JP2003232474A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2003232474A
JP2003232474A JP2002032923A JP2002032923A JP2003232474A JP 2003232474 A JP2003232474 A JP 2003232474A JP 2002032923 A JP2002032923 A JP 2002032923A JP 2002032923 A JP2002032923 A JP 2002032923A JP 2003232474 A JP2003232474 A JP 2003232474A
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tightening
pipe
diameter
ring
joint body
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JP2002032923A
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English (en)
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Norio Mizuguchi
憲男 水口
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Nasco Fitting Co Ltd
Original Assignee
Nasco Fitting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性及び接続強度の信頼性が高く、火気
を使用せずに済む配管用の継手手段を提供する。 【解決手段】 パイプPを継手本体10に挿入して締付
部材30を螺合すると、複数の締付リング40,50が
縮径してパイプPに食い込むことによりパイプPが接続
状態にロックされるとともに、締付リング40,50が
パイプPに対して水密状態に密着されることによりシー
ルされる。パイプPの接続に際しては、締付部材30を
螺合させるだけなので、火気を使用せずに済む。締付リ
ング40,50はパイプ挿入方向において複数並べられ
ているので、パイプPのロックとシールが複数箇所で行
われることになり、接続強度とシール性の信頼性に優れ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空圧機器・油圧機
器の配管、冷熱空調機等の冷媒ガス充填用の配管、住宅
用の給水・給湯などの水回り設備の配管などに用いられ
る金属製パイプの管継手であって、配管用のパイプを接
続した後はそのパイプは外さない、という形態で使用さ
れる管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配管用のパイプを接続した後はそのパイ
プは外さない、という形態で使用される継手手段とし
て、従来は、パイプの一端に拡径部を形成し、その拡径
部内に接続相手となるパイプを嵌入して接続し、その接
続箇所をロウ付けによりシールするとともに離脱不能に
固定する方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなロウ付けによる接続方法では、パイプや接続部分
に外力が作用したときに、ロウ付け部分にクラックが発
生したり、ロウとパイプとの間に隙間が生じたりするこ
とが懸念されるため、シール性や接続強度の点で信頼性
の向上が望まれていた。また、ロウ付けによる方法では
バーナーを使用するのであるが、建物の内部特に住宅に
おいては火気の使用は避けたいという事情があることか
ら、火気を使用しない接続方法が望まれている。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、シ
ール性及び接続強度の信頼性が高く、火気を使用せずに
済む配管用の継手手段を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
製のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、この
継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材
と、前記継手本体内に挿入された前記パイプを囲むよう
な筒状をなすとともに、パイプ挿入方向に沿って並ぶよ
うに配された複数の金属製の締付リングと、パイプ挿入
方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材の
螺進に伴って前記複数の締付リングを縮径方向へ押圧す
る縮径手段とを備え、この縮径手段により押圧された前
記複数の締付リングが、塑性変形しつつ縮径すること
で、前記パイプの外周に対し遊動規制状態に食い込み及
び/又は水密状態に密着する形態で締め付ける構成とし
た。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記締付部材と、前記複数の締付リングのうち少な
