JP3418163B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3418163B2
JP3418163B2 JP2000237570A JP2000237570A JP3418163B2 JP 3418163 B2 JP3418163 B2 JP 3418163B2 JP 2000237570 A JP2000237570 A JP 2000237570A JP 2000237570 A JP2000237570 A JP 2000237570A JP 3418163 B2 JP3418163 B2 JP 3418163B2
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tightening
pipe
ring
diameter
joint body
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憲男 水口
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Nasco Fitting Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として空圧機器
・油圧機器の配管に用いられる金属製パイプの管継手、
その他には冷熱空調機等の冷媒ガス充填用に用いられる
金属パイプや、住宅用の給水・給湯などの水回り設備の
配管に用いられる合成樹脂パイプの管継手に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の管継手としては、JIS規格で
圧縮管継手と呼ばれているものがある。これは、相手側
のパイプが挿入される継手本体と、この継手本体にねじ
込まれる締付部材と、継手本体と締付部材との間に介装
される金属製の締付リングとを備えて構成される。締付
リングは外周側に2つのテーパ面を有する台形断面とさ
れ、この締付リングの2つのテーパ面が継手本体のテー
パ面と締付部材のテーパ面とに対応している。継手本体
内にパイプを挿入して締付部材を締め付けると、テーパ
面同士の係合により締付リングが縮径変形してパイプの
外周に対して食い付くように密着し、この締付リングの
食い付きによりパイプが抜止め状態にロックされる。ま
た、締付リングの内周面がパイプの外周に密着するとと
もに、締付リングのテーパ面が継手本体及び締付部材の
テーパ面に密着することで、パイプの外周がシールされ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の管継手は、
金属製の締付リングを塑性変形させることによって、パ
イプの抜止めと防水を図るようになっているが、一旦塑
性変形させた締付リングは変形前の状態、特に表面の形
状を復元することは難しい。そのため、再度使用しよう
としても、シール面に隙間ができたり食い込みが不十分
になる等の不具合が生じる。本願発明は上記事情に鑑み
て創案され、パイプの接続を繰り返し行えるようにする
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外径
一定のパイプの挿入を可能とした筒状の継手本体と、こ
の継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部材
と、周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形
しつつ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによ
る締め付けを可能とされた締付リングと、軸方向に対し
て傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材の軸方向の螺
進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動する縮径手段
と、無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより
前記パイプの外周への密着を可能とされたシール部材
と、このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の
軸方向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール
部材を縮径変形させる収容空間と、前記収容空間を構成
するとともに、前記締付部材の螺進に伴って前記継手本
体に対して軸方向に変位することで前記収容空間の容積
を減少させる中間リングを備え、前記継手本体の内周に
は、前記中間リングを軸方向に係止させることでその中
間リングの前記継手本体からの離脱を規制可能な抜止め
突部が形成されている構成とした。
【0005】請求項2の発明は、外径一定のパイプの挿
入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対し
て同心状に螺合される筒状の締付部材と、無端環形をな
