JP6541984B2 - 金属フレキシブル管接続用リテーナ及び金属フレキシブル管用継手 - Google Patents

金属フレキシブル管接続用リテーナ及び金属フレキシブル管用継手 Download PDF

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Description

本発明は、例えば都市ガスなどの流体を流動させる金属フレキシブル管を接続することに使用される金属フレキシブル管接続用リテーナと、その金属フレキシブル管接続用リテーナを備える金属フレキシブル管用継手に関する。
都市ガス等の配管には、外形が蛇腹状に形成された金属管に軟質塩化ビニル等の樹脂被覆が施された金属フレキシブル管が広く使用されている。金属フレキシブル管を屋内に配管する場合、例えばガスコンロなどガス機器と金属フレキシブル管とは、金属フレキシブル管用継手を介して接続される。金属フレキシブル管用継手には、(1)ナットと継手本体と抜止部材とを備え、ナットと継手本体をねじ込むことで金属フレキシブル管と金属フレキシブル管用継手を接続するものや、(2)図9に示すように、金属フレキシブル管用継手に金属フレキシブル管Pを挿入するだけで金属フレキシブル管と金属フレキシブル管用継手を接続する、所謂ワンタッチ接続方式のもの(特許文献1)、などが実用に供されている。
特開2000−186793号公報
しかし、施工時に、施工者が金属フレキシブル管の金属フレキシブル管用継手への挿入を途中でやめてしまった場合には、金属フレキシブル管と金属フレキシブル管用継手との接続が完了していないので施工不良となる。そこで、施工後の確認の際に確実に接続が完了しているか否かを確認できることが望まれている。
本発明は、従来の金属フレキシブル管用継手における、金属フレキシブル管の接続完了確認の性能をより向上させることを目的とする。
(金属フレキシブル管接続用リテーナ)
上記の目的を達成するために、本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナは、金属フレキシブル管用継手に使用され、金属フレキシブル管を接続する金属フレキシブル管接続用リテーナであって、 金属フレキシブル管の谷部に収まる爪部を有し、金属フレキシブル管の接続時に縮径する複数の係止片と、 複数の前記係止片の爪部と反対側の端部を、保持する基部とを備え、 前記係止片と前記基部とは電気的な導通性を有するものである。
この金属フレキシブル管接続用リテーナは、金属フレキシブル管の接続時に縮径する複数の係止片を備えており、爪部は金属フレキシブル管を接続する際に初めて金属フレキシブル管の谷部に収まるように作動する。すなわち、係止片は、金属フレキシブル管の接続途中の段階(金属フレキシブル管を金属フレキシブル管用継手に挿入する途中の段階)で金属フレキシブル管に接触しない。よって、本発明の金属フレキシブル管接続用リテーナによれば、金属フレキシブル管と係止片との接触を検出することで、金属フレキシブル管の接続が完了していることを確実に検知することができる。
また、本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナによれば、係止片と基部とが電気的な導通性を有するので、係止片を金属フレキシブル管に接触させ、基部を装着される金属フレキシブル管用継手と接触させることで、金属フレキシブル管と金属フレキシブル管用継手とを電気的に導通させることができる。よって、本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナによれば、金属フレキシブル管と金属フレキシブル管用継手との接続が完了した後に、金属フレキシブル管と金属フレキシブル管用継手との導通を確認することで、金属フレキシブル管の接続が完了していることを確実に検知することができる。
本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナにおいて、
前記基部の内接円の径と、 前記爪部の内接円の径とは、 前記係止片が縮径する前の状態のとき、接続される金属フレキシブル管の外径よりも大きいことが好ましい。
本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナは、係止片が縮径する前の状態のとき、基部の内接円の径と爪部の内接円の径とが、接続される金属フレキシブル管の外径よりも大きいので、金属フレキシブル管の接続が完了する前に金属フレキシブル管が管接続用リテーナに誤って接触することを防止することができる。よって、接続途中の誤接触で金属フレキシブル管接続用リテーナが誤動作することが防止され、金属フレキシブル管の接続完了確認の機能がより確実なものとなる。
