JP2015048914A - 冷媒配管用継手 - Google Patents

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允成 笹川
Nobunari Sasakawa
允成 笹川
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Abstract

【課題】冷媒用配管を容易にかつ短時間で接続することができる冷媒配管用継手を提供する。
【解決手段】継手本体2の本体部3の貫通孔3bの内部には、係合部材6を抜け止め状態で設ける。係合部材6は、リング状に形成し、周方向に連続した外周側の環状板部6aと、この環状板部6aの内周部に一体に設けられた複数の食い込み歯6bとによって構成する。環状板部6aの内径は、配管Tの外径より大径に設定する。食い込み歯6bは、その先端部が基端部より配管Tの挿入方向前方に位置するように傾斜させる。各食い込み歯6bの内接円の直径を配管Tの外径より小径にする。配管Tを係合部材6に挿通した後、引き戻すと、食い込み歯6bが配管Tの外周部に食い込む。これにより、配管Tを本体部3に抜け止め状態で接続する。
【選択図】図3

Description

この発明は、冷媒用の配管を他の冷媒用の配管に接続したり、あるいは冷房装置の室外機や室内機等に接続するための冷媒配管用継手に関する。
一般に、冷媒配管用継手は、下記特許文献1に記載されているように、継手本体とこの継手本体に螺合された連結ナット(連結部材)とを有している。継手本体には、その内部を貫通する通路孔が形成されている。この通路孔が開口する継手本体の一端面には、通路孔と軸線を一致させたテーパ面が形成されている。一方、連結ナットは、袋ナット状をなしており、通路孔が開口する継手本体の一端部に螺合されている。
上記構成の継手を用いて配管を継手本体に接続する場合には、配管の一端部にフレア部を予め形成しておく。そして、フレア部を継手本体のテーパ面に押し付けた状態で連結ナットを締め付ける。すると、フレア部がテーパ面が押し付けられ。これにより、配管が継手本体に連結固定される。勿論、連結状態では、配管の内部が通路孔に連通させられている。
特開2005−42858号公報
上記従来の継手においては、配管の接続に際し、配管にフレア部を形成しなければならない。しかも、連結ナットを継手本体に螺合させて締め付けなければならず、接続に多大の手間を要するという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、内部に冷媒が流れる通路孔が形成された継手本体と、冷媒用の配管をその内部が上記通路孔に連通した状態で上記継手本体に連結する連結部材とを備えた冷媒配管用継手において、上記通路孔が、その一端開口部から上記配管を挿入することができるように形成され、上記連結部材が、上記通路孔の内部にその開口部側へ抜け止めされた状態で設けられるとともに、上記通路孔に挿入された上記配管が上記連結部材の内部を貫通することができるようにリング状に形成され、上記連結部材の内周部には、複数の食い込み歯が周方向に並んで形成され、上記食い込み歯は、上記管体の挿入方向前方へ向かうにしたがって上記連結部材の径方向内側へ向かうように傾斜させられ、各食い込み歯の先端部に接する内接円の直径が上記配管の外径より小径に形成され、上記配管を上記通路孔に挿入すると、上記配管の先端部が上記食い込み歯に突き当たることにより、上記食い込み歯の内接円が上記配管の外径と同等になるまで上記食い込み歯が弾性変形させられ、それによって上記配管が上記連結部材を貫通可能になり、上記配管が上記連結部材を貫通して上記通路孔に所定の位置まで挿入された後、挿入方向後方へ移動させられると、上記食い込み歯が上記配管の外周部に食い込み、その結果上記配管が上記通路孔に上記連結部材を介して抜け止め状態で連結されることを特徴としている。
この場合、上記通路孔の内部には、上記通路孔の内周面と上記配管の外周面との間を封止するリング状のシール部材が設けられ、このシール部材が上記配管の上記通路孔への挿入方向において上記連結部材より後方に配置されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、配管を通路孔に所定の位置まで挿入した後、挿入方向と逆方向、つまり抜出方向へ移動させようとすると、連結部材の食い込み歯が配管の外周部に食い込む。この結果、配管が通路孔から抜け出ることが連結部材によって阻止され、配管がその内部を通路孔に連通させた状態で継手本体に連結される。このように、配管を通路孔に所定の位置まで挿入した後、僅かに後方へ移動させるだけで配管を継手本体に接続することができる。したがって、フレア部を加工したり、連結ナットを回して締め付けたりする従来の継手に比して、配管を継手本体に短時間でかつ容易に接続することができる。
