JP3066494B2 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP3066494B2
JP3066494B2 JP10369317A JP36931798A JP3066494B2 JP 3066494 B2 JP3066494 B2 JP 3066494B2 JP 10369317 A JP10369317 A JP 10369317A JP 36931798 A JP36931798 A JP 36931798A JP 3066494 B2 JP3066494 B2 JP 3066494B2
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善生 渡辺
慎一 西堀
雅雄 仁科
東太郎 堀口
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株式会社藤井合金製作所
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  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管が接続される可撓管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の可撓管継手の要部断面図
であり、図10は、前記可撓管継手のリテーナ(9c)の要
部側面図であり、図11は、リテーナ(9c)の薄肉部(91)
の変形状態を示す斜視図である。この従来の可撓管継手
は、図9に示すように、筒状の継手主体(9a)と、この継
手主体(9a)の一端に螺入される締付筒(9b)と、この締付
筒(9b)の内方側の継手主体(9a)内に収容された環状のリ
テーナ(9c)と、を具備する構成となっている。
【0003】そして、リテーナ(9c)には、締付筒(9b)の
螺入方向の後方端に薄肉部(91)を残すように前方端から
切り込まれた切込部(92)が周方向に所定ピッチで並んで
設けられている。又、このリテーナ(9c)には、その前方
端から内周側に張り出す環状の係合凸部(93)と、その中
程から外周側に張り出すフランジ(94)と、が設けられて
いる。
【0004】このものでは、フランジ(94)が継手主体(9
a)の内周壁の一部に係合してリテーナ(9c)が仮止位置に
あるときに、締付筒(9b)の後方端から蛇腹管(8) を挿入
して最先端の山部(81)をリテーナ(9c)から突出した状態
とする。この状態で締付筒(9b)を締め付けると、これの
締付力によってリテーナ(9c)のフランジ(94)が破断し、
このリテーナ(9c)は、継手主体(9a)に形成されたリテー
ナ収容部(96)に押し込まれる。このとき、リテーナ収容
部(96)は、リテーナ(9c)の押込み方向にて漸次直径縮小
するテーパ状に形成されていることから、このリテーナ
(9c)は直径収縮する。
【0005】このリテーナ(9c)の直径縮小によって、蛇
腹管(8) に於ける山部(81)に続く谷部(82)にリテーナ(9
c)の係合凸部(93)が深く食い込むと共に、蛇腹管(8) の
山部(81)がリテーナ(9c)の先端と、これに対向する継手
主体(9a)の管受け面(95)とで挟圧扁平化される。これに
よって、この可撓管継手に蛇腹管(8) が接続されたもの
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
可撓管継手では、締付筒(9b)の締め付けによりリテーナ
(9c)がリテーナ収容部(96)に強制的に押し込まれると、
リテーナ(9c)がその先端側から縮小するから、リテーナ
(9c)に於ける切込部(92)の両側部分は、図10の矢印の
ように、薄肉部(91)を支点にして回動する。そして、こ
の状態で、リテーナ(9c)の全体が縮小するから、薄肉部
(91)は、締付筒(9b)側に突出する山形に屈曲するものと
なる。
【0007】この状態では、締付筒(9b)によりリテーナ
(9c)が周方向にて均一に押されない状態となる。従っ
て、リテーナ(9c)に於ける切込部(92)間の各々の軸方向
移動量にバラツキを生じたり、リテーナ(9c)が軸方向に
対して傾斜するなど、締付筒(9b)によるリテーナ(9c)の