本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナにおいて、
前記爪部の内接円の径は、前記係止片が縮径する前の状態のとき、前記基部の内接円の径よりも大きいことがより好ましい。
爪部の内接円の径を基部の内接円の径よりも大きくすることで、金属フレキシブル管の金属フレキシブル管用継手内への挿入時に、金属フレキシブル管が爪部に誤って接触することがより防止されるので、誤接触による金属フレキシブル管接続用リテーナの誤動作がより確実に防止される。
本発明に関連する金属フレキシブル管接続用リテーナにおいて、
前記基部は半径方向外側に向かって拡がるような弾性力を有し、前記基部が嵌る装着内面に外面が押し付けられて金属フレキシブル管用継手内に装着されることが好ましい。
金属フレキシブル管接続用リテーナは、基部が半径方向に向かって拡がるような弾性力を有し、装着内面に外面が押し付けられて装着されることで、金属フレキシブル管を金属フレキシブル管用継手に挿入する際に、継手内部で移動することなく継手内部に固定される。その結果、金属フレキシブル管の挿入時の爪部への誤接触、およびそれに伴う金属フレキシブル管接続用リテーナの誤動作がより確実に防止される。
(金属フレキシブル管用継手)
本発明の金属フレキシブル管用継手は、
流体が流れる中空の継手本体と、 前記継手本体の端部に装着され、前記継手本体側の端部の内径側に装着内面を有するナットと、 前記継手本体の内部に装着されているシール部材と、 金属フレキシブル管の谷部に収まる爪部を有し前記金属フレキシブル管の接続時に縮径する複数の係止片と、複数の前記係止片の爪部と反対側の端部を保持する基部とを有し、前記係止片と前記基部とが電気的な導通性を有する金属フレキシブル管接続用リテーナと、を有する金属フレキシブル管用継手であって、
前記金属フレキシブル管接続用リテーナは、前記基部が半径方向外側に向かって拡がるような弾性力を有するように設けられ、前記装着内面に前記基部の外面が押し付けられて前記ナットに装着されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の金属フレキシブル管用継手において、
前記金属フレキシブル管の接続が完了したとき、前記金属フレキシブル管接続用リテーナの前記係止片と前記金属フレキシブル管とが接触し、 かつ、前記金属フレキシブル管と前記継手本体と、前記金属フレキシブル管接続用リテーナを介して電気的に導通されるものである。
本発明の金属フレキシブル管用継手は、金属フレキシブル管の接続が完了したとき、金属フレキシブル管と継手本体とが金属フレキシブル管接続用リテーナを介して電気的に導通されるので、金属フレキシブル管の接続が完了した後に、金属フレキシブル管と継手本体との導通をチェックすることで、金属フレキシブル管の接続が完了していることを確認することができる。
さらに、本発明の金属フレキシブル管用継手において、
前記リテーナは、 前記金属フレキシブル管の接続が完了したとき、前記金属フレキシブル管接続用リテーナを前記金属フレキシブル管用継手の入口側に向かって付勢する付勢部材を介して前記継手本体内に装着されることが好ましい。入口側とは、金属フレキシブル管が挿入される挿入口側を示している。
本発明の金属フレキシブル管用継手によれば、金属フレキシブル管接続用リテーナは、金属フレキシブル管の接続が完了したとき、付勢部材によってフレキシブル管用継手の入口側に向かって付勢されるので、金属フレキシブル管の接続が完了した後の金属フレキシブル管接続用リテーナと金属フレキシブル管との接触がより確実に行われる。その結果、金属フレキシブル管接続後の導通確認における信頼性がより向上する。本明細書で説明する金属フレキシブル管用継手では、付勢部材としてコイルばねを備えている。
