この
点でも、締付け筒のねじ込み時に係止リングが軸方向に
圧縮され易く、締付け筒のねじ込みに要する力が更に小
さくなる。 [3項]上記1項又は2項に於いて、『前記係止リング
に対して軸方向に重ね合わされた補助リングを更に具備
し、前記補助リングは、その見かけ上の内径が前記山部
よりも小さく且つ前記可撓管の強制的な押込みによって
前記内径が弾性復帰可能に拡大される構成である』もの
が好ましい。
【0014】このものでは、係止リングに可撓管を挿入
する際、この係止リングに重ね合わされた補助リングに
可撓管を強制的に押し込むと、この押込みによって、補
助リングの見かけ上の内径が拡大されて可撓管が挿通さ
れる。そして、この補助リングは、弾性復帰可能である
ことから、この補助リングに可撓管の山部が係合し、こ
れによって、可撓管がこの可撓管継手に仮止めされたも
のとなる。
【0015】従って、締付け筒のねじ込み前に於いて、
この可撓管継手から可撓管が不用意に抜けないものとな
る。尚、補助リングの見かけ上の内径とは、リング状主
体部の内周から複数の凸部が内向きに突出したもので
は、前記凸部の先端群に内接する仮想円の直径である。
又、この補助リングとしては、前記凸部のみが部分的に
弾性変形するものや、リング状主体部が拡大変形するも
のや、これら両者が変形するものを含む。
【0016】[4項]上記3項に於いて、『前記補助リ
ングは、弾性板よりなると共に、前記係止リングに対し
て前記締付け筒側に重ね合わされたリング状主体部と、
前記リング状主体部の内周縁から前記挿入方向に向って
漸次内周側に延びる複数の係合片と、からなり、前記係
合片の先端を結ぶ仮想円の直径が前記山部の外周径より
も小さく設定された構成である』ものでは、補助リング
は、弾性板であって、そのリング状主体部の内周縁から
複数の係合片が上記挿入方向に向って漸次内周側に延び
る構成となっている。又、係合片の先端を結ぶ仮想円の
直径は、可撓管の山部の外周径よりも小さく設定されて
いる。
【0017】従って、リング状主体部に可撓管を押し込
むと、係合片群は、外周側に弾性変形した後に内周側に
弾性変形するように可撓管の山部を乗り越えるものとな
り、これによって、係止リング及び補助リングに可撓管
が挿通されたものとなる。そして、この挿通状態にて可
撓管が抜け方向に引っ張られたときには、この可撓管の
山部が係合片群に当接状態に係合して、この補助リング
により可撓管が仮止めされたものとなる。
【0018】このものでは、補助リングのリング状主体
部は、係止リングに対して締付け筒側から重ね合わされ
ており、係止リングと環状平面部との間にないから、こ
の補助リングが係止リングの上記圧縮変形の邪魔になら
ない。 [5項]上記3項に於いて、『前記補助リングは、前記
係止リングに対して前記環状平面部側に重ね合わされて
前記環状平面部に向って漸次直径拡大するテーパ状の弾
性板よりなり且つ周方向の一箇所を開放させたリング状
主体部と、前記リング状主体部の内周縁に設けられた複
数の係合突起と、からなり、前記係合突起の先端を結ぶ
仮想円の直径が前記山部の外周径よりも小さく設定され
た構成である』ものでは、補助リングは、弾性板よりな
り且つ周方向の一箇所を開放させたリング状主体部の内
周縁に複数の係合突起が設けられた構成であり、係合突
起の先端を結ぶ仮想円の直径が可撓管の山部の外周径よ
りも小さく設定されている。
【0019】従って、リング状主体部への可撓管の押込
みによって、リング状主体部が外周側に弾性変形した後
に内周側に弾性変形することにより係合突起が山部を乗
り越えるものとなる。これによって、係止リング及び補
助リングに可撓管が挿通されたものとなる。そして、こ
の挿通状態にて可撓管が抜け方向に引っ張られたときに
は、係合突起と山部とが軸方向に当接することから、リ
ング状主体部が係止リングに摺動しつつ直径縮小する。
これによって、係合突起が山部に食い込む傾向となっ
て、この可撓管の山部が係合突起に係合して、この補助
リングにより可撓管が仮止めされたものとなる。
【0020】このものでは、リング状主体部が係止リン
グに対して環状平面部側から重ね合わされているが、こ
のリング状主体部は、環状平面部に向って漸次直径拡大
するテーパ状の弾性板であるから、この補助リングが係
