JP2007170658A - 管継手 - Google Patents

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    • F16L19/00Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts
    • F16L19/08Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts with metal rings which bite into the wall of the pipe
    • F16L19/10Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts with metal rings which bite into the wall of the pipe the profile of the ring being altered

Abstract

【課題】管体と継手本体との密封性の向上と管継手からの管体の確実な抜け止めを図る。【解決手段】管体1の受け口6に奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔7を設けると共に、該テーパー孔7の最小径部に連続して管体1の挿嵌孔8を設けた筒状の継手本体2と、該継手本体2の受け口6の開口端側を一端側が外嵌螺着し、他端に開設した管体1の挿通口13に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔14を設けたユニオンナット3と、周壁17の縦断面形状が略穹窿形の筒体から成り、両筒先18の内周縁18aが管体1外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2とユニオンナット3のテーパー孔内面7a、14aの夫々に触突可能に管体1に外嵌するロックリング4とから管継手を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、管継手に関する。
従来から管継手には多種多様な接合方式があり、その中でも管体の端部同士を突き合わせたり、又は一方の管体の端部に他方の管体の端部を差し込んで溶接する溶接継手は、継手強度、信頼性などは優れているが、その接合に熟練を要し、施工コストが高く、しかも火器使用のため火災に対する備えを必要とするなどの問題がある。
又、上記の様な熟練や火器を要せずに接合する方式としては、図17に示す様な筒状の継手本体aに管体bをユニオンナットcと筒状のスリーブdで連結する食い込み式の管継手が知られている(例えば、特許文献1参照)。
継手本体aは、一端部に外部機器等への接続用ネジ部eを形成し、他端部には奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔fを設けると共に、該テーパー孔fの最小径部に連続して管体bの挿嵌孔gを設けている。
ユニオンナットcは、その一端側が継手本体aの他端部側を外嵌螺着するものにして、ユニオンナットcの他端は縮径形成された管体bの挿通口hを有する内向きフランジiを設けている。
スリーブdは、外周が継手本体aのテーパー孔fに合致する略円錐台状のフロントリングjと、該フロントリングjの後端に形成した先細り状のテーパー孔kに先端が嵌入するバックアップリングlとから成る。
そして、ユニオンナットc、バックアップリングl及びフロントリングjの順に挿通した管体bの先端を継手本体aの挿嵌孔gに挿入し、ユニオンナットcを継手本体aの他端部側に外嵌螺着する。
このユニオンナットcの螺進に伴って、ユニオンナットcの内向きフランジiがバックアップリングlの後端を押進させ、これによりバックアップリングlの先端がフロントリングjのテーパー孔kに嵌入してこれを押進させ、フロントリングjの先端が継手本体aのテーパー孔fに摺接し、フロートリング及びバックアップリングlの夫々が内方に縮径変形させられ、管体bに食い込んで管体bを固定すると共に、継手本体a内部をシールする。
特開2004−44633号公報
しかしながら、上記の食い込み式の管継手では、継手本体aと管体b間に縮径変形させたスリーブdによる管体bの外周面への食い込みだけで管体bの継手本体aからの抜け防止及び管体bと継手本体aとをシールしているだけであり、従って管体bに軸方向の引き抜き力が作用すると、管体bに対するスリーブdの食い込み力が弱まって長期に渡ってその食い込み力を保持できず、シール力が低減して漏水したり、管体bが継手本体aから抜け出てしまうといった課題を有していた。
本発明に係る管継手は、管体の受け口に奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔を設けると共に、該テーパー孔の最小径部に連続して管体の挿嵌孔を設けた筒状の継手本体と、該継手本体の受け口の開口端側を一端側が外嵌螺着し、他端に開設した管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けたユニオンナットと、周壁の縦断面形状が略穹窿形の筒体から成り、両筒先の内周縁が管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁が継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする。
そして、継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成しても良いし、或いは挿嵌孔の奥方に、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けても良い。
又、上記管継手は、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けるのが望ましい。
又、本発明の管継手は、一端に一方の管体の挿通口を開設すると共に、該挿通口に連続して他端開口部へ向かうに従い拡径したテーパー孔を設けた筒状の継手本体と、該継手本体の他端側を一端側が外嵌螺着し、他端に開設した他方の管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けたユニオンナットと、周壁の両筒先側の縦断面形状が略穹窿形に形成された筒体から成り、両筒先の内周縁の夫々が両方の管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁が継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に両方の管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする。
そして、ロックリングの中間部内周には、各管体の先端面が当接する凸部を突設したり、ロックリングの内方に、各管体の先端面で圧縮介装される環状のシール材を配置したり、又は、ロックリングの中間部内周に、各管体先端口に挿入連通され、各管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けても良い。
又、上記管継手は、ロックリングの周壁の両筒先側が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けるのが望ましい。
上記螺進距離規制手段にあっては、継手本体の開口部端面と、該開口部端面に対向してユニオンナットのテーパー孔の最大径部の周囲に設けた対向面との間に、所定幅を以て挟持される間隔保持部をロックリング周壁の中間部に外方突設したり、或いはユニオンナットの一端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設する。
又、本発明の管継手は、大径孔を有する開口端側を薄肉に形成して縮径変形可能な変形部と成すと共に、大径孔に連続して奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔を設け、該テーパー孔の最小径部に連続して管体の挿嵌孔を設けた筒状の継手本体と、周壁の縦断面形状が略穹窿形の筒体から成り、両筒先の内周縁が管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁がテーパー孔内面及び縮径変形する変形部内面の夫々に触突可能に管体に外嵌するロックリングとから成り、変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させたことを特徴とする。
そして、変形部の縮径変形は、変形部の外周をその先端から基端へ向かって摺動圧接する手段により成されるものにして、継手本体には、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様に、前記摺動圧接手段の変形部に対する摺動距離を規制する手段を設けたり、或いは、継手本体には、変形部の外周をその先端から基端へ向かい摺動圧接して変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させる手段を装着する。
上記縮径変形手段は、変形部の先端外周に面取り部を設けると共に、変形部の基端側に近接して変形部より大径な雄ねじ部を設け、一端に開設した管体の挿通口に連続して他端に開設したねじ孔に向かうに従い拡径すると共に、内面が変形部の外周を面取り部から基端へ向かって摺動圧接するテーパー孔を設けたユニオンナットを、そのねじ孔を以て前記雄ねじ部に螺着する様に構成している。
この場合、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けるのが望ましい。
具体的には、上記螺進距離規制手段は、ユニオンナットの他端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設する。
