JP3354128B2 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP3354128B2
JP3354128B2 JP2000072538A JP2000072538A JP3354128B2 JP 3354128 B2 JP3354128 B2 JP 3354128B2 JP 2000072538 A JP2000072538 A JP 2000072538A JP 2000072538 A JP2000072538 A JP 2000072538A JP 3354128 B2 JP3354128 B2 JP 3354128B2
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善生 渡辺
慎一 西堀
東太郎 堀口
雅雄 仁科
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株式会社藤井合金製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管が接続される可撓管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓管継手として、特許第268623
7号の公報に開示のものや特許第2726380号の公
報に開示のものがある。
【0003】これらの可撓管継手は、図3及び図4に示
すように、例えばガスコックのガス入口部(G)等に、接
続される継手本体(5) と、この継手本体(5) の後部(図
面では左端部)から螺入される締付筒(51)と、締付筒(5
1)の前端部に回転自在に連結され且つ締付筒(51)の締め
付けによって前記継手本体(5) のテーパ内周面(50)に押
し込まれる環状のリテーナ(52)とから構成されており、
リテーナ(52)は、軸線方向に複数のスリットが周方向に
形成されており、これによって、蛇腹管(8)の谷部に外
嵌する押込み部(53)が形成されているその前端部は、後
端部を支点として弾性的に拡開する構成となっている。
そして、継手本体(5)には、リテーナ(52)の前記拡開さ
れた前端部が嵌まり込むリテーナ拡開許容凹部(54)が形
成されている。
【0004】図3の上半分は、特許第2686237号
の可撓管継手における締付筒(51)の最終締め付け前の仮
締め状態を示す断面図であり、下半分はその締付完了時
(蛇腹管(8)の接続完了時)を示す断面図である。又、
図4の上半分は、特許第2726380号の可撓管継手
における締付筒(51)の最終締め付け前の仮締め状態を示
す断面図であり、下半分はその締付完了時(蛇腹管(8)
の接続完了時)を示す断面図である。
【0005】このものでは、継手本体(5) に締付筒(51)
を挿入させて、リテーナ(52)の押込み部(53)と、継手本
体(5)のテーパ内周面(50)よりも前方に位置する管受け
面(55)との間に、蛇腹管(8)の一山分の寸法に略一致す
る程度の間隔が形成され且つ前記押込み部(53)が前記リ
テーナ拡開許容凹部(54)に対応する仮止め位置に達する
まで、締付筒(51)を締め付ける。前記仮止め位置に位置
決めするために、締付筒(51)の前端部と継手本体(5)の
後端部との間には、スペーサリング(56)が介在されてい
る。
【0006】この締付筒(51)が仮止め位置にセットされ
た可撓管継手内に蛇腹管(8)を締付筒(51)の後方から差
し込み、リテーナ(52)の前端部を拡開方向に弾性変形さ
せながら、各図の上半分に示すように、蛇腹管(8)の挿入
端部をリテーナ(52)よりも前方へ突出させるとともに、
継手本体(5)の管受け面(55)に対接させる。このとき、
リテーナ(52)の前端部はリテーナ拡開許容凹部(54)内に
嵌まり込む態様となるから、リテーナ(52)の前記拡開は
阻止されることなく、スムーズに蛇腹管(8)を挿通させ
ることができる。
【0007】この状態で締付筒(51)を最終締付位置まで
締め付ける。すると、各図の下半分に示すように、リテ