止リングの上記圧縮変形の邪魔になりにくい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の断面図であり、図2は、図1の
可撓管継手に於ける締込み筒(2) のねじ込み前の要部拡
大図であり、図3は、図1の可撓管継手に於ける締込み
筒(2) のねじ込み後の要部拡大図である。そして、図4
は、図1の係止リング(3) の正面図であり、図5は、図
4の係止リング(3) のVーV断面図である。又、図6
は、図1の補助リング(4) の正面図であり、図7は、図
6の補助リング(4) のVIIーVII断面図である。
【0022】この可撓管継手は、図1に示すように、可
撓管(8) が挿入される筒状の継手主体(1) と、可撓管
(8) を挿通させた状態で継手主体(1) の可撓管挿入側に
対して挿入螺合される締付け筒(2) と、この締付け筒
(2) の先端面に対向するように継手主体(1) 内に収容さ
れた係止リング(3) と、この係止リング(3) に対して締
付け筒(2) 側から重ね合わされた補助リング(4) と、を
具備している。
【0023】尚、可撓管(8) は、山部と谷部とが交互に
且つ平行に連続する蛇腹状であり、この可撓管(8) の先
端縁は、谷部の最深部となっている。 [各部の構成について] *継手主体(1) * 上記した継手主体(1) は、図1に示すように、ガス器具
等との接続用のネジ筒部(11)を備えると共にネジ筒部(1
1)とは反対側から可撓管(8) が挿入される構成となって
いる。そして、この継手主体(1) の可撓管挿入側部分の
内周壁には、図1及び図2に示すように、雌ネジ部(12)
が形成されており、この雌ネジ部(12)の内周径は、ネジ
筒部(11)内の流路孔(14)よりも大径に設定されている。
【0024】そして、この継手主体(1) の内周壁には、
図1及び図2に示すように、流路孔(14)の内方端部の外
周側に位置し且つ可撓管(8) の先端が当接する環状端面
(17)が形成されており、更に外周側には、この環状端面
(17)よりも締付け筒(2) 側にて締付け筒(2) の先端面(2
2)に対向する軸方向に直角な環状平面部(15a) が形成さ
れている。
【0025】又、この環状平面部(15a) の内周部分に
は、環状端面(17)に連続する態様で環状の溝部(18)が形
成されており、この溝部(18)には、可撓管(8) の先端と
の気密を確保する為の環状パッキン(13)が収容されてい
る。従って、環状パッキン(13)は、環状端面(17)側(内
周側)に露出したものとなる。更に、この継手主体(1)
の内周壁には、環状平面部(15a) の外周に続いて雌ネジ
部(12)につながった周壁部(15b) が形成され、この周壁
部(15b) と環状平面部(15a) とが環状段部(15)を構成し
ている。そして、周壁部(15b) の直径は、これに後述の
係止リング(3) が丁度嵌め込まれる程度の大きさに設定
されている。従って、この環状段部(15)に係止リング
(3) を嵌め込むと、この係止リング(3) が環状段部(15)
に対して外周拘束状態で同軸状に収容されたものとな
る。
【0026】尚、継手主体(1) の可撓管挿入側部分は、
多角形断面の工具対応部(10)となっている。 *締付け筒(2) * 上記した締付け筒(2) には、図1及び図2に示すよう
に、その軸方向の中程にて雌ネジ部(12)に螺合する雄ネ
ジ部(21)が形成されており、この締付け筒(2) のねじ込
み方向にて雄ネジ部(21)よりも先端側部分は、上記した
周壁部(15b) に丁度入り込む大きさに設定されている。
【0027】又、締付け筒(2) のねじ込み方向の後方端
部は、その前方側部分よりも外周側に張り出した多角形
断面の工具対応部(20)となっており、この工具対応部(2
0)の前方端面部には、この締付け筒(2) が最もねじ込ま
れた状態で継手主体(1) との間の気密を確保する為の環
状のパッキン(23)が装着されている。そして、この工具
対応部(20)の内周部には、可撓管(8) に被覆される合成
樹脂製の被覆管(80)との気密を確保する為の断面凸字状
の環状のパッキン(25)が装着されている。このパッキン
(25)は、可撓管(8) の接続状態にて継手主体(1) 内への