図1は、この発明の第1実施の形態を、配管が通路孔に挿入される前の状態で示す断面図である。 図2は、同実施の形態を、配管が通路孔に所定の位置の手前の途中の位置まで挿入された状態で示す断面図である。 図3は、同実施の形態を、配管が所定の位置まで挿入された状態で示す断面図である。 図4は、同実施の形態の分解斜視図である。 図5は、同実施の形態において用いられている係合部材を示す平面図である。 図6は、図5のX矢視図である。 図7は、同係合部材の斜視図である。 図8は、この発明の第2実施の形態を示す断面図である。 図9は、この発明の第3実施の形態を示す断面図である。 図10は、この発明の第4実施の形態を示す断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図7は、この発明の第1実施の形態を示す。図1〜図3に示すように、この実施の形態の冷媒配管用継手1は、その両端部に冷媒用の配管T(一方の配管Tのみ図示)を連結し、それによって二つの配管Tを接続するためのものである。配管Tは、アルミニウムによって構成されている。
継手1は、配管Tがその長手方向を左右方向に向けて配置されていることに対応して、その長手方向を図1の左右方向に向けて配置されている。しかも、継手1は、左右対称に構成されている。そこで、継手1については、右側の部分の構成だけを説明することとし、左側の部分については、右側の部分と同様な構成に同一符号を付してその説明を省略する。また、説明の便宜上、図1の左右を用いて継手1を説明することとする。勿論、この発明は、そのような方向に限定されるものではない。また、継手1は、その長手方向を水平方向に向けて配置されているが、長手方向を上下方向に向けて配置されることもあり、あるいは斜め方向に向けて配置されることもある。
継手1は、継手本体2を有している。継手本体2は、長手方向を左右方向に向けて水平に配置された本体部3と、この本体部3の右端部に螺合固定された抜け止め部材4とを有している。本体部3は、その長手方向を上下方向に向けて配置してもよく、斜め方向に向けて配置してもよい。
本体部3は、配管Tと同一の金属であるアルミニウムからなるものであり、図1〜図4に示すように、断面円形の棒状に形成されている。本体部3の断面形状は、円形に限定されるものでなく、その形状は任意である。本体部3の外周面の右端部には、雄ねじ部3aが形成されている。本体部3の内部には、その軸線上を左端面から右端面まで貫通する貫通孔3bが形成されている。
雄ねじ部3aには、抜け止め部材4が螺合固定されている。抜け止め部材4は、配管Tと同一の金属であるアルミニウムからなるものであり、図1〜図4に示すように、有底筒状に形成されている。抜け止め部材4は、その底部4aが本体部3の右端面に突き当たるまで雄ねじ部3aに螺合されており、それによって本体部3に固定されている。底部4aには、これを貫通する挿通孔4bが形成されている。挿通孔4bは、その軸線を貫通孔3bの軸線と一致させて配置されている。挿通孔4bの内径は、配管Tを挿通孔4bに挿入することができるよう、配管Tの外径とほぼ同一か僅かに大径に設定されている。挿通孔4bと貫通孔3bとによって通路孔が構成されている。
図1〜図3に示すように、貫通孔3bの内周面には、位置決め突出部3cが環状に形成されている。位置決め突出部3cは、本体部3の長手方向の中央に配置されている。したがって、継手1は、位置決め突出部3cの幅方向(貫通孔3bの長手方向)の中央を中心として左右対称に構成されている。
貫通孔3bのうちの位置決め突出部3cから右側に続く部分には、嵌合孔部3d、逃げ孔部3e、ねじ孔部3f及び装着孔部3gが順次形成されている。勿論、嵌合孔部3d、逃げ孔部3e、ねじ孔部3f及び装着孔部3gは、互いの軸線を一致させて配置されている。