第1の実施の形態の金属フレキシブル管用継手に金属フレキシブル管を挿入した状態(作動機構が作動する前の状態)を示す半裁断面図である。 図1Aの状態におけるストップリング周りの拡大図である。 第1の実施の形態の金属フレキシブル管用継手に金属フレキシブル管を挿入した状態(作動機構が作動した後の状態)を示す半裁断面図である。 図2Aの状態におけるストップリング周りの拡大図である。 第1の実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナを示す斜視図である。 第1の実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナを示す側面図である。 第2の実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナを示す側面図である。 第3の実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナを示す側面図である。 金属フレキシブル管用継手の他の実施の形態を示す半裁断面図である(ナット締め付け前)。 金属フレキシブル管用継手の他の実施の形態を示す半裁断面図である(ナット締め付け後)。 従来技術を示す半裁断面図である。
1、1A:金属フレキシブル管用継手
2、2A:継手本体、2a:雄ねじ部、2b:工具掛け部、2c:円筒部、2d:通孔
2e:シール部材収容部、2f:ナット挿入部、2g:本体係止段部
2h:環状溝、2i:本体環状溝、2j:本体環状溝、2k:環状凸部
2l:分解用環状溝
3、3A:ナット
4、41、42、4A:金属フレキシブル管接続用リテーナ、4a:爪部、4b:係止片、4c、4d:外周テーパ面、4e:基部、4f、41f、42f:腕部
4g、41g、42g:連結部、41h:切欠き部
5、5A:気密パッキン
6:コイルばね(付勢部材)
7:スプリングガイド
8:移動片
9、9A:耐火パッキン、9a:サポート金具
10:インジケータリング、11:通気性部材、12:水密Oリング、13:ストップリング、14:水密パッキン
図1、2を参照して本発明の実施の形態に係る金属フレキシブル管用継手の構成および作用を説明する。金属フレキシブル管用継手1は筒状の継手本体2とその内部に収容された諸部品で構成されている。
継手本体2は、内部に流体が流動する通孔2dを有する筒状の部材である。外周部は、機器などへねじ接合するための雄ねじ部2a、ねじ込み用の工具を掛ける工具掛け部2b、円筒部2cが形成されている。一方、内周部は、雄ねじ部2a側から順に、通孔2d、通孔2dより大径に形成されたシール部材収容部2e、さらに大径に形成されたナット挿入部2fが形成されている。
継手本体2の内部に収容される諸部品は、図1A、図2Aの右側(雄ねじ部側)から移動片8、スプリングガイド7、コイルばね6、気密パッキン5、金属フレキシブル管接続用リテーナ4、ナット3などである。コイルばね6とスプリングガイド7と移動片8とは組み立てられて継手本体内に装着され作動機構を構成している。すなわち、図1Aに示すように金属フレキシブル管Pを先端PTが移動片7に突き当たるまで金属フレキシブル管用継手1に挿入し、さらに金属フレキシブル管Pを押し込むと、図2Aに示すように移動片8が奥側に向かって押し込まれスプリングガイド7と移動片8との係合が外れる。その結果、スプリングガイド7は奥側係合片7bが内側に変形して本体係止段部2gから離脱する。これにより、コイルばね6は、圧縮状態が解除されて継手本体のナット側に向かって伸長し、スプリングガイド7を介して気密パッキン5、耐火パッキン9および金属フレキシブル管接続用リテーナ4をナット側に向かって付勢する。
気密パッキン5は、継手本体2のシール部材収容部2eに配置されており、金属フレキシブル管Pの挿入後にコイルばね6で押され、金属フレキシブル管接続用リテーナ4と継手本体2との間で圧縮される。その結果、継手本体2の内面と金属フレキシブル管Pの外周面との間を密封シールする。気密パッキン5のナット側端部には、断面L字状の環状のサポート金具9aが接着されており、サポート金具の外周部に耐火パッキン9が装着されている。この耐火膨張パッキン9は、膨張黒鉛を主成分としており、火災の発生のなどで高温に曝されて気密パッキン5が焼失したときには、膨張して継手本体内面と金属フレキシブル外面との間を塞ぎ内部の流体の流出を防ぐ。
金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、拡縮径可能であって縮径時に金属フレキシブル管の外面の谷部に収まって接触する爪部4aを有する係止片4bを有している。係止片4bのナット側の端部外周は奥側に向かって大径となる外周テーパ面4cが形成されている。金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、金属フレキシブル管用継手1に金属フレキシブル管Pが挿入されて作動機構が作動したとき、コイルばね6の伸長によって押されてナット側に向かって移動する。このとき、図2Aに示すように、係止片4bは、外周テーパ面4cがナット内面に形成されたテーパ内面3aに押されて縮径する。