更に、上記管継手において、継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成しても良いし、或いは挿嵌孔の奥方に、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けても良い。
要するに請求項1に係る発明によれば、継手本体の挿嵌孔にロックリングを外嵌した管体を挿嵌し、該管体を挿通したユニオンナットの一端側を継手本体の受け口の開口端側に外嵌螺着してねじ込むと、継手本体のテーパー孔にユニオンナットのテーパー孔が接近するため、ロックリングの両筒先の外周縁は継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突し、各テーパー孔内面でロックリングはその軸方向に圧縮され、ロックリングの周壁の略穹窿形の湾曲度が増す様に弾性変形し、この弾性変形により、ロックリングの両筒先外周の夫々が各テーパー孔内面に密着する様に弾性変形すると共に、ロックリングの各筒先の内周縁は管体の外周部位を括れさせて食い込み、その管体の2箇所の括れ部分の間の部位はロックリング内方へ膨出変形する。
よって、ロックリングの両筒先側の内側及び外側の夫々が管体と継手本体及びユニオンナットの間でこれらに密着する様に変形して密封(シール)できると共に、管体の前記膨出変形部位がロックリングの内方へ入り込んで管体の継手本体からの抜けを確実に防止できる。
この様に、継手本体、ユニオンナット及びロックリングの3部品を用い、火器を使用することなくユニオンナットを締め込むだけの簡単な作業で、継手本体及びユニオンナットと管体をこれらに介在させたロックリングの弾性変形した両筒先に対応する2箇所でシールできると共に、継手本体からの管体の抜止め効果を発揮できるので、施工性、継手強度、信頼性、安全性等に優れた管継手を提供できると共に、その施工コストを低減できる。
請求項2に係る発明によれば、継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成したので、ユニオンナットの継手本体に対する螺進で管体に食い込むロックリングにより管体が継手本体の奥方へ押進されると、管体の先端側は挿嵌孔のテーパー面に倣って狭窄する様に縮径変形すると共に、管体のその狭窄部位外面が挿嵌孔のテーパー面に密着する様に変形するため、管体の先端側と継手本体とを密封でき、より一層のシール効果を発揮できる。
請求項3に係る発明によれば、挿嵌孔の奥方には、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたので、ユニオンナットの継手本体に対する螺進で管体に食い込むロックリングにより管体が継手本体の奥方へ押進されると、管体先端口に挿入された先細り口外周のテーパー面に倣って管体先端口が拡径変形し、これにより管体先端の内周縁が先細り口外周のテーパー面に密着する様に変形すると共に、管体先端の外周縁が挿嵌孔内周面に密着する様に変形するため、管体先端口はその内外が挿嵌孔と先細り口の間で二重に密封でき、より一層のシール効果を発揮できる。
請求項4に係る発明によれば、ユニオンナットの継手本体に対する螺進距離は、螺進距離規制手段によりロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様に規制されているので、規制された螺進位置までユニオンナットを継手本体にねじ込むことで、確実にロックリングを上記の如く変形させ、この変形により管体と継手本体との良好な密封性や抜止め状態を維持できる。
又、上記の様にユニオンナットの螺進距離が規制されているので、ユニオンナットの上記ねじ込みによってロックリングの周壁の弾性的な湾曲変形はヘタリを生ずることがないため、ロックリングを交換することなく何度でもユニオンナットを締め直しでき、その締め直しの際には、最初のねじ込みで管体はロックリングにより塑性変形しているが、螺進距離規制手段によってロックリングは同じ位置で同じ変形をして管体の変形状態に合致するため、管体も交換する必要がなく経済的である。
請求項5に係る発明によれば、継手本体とユニオンナットの夫々に、連結しようとする管体の夫々を挿通すると共に、各管体の先端側にロックリングを外嵌し、継手本体の他端側にユニオンナットの一端側を外嵌螺着してねじ込むと、継手本体のテーパー孔にユニオンナットのテーパー孔が接近するため、ロックリングの両筒先の外周縁は継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突し、各テーパー孔内面でロックリングはその軸方向に圧縮され、ロックリング周壁の両筒先側の略穹窿形の湾曲度が増す様に弾性変形し、この弾性変形により、ロックリングの両筒先外周の夫々が各テーパー孔内面に密着する様に弾性変形すると共に、ロックリングの各筒先の内周縁は各管体の外周部位を括れさせて食い込み、これによりその管体の括れ部分が各筒先の内周縁に密着係合して管体の継手本体からの抜けを確実に防止できると共に、継手本体及びユニオンナットと管体との間を密封できる。
この様に、継手本体、ユニオンナット及びロックリングの3部品を用い、火器を使用することなくユニオンナットを締め込むだけの簡単な作業で、二本の管体を同時に接続できるので、特に配管作業の効率を飛躍的に向上させられ、各管体とこれらを接続する継手本体及びユニオンナットとは、上記の如くシールできると共に、継手本体からの管体の抜止め効果を発揮できるので、前記施工性の向上のみならず、継手強度、信頼性、安全性等に優れた管継手を提供できると共に、その施工コストを低減できる。
請求項6に係る発明によれば、ロックリングの中間部内周には、各管体の先端面が当接する凸部を突設したので、ロックリングに対する各管体の挿嵌長さを同一にできることから、管継手内への各管体の挿嵌長さを同一にでき、作業性が良く便利である。
請求項7に係る発明によれば、ロックリングの内方には、各管体の先端面で圧縮介装される環状のシール材を配置したので、ロックリング内の各管体の先端面を密封でき、管継手内における各管体のシール性をより一層向上できる。
請求項8に係る発明によれば、ロックリングの中間部内周に、各管体先端口に挿入連通され、各管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたので、ユニオンナットの継手本体に対する螺進で管体に食い込むロックリングにより各管体がロックリングの奥方へ押進されると、各管体先端口に挿入された先細り口外周のテーパー面に倣って各管体先端口が拡径変形し、これにより各管体先端の内周縁が先細り口外周のテーパー面に密着する様に変形すると共に、各管体先端の外周縁がロックリング内周面に密着する様に変形するため、各管体先端口はその内外がロックリングと先細り口の間で二重に密封でき、より一層のシール効果を発揮できる。
請求項9に係る発明によれば、ユニオンナットの継手本体に対する螺進距離は、螺進距離規制手段によりロックリング周壁の両筒先側が所定の湾曲度を保持する様に規制されているので、規制された螺進位置までユニオンナットを継手本体にねじ込むことで、確実にロックリングを上記の如く変形させ、この変形により管体と継手本体との良好な密封性や抜止め状態を維持できる。
又、上記の様にユニオンナットの螺進距離が規制されているので、ユニオンナットの上記ねじ込みによってロックリングの両筒先側の弾性的な湾曲変形はヘタリを生ずることがないため、ロックリングを交換することなく何度でもユニオンナットを締め直しでき、その締め直しの際には、最初のねじ込みで各管体はロックリングにより塑性変形しているが、螺進距離規制手段によってロックリングは同じ位置で同じ変形をして各管体の変形状態に合致するため、各管体も交換する必要がなく経済的である。
請求項10に係る発明によれば、上記螺進距離規制手段は、継手本体の開口部端面と、該開口部端面に対向してユニオンナットのテーパー孔の最大径部の周囲に設けた対向面との間に、所定幅を以て挟持される間隔保持部をロックリング周壁の中間部に外方突設したので、前記開口部端面と対向面にて間隔保持部が挟持されることでユニオンナットのねじ込みの進行が阻止され、請求項4及び9に係る発明と同様なる効果を奏する。
又、間隔保持部は、ロックリングに形成されているので、継手に要する部品点数は変わらず、特別な作業や操作も必要とせず、単にユニオンナットをこれが螺進できない位置までねじ込むだけで継手作業を完了できる。
請求項11に係る発明によれば、上記螺進距離規制手段は、ユニオンナットの一端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設したので、障壁にユニオンナットの一端部端面が衝止されるまでユニオンナットをねじ込めば、ユニオンナットのねじ込みの進行が阻止され、請求項4及び9に係る発明と同様なる効果を奏する。
又、障壁は、継手本体の外面に形成されることになるので、継手に要する部品点数は変わらず、特別な作業や操作も必要とせず、単にユニオンナットが障壁に衝止されるまでねじ込めば継手作業を完了でき、その状態を視認できるので確認作業も楽に行える。
請求項12に係る発明によれば、継手本体の挿嵌孔にロックリングを外嵌した管体を挿嵌し、継手本体の変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させると、変形部は、その内面が変形初期にロックリングの一方の筒先外周縁に触突し、ロックリングをテーパー孔へ向かって押進させてロックリングの他方の筒先外周縁をテーパー孔内面に触突させ、変形部の縮径変形の進行に伴ってテーパー孔へのロックリングの押進力が増すと、縮径変形している変形部内面とテーパー孔内面でロックリングはその軸方向に圧縮され、ロックリングはその周壁の略穹窿形の湾曲度が増す様に弾性変形し、この弾性変形により、各筒先外周の夫々は縮径変形した変形部内面及びテーパー孔内面に密着する様に弾性的に変形すると共に、ロックリングの各筒先の内周縁は管体外周部位を括れさせて食い込み、その管体の2箇所の括れ部分の間の部位はロックリング内方へ膨出変形するため、ロックリングの両筒先側の内側及び外側の夫々が管体と変形部及びテーパー孔の間でこれらに密着する様に変形し、管体と継手本体とを密封できると共に、管体の前記膨出変形部位がロックリングの内方へ入り込んで管体の継手本体からの抜けを確実に防止できる。
