JP4962849B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、管端加工を施した薄肉鋼管などの接続管をワンタッチ操作で接続するための管継手に関する。
給水又は給湯用配管としては、ステンレス鋼管に代表される耐食性に優れた薄肉鋼管が多用されている。このステンレス鋼管を接続するための管継手としては、従来から接続管の端部に加工(管端加工)を施して、その端部を管継手に挿入することが行われている。例えば管端を外周方向に膨張させて円弧状突起を形成する拡管方式が実用に供されている(特許文献1参照)。この管継手によれば、接続管に袋ナットを装着後、接続管の端部を専用の工具(大型の電動工具)で拡管して山状(断面円弧状)突出部を形成し、この突出部の先方をOリングが収容された継手本体に挿入してから袋ナットを締め付けることにより、接続管を前進させて環状突出部でOリングを圧縮させて配管施工が行われる。この拡管方式によれば、接続管の端部にナットをねじ込むだけの作業でよいので、熟練技術がなくとも容易にかつ確実な接続を行えるという利点がある。
この他管端に山状突出部を形成する方式も実用に供されている(特許文献2参照)。この管継手によれば、接続管の端部に山状突出部を形成し、端部外周おねじ部が形成され内周側端部にパッキンが装着された継手本体にナットをねじ込むことにより、ナットのテーパ面とパッキンとでこの突出部を挟着することにより、配管施工が行われる。この方式によれば、接続管の端部にナットをねじ込むだけの作業でよいので、熟練技術がなくとも容易にかつ確実な接続を行えるという利点がある。
これに対して、管端加工を施さない接続管を用いて、ワンタッチ方式で接続する形式の管継手も実用に供されている(特許文献3参照)。この管継手は、基体の大径部の内面に設けられた2条の周溝にOリングを嵌め込み、大径部の縁端にコイルバネと、内側面に直角エッジを有する押圧部材が嵌め込まれた合成樹脂製の内カラーとが配置され、これらをテーパ付外カラーで覆うようにした構造を有する。この管継手によれば、内カラーの先端より接続管が挿入されると、押圧部材が内カラーの先端側に押されるが、押圧部材の外側面が外カラーのテーパ面で押圧されて内側面の直角エッジが接続管に食い込むことにより、管継手と接続管との結合が保持される。この結合状態で接続管に引き抜き力が作用すると、押圧部材はコイルバネの弾発力により外カラーのテーパ部側に押し付けられると共に、そのテーパ部によって押圧部材のエッジが接続管を押圧することにより、接続管の引き抜きが阻止される。この結合状態から、内カラーの先端を内側に押すことにより、押圧部材は外カラーとの接触から解かれ、接続管を引き抜くことができる。特に、押圧部材は、その内向き面に接続管の抜け防止エッジが形成されているので、接続管が硬質の塩化ビニルパイプであってもこの抜け防止エッジが接続管に食い込んで抜け防止機能を有するとされている。
特開平2002−228062号公報(第3〜5頁、図1、図2) 実開昭63−145089号公報(第7〜12頁、図3、図4) 特開平10−122460号公報(第3〜5頁、図1)
特許文献1及び特許文献2に記載された管継手によれば、袋ナットを継手本体に所定のトルクで又は所定の位置まで締め付けた場合でも、ウオーターハンマー現象に起因する水撃圧や継手を含む配管全体の振れなどによって、袋ナットが緩むことがある。袋ナットが緩むと、接続管とパッキンのシール面圧が低下し、その低下した部分からの水漏れが生じる。また袋ナットを締め付けるときに、袋ナットの内面に形成されたテーパ面と接続管の山状突起との摩擦力により接続管が袋ナットと同方向に回転する共回り現象が発生し、特に直管の両端に継手を接続する場合、直管の一端に継手を接続後他端に継手を接続するために袋ナットを締め付けると、その締め付け力が一端側に伝達されて、この側の袋ナットが緩むおそれがある。また袋ナットを使用することにより、その締付工数が加わって、作業工数の増大を伴う。
特許文献3に記載された管継手によれば、接続管とコイルバネの反力で押圧部材がソフトタッチで係止されており、施工後に水圧が付与されて接続管に引張り力が作用すると、押圧部材が外カラーのテーパ面に沿って縮径されて強い引き抜け阻止力を発揮する構造である。そのため、接続管を強固に接続するためには接続管が抜け出る方向に例えば数mm程度移動する場合がある。このように接続管が移動すると、複数の接続部を有する配管では各接続部で接続管の移動を吸収するために曲がりを生じて、接続管の軸心が一致せず、自立性の欠如した配管になるおそれがある。
