JP2006029355A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パイプの接続が簡単に行え、また、接続させるパイプが柔らかく伸び易い材質のものであっても、確実な抜け止めを可能とする管継手を提供することを目的とする。
【解決手段】 被接続用のパイプPの端部に挿入させる挿入筒部2を有する継手本体1と、挿入筒部2に外嵌されたパイプPの端部を外周面側から弾発的な締め付け力で締め付けるためのスリット付きの締付環体3と、締付環体3よりもパイプ挿し口10側にパイプ挿し口10に向かって縮径するテーパ内周面7が形成された外筒体6と、テーパ内周面7と締付環体3との間に配設されテーパ内周面7に当接することで縮径しパイプPを外周面側から押圧して抜け止めするリング状抜け止め部材8と、を備えたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、管継手に関するものである。
合成樹脂材からなる給水・給湯用等のパイプを接続させるための管継手として従来知られるものに、図9に示すように、パイプ41の端部に挿入させる挿入筒部42を有する継手本体43と、挿入筒部42に外嵌されたパイプ41の端部を弾発的な締付力で外周面側から締め付けるための締付環体44と、継手本体43に取着され締付環体44に外嵌状となる筒状カバー材45と、筒状カバー材45との間に皿バネ状のリング部材46を挟んで筒状カバー部材45に取着されるキャップ部材47と、を備えたものがある。
リング部材46は、内周側が歯部とされ、歯部が管継手に挿入されたパイプ41の管壁に食い込んで抜け止めするための金属製の部材である。リング部材46は、パイプ41を挿入させるのは容易であるが、引き抜き方向には歯部が立ち上がりパイプ41に食い込むよう、内周側が管継手中心部側へ向かって「く」字形に折り曲げられたものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−314763号公報
図9に示すような従来の管継手は、リング部材46の内周側の歯部がパイプ41に食い込み、その傷(ノッチ)が原因となって、パイプ41に引き抜き力Fが作用した際、パイプ41が切断されるおそれがあるという問題点を有する。
そこで、リング部材46の位置と相対する挿入筒部42の外周面に溝を設けている。つまり、パイプ41に引き抜き力Fが作用し、リング部材46の歯部が立ち上がって歯部がパイプ41に食い込むことにより生ずるパイプ41の縮径(絞り込み)部分が、その溝の中へ入ることを可能とさせ、パイプ41の内周面と挿入筒部42の外周面との引っ掛かりにより、歯部の食い込みを緩和させ、パイプ41が切断されることを防いでいる。
しかし、近年、温水循環式暖房やロードヒーティング等に用いられるパイプにおいては、熱効率を考慮して薄く、さらに、曲げて使う等の施工性を考慮して柔らかくされた樹脂パイプが使用される。例えば、低密度のポリエチレン管や、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管等において改良が行われ、柔らかく扱い易いものとされる傾向がある。
従って、この柔らかく伸びやすいパイプの場合、図9に示すようにパイプに引き抜き力Fが作用すると、挿入筒部42の外周面にパイプ41の内周面が引っ掛からずにパイプ41が伸びて、パイプ41の抜け防止、パイプ41の切断防止の効果が十分に発揮されないというおそれがある。
また、パイプ接続作業において、パイプ41がリング部材46を一旦通過すると、締付環体44による締め付けが行われず施工ミスが生じた場合、リング部材46がパイプ41に食い込んで、パイプ41を管継手から抜き出すことが不可能で、施工やり直しができないという問題点がある。
本発明に係る管継手は、被接続用のパイプの端部に挿入させる挿入筒部を有する継手本体と、該挿入筒部に外嵌された上記パイプの端部を外周面側から弾発的な締め付け力で締め付けるためのスリット付きの締付環体と、該締付環体の弾発力に抗して該締付環体を拡径するように上記スリットに離脱可能に差し込まれると共に挿入される上記パイプの先端部に当接して離脱する拡径片と、該締付環体よりもパイプ挿し口側に該パイプ挿し口に向かって縮径するテーパ内周面が形成された外筒体と、該テーパ内周面と該締付環体との間に配設され該テーパ内周面に当接することで縮径し上記パイプを外周面側から押圧して抜け止めするリング状抜け止め部材と、を備えたものである。