この様に、継手本体及びロックリングの2部品を用い、火器を使用することなく継手本体の変形部をカシメるだけの簡単な作業で、継手本体と管体をこれらに介在させたロックリングの弾性変形した両筒先に対応する2箇所でシールできると共に、継手本体からの管体の抜止め効果を発揮できるので、施工性、継手強度、信頼性、安全性等に優れた管継手を提供できると共に、その施工コストを低減できる。
又、上記の様に部品点数が比較的少ないため、配管における継手部分の軽量化を図ることができ、配管の負担を軽減できると共に、管体と継手本体とは、上記変形部のカシメによる永久結合のため、配管に生ずる振動によってもネジの様に緩むこともない。
請求項13に係る発明によれば、変形部の縮径変形は、変形部の外周をその先端から基端へ向かって摺動圧接する手段により成され、継手本体には、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様に、前記摺動圧接手段の変形部に対する摺動距離を規制する手段を設けたので、該摺動距離規制手段により規制された摺動位置まで前記摺動圧接手段を継手本体に摺動圧接することで、ロックリングを確実に上記の如く変形させる様に変形部を縮径変形させられ、よって上記の様に管体と継手本体との良好な密封性や抜止め状態を維持できる。
請求項14に係る発明によれば、継手本体には、変形部の外周をその先端から基端へ向かい摺動圧接して変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させる手段を装着したので、かかる縮径変形手段によって専用治具を用いることなく、単に継手本体に前記縮径変形手段を装着するだけで変形部を縮径変形させることができる。
請求項15に係る発明によれば、上記縮径変形手段は、変形部の先端外周に面取り部を設けると共に、変形部の基端側に近接して変形部より大径な雄ねじ部を設け、一端に開設した管体の挿通口に連続して他端に開設したねじ孔に向かうに従い拡径すると共に、内面が変形部の外周を面取り部から基端へ向かって摺動圧接するテーパー孔を設けたユニオンナットを、そのねじ孔を以て前記雄ねじ部に螺着したので、該雄ねじ部に螺着したユニオンナットの螺進の進行に伴ってそのテーパー孔の内面が、先ず変形部の面取り部に触突し、変形部の先端を縮径変形させ、続いて変形部外周をその基端側へ向かって摺動圧接して変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形できる。
この様にユニオンナットをねじ込みむだけで専用治具を用いることなく、簡単に変形部を上記の如く縮径変形できる。
又、継手作業完了後に、配管に発生する振動等により万一ユニオンナットが緩んだとしても変形部の変形状態は保持されているため、継手部分に何らの影響はない。
請求項16に係る発明によれば、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けたので、規制された螺進位置までユニオンナットを継手本体にねじ込むことで、ロックリングを確実に上記の如く変形させる様に変形部を縮径変形させられ、よって上記の様に管体と継手本体との良好な密封性や抜止め状態を維持できる。
請求項17に係る発明によれば、上記螺進距離規制手段は、ユニオンナットの他端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設したので、障壁にユニオンナットの他端部端面が衝止されるまでユニオンナットをねじ込めば、ユニオンナットのねじ込みの進行が阻止され、請求項16に係る発明と同様なる効果を奏する。
又、障壁は、継手本体の外面に形成されることになるので、継手に要する部品点数は変わらず、特別な作業や操作も必要とせず、単にユニオンナットが障壁に衝止されるまでねじ込めば継手作業を完了でき、その状態を視認できるので確認作業も楽に行える。
請求項18に係る発明によれば、継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成したので、変形部の縮径変形によって管体に食い込むロックリングにより管体が継手本体の奥方へ押進されると、管体の先端側は挿嵌孔のテーパー面に倣って狭窄する様に縮径変形すると共に、管体のその狭窄部位外面が挿嵌孔のテーパー面に密着する様に変形するため、管体の先端側と継手本体とを密封でき、より一層のシール効果を発揮できる。
請求項19に係る発明によれば、挿嵌孔の奥方には、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたので、変形部の縮径変形によって管体に食い込むロックリングにより管体の先端側が継手本体の奥方へ押進されると、管体先端口に挿入された先細り口外周のテーパー面に倣って管体先端口が拡径変形し、これにより管体先端の内周縁が先細り口外周のテーパー面に密着する様に変形すると共に、管体先端の外周縁が挿嵌孔内周面に密着する様に変形するため、管体先端口はその内外が挿嵌孔と先細り口の間で二重に密封でき、より一層のシール効果を発揮できる等その実用的効果甚だ大である。
以下本発明の実施の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る管継手の縦断面図、図2は管継手の接続過程を示す縦断面図である。
この管継手は、直管状の金属管体1を接続するもので、該管体1が挿嵌される継手本体2と、該継手本体2の開口端側を外嵌螺着するユニオンナット3と、該ユニオンナット3と継手本体2の内方で管体1に外嵌するロックリング4とから主に構成されている。
又、この管継手には、ユニオンナット3の継手本体2に対する螺進距離を規制する螺進距離規制手段5、5aを設けている。
継手本体2は、炭素鋼、ステンレス鋼、銅合金など所定硬度を有する金属製にして、左右対称形状の筒体から成り、その両端に管体1の受け口6を開設している。
受け口6は、その開口端より奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔7を設けると共に、該テーパー孔7の最小径部に連続して管体1の挿嵌孔8を設けている。
挿嵌孔8は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成され、左右の挿嵌孔8は、継手本体2内の中間部に設けた挿嵌孔8の最小径部と同径の真円孔9を介して連通している。
又、継手本体2において、開口端側外周には、ユニオンナット3が外嵌螺着する雄ねじ部10を設け、中間部外周には、スパナ等の治具が装着される六角形状の鍔部11を突設している。
尚、本実施例では、継手本体2は両端の夫々に管体1の受け口6を設けたものを示したが、図17に示す様に、継手本体2の一端に外部機器等への接続用ネジ部を形成しても良い。
ユニオンナット3は、継手本体2と同硬度の同材質から成り、その一端側に継手本体2の雄ねじ部10に螺合するねじ孔12を設け、一端側が継手本体2の受け口6の開口端側を外嵌螺着する様に成している。
ユニオンナット3の他端には、管体1の挿通口13を開設し、該挿通口13に連続してユニオンナット3の螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔14を設け、該テーパー孔14の最大径部の周囲には、これより大径な円環面15を設け、該円環面15を端面とすると共にねじ孔12と同径の真円孔16を所定長さに渡って設けてねじ孔12に連続させている。
上記真円孔16は、上記の如くねじ孔12と同径に形成されているので、円環面15は、ユニオンナット3の継手本体2との螺着状態で、継手本体2の開口部端面2aに対向する対向面15と成る。
継手本体2に外嵌螺着したユニオンナット3において、その一端部端面3aは鍔部11の左右端面11aに対向し、該左右端面11aの夫々は、ユニオンナット3の所定の螺進位置でその一端部端面3aを衝止する障壁11aと成る。
ロックリング4は、管体1より硬質で継手本体2及びユニオンナット3より軟質な金属製の筒体から成り、その周壁17の縦断面形状は肉厚が一様な略穹窿形(弓形)に形成され、その軸方向に所定範囲(弾性限度)内の圧縮荷重を作用させることにより、周壁17はその湾曲度を増して外方膨出する様に弾性変形する材質特性を有する。
そして、ロックリング4は、図2に示す様に、その両筒先18の内周縁18aが管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突可能に管体1に外嵌する様に両筒先18の内外径とロックリング4の長さを設定している。
又、ロックリング4の周壁17の軸線方向の中間部外周には、左右(軸線)方向に所定幅を有する突条19を設け、該突条19は、継手本体2の挿嵌孔8にロックリング4を外嵌した管体1を挿嵌し、該管体1を挿通したユニオンナット3の一端側を継手本体2の受け口6の開口端側に外嵌螺着してねじ込んで管継手を構成した状態で、相互に対向する継手本体2の開口部端面2aとユニオンナット3内方の対向面15との間に介在される様に設定された間隔保持部19と成している。
螺進距離規制手段5、5aは、上記の様に管継手を構成する時にユニオンナット3をねじ込むことにより、接近する継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に各筒先18の外周縁18aが触突して軸方向に圧縮されるロックリング4の周壁17が、その弾性限度内で所定の湾曲度を保持する様に、ユニオンナット3の上記ねじ込み量(ユニオンナット3の継手本体2に対する螺進距離)を規制する手段である。
具体的に、螺進距離規制手段5は、継手本体2の開口部端面2aと、これに対向するユニオンナット3内方の対向面15との間に介在されるロックリング4の間隔保持部19によって構成され、該間隔保持部19が前記開口部端面2aと対向面15に挟持されることで、両面2a、15の間隔(間隔保持部19の幅に相当)を保持し、ユニオンナット3のそれ以上の螺進を阻止してロックリング4の周壁17が所定の湾曲度を保持する様に成している。