ーナ(52)は締付筒(51)に押されて継手本体(5) の前方
(図面では右側)へ移動させられ、テーパ内周面(50)内
へ押し込まれる。リテーナ(52)には、その前端側から周
方向に複数のスリットが形成された環状体に構成されて
いることから、リテーナ(52)はテーパ内周面(50)内に押
し込まれることにより、テーパ内周面(50)に沿ってその
前端側から縮径させられることとなり、リテーナ(52)の
前端部に設けられている押込み部(53)が、蛇腹管(8)の
谷部に食込むこととなる。さらに締付筒(51)を締め付け
ることによりテーパ内周面(50)の押込み部(53)よりも前
方に挿入された蛇腹管(8)の挿入端部分は、押込み部(5
3)の前面部と前記管受け面(55)との間で圧縮され、これ
により、蛇腹管(54)の接続が完了する仕組みとなってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のもので
は、リテーナ(52)を具備させた締付筒(51)を継手本体
(5)に螺合させることにより仮止めしておけば、施工時
に分解しなくても蛇腹管(8)を差し込んで締付筒(51)を
最終締付位置にまで締め付けることにより蛇腹管(8)を
接続することができるとともに、蛇腹管(8)が正しく差
し込まれていない場合は、締付筒(51)を締め付けた後で
も前記蛇腹管(8)は容易に引き抜かれてしまうので、蛇
腹管(8)が正しい接続状態にあるかどうかを確認するこ
とができる。
【0009】又、リテーナ(52)には複数のスリットが形
成されているため、後端部を支点として前端部を大きく
拡開させることができ、蛇腹管(8)の挿入がスムーズに
行える上に、前記拡開は継手本体(5)内のリテーナ拡開
許容凹部(54)に対応する位置で行われるから、前記拡開
運動が妨げられることはない。
【0010】しかしながら、上記各従来例のものでは、
締付筒(51)を仮止め位置に位置決めさせるために、締付
筒(51)を継手本体(5)に捩じ込まなければならず、外か
ら見えにくい場所や狭い個所に配設されているガスコッ
クのガス入口部に取り付けられた継手本体(5)に締付筒
(51)を仮止め位置に取り付けたり、又は、予め仮止め位
置に取り付けられている締付筒(51)を継手本体(5)から
取り外したりする作業がやりにくく、面倒である。
【0011】又、リテーナ(52)は複数のスリットによっ
て複数の分割部材に分割されていると共に、その後端部
を支点として前端部を大きく拡開させる構成としている
から、各分割部材の肉厚を厚くすることができない。そ
のため、リテーナ(52)の強度が不十分である。さらに、
リテーナ(52)の前記拡開運動が妨げられないように、継
手本体(5)内には、リテーナ(52)の前記前端部が押込ま
れるテーパ内周面(50)の手前に、リテーナ拡開許容凹部
(54)を設けておく必要があり、その分、継手本体(5)の
軸方向の長さが長くなる上に、内部構造が複雑となる。
【0012】本発明は、『筒状の継手本体と、前記継手
本体に後方から挿入されると共に前記継手本体内で仮止
め位置に位置決めされる締付筒と、前記締付筒の前端に
回転自在に連結され且つ半径方向に拡縮可能な環状のリ
テーナとからなり、蛇腹状の可撓管としての蛇腹管が挿
入された前記締付筒を前記仮止め位置から最終締付位置
にまで締め付けたとき、前記リテーナは前記蛇腹管の山
部を前方へ押しながら前記継手本体内のリテーナ収容部
に押し込まれて拡開阻止状態に維持される可撓管継手』
において、継手本体の構造を簡略化すると共に、締付筒
を容易に仮止めできるようにして蛇腹管の接続作業を一
層容易に行えるようにすることを課題とする。 <1項>
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『前記継手本体内の
前記リテーナ収容部の後方には、雌ネジ部と、前記雌ネ
ジ部の谷径に略一致する内径を有する入口筒部とが前記
継手本体の後方開放端に向かって連続して形成されてお
