JP2012241837A - 継ぎ手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シールリング40の筒状締付部42はパイプPの外周に気密状に食い込む。シールリング40の保持部43がロックナット32の係止部36に係止すると、シールリング40とロックナット32が組み付けられて筒状締付部42がロックナット32内に収容された状態に保持される。筒状締付部42がパイプPに気密状に食い込まない不完全シール状態であるときには検知部35がストッパ24から離間し、筒状締付部42がパイプPに気密状に食い込んで正規シール状態になっているときに検知部35がストッパ24に突き当たる。
【選択図】図5
Description
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、シール性能の向上を図ることを目的としている。
前記正規シール状態では、前記筒状締付部の外周面と前記テーパ面が気密状に密着するとともに、前記筒部に形成した角縁部と前記シールリングに形成したシール面とが気密状に密着するところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ロックナットには、前記ロックナットの内面側から外面側へ連通する逃がし孔が形成されているところに特徴を有する。
パイプとの接続は、面接触ではなく、シールリングの筒状締付部を食い込ませるようにしたので、気密性の高いシール性能が発揮される。また、筒状締付部は、係止部と保持部の係止により、ロックナット内に収容された状態に保持されるので、ロックナットと一緒に落下したとしても傷付く虞がない。これにより、シール性能の低下を防止することができる。
ロックナットを挿入方向前方へ移動させる過程では、検知部がストッパに到達する前に正規シール状態となり、これより後は、検知部がストッパに当接するまで正規シール状態が維持されるようにした。したがって、検知部がストッパに当接するまでロックナットを締め付けることをマニュアル上で定めておけば、筒状締付部が確実にパイプに食い込むので、施工作業者の熟練度が低くても、確実に正規シール状態を実現できる。
正規シール状態では、筒状締付部の外周面とテーパ面が気密状に密着するとともに、筒部に形成した角縁部とシールリングに形成したシール面とが気密状に密着するので、シールリングと筒部との間を2箇所で確実にシールできる。
検知部をストッパに突き当てて正規シール状態にした後、一旦、ロックナットを緩め、再び、ロックナットを締め付ける場合には、スペーサを外せばロックナットを増し締めすることができる。
筒状締付部は、封止部材と接触しないので、封止部材によって傷付けられる虞はない。したがって、封止部材を取り付けることに起因してシールリングのシール性能が損なわれることはない。これにより、パイプを接続した状態で冷媒の漏出を確実に防止することができる。また、パイプを接続する際には、封止部材を筒部から外すのであるが、このとき、ロックナットは、筒部から外す必要がないので、作業性が良い。
<請求項6の発明>
ロックナットの内周側の空間で凝結した氷が体積膨張しても、ロックナットの割れを防止することができる。
本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態1の継ぎ手20は、熱交換装置用の閉鎖バルブAに一体的に設けられたものであり、シール機能を有している。閉鎖バルブA(継ぎ手20)は、圧縮機及び凝縮器を備えた室外機B(本発明の構成要件である熱交換機器)と、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機(図示省略)を、金属(銅又は銅合金)製のパイプPで接続し、室外機Bと室内機との間で冷媒(フロンガス)を循環させるようにした家庭用エアコン(熱交換装置)に適用される。