他の螺進距離規制手段5aとしては、ユニオンナット3の一端部端面3aがユニオンナット3の所定の螺進位置で継手本体1の鍔部11の左右端面である障壁11aに衝止される様に構成され、該障壁11aに一端部端面3aが衝止されることでユニオンナット3のそれ以上の螺進を阻止してロックリング4の周壁17が所定の湾曲度を保持する様に成している。
尚、本実施例では、螺進距離規制手段5、5aの夫々を設けたものを示したが、何れか一方の螺進距離規制手段5、5aを設ける様に成しても良い。
図3、4に上記実施例(以下、第一実施例と称する。)の変形例を示す。
この変形例における管継手は、継手本体2の挿嵌孔8のみを変更したものであり、上記と同一又は相当部分には同じ符号を図中に付し、説明を省略する。
この継手本体2における挿嵌孔8は、テーパー孔7の最小径部に連続形成される点で第一実施例と同様であるが、テーパー孔7の最小径部と同径に形成され、第一実施例の様にテーパー状でない点で異なり、更に挿嵌孔8の奥方(継手本体2の中間部に相当)には管体1の先端面に対峙する環状の縮径段部20を周設し、該縮径段部20の開口部周面に、各管体1先端口に挿入連通され、管体1先端の内周縁1aに触突可能なテーパー状の外周面21aを有する先細り口21を突設している。
上記の様に構成された管継手は、継手本体2の挿嵌孔8にロックリング4を外嵌した管体1を挿嵌し、該管体1を挿通したユニオンナット3の一端側を継手本体2の受け口6の開口端側に外嵌螺着することで組み付けられる(図2、4参照)。
この様に組み付けることで、ロックリング4は、継手本体2とユニオンナット3の内方と管体1の外周に介在している。
即ち、ロックリング4の間隔保持部19は、継手本体2の開口部端面2aとユニオンナット3の対向面15の間に介在すると共に、ロックリング4の両筒先18の夫々は、管体1の外周の継手本体2とユニオンナット3のテーパー孔7、14内に配され、両筒先18の内周縁18aが管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2とユニオンナット3のテーパー孔内面7a、14aの夫々に触突可能に配されている。
又、図2に示す継手本体2にあっては、管体1の先端の外周縁1bが、挿嵌孔8のテーパー面の適宜箇所に触突し、図4に示す継手本体2にあっては、管体1の先端の内周縁1aが先細り口21外周のテーパー面21aの適宜箇所に触突している。
かかる状態において、ユニオンナット3を上記の様に螺進距離規制手段5、5aでその螺進が規制される位置まで、即ちロックリング4の間隔保持部19が継手本体2の開口部端面2aとユニオンナット3内方の対向面15間に挟持されると共に、継手本体2に設けた障壁11aにユニオンナット3の一端部端面3aが衝止されるまでねじ込む。
ユニオンナット3の螺進の進行に伴って、継手本体1のテーパー孔7にユニオンナット3のテーパー孔14が接近すると、ロックリング4の両筒先18の外周縁18bは、継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突し、その後各テーパー孔内面7a、14aによりロックリング4の周壁17にはその軸方向へ圧縮力が作用する。
上記圧縮力により、ロックリング4の周壁17は、その略穹窿形の湾曲度を増す様に弾性変形し、この弾性変形により、その両筒先18外周の夫々が各テーパー孔内面7a、14aに密着する様に弾性変形して密封し、ロックリング4の各筒先18の内周縁18aは管体1の外周部位を括れさせて食い込で密着係合して密封し、その管体1の2箇所の括れ部分の間の部位は、ロックリング4内方へ膨出変形して抜止めされる。
上記の様に、ユニオンナット3の継手本体2に対する螺進で管体1に食い込むロックリング4により、管体1は継手本体2の奥方へ押進される(図1、3参照)。
これにより、図1に示す継手本体2にあっては、管体1の先端は挿嵌孔8のテーパー面に倣って狭窄する様に縮径変形すると共に、管体1のその狭窄部位外面が挿嵌孔8のテーパー面に密着する様に変形して管体1の先端側と継手本体2とを密封する。
又、図3に示す継手本体2にあっては、管体1の先端口に挿入された先細り口21外周のテーパー面21aに倣って管体1先端口が拡径変形し、これにより管体1先端の内周縁1aが先細り口21外周のテーパー面21aに密着する様に変形すると共に、管体1先端の外周縁1bが挿嵌孔8内周面に密着する様に変形して管体1先端口はその内外が挿嵌孔8内周面と先細り口21の外周面21aの間で二重に密封される。
尚、ロックリング4の上記弾性変形は、螺進距離規制手段5、5aにより、ロックリング4の弾性限度内でその周壁17が所定の湾曲度を保持する様に規制されているので、規制された螺進位置までユニオンナット3を継手本体2にねじ込むことで、確実にロックリング4を上記の如く変形させ、この変形により管体1と継手本体2との良好な密封性や抜止め状態を維持できると共に、ロックリング4はへタリ(永久変形)を生ずることがない。
このため、ユニオンナット3を螺退させるとロックリング4は弾性復帰し、そしてユニオンナット3を締め直すと、最初のねじ込みで管体1はロックリング4により塑性変形しているが、螺進距離規制手段5、5aによってロックリング4は最初のねじ込みと同じ位置で同じ変形をして管体1の変形形状に合致し、継手本体2及びユニオンナット3と管体1との密封性及び管体1の抜け止めに支障を来すことはないので、ロックリング4及び塑性変形した管体1を交換することもなく、何度でもユニオンナット3を締め直せる。
次に、第二実施例について図5、6に基づき説明する。
本実施例における管継手は、2本の管体1を同時に接続する様に構成したものであり、上記と同一又は相当部分には同じ符号を図中に付し、説明を省略する。
この管継手は、継手本体2、ユニオンナット3、ロックリング4から構成され、螺進距離規制手段5aを設けている。
又、継手本体2、ユニオンナット3及びロックリング4の材質及びその硬度は上記と同様である。
継手本体2は、その外観が第一実施例におけるそれの鍔部11の左側部分を裁断して取り除いた形態を基本としている。
そして、継手本体2の一端(左側端)に一方の管体1の挿通口22を開設すると共に、該挿通口22に連続して他端開口部へ向かうに従い拡径したテーパー孔7を設け、該テーパー孔7の最大径部を他端開口部と同一口径と成している。
又、継手本体2の一端外周に設けた鍔部11において、その右側端面を障壁11aと成している。
ユニオンナット3は、第一実施例に示すものに比し、全体的に長尺に形成されると共に、内方に継手本体2の他端開口部端面2aとの対向面15を設けていないだけでその他の構成は第一実施例と同様である。
ロックリング4は、図6に示す様に、周壁17の両筒先18側の縦断面形状が略穹窿形にして、且つ周壁17中間部がその両筒先18側よりやや厚肉に形成されて、その中空部形状が略瓢箪状に形成された筒体から成り、その軸方向に所定範囲(弾性限度)内の圧縮荷重を作用させることにより、特に周壁17の両筒先18側はその略穹窿形の湾曲度を増して外方膨出する様に弾性変形する材質特性を有する。
そして、ロックリング4は、その両筒先18の内周縁18aの夫々が先端面を突き合わせた両方の管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突可能に、両方の管体1に外嵌する様に両筒先18の内外径とロックリング4の長さを設定している。
又、本実施例のロックリング4は、図7に示す様に、その中間部内周に各管体1の先端面が当接する凸部23を突設しても良く、該凸部23は図示の如く環状に形成するのが好ましい。
或いは、図8に示す様に、ロックリング4は、その内方に各管体1の先端面で圧縮介装される環状のシール材24を配置しても良い。
このシール材24は、合成樹脂製、好ましくはポリテトラフルオロエチレンから成り、外径が管体1の内径に合致した薄肉円筒状の基体24aを設け、該基体24aの中間部外周に所定幅を以て管体1の先端面で挟持される突条24bを周設している。
更に、ロックリング4は、図9、10に示す様に、その中間部内周に、各管体1の先端面に対峙する環状の縮径段部25を周設し、該縮径段部25の開口部周面に、各管体1の先端口に挿入連通され、各管体1先端の内周縁1aに触突可能なテーパー状の外周面26aを有する先細り口26を突設しても良い。
上記の様に構成された管継手は、継手本体2とユニオンナット3の夫々に、連結しようとする管体1の夫々を挿通すると共に、各管体1の連結端(先端)側にロックリング4を外嵌し、継手本体2の他端側にユニオンナット3の一端側を外嵌螺着することで組み付けられる(図6、10参照)。
そして、図5に示すロックリング4内では、各管体1の先端面同士が当接し、図8に示すロックリング4内では、その内方に存するシール材24が各管体1の先端面間に挟持される。
又、図7に示すロックリング4にあっては、その各筒先18側から各管体1の夫々を挿入すると、凸部23の左右端面の夫々に各管体1の先端面が当接して、左右の管体1のロックリング4への挿入長さが同一に設定される。
又、図9に示すロックリング4内では、各管体1の先端の内周縁1aが先細り口26外周のテーパー面26aの適宜箇所に触突し、左右の管体1のロックリング4への挿入長さが略同一に設定される。
尚、図5、8に示すロックリング4を用いる場合、管体1のロックリング4への挿入長さが同一と成る様に管体1の外周に目印を付けるのが好ましい。
上記の様に組み付けられた管継手において、ロックリング4は、継手本体2とユニオンナット3の内方と各管体1の外周に介在している。
即ち、ロックリング4の両筒先18の夫々は、継手本体2のテーパー孔7と一方の管体1の外周の間隙及びユニオンナット3のテーパー孔14と他方の管体1の外周の間隙に介在し、両筒先18の内周縁18aが各管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突可能に配されている。