り、前記締付筒の外周には前記雌ネジ部に螺合する雄ネ
ジ部が形成され、この雄ネジ部の後方域と前記入口筒部
の後方開放端との間には、後退方向の抜けに対する抵抗
力を発揮する抜け止め機構が設けられ、前記リテーナ
は、前記雌ネジ部の山径よりも小さな外径を有する断面
略C字状に形成されていると共に、その内周面には、最
小径部が前方端に位置する共に前記蛇腹管の山径よりも
小径の突リブが形成されており、前記締付筒が前記継手
本体内に捩じ込まずに挿入されて前記雄ネジ部の最前端
の山部が前記雌ネジの最後尾の山部に当接した位置が前
記仮止め位置であり、この仮止め位置では前記リテーナ
は前記雌ネジ部に対して拡開間隙を有するように収容さ
れると共に前記抜け止め機構により締付筒は抜け方向の
抵抗を有する状態となる』ことである。
【0014】上記解決手段は次のように作用する。締付
筒をリテーナと共に継手本体内にその後方から挿入する
と、締付筒の雄ネジ部の最前端の山部が、継手本体内の
雌ネジ部の最後尾の山部に当接する。この当接はネジ部
同士の当接であるから、螺合のための回転をしない場合
はそれ以上の挿入は阻止される。この状態が、前記締付
筒を継手本体内で仮止め状態に位置決めした状態であ
る。又、この時、抜け止め機構により締付筒は抜け方向
の抵抗を有する状態となると共に、リテーナは拡開可能
な所定の隙間を介して前記雌ネジ部内に位置することと
なる。尚、リテーナは、例えば、軸線方向に1本のスリ
ットが形成された略C字状体に形成されており、そのた
め、リテーナは全体的に半径方向に拡縮可能となってい
る。
【0015】このように仮組みされた可撓管継手に、可
撓管としての蛇腹管を締付筒の後方から挿入する。蛇腹
管の最先端の山部によって、リテーナの突リブが内方か
ら押されると、それに伴って、リテーナは、前記雌ネジ
部との前記隙間の範囲内でその直径を全体的に拡大(リ
テーナの軸線方向の各部が一様に同程度に拡大)させ、
前記山部はリテーナの前端部よりも前方へ突出すると共
に前記突リブ又はそれよりも前方域が次の谷部に嵌まり
込む。その時点で締付筒を締め付ける。この締付けによ
って前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に螺合し、締付筒は仮
止め位置から継手本体内の前方へ移動する。その後は従
来のものと同様に、蛇腹管の前記山部はリテーナの前端
部によって押圧されて継手本体内のリテーナ収容部内に
押し込まれ、その前端部は拡開阻止状態に保持される。
締付筒が最終締付け位置にまで締付けられたときが前記
蛇腹管の接続完了状態である。
【0016】<2項>前記1項に詳述した発明におい
て、『前記リテーナの前記突リブは、前記リテーナの中
程から前端部に向かって縮径するテーパ状部であり、前
記前端部が前記最小径部である』ものでは、蛇腹管を挿
入すると、リテーナの中程部分の内周面に蛇腹管の先端
の山部が接触し、さらに蛇腹管を挿入させていくことに
より、それよりも前方に形成されているテーパ状部が前
記山部によって内方から押され、これに伴ってリテーナ
の直径は徐々に拡開する。リテーナはその中程から徐々
に直径が全体的に拡開されていくから、蛇腹管の先端の
山部を前記リテーナの前方へ突出させるためのリテーナ
の拡開度合いは小さく設定することができる。
【0017】<3項>前記1項又は2項に詳述した発明
において、『前記抜け止め機構は、前記締付筒の前記雄
ネジ部よりも後方に形成された環状凹溝内に嵌め込まれ
たCリングと、前記継手本体の入口筒部の内周面後端部
に設けられた係合突部とからなり、前記Cリングの外径
が前記係合突部よりも大きく設定されて、両者は、強制
引き抜き可能に抜け止め状態に係合する関係である』も
のでは、Cリングは環状凹溝の開放端部から外方へ突出
する態様に装着されており、このCリングの環状凹部か
らの突出部分が継手本体に形成した係合突部に内方から
係合することにより、締付筒は継手本体に対して抜け止
めとなる。又、締付筒を強制的に引き抜けば、前記Cリ