嵌合孔部3dには、配管Tが挿脱可能に嵌合される。そのために、嵌合孔部3dの内径は、配管Tの外径とほぼ同一か僅かに大径に設定されている。逃げ孔部3eの内径は、嵌合孔部3dの内径より若干大径に設定されている。ねじ孔部3fの内径は、逃げ孔部3eの内径より若干大径に設定されている。逃げ孔部3eとねじ孔部3fとの間には、段差面3hが環状に形成されている。段差面3hは、貫通孔3bの軸線と直交する平面によって構成されている。段差面3hは、若干の角度だけ傾斜させてもよい。装着孔部3gは、ねじ孔部3fより若干大径に設定されている。装着孔部3gの右端開口部のうちの挿通孔4bと対向する中央部を除く部分、つまり装着孔部3gの右端開口部のうちの外周部は、抜け止め部材4の底部4aによって閉じられている。
ねじ孔部3fには、ストッパ5が螺合固定されている。ストッパ5は、黄銅によって構成されているが、配管Tと同一の金属であるアルミニウムによって構成してもよい。ストッパ5は、筒状に形成されており、その内径は配管Tの外径とほぼ同一か若干大径に設定されている。したがって、配管Tは、ストッパ5の内部を通り抜けることができる。ストッパ5は、段差面3hから右方へ離間させられている。したがって、ねじ孔部3fのうちのストッパ5と段差面3hとの間に位置する部分には、環状の空間が形成されている。この空間には、係合部材(連結部材)6が設けられている。
係合部材6は、鋼等の強靭な金属性の板材からなるものであり、図4〜図7に示すように、リング状の形成されている。係合部材6の外周部には、周方向に連続した環状板部6aが形成されている。環状板部6aは、その厚さ方向を貫通孔3bの軸線と直交する方向に向けて配置されている。環状板部6aの厚さは、段差面3hとストッパ5との間の距離より薄くなっている。したがって、環状板部6a、ひいては係合部材6は、段差面3hとストッパ5との間の距離と、環状板部6aの厚さとの差の分だけ貫通孔3bの軸線方向へ移動可能である。また、環状板部6aの外径は、ねじ孔部3fの内径より若干小径に設定されている。したがって、環状板部6a(係合部材6)は、ねじ孔部3fの内径と環状板部6aの外径との差の分だけねじ孔部3fの径方向へ移動可能である。環状板部6aの内径は、配管Tの外径より大径に設定されている。したがって、配管Tは、環状板部6aひいては係合部材6を通り抜けることができる。
なお、環状板部6aは、必ずしも上記のように移動可能に設ける必要が無く、段差面3h又はこれと対向するストッパ5の左端面に接着その他の固定手段によって固定してもよい。ただし、そのように固定する場合には、環状板部6aの軸線をねじ孔部3fの軸線、つまり貫通孔3bの軸線と一致させる必要がある。配管Tが係合部材6内を容易に通り抜けることができるようにするためである。
環状板部6aの内周部には、径方向内側に向かって突出する多数の食い込み歯6bが環状板部6aと一体に形成されている。食い込み歯6bは、その先端部(径方向内側の端部)が基端部より前方に位置するよう、係合部材6の径方向内側へ向かうにしたがって配管Tの貫通孔3bへの挿入方向前方へ向かうように傾斜させられている。したがって、環状板部6aが段差面3hに突き当たった状態では、食い込み歯6bが逃げ孔部3e内に入り込んでいる。
各食い込み歯6bの先端部に接する内接円の直径は、配管Tの外径より小径に設定されている。したがって、配管Tを貫通孔3bに挿入すると、図2に示すように、配管Tの外周面と端面との交差部が、各食い込み歯6bの長手方向の中間部に突き当たる。配管Tを貫通孔3bにさらに挿入すると、係合部材6が左方へ移動させられ、環状板部6aが段差面3hに突き当たる。この結果、係合部材6が停止する。その後、配管Tをさらに挿入すると、各食い込み歯6bが左方へ押されて弾性変形し、各食い込み歯6bに接する内接円の直径が大きくなる。そして、内接円の直径が配管Tの外径と等しくなると、配管Tが係合部材6(環状板部6a)内を通り抜ける。このとき、各食い込み歯6bの先端部は配管Tの外周面上を摺接する。
なお、環状板部6aの外径がねじ孔部3fの内径より僅かに小径に設定されているので、係合部材6はねじ孔部3fの径方向へ移動可能である。したがって、配管Tが食い込み歯6bに突き当たった状態で配管Tを左方へ移動させると、傾斜した各食い込み歯6bの自動調芯作用により、係合部材6がその径方向へ移動させられて、係合部材6の軸線が配管Tの軸線と一致させられる。よって、配管Tは、係合部材6を容易に通り抜けることができる。