また、引き抜け阻止のための加工を施されていない接続管を挿入するだけで接続が完了することができるので優れた施工性を備えているが、一方、施工者にとってみれば確実に施工が完了したという確証が得られにくく不安感を感じる構造であるという問題がある。
したがって本発明の目的は、上記の問題点を解消して、優れた施工性を有すると共に、接続管の抜け出しが防止される管継手を提供することである。
本発明の他の目的は、上記の問題点を解消して、優れた施工性を有すると共に、接続管の抜け出しが防止され、しかも接続部で曲がりにくい配管が得られる管継手を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の管継手は、シール部材を内蔵する継手本体と、一端側が前記継手本体に固着されかつ他端側から接続管が挿入されるナット状本体と、管端部に拡管部を有する接続管の挿入動作の過程で前記拡管部により押される複数の抜止部材を円周方向に沿って保持する可動部材と、この挿入動作により圧縮される弾性部材とを有し、前記抜止部材は、山形状に形成され、その内周面にエッジ部を設けられたものである
本発明において、前記弾性部材は線材を一端から他端に向って外径が増大するように巻回して形成された円錐台形状を有する圧縮コイルバネであるとともに、前記可動部材は前記接続管が挿入される側の端部に円周方向に沿って複数の保持片と複数の保持溝が交互に配列され、この保持片の少なくとも一方の側面に前記抜止部材が嵌め込まれる係止部を設けることができる。
本発明において、前記抜止部材は、その外周面に締付リングが装着することができる。
本発明において、前記係止部は、前記抜止部材の前記可動部材に対する相対移動方向が径方向となるように規制する形状とすることができる。
本発明において、前記継手本体を前記ナット状本体と一体化した部材とすることができる。
本発明において、前記可動部材をC字状部材とすることができる。
本発明において、前記ナット状本体の端部に、その内周面に当接する係止片を有するリング部材を装着することができる。
本発明の管継手によれば、接続管を挿入すると、拡管部が抜止部材に突き当たり、抜止部材が径方向に拡径して拡管部に乗り上げつつ可動部材を継手本体の奥側に移動させて弾性部材が圧縮される。次いで抜止部材が拡管部に乗り上げると、弾性部材の復元力を受けて可動部材が押し戻されるので、抜止部材が拡管部に押し付けられ、しかも接続管の端部はシール部材が密着した状態となる。したがって、接続管を管継手に挿入するだけのワンタッチ操作にも係わらず、高い引き抜き阻止力とシール性が得られる。
また抜止部材の内周面に接続管に食い込むエッジ部を設けることにより、より確実に接続管の抜止を行うことができる。
さらに前記ナット状本体の端部に、その内周面に当接する係止片を有するリング部材を装着することにより、接続管の軸心と継手本体の軸心とが一致し、配管の自立性を向上することができる。
以下本発明の第1〜第7の実施の形態を添付図面により説明する。なお、第2〜第7の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分は同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる管継手の縦断面図、図2は同斜視図、図3は可動部材の斜視図、図4は抜止部材の斜視図、図5は抜止部材を装着した可動部材の斜視図、図6は図1の管継手に接続管を挿入する途中の状態を示す断面図、図7は接続管を継手本体の奥まで挿入した状態を示す断面図である。
図1に示すように、管継手1は、両端部が開口した継手本体2と、その外周に固定されるナット状本体3と、継手本体2の内部に装着されるシール部材4と、ナット状本体3の内部に組込まれる可動部材5とそれに保持された抜止部材6と継手本体2の端面と可動部材5との間に介装された弾性部材7を備えている。継手本体2は、外周側の一端部に相手部材(図示を省略)と接合するためのおねじ部21を有し、他端部にナット状本体3を固定するためのおねじ部22を有する。継手本体2の内部には、接続管(図7参照)の先端部を受取るための円周溝23とシール部材4を保持するための円周溝24が形成されている。ナット状本体3は、一端側の端部内周面にめねじ部31を有するとともにその終端から他端部に向かって下り勾配となるテーパ面32を有する。シール部材4としては、例えばゴム製のリップパッキンを使用することができ、また弾性部材7としては、例えば線材を一端から他端に向って外径が増大するように巻回して形成され、その小径側が可動部材5に当接するように設けられた略円錐台状の圧縮コイルバネを使用することができる。