この構成によれば、ロックナット32を締付け方向へねじ込んでシールリング40をパイプPの外周に締め付けてシールすると、シールリング40とパイプPとのシール領域(筒状締付部42がパイプPの外周に気密状に食い込む領域)から後方へ離間した位置では、保持部43がパイプPの外周に接近するように変位し、パイプPが、シールリング40とパイプPとのシール領域を支点として径方向へ首を振るように変位するのを抑える。このとき、保持部43は、パイプPの外周に当接していることが望ましいが、パイプPの外周面との間にシール性能を低下させない程度の僅かな隙間があってもよい。このようにパイプPがシールリング40とパイプPとのシール領域を支点として首を振るように変位するのを規制したことにより、シールリング40とパイプPとのシール領域では不正な変形や位置ずれ等が防止されるので、シールリング40とパイプPとの間では高いシール性能が保たれる。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8〜図10を参照して説明する。本実施形態2の継ぎ手80は、ロックナット32を増し締めできるようにしたものであって、この点が上記実施形態1とは異なっている。その他の構成は上記実施形態1と同じであるため、同じ構成は、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
尚、本実施形態2の継ぎ手80では、スペーサ81a,81b,81cを3枚設けたが、スペーサの数は、1枚でも、2枚でもよく、3枚より多い枚数でもよい。
次に、本発明を具体化した実施形態3を図11を参照して説明する。上記実施形態1の継ぎ手20は室外機Bの閉鎖バルブAに一体的に設けられていたが、本実施形態3の継ぎ手70は、室内機(図示省略)に取り付けられるものである。即ち、継ぎ手の筒部21の前端部には、室内機の管路(図示省略)をロー付けによって接続するための筒状接続部71が一体に形成されている。その他の構成は上記実施形態1と同じであるため、同じ構成は、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
次に、本発明を具体化した実施形態4を図12を参照して説明する。本実施形態4の継ぎ手100は、実施形態1と同じ形態のバルブ本体Vと、実施形態1とは異なる形態のロック部材101とを備えて構成されている。ロック部材101は、実施形態1のロックナット32とは異なる形態のロックナット102と、実施形態1と同じ形態のシールリング40とを合体させて構成されている。ロックナット102には、その内周面(内周側)から外周面(外周側)に連通する複数の逃がし孔103が貫通して形成されている。複数の逃がし孔103は、周方向に間隔を空けて配置されている。尚、逃がし孔103の数は、ロックナット32の大きさや使用環境などに応じて適宜(例えば、2〜3)の数を形成することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)パイプの材料は銅又は銅合金以外の金属でもよい。
(2)シールリングの材料は銅又は銅合金以外の金属でもよい。
(3)シールリングとパイプは異なる材料であってもよい。
(4)筒部とロックナットの材料は真鍮以外の金属であってもよい。
(5)シールリングが最後端位置にあっても、外向き突部の後端部がロックナットから後方へ突出せず、シールリングの全体がロックナットの内部に収容されるようにしてもよい。
(6)シールリングをロックナットに組み付けた状態で、シールリングがロックナットに固定されて動かないようにしてもよい。
(7)シールリングとパイプとのシール部の数は、1箇所だけでもよく、2箇所より多くてもよい。
(8)シールリングと筒部とのシール部の数は、1箇所だけでもよく、2箇所より多くてもよい。
(9)ストッパと検知部の当接形態は、線接触や点接触でもよい。
(10)ストッパと検知部は、全周に亘って連続して当接せずに、周方向において間隔を空けた複数箇所で当接してもよい。
(11)ストッパは、軸線とは斜め方向に傾斜したテーパ面でもよい。
(12)検知部は、軸線とは斜め方向に傾斜したテーパ面でもよい。
(13)本発明は、継ぎ手が、熱交換装置用の閉鎖バルブとは別体の製品として扱われる場合にも適用できる。
(14)本発明は、熱交換装置以外の機器装置に用いられる継ぎ手にも適用できる。
(15)上記実施形態では、係止部をロックナットの内周から内向きに突出する形態としたが、係止部は、ロックナットの内周を凹ませた形態でもよい。この場合、シールリングの外周に形成した凸部を係止部に係止させればよい。
上記実施形態からロック部材L及び継ぎ手20に関して下記の技術思想(発明)Taを抽出することができる。
<背景技術>
特許文献1(特開2002−277003号公報)には、熱交換機器の間をパイプで接続して冷媒を循環させるようにした熱交換装置において、熱交換機器とパイプと接続部分をシール可能な継ぎ手が開示されている。この継ぎ手は、熱交換機器の流路の端部にテーパ状のフレア状シール面を形成し、パイプの接続端部をテーパ状に拡径変形させてフレア状接続部を形成し、熱交換機器のフレア状シール面にパイプのフレア状接続部を密着させてナットで締め付ける構造となっている。