また、図2に示すように作動機構が作動して金属フレキシブル管が接続された状態のときには、金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、コイルばね6によってナット側に向かって付勢され、常に外周テーパ面4cがテーパ内面3aに接触した状態が維持される。また、係止片4bはテーパ内面3aに外周テーパ面4cが常に押し付けられて縮径する方向に力を受けるので、爪部4aが金属フレキシブル管Pの谷部に接触した状態が保たれる。このように、金属フレキシブル管Pの接続後は、金属フレキシブル管Pとナット3、金属フレキシブル管Pと金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、それぞれ常に接触する。また、継手本体2とナット3ともストップリング13を介して接触しており、結果として金属フレキシブル管Pと継手本体2とが金属フレキシブル管接続用リテーナ4介して接触する。後述するが、金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、電気的な導通性を有しているので、接続後に金属フレキシブル管Pと金属フレキシブル管との導通を確認することで金属フレキシブル管の接続が確実に行われているかを容易に確認することができる。
ナット3の外面には、インジケータリング10、通気性部材11、水密Oリング12、ストップリング13が装着されている。また、継手本体2と逆側の端部内周には水密パッキン14が装着されている。
ストップリング13は金属線をC字状に形成した弾性を有する止めリングであり、ナット3を継手本体2のナット挿入部2fに固定するものである。ストップリング13は、ナット3の外面に形成された環状溝3hに装着された状態で継手本体2のナット挿入部2fに挿入される。図1Bに示すように、環状溝3hはストップリング13の線径よりも深い深さで形成されており、継手本体3にナット2を挿入して組み立てる際には、ストップリング13の全体が環状溝2h埋まった状態でナット挿入部2fに挿入される。
また、継手本体2のナット挿入部2fにも、ストップリング13が嵌る本体環状溝2i、2jが形成されており、図1Bに示すようにナット挿入部に挿入されたナット3はストップリング13が環状溝3hと本体環状溝2iとの間に跨って係合することで継手本体3に固定される。本体環状溝2i、2jとの間には環状凸部2kが形成されている。図1の状態(すなわち金属フレキシブル管の接続が完了する前の状態)のときは、ナット3はストップリング13が本体環状溝2jの位置で継手本体2に固定されている。一方、図2A、図2Bの状態(すなわち金属フレキシブル管の接続が完了した状態)のときは、コイルばね6が伸長することによりナット3が押されると、ナット3はストップリング13が環状凸部2kをのり越えて本体環状溝2iに係合する位置で継手本体2に固定される。また、継手本体2の本体環状溝2iの奥側には本体環状溝よりも深くストップリング15が完全に埋まる深さに形成された分解用環状溝2lが形成されている。もし、継手本体2からナット3を分解しなければならない場合には、ナット3を押し込んでストップリング13を分解用環状溝2lまで移動させることで分解可能である。
インジケータリング10はC字形の止め輪であり、継手本体2内に挿入されるナットの外周部に装着されている。ナット3は、金属フレキシブル管Pの接続が完了したときにコイルばね6の伸長によって抜け出す方向に所定量移動する。この移動により、インジケータリング10は、継手本体2の内部に隠れていたナット2の外周部と共に継手本体2のナット挿入部2fの外部にはみ出す。このはみ出したインジケータリング10は外部から視認可能である。インジケータリング10の外面は、外部から視認しやすいように、ナット3、継手本体2と異なる色(例えば青色)に着色されている。
次に、本発明の主要部である金属フレキシブル管接続用リテーナ4について詳細に説明する。金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、図1Aに示すように金属フレキシブル管Pが接続される金属フレキシブル管用継手1に装着され、金属フレキシブル管Pを金属フレキシブル管用継手1に接続するために使用される。