雨水等の侵入を防止するものである。
【0028】更に、この締付け筒(2) には、雄ネジ部(2
1)と工具対応部(20)との間にて外周側に張り出す環状板
(24)が結合一体化されている。この環状板(24)は、締付
け筒(2) のねじ込み前にて継手主体(1) の可撓管挿入側
の端面から凹んだ環状の段部(16)に入り込んで係合して
いる。この係合状態では、可撓管(8) が環状端面(17)に
当接した状態にて可撓管(8)の最先端の山部(82)の後方
に隣接する谷部(81)に対して後述の係止リング(3) 及び
補助リング(4) の内周部が臨むように、これら係止リン
グ(3) 及び補助リング(4) が環状平面部(15a) と先端面
(22)とで挟持されている。
【0029】*係止リング(3) * 上記した係止リング(3) は、図4及び図5に示すよう
に、可撓管(8) の挿入方向に向って漸次直径拡大する金
属製のテーパ状リングであり、この係止リング(3) の内
周径は、係止リング(3) が自由状態にあるときに可撓管
(8) の山部の外周径よりも大きく且つ係止リング(3) が
上記した環状段部(15)による外周拘束状態にて軸方向に
圧縮扁平化されたときに可撓管(8) の山部の外周径より
も小さくなるような直径に設定されている。
【0030】又、この係止リング(3) には、その周方向
の一箇所に形成された開放部(31)と、その外周縁から切
り込まれ且つ周方向に並ぶ複数の切欠部(32)と、が備え
られている。 *補助リング(4) * 上記した補助リング(4) は、板バネ製であり、図2、図
6及び図7に示すように、係止リング(3) に対して締付
け筒(2) 側から重ね合わされた金属製のリング状主体部
(40)と、このリング状主体部(40)の内周縁から突出し且
つ周方向に並ぶ複数の金属製の係合片(41)と、からな
る。尚、この補助リング(4) は、弾性体であるかぎり、
例えば、硬質合成樹脂製でもよい。
【0031】そして、この補助リング(4) は、全体的
に、上記挿入方向に向って直径縮小するテーパ状となっ
ており、各係合片(41)は、リング状主体部(40)の内周縁
から上記挿入方向に向って漸次内周側に延びている。そ
して、各係合片(41)の先端側部分は、係止リング(3) の
内周縁近傍に位置している。又、係合片(41)の先端相互
を結ぶ仮想円(48)の直径は、可撓管(8) の山部の外周径
よりも小さく設定されている。
【0032】[可撓管継手の使用について]この可撓管
継手の使用に際しては、先ず、図1及び図2に示すよう
に、可撓管(8) を締付け筒(2) 及び継手主体(1) に挿入
していく。このとき、係止リング(3) の自由状態での内
周径が可撓管(8) の山部の外周径よりも大径であるか
ら、係止リング(3) に可撓管(8) を挿通させることがで
きる。
【0033】このとき、上記したように、係止リング
(3) に対して締付け筒(2) 側から補助リング(4) のリン
グ状主体部(40)が重ね合わされており、このリング状主
体部(40)の内周縁から突出する係合片(41)は、上記挿入
方向に向って漸次内周側に延びる弾性板となっている。
又、これら係合片(41)の先端を結ぶ仮想円(48)の直径
は、可撓管(8) の山部の外周径よりも小さく設定されて
いる。
【0034】従って、リング状主体部(40)に可撓管(8)
を強制的に押し込むと、各係合片(41)は、外周側に弾性
変形した後に内周側に弾性変形するように可撓管(8) の
最先端の山部(82)を乗り越えるものとなる。これによっ
て、係止リング(3) 及び補助リング(4) に可撓管(8) が
挿通されたものとなる。この挿通状態では、可撓管(8)
の最先端の山部(82)が係合片(41)に係合して、この補助
リング(4) により可撓管(8) が仮止めされたものとな
る。
【0035】そして、この挿通状態では、可撓管(8) が
環状端面(17)に当接したものとなり、上記したように、
可撓管(8) の山部(82)に隣接する谷部(81)に係止リング
(3)及び補助リング(4) の内周部が臨んだものとなる。
この後、継手主体(1) の工具対応部(10)と締付け筒(2)
の工具対応部(20)とをスパナ等で保持した状態で締付け
筒(2) を継手主体(1) にねじ込むと、先ず、締付け筒