ングと係合突部との係合は外れ、締付筒はリテーナと共
に継手本体から引き抜くことができる。
【0018】<4項>前記各項に詳述した発明におい
て、『前記抜け止め機構の抜け止め力は、前記仮止め位
置にある前記締付筒を前記継手本体から強制的に引き抜
くことにより抜け止め解除可能な程度に設定されてい
る』ものでは、締付筒を継手本体内に強制的に挿入すれ
ば締付筒を仮止め位置に位置決めすることができ、強制
的に引き抜かない限り、その状態は維持される。そし
て、仮止め位置にある前記締付筒の後端部、又はその後
方から差し込まれている蛇腹管を引き抜くと、締付筒は
リテーナと共に継手本体から取り外すことができる。
【0019】
【発明の効果】締付筒を継手本体内に捩じ込まずに挿入
するだけで締付筒を継手本体内で蛇腹管を挿入させる前
の仮止め位置に確実に位置決めすることができるから、
狭い場所等、施工作業のやりにくい場所においても蛇腹
管の接続作業が容易となる。仮止めされた前記締付筒は
抜け止め機構によって、後退方向の抜けに対する抵抗力
が発揮されるから、不用意に継手本体から抜け落ちる不
都合もない。又、リテーナは1つの断面略C字状体から
構成されているから、複数のスリットによって複数の分
割部材に分割されると共に後端部を支点として前端部の
みを拡開させる構成の従来のものに比べて、リテーナの
肉厚を大きくでき、その分、強度も大きくすることがで
きる。さらに、リテーナは、前記雌ネジ部との隙間の範
囲内でその直径を全体的に拡開させ、その拡開の範囲内
で蛇腹管を挿通させることができるから、従来の継手本
体のように、リテーナの前端部が大きく拡開することを
許容するリテーナ拡開許容凹部を雌ネジ部の奥に設ける
必要がない。よって、その分、継手本体の内部構造を簡
略化することできる上に全体の長さを短く構成すること
ができる。
【0020】2項のものでは、上記効果に加えて、リテ
ーナは全体的に拡開され易く、その拡開度合いはより小
さく設定することができる上に、その拡開動作もスムー
ズに行うことができるという効果がある。
【0021】3項のものでは、Cリングを締付筒の雄ネ
ジ部の後方域に形成した環状凹溝に収容させると共に継
手本体の入口筒部の内周面後端部に係合突部を設けるこ
とにより、前記抜け止め機構が構成されるから、抜け止
め機構の構造を簡略化することができ、仮止め位置に位
置決めされた締付筒は引き抜き可能に抜け止め状態に保
持することができる。
【0022】4項のものでは、締付筒はリテーナと共に
継手本体に対して脱着自在となるから、例えば、締付筒
とリテーナとを予め蛇腹管にセットした状態で継手本体
に捩じ込む接続方法を採用する場合、予め継手本体に仮
組された状態にある締付筒とリテーナを共に継手本体か
ら取り外す作業、及び、締付筒とリテーナとを蛇腹管に
セットした後に再度継手本体に抜け止め状態に取り付け
る作業に手間取ることがなく、容易に作業を進めること
ができる。又、蛇腹管と共に継手本体に仮止めされた前
記締付筒及びリテーナは前記蛇腹管を引っ張ることによ
っても継手本体から取り外すことができるので、最終施
工前の状態においては、各種部品の交換も容易に行うこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。本願発明の実施の形態に於け
る可撓管継手は、図1及び図2に示すように、筒状の継
手本体(1) と、継手本体(1) の前方(図面では左側)へ
押し込まれる締付筒(2) と、締付筒(2)の前方端に装着
させたリテーナ(3) とを具備するものであり、図1は、
締付筒(2)を継手本体(1)内で仮止め位置に位置させた状
態を示しており、図2は、締付筒(2)を最終締付け状態
に締め付けて蛇腹管(8)を接続させた状態を示してい
る。尚、これら継手本体(1) 、締付筒(2) 及びリテーナ
(3)は真鍮等の金属材料で形成されている。
【0024】まず、継手本体(1) について説明する。上
記の継手本体(1) は、前端の外周に、例えば、ガスコッ
クのガス入口部に螺入接続する為の雄ネジ(100)が刻設