押込み動作が不安定となる。本発明は、締付筒によるリ
テーナの押込み動作を安定化することを課題とする。
【0008】[1項]
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『筒状の継手主体
と、前記継手主体の一端に螺入される締付筒と、前記締
付筒内から前記継手主体内に突出する蛇腹管の先端外周
を包囲する環状のリテーナと、を具備し、前記リテーナ
には、前記締付筒の螺入方向の後方端に薄肉部を残すよ
うに前方端から切り込まれた切込部が周方向に並んで設
けられ、前記締付筒の螺入によって、前記リテーナが前
記継手主体内のリテーナ収容室に強制的に押し込まれて
前記蛇腹管の谷部に拡開阻止状態に外嵌する可撓管継手
において、前記リテーナには、前記各薄肉部よりも半径
方向に偏った位置で前記締付筒の先端部に当接する環状
の受圧段部が設けられ、前記締付筒は、前記先端部が前
記受圧段部に当接した状態にて前記各薄肉部に対し非接
触となる形状に形成されていることを特徴とする』もの
である。
【0010】このものでは、締付筒に挿通された蛇腹管
の先端外周がリテーナで包囲された状態にて、継手主体
内に締付筒を締め込むと、この締付筒の先端部がリテー
ナの受圧段部に当接して、このリテーナが継手主体内の
リテーナ収容部に強制的に押し込まれる。このとき、リ
テーナには、締付筒の螺入方向の後方端に薄肉部を残す
ように前方端から切り込まれた切込部が周方向に並んで
設けられているから、リテーナは、リテーナ収容部への
押込みに伴って、その先端側から直径縮小する。この直
径縮小によって、各薄肉部がその肉厚方向の外側に屈曲
変形する。
【0011】しかし、締付筒の先端部が受圧段部に当接
した状態にて、締付筒は、各薄肉部に対し非接触となる
から、つまり、各薄肉部に対して軸線方向に対向する部
分がないか、又は、薄肉部から離れているから、前記し
た各薄肉部の屈曲変形が締付筒に影響しない。又、受圧
段部が環状であるから、締付筒によって、リテーナの切
込部間の各々が均等に押し込まれる。
【0012】そして、リテーナの直径縮小によって、リ
テーナが蛇腹管の谷部に拡開阻止状態に外嵌することか
ら、この可撓管継手に蛇腹管が接続されたものとなる。
【0013】
【発明の効果】本発明では、上記したように、締付筒の
締込み時に、リテーナの各薄肉部の変形が締付筒に影響
せず、又、リテーナの環状の受圧段部を介してリテーナ
の切込部間の各々が均等に押し込まれるから、締付筒に
よるリテーナの押込み動作が安定化される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の一部切欠の分解斜視図であり、
図2は、前記可撓管継手の断面図である。そして、図3
は、前記可撓管継手のリテーナ(3) への蛇腹管(8) の挿
通直前の状態を示す図であり、図4は、リテーナ(3) に
蛇腹管(8) を挿通させた状態を示す図であり、図5は、
前記可撓管継手に於いて締付筒(2) の締付完了状態を示
す図である。
【0015】この実施の形態の可撓管継手は、図1に示
すように、筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1) 内
に挿入されるリテーナ(3) と、このリテーナ(3) を継手
主体(1) の内方に押し込む為の締付筒(2) と、を具備し
ている。尚、これら継手主体(1) 、締付筒(2) 及びリテ
ーナ(3) は黄銅等の金属材料で形成されている。
【0016】[各部の構成について] *継手主体(1) * 上記の継手主体(1) は、図1及び図2に示すように、継
手主体(1) の下流端部(図1では上端部)の外周に雄ネ
ジ(10)が刻設された構成となっており、この雄ネジ(10)
は、例えば、ガスコックのガス入口部(G) (図3参照)
に螺入接続する為のものである。
【0017】この継手主体(1) には、上流側となる後述
の締付筒(2) の螺入側の端部の内周に雌ネジ(13)が刻設
されている。又、この継手主体(1) には、雌ネジ(13)の
下流側(締付筒(2) の螺入方向前方)の内周にて全周に
亙って連続する突出部(11)が形成されている。又、継手
主体(1) の内周には、突出部(11)の上流側(締付筒(2)
の螺入方向後方)に隣接する環状の隆起部(12)が全周に