また、上記外筒体には、上記テーパ内周面の小径部に連続する軸心に直交方向の段付面が形成されている。
また、上記抜け止め部材は、断面円形でC形リングとされている。また、上記外筒体は、透明樹脂からなる。
また、上記継手本体の上記挿入筒部の外周面であって上記テーパ内周面の径方向内方側の対応する部分に、上記抜け止め部材の外周面側からの押圧による上記パイプの縮径変形を許容させる凹周溝が形成されたものである。
本発明の管継手によれば、パイプを管継手に挿し入れるのみで迅速に接続が行われ、接続のための工具が不要であり、また、パイプに引き抜き力が作用した場合であっても、パイプが抜け出ることがない。
特に、パイプが柔らかく伸び易い樹脂パイプであっても、抜け止め部材とテーパ内周面とによるテーパ(楔)作用により、抜け止め部材が縮径し、パイプを継手本体の挿入筒部に強固に押し付ける(締め付ける)ことができ、パイプが抜け出ることがない。
また、パイプを管継手に挿し入れたにもかかわらず、万が一、拡径片が締付環体から離脱せず接続の失敗(施行ミス)が生じた場合であっても、締付環体が未だパイプを締め付けていない状態であれば、パイプを管継手から抜くことが可能である。従って、接続のやり直しを簡単かつ迅速に行うことができる。
図1と図2は本発明に係る管継手の実施の一形態を示す縦断面図であり、図1はパイプPの挿入前の状態であり(未接続状態)、図2は挿入後の接続完了状態を示す。
この管継手は、被接続用のパイプPの端部に挿入させる挿入筒部2を有する継手本体1と、挿入筒部2に外嵌されたパイプPの外周面に弾発的に締め付け力をもって密に外嵌するスリット4を有する締付環体(クランプリング)3と、継手本体1に一端部6a側が取着され締付環体3に隙間をもって外嵌状となる外筒体6と、締付環体3の弾発力に抗して締付環体3を拡径するようにスリット4に離脱可能に差し込まれると共に挿入されるパイプPの先端部に当接して離脱する拡径片5と、を備えている。
さらに、パイプ挿し口10側である外筒体6の他端部6b側の内周面には、パイプ挿し口10に向かって縮径するテーパ内周面7が形成されている。なお、図1と図2においては、外筒体6の他端部6b側の内周面に、パイプPに締め付け状態となった締付環体3の外径よりも小径となる小径部7aを有するテーパ内周面7が形成されている。さらに、管継手は、テーパ内周面7と締付環体3の(パイプ挿し口10側の)端面18との間に配設されるリング状抜け止め部材8を備える。
継手本体1は、金属製とすることができ、軸心C方向の一端部側がパイプPとの接続部とされ、他端部側が図外の接続対象となる部材に螺合する接続部(雄ネジ12)が形成されている。なお、この他端部側の接続部の形態はこれ以外でも良く、例えば、雌ネジが形成されたり、一端部側のパイプPとは異径のパイプPを接続させるための(一端部側と同様の)挿入筒部2を有する接続部としてもよい。
挿入筒部2の外径は、パイプPの内径と略同一とされ、挿入筒部2の外周面には、パイプPの内周面を掛止状としてパイプPの抜け止めを(補助)する環状抜止突状部が形成されている。この突状部による抜け止めは、パイプP内部の水圧による抜け出る方向の推進力に抗することができる。さらに、挿入筒部2の外周面には、環状凹溝13が形成され、Oリング等のシール材14が配設され、パイプPの内周面との間で密封する。
締付環体3は、挿入筒部2に外嵌させたパイプPの端部を外周面側から弾発的な締め付け力で締め付けるためのスリット4付きの筒状部材であり、図1に示すように、スリット4に拡径片5が挿入されて接続前において、締付環体3はパイプPの外径よりも大きな内径となるよう拡径弾性変形状態で保持されている。そして、この拡径片5がスリット4から離脱して(外れて)弾性復元力にて締付環体3が縮径し、パイプPを外嵌して締め付ける。なお、自由状態での締付環体3の内径は、パイプPの外径よりも小さく設定されている。
締付環体3は、炭素鋼やバネ鋼等から成り、図4の断面図と図5の正面図に示すように、軸心C方向に1条のスリット4(切り割り部)を有する。また、図4に示すように、スリット4を形成する締付環体3の対面15a,15bは、相互が段付き状とされ、例えば、一方が凸形状(凸部)とされ、他方がその凸部を嵌合させる凹形状(凹部)とされている。これにより、パイプPに対して締め付け力を周方向に途切れることなく作用させることができる。