図3、図4に示すように、金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、金属フレキシブル管Pの外周に沿って円環状に配置された複数(本実施の形態では8個)の係止片4bと、隣り合う複数の係止片4b同士を連結する基部4eとを有している。係止片4bは、軸線Aの方向の両端部外面に外周テーパ面4c、4dが形成されており、一方の端部には、金属フレキシブル管の接続時に金属フレキシブル管の谷部に収まって接触する爪部4aを有している。基部4eは、隣り合う係止片4bの他方の端部同士を連結するように設けられており、爪部4aのある係止片4bの一方の端部を径方向に縮径させるために変形可能に設けられた腕部4fと、隣り合う腕部4fを連結する連結部4gとを有している。
係止片4bが縮径する前の状態のとき、係止片4bの爪部4aは、その先端が形成する内接円の径dが、接続される金属フレキシブル管Pの外径よりも大きくなるように設けられている。爪部4a先端の内接円を金属フレキシブル管Pの外径よりも大きくすることで、金属フレキシブル管Pを金属フレキシブル管用継手に挿入する際に、挿入が完了する前に金属フレキシブル管Pが爪部4aに接触することを防ぎ、挿入時の接触による係止片4bの誤作動を防止することができる。また、基部4eの内接円も同様に、金属フレキシブル管Pの外径よりも大きく形成されている。また、金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、基部4eが半径方向に向かって拡がる弾性力を有するように設けられ、ナット3の装着内面3iに基部4eの外面が押し付けられてナット3に装着されている。ナット3の装着内面3iに基部4eが押し付けて装着されることで、ナット3の端部に金属フレキシブル管接続用リテーナ4にしっかりと固定されて装着されるので、金属フレキシブル管Pの挿入前に金属フレキシブル管接続用リテーナ4が金属フレキシブル管用継手1の内部で不用意に移動することを防止できる。そして、金属フレキシブル管Pの挿入時の金属フレキシブル管接続用リテーナ4の誤作動を防止することができる。また、爪部4aの内接円の径を、基部4eの内接円の径よりも大きく設けることで、金属フレキシブル管Pの挿入時の爪部4aへの接触をより確実に防止することができる。
金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、電気的な導通性を有する材料で形成されており、本実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナは金属材料である銅合金(例えばC2680R))製で、厚さが0.5mm〜1.5mmの薄板をプレス成形して成形されている。また、金属フレキシブル管接続用リテーナは、電気的な導通性の悪い樹脂材料で成形して、電気的導通性のある金属皮膜を設けたものであってもよい。
次に、第2の実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナについて説明する。図5の金属フレキシブル管接続用リテーナ41は、基部の形状以外の部分は図3、4の金属フレキシブル管接続用リテーナ4と同一である。図5の金属フレキシブル管接続用リテーナと同一部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図5の金属フレキシブル管接続用リテーナ41は、隣り合う係止片4b同士を連結する基部41eを備えている。基部41eは腕部41fと、隣り合う腕部41fを連結する連結部41gとを有している。連結部41gの端部中央部にはその一部を切り欠いた切欠き部41hが形成されている。このように、連結部41gに切欠き部41hを設けることによって連結部41gが変形しやすくなるので、金属フレキシブル管の接続時に係止片4bを縮径させるための力を抑えることができる。本実施の形態では切欠き部41hを連結部41gの中央一箇所に設けているが、切欠き部を複数設けて係止片41の縮径性を高めてもよい。
次に、第3の実施の形態の金属フレキシブル管接続用リテーナについて説明する。図6の金属フレキシブル管接続用リテーナ42は、基部の形状以外の部分は図3、4の金属フレキシブル管接続用リテーナ4と同一である。図5の金属フレキシブル管接続用リテーナと同一部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図6の金属フレキシブル管接続用リテーナ42は、隣り合う係止片4b同士を連結する基部42eを備えている。基部42eは腕部42fと、隣り合う腕部42fを連結する連結部42gとを有している。図6のAA断面に示すように、腕部42fと連結部42gは同一の肉厚ではなく、腕部42fが連結部42gに対して薄肉になるように設けられている。このように、腕部42fを連結部42gに対して薄肉になるようにすることで腕部42fが変形しやすくなり、金属フレキシブル管の接続時に係止片42bを縮径させるための力を抑えることができる。腕部42fの肉厚を薄くする手段としてはプレス加工による加工などを用い得る。本実施の形態では腕部42f全体の肉厚を薄く設けたが腕部の一部を薄肉に設けてもよい。