くとも1つの締付リングとには、互いに係止することで
その締付リングを前記締付部材に対して仮組み状態に保
持可能な仮保持手段を備えている構成とした。請求項3
の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記
継手本体と前記締付部材とには、前記締付リングを縮径
させる方向へ前記締付部材を螺進させるのに伴って接近
する一対の当接面が形成されており、前記締付部材の螺
進が前記一対の当接面を当接させる直前まで進んだとこ
ろで、前記締付リングが前記パイプに対して正規の締付
け状態となり、且つその正規の締付け状態となる位置か
ら前記一対の当接面が突き当たる位置までの前記締付部
材の螺進が許容されている構成とした。
【0007】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、前記締付リングの一方の端
部が前記パイプに対する締付部とされ、その締付け部が
前記縮径手段によって縮径させられるのに伴ってその締
付リングの他方の端部が拡径変形を生じるようになって
おり、その拡径変形部が前記締付部材の内面に対して食
い込むことで、その締付部材の回転動作が規制される構
成とした。請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の
いずれかの発明において、前記締付リングと前記パイプ
の双方が銅製であり、前記締付リングの端部における前
記パイプへの締付部が、パイプ挿入方向において径がほ
ぼ一定となった帯状とされている構成とした。請求項6
の発明は、請求項1乃至請求項5の発明において、前記
継手本体の内部には、その継手本体内の流路を開閉する
バルブ機構が設けられている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]パイプを継
手本体に挿入して締付部材を螺合すると、縮径手段によ
り複数の締付リングがパイプに食い込むことによりパイ
プが接続状態にロックされるとともに、締付リングがパ
イプの外周に対して水密状態に密着されることにより継
手本体とパイプの間がシールされる。パイプの接続に際
しては、締付部材を螺合させるだけでよいから、火気を
使用せずに済む。また、締付リングはパイプ挿入方向に
おいて複数並べられているので、パイプのロックとシー
ルが複数箇所で行われることになり、接続強度とシール
性の信頼性に優れている。
【0009】[請求項2の発明]パイプの挿入に先立
ち、筒状をなす締付部材と複数の締付リングは予め継手
本体に仮組みしておくのであるが、複数の締付リングの
うち少なくとも1つの締付リングを締付部材に仮組みし
てユニット化しておくことで、全体の仮組み作業が容易
となる。 [請求項3の発明]締付リングがパイプに対して正規の
締付け状態になった位置から、さらに締付部材の螺進を
進めて一対の当接面同士を突き当てるまでの間、締付リ
ングは更に縮径されるので、パイプに対する締付リング
の締付けが緩むことはない。したがって、パイプの接続
に際しては、一対の当接面が突き当たる位置まで締付部
材を螺進させる、という作業マニュアルを定めておけ
ば、作業者が作業が完了したか否かを目視によって容易
且つ確実に判別することができる。
【0010】[請求項4の発明]締付部材は締付リング
の拡径変形部の食い込みによって回転規制されるように
なっているので、締付部材が緩むことがなく、パイプに
対する締付リングの締付け状態が確実に保持される。 [請求項5の発明]締付リングとパイプの双方が硬度の
低い銅製である場合には、パイプに対する締付リングの
食い込みが比較的弱いため、密着性の低下が懸念される
が、本発明では、締付リングの締付部を径が一定の帯状
としたので、締付リングとパイプとの密着領域がパイプ
挿入方向において長くなり、高いシール性が確保され
る。[請求項6の発明]継手本体内の流路を開閉するバ
ルブ機構を設けたので、パイプを外したときに、パイプ
とは反対側に接続された配管内の流体が漏出することを
防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明す
る。本実施形態の管継手Jは、主として空圧機器・油圧
機器等の流体圧作動機器の配管に用いられる銅製(銅以
外にもステンレスなどの他の金属でもよい)のパイプP
を接続させるために用いられる。この他には、冷熱空調
機等の冷媒ガス充填用に用いられる金属製のパイプP
や、住宅用の給水・給湯などの水回り設備の配管に用い
られる金属製のパイプPを接続させる場合にも適用する
ことができる。また、本実施形態の管継手Jは、一旦パ
イプPを接続した後はそのパイプPは外さないことを前
提とした配管に使用されるものである。
【0012】管継手Jは、金属製の継手本体10、金属
製の締付部材30、及び金属製の2つの締付リング4
0,50から構成されている。尚、以下の説明において
は、便宜上、図における右側を前側ということにする。
また、前後方向、即ち管継手Jの軸線と平行な方向を、
軸方向ということにする。継手本体10は、全体として
筒状をなし、その外周前端部には雄ネジ部11が形成さ
れ、この雄ネジ部11を相手側配管部材(図示せず)に