拡径片5は、管継手を製作する際に、図1と図4と図5に示すように、締付環体3のスリット4に、締付環体3の弾発力に抗して締付環体3を拡径するように離脱可能に差し込まれている。そして、パイプPを接続させる際に、図2に示すように、挿入されるパイプPの先端部が、拡径片5に当接して軸心C方向に押し出され、拡径片5は、スリット4から離脱する。なお、拡径片5は、炭素鋼等の高剛性の鋼材にて作製される。
拡径片5の形状は、例えば図3に示すように、輪郭が凸形状の板片がL字状に曲げられて、一片側の被押圧部21と他片側の規制部23とを有し、被押圧部21は、締付環体3のスリット4に差し込まれて対面15a,15bにて挟持状で、かつ、図5に示すように、締付環体3の内周面から先端部が突出状とされる。規制部23は、被押圧部21より拡大状(膨出状)とされて被押圧部21が挟持され広げられたスリット4の隙間寸法よりも大きな寸法を有し、締付環体3の端面に当接する状態とされる。
締付環体3のパイプPの締め付け動作について、図6により説明すると、パイプPを管継手のパイプ挿し口10側から軸心C方向に沿って管継手に挿入させると、図6(イ)に示すように、パイプPの先端が、拡径片5の被押圧部21の先端部に接触する。そして、そのまま押圧されると拡径片5の規制部23の基端部と締付環体3の端面との接点となる支点Sを中心として拡径片5が揺動する。これにより、図6(ロ)に示すように、拡径片5は締付環体3のスリット4から抜け出る方向に移動する。
さらに、パイプPを軸心C方向に沿って移動させると、図6(ハ)に示すように、パイプPの先端が拡径片5の被押圧部21を押圧し拡径片5を締付環体3のスリット4から離脱させ、図2に示すように、締付環体3が弾性復元力にて縮径すると共にパイプPを外周面側から弾発力でもって締め付ける。これにより、パイプPの先端部に弾発的に嵌合した締付環体3は、パイプPに引き抜き力Fが作用してもパイプPと一体となって移動することとなる。
離脱した拡径片5は、図2に示すように、外筒体6と挿入筒部2との間の収容空間部20に収納される。
外筒体6は、図1に示すように、挿入筒部2と同軸状に配設される直線円筒部材であり、一端部6aが継手本体1の中間部に軸心C廻りに回転自在に取着され、さらに外筒体6は、挿入筒部2の軸心方向中間位置に配設された締付環体3を外嵌し、他端部6bが挿入筒部2の挿し口側先端2aと略同じ軸心C方向位置まで延伸している。
そして、外筒体6の内周面のうち、締付環体3よりも他端部6b側のパイプ挿し口10側に、パイプ挿し口10に向かって縮径するテーパ内周面7が形成されている。
テーパ内周面7は、図7に示すように、締付環体3の外周面と隙間をもって外嵌する外筒体6の直管状の円筒本体部16の内周面から、パイプ挿し口10側に向かって縮径するよう形成され、円筒本体部16の内径と同じ直径である(締付環体3の外径よりも直径が大きい)大径部7bと、大径部7bから縮径し大径部7bより小径の小径部7aと、を有している。なお、図7においては、小径部7aは、締付環体3から拡径片5が離脱してパイプPを締め付けた締付環体3の外径よりも直径が小さくされている。
また、外筒体6の円筒本体部16の内径は、拡径状態にある締付環体3の拡径外径より僅かに大きい。
さらに、外筒体6には、テーパ内周面7の小径部7aに連続する軸心Cに直交方向の段付面9が形成されている。つまり、テーパ内周面7から連続してさらに縮径する円環壁状の段付面9が形成されている。
そして、段付面9の内周端から挿入筒部2と対面状となる円筒内周面17が形成され、その端部が外筒体6の開口端(パイプ挿し口10)となる。
次に、リング状抜け止め部材8は、図1に示すように、管継手の製作の際にテーパ内周面7と締付環体3との間に配設させている。
そして、パイプPと管継手とを接続させた状態(締付環体3にて締め付けた図2の状態)において、パイプPに引き抜き力Fが作用して締付環体3と共に移動すると、図7から図8に示すように、締付環体3のパイプ挿し口10側の端面18により、リング状抜け止め部材8が押圧されてパイプ挿し口10側へ移動し、抜け止め部材8は、テーパ内周面7に当接(押圧)されることで縮径し、パイプPを外周面側から押圧して抜け止めする。
抜け止め部材8は、断面円形でC形リングとされることで、テーパ内周面7に沿ってパイプ挿し口10側へ強制的に移動されることで、C形の抜け止め部材8は縮径し、パイプPを外周面から押圧し、パイプPの外周面に食い込むと共にパイプPを絞る。抜け止め部材8による食い込みは押圧面が円弧形であり、弾性変形を及ぼすのみであって管壁に傷をつけることがない。