されている。継手本体(1) の内周には、後述する締付筒
(2) の螺入側の端部となる後方開放端から、入口筒部(1
6)、前記締付筒(2) の雄ネジ部(29)が螺合する雌ネジ部
(13)、雌ネジ部(13)よりも小径な円筒状のリテーナ収容
部(17)が前方に向かって連続して形成されている。尚、
入口筒部(16)の内径は雌ネジ部(13)の谷径に略一致させ
てあり、入口筒部(16)の開放端には、僅かに内方に張り
出すように環状の係合突部(11)が形成されている。
【0025】前記リテーナ収容部(17)のさらに前方に
は、さらに小径のガス通路(18)が形成されている。この
ガス通路(18)の後端部とリテーナ収容部(17)の前方側端
部との間は、環状の管受け面(15)がリテーナ収容部(17)
の内周面に対して直角に位置するように形成されてい
る。そして、管受け面(15)の外側には、環状溝(19)が形
成されており、環状溝(19)内には蛇腹管(8) との気密を
確保する為のOリング(14)が装填されている。
【0026】次に、締付筒(2) について説明する。締付
筒(2) は、外周が六角状のスパナ係合部(22)と、これに
続く円筒部(23)と、後述するリテーナ(3)内に連結させ
る連結部(25)とが連続する構成となっている。 円筒部
(23)の外周面の中程には環状凹部(21)が形成されている
と共に前記環状凹部(21)内には、前記係合突部(11)の内
径よりも大きな外径を有するCリング(24)が嵌め込まれ
ている。そして、環状凹部(21)よりも前方域の円筒部(2
3)の外周面には、前述した雄ネジ部(29)が刻設されてい
る。又、連結部(25)の前記円筒部(23)側の基端部の外周
面には、前記リテーナ(3)の後端部が外嵌する係合凹部
(20)が形成されている。
【0027】尚、この実施の形態のものでは、前記Cリ
ング(24)と前記係合突部(11)とによって、抜け止め機構
が構成されている。又、前記雄ネジ部(29)の山径は前記
継手本体(1)の入口筒部(16)の内径に略一致させてお
り、連結部(25)の前端部の外径は、リテーナ(3)の後方
開放部の内径よりも僅かに大きく設定されているものと
する。
【0028】スパナ係合部(22)の内周には、全周に亙っ
て延びる凹部(26)が形成されており、この凹部(26)に
は、環状パッキン(27)が装填されている。この環状パッ
キン(27)は、蛇腹管(8) の外周を被覆する合成樹脂製の
被覆管(80)に接触してこの可撓管継手内への雨水等の侵
入を防止する為のものである。
【0029】最後に、リテーナ(3) について説明する。
リテーナ(3) は、金属製筒体に軸線方向に1本のスリッ
トを形成して断面略C字状に構成されているため、半径
方向に拡縮可能である。よって、その後端開放部から、
その内径よりもやや大きな外径を有する締付筒(2)の連
結部(25)が強制的に差し込まれると、前記後端開放部の
直径が拡開させられ、前記連結部(25)が前記後端開放部
に差し込まれて、リテーナ(3)の後端部が前記係合凹部
(20)に外嵌する。そして、これと同時に、リテーナ(3)
の内周面の中程に形成されている環状凹部(30)に前記連
結部(25)の前端部が嵌め込まれる。これにより、リテー
ナ(3)は締付筒(2)に回転自在に一体となる。
【0030】締付筒(2)に装着させた状態においても、
リテーナ(3)は全体的に半径方向に拡開或は縮径可能で
ある。尚、リテーナ(3)の外径は、継手本体(1)の雌ネジ
部(13)の山径よりも小さく且つリテーナ収容部(17)の内
径よりも大きく設定されている。又、前記環状凹部(30)
よりも前方域の内周面には、リテーナ(3)の前端部に向
かって縮径するテーパ状部(31)が形成されている。この
テーパ状部(31)が前記突リブに相当し、その最小径部が
リテーナ(3)の前端部の押込み部(33)となっている。
【0031】テーパ状部(31)の形成域に相当するリテー
ナ(3)の外周面には、環状凹部が形成されており、前記