螺合することにより管継手Jがその相手側配管部材に接
続されるようになっている。継手本体10の後端部外周
には、締付部材30を螺合させるための雄ネジ部12が
形成されている。さらに、継手本体10の外周における
前後両雄ネジ部11,12の中間位置には、正六角形の
治具嵌合部13が形成され、この治具嵌合部13の後端
面には、軸方向に対して直交する平坦な当接面14が形
成されている。
【0013】継手本体10の中心孔のうち略前半部分
は、パイプPの内径と同じかそれよりも少し径の大きい
円形の流通孔15とされており、中心孔のうち略後半部
分は、流通孔15よりも径が大きく且つ流通孔15と同
心の円形をなす接続孔16とされている。接続孔16内
には後方からパイプPの前端部が挿入されるようになっ
ている。流通孔15と接続孔16との境界部では段差状
に径が異なり、接続孔16の奥端面(前端面)は軸方向
と直交するストッパ17とされている。
【0014】接続孔16の前端側部分は、前方に向かっ
て縮径する前部テーパ孔18とされており、この前部テ
ーパ孔18の後端の内径(前部テーパ孔18の最大内
径)はパイプPの外径よりも僅かに大きく、前部テーパ
孔18の前端の内径(前部テーパ孔18の最小内径)は
パイプPの外径よりも僅かに小さく設定されている。接
続孔16の中央部分は、その前端から後端まで一定の径
寸法とされた定径孔19とされている。接続孔16の後
端側部分は、後方に向かって拡径する後部テーパ孔20
とされ、この後部テーパ孔20の内周面はテーパ面21
(本発明の構成要件である縮径手段)とされている。ま
た、後部テーパ孔20の前端と定径孔19の後端とは弧
状部22を介して滑らかに連なっている。
【0015】締付部材30は、継手本体10に対しその
後側の雄ネジ部12に螺合されることで組み付けられる
ようにしたものであり、締付部材30の内周の略前半部
分には雄ネジ部12に螺合される雌ネジ部31が形成さ
れている。締付部材30の内周のうち雌ネジ部31の後
方領域には、内径が一定の円形の収容孔32が形成され
ている。また、この収容孔32の後端には、全周に亘っ
て内側へ収容孔32と同心の円形に突出する内向き突部
33(本発明の構成要件である仮保持手段)が形成され
ており、この内向き突部33の前端面内周縁には、テー
パ状の誘導面34が形成されている。さらに、この内向
き突部33の後方には、内向き突部33の最小内径より
も径が大きい逃がし孔35が、収容孔32及び内向き突
部33と同心の円形状に形成されている。そして、この
逃がし孔35の後方、即ち締付部材30の内周の最後端
には、収容孔32と同心の円形をなすとともに、内径が
パイプPの外径よりも僅かに大きく且つ逃がし孔35の
内径よりも小さい寸法の挿入孔36が、締付部材30の
後端面に開口して形成されている。尚、締付部材30の
外周は、継手本体10の治具嵌合部13と同じく、正六
角形をなす治具嵌合部37とされている。また、この治
具嵌合部37の前端面は、軸方向と直交する平坦な当接
面38とされていて、この当接面38は継手本体10の
当接面14に対し当接可能となっている。
【0016】2つの締付リング40、50は、継手本体
10内に挿入されたパイプPを囲むような円筒状をなす
とともに、軸方向(パイプ挿入方向)に沿って前後に並
ぶように配されており、いずれも銅製とされている。前
側に配される第1締付リング40の外周面には、テーパ
面41(本発明の構成要件である縮径手段)が、第1締
付リング40のほぼ全長に亘り前方に向かって縮径する
形態で形成されている。このテーパ面41の傾斜角度
は、継手本体10のテーパ面21よりも大きく設定され
ている。また、第1締付リング40の内周のうち、前端
側部分は外周側のテーパ面41と略平行なテーパ状傾斜
面42とされ、中央部分は、テーパ状傾斜面42の後端
の内径よりも径の大きい定径面43とされ、このテーパ
状傾斜面42の後端と定径面43との境界部分には、斜
め前内向きに尖ったエッジ状の食い込み部44が全周に
亘って連続して形成されている。食い込み部44の最小
内径即ち定径面43の内径は、パイプPの外径より僅か
に大きい寸法とされている。
【0017】第1締付リング40の内周の後端側部分
は、前方に向かって縮径するテーパ面45(本発明の構
成要件である縮径手段)とされている。この内周のテー
パ面45の傾斜角度は、上記外面側のテーパ面41より
も大きい角度に設定されている。また、内周側のテーパ
面45の前端と定径面43の後端とは弧状面46を介し
て滑らかに連なっている。さらに、第1締付リング40
の前端部には、外径及び内径がいずれも一定のままで前
方へ僅かに突出する締付部47が、全周に亘って連続し
て形成されている。この締付部47の外径は、継手本体
10のテーパ面21の最大内径よりも小さく且つ最小内
径よりも大きい寸法とされており、締付部47の内径
は、パイプPの外径よりも僅かに大きい寸法とされてい
る。
【0018】後側に配される第2締付リング50の外周
のうち、略前半部分には、テーパ面51(本発明の構成
要件である縮径手段)が、前方に向かって縮径する形態
で形成されている。このテーパ面51の傾斜角度は、第