抜け止め部材8は、パイプPの引き抜き力Fに抗して断面の(円形の)形状を保持できる程度の硬度を有すれば良く、樹脂製や軟鉄等の鋼製で縮径し易い材質が好ましい。また、抜け止め部材8は、自由状態(外部から荷重が作用しない状態)でパイプPの外径以上の内径としてもよい。また、断面円形の抜け止め部材8の直径は、締付環体3の厚さ寸法と略同じとすることができる。
そして、抜け止め部材8は、図8に示すように、外筒体6の段付面9に当接して位置規制され、抜け止め部材8及び締付環体3が嵌着したパイプPは管継手から抜け出ることがない。
または、抜け止め部材8の内径を、パイプPの外径より小さくしてもよく、この場合でも、締付環体3により抜け止め部材8がテーパ内周面7に押し付けられなければ、抜け止め部材8がパイプPを絞ることがない。つまり、拡径片5が締付環体3から離脱しない限りパイプPの抜き差しが可能となる。
これにより、パイプPを管継手に挿し入れたにもかかわらず、万が一、拡径片5が締付環体3から離脱せず接続の失敗(施行ミス)が生じた場合であっても、締付環体3がパイプPを締め付けていない状態であれば、パイプPを管継手から抜くことが可能である。従って、接続やり直しを簡単かつ迅速に行うことができる。
なお、パイプPに引き抜き力Fが作用し、抜け止め部材8が外筒体6の段付面9を押圧した状態において、継手本体1に一端部6aが取着された外筒体6には、軸心C方向の引っ張り力が作用する。
また、図1に示すように、外筒体6は、円筒本体部16の外周面(内周面であってもよい)に形成した係合部22において継手本体1に取着され、さらに外筒体6は、直管状の円筒本体部16とテーパ内周面7が形成された先端縮径状のテーパ筒部19とを経て、段付面9が形成された端部24を有するため、図8に示すように、抜け止め部材8が段付面9に当接する受圧部と、円筒本体部16の板厚中心線25との距離Hが小さいため、パイプPに作用する引き抜き力Fはそのまま外筒体6に引き抜き力Fに平行な軸力として作用することができる。即ち、外筒体6のパイプ挿し口10側の端部24は、曲げモーメント(曲げ応力)の発生が小さい。即ち、外筒体6は強度的に優れた構造とされている。
従って、外筒体6を樹脂製(エンジニアリングプラスチック)とすることができ、また、外筒体6を透明樹脂とすることができる。例えば、PES(ポリエーテルサルホン)やPPSU(ポリフェニルサルホン)等である。外筒体6を透明とすることで、締付環体3のスリット4からの拡径片5の離脱が行われ、かつ、確実な接続が完了したかを外部から視認することができる。
また、図7と図8に示すように、継手本体1の挿入筒部2の外周面であってテーパ内周面7の径方向内方側の対応する部分に、抜け止め部材8の外周面側からの押圧によるパイプPの縮径変形を許容させる凹周溝11が形成されている。また、凹周溝11の軸心C方向パイプ挿し口10側の側壁上部は角部が形成され、角部は、パイプPの内周面との間で掛止による抜け止めの作用を有する。
つまり、外筒体6のテーパ内周面7は、抜け止め部材8を介して、凹周溝11にパイプPを押し付けるのに必要なだけ縮径させた形状であると言える。
また、締付環体3の内周面には、パイプPの外周面に対する抜け止め加工を施しても良い。具体的には、図示省略するが、締付環体3の内周面に切り込みを形成して粗面加工を施したり、内周面に独立環状、螺旋状又は独立凸状の小突起を形成し、パイプPとの摩擦抵抗を大きくさせればよい。
本発明の管継手において接続されるパイプPとしては、例えば、温水式循環暖房やロードヒーティング用の給水・給湯管に用いられるものがあり、この管継手は、架橋ポリエチレン管やポリブテン管等の合成樹脂によるパイプPに適用することができる。
以上のように、本発明によれば、被接続用のパイプPの端部に挿入させる挿入筒部2を有する継手本体1と、挿入筒部2に外嵌されたパイプPの端部を外周面側から弾発的な締め付け力で締め付けるためのスリット4付きの締付環体3と、締付環体3の弾発力に抗して締付環体3を拡径するようにスリット4に離脱可能に差し込まれると共に挿入されるパイプPの先端部に当接して離脱する拡径片5と、締付環体3よりもパイプ挿し口10側にパイプ挿し口10に向かって縮径するテーパ内周面7が形成された外筒体6と、テーパ内周面7と締付環体3との間に配設されテーパ内周面7に当接することで縮径しパイプPを外周面側から押圧して抜け止めするリング状抜け止め部材8と、を備えたものであるため、パイプPを挿し入れるのみで迅速に接続が行われ、接続のための工具が不要である。また、パイプPに引き抜き力Fが作用した場合であっても、パイプPが抜け出ることがない。