亙って形成されており、この隆起部(12)の内径は、突出
部(11)の内径よりも僅かに大きく設定されている。
【0018】更に、継手主体(1) の内周の突出部(11)の
下流側には、締付筒(2) の螺入方向の前方に向けて順次
直径が縮小するリテーナ収容室たるテーパー部(17)が形
成されている。又、このテーパー部(17)の下流側には、
小径のガス通路(18)が形成されており、このガス通路(1
8)の上流端部とテーパー部(17)の小径側(下流側)端部
との間は、環状の管受け面(15)となっている。そして、
管受け面(15)に形成された環状溝(15a) には、蛇腹管
(8) との気密を確保する為のOリング(14)が装填されて
いる。
【0019】*締付筒(2) * 上記の締付筒(2) は、図1及び図2に示すように、外周
が六角状のスパナ係合部(22)と、これに続く円筒部(23)
と、からなる。そして、円筒部(23)の軸線方向の中程の
外周には、継手主体(1) の雌ネジ(13)に螺合する雄ネジ
(29)が刻設されている。
【0020】又、この円筒部(23)の先端側部分には、円
筒部(23)の主体部の内周部から突出して円筒部(23)の先
端部を構成する押圧筒部(25)と、この押圧筒部(25)の基
端部から外周側に張り出す環状面(28)と、が形成されて
いる。そして、円筒部(23)に於ける環状面(28)から雄ネ
ジ(29)までの筒部は、上記した突出部(11)に挿通可能な
大きさに設定されている。
【0021】更に、スパナ係合部(22)の内周には、全周
に亙って延びる凹部(24)が形成されており、この凹部(2
4)には、環状パッキン(27)が装填されている。この環状
パッキン(27)は、蛇腹管(8) の外周を被覆する合成樹脂
製の被覆管(80)(図3参照)に接触してこの可撓管継手
内への雨水等の侵入を防止する為のものである。 *リテーナ(3) * 上記のリテーナ(3) は、全体として円筒状に形成されて
おり、継手主体(1) の突出部(11)に挿通されるように継
手主体(1) に収容されている。
【0022】このリテーナ(3) には、締付筒(2) の螺入
方向の後方端に薄肉部(31)を残すように前方端から軸方
向に切り込まれた切欠部(32)が周方向に所定ピッチで並
んで設けられている。これによって、リテーナ(3) の先
端側部分が容易に拡大・縮小し得るように撓み易くなっ
ている。このリテーナ(3) では、各薄肉部(31)は、その
肉厚方向がリテーナ(3) の軸方向に平行となるように形
成されている。
【0023】このリテーナ(3) には、その主体部の前方
端から内周側に張り出す環状の係合凸部(33)と、前記主
体部の中程から外周側に張り出す薄肉状のフランジ(34)
と、が備えられている。係合凸部(33)の内径は、リテー
ナ(3) の先端側部分が拡大・収縮しない自然状態にて蛇
腹管(8) の山部の直径より若干小さく且つ蛇腹管(8) の
谷部の直径より大きくなるような寸法に設定されてい
る。
【0024】フランジ(34)の外径は、上記した隆起部(1
2)の内径に略一致する大きさに設定されており、これに
よって、リテーナ(3) が突出部(11)に挿通されると、フ
ランジ(34)の外周面が隆起部(12)の内周面に略接触し
て、リテーナ(3) が継手主体(1) に対して同軸状に位置
決めされた状態になる。このリテーナ(3) の先端部の外
周には、全周に亙って延びる凹溝(36)が形成されてお
り、この凹溝(36)には、弾性リング(37)が自由状態にて
外嵌装着されている。この弾性リング(37)としては、例
えば、Oリングや弾性を有するC形リングを採用でき
る。
【0025】更に、このリテーナ(3) の主体部の中程に
は、薄肉部(31)よりも内周側に張り出す環状の受圧段部
(35)が形成されている。そして、このリテーナ(3) に於
ける受圧段部(35)よりも後方側部分に上記の押圧筒部(2
5)が丁度嵌入されており、これによって、受圧段部(35)
に押圧筒部(25)が当接するものとなっている。又、締付
筒(2) の押圧筒部(25)の先端面から環状面(28)までの距
離は、受圧段部(35)の後方端面から薄肉部(31)の外面ま
での距離よりも大きく設定されており、これによって、