1締付リング40の内周後端側のテーパ面45よりも小
さく設定されている。第2締付リング50の外周のうち
略中央部には、拡径変形部52が全周に亘って突出する
形態で形成されている。この拡径変形部52の外径は、
締付部材30の収容孔32の内径よりも僅かに小さい寸
法とされている。さらに、第2締付リング50の外周後
端縁には外向き突部53(本発明の構成要件である仮保
持手段)が形成されている。この外向き突部53の外径
は、締付部材30の内向き突部33の内径よりも僅かに
大きい寸法とされている。尚、第2締付リング50の内
周は、前方に向かって縮径するテーパ面54となってお
り、このテーパ面54の傾斜角度は、外周のテーパ面5
1よりも小さい角度とされている。
【0019】また、第2締付リング50の前端部には、
外径及び内径がいずれも一定のままで前方へ僅かに突出
する締付部55が、全周に亘って連続して形成されてい
る。この締付部55の外径は、第1締付リング40の内
周のテーパ面45の最大内径よりも小さく且つその最小
内径よりも大きい寸法とされている。また、この締付部
55の内径は、パイプPの外径よりも僅かに大きい寸法
とされている。次に、本実施形態の作用を説明する。
【0020】パイプPを接続する際には、予め、締付部
材30に対し第2締付リング50を前方から挿入し、仮
保持状態にしておく。挿入したとき、第2締付リング5
0の外向き突部53が締付部材30の内向き突部33に
突き当たるが、双方の径の寸法差はごく僅かであるか
ら、第2締付リング50を軸方向に指で押せば、誘導面
34の傾斜により外向き突部53が僅かに弾性的に縮径
変位しつつ内向き突部33を通過し、通過後は、弾性復
帰した外向き突部53が締付部材30の逃がし孔35内
に収容される。この状態では、外向き突部53が内向き
突部33と挿入孔36の開口縁部との間で前後に挟まれ
るので、第2締付リング50が締付部材30に対して離
脱規制された状態に仮保持される。
【0021】この後、継手本体10に対し後方から第1
締付リング40をセットする。セットした状態では、図
3に示すように、第1締付リング40の前端の締付部4
7が継手本体10のテーパ面21に当接する。次に、こ
の状態から、上記締付部材30と第2締付リング50を
後方から継手本体10に仮組みする。仮組みは、締付部
材30の雌ネジ部31を継手本体10の雄ネジ部12に
螺合させて行う。仮組み状態では、図3に示すように、
第2締付リング50の前端の締付部55が、第1締付リ
ング40の内周のテーパ面45に当接する。この仮組み
状態では、両締付リング40,50は、まだ変形してい
ない。また、締付部材30の当接面38は継手本体10
の当接面よりも後方に離間した位置にある。
【0022】このように仮組みした管継手Jに対して後
方からパイプPの前端部を挿入する。挿入されたパイプ
Pは、締付部材30の挿入孔36、第2締付リング5
0、第1締付リング40を順に通過して、継手本体10
の定径孔19及び前部テーパ孔18内に進入し、パイプ
Pの前端が前部テーパ孔18の内周面の途中に当たった
ところで、手作業によるパイプPの挿入を終了する。こ
の後、継手本体10の治具嵌合部13と締付部材30の
治具嵌合部37に、スパナなどの治具(図示せず)を嵌
合させ、締付部材30を前方へ螺進させる方向に回転さ
せる。この締付部材30の螺進に伴い、両締付リング4
0,50が縮径するように塑性変形させられてパイプP
の外周を締め付ける。即ち、締付部材30は、前進しつ
つ、その内向き突部33により第2締付リング50を前
方へ押圧し、その第2締付リング50の前端の締付部5
5が第1締付リング40の内周のテーパ面45を前方へ
押圧し、その第1締付リング40の前端の締付部47は
継手本体10のテーパ面21に当接して前止まりされ
る。
【0023】これにより、第1締付リング40の前端の
締付部47が、前進しながら、継手本体10のテーパ面
21の傾斜及び弧状部22の曲面にしたがって縮径変形
させられつつパイプPの外周に食い込むとともに、パイ
プPの外周部と締付部47の双方が塑性変形を生じつつ
互いに隙間なく水密状に密着される。一方、この締付部
47の外周と継手本体10の内周との間でも、隙間なく
水密状に密着した状態となる。また、これに伴い、第1
締付リング40の食い込み部44が縮径してパイプPの
外周に対して楔のように食い込むと共に水密状に密着し
た状態となる。そして、外周側のテーパ面41における
食い込み部44と対応する部分も、継手本体10のテー
パ面21に対して水密状に密着する。
【0024】また、この第1締付リング40の締付け動
作とほぼ同時に、第2締付リング50の前端の締付部5
5が、第1締付リング40に追従するように前進しなが
ら、第1締付リング40の内周のテーパ面45の傾斜及
び弧状面46の曲面にしたがって縮径変形させられつつ
パイプPの外周に食い込むとともに、パイプPの外周と
締付部55の双方が塑性変形を生じつつ互いに隙間なく
水密状に密着される。また、第2締付リング50の締付
部55の外周と第1締付リング40の内周のテーパ面4
5との間でも、隙間なく水密状に密着した状態となる。
【0025】上記のように両締付リング40,50の縮