上記の継ぎ手において、筒部にロックナットとシールリングを取り付ける際には、シールリングを筒部の先端部内周に嵌め込み、その状態を保ちながら、ロックナットを筒部にねじ込むことになる。このように、ロックナットとシールリングを別々に取り付ける必要があるため、作業性が良くない。また、シールリングは単に筒部の先端部に嵌め込んでいるだけであるため、ロックナットをねじ込む前にシールリングが筒部から外れ易いという問題がある。
技術思想Taは上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロックナットとシールリングを筒部に取り付ける際の作業性向上を図ることを目的としている。
パイプPが挿入される筒部21の外周にねじ込まれる筒状のロックナット32と、
前記筒部21の内周のテーパ面31に対応するとともに、前記ロックナット32の内周に沿うように配されるシールリング40とを備えて構成され、
前記ロックナット32を締付け方向へねじ込むと、前記ロックナット32で押された前記シールリング40が、前記テーパ面31により前記筒部21の内周に気密状に密着しつつ縮径するように変形するとともに、前記筒部21に挿入されたパイプPの外周に気密状に食い込んで締め付けるようになっているロック部材Lにおいて、
前記ロックナット32の内周には係止部36が形成され、
前記シールリング40の外周には凹部53が形成され、
前記係止部36と前記凹部53との係止により、前記シールリング40が前記ロックナット32から軸方向へ外れるのを規制されているロック部材Lを用いることで、上記課題を解決することができる。
上記の技術思想Ta−1に記載したロック部材Lにおいて、
前記シールリング40のうち、前記筒部21の内周に気密状に密着するとともにパイプPの外周に気密状に食い込む筒状締付部42は、凹部53と係止部36の係止により、ロックナット32内に収容された状態に保持されている構成とすることができる。
この構成のロック部材Lは、シール手段として機能する筒状締付部42が、ロックナット32の内部に収容されて保護されている。したがって、ロックナット32と一緒にシールリング40が落下しても、筒状締付部42に傷が付く虞がなく、シール性能の低下を防止することができる。
技術思想Ta−1又は技術思想Ta-2に記載したロック部材Lと、
パイプPが挿入される筒部21と、
前記筒部21の内周に形成されて、前記シールリング40を縮径方向へ変形させるテーパ面31とを備えることを特徴とする継ぎ手20を用いることで、上記課題を解決することができる。
上記の技術思想Ta−3に記載した継ぎ手20において、
前記筒部21側に設けたストッパ24と、
前記ロックナット32に設けられ、前記シールリング40がパイプPに気密状に食い込まない不完全シール状態であるときには前記ストッパ24から離間し、前記シールリング40がパイプPに気密状に食い込んで正規シール状態になっているときに前記ストッパ24に突き当たる検知部35とを備える構成とすることができる。
上記の技術思想Ta−3または技術思想Ta−4に記載した継ぎ手20において、
前記筒部21に、ロー付けによる接続手段としての筒状接続部71が一体に形成されている構成としてもよい。
この構成の継ぎ手20は、室内機(図示省略)に取り付けることができる。
技術思想Taは上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術思想Taの技術的範囲に含まれる。
(1)パイプの材料は銅又は銅合金以外の金属でもよい。
(2)シールリングの材料は銅又は銅合金以外の金属でもよい。
(3)シールリングとパイプは異なる材料であってもよい。
(4)筒部とロックナットの材料は真鍮以外の金属であってもよい。
(5)シールリングが最後端位置にあっても、外向き突部の後端部がロックナットから後方へ突出せず、シールリングの全体がロックナットの内部に収容されるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、シールリングをロックナットに組み付けた状態で、シールリングがロックナットに対して軸方向へ自由に相対変位し得るようにしたが、シールリングをロックナットに組み付けた状態で、シールリングがロックナットに対して軸方向へ自由に相対変位しないようにしてもよい。尚、この場合でも、ロックナットを回転させて締付け方向へ螺進させれば、シールリングはロックナットに対して相対的に後方へ変位する。
(7)シールリングとパイプとのシール部の数は、1箇所だけでもよく、2箇所より多くてもよい。