図3に示すように、配管Tは、位置決め突出部3cの右端面に突き当たるまで貫通孔3b(嵌合孔部3d)に挿入される。その後、配管Tを挿入方向後方(挿入方向と逆方向;図3において右方)へ移動させると、食い込み歯6bの先端部が配管Tの外周部に食い付く。配管Tをさらに後方へ移動させると、係合部材6の環状板部6aがストッパ5に突き当たってそれ以上後方へ移動することができなくなる。その状態で配管Tをさらに後方へ移動させようとすると、食い込み歯6bが配管Tの外周部に食い込む。この結果、配管Tの後方への移動が係合部材6によって阻止され、配管Tが貫通孔3b(通路孔)に抜け止め状態で接続される。
ここで、配管Tが大きい力で右方へ引っ張られ、その結果食い込み歯6bの配管Tへの食い込み量が大きくなるとともに傾斜角度が大きくなり、傾斜角度が係合部材6の軸線と直角になった後、食い込み歯6bが右方へ向かうように傾斜した状態(以下、裏返り状態という。)になると、食い込み歯6bによる配管Tに対する停止力が無くなり、配管Tが貫通孔3bから右方へ抜け出てしまう。このような不都合を防止するために、ストッパ5の左端面には、左方へ向かって突出する支持突出部5aが形成されている。支持突出部5aは、ストッパ5の軸線を中心として環状に延びている。支持突出部5aの内周面は、ストッパ5の内周面と同一に設定されている。支持突出部5aの外周面は、左方へ向かって小径になるようにテーパ状に形成されている。支持突出部5aの外周面のテーパ角度は、係合部材6の食い込み歯6bのテーパ角度とほぼ同一に設定されている。しかも、支持突出部5aは、係合部材6が右方へ移動してその環状板部6aがストッパ5の左端面に突き当たるのと同時、あるいはその直後にテーパ状をなす外周面が食い込み歯6bの右側の面に突き当たるように配置されている。したがって、配管Tが大きい力で右方へ引っ張られると、食い込み歯6bが支持突出部5aのテーパ状をなす外周面に突き当たり、食い込み歯6bが裏返り状態になることが支持突出部5aによって阻止される。これにより、配管Tが貫通孔3bから抜け出ることが確実に防止されている。
装着孔部3gには、ストッパ5から抜け止め部材4の底部4aに向かって順次、内側シール部材(シール部材)7、仕切り部材8及び外側シール部材(シール部材)9が挿入されている。内側シール部材7、仕切り部材8及び外側シール部材9は、ストッパ5によって左方への移動が阻止されており、底部4aによって右方への移動が阻止されている。これにより、内側シール部材7、仕切り部材8及び外側シール部材9が装着孔部3gに脱出不能に設けられている。
なお、ストッパ5、係合部材6、内側シール部材7、仕切り部材8及び外側シール部材9を本体部3に組み込む場合には、まず係合部材6を装着孔部3gの開口部からねじ孔部3fに挿入する。次に、ストッパ5を同様に挿入してねじ孔部3fに螺合固定する。その後、内側シール部材7、仕切り部材8及び外側シール部材9をその順に装着孔3gに挿入する。最後に、抜け止め部材4を本体部3に螺合固定する。
シール部材7,9は、ゴム等の弾性材からなるものであり、通常はOリングが採用される。シール部材7,9の外径は、装着孔部3gの内径より大径に設定されている。シール部材7,9の内径は、配管Tの外径より小径に設定されている。したがって、貫通孔3bに配管Tを挿入すると、シール部材7,9の外周部が装着孔部3gの内周面に押圧接触するとともに、シール部材7,9の内周面が配管Tの外周面に押圧接触する。これにより、装着孔部3gの内周面と配管Tの外周面との間が、水密かつ気密に封止されている。シール部材7,9は、必ずしも二つ設ける必要がなく、シール性が十分であるならば、いずれか一方だけを設けてもよい。その場合には、仕切り部材8が省略されるとともに、装着孔部3gの長さが一つのシール部材に対応した短いものとされる。
仕切り部材8は、二つのシール部材7,9が直接接触することを防止するためのものであり、黄銅等の配管Tを構成する金属と異なる金属、例えば黄銅によって構成されている。勿論、配管Tと同一の金属であるアルミニウムによって構成してもよい。仕切り部材8の外径は、装着孔部3gの内径とほぼ同一か若干小径に設定されている。したがって、仕切り部材8は、装着孔部3gの軸線方向へ移動可能である。しかも、図1に示すように、貫通孔3bに配管Tが挿入されていない状態においては、貫通孔3bの軸線方向におけるシール部材7,9及び仕切り部材8全体の長さが、ストッパ5と底部4aとの間の距離より短くなっている。したがって、内側シール部材7、仕切り部材8及び外側シール部材9は、僅かな距離ではあるが、貫通孔3bの軸線方向へ移動可能である。しかし、図2に示すように、貫通孔3b内に配管Tが挿入された状態においては、シール部材7,9が径方向に押し潰されてその断面形状が軸線方向に長い長円状になる。この結果、シール部材7の左端部がストッパ5に突き当たり、シール部材9の右端部が底部4aに突き当たる。さらに、シール部材7,9の隣接する端部どうしが仕切り部材8を介して互いに突き当たる。したがって、貫通孔3bに配管Tが挿入された状態では、内側シール部材7、仕切り部材8及び外側シール部材9が貫通孔3bの軸線方向へ移動することがない。