径が進んで締付リング40,50がパイプPに対して正
規の締付け状態になると、各締付リング40,50の締
付部47,55の前端及び食い込み部44がパイプPの
外周に対して食い込むことにより、パイプPの後方への
遊動、即ち管継手Jからの抜けが規制され、パイプPは
確実に接続状態にロックされる。同時に、各締付リング
40,50の締付部47,55及び食い込み部44がパ
イプPの外周に密着することで、締付リング40,50
の内周とパイプPの外周との隙間が水密状にシールされ
た状態になるとともに、継手本体10の内周後端部と第
1締付リング40の外周前端部との間、及び第1締付リ
ング40の内周後端部と第2締付リング50の外周前端
部との間も、水密状にシールされる。
【0026】尚、第1締付リング40の後端面と第2締
付リング50の外向き突部53の前端面との間、外向き
突部53の後端面と内向き突部33の前端面との間にお
いても、夫々、隙間なく水密状に密着した状態となる。
また、継手本体10と第1締付リング40のテーパ面2
1,41同士は、第1締付リング40のテーパ面41の
前端から継手本体10のテーパ面21の後端に至る範囲
で面接触しており、同様に、第1締付リング40と第2
締付リング50のテーパ面45,51同士は、第2締付
リング50のテーパ面51の前端から第1締付リング4
0のテーパ面44の後端に至る範囲で面接触している。
【0027】締付部材30の螺進が進む過程では、両当
接面14,38が当接する直前で、上記のように締付リ
ング40,50がパイプPに対して正規の締付け状態と
なるが、作業者は、このまま締付部材30の螺進(締付
け)操作を続ける。そして、当接面14,38同士が突
き当たってそれ以上締付部材30を螺進させることがで
きなくなったところで、パイプPの接続作業が完了す
る。尚、両締付リング40,50によって締め付けられ
たパイプPは、これらの締付リング40,50と一体と
なって前進する。このとき、パイプPの前端部は、継手
本体10の前部テーパ孔18の内周に対し、摺接しつつ
その傾斜にしたがって縮径するように塑性変形させられ
て密着した状態となる。したがって、このパイプPの前
端部外周と継手本体10の前部テーパ孔18の内周との
間でも水密状にシールされた状態となる。
【0028】さて、パイプPの接続作業が完了した状態
では、第2締付リング50の拡径変形部52が、その締
付部55の縮径変形に伴って拡径変形を生じ、締付部材
30の内周、即ち収容孔32の内周後端及び内向き突部
33の前端面に対して塑性変形しつつ食い込む(図2を
参照)。このとき、締付部材30の内周も塑性変形を来
す。この締付部材30に対する拡径変形部52の食い込
みにより、締付部材30の回転、即ち後方への螺進動作
が規制され、締付部材30は、その当接面38を継手本
体10の当接面14に密着させた作業完了位置にロック
される。尚、締付部材30は、当接面14,38同士の
密着に起因する静摩擦によっても回転規制される。この
ように締付部材30が回転不能にロックされることで、
両締付リング40,50もパイプPに対して正規の締付
け状態にロックされる。
【0029】上述のように本実施形態においては、パイ
プPの接続に際しては、締付部材30を継手本体10に
螺合させるだけでよいから、ロウ付けによって接続する
場合のように火気を使用せずに済む。また、締付リング
40,50はパイプ挿入方向において2つ並べられてい
るとともに、第1締付リング40は前後2箇所でパイプ
Pの外周を締め付けているので、パイプPの外周におけ
るロックとシールが合計3箇所で行われることになり、
接続強度とシール性の信頼性に優れている。
【0030】また、管継手Jを仮組みする際には、2つ
の締付リング40,50のうち一方の締付リング50を
予め締付部材30に仮組みしてユニット化しておくよう
にしたので、全体の仮組み作業が容易となる。また、パ
イプPの接続に際しては、一対の当接面14,38が突
き当たる位置まで締付部材30を螺進させる、という作
業マニュアルを定めることができるので、作業者が作業
が完了したか否かを目視によって容易且つ確実に判別す
ることができる。
【0031】また、締付部材30は締付リング50の拡
径変形部52の食い込みによって回転規制されるように
なっているので、締付部材30が緩むことがなく、パイ
プPに対する締付リング40,50の締付け状態が確実
に保持される。また、締付リング40,50とパイプP
の双方が硬度の低い銅製であるため、パイプPに対する
締付リング40,50の食い込みが比較的弱く、密着性
の低下が懸念されるのであるが、本実施形態では、締付
リング40,50の締付部47,55を径が一定の帯状
としたので、締付リング40,50とパイプPとの密着
領域がパイプ挿入方向において長くなり、高いシール性
が確保されている。
【0032】[実施形態2]以下、本発明を具体化した
実施形態2を図8及び図9を参照して説明する。本実施
形態2の管継手60は、上記実施形態1の管継手Jにバ
ルブ機構61を設けたものであって、継手本体62の内
周に筒状弁体63を軸方向への移動可能に設けるととも
に、継手本体62の前端部に形成した雌ネジ孔64に弁