(8)シールリングと筒部とのシール部の数は、1箇所だけでもよく、2箇所より多くてもよい。
(9)ストッパと検知部の当接形態は、線接触や点接触でもよい。
(10)ストッパと検知部は、全周に亘って連続して当接せずに、周方向において間隔を空けた複数箇所で当接してもよい。
(11)ストッパは、軸線とは斜め方向に傾斜したテーパ面でもよい。
(12)検知部は、軸線とは斜め方向に傾斜したテーパ面でもよい。
(13)技術思想Taは、ロック部材や継ぎ手が、熱交換装置用の閉鎖バルブとは別体の製品として扱われる場合にも適用できる。
(14)技術思想Taは、熱交換装置以外の機器装置に用いられるロック部材や継ぎ手にも適用できる。
(15)上記実施形態では、係止部をロックナットの内周から内向きに突出する形態としたが、係止部は、ロックナットの内周を凹ませた形態でもよい。この場合、シールリングの外周に形成した凸部を係止部に係止させればよい。
(16)上記実施形態では、筒部をハウジングに一体に形成したが、筒部は、ハウジングとは別体の部品としたものをハウジングに組み付けてもよい。
(17)上記実施形態では、閉鎖バルブが、流路を開閉するための第1弁体(開閉バルブ)と流路内を真空引きするための第2弁体(サービスバルブ)を備えた三方弁である場合について説明したが、技術思想Taは、第2弁体(サービスバルブ)を有しない二方弁にも適用できる。
(18)上記実施形態では、閉鎖バルブが1つの継ぎ手を有する場合について説明したが技術思想Taは、複数の継ぎ手を有する閉鎖バルブにも適用することができる。
(19)上記実施形態では、シールリングが最後端位置にあるときに、外向き突部の後端部がロックナットから後方へ突出するようにしたが、シールリングが最後端位置にあっても、外向き突部の後端部はロックナットから後方へ突出せず、シールリングの全体がロックナットの内部に収容されてもよい。
(20)上記実施形態では、シールリングとパイプとのシール部を、パイプ挿入方向に間隔を空けて2箇所に設けたが、シール部は、1箇所だけでもよく、パイプ挿入方向に間隔を空けた3箇所以上に設けてもよい。
(21)上記実施形態では、シールリングと筒部とのシール部を、パイプ挿入方向に間隔を空けて2箇所に設けたが、シール部は、1箇所だけでもよく、パイプ装入方向に間隔を空けた3箇所以上に設けてもよい。
(22)上記実施形態では、ロックナットを締付け方向へ螺進させる過程では、ロックナットの当接面が筒部の受け面に到達する前にシールリングがパイプに対して正規の締付け状態となり、これ以降は、当接面が受け面に当接するまでシールリングによる正規の締付け状態が保たれる構造とし、その上で、当接面を受け面に当接させるまでロックナットを締め付けることをマニュアル上で義務づけることによって、シールリングが確実にパイプに締め付けられるようにしたが、これに替えて、ロックナットの締付けトルクを管理することで、シールリングが確実にパイプに締め付けられるようにしてもよい。
(23)上記実施形態では、封止面を、筒部に対するパイプの挿入方向において雌ネジ部よりも後方に配置したが、封止面は、パイプの挿入方向において雌ネジ部より前方に配置してもよい。
上記実施形態から閉鎖バルブAに関して下記の技術思想(発明)Tbを抽出することができる。
<背景技術>
特許文献2(特開2005−325872号公報)には、熱交換機器の間をパイプで接続して冷媒を循環させるようにした熱交換装置において、熱交換機器とパイプとを接続する閉鎖バルブが開示されている。この閉鎖バルブは、冷媒の流路が形成されたハウジングと、流路に連通するようにハウジングに形成されてパイプ接続用の継ぎ手を構成する筒部と、流路を開閉するバルブ機能部とを備えている。
ところで、上記のような熱交換装置では、熱交換機器に閉鎖バルブを取り付けるとともに熱交換機器内に冷媒を充填した状態で商取引されるのであるが、パイプを接続するまでの間は、冷媒漏出防止のために、バルブ機能部の弁体によってハウジング内の流路を遮断するとともに、二次的な漏出防止対策として、継ぎ手にも、流路を外気から遮断するための封止手段が設けられる。
室外機B(熱交換機器)に取り付けられるハウジング10と、
前記ハウジング10内に形成された冷媒の流路13と、
前記流路13に連通するように前記ハウジング10に設けられ、パイプ接続用の継ぎ手20を構成する筒部21と、
前記流路13を開閉する第1弁体15(弁体)とを備え、
前記筒部21に取り付けた筒状のロック部材Lにより、前記筒部21にパイプPを接続するようになっている閉鎖バルブAにおいて、