環状凹部内に、縮径リング(32)が嵌め込まれている。こ
の縮径リング(32)によって、拡開させられたリテーナ
(3)は弾性復帰させられる。
【0032】リテーナ(3)が拡縮しない自由状態にて、
リテーナ(3)の内周面中程に相当するテーパ状部(31)の
基端部の最大径は、蛇腹管(8)の山径に略一致するよう
に設定されていると共に、前記最大径部よりもリテーナ
(3)の前方域は蛇腹管(8)の山部と山部との間に収容され
る寸法に設定されている。
【0033】尚、押込み部(33)に連続するリテーナ(3)
の前面部はフラット面であり、締付筒(2)の最終締付け
状態において、蛇腹管(8) の最前端の山部(81)は、この
フラット面と管受け面(15)との間で挟圧される態様とな
る。
【0034】この可撓管継手を組立てる手順について説
明する。まず、上記した要領で、リテーナ(3)の後方か
ら締付筒(2)の前端を嵌め込んで、リテーナ(3)を締付筒
(2)に回転自在に装着させる。この締付筒(2)とリテーナ
(3)の連結体を継手本体(1)の入口筒部(16)に差し込む。
尚、雌ネジ部(13)の後端部(雌ネジ部(13)と入口筒部(1
6)との境界部)から係合突起(11)までの距離は、雄ネジ
部(29)の前端部(円筒部(23)と連結部(25)との境界部)
からCリング(24)の係止位置までの距離以上に設定され
ているものとする。
【0035】すると、雄ネジ部(29)とCリング(24)と
が、係合突部(11)を超えて入口筒部(16)内に挿入されて
いき、雄ネジ部(29)の最先端の山部が雌ネジ部(13)の最
後尾の山部に当接した時点で、締付筒(2)の継手本体(1)
へのそれ以上の挿入が阻止されると共に、Cリング(24)
が係合突部(11)に抜き方向から係合することとなり、締
付筒(2)は継手本体(1)内に抜け止め状態に保持されるこ
ととなる。
【0036】この状態が、締付筒(2)を継手本体(1)内で
仮止め位置に位置決めさせた状態である。この状態にお
いて、リテーナ(3) は、継手本体(1) の雌ネジ部(13)の
形成域内に位置すると共に、リテーナ(3) の前記前端面
とこれに対向する管受け面(15)との距離は、蛇腹管(8)
の一山分の寸法に略一致するように設定されているもの
とする。又、リテーナ(3)の外径と雌ネジ部(13)の山径
との関係は上述したとおりであるから、リテーナ(3)と
雌ネジ部(13)との間には、所定の隙間が環状に形成され
る態様となり、この隙間は、蛇腹管(8)の挿入に伴って
リテーナ(3)が拡開するのに十分な程度に設定されてい
るものとする。
【0037】雌ネジ部(13)の谷径に略一致する入口筒部
(16)の内径は、雄ネジ部(29)の山径に略一致することと
なり、入口筒部(16)内に締付筒(2)の円筒部(23)が挿入
される際には入口筒部(16)の内面が円筒部(23)のガイド
筒として機能することとなるから、締付筒(2)の挿入姿
勢ががたつくことがない。
【0038】この可撓管継手に対して可撓管である蛇腹
管(8)を締付筒(2) の後方から挿入すると、図1の実線
で示すように、この蛇腹管(8) の最前端の山部(81)がリ
テーナ(3) の中程の、テーパ状部(31)の基端部に接触す
る。
【0039】この状態から、蛇腹管(8) をさらに強く押
し込むと、前記山部(81)が前記テーパ状部(31)を外方に
押すこととなり、それに伴って、リテーナ(3)は、継手
本体(1)の雌ネジ部(13)内で全体的に半径方向に拡開
し、前記山部(81)は押込み部(33)間を通過する。
【0040】テーパ状部(31)のテーパ度合いを小さく設
定しておくことにより、リテーナ(3)は全体的に拡開し
易くなり、蛇腹管(8)の押込み力を小さくすることがで
きる。
【0041】その後、リテーナ(3)は、前記縮径リング
(32)の作用によって、上記自由状態に弾性復帰し、同図
の二点鎖線で示すように、押込み部(33)は前記山部(81)
に続く谷部(82)に嵌まり込むと共に、蛇腹管(8) の最先
端の山部(81)のみがリテーナ(3) から前方に突出する。