上記構成の継手1において、本体部3に配管Tを接続する場合には、配管Tを挿通孔4bを通して貫通孔3bに挿入する。配管Tの先端部は、シール部材7,9、仕切り部材8及びストッパ5を通り抜けると、係合部材6の食い込み歯6bに突き当たる。各食い込み歯6bが配管Tによって左方へ押される結果、係合部材6がその径方向へ微小量だけ移動して係合部材6の軸線が配管Tの軸線と一致する。したがって、配管Tは、係合部材6を容易に通り抜けることができる。配管Tは、位置決め突出部3cに突き当たるまで貫通孔3bに挿入される。その後、配管Tは、右方へ移動させられる。すると、食い込み歯6bが配管Tの外周部に食い込むとともに、係合部材6がストッパ5に突き当たる。つまり、環状板部6aがストッパ5の左端面に突き当たるとともに、食い込み歯6bが支持突出部5aに突き当たる。これによって、配管Tが貫通孔3bに対して抜け止めされ、本体部3に抜け止め状態で接続される。
このように、継手1を用いて配管Tを接続する場合には、配管Tを貫通孔3bに挿入した後、若干後方へ移動させるだけでよく、配管Tにフレア部を設けたり、固定用のナットを回転させて締め付ける必要がない。したがって、配管Tを容易にかつ短時間で接続することができる。
また、この実施の形態の継手1によれば、抜け止め部材4が配管Tを構成する金属と同一であるアルミニウムによって構成されているので、配管Tが腐食することを防止することができる。すなわち、仮に抜け止め部材4がアルミニウムと異なる金属、例えば黄銅によって構成されている場合には、抜け止め部材4の挿通孔4bの内周面と配管Tの外周面との間に雨水が侵入すると、異種金属間に発生する起電力によって配管Tと抜け止め部材4との間に電流が流れる。その結果、配管Tが腐食するおそれがある。その点、この継手1によれば、抜け止め部材4が、配管Tを構成する金属であるアルミニウムによって構成されているから、それらの間に電流が流れることがない。したがって、配管Tが腐食することを防止することができる。
また、継手1においては、本体部3と抜け止め部材4とが別体に形成されて螺合固定されている。このため、本体部3と抜け止め部材4とが異なる金属で構成されていると、螺合箇所に雨水が侵入したときにそれらの間に電流が流れ、本体部3と抜け止め部材4とのいずれかが腐食するおそれがある。しかるに、この継手1においては、本体部3と抜け止め部材4とが同一の金属であるアルミニウムによって構成されている。したがって、それらの間に電流が流れることがない。よって、本体部3及び抜け止め部材4が腐食することを防止することができる。
さらに、シール部材7,9が係合部材6に対して配管Tの挿入方向後方に配置されているので、挿通孔4bの内周面と配管Tの外周面との間から装着孔3g内に雨水が入ったとしても、その雨水は係合部材6に達することがない。したがって、係合部材6は、本体部3と異なる金属によって構成されているが、錆びついたり腐食したりすることを防止することができる。
次に、この発明に係る冷媒配管用継手の他の実施の形態について説明する。なお、以下に述べる実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、上記実施の形態と同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の継手1Aにおいては、抜け止め部材4がストップリング10によって本体3から抜け止めされている。したがって、この継手1Aにおいては、抜け止め部材4を本体部3に固定するための雄ねじ部3aが形成されていない。なお、ストップリング10は、アルミニウムによって構成することが望ましい。
図9は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態の継手1Bは、上記継手1Aを変形したものであり、ストッパ5が本体部3に螺合固定されることなく、ストップリング11によって位置固定されている。したがって、この実施の形態においては、ねじ孔部3fが形成されておらず、装着孔部3gが段差面3hまで延びている。なお、この実施の形態においては、抜け止め部材4を本体部3に螺合固定してもよい。