図3に示すように、可動部材5は、一端部がばね座となる円環状のフランジ部51を有するとともに、その端面に円周方向に沿って円弧状の保持片52と矩形状に切り込まれた保持溝53が交互に形成されている。各保持片52の両側面には保持溝53内に突出する三角形状の係止部54が形成されている。
図4に示すように、抜止部材6は、山形部61とその下部に形成された挟着部62を有するとともに、挟着部62の側面に係止部54が嵌め込まれるようにするために、挟着部62の幅は山形部61よりも狭くなっている。挟着部62の内周面621は、接続管の拡管部に嵌装されるようにするために、円弧状に形成されている。この抜止部材6は、図5に示すように、可動部材5の保持溝53に差込まれ、山形部61と挟着部62の間の段差が係止部54に係止され、各保持片52により挟み付けられた状態で可動部材5の内径側に脱落しないように管継手に組込まれる。本実施の形態では前述の通り、係止部54は各保持片52の両側面に形成されているが、抜止部材6が可動部材5の内径側に脱落しなければ、保持片52の少なくとも一方の側面に形成されておればよい。
上記の管継手1による配管の施工手順を図6と図7により説明する。まず、図6に示すように継手本体2にナット状本体3を含む全ての部品を組み込んだ後、同図の右側から、管端部に円弧状断面を有する拡管部12が形成された接続管11(例えばSUS304製鋼管)を挿入する。この接続管の挿入過程において、接続管11の先端がシール部材4の内面の途中まで差込まれるときに、抜止部材6は拡管部12で図面左側に押し込まれるので、ナット状本体3のテーパ面32に沿って移動し(斜めに上昇し)、山形部61の端面611(図4参照)が可動部材5のフランジ部51に当接し、弾性部材7を圧縮する。
次いで図7に示すように、接続管11の先端が継手本体2に突き当たるまで挿入動作を継続すると、拡管部12は抜止部材6の内周面621(図4参照)に嵌まり合い、接続作業が終了する。図7に示すように、接続作業が終了した状態では、弾性部材7は元の状態に復帰するので、その復元力は可動部材5のフランジ部51を介して抜止部材6に伝達される。この復元力により、抜止部材6は図面右側に押されて、その内周面621は拡管部12に密接した状態が現出されるので、接続管11に引き抜き力が作用しても、管継手1から抜け出すことはない。すなわち本実施の形態によれば、接続管を管継手の奥まで挿入するといった実質的なワンタッチ動作で接続作業を行うことができる。また本実施の形態によれば、シール部材4として、リップパッキンを使用するので、管軸が斜めになった状態で接続管が挿入された場合でも、パッキンが接続管と密着するので、所定のパッキン面圧が確保され、高いシール性を維持することができる。
本実施の形態に係る管継手によれば、管切断工程、管端のバリを除去する管端面取り工程、接続管にナット状本体を装着するナット取付け工程、拡管工程、接続管を挿入する挿入工程といった5工程で配管施工を行えるので、従来の拡管方式よりも配管工程を削減することができ(ナットを本締めする本締め工程及びナット締め付け量を確認するインジケータ確認工程を省略でき)、また配管工数も大幅に短縮できる。さらに、接続管11の端部に拡管部12が設けられ、その拡管部12を抜止部材6の一部が乗り越えて機械的に係止することで接続管11を接続する構造であるので、施工後に水圧が加わって接続管11に引き抜け方向の力が作用したときの接続管11の軸方向への移動が従来のワンタッチ継手よりも格段に小さくすることができる。
[第2の実施の形態]
図8は抜止部材の他の例を斜視図、図9は接続管を継手本体の奥まで挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態は、図8に示す抜止部材を使用した以外は第1の実施の形態と同様の構成を有する。この抜止部材6は、山形部61の内側に形成された挟着部62の内周面に複数(例えば4個)のエッジ部622を形成したものである。この抜止部材6を使用することにより、図9に示すように、接続管11が継手本体2の奥まで挿入されると、抜止部材6のエッジ部622が接続管11の外周面に係止されて、接続管の引き抜き阻止力をさらに向上することができる。
[第3の実施の形態]