し、弾性的に縮径変形することにより前記パイプの外周
への密着を可能とされたシール部材と、このシール部材
を収容可能であり、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い
容積を減少させることで前記シール部材を縮径変形させ
る収容空間と、この収容空間の過度の容積減少を規制す
るストッパと、前記収容空間を構成するとともに、前記
締付部材の螺進に伴って前記継手本体に対して軸方向に
変位することで前記収容空間の容積を減少させる中間リ
ングを備え、前記継手本体の内周には、前記中間リング
を軸方向に係止させることでその中間リングの前記継手
本体からの離脱を規制可能な抜止め突部が形成されてい
構成とした。
【0006】請求項3の発明は、外径一定のパイプの挿
入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対し
て同心状に螺合される筒状の締付部材と、周方向に延び
た有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつつ前記パイプ
の外周に対し線接触又は食い込みによる締め付けを可能
とされた締付リングと、軸方向に対して傾斜したテーパ
面を有し、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い前記締付
リングを縮径方向へ押動する縮径手段と、無端環形をな
し、弾性的に縮径変形することにより前記パイプの外周
への密着を可能とされたシール部材と、このシール部材
を収容可能であり、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い
容積を減少させることで前記シール部材を縮径変形させ
る収容空間とを備え、前記締付部材の内周には、前記テ
ーパ面と、このテーパ面と軸方向に対応する抜止め突部
とが形成され、前記テーパ面と前記抜止め突部との間に
は、前記締付けリングが、軸方向に変位しつつ前記テー
パ面に摺接することで縮径変形し得るように配され、前
記締付けリングが弾性的に拡径変形している状態では、
その締付けリングが前記抜止め突部に対して軸方向に係
止されることで前記締付部材からの離脱を規制される
成とした。
【0007】請求項4の発明は、外径一定のパイプの挿
入を可能とした筒状の継手本体と、この継手本体に対し
て同心状に螺合される筒状の締付部材と、周方向に延び
た有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつつ前記パイプ
の外周に対し線接触又は食い込みによる締め付けを可能
とされた締付リングと、軸方向に対して傾斜したテーパ
面を有し、前記締付部材の軸方向の螺進に伴い前記締付
リングを縮径方向へ押動する縮径手段とを備え、前記締
付部材の内周には、前記テーパ面と、このテーパ面と軸
方向に対応する抜止め突部とが形成され、前記テーパ面
と前記抜止め突部との間には、前記締付けリングが、軸
方向に変位しつつ前記テーパ面に摺接することで縮径変
形し得るように配され、前記締付けリングが弾性的に拡
径変形している状態では、その締付けリングが前記抜止
め突部に対して軸方向に係止されることで前記締付部材
からの離脱を規制される構成とした。
【0008】請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において、前記収容空間には、軸方向に対して
傾斜したテーパ状押圧面が形成され、前記シール部材の
外周には、前記テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係
合面が形成され、前記シール部材は、前記締付部材の螺
進により前記テーパ状係合面を前記テーパ状押圧面に当
接させるように軸方向へ押動されるようになっており、
押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前
記テーパ状係合面の傾斜により縮径方向へ弾性的に変位
して前記パイプの外周に密着する構成とした。
【0009】請求項6の発明は、請求項1、請求項3、
請求項4のいずれかの発明において、前記収容空間に
は、軸方向に対して傾斜したテーパ状押圧面が形成さ
れ、前記シール部材は金属材料からなり、その外周には
前記テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係合面が形成
され、前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前
記テーパ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるよ
うに軸方向へ押動されるようになっており、押動された
前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前記テーパ状
係合面の傾斜により塑性変形しつつ縮径し、前記パイプ
の外周に対して軸方向の相対変位規制状態に食い込むと
ともに水密状に密着される構成とした。