(2) から環状板(24)が軸方向に破断する。そして、この
ねじ込みに伴って、継手主体(1) の環状段部(15)と締付
け筒(2) の先端面(22)とで係止リング(3)が外周拘束状
態で軸方向に圧縮される。又、同時に、補助リング(4)
も軸方向に圧縮される。
【0036】このとき、係止リング(3) の断面の外周端
が環状段部(15)のコーナー部(環状平面部(15a) と周壁
部(15b) との境界部)に接しており、この係止リング
(3) の断面は、前記外周端を中心にして回動するように
圧縮変形される。つまり、係止リング(3) の内周部が可
撓管(8) の先端側に移動しつつ直径縮小されるものとな
る。
【0037】そして、最終的には、締付け筒(2) の先端
面(22)と環状平面部(15a) とで係止リング(3) が軸方向
に対して直角に扁平化された状態となる。このとき、前
記扁平化状態での係止リング(3) の内周径が可撓管(8)
の山部の外周径よりも小さいことから、前記扁平化に伴
って、係止リング(3) の内周部が可撓管(8) の谷部山部
(82)に入り込むものとなる。従って、前記扁平化された
状態では、図3に示すように、この可撓管(8) が係止リ
ング(3) に対して抜止め状態に係合したものとなる。
【0038】又、前記扁平化の最終段階にて、可撓管
(8) の山部(82)が軸方向に圧縮されてその外周部が溝部
(18)側に拡大されると共に、環状パッキン(13)も軸方向
に圧縮されてその内周部が縮小する。これによって、山
部(82)の外周部と環状パッキン(13)とが周方向に亙って
密着した状態となり、これら両者間の気密が確保された
ものとなる。
【0039】尚、これら各部の構成によって、可撓管
(8) の先端部に対接するシール部(山部(82)の外周部と
環状パッキン(13)との密着部)よりも締付け筒(2) 側に
環状平面部(15a) が位置したものとなる。このもので
は、上記したように、締付け筒(2) のねじ込みにより係
止リング(3) の内周部を縮小させる過程で、係止リング
(3) の断面がその外周端を中心にして回動するように変
形するから、この縮小過程での係止リング(3) の変形が
スムーズとなる。従って、締付け筒(2) のねじ込みに要
する力が小さくなる。
【0040】又、係止リング(3) の周方向の一箇所には
開放部(31)が形成されているから、締付け筒(2) のねじ
込み時に係止リング(3) が軸方向に圧縮され易い。従っ
て、この点でも、締付け筒(2) のねじ込みに要する力が
小さくなる。更に、係止リング(3) には、その外周縁か
ら切り込まれ且つ周方向に並ぶ複数の切欠部(32)が備え
られていることから、この点でも、係止リング(3) が軸
方向に圧縮され易く、締付け筒(2) のねじ込みに要する
力が更に小さくなる。
【0041】このものでは、係止リング(3) 及び補助リ
ング(4) に可撓管(8) を挿通させた状態では、この可撓
管(8) の山部(82)が係合片(41)に係合してこの補助リン
グ(4) により可撓管(8) が仮止めされたものとなるか
ら、締付け筒(2) のねじ込み前に於いて、この可撓管継
手から可撓管(8) が不用意に抜けないものとなる。又、
補助リング(4) の係合片(41)の先端側部分が係止リング
(3) の内周縁近傍に位置しているから、前記仮止め状態
にて係合片(41)と係止リング(3) の内周部とが共通の谷
部(81)に臨んだものとなる。従って、この後の係止リン
グ(3) の圧縮によって、係止リング(3) の内周部が谷部
(81)に確実に入り込む。
【0042】このものでは、補助リング(4) は、係止リ
ング(3) に対して締付け筒(2) 側から重ね合わされて係
止リング(3) と環状平面部(15a) との間にないから、こ
の補助リング(4) が係止リング(3) の上記圧縮変形の邪
魔にならない。更に、係止リング(3) の切欠部(32)は、
係止リング(3) の外周縁から切り込まれており、これら
切欠部(32)が係止リング(3) の内周縁から切り込まれて
いないから、可撓管(8) の山部が係合する係止リング
(3) の内周部の強度が確保されている。 [他の実施の形態] .図8は、本願発明の他の実施の形態の可撓管継手に