図10は接続管を継手本体の奥まで挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態は、シール部材4として接続管11に内接するOリングを使用し、弾性部材7として、円筒状に巻回された圧縮コイルばねを使用する点で第2の実施の形態と異なる。また本実施の形態は、ナット状本体3の内周溝33に嵌入された固定リング8の一部を継手本体2の外周溝26に嵌入することにより、継手本体2とナット状本体3を結合した点でも第2の実施の形態と異なる。本実施の形態によれば、シール部材4として接続管11の端部内径側をシールするOリングを使用するので、図10に示す如くシール部材4と弾性部材7(圧縮コイルばね)とを軸方向の位置が同じ位置あるいは近い位置となるように設けることができる。その結果、管端の直管部13を短くすることができ、例えば管端の直管部13の長さが1〜5mmの場合でも、良好なシール性を確保することができる。
[第4の実施の形態]
図11は本発明の第4実施の形態に係わる管継手の縦断面図、図12は抜止部材を装着した可動部材の斜視図、図13は図12のB部を拡大した斜視図、図14は図11の管継手に接続管を挿入する途中の状態を示す断面図、図15は接続管を継手本体の奥まで挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態は、シール部材(Oリング)4を接続管11の外周面に密着させ、弾性部材7を省略するとともに、図12に示す抜止部材と可動部材を使用した以外は第3の実施の形態と同様の構成を有する。図11に示す管継手1では、継手本体2の内部にシール部材4であるOリングが内蔵され、可動部材5はシール部材4と可動部材5の円筒部57とが隣接するように設けられている。また抜止部材6は、図12及び図13に示すようにその外周に例えば円周方向に沿って2条の外周溝63が形成され、そこに締付リング9が装着されている。さらに可動部材5のフランジ部51には、抜止部材6が移動し得る幅をもつガイド溝55が形成されている。
本実施の形態によれば、接続管11が継手本体2に挿入されると、図14に示すように、接続管11の先端が弾性部材5の内面の途中まで差込まれるときに、抜止部材6は拡管部12で継手本体2の奥側に向かって押され、可動部材5のフランジ部51に形成されたガイド溝55に沿って、抜止部材6の右側の外周面がナット状本体3のテーパ面32に沿って移動し(斜めに上昇し)、その先端部が通過する。さらに挿入を続行して、接続管11が継手本体2の奥まで挿入されると、接続管11の外周面はシール部材4の内周面に密着するとともに、シール部材4が可動部材5の円筒部57によって弾性的に圧縮される。そして拡径した抜止部材6はシール部材4の復元力および締付けリング9の復元力によって押し戻されて縮径し、抜止部材6の内周面に形成されたエッジ部が拡管部の外周に押しつけられる。したがって、接続管11に引き抜き力が作用しても、管継手から抜け出すことはより確実に防止される。
[第5の実施の形態]
図16は本発明の第5の実施の形態に係わる管継手の正面図、図17は図16のC−C線断面図、図18は可動部材の斜視図、図19は抜止部材の斜視図、図20は抜止部材を装着した可動部材の斜視図、図21は図16の管継手に接続管を挿入する途中の状態を示す断面図、図22は接続管を継手本体の奥まで挿入した状態を示す断面図である。
図16に示す管継手1は、図18に示す可動部材と図19に示す抜止部材を使用した以外は第1の実施の形態と同様の構成を有する。
本実施の形態において、図18に示す可動部材5は、図3に示すものと同様に一端部がばね座となる円環状のフランジ部51(図17参照)を有するとともに、その端面に円周方向に沿って円弧状の保持片52と矩形状に切り込まれた保持溝53が交互に形成されている。しかしてこの可動部材5は、各保持片52の両側面には保持溝53内に突出する五角形状の係止部54が形成されている点で図3に示すものと異なる。また図19に示す抜止部材6は、山形部61の両側面に、可動部材5の係止部54が嵌り合う形状の規制溝613が形成されている点で図4に示すものと異なる。
上記の抜止部材6を保持した可動部材5を管継手1にセットした後(図17参照)、接続管11を管継手1に挿入すると、接続管11の先端がシール部材4の内面の途中まで差込まれるときに、抜止部材6は拡管部12で上方に持ち上げられて、その端面611(図19参照)が可動部材5のフランジ部51に当接し、弾性部材7を圧縮する(図21参照)。次いで接続管11の先端が継手本体2に突き当たるまで挿入動作を継続すると、拡管部12は抜止部材6の内周面612(図19参照)に嵌まり合い、接続作業が終了する(図22参照)。本実施の形態では、抜止部材6の可動部材5に対する相対移動方向はその規制溝613が可動部材5の係止部54の端面541と接触することによって径方向となるように規制されるので、抜止部材6はナット状本体3のテーパ面32に沿って移動する。したがって抜止部材6の内周面は略全長にわたって接続管11の拡管部12に密接した状態が現出する。