前記筒部21の内周に形成され、前記ロック部材Lを貫通した封止部材60をねじ込むための雌ネジ部28と、
前記筒部21の内周に形成され、前記封止部材60が前記雌ネジ部28にねじ込まれた状態で前記封止部材60の外面を気密状に密着させる封止面29とを備えた閉鎖バルブAを用いることで、上記課題を解決することができる。
上記の技術思想Tb−1に記載した閉鎖バルブAにおいて、
前記筒部21に同軸状にねじ込みにより取り付けられる筒状のロックナット32と、
前記筒部21に挿入されたパイプPを包囲するシールリング40と、
前記筒部21の内周における前記封止面29とは異なる領域に形成され、パイプ挿入方向とは斜めをなすテーパ面31とを備え、
前記ロックナット32を締付け方向へねじ込むと、前記ロックナット32で押された前記シールリング40が、前記テーパ面31により前記筒部21の内周に気密状に密着しつつ縮径するように変形するとともに、前記筒部21に挿入されたパイプPの外周に気密状に食い込んで締め付けるようになっており、
前記シールリング40におけるパイプPへの食い込み部分の内径は、前記雌ネジ部28にねじ込まれた前記封止部材60と非接触となる寸法となっている構成とすることができる。
上記の技術思想Tb−1又は技術思想Tb-2に記載した閉鎖バルブAにおいて、
前記ロックナット32の内周には係止部36が形成され、
前記シールリング40の外周には凹部53が形成され、
前記係止部36と前記凹部53との係止により、前記シールリング40と前記ロックナット32が軸方向への離脱を規制された状態でロック部材Lを構成してもよい。
技術思想Tbは上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術思想Tbの技術的範囲に含まれる。
(1)パイプの材料は銅又は銅合金以外の金属でもよい。
(2)シールリングの材料は銅又は銅合金以外の金属でもよい。
(3)シールリングとパイプは異なる材料であってもよい。
(4)筒部とロックナットの材料は真鍮以外の金属であってもよい。
(5)シールリングが最後端位置にあっても、外向き突部の後端部がロックナットから後方へ突出せず、シールリングの全体がロックナットの内部に収容されるようにしてもよい。
(6)シールリングをロックナットに組み付けた状態で、シールリングがロックナットに固定されて動かないようにしてもよい。尚、この場合でも、ロックナットを回転させて締付け方向へ螺進させれば、シールリングはロックナットに対して相対的に後方へ変位する。
(7)シールリングとパイプとのシール部の数は、1箇所だけでもよく、2箇所より多くてもよい。
(8)シールリングと筒部とのシール部の数は、1箇所だけでもよく、2箇所より多くてもよい。
(9)ストッパと検知部の当接形態は、線接触や点接触でもよい。
(10)ストッパと検知部は、全周に亘って連続して当接せずに、周方向において間隔を空けた複数箇所で当接してもよい。
(11)ストッパは、軸線とは斜め方向に傾斜したテーパ面でもよい。
(12)検知部は、軸線とは斜め方向に傾斜したテーパ面でもよい。
(13)上記実施形態では、係止部をロックナットの内周から内向きに突出する形態としたが、係止部は、ロックナットの内周を凹ませた形態でもよい。この場合、シールリングの外周に形成した凸部を係止部に係止させればよい。
(14)上記実施形態では、筒部をハウジングに一体に形成したが、筒部は、ハウジングとは別体の部品としたものをハウジングに組み付けてもよい。
(15)上記実施形態では、閉鎖バルブが、流路を開閉するための第1弁体(開閉バルブ)と流路内を真空引きするための第2弁体(サービスバルブ)を備えた三方弁である場合について説明したが、技術思想Tbは、第2弁体(サービスバルブ)を有しない二方弁にも適用できる。
(16)上記実施形態では、閉鎖バルブが1つの継ぎ手を有する場合について説明したが、技術思想Tbは、複数の継ぎ手を有する閉鎖バルブにも適用することができる。
(17)上記実施形態1では、封止部材を真鍮製としたが、封止部材の材料は真鍮以外の金属であってもよい。
(18)上記実施形態では、シールリングが最後端位置にあるときに、外向き突部の後端部がロックナットから後方へ突出するようにしたが、シールリングが最後端位置にあっても、外向き突部の後端部はロックナットから後方へ突出せず、シールリングの全体がロックナットの内部に収容されてもよい。
(19)上記実施形態では、シールリングをロックナット内に組み付けた状態に保持し、これを筒部にワンアクションで組み付けるようにしたが、シールリングとロックナットは、組付け状態に保持されず、筒部に別々に組み付けるようにしてもよい。