本発明の金属フレキシブル管接続用リテーナは、図1の金属フレキシブル管用継手での使用に限定されず、例えば図7に示すような他の形態の金属フレキシブル管用継手に使用することもできる。
他の形態の金属フレキシブル管用継手について、図7、図8を参照して説明する。図7に示すように、金属フレキシブル管用継手1Aは、端部に雌ねじ部21Aを有する中空の継手本体2Aと、継手本体2Aの端部にねじ込まれる雄ねじ部31Aを有するナット3Aと、継手本体の内部に奥側から順に装着される耐火パッキン9A、気密パッキン5A、金属フレキシブル管接続用リテーナ4とを備えている。
金属フレキシブル管用継手1Aは、図7に示すように継手本体2Aの端部とナット3Aとの間に所定の間隔Wがありナット3Aの締め代がある状態で、金属フレキシブル管Pが継手本体の奥に先端が突き当たるまで挿入される。このとき、気密パッキンは十分には圧縮されていないので継手本体2A内面と金属フレキシブル管Pの外面との間には十分な面圧が加わっていない。
続いて、図8に示すように継手本体2A端部とのナット3Aが接触するまでナット3Aを締め付けると、金属フレキシブル管接続用リテーナ4は、外周テーパ面4cがナットのテーパ内面3aAで押されることで係止片4bが内径方向に縮径して、爪部4aが金属フレキシブル管Pの端部から二つ目の谷部に収まり接触する。また、気密パッキン5Aは、ナット3Aを締め付けることで継手本体奥側に移動する金属フレキシブル管接続用リテーナ4の外周テーパ面4dで押され、継手本体2Aの内面と金属フレキシブル管Pの外面との間で圧縮される。これにより、継手本体2Aの内面と金属フレキシブル管Pの外面との間は気密パッキン5によって確実に密封シールされる。
また、金属フレキシブル管Pと金属フレキシブル管用継手1Aとの接続が完了した状態では、金属フレキシブル管用継手1Aと金属フレキシブル管接続用リテーナ4、金属フレキシブル管接続用リテーナ4と金属フレキシブル管Pは、それぞれ接触している。すなわち、金属フレキシブル管用継手1Aと金属フレキシブル管Pとは、金属フレキシブル管接続用リテーナ4を介して接触している。金属フレキシブル管用継手1Aによれば、金属フレキシブル管接続用リテーナ4は電気的な導通性を有しているので、継手本体2Aと金属フレキシブル管Pとの導通を確認することで、金属フレキシブル管の接続が完了していることを確実に検知することができる。

Claims (3)

  1. 流体が流れる中空の継手本体と、
    前記継手本体の端部に装着され、前記継手本体側の端部の内径側に装着内面を有するナットと、
    前記継手本体の内部に装着されているシール部材と、
    金属フレキシブル管の谷部に収まる爪部を有し前記金属フレキシブル管の接続時に縮径する複数の係止片と、複数の前記係止片の爪部と反対側の端部を保持する基部とを有し、前記係止片と前記基部とが電気的な導通性を有する金属フレキシブル管接続用リテーナと、
    を有する金属フレキシブル管用継手であって、
    前記金属フレキシブル管接続用リテーナは、前記基部半径方向外側に向かって拡がるような弾性力を有するように設けられ前記装着内面に前記基部の外面が押し付けられて前記ナットに装着されていることを特徴とする金属フレキシブル管用継手。
  2. 前記金属フレキシブル管の接続が完了したとき、
    前記金属フレキシブル管接続用リテーナの前記係止片と前記金属フレキシブル管とが接触し、
    かつ、前記金属フレキシブル管と前記継手本体と、前記金属フレキシブル管接続用リテーナを介して電気的に導通されることを特徴とする請求項に記載の金属フレキシブル管用継手。
  3. 前記金属フレキシブル管接続用リテーナは、
    前記金属フレキシブル管の接続が完了したとき、前記金属フレキシブル管接続用リテーナを前記金属フレキシブル管用継手の入口側に向かって付勢する付勢部材を介して前記継手本体内に装着されることを特徴とする請求項に記載の金属フレキシブル管用継手。
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