【0010】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
のいずれかの発明において、前記継手本体には、前記締
付部材に対しその螺進方向先方に対応するように識別用
傾斜面が形成され、この識別用傾斜面上には弾性的に拡
径変形可能な識別リングが摺接可能に配され、前記締付
部材の螺進動作が進むのに伴い、その締付部材が前記識
別リングを軸方向に押して前記識別用傾斜面上で摺接さ
せつつ拡径変形させる構成とした。
【0011】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
のいずれかの発明において、前記継手本体内に区画され
た2つのパイプ挿入空間を連通可能な弁口と、前記締付
部材がパイプ締付け方向に螺進するときにはその締付部
材によって前記弁口を開口させる開弁位置へ押動され、
且つ前記締付部材がパイプ緩め方向へ螺進したときには
前記弁口を閉塞させる閉弁位置へ復動可能となる弁体が
設けられている構成とした。尚、弁体を閉弁位置へ復動
させる手段としては、弁口を閉塞させる閉弁位置へ向け
て締付部材による押動方向とは反対方向へ付勢する復帰
バネを用いることができる。その他、流体圧によって弁
体を復動させるようにしてもよく、また、弁体を継手本
体の外部から間接的に手動操作するようにしてもよい。
【0012】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明] パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対し
て螺進させると、縮径手段のテーパ面により締付リング
が縮径してパイプの外周を締め付け、もってパイプが抜
止め状態にロックされるとともに、収容空間の容積減少
によりシール部材が縮径変形されてパイプの外周に密着
し、もってパイプの外周がシールされる。締付リングと
シール部材は、弾性材料からなるので、繰り返しの使用
が可能である。また、シール部材の収容空間を構成する
中間リングは継手本体に対して軸方向に変位可能である
が、この中間リングと継手本体とはユニット化されてい
るので、継手本体から締付部材を分離した状態でも継手
本体と中間リングの取り扱いが容易である。
【0013】[請求項2の発明]パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対し
て螺進させると、収容空間の容積減少によりシール部材
が縮径変形されてパイプの外周に密着し、もってパイプ
の外周がシールされる。シール部材は、弾性材料からな
るので、繰り返しの使用が可能である。 また、シール部
材の収容空間を構成する中間リングは継手本体に対して
軸方向に変位可能であるが、この中間リングと継手本体
とはユニット化されているので、継手本体から締付部材
を分離した状態でも継手本体と中間リングの取り扱いが
容易である。 [請求項3の発明]パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対し
て螺進させると、縮径手段のテーパ面により締付リング
が縮径してパイプの外周を締め付け、もってパイプが抜
止め状態にロックされるとともに、収容空間の容積減少
によりシール部材が縮径変形されてパイプの外周に密着
し、もってパイプの外周がシールされる。締付リングと
シール部材は、弾性材料からなるので、繰り返しの使用
が可能である。 また、締付けリングを抜止め突部によっ
て締付部材からの離脱を規制することで、締付けリング
と継手本体とがユニット化されているので、締付部材を
継手本体から分離した状態でも締付部材と締付けリング
の取り扱いが容易である。
【0014】[請求項4の発明]パイプを継手本体に挿入し、締付部材を継手本体に対し
て螺進させると、縮径手段のテーパ面により締付リング
が縮径してパイプの外周を締め付け、もってパイプが抜
止め状態にロックされる。締付リングは、弾性材料から
なるので、繰り返しの使用が可能である。 また、 締付け
リングを抜止め突部によって締付部材からの離脱を規制
することで、締付けリングと継手本体とがユニット化さ
れているので、締付部材を継手本体から分離した状態で
も締付部材と締付けリングの取り扱いが容易である。
【0015】[請求項5の発明] テーパ状押圧面とテーパ状係合面の傾斜によってシール
部材を縮径方向へ変位させることでシールするようにし
ているので、シール部材の変形だけを利用してシールす
る場合に比べると、シール部材が弾性撓みし難い材料で
も、高いシール効果を得ることができる。[請求項6の発明] シール部材はパイプに対してロック機能を発揮するの
で、その分、締付けリングに対する締付け度合いを軽減
できる。
【0016】[請求項7の発明] 締付部材の螺進時には識別リングを拡径変形させるよう
にしたので、識別リングの状態によって締付部材の螺進
状態を判断することができる。[請求項8の発明] 締付部材をパイプ締付け方向へ螺進させてパイプを接続
状態にロックするのに伴い、弁体が開弁位置に移動し、