(20)上記実施形態では、封止面を、継ぎ手に対するパイプの挿入方向において雌ネジ部よりも後方に配置したが、封止面は、パイプの挿入方向において雌ネジ部より前方に配置してもよい。
(21)上記実施形態では、ロックナットを締付け方向へ螺進させる過程では、ロックナットの当接面が筒部の受け面に到達する前にシールリングがパイプに対して正規の締付け状態となり、これ以降は、当接面が受け面に当接するまでシールリングによる正規の締付け状態が保たれる構造とし、その上で、当接面を受け面に当接させるまでロックナットを締め付けることをマニュアル上で義務づけることによって、シールリングが確実にパイプに締め付けられるようにしたが、これに替えて、ロックナットの締付けトルクを管理することで、シールリングが確実にパイプに締め付けられるようにしてもよい。
B…室外機(熱交換機器)
P…パイプ
10…ハウジング
13…流路
15…第1弁体(弁体)
20…継ぎ手
21…筒部
24…ストッパ
26…角縁部
31…テーパ面
32…ロックナット
35…検知部
36…係止部
40…シールリング
42…筒状締付部
43…保持部
46…受圧面
60…封止部材
70,80…継ぎ手
81a,81b,81c…スペーサ
24a,24b,24c,24d…ストッパ
Claims (6)
- パイプが同軸状に挿入されるようになっていて、内周面にパイプの挿入方向前方に向かって縮径するテーパ面が形成された筒部と、
前記筒部にねじ込んで取り付けられ、回転しながら前記挿入方向前方へ移動し得る筒状のロックナットと、
前記筒部内に挿入されたパイプを囲むような筒状をなし、少なくとも一部が前記ロックナット内に収容されるように配置されたシールリングと、
前記シールリングに形成され、パイプの挿入方向後方から前記ロックナットの押圧力を受ける受圧面と、
前記シールリングに形成され、前記シールリングが前記ロックナットに押圧されて前記挿入方向前方へ押し動かされるのに伴い、前記テーパ面に摺接しながら縮径変形してパイプの外周に気密状に食い込む筒状締付部と、
前記筒部側に設けたストッパと、
前記ロックナットに設けられ、前記筒状締付部がパイプに気密状に食い込まない不完全シール状態であるときには前記ストッパから離間し、前記筒状締付部がパイプに気密状に食い込んで正規シール状態になっているときに前記ストッパに突き当たる検知部と、
前記ロックナットの内周に形成した係止部と、
前記シールリングに形成され、前記筒状締付部を前記ロックナット内に収容した状態で前記係止部に係止することにより、前記シールリングと前記ロックナットとを組付け状態に保持する保持部とを備えていることを特徴とする継ぎ手。 - 前記ロックナットを前記挿入方向前方に移動させる過程では、前記検知部が前記ストッパに到達する前に前記筒状締付部が前記正規シール状態となり、この正規シール状態は前記検知部が前記ストッパに当接するまで維持されることを特徴とする請求項1記載の継ぎ手。
- 前記正規シール状態では、前記筒状締付部の外周面と前記テーパ面が気密状に密着するとともに、前記筒部に形成した角縁部と前記シールリングに形成したシール面とが気密状に密着することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の継ぎ手。
- 前記筒部には、取外し可能なスペーサが設けられ、
前記スペーサのうち前記検知部と対向する面が、前記ストッパとなっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の継ぎ手。 - 熱交換機器に取り付けられるハウジングと、前記ハウジング内に形成された冷媒の流路を開閉する弁体とを備えて構成される閉鎖バルブの前記ハウジングに、前記筒部が一体に形成されており、
前記ロックナット内に挿通され且つ前記筒状締付部とは非接触の状態で前記筒部の内周に取り付けられることによって、前記筒部における冷媒の流動を規制可能であって、前記筒部から外すことが可能な封止部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の継ぎ手。 - 前記ロックナットには、前記ロックナットの内面側から外面側へ連通する逃がし孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の継ぎ手。
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