[第6の実施の形態]
図23は、本発明の第6の実施の形態に係わる管継手の断面図、図24は同斜視図(但し接続管は省略されている)、図25は図23の管継手に組込まれるリング部材を示す斜視図である。
本実施の形態は、図25に示すリング部材10を管継手の端部に差込んだ以外は第2の実施の形態と同様の構成を有する。このリング部材10は、円環状部材を複数個に分割した(例えば2分割)円弧状部材であり、基部101とその内径側端面から延出し、先端が肉厚に形成された係止片102を有する。この管継手1によれば、接続管の挿入側(ナット状本体)にこのリング部材10が差込まれ、係止片102の先端部(肉厚部)が継手本体2の端部に形成された内周溝34に嵌め込まれることにより(図23参照)、接続管の軸心と継手本体の軸心とが常に一致し、配管の自立性を高めることができる。なお、本実施の形態では、施工完了後に、接続管11の挿入側にリング部材10を装着してナット状本体に差し込まれるのでリング部材10は複数に分割された円弧状部材としているが、接続管11の拡管部12を形成する前に接続管11を通過させておくことで、単一の円筒状の部材とすることもできる。
[第7の実施の形態]
図26は本発明の第7の実施の形態に係わる管継手の縦断面図、図27は可動部材の斜視図、図28は図26の管継手に接続管を挿入する途中の状態を示す断面図、図29は接続管を継手本体の奥まで挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態では、管継手1は、ナット状本体が一体化されテーパ面32に相当するテーパ面27が内径側に形成された継手本体2を使用するとともに図27に示す可動部材を使用した以外は第1の実施の形態と同様の構成を有する。本実施の形態では、ナット状本体が一体化された継手本体2を使用するので、管継手1の部品点数を削減することができる。また可動部材5は、リング形状の一ヶ所に切り溝56を形成したC字状部材とし、径方向に弾性変形可能とするので、径方向に縮径させて継手本体2の端部開口(図26の右側の開口)から継手本体2の内部にセットすることができる。
本実施の形態における可動部材5は切り溝56を備えているので、継手本体2へ装着された状態では、可動部材5が弾性部材7によってテーパ面28に向かって付勢されることによる縮径する方向の力が作用するが、可動部材5はその縮径方向の力で継手本体2から抜け出すまで変形することがないような剛性を備えていればよい。また、切り溝56に縮径を阻止する部材を嵌込んでもよい。
本発明において、管継手1を構成する主要部材は例えば次の材料で形成することができる。継手本体2は、耐食性及び剛性を必要とするので、例えばSCS材や青銅材により精密鋳造の手法により形成することができる。ナット状本体3も、耐食性及び剛性を必要とするので、例えばSCS材により精密鋳造の手法により形成するか、あるいはオーステナイト系ステンレス鋼により熱間鍛造、冷間鍛造あるいはプレス成形等の塑性加工の手法により形成することができる。
シール部材4は、オレフィン系ゴムで形成することができ、特に耐熱性に優れたエチレンとプロピレン及び架橋用ジエンモノマーとの3元共重合体であるEPDMで形成することが好ましく、また耐熱性とともに耐薬品性にも優れたFKM(フッ素ゴム)で形成することもできる。可動部材5は、ポリオレフィン(例えば架橋PE)等の汎用エンジニアリングプラスチックや、優れた耐熱性を有するPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の特殊エンジニアリングプラスチックで形成することができる。抜止部材6は、接続管より硬質の材料、例えば接続管がオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)の場合は、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420)で形成することが好ましい。弾性部材7として圧縮コイルバネを使用する場合は、この部材をオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成することができる。