杆65の前端を螺合により固定して構成されている。
尚、その他の構成については上記実施形態1と同じであ
るため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、
作用及び効果の説明は省略する。尚、この実施形態2の
バルブ機構61を備えた管継手60(以下の実施形態
3,4の管継手80,100も同様)は、例えばエアコ
ンの冷媒用の配管に用いられ、パイプPを接続した状態
ではバルブ機構61が開弁状態となって冷媒の流通が可
能となり、エアコンの交換などのために一時的にパイプ
Pを外す際には、締付部材30を緩めるのに伴ってバル
ブ機構61が自動的に閉弁されることで冷媒の漏出を防
止するようにしたものである。
【0033】筒状弁体63は、後端部内周にテーパ面6
6を有し、このテーパ面66が第1締付リング40の外
周のテーパ面41に当接されている。また、筒状弁体6
3の前端部外周にはOリング67が装着され、このOリ
ング67が継手本体63の内周に密着することにより、
筒状弁体63と継手本体62との隙間が水密状にシール
されている。かかる筒状弁体63は、閉弁用バネ68に
よって後方、即ち筒状弁体63のテーパ面66を第1締
付リング40のテーパ面41に押圧する方向へ付勢され
ている。また、筒状弁体の63前端部の開口部は、前方
へ向かって縮径するようなテーパ状の弁口69となって
いる。弁杆65の後端部外周は、前方へ向かって縮径し
たテーパ状をなす弁座70となっており、この弁座70
のテーパの勾配は弁口69のテーパの勾配と同じ角度に
設定されている。また、弁座70にはOリング71が装
着されており、このOリング71が弁口69の内周面に
密着することにより、弁座70と弁口69との間が水密
状にシールされるようになっている。尚、継手本体62
の後端部には、雌ネジ孔64よりも外周側において複数
の通孔72が前後に貫通して形成されており、この通孔
72を介して、継手本体62に内嵌されたパイプPと、
継手本体の前端部の雄ネジ部11に螺合された相手側配
管部材(図示せず)とが連通されるようになっている。
【0034】締付部材30を締め付ける前の状態では、
図8に示すように、筒状弁体63は閉弁用バネ68の付
勢によってその弁口69を弁座70に当接させた状態、
即ちバルブ機構61が閉弁された状態に保持されてい
る。したがって、パイプPと相手側配管部材との間で流
体の流通は行われない。この状態から締付部材30を締
め付けて前方へ螺進させると、上記実施形態1で説明し
たように両締付リング40,50がテーパ面45,51
によって縮径されられてパイプPの外周に締め付けら
れ、この締め付けによりパイプPは後方への遊動を規制
された接続状態にロックされるとともに、各締付リング
40,50とパイプPの外周との間、両締付リング4
0,50のテーパ面45,51同士の間、第1締付リン
グ40のテーパ面41と筒状弁体63のテーパ面66と
の間において、水密状にシールされた状態となる。さら
に、筒状弁体63の前端に形成したテーパ状のシール面
63Aが、継手本体62の内周に形成したテーパ状のシ
ール面62Aに対して水密状に密着し、筒状弁体63の
外周のOリング67と協動して筒状弁体63と継手本体
62との隙間をシールする。また、締付部材30の螺進
に伴い、筒状弁体63は、両締付リング40,50に押
されることにより閉弁用バネ68の付勢に抗して前方へ
移動するため、弁口69の内周が弁座70から離間す
る。これにより、バルブ機構61が自動的に開弁された
状態となる(図9を参照)。そして、この状態から締付
部材30を緩めると、筒状弁体63が閉弁用バネ68の
付勢により後方へ移動してその弁口69の内周が弁座7
0に当接し、バルブ機構61が自動的に閉弁状態とな
る。
【0035】[実施形態3]以下、本発明を具体化した
実施形態3を図10及び図11を参照して説明する。本
実施形態3の管継手80は、上記実施形態1の管継手J
にバルブ機構81を設けたものである。尚、その他の構
成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構
成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の
説明は省略する。
【0036】継手本体82の内周におけるパイプ挿入領
域よりも前方(奥方)には、前方に向かって縮径した弁
口83が形成され、継手本体82の外周の治具嵌合部8
4よりも前方の位置には周方向の受け部85が突出形成
され、継手本体82の外周前端部にはOリング86が装
着されている。継手本体82の前端部外周には筒状の螺
進体87が相対回転及び軸方向の移動を可能に装着され
ている。この螺進体87の内周には継手本体82のOリ
ング86が密着しており、これにより、螺進体87の内
周と継手本体82の外周との隙間が水密状にシールされ
ている。螺進体87の内周の支持壁88には雌ネジ孔8
9が形成され、この雌ネジ孔89には弁杆90の前端部
が螺合されている。弁杆90の後端部外周は、前方へ向
かって縮径したテーパ状をなす弁座91となっており、
この弁座91のテーパの勾配は弁口83のテーパの勾配
と同じ角度に設定されている。また、弁座91にはOリ