特に、パイプPが柔らかく伸び易い樹脂製であっても、抜け止め部材8とテーパ内周面7とによるテーパ(楔)作用により、抜け止め部材8が縮径し、パイプPを継手本体1の挿入筒部2に強固に押し付ける(締め付ける)ことができ、パイプPが抜け出ることがない。
また、外筒体6には、テーパ内周面7の小径部7aに連続する軸心Cに直交方向の段付面9が形成されているため、パイプPに強い引き抜き力Fが作用しても、抜け止め部材8の移動を規制することができ、抜け止め部材8が継手本体1と外筒体6との間から抜け出ることがなく、しかも、抜け止め部材8をそれ以上パイプPに食い込ませることがない。つまり、大きな引き抜き力FがパイプPに作用しても、管継手とパイプPとを破損させることがない。
抜け止め部材8は、断面円形でC形リングとされているため、抜け止め部材8の外周側部は円弧形状であり、外筒体6のテーパ内周面7にスムーズに誘導され、均一に抜け止め部材8は縮径することが可能で、パイプPを周方向均一な力で押圧することができ、パイプPを確実に抜け止めできる。
さらに、抜け止め部材8の内周側部は円弧形状であり、パイプPに深く鋭い傷(ノッチ)を付けることがなく、しかも、パイプPを強固に押圧することができ、パイプPを確実に抜け止めさせる。
外筒体6は、透明樹脂からなるため、拡径片5の締付環体3からの離脱が外部から視認することができ、接続が確実に行われていることの確認が容易であり、信頼ある接続が可能となる。
また、継手本体1の挿入筒部2の外周面であってテーパ内周面7の径方向内方側の対応する部分に、抜け止め部材8の外周面側からの押圧によるパイプPの縮径変形を許容させる凹周溝11が形成されたものであるため、抜け止め部材8の押圧により、パイプPを凹周溝11において縮径させることで、パイプPと継手本体1の挿入筒部2との引っ掛かりが可能となり、パイプPが抜け出ることがなく、かつ、パイプPを破損させることがない。
本発明に係る管継手の実施の一形態を示す縦断面図である。 管継手にパイプを挿着させた状態を示す縦断面図である。 拡径片の斜視図である。 拡径片にて拡径させた締付環体の縦断面図である。 拡径片にて拡径させた締付環体の正面図である。 締付環体によるパイプの締め付けを説明する説明図である。 管継手の要部断面図である。 パイプに引き抜き力が作用した状態にある管継手の要部断面図である。 従来の管継手の縦断面図である。
符号の説明
1 継手本体
2 挿入筒部
3 締付環体
4 スリット
5 拡径片
6 外筒体
7 テーパ内周面
7a 小径部
8 抜け止め部材
9 段付面
10 パイプ挿し口
11 凹周溝
C 軸心
P パイプ

Claims (5)

  1. 被接続用のパイプ(P)の端部に挿入させる挿入筒部(2)を有する継手本体(1)と、該挿入筒部(2)に外嵌された上記パイプ(P)の端部を外周面側から弾発的な締め付け力で締め付けるためのスリット(4)付きの締付環体(3)と、該締付環体(3)の弾発力に抗して該締付環体(3)を拡径するように上記スリット(4)に離脱可能に差し込まれると共に挿入される上記パイプ(P)の先端部に当接して離脱する拡径片(5)と、該締付環体(3)よりもパイプ挿し口(10)側に該パイプ挿し口(10)に向かって縮径するテーパ内周面(7)が形成された外筒体(6)と、該テーパ内周面(7)と該締付環体(3)との間に配設され該テーパ内周面(7)に当接することで縮径し上記パイプ(P)を外周面側から押圧して抜け止めするリング状抜け止め部材(8)と、を備えたことを特徴とする管継手。
  2. 上記外筒体(6)には、上記テーパ内周面(7)の小径部(7a)に連続する軸心(C)に直交方向の段付面(9)が形成されている請求項1記載の管継手。
  3. 上記抜け止め部材(8)は、断面円形でC形リングとされている請求項1又は2記載の管継手。
  4. 上記外筒体(6)は、透明樹脂からなる請求項1,2又は3記載の管継手。
  5. 上記継手本体(1)の上記挿入筒部(2)の外周面であって上記テーパ内周面(7)の径方向内方側の対応する部分に、上記抜け止め部材(8)の外周面側からの押圧による上記パイプ(P)の縮径変形を許容させる凹周溝(11)が形成された請求項1,2,3又は4記載の管継手。
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