於いて締付け筒(2) のねじ込み前の要部拡大図であり、
図9は、図8の可撓管継手に於ける締付け筒(2) のねじ
込み後の要部拡大図である。そして、図10は、図8の
補助リング(5)の正面図であり、図11は、図10の補
助リング(5) のXIーXI断面図である。
【0043】この実施の形態は、上記した実施の形態の
補助リング(4) のみを図10及び図11に示す補助リン
グ(5) に変更したものである。この補助リング(5) は、
図8、図10及び図11に示すように、係止リング(3)
に対して環状平面部(15a) 側から重ね合わされた弾性板
よりなるリング状主体部(50)と、このリング状主体部(5
0)の内周縁から突出し且つ周方向に並ぶ複数の係合突起
(51)と、からなる。
【0044】そして、リング状主体部(50)は、環状平面
部(15a) に向って漸次直径拡大するテーパ状であり、こ
のリング状主体部(50)には、その周方向の一箇所に形成
された開放部(52)と、その外周縁から切り込まれ且つ周
方向に並ぶ複数の切欠部(53)と、が備えられている。
又、係合突起(51)は、リング状主体部(50)の内周縁から
エッジ状に突出しており、各係合突起(51)の突出寸法
は、係合突起(51)の先端相互を結ぶ仮想円(58)の直径が
可撓管(8) の山部の外周径よりも小さくなるように設定
されている。
【0045】このものでは、リング状主体部(50)への可
撓管(8) の押込みによって、リング状主体部(50)が外周
側に弾性変形した後に内周側に弾性変形することにより
係合突起(51)が可撓管(8) の山部(82)を乗り越えるもの
となり、これによって、係止リング(3) 及び補助リング
(5) に可撓管(8) が挿通されたものとなる。この挿通状
態では、可撓管(8) が抜け方向に引っ張られたときに係
合突起(51)と山部(82)とが軸方向に当接することから、
リング状主体部(50)が係止リング(3) に摺動しつつ直径
縮小する。これによって、係合突起(51)が山部(82)の斜
面に食い込む傾向となって、この山部(82)が係合突起(5
1)に係合するから、この補助リング(5) により可撓管
(8) が仮止めされたものとなる。
【0046】この挿通状態で締付け筒(2) をねじ込む
と、上記した実施の形態と同様にして係止リング(3) 及
び補助リング(5) が軸方向に圧縮され、これによって、
図9に示すように、係止リング(3) 及び補助リング(5)
が扁平化されたものとなる。又、この扁平化によって、
上記した実施の形態と同様にして、可撓管(8) の山部(8
2)と環状パッキン(13)とが気密状態に密着したものとな
る。
【0047】このものでは、リング状主体部(50)が係止
リング(3) に対して環状平面部(15a) 側から重ね合わさ
れているが、このリング状主体部(50)は、環状平面部(1
5a)に向って漸次直径拡大するテーパ状の環状板である
から、この補助リング(5) が係止リング(3) の上記圧縮
変形の邪魔になりにくい。このものでは、補助リング
(5) の周方向の一箇所に開放部(52)が形成されているか
ら、締付け筒(2) のねじ込み時に補助リング(5) が軸方
向に圧縮され易い。従って、この点でも、締付け筒(2)
のねじ込みに要する力が小さくなる。
【0048】又、補助リング(5) には、その外周縁から
切り込まれ且つ周方向に並ぶ複数の切欠部(53)があるか
ら、この点でも、補助リング(5) が軸方向に圧縮され易
く、締付け筒(2) のねじ込みに要する力が更に小さくな
る。 .上記の実施の形態では、係止リング(3) は、開放部
(31)及び切欠部(32)を有する構成としたが、締付け筒
(2) のねじ込みにより軸方向に圧縮されるものであるか
ぎり、これら開放部(31)及び切欠部(32)を有しない構成
としてもよい。
【0049】.上記の実施の形態では、係止リング
(3) は、初期のテーパ状から軸方向圧縮により軸方向に
対し直角になるまで扁平化される構成としたが、これ
を、その途中位置まで扁平化する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手の断
面図
【図2】図1の可撓管継手に於ける締込み筒(2) のねじ
込み前の要部拡大図
【図3】図1の可撓管継手に於ける締込み筒(2) のねじ