上記の実施の形態では、抜止部材6は接続管11の拡管部12に覆い被さるような山形形状の形態の管継手について説明したが、これに限定されず、抜止部材6はその少なくとも一部が拡管部12の最も大径の部分を乗り越えて係止する形状であればよい。また、上記の実施の形態では、継手本体の一方の側に接続用オネジを形成したオネジアダプター継手について記述したが、本発明はこれに限定されず、他の構造(例えば、エルボ状継手)の管継手に適用できることはもちろんである。
本発明の第1の実施の形態に係わる管継手の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる管継手の斜視図である。 図1の管継手に組込まれる可動部材を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA部を拡大した斜視図である。 抜止部材の斜視図である。 抜止部材がセットされた可動部材の斜視図である。 図1の管継手に接続管が挿入される途中の状態を示す断面図である。 図1の管継手に接続管が奥まで挿入された状態を示す断面図である。 抜止部材の他の例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる管継手に接続管が奥まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる管継手に接続管が奥まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係わる管継手の断面図である。 図1の管継手に組込まれる可動部材を示す斜視図である。 図12のB部を拡大した斜視図である。 図11の管継手に接続管が挿入される途中の状態を示す断面図である。 図11の管継手に接続管が奥まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係わる管継手の正面図である。 図16のC−C線断面図である。 図16の管継手に組込まれる可動部材を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のD部を拡大した斜視図である。 抜止部材を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)をE方向からみた斜視図である。 抜止部材がセットされた可動部材の斜視図である。 図16の管継手に接続管が挿入される途中の状態を示す断面図である。 図16の管継手に接続管が奥まで挿入された状態を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係わる管継手の断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係わる管継手の斜視図である。 図1の管継手に組込まれるリング部材を示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係わる管継手の断面図である。 図26の管継手に組込まれる保持部材を示す斜視図である。 図26の管継手に接続管が挿入される途中の状態を示す断面図である。 図26の管継手に接続管が奥まで挿入された状態を示す断面図である。
符号の説明
1:管継手、
2:継手本体、21、22:おねじ部、23、24、25:円周溝、26:外周溝、27:テーパ面
3:ナット状本体、31:めねじ部、32:テーパ面、33:内周溝、34:係止溝
4:シール部材、
5:可動部材、51:フランジ部、52:保持片、53:保持溝、54:係止部、541:端面、55:ガイド溝、56:切り溝、57:円筒部
6:抜止部材、61:山形部、611:端面、612:内周面、613:規制溝、62:挟着部、621:内周面、622:エッジ部、63:外周溝
7:弾性部材、
8:固定リング、
9:締付リング、
10:リング部材、101:基部、102:係止片
11:接続管、12:拡管部、13:直管部

Claims (2)

  1. シール部材を内蔵する継手本体と、一端側が前記継手本体に固着されかつ他端側から接続管が挿入されるナット状本体と、管端部に拡管部を有する接続管の挿入動作の過程で前記拡管部により押される複数の抜止部材を円周方向に沿って保持する可動部材と、この挿入動作により圧縮される弾性部材とを有し、
    前記抜止部材は、山形状に形成され、その内周面にエッジ部を有することを特徴とす管継手。
  2. 前記抜止部材は、その外周面に締付リングが装着されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
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