かかる状態において、ユニオンナット3を螺進距離規制手段5aでその螺進が規制される位置まで、即ち継手本体2に設けた障壁11aにユニオンナット3の一端部端面3aが衝止されるまでねじ込む。
ユニオンナット3の螺進の進行に伴って、継手本体1のテーパー孔7にユニオンナット3のテーパー孔14が接近すると、ロックリング4の両筒先18の外周縁18bは、継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突し、その後各テーパー孔内面7a、14aによりロックリング4の周壁17にはその軸方向へ圧縮力が作用する。
上記圧縮力により、ロックリング4の周壁17において、その中間部より薄肉な両筒先18側はその略穹窿形の湾曲度を増す様に弾性変形し、この弾性変形により、その両筒先18外周の夫々が各テーパー孔内面7a、14aに密着する様に弾性変形して密封し、ロックリング4の各筒先18の内周縁18aは各管体1の外周部位を括れさせて食い込み、その管体の括れ部分が各筒先18の内周縁18aに密着係合して密封されると共に抜止めされる。
そして、上記の様にユニオンナット3の継手本体2に対する螺進で各管体1に食い込むロックリング4により、各管体1はロックリング4の奥方へ押進される(図5、7、8、9参照)。
これにより、図5に示すロックリング4内では、各管体1の先端面同士が相互に圧接し、図7に示すロックリング4内では、各管体1の先端面がこれらの夫々に対峙する凸部23の端面を圧接する。
又、図8に示すロックリング4内では、これに内在するシール材24が両管体1の先端面間に挟持されることで圧縮され、これによりロックリング4内の各管体1の先端面を密封する。
更に、図9に示すロックリング4内では、各管体1の先端口に挿入された先細り口26外周のテーパー面26aに倣って管体1先端口が拡径変形し、これにより管体1先端の内周縁1aが先細り口26外周のテーパー面26aに密着する様に変形すると共に、管体1先端の外周縁1bがロックリング4内周面に密着する様に変形して管体1先端口はその内外がロックリング4内周面と先細り口26の外周面26aの間で二重に密封される。
この様に、第二実施例の管継手では、ユニオンナット3を継手本体2にねじ込むだけで2本の管体1を同時に接続できる。
尚、ロックリング4の上記弾性変形は、螺進距離規制手段5aにより、ロックリング4の弾性限度内でその周壁17の筒先18が所定の湾曲度を保持する様に規制されているので、規制された螺進位置までユニオンナット3を継手本体2にねじ込むことで、確実にロックリング4を上記の如く変形させ、この変形により各管体1と継手本体2との良好な密封性や抜止め状態を維持できると共に、ロックリング4はヘタリ(永久変形)を生ずることがなく、第一実施例と同様に、ロックリング4及び塑性変形した管体1を交換することなく、何度でもユニオンナット3を締め直せる。
又、本実施例にあっても、第一実施例と同様に、ユニオンナット3の螺進距離規制手段5を具備しても良く、この場合には、第一実施例と同様にロックリング4の中間部外周に間隔保持部19を設けると共に、ユニオンナット3の内方に継手本体2他端の開口部端面2aに対向する対向面15を設ける。
次に、第三実施例について図11、12に基づき説明する。
本実施例における管継手は、主に継手本体2とロックリング4とから主に構成したもので、継手本体2及びロックリング4の材質及びその硬度は上記と同様であり、上記と同一又は相当部分には同じ符号を図中に付し、説明を省略する。
継手本体2は、第一実施例と同様に、図12の如く左右対称形状の筒体から成り、その両端に管体1の受け口6を開設している。
継手本体2において、大径孔27を有する開口端側は、薄肉に形成されて開口端側へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形可能な変形部28と成しており、受け口6は、大径孔27に連続して奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔7、該テーパー孔7の最小径部に連続する挿嵌孔8を奥方へ順次に設けている。
挿嵌孔8は、第一実施例と同様に、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成され、左右の挿嵌孔8は、継手本体2内の中間部に設けた挿嵌孔8の最小径部と同径の真円孔9を介して連通している。
又、継手本体2の外周において、変形部28の先端(開口端外周)には、面取り部29(開口端へ向かうに従い縮径した円錐面)を設け、変形部28の基端は段差を介して変形部28より大径な円筒部30を鍔部11に渡って設けている。
ロックリング4は、第一実施例と同様に、その周壁17の縦断面形状が一様な肉厚を有する略穹窿形の筒体から成り、その軸方向に所定範囲(弾性限度)内の圧縮荷重を作用させることにより、周壁17はその湾曲度を増して外方膨出する様に弾性変形する材質特性を有する。
そして、ロックリング4は、その両筒先18の内周縁18aが管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aと縮径変形する変形部内面28a(大径孔27の内周面)の夫々に触突可能に管体1に外嵌する様に両筒先18の内外径とロックリング4の長さを設定している。
本実施例における管継手は、継手本体2の挿嵌孔8にロックリング4を外嵌した管体1を挿嵌することで組み付けられる(図12参照)。
この様に組み付けることで、ロックリング4は、継手本体2の内方と管体1の外周に介在している。
即ち、ロックリング4の一方の筒先18は、管体1の外周の継手本体2のテーパー孔7内に配され、その他の部分は管体1の外周の継手本体2の大径孔27内に配され、両筒先18の内周縁18aが管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aと縮径変形する変形部内面28aの夫々に触突可能に配されている。
かかる状態において、継手本体2の変形部28をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させる。
変形部28の縮径変形は、変形部28の外周をその面取り部29(先端)から基端へ向かって摺動圧接する手段J、即ち図11、12中で二点鎖線で示される専用治具Jにより成される。
この治具Jは、縦に二分割された二枚貝状に開閉自在な筒型形状の押し抜き型Kを設けており、該押し抜き型Kは、変形部28を縮径変形可能な硬度を有する金属製にして、一端側に管体1を挿通する小径孔Lを設けると共に、他端側に継手本体2の円筒部30を挿通する大径孔Mを設け、該大径孔M及び小径孔L間にこれらの口径の夫々に最大径部及び最小径部が同径にして、且つ勾配が変形部28の面取り部29と同一なテーパー孔Nを介装している。
そして、図12に示す様に、継手本体2の一端側にロックリング4と共に挿嵌した管体1を押し抜き型K内に挿通してそのテーパー孔Nの内面を変形部28の面取り部29に当接させ、押し抜き型Kを鍔部11に向かって大径孔Mの開口部端面が鍔部11の障壁11aに衝止するまで押進させる。
これにより、テーパー孔Nの内面が変形部28の外周をその面取り部29から基端へ向かい摺動圧接し、変形部28をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させられる。
尚、治具Jによる変形部28の縮径変形完了後、治具Jはその押し抜き型Kが開かれて継手本体2より取り外される。
上記縮径変形において、変形部28は、その内面28aが変形初期にロックリング4の一方の筒先18の外周縁18bに触突し、ロックリング4をテーパー孔7へ向かって押進させてロックリング4の他方の筒先18の外周縁18bをテーパー孔内面7aに触突させる。
変形部28の縮径変形の進行に伴って、テーパー孔7へのロックリング4の押進力が増すと、縮径変形している変形部内面28aとテーパー孔内面7aによりロックリング4の周壁17にはその軸方向へ圧縮力が作用する。
上記圧縮力により、ロックリング4の周壁17は、その略穹窿形の湾曲度を増す様に弾性変形し、この弾性変形により、その両筒先18外周の夫々が各テーパー孔内面7aと変形部内面28aに密着する様に弾性変形して密封し、ロックリング4の各筒先18の内周縁18aは管体1の外周部位を括れさせて食い込んで密着係合して密封し、その管体1の2箇所の括れ部分の間の部位は、ロックリング4内方へ膨出変形して抜止めされる(図11参照)。
又、変形部28の上記縮径変形で管体1に食い込むロックリング4により、管体1は継手本体2の奥方へ押進されるので、第一実施例と同様に、管体1の先端が挿嵌孔8のテーパー面に倣って縮径変形して管体1の先端側と継手本体2とを密封する。
尚、障壁11aは、摺動圧接手段(治具)Jにおける大径孔Mの開口部端面が衝止することで摺動圧接手段Jの変形部28に対する摺動距離を規制する手段となり、この手段11aにより、ロックリング4の周壁17が所定の湾曲度を保持する様に変形部28の縮径変形が規制され、ロックリング4の弾性変形が所定の湾曲度を保持することで上記の如く変形する管体1と継手本体2との良好な密封性や抜止め状態を維持する。
次に、第三実施例の変形例について、図13、14に基づき説明する。
この管継手は、第三実施例における継手本体2に変形部28の外周をその先端から基端へ向かい摺動圧接して変形部28をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させる手段31を装着したものであり、その他の構成は第三実施例と同一であり、第三実施例と同一又は相当部分には同じ符号を図中に付し、説明は省略する。
上記縮径変形手段31は、上記治具Jに代わるものであり、その押し抜き型Kを、これと同等な硬度を有する金属製のユニオンナット32で代替する。