【0042】この状態から、締付筒(2)の雄ネジ部(29)
を継手本体(1)の雌ネジ(13)に螺合させて締付筒(2) を
締め込むと、図2に示すように、リテーナ(3)の押込み
部(33)が蛇腹管(8) の山部(81)の後方側斜面を押圧しな
がら、リテーナ収容部(17)内に押し込まれる。これによ
り、リテーナ(3)は縮径されると共にその状態で拡開阻止
状態に保持されることとなる。
【0043】これにより、前記押込み部(33)の前面部
と、管受け面(15)の外側端縁に相当する環状溝(19)の開
放端縁との間に位置していた蛇腹管(8) の最前端の山部
(81)は、押込み部(33)とこれに連続する前記フラット面
によって環状溝(19)の開放端縁に押し付けられて押し潰
されるとともに前記外側端縁よりも外方に突出している
山部(81)の一部分は環状溝(19)内にOリング(14)と共に
圧接状態に押し込まれることとなる。これが、蛇腹管
(8)の接続が完了した状態である。
【0044】上記したように、リテーナ(3)を、雌ネジ
部(13)との隙間の範囲内で拡開させるだけで、蛇腹管
(8)の山部(81)を前方へ挿通させることができるから、
継手本体(1)内に、リテーナ(3)の拡開のための拡開許容
凹部を形成しておく必要がない。
【0045】上記実施の形態のものは、継手本体(1)に
締付筒(2)を仮止め状態に収容させた後に蛇腹管(8) を
挿入する蛇腹管の接続方法について説明したが、 蛇腹管
(8)の挿入端に締付筒(2)及びリテーナ(3)を予め装着さ
せた状態で、蛇腹管(8)を締付筒(2)及びリテーナ(3)と
共に継手本体(1)に挿入させて接続させても良い。この
場合、施工前の継手本体(1)に仮止めされている締付筒
(2)及びリテーナ(3)を一旦取り外さなければならない
が、仮止め状態に収容されている締付筒(2)は継手本体
(1)に対して螺合されていない上に、係合突部(11)とC
リング(24)との係合度合いは、強制引き抜き可能な程度
に小さく設定されているから、前記仮止め位置にある締
付筒(2)は、強制的に後方に引っ張られることによりリ
テーナ(3)と共に継手本体(1)から容易に引き抜かれるこ
ととなる。このように、締付筒(2)及びリテーナ(3)の連
結体は継手本体(1)に対して容易に引き抜き可能である
から、施工前の継手本体(1)から締付筒(2)及びリテーナ
(3)を取り外す取り外し作業に手間取ることがない。
【0046】蛇腹管(8)が締付筒(2)及びリテーナ(3)と
共に継手本体(1)に収容されている状態においても、締
付筒(2)の最終締付け前の状態であれば、蛇腹管(8)を引
き抜くことにより、締付筒(2)及びリテーナ(3)も共に継
手本体(1)から引き抜くことができるので、各種部品の
交換も容易に行うことができる。
【0047】尚、上記実施の形態のものでは、締付筒
(2)にCリング(24)を設けると共に継手本体(1)に係合突
起(11)を設け、両者によって抜け止め機構を構成するよ
うにしたが、締付筒(2)に係合突起(11)を設けると共に
継手本体(1)にCリング(24)を設ける構成としても良
い。又、係合突起(11)は部分的に設けるようにしても良
い。
【0048】又、前記抜け止め機構としては他の構成の
ものを採用しても良く、前記抜け止め機構によって、締
付筒(2)が継手本体(1)に対して抜け止め不能に挿入され
る構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態における可撓管継手の締
付筒を仮止め位置に位置決めした状態を示す一部切欠断
面図。
【図2】本願発明の実施の形態における可撓管継手の締
付筒を最終締付け位置まで締付けた状態を示す一部切欠
断面図。
【図3】従来の可撓管継手の一例を示す断面図であり、
上半分は締付筒が仮止め位置に位置決めされた状態を示
し、下半分は締付筒を最終締付け位置まで締付けた状態
を示す。
【図4】従来の可撓管継手の他の例を示す断面図であ
り、上半分は締付筒が仮止め位置に位置決めされた状態