込み後の要部拡大図
【図4】図1の係止リング(3) の正面図
【図5】図4の係止リング(3) のVーV断面図
【図6】図1の補助リング(4) の正面図
【図7】図6の補助リング(4) のVIIーVII断面図
【図8】本願発明の他の実施の形態の可撓管継手に於い
て締付け筒(2) のねじ込み前の要部拡大図
【図9】図8の可撓管継手に於ける締付け筒(2) のねじ
込み後の要部拡大図
【図10】図8の補助リング(5) の正面図
【図11】図10の補助リング(5) のXIーXI断面図
【図12】従来の可撓管継手のねじ込み前の断面図
【図13】図12の可撓管継手のねじ込み後の断面図
【符号の説明】
(1) ・・・継手主体 (2) ・・・締付け筒 (3) ・・・係止リング (4) ・・・補助リング (15)・・・環状段部 (15a) ・・・環状平面部 (15b) ・・・周壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とが交互に且つ平行に連続す
    る蛇腹状の可撓管が接続される可撓管継手であって、前
    記可撓管の先端部に対接するシール部を一方の内方に具
    備させると共に他方が前記可撓管挿入側である可撓管挿
    入部分を有する筒状の継手主体と、前記可撓管を挿通さ
    せた状態で前記継手主体の前記可撓管挿入側に挿入螺合
    される締付け筒と、前記締付け筒の先端面に対向するよ
    うに前記継手主体内に収容された係止リングと、を備
    え、前記係止リングに前記可撓管が挿通された状態での
    前記締付け筒のねじ込みに伴って、前記締付け筒と前記
    継手主体とで前記係止リングの内周部を縮小させて前記
    山部に係合させることにより前記可撓管を抜止め状態に
    接続する構成とした可撓管継手において、 前記係止リングは、前記可撓管の挿入方向に向って漸次
    直径拡大するテーパ状リングであり、前記継手主体の内
    周壁に於ける前記シール部よりも前記締付け筒側には、
    前記締付け筒の先端面に対向する環状平面部とその外周
    に続く周壁部とからなり且つ前記係止リングを外周拘束
    状態で同軸状に収容する環状段部が形成され、前記係止
    リングの内周径は、前記係止リングが自由状態にあると
    きに前記山部の外周径よりも大きく且つ前記係止リング
    が前記外周拘束状態で扁平化されたときに前記山部の外
    周径よりも小さくなるような直径に設定されていること
    を特徴とする可撓管継手。
  2. 【請求項2】 前記係止リングは、その周方向の一箇所
    に形成された開放部と、その外周縁から切り込まれ且つ
    前記周方向に並ぶ複数の切欠部と、を備えた請求項1に
    記載の可撓管継手。
  3. 【請求項3】 前記係止リングに対して軸方向に重ね合
    わされた補助リングを更に具備し、 前記補助リングは、その見かけ上の内径が前記山部より
    も小さく且つ前記可撓管の強制的な押込みによって前記
    内径が弾性復帰可能に拡大される構成である請求項1又
    は2に記載の可撓管継手。
  4. 【請求項4】 前記補助リングは、弾性板よりなると共
    に、前記係止リングに対して前記締付け筒側に重ね合わ
    されたリング状主体部と、前記リング状主体部の内周縁
    から前記挿入方向に向って漸次内周側に延びる複数の係
    合片と、からなり、前記係合片の先端を結ぶ仮想円の直
    径が前記山部の外周径よりも小さく設定された構成であ
    る請求項3に記載の可撓管継手。
  5. 【請求項5】 前記補助リングは、前記係止リングに対
    して前記環状平面部側に重ね合わされて前記環状平面部
    に向って漸次直径拡大するテーパ状の弾性板よりなり且
    つ周方向の一箇所を開放させたリング状主体部と、前記
    リング状主体部の内周縁に設けられた複数の係合突起
    と、からなり、前記係合突起の先端を結ぶ仮想円の直径
    が前記山部の外周径よりも小さく設定された構成である
    請求項3に記載の可撓管継手。
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