ング92が装着されており、このOリング92が弁口8
3の内周面に密着することにより、弁座91と弁口83
との間が水密状にシールされるようになっている。尚、
支持壁88には、雌ネジ孔89よりも外周側において複
数の通孔94が前後に貫通して形成されており、この通
孔94を介して、継手本体82に内嵌されたパイプP
と、継手本体82の前端部の雌ネジ部95に螺合された
相手側配管部材(図示せず)とが連通されるようになっ
ている。また、螺進体87の外周には雄ネジ部96が形
成され、この雄ネジ部96にはバルブ開閉ナット97が
螺合されている。バネ部開閉ナット97は、その後端の
係止部98を受け部85に対して後方から係止させるこ
とで継手本体に対する後方への遊動が規制されていると
ともに、螺進体87と受け部85との間に装着した遊動
規制バネ99の付勢により前方への遊動が規制されてい
る。尚、バルブ開閉ナット97は継手本体82に対して
相対回転し得るようになっている。
【0037】螺進体87を最も前方へ位置された状態で
は、図10に示すように、螺進体87と一体の弁座91
が弁口83の内周に当接することによって、バルブ機構
81は閉弁されている。この状態から、バルブ開閉ナッ
ト97と螺進体87とを相対回転させることで螺進体8
7を後方へ螺進させると、螺進体87と一体に後方移動
した弁座91が弁口83の内周から離間し、図11に示
すようにバルブ機構81が開弁される。この状態では、
継手本体82の前端に形成したテーパ状のシール面82
Aが、螺進体87の内周に形成したテーパ状のシール面
87Aに対して水密状に密着し、継手本体82の外周の
Oリング86と協動して継手本体82と螺進体87との
隙間をシールする。尚、このバルブ機構81の開閉は、
管継手80に対するパイプPの接続とは独立して行われ
る。
【0038】[実施形態4]以下、本発明を具体化した
実施形態4を図12を参照して説明する。本実施形態4
の管継手100は、上記実施形態3の管継手80におい
て、バルブ開閉ナット101を継手本体82に対して遊
動規制する手段を変更したものである。本実施形態4で
は実施形態3の遊動規制バネ98に替えて、バルブ開閉
ナット101の内周に嵌着したC形リング102を受け
部85に対して前方から係止させることで、継手本体8
2に対するバルブ開閉ナット101の後方への遊動を規
制するようになっている。尚、その他の構成については
上記実施形態1と同じであるため、同じ構成について
は、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略
する。
【0039】[実施形態5]以下、本発明を具体化した
実施形態5を図13を参照して説明する。本実施形態5
は上記実施形態1における第2締付リング50の前端の
締付部55を、斜め前方中心側(図13においては斜め
右下方向)に向かってエッジ状に尖った食い込み部56
としたものである。パイプPを接続した状態では、この
食い込み部56がパイプPの外周に対して斜め前方、即
ちパイプPの挿入方向と概ね同じ方向に楔のように食い
込むようになるため、パイプPは確実に抜止めされる。
尚、このパイプPの外周に食い込み部56を食い込ませ
る構造は、実施形態1における第1締付リング40にも
適用することができ、実施形態2〜実施形態4の各締付
リングにも適用することができる。尚、その他の構成に
ついては上記実施形態1と同じであるため、同じ構成に
ついては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明
は省略する。
【0040】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では締付リングを2つ設けたが、本
発明によれば、3つ以上の締付リングを設けてもよい。 (2)上記実施形態では第1締付リングが2カ所におい
てパイプに食い込み、第2締付リングが1カ所だけでパ
イプに食い込むようにしたが、本発明によれば、双方の
締付リングが1カ所ずつキャビティパイプに食い込むよ
うにしてもよく、2カ所又は3カ所以上においてパイプ
に食い込むようにしてもよい。
【0041】(3)上記実施形態では縮径手段のテーパ
面を継手本体と両締付リングに設けたが、本発明によれ
ば、テーパ面は、締付部材と両締付リングに設けてもよ
く、継手本体と締付部材と両締付リングの全てに設けて
もよい。 (4)上記実施形態では縮径手段のテーパ面をパイプ挿
入方向前方に向かって縮径する形態としたが、本発明に
よれば、テーパ面をパイプ挿入方向後方に向かって縮径
する形態としてもよく、パイプ挿入方向前方に向かって
縮径するテーパ面とパイプ挿入方向後方に向かって縮径
するテーパ面とを組み合わせた縮径手段としてもよい。
【0042】(5)上記実施形態では締付部材の螺合作
業が完了したことを当接面同士が突き当たったか否かに
基づいて判別するようにしたが、本発明によれば、当接
面同士の突き当てによらず、継手本体の外周面に着色を
施し、その着色領域が締付部材によって隠れて見えなく
なった状態を作業完了であると設定してもよい。 (6)上記実施形態では締付リングとパイプの双方を銅