押圧筒部(25)が受圧段部(35)に当接した状態で、薄肉部
(31)と環状面(28)との間に所定間隙が形成されたものと
なる。
【0026】そして、前記所定間隙は、薄肉部(31)が後
方側(締付筒(2) 側)に屈曲変形した状態にて、薄肉部
(31)に対して環状面(28)が非接触となる大きさに設定さ
れている。 [可撓管継手の組立作業について]この可撓管継手の組
立時には、先ず、継手主体(1) の上流側端部からこの継
手主体(1) 内にリテーナ(3) を挿入する。このとき、薄
肉部(31)が後方となる姿勢で、このリテーナ(3) を継手
主体(1) 内に挿入する。
【0027】このリテーナ(3) の挿入によって、リテー
ナ(3) のフランジ(34)が継手主体(1) の突出部(11)に対
して上流側(締付筒(2) の螺入方向の後方側)から係合
する。又、この係合状態では、フランジ(34)の外周面が
隆起部(12)の内周面に略当接した状態となって、リテー
ナ(3) が継手主体(1) に対して同軸状に位置決めされた
ものとなる。
【0028】この後、継手主体(1) の雌ネジ(13)に締付
筒(2) の雄ネジ(29)をねじ込んで、締付筒(2) の押圧筒
部(25)を受圧段部(35)に一旦緩く当接させ、続いて、締
付筒(2) を若干ねじ戻して後退させると、締付筒(2) が
初期位置に取付けられたものとなる。この状態でのリテ
ーナ(3) の係合凸部(33)とこれに対向する管受け面(15)
との間隔(L1)が、蛇腹管(8) の一山分の寸法に略一致す
る構成となっている。
【0029】[可撓管継手への蛇腹管(8) の接続作業に
ついて]この可撓管継手に対して可撓管たる蛇腹管(8)
を接続する際には、図3に示すように、蛇腹管(8) を締
付筒(2) の上流端(後方端)から挿入すると、この蛇腹
管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の係合凸部(3
3)に当接する。そして、この当接状態から、蛇腹管(8)
を更に強く押し込むと、山部(81)が係合凸部(33)を外周
側に押すものとなる。
【0030】このとき、リテーナ(3) に上記した切欠部
(32)群が形成されていることから、リテーナ(3) の先端
側が強制的に拡大されるものとなり、これによって、係
合凸部(33)が山部(81)を乗り越えてこれに続く谷部(82)
に一致する。この時点で、リテーナ(3) は、その先端側
が弾性リング(37)の付勢力により縮小して上記した自然
状態に戻るから、係合凸部(33)が蛇腹管(8) の谷部(82)
に緩く嵌合したものとなる。
【0031】この状態では、上記のように、突出部(11)
とフランジ(34)との係合によって弾性リング(37)と管受
け面(15)との間隔(L1)が蛇腹管(8) の一山分に設定され
ていることから、図4に示すように、蛇腹管(8) の山部
(81)のみがリテーナ(3) から下流側に突出した状態とな
る。この状態から締付筒(2) を締め込むと、この締付筒
(2) の押圧筒部(25)がリテーナ(3) の受圧段部(35)に当
接して、このリテーナ(3) が継手主体(1) の内方側に押
圧される。
【0032】このとき、突出部(11)とフランジ(34)との
係合によりリテーナ(3) の移動が阻止されているが、締
付筒(2) を更に強く締め込むと、フランジ(34)の外周部
が締付筒(2) 側に変形し、フランジ(34)の外径が突出部
(11)の内径より小さくなったときに、フランジ(34)と突
出部(11)との係合が外れるものとなる。更に、締付筒
(2) を締め込むと、この締付筒(2) の押圧筒部(25)で押
されるリテーナ(3) が上記したテーパー部(17)内に押し
込まれる。
【0033】このとき、テーパー部(17)は、その小径側
(下流側)端部の直径がリテーナ(3) の先端部の直径よ
りも小さく設定されており、又、リテーナ(3) には、上
記した切欠部(32)群が形成されていることから、テーパ
ー部(17)内へのリテーナ(3)の強制的な押込みによっ
て、リテーナ(3) が縮小する。尚、このリテーナ(3) に
外嵌した弾性リング(37)も強制的に直径縮小される。
【0034】このリテーナ(3) の縮小によって、図5に
示すように、係合凸部(33)が蛇腹管(8) の谷部(82)に更