具体的な縮径変形手段31としては、変形部28の先端外周に面取り部29を設けると共に、変形部28の基端側に近接して(図示例では変形部28の基端に連続して)変形部28より大径な雄ねじ部33を鍔部11近傍に渡って設け、一端に開設した管体1の挿通口34に連続して他端に開設したねじ孔35に向かうに従い拡径すると共に、内面36aが変形部28の外周を面取り部29から基端へ向かって摺動圧接するテーパー孔36を設けたユニオンナット32を、そのねじ孔35を以て前記雄ねじ部33に螺着する様に成している。
尚、ユニオンナット32において、テーパー孔36(内面36a)の勾配は面取り部29と同一に形成され、テーパー孔36の最大径部は雄ねじ部33に螺着するねじ孔(他端開口部)35の内径と同一に形成している。
上記変形例における管継手は、継手本体2の挿嵌孔8にロックリング4を外嵌した管体1を挿嵌し、ユニオンナット32の挿通口34に管体1を挿通すると共に、その他端開口部35を継手本体2の雄ねじ部33に螺着することで組み付けられる。
そして、ユニオンナット32の螺進の進行に伴って、そのテーパー孔内面36aが、先ず変形部28の面取り部29に触突し、変形部28の先端を縮径変形させ、続いて変形部28外周をその基端側へ向かって摺動圧接して変形部28をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させ、ユニオンナット32の他端部端面32aが鍔部11の障壁11aに衝止するとその縮径変形が完了する。
尚、この変形例における管継手では、上記の様に、ユニオンナット32の他端部端面32aがユニオンナット32の所定の螺進螺進位置で鍔部11の障壁11aに衝止することにより、ユニオンナット32の継手本体2に対する螺進距離(ユニオンナット32におけるテーパー孔内面36aの変形部28に対する摺動距離に相当)を規制する手段37を構成し、この螺進距離規制手段37により、ロックリング4の周壁17が所定の湾曲度を保持する様に変形部28の縮径変形が規制され、ロックリング4の弾性変形が所定の湾曲度を保持することで上記の如く変形する管体1と継手本体2との良好な密封性や抜止め状態を維持する。
又、変形部28の縮径変形によるロックリング4及び管体1の変形過程は、第三実施例と同様なためその説明は省略する。
上記変形例によれば、ユニオンナット32をねじ込みむだけで専用治具Jを用いることなく、簡単に変形部28を上記の如く縮径変形させられ、管継手を構成できる(図13参照)。
又、継手作業完了後に、配管に発生する振動等によりユニオンナット32が万一緩んだとしても変形部28の変形状態は保持されているため、継手部分に何らの影響はない。
又、第三実施例及びその変形例において示した継手本体2にあっては、第一実施例の変形例と同様に、挿嵌孔8の断面形状をその長さにわたり正円と成すと共に、挿嵌孔8の中間部に先細り口21を設けても良く、これら他の変形例の夫々を図15、16に示す。
これらの変形例にあっては、上記と同様に、継手本体2の挿嵌孔8にロックリング4を外嵌した管体1を挿嵌し、治具Jによる摺動圧接又はユニオンナット32によるねじ込みにて変形部28を縮径変形させ、これにより管体1に食い込むロックリング4によって管体1が継手本体2の奥方へ押進されることで、第一実施例の変形例と同様に、管体1の先端口に挿入連通された先細り口21外周のテーパー面21aに倣って管体1先端口が拡径変形し、これにより管体1先端の内周縁1aが先細り口21外周のテーパー面21aに密着する様に変形すると共に、管体1先端の外周縁1bが挿嵌孔8内周面に密着する様に変形して管体1先端口はその内外が挿嵌孔8内周面と先細り口21の外周面21a間で二重に密封される。
尚、図15、16に示す上記各変形例にあっても、変形部28の縮径変形によるロックリング4及び管体1の(上記の先端口の変形過程を除く)変形過程は、第三実施例と同様なためその説明は省略する。
又、上記全変形例を含む第三実施例では、継手本体2は両端の夫々に管体1の受け口6を設けたものを示したが、図17に示す様に、継手本体2の一端に外部機器等への接続用ネジ部を形成しても良い。
第一実施例の管継手の縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 第一実施例の変形例を示す縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 第二実施例の管継手の縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 第二実施例の変形例を示す縦断面図である。 第二実施例の他の変形例を示す縦断面図である。 第二実施例の他の変形例を示す縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 第三実施例の管継手の縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 第三実施例の変形例を示す縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 第三実施例の他の変形例を示す縦断面図である。 第三実施例の他の変形例を示す縦断面図である。 従来の管継手の縦断面図である。
符号の説明
1 管体
1a 内周縁
2 継手本体
2a 開口部端面
3 ユニオンナット
3a 一端部端面
4 ロックリング
5、5a 螺進距離規制手段
6 受け口
7 テーパー孔
7a テーパー孔内面
8 挿嵌孔
11a 障壁
13 挿通口
14 テーパー孔
14a テーパー孔内面
15 対向面
17 周壁
18 筒先
18a 内周縁
18b 外周縁
19 間隔保持部
21 先細り口
21a 外周面
22 挿通口
23 凸部
24 シール材
26 先細り口
26a 外周面
27 大径孔
28 変形部
28a 変形部内面
29 面取り部
31 縮径変形手段
32 ユニオンナット
32a 他端部端面
33 雄ねじ部
34 挿通口
35 ねじ孔
36 テーパー孔
36a (テーパー孔)内面
37 螺進距離規制手段
J 摺動圧接手段

本発明に係る管継手は、管体の受け口に奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔を設けると共に、該テーパー孔の最小径部に連続して管体の挿嵌孔を設けた筒状の継手本体と、該継手本体の受け口の開口端側を一端側が外嵌螺着し、他端に設けた管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けたユニオンナットと、周壁の縦断面形状が一様な肉厚を有する略穹窿形で、軸方向に作用する圧縮荷重にて周壁の略穹窿形が湾曲度を増して外方膨出する様に変形する筒体から成り、両筒先の内周縁が管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁が継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする。
そして、継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成しても良いし、或いは挿嵌孔の奥方に、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けても良い。
又、上記管継手は、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けるのが望ましい。
又、本発明の管継手は、一端に一方の管体の挿通口を開設すると共に、該挿通口に連続して他端開口部へ向かうに従い拡径したテーパー孔を設けた筒状の継手本体と、該継手本体の他端側を一端側が外嵌螺着し、他端に開設した他方の管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けたユニオンナットと、周壁の両筒先側の縦断面形状が略穹窿形に形成され、軸方向に作用する圧縮荷重にて周壁における両筒先側の略穹窿形が湾曲度を増して外方膨出する様に変形する筒体から成り、両筒先の内周縁の夫々が両方の管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁が継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に両方の管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする。
そして、ロックリングの中間部内周には、各管体の先端面が当接する凸部を突設したり、ロックリングの内方に、各管体の先端面で圧縮介装される環状のシール材を配置したり、又は、ロックリングの中間部内周に、各管体先端口に挿入連通され、各管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けても良い。
又、上記管継手は、ロックリングの周壁の両筒先側が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けるのが望ましい。
又、本発明の管継手は、大径孔を有する開口端側を薄肉に形成して縮径変形可能な変形部と成すと共に、大径孔に連続して奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔を設け、該テーパー孔の最小径部に連続して管体の挿嵌孔を設けた筒状の継手本体と、周壁の縦断面形状が一様な肉厚を有する略穹窿形で、軸方向に作用する圧縮荷重にて周壁の略穹窿形が湾曲度を増して外方膨出する様に変形する筒体から成り、両筒先の内周縁が管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁がテーパー孔内面及び縮径変形する変形部内面の夫々に触突可能に管体に外嵌するロックリングとから成り、変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させたことを特徴とする。
そして、変形部の縮径変形は、変形部の外周をその先端から基端へ向かって摺動圧接する手段により成されるものにして、継手本体には、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様に、前記摺動圧接手段の変形部に対する摺動距離を規制する手段を設けたり、或いは、継手本体には、変形部の外周をその先端から基端へ向かい摺動圧接して変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させる手段を装着する。