を示し、下半分は締付筒を最終締付け位置まで締付けた
状態を示す。
【符号の説明】
(1) ・・・継手本体 (13)・・・雌ネジ部 (16)・・・入口筒部 (17)・・・リテーナ収容室 (2) ・・・締付筒 (29)・・・雄ネジ部 (3) ・・・リテーナ (32)・・・鍔部 (33)・・・押込み部 (8) ・・・蛇腹管
フロントページの続き (72)発明者 仁科 雅雄 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式 会社藤井合金製作所内 (56)参考文献 特開 平9−189391(JP,A) 特開 平9−210274(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の継手本体と、 前記継手本体に後方から挿入されると共に前記継手本体
    内で仮止め位置に位置決めされる締付筒と、 前記締付筒の前端に回転自在に連結され且つ半径方向に
    拡縮可能な環状のリテーナとからなり、 蛇腹状の可撓管としての蛇腹管が挿入された前記締付筒
    を前記仮止め位置から最終締付位置にまで締め付けたと
    き、前記リテーナは前記蛇腹管の山部を前方へ押しなが
    ら前記継手本体内のリテーナ収容部に押し込まれて拡開
    阻止状態に維持される可撓管継手において、 前記継手本体内の前記リテーナ収容部の後方には、雌ネ
    ジ部と、前記雌ネジ部の谷径に略一致する内径を有する
    入口筒部とが前記継手本体の後方開放端に向かって連続
    して形成されており、 前記締付筒の外周には前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部
    が形成され、 この雄ネジ部の後方域と前記入口筒部の後方開放端との
    間には、後退方向の抜けに対する抵抗力を発揮する抜け
    止め機構が設けられ、 前記リテーナは、前記雌ネジ部の山径よりも小さな外径
    を有する断面略C字状に形成されていると共に、その内
    周面には、最小径部が前方端に位置する共に前記蛇腹管
    の山径よりも小径の突リブが形成されており、 前記締付筒が前記継手本体内に捩じ込まずに挿入されて
    前記雄ネジ部の最前端の山部が前記雌ネジの最後尾の山
    部に当接した位置が前記仮止め位置であり、この仮止め
    位置では前記リテーナは前記雌ネジ部に対して拡開間隙
    を有するように収容されると共に前記抜け止め機構によ
    り締付筒は抜け方向の抵抗を有する状態となる、ことを
    特徴とする可撓管継手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可撓管継手において、
    前記リテーナの前記突リブは、前記リテーナの中程から
    前端部に向かって縮径するテーパ状部であり、前記前端
    部が前記最小径部である可撓管継手。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の可撓管継手にお
    いて、前記抜け止め機構は、前記締付筒の前記雄ネジ部
    よりも後方に形成された環状凹溝内に嵌め込まれたCリ
    ングと、前記継手本体の入口筒部の内周面後端部に設け
    られた係合突部とからなり、前記Cリングの外径が前記
    係合突部よりも大きく設定されて、両者は、強制引き抜
    き可能に抜け止め状態に係合する関係である可撓管継
    手。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の可撓
    管継手において、前記抜け止め機構の抜け止め力は、前
    記仮止め位置にある前記締付筒を前記継手本体から強制
    的に引き抜くことにより抜け止め解除可能な程度に設定
    されている可撓管継手。
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