に深く嵌合し、リテーナ(3) が谷部(82)に拡開阻止状態
に外嵌したものとなる。更に、締付筒(2) が最終位置ま
で締め込まれた図5の状態では、係合凸部(33)と管受け
面(15)とで蛇腹管(8) の山部(81)が挟圧扁平化されてO
リング(14)に圧接される。これによって、蛇腹管(8) の
先端部のシール性が確保されたものとなる。
【0035】このものでは、テーパー部(17)内へのリテ
ーナ(3) の押込みに際して、リテーナ(3) は、その先端
側から縮小するものとなり、これによって、リテーナ
(3) に於ける切欠部(32)の両側部分が薄肉部(31)を支点
にして回動する。そして、この状態で、リテーナ(3) の
全体が縮小するから、薄肉部(31)は、肉厚方向の外側、
即ち、締付筒(2) 側に突出するように、図11と同様の
山形に屈曲するものとなる。
【0036】しかし、押圧筒部(25)が受圧段部(35)に当
接した状態にて、締付筒(2) は、各薄肉部(31)に対し非
接触となるから、各薄肉部(31)の屈曲変形が締付筒(2)
に影響しない。又、受圧段部(35)が環状であるから、締
付筒(2) によって、リテーナ(3) の切欠部(32)間の各々
が均等に押し込まれる。従って、締付筒(2) によるリテ
ーナ(3) の押込み動作が安定化される。
【0037】[他の実施の形態] .図6は、本願発明に於ける他の実施の形態の可撓管
継手の説明断面図である。上記の実施の形態では、リテ
ーナ(3) の受圧段部(35)を薄肉部(31)よりも内周側(半
径方向の内側)に偏った位置に設けたが、これを、同図
に示すように、薄肉部(31)よりも外周側(半径方向の外
側)に偏った位置に設けてもよい。
【0038】このものでは、同図に示すように、リテー
ナ(3) の主体部の中程に薄肉部(31)よりも外周側に張り
出す環状の受圧段部(35)が形成されており、このリテー
ナ(3) に於ける受圧段部(35)よりも後方側部分に上記の
押圧筒部(25)が丁度外嵌している。これによって、受圧
段部(35)に押圧筒部(25)が当接するものとなっている。
【0039】又、締付筒(2) の押圧筒部(25)の先端面か
ら環状面(28)までの距離は、上記の実施の形態と同様、
受圧段部(35)の後方端面から薄肉部(31)の外面までの距
離よりも大きく設定されており、押圧筒部(25)が受圧段
部(35)に当接した状態で、薄肉部(31)と環状面(28)との
間に所定間隙が形成されている。この所定間隙は、薄肉
部(31)が締付筒(2) 側に屈曲変形した状態で薄肉部(31)
に対し環状面(28)が非接触となる大きさに設定されてい
る。
【0040】尚、他の構成については、上記の実施の形
態と同じ構成が採用されている。このものでは、締付筒
(2) の締め込みに際して、上記の実施の形態と同様、押
圧筒部(25)が受圧段部(35)に当接した状態で締付筒(2)
が各薄肉部(31)に対し非接触となるから、各薄肉部(31)
の締付筒(2) 側への屈曲変形が締付筒(2) に影響しな
い。又、受圧段部(35)が環状であるから、押圧筒部(25)
によりリテーナ(3)の切欠部(32)間の各々が均等に押し
込まれる。
【0041】従って、締付筒(2) によるリテーナ(3) の
押込み動作が安定化される。 .図7は、本願発明に於ける更に他の実施の形態の可
撓管継手の説明断面図であり、図8は、前記可撓管継手
のリテーナ(3) を後方側から見た図である。上記の実施
の形態では、リテーナ(3) の薄肉部(31)の肉厚方向がリ
テーナ(3)の軸方向に平行となる構成としたが、これ
を、薄肉部(31)の肉厚方向がリテーナ(3) の半径方向に
一致する構成としてもよい。
【0042】このものでは、同図に示すように、リテー
ナ(3) の主体部の中程に薄肉部(31)よりも内周側に張り
出す環状の受圧段部(35)が形成されており、この受圧段
部(35)に押圧筒部(25)が当接するものとなっている。
又、押圧筒部(25)が受圧段部(35)に当接した状態で薄肉
部(31)と環状面(28)との間に所定間隙が形成される構成
となっている。
【0043】尚、他の構成については、上記の実施の形
態と同じ構成が採用されている。このものでは、締付筒
(2) の締め込みによってテーパー部(17)内にリテーナ