上記縮径変形手段は、変形部の先端外周に面取り部を設けると共に、変形部の基端側に近接して変形部より大径な雄ねじ部を設け、一端に開設した管体の挿通口に連続して他端に開設したねじ孔に向かうに従い拡径すると共に、内面が変形部の外周を面取り部から基端へ向かって摺動圧接するテーパー孔を設けたユニオンナットを、そのねじ孔を以て前記雄ねじ部に螺着する様に構成している。
この場合、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けるのが望ましい。
具体的には、上記螺進距離規制手段は、ユニオンナットの他端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設する。
更に、上記管継手において、継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成しても良いし、或いは挿嵌孔の奥方に、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けても良い。
本発明は、管継手に関する。
従来から管継手には多種多様な接合方式があり、その中でも管体の端部同士を突き合わせたり、又は一方の管体の端部に他方の管体の端部を差し込んで溶接する溶接継手は、継手強度、信頼性などは優れているが、その接合に熟練を要し、施工コストが高く、しかも火器使用のため火災に対する備えを必要とするなどの問題がある。
又、上記の様な熟練や火器を要せずに接合する方式としては、図3に示す様な筒状の継手本体aに管体bをユニオンナットcと筒状のスリーブdで連結する食い込み式の管継手が知られている(例えば、特許文献1参照)。
継手本体aは、一端部に外部機器等への接続用ネジ部eを形成し、他端部には奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔fを設けると共に、該テーパー孔fの最小径部に連続して管体bの挿嵌孔gを設けている。
ユニオンナットcは、その一端側が継手本体aの他端部側を外嵌螺着するものにして、ユニオンナットcの他端は縮径形成された管体bの挿通口hを有する内向きフランジiを設けている。
スリーブdは、外周が継手本体aのテーパー孔fに合致する略円錐台状のフロントリングjと、該フロントリングjの後端に形成した先細り状のテーパー孔kに先端が嵌入するバックアップリングlとから成る。
そして、ユニオンナットc、バックアップリングl及びフロントリングjの順に挿通した管体bの先端を継手本体aの挿嵌孔gに挿入し、ユニオンナットcを継手本体aの他端部側に外嵌螺着する。
このユニオンナットcの螺進に伴って、ユニオンナットcの内向きフランジiがバックアップリングlの後端を押進させ、これによりバックアップリングlの先端がフロントリングjのテーパー孔kに嵌入してこれを押進させ、フロントリングjの先端が継手本体aのテーパー孔fに摺接し、フロートリング及びバックアップリングlの夫々が内方に縮径変形させられ、管体bに食い込んで管体bを固定すると共に、継手本体a内部をシールする。
特開2004−44633号公報
しかしながら、上記の食い込み式の管継手では、継手本体aと管体b間に縮径変形させたスリーブdによる管体bの外周面への食い込みだけで管体bの継手本体aからの抜け防止及び管体bと継手本体aとをシールしているだけであり、従って管体bに軸方向の引き抜き力が作用すると、管体bに対するスリーブdの食い込み力が弱まって長期に渡ってその食い込み力を保持できず、シール力が低減して漏水したり、管体bが継手本体aから抜け出てしまうといった課題を有していた。
本発明に係る管継手は、一端に一方の管体の挿通口を開設すると共に、該挿通口に連続して他端開口部へ向かうに従い拡径したテーパー孔を設けた筒状で金属製の継手本体と、該継手本体の他端側を一端側が外嵌螺着し、他端に開設した他方の管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けた金属製のユニオンナットと、各管体より硬質で継手本体及びユニオンナットより軟質な金属製から成り、周壁の両筒先側の縦断面形状が略穹窿形に形成され、軸方向に作用する圧縮荷重にて周壁における両筒先側の略穹窿形が湾曲度を増して外方膨出する様に変形する筒体であって、該筒体の中間部内周には、各管体先端口に挿入連通され、各管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けて成り、該先細り口の夫々は各管体のロックリング内の奥方への押進により各管体先端口をその内外がロックリング内周面と先細り口の外周面との間に密着する様に拡径変形可能と成すものであり、両筒先の内周縁の夫々を両方の管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁を継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に両方の管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする。
本発明によれば、ロックリングの中間部内周には、各管体先端口に挿入連通され、各管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたので、ユニオンナットの継手本体に対する螺進で各管体に食い込むロックリングにより各管体がロックリング内の奥方へ押進されると、各管体先端口に挿入された先細り口外周のテーパー面に倣って各管体先端口が拡径変形し、これにより各管体先端の内周縁が先細り口外周のテーパー面に密着する様に変形すると共に、各管体先端の外周縁がロックリング内周面に密着する様に変形するため、各管体先端口はその内外がロックリングと先細り口の間で二重に密封でき、より一層のシール効果を発揮できる。
この様に、継手本体、ユニオンナット及びロックリングの3部品を用い、火器を使用することなくユニオンナットを締め込むだけの簡単な作業で、二本の管体を同時に接続できるので、特に配管作業の効率を飛躍的に向上させられ、各管体とこれらを接続する継手本体及びユニオンナットとは、上記の如くシールできると共に、継手本体からの各管体の抜止め効果を発揮できるので、前記施工性の向上のみならず、継手強度、信頼性、安全性等に優れた管継手を提供できると共に、その施工コストを低減できる。
以下本発明の実施の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る管継手の縦断面図、図2は管継手の接続過程を示す縦断面図である。
この管継手は、2本の直管状の金属管体1を同時に接続するもので、継手本体2と、該継手本体2の開口端側を外嵌螺着するユニオンナット3と、該ユニオンナット3と継手本体2の内方で両方の管体1に外嵌するロックリング4とから主に構成されている。
又、この管継手には、ユニオンナット3の継手本体2に対する螺進距離を規制する螺進距離規制手段5aを設けている。
継手本体2は、炭素鋼、ステンレス鋼、銅合金など所定硬度を有する金属製にして、一端(左側端)に一方の管体1の挿通口22を開設すると共に、該挿通口22に連続して他端開口部へ向かうに従い拡径したテーパー孔7を設け、該テーパー孔7の最大径部を他端開口部と同一口径と成している。
又、継手本体2において、他端開口端側外周には、ユニオンナット3が外嵌螺着する雄ねじ部10を設け、一端外周には、スパナ等の治具が装着される六角形状の鍔部11を突設している。
ユニオンナット3は、継手本体2と同硬度の同材質から成り、その一端側に継手本体2の雄ねじ部10に螺合するねじ孔12を設け、一端側が継手本体2の他端開口端側を外嵌螺着する様に成している。
ユニオンナット3の他端には、他方の管体1の挿通口13を開設し、該挿通口13に連続してユニオンナット3の螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔14を設け、該テーパー孔14の最大径部は、継手本体2の他端開口部と同一口径で所定長さに渡って設けた真円孔16を介して真円孔16より大径なねじ孔12に連続させている。
継手本体2に外嵌螺着したユニオンナット3において、その一端部端面3aは鍔部11の右側端面11aに対向し、該右側端面11aは、ユニオンナット3の所定の螺進位置でその一端部端面3aを衝止する障壁11aと成る。
ロックリング4は、管体1より硬質で継手本体2及びユニオンナット3より軟質な金属製の筒体から成り、その周壁17の両筒先18側の縦断面形状が略穹窿形にして、且つ周壁17中間部がその両筒先18側よりやや厚肉に形成されて、その中空部形状が略瓢箪状に形成された筒体から成り、その軸方向に所定範囲(弾性限度)内の圧縮荷重を作用させることにより、特に周壁17の両筒先18側はその略穹窿形の湾曲度を増して外方膨出する様に弾性変形する材質特性を有する。
又、ロックリング4は、その中間部内周に、各管体1の先端面に対峙する環状の縮径段部25を周設し、該縮径段部25の開口部周面に、各管体1の先端口に挿入連通され、各管体1先端の内周縁1aに触突可能なテーパー状の外周面26aを有する先細り口26を突設している。
そして、ロックリング4は、その両筒先18の内周縁18aの夫々が、ロックリング4内の左右両側の先細り口26の夫れを上記の如く挿入した両方の管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突可能に、両方の管体1に外嵌する様に両筒先18の内外径とロックリング4の長さを設定している。
螺進距離規制手段5aは、上記の様に管継手を構成する時にユニオンナット3をねじ込むことにより、接近する継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に各筒先18の外周縁18bが触突して軸方向に圧縮されるロックリング4の周壁17の両筒先18側が、その弾性限度内で所定の湾曲度を保持する様に、ユニオンナット3の上記ねじ込み量(ユニオンナット3の継手本体2に対する螺進距離)を規制する手段である。