製としたが、本発明はば、締付リングとパイプの一方又
は両方が銅以外の金属である場合にも適用することがで
きる。
【0043】(7)上記実施形態では締付リングの拡径
変形部の食い込みによって締付部材を緩み止めするよう
にしたが、本発明によれば、拡径変形部の食い込みによ
らずに、他のロック手段によって締付部材の緩み止めを
行ってもよい。 (8)上記実施形態では締付リングの端部の締付部がパ
イプに対して帯状に密着するようにしたが、本発明によ
れば、締付リングの端部をパイプに対して楔状に食い込
むようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプを接続した状態の全体の断面図
【図2】パイプを接続した状態の部分拡大断面図
【図3】パイプを接続する前の仮組み状態の部分拡大断
面図
【図4】継手本体の断面図
【図5】締付部材の断面図
【図6】第1締付リングの断面図
【図7】第2締付リングの断面図
【図8】実施形態2においてパイプを接続する前の状態
の断面図
【図9】実施形態2においてパイプを接続した状態の断
面図
【図10】実施形態3においてバルブ機構が閉弁してい
る状態の断面図
【図11】実施形態3においてバルブ機構が開弁してい
る状態の断面図
【図12】実施形態4においてバルブ機構が閉弁してい
る状態の断面図
【図13】実施形態5の部分拡大断面図
【符号の説明】
J…管継手 P…パイプ 10…継手本体 14…当接面 21…テーパ面(縮径手段) 30…締付部材 33…内向き突部(仮保持手段) 38…当接面 40…第1締付リング 41…テーパ面(縮径手段) 45…テーパ面(縮径手段) 47…締付部 50…第2締付リング 51…テーパ面(縮径手段) 52…拡径変形部 53…外向き突部(仮保持手段) 55…締付部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のパイプの挿入を可能とした筒状
    の継手本体と、 この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部
    材と、 前記継手本体内に挿入された前記パイプを囲むような筒
    状をなすとともに、パイプ挿入方向に沿って並ぶように
    配された複数の金属製の締付リングと、 パイプ挿入方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記
    締付部材の螺進に伴って前記複数の締付リングを縮径方
    向へ押圧する縮径手段とを備え、 この縮径手段により押圧された前記複数の締付リング
    が、塑性変形しつつ縮径することで、前記パイプの外周
    に対し遊動規制状態に食い込み及び/又は水密状態に密
    着する形態で締め付ける構成としたことを特徴とする管
    継手。
  2. 【請求項2】 前記締付部材と、前記複数の締付リング
    のうち少なくとも1つの締付リングとには、互いに係止
    することでその締付リングを前記締付部材に対して仮組
    み状態に保持可能な仮保持手段を備えていることを特徴
    とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記継手本体と前記締付部材とには、前
    記締付リングを縮径させる方向へ前記締付部材を螺進さ
    せるのに伴って接近する一対の当接面が形成されてお
    り、 前記締付部材の螺進が前記一対の当接面を当接させる直
    前まで進んだところで、前記締付リングが前記パイプに
    対して正規の締付け状態となり、 且つその正規の締付け状態となる位置から前記一対の当
    接面が突き当たる位置までの前記締付部材の螺進が許容
    されている構成としたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の管継手。
  4. 【請求項4】 前記締付リングの一方の端部が前記パイ
    プに対する締付部とされ、 その締付け部が前記縮径手段によって縮径させられるの
    に伴ってその締付リングの他方の端部が拡径変形を生じ
    るようになっており、 その拡径変形部が前記締付部材の内面に対して食い込む
    ことで、その締付部材の回転動作が規制される構成とし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の管継手。
  5. 【請求項5】 前記締付リングと前記パイプの双方が銅
    製であり、前記締付リングの端部における前記パイプへ
    の締付部が、パイプ挿入方向において径がほぼ一定とな
    った帯状とされていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の管継手。
  6. 【請求項6】 前記継手本体の内部には、その継手本体
    内の流路を開閉するバルブ機構が設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の管
    継手。
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