(3) を押し込む際、リテーナ(3) は、その先端側から縮
小して、リテーナ(3) に於ける切欠部(32)の両側部分が
薄肉部(31)を支点にして回動する。そして、この状態
で、リテーナ(3) の全体が縮小することから、薄肉部(3
1)は、図8に示すように、肉厚方向の外側、即ち、リテ
ーナ(3) の外周側に突出するように、山形に屈曲するも
のとなる。
【0044】しかし、締付筒(2) の押圧筒部(25)がリテ
ーナ(3) の受圧段部(35)に当接した状態にて、締付筒
(2) は、各薄肉部(31)に対し非接触となるから、各薄肉
部(31)の屈曲変形が締付筒(2) に影響しない。又、受圧
段部(35)が環状であるから、締付筒(2) によって、リテ
ーナ(3) の切欠部(32)間の各々が均等に押し込まれる。
【0045】従って、締付筒(2) によるリテーナ(3) の
押込み動作が安定化される。尚、このものでは、薄肉部
(31)の外周側への屈曲変形時に、継手主体(1) に於ける
突出部(11)等の内周部が薄肉部(31)に対して非接触とな
るように、前記内周部が形成されている。 .上記の実施の形態では、継手主体(1) 内のテーパー
部(17)をリテーナ収容室としたが、このリテーナ収容室
を内径が軸線方向に一様な円柱状空室としてもよい。こ
の場合、リテーナ(3) の先端側部分の外周を先端に向っ
て直径縮小するテーパー状とした構成が採用される。
【0046】従って、このリテーナ(3) の先端側部分が
前記円柱状空室に押し込まれることによって、リテーナ
(3) が縮小するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手の一
部切欠の分解斜視図
【図2】前記可撓管継手の断面図
【図3】前記可撓管継手のリテーナ(3) への蛇腹管(8)
の挿通直前の状態を示す図
【図4】リテーナ(3) に蛇腹管(8) を挿通させた状態を
示す図
【図5】前記可撓管継手に於いて締付筒(2) の締付完了
状態を示す図
【図6】本願発明に於ける他の実施の形態の可撓管継手
の説明断面図
【図7】本願発明に於ける更に他の実施の形態の可撓管
継手の説明断面図
【図8】前記可撓管継手のリテーナ(3) を後方側から見
た図
【図9】従来の可撓管継手の要部断面図
【図10】前記可撓管継手のリテーナ(9c)の要部側面図
【図11】リテーナ(9c)の薄肉部(91)の変形状態を示す
斜視図
【符号の説明】
(1) ・・・継手主体 (2) ・・・締付筒 (3) ・・・リテーナ (31)・・・薄肉部 (32)・・・切込部 (17)・・・テーパー部 (8) ・・・蛇腹管 (35)・・・受圧段部 (25)・・・押圧筒部 (28)・・・環状面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式 会社藤井合金製作所内 (56)参考文献 特開 平6−137470(JP,A) 実開 昭63−162185(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 27/10 F16L 33/00 F16L 33/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の継手主体と、前記継手主体の一端
    に螺入される締付筒と、前記締付筒内から前記継手主体
    内に突出する蛇腹管の先端外周を包囲する環状のリテー
    ナと、を具備し、前記リテーナには、前記締付筒の螺入
    方向の後方端に薄肉部を残すように前方端から切り込ま
    れた切込部が周方向に並んで設けられ、前記締付筒の螺
    入によって、前記リテーナが前記継手主体内のリテーナ
    収容室に強制的に押し込まれて前記蛇腹管の谷部に拡開
    阻止状態に外嵌する可撓管継手において、 前記リテーナには、前記各薄肉部よりも半径方向に偏っ
    た位置で前記締付筒の先端部に当接する環状の受圧段部
    が設けられ、 前記締付筒は、前記先端部が前記受圧段部に当接した状
    態にて前記各薄肉部に対し非接触となる形状に形成され
    ていることを特徴とする可撓管継手。
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