具体的に、螺進距離規制手段5aは、ユニオンナット3の一端部端面3aがユニオンナット3の所定の螺進位置で継手本体1の鍔部11の右側端面である障壁11aに衝止される様に構成され、該障壁11aに一端部端面3aが衝止されることでユニオンナット3のそれ以上の螺進を阻止してロックリング4の周壁17の両筒先18側が所定の湾曲度を保持する様に成している。
上記の様に構成された管継手は、継手本体2とユニオンナット3の夫々に、連結しようとする管体1の夫々を挿通すると共に、各管体1の連結端(先端)側にロックリング4を外嵌し、継手本体2の他端側にユニオンナット3の一端側を外嵌螺着することで組み付けられる(図2参照)。
そして、ロックリング4内では、各管体1の先端の内周縁1aが先細り口26外周のテーパー面26aの適宜箇所に触突し、左右の管体1のロックリング4への挿入長さが略同一に設定される。
上記の様に組み付けられた管継手において、ロックリング4は、継手本体2とユニオンナット3の内方と各管体1の外周に介在している。
即ち、ロックリング4の両筒先18の夫々は、継手本体2のテーパー孔7と一方の管体1の外周の間隙及びユニオンナット3のテーパー孔14と他方の管体1の外周の間隙に介在し、両筒先18の内周縁18aが各管体1の外周面に触突可能にして、且つ両筒先18の外周縁18bが継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突可能に配されている。
かかる状態において、ユニオンナット3を螺進距離規制手段5aでその螺進が規制される位置まで、即ち継手本体2に設けた障壁11aにユニオンナット3の一端部端面3aが衝止されるまでねじ込む。
ユニオンナット3の螺進の進行に伴って、継手本体1のテーパー孔7にユニオンナット3のテーパー孔14が接近すると、ロックリング4の両筒先18の外周縁18bは、継手本体2のテーパー孔内面7aとユニオンナット3のテーパー孔内面14aの夫々に触突し、その後各テーパー孔内面7a、14aによりロックリング4の周壁17にはその軸方向へ圧縮力が作用する。
上記圧縮力により、ロックリング4の周壁17において、その中間部より薄肉な両筒先18側はその略穹窿形の湾曲度を増す様に弾性変形し、この弾性変形により、その両筒先18外周の夫々が各テーパー孔内面7a、14aに密着する様に弾性変形して密封し、ロックリング4の各筒先18の内周縁18aは各管体1の外周部位を括れさせて食い込み、その管体の括れ部分が各筒先18の内周縁18aに密着係合して密封されると共に抜止めされる。
そして、上記の様にユニオンナット3の継手本体2に対する螺進で各管体1に食い込むロックリング4により、各管体1はロックリング4内の奥方へ押進される(図1参照)。
上記の如く各管体1がロックリング4内の奥方へ押進されると、図2に示す様に、ロックリング4内では、各管体1の先端口に挿入された先細り口26外周のテーパー面26aに倣って各管体1先端口が拡径変形し、これにより各管体1先端の内周縁1aが先細り口26外周のテーパー面26aに密着する様に変形すると共に、各管体1先端の外周縁1bがロックリング4内周面に密着する様に変形して各管体1先端口はその内外がロックリング4内周面と先細り口26の外周面26aの間で二重に密封される。
この様に、ユニオンナット3を継手本体2にねじ込むだけで2本の管体1を同時に接続できる。
管継手の縦断面図である。 同上管継手の接続過程を示す縦断面図である。 従来の管継手の縦断面図である。
符号の説明
1 管体
1a 内周縁
2 継手本体
3 ユニオンナット
4 ロックリング
7 テーパー孔
7a テーパー孔内面
13 挿通口
14 テーパー孔
14a テーパー孔内面
17 周壁
18 筒先
18a 内周縁
18b 外周縁
22 挿通口
26 先細り口
26a 外周面

Claims (19)

  1. 管体の受け口に奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔を設けると共に、該テーパー孔の最小径部に連続して管体の挿嵌孔を設けた筒状の継手本体と、該継手本体の受け口の開口端側を一端側が外嵌螺着し、他端に設けた管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けたユニオンナットと、周壁の縦断面形状が略穹窿形の筒体から成り、両筒先の内周縁が管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁が継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする管継手。
  2. 継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成したことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 継手本体に設けた挿嵌孔の奥方には、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  4. ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の管継手。
  5. 一端に一方の管体の挿通口を開設すると共に、該挿通口に連続して他端開口部へ向かうに従い拡径したテーパー孔を設けた筒状の継手本体と、該継手本体の他端側を一端側が外嵌螺着し、他端に開設した他方の管体の挿通口に連続して螺進方向に向かうに従い拡径したテーパー孔を設けたユニオンナットと、周壁の両端側の縦断面形状が略穹窿形に形成された筒体から成り、両筒先の内周縁の夫々が両方の管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁が継手本体のテーパー孔内面とユニオンナットのテーパー孔内面の夫々に触突可能に両方の管体に外嵌するロックリングとから成ることを特徴とする管継手。
  6. ロックリングの中間部内周には、各管体の先端面が当接する凸部を突設したことを特徴とする請求項5記載の管継手。
  7. ロックリングの内方には、各管体の先端面で圧縮介装される環状のシール材を配置したことを特徴とする請求項5記載の管継手。
  8. ロックリングの中間部内周には、各管体先端口に挿入連通され、各管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたことを特徴とする請求項5記載の管継手。
  9. ロックリングの周壁の両端側が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けたことを特徴とする請求項5、6、7又は8記載の管継手。
  10. 上記螺進距離規制手段は、継手本体の開口部端面と、該開口部端面に対向してユニオンナットのテーパー孔の最大径部の周囲に設けた対向面との間に、所定幅を以て挟持される間隔保持部をロックリング周壁の中間部に外方突設したことを特徴とする請求項4又は9記載の管継手。
  11. 上記螺進距離規制手段は、ユニオンナットの一端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設したことを特徴とする請求項4、9又は10記載の管継手。
  12. 大径孔を有する開口端側を薄肉に形成して縮径変形可能な変形部と成すと共に、大径孔に連続して奥方へ向かうに従い縮径したテーパー孔を設け、該テーパー孔の最小径部に連続して管体の挿嵌孔を設けた筒状の継手本体と、周壁の縦断面形状が略穹窿形の筒体から成り、両筒先の内周縁が管体外周面に触突可能にして、且つ両筒先の外周縁がテーパー孔内面及び縮径変形する変形部内面の夫々に触突可能に管体に外嵌するロックリングとから成り、変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させたことを特徴とする管継手。
  13. 変形部の縮径変形は、変形部の外周をその先端から基端へ向かって摺動圧接する手段により成され、継手本体には、ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様に、前記摺動圧接手段の変形部に対する摺動距離を規制する手段を設けたことを特徴とする請求項12記載の管継手。
  14. 継手本体には、変形部の外周をその先端から基端へ向かい摺動圧接して変形部をその先端へ向かうに従い狭窄する様に縮径変形させる手段を装着したことを特徴とする請求項12記載の管継手。
  15. 上記縮径変形手段は、変形部の先端外周に面取り部を設けると共に、変形部の基端側に近接して変形部より大径な雄ねじ部を設け、一端に開設した管体の挿通口に連続して他端に開設したねじ孔に向かうに従い拡径すると共に、内面が変形部の外周を面取り部から基端へ向かって摺動圧接するテーパー孔を設けたユニオンナットを、そのねじ孔を以て前記雄ねじ部に螺着したことを特徴とする請求項14記載の管継手。
  16. ロックリングの周壁が所定の湾曲度を保持する様にユニオンナットの継手本体に対する螺進距離を規制する手段を設けたことを特徴とする請求項15記載の管継手。
  17. 上記螺進距離規制手段は、ユニオンナットの他端部端面が所定の螺進位置で衝止される障壁を継手本体に外方突設したことを特徴とする請求項16記載の管継手。
  18. 継手本体に設けた挿嵌孔は、奥方に向かうに従い縮径したテーパー状に形成したことを特徴とする請求項12、13、14、15、16又は17記載の管継手。
  19. 継手本体に設けた挿嵌孔の奥方には、管体先端口に挿入連通され、管体先端の内周縁に触突可能なテーパー状の外周面を有する先細り口を設けたことを特徴とする請求項12、13、14、15、16又は17記載の管継手。
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