図10は、この発明の第4実施の形態を示す。この実施の形態の継手1Cにおいては、装着孔部3gの開口部側の端部にねじ孔部3iが形成されている。また、抜け止め部材4に代えて抜け止め部材4Aが用いられている。抜け止め部材4Aは、リング状に形成されており、その外周部がねじ孔部3iに螺合固定されている。したがって、この実施の形態においては、雄ねじ部3aが形成されていない。なお、抜け止め部材4Aは、装着孔部3gの内周面に螺合固定することなく、ストップリングによって抜け止めしてもよい。そのようにする場合には、ねじ孔部3iが不要である。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、両端部に配管Tが接続されるように構成されているが、一端部にのみ配管Tが接続され、他端部には室外機や室内機等の機器が接続されるように構成してもよい。
また、貫通孔3bが本体部3の軸線上をその一端面から他端面まで延びているが、貫通孔3bをその長手方向の中間部において屈曲させ、貫通孔3bのいずれか一方の端部については、本体部3の外周面に開口させてもよい。
T 配管
1 冷媒配管用継手
1A 冷媒配管用継手
1B 冷媒配管用継手
1C 冷媒配管用継手
2 継手本体
3 本体部
3b 貫通孔(通路孔)
4 抜け止め部材
4A 抜け止め部材
4b 挿通孔(通路孔)
6 係合部材(連結部材)
6b 食い込み歯
7 内側シール部材(シール部材)
9 外側シール部材(シール部材)

Claims (2)

  1. 内部に冷媒が流れる通路孔が形成された継手本体と、冷媒用の配管をその内部が上記通路孔に連通した状態で上記継手本体に連結する連結部材とを備えた冷媒配管用継手において、
    上記通路孔が、その一端開口部から上記配管を挿入することができるように形成され、
    上記連結部材が、上記通路孔の内部にその開口部側へ抜け止めされた状態で設けられるとともに、上記通路孔に挿入された上記配管が上記連結部材の内部を貫通することができるようにリング状に形成され、
    上記連結部材の内周部には、複数の食い込み歯が周方向に並んで形成され、上記食い込み歯は、上記管体の挿入方向前方へ向かうにしたがって上記連結部材の径方向内側へ向かうように傾斜させられ、各食い込み歯の先端部に接する内接円の直径が上記配管の外径より小径に形成され、
    上記配管を上記通路孔に挿入すると、上記配管の先端部が上記食い込み歯に突き当たることにより、上記食い込み歯の内接円が上記配管の外径と同等になるまで上記食い込み歯が弾性変形させられ、それによって上記配管が上記連結部材を貫通可能になり、上記配管が上記連結部材を貫通して上記通路孔に所定の位置まで挿入された後、挿入方向後方へ移動させられると、上記食い込み歯が上記配管の外周部に食い込み、その結果上記配管が上記通路孔に上記連結部材を介して抜け止め状態で連結されることを特徴とする冷媒配管用継手。
  2. 上記通路孔の内部には、上記通路孔の内周面と上記配管の外周面との間を封止するリング状のシール部材が設けられ、このシール部材が上記配管の上記通路孔への挿入方向において上記連結部材より後方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷媒配管用継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017051062A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 トヨタ自動車株式会社 冷媒通路の連結部材
KR101723205B1 (ko) 2017-01-25 2017-04-18 (주)송하테크 냉매관 연결구
CN110107749A (zh) * 2019-04-30 2019-08-09 哈尔滨工程大学 一种可拆卸式海底管道连接器
CN113365893A (zh) * 2018-11-05 2021-09-07 阿尔法/欧米茄能源解决方案有限责任公司 用于将空气软管和相关联的接头固定在一起的空气软管接头固定装置

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