2つのパイプ挿入空間が連通状態となる。また、締付部
材を緩めたときには、弁体が閉弁位置に復動すること
で、両パイプ挿入空間が非連通状態となる。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明す
る。本実施形態の管継手Saは、主として空圧機器・油
圧機器等の流体圧作動機器の配管に用いられる銅・ステ
ンレスなどの金属製パイプを接続させるために用いられ
る。この他には、冷熱空調機等の冷媒ガス充填用に用い
られる金属パイプや、住宅用の給水・給湯などの水回り
設備の配管に用いられる合成樹脂パイプ等を接続させる
ためのものである。
【0018】ロック機能とシール機能を兼ね備えた金属
部材を塑性変形させる構造の管継手ではその金属部材を
繰り返し使用することができないのに対し、本実施形態
の管継手Saは、パイプをロックする手段とシールする
手段を弾性的に縮径変形させるようになっているので、
そのロック手段とシール手段を繰り返し使用することが
できるという点で優れている。以下、その詳細を説明す
る。尚、以下の説明において、前後方向については図1
の左側を前側ということにする。
【0019】本実施形態の接続対象であるパイプPは、
外径が一定であり、金属製である。管継手Saは、継手
本体10、締付部材25、締付リング32、テーパ面2
9を有する縮径手段22、シール部材23、シール部材
23の収容空間16、中間リング21、スペーサ24を
備えて構成される。継手本体10は、前後方向(軸方
向)全域に亘って径寸法の相違はあっても全体として円
筒形をなしている。継手本体10の外周においては、前
端部(パイプPが挿入される側の端部)に締付部材25
を螺合するための雄ネジ部11が形成され、軸方向中央
位置には六角形断面の治具嵌合部12が形成され、後端
部には図示しない管部材を接続するための雄ネジ部13
が形成されている。尚、治具嵌合部12の前端面は、締
付部材25の過剰な締付けを規制するための締付部材用
ストッパ14とされている。継手本体10の内周におい
ては、前端部に中間リング21を収容するための中間リ
ング収容部15が形成され、この中間リング収容部15
の後方には段差状に縮径した収容空間16が隣接して形
成され、収容空間16の後方にはこの収容空間16に対
して段差状に縮径したパイプ収容部17が隣接して形成
され、このパイプ収容部17の後方は段差状に僅かに縮
径して継手本体10の後端面に開口した挿通路18とな
っている。中間リング収容部15と収容空間16との間
の段差部は、中間リング21の後方変位を規制するため
の中間リング用ストッパ19(本発明の構成要件である
ストッパ)とされ、収容空間16とパイプ収容部との段
差部は、パイプPの挿入を規制するためのパイプ用スト
ッパ20とされている。尚、パイプ収容部17の内径は
パイプPの外径よりも僅かに大きい寸法に設定されてい
る。
【0020】中間リング21は、内径がパイプPの外径
よりも僅かに大きい寸法とされた円筒形をなす。中間リ
ング21の後半の大径部21Lを中間リング収容部15
に収容させているとともに、段差状に縮径した前半の小
径部21Sが継手本体10の前端から前方へ突出されて
いる。この中間リング21の小径部21Sの前端面21
Fは、本発明の構成要件である縮径手段22を構成す
る。大径部21Lの外周における後半領域には僅かに拡
径した係止突部21Tが形成され、この係止突部21T
が中間リング収容部15の前端内周に形成された抜止め
突部15Tと係合することで、中間リング21は継手本
体10に対して前方への抜けを規制されている。かかる
中間リング21は、中間リング用ストッパ19と抜止め
突部15Tとの間で軸方向に変位し得るようになってい
る。尚、中間リング21の係止突部21Tの外径と中間
リング収容部15の内径との寸法差は、中間リング21
の内径とパイプPの外径との寸法差より小さく設定され
ているので、中間リング21が径方向へ遊動しても中間
リング21の内周がパイプPの挿抜経路に進出する虞は
ない。また、中間リング21の後端面は、収容空間16
に面してその収容空間16の前面壁を構成する。
【0021】収容空間16内には、前後方向に順に、シ
ール部材23、スペーサ24、シール部材23が並べて
収容されている。シール部材23はゴムなどの柔軟な弾
性材料からなり、無端状の円環形をなし、その自由状態
における断面は真円形をなす。シール部材23の自由状
態における外径は、収容空間16の内径とほぼ同じ寸法
とされ、シール部材23の内径は、パイプPの外径より
も大きく、且つ中間リング21及びスペーサ24の内径
よりも大径に設定されている。スペーサ24は金属など
の剛性の高い材料からなり、シール部材23と同じく無
端状の円環形をなし、その内径はパイプPの外径よりも
僅かに大きい寸法とされているとともに、外径は収容空
間16の内径よりも僅かに小さい寸法とされている。こ
のパイプPとの寸法差は収容空間16との寸法差よりも
大きく設定されているので、スペーサ24が径方向へ遊
動してもスペーサ24の内周がパイプPの挿抜経路に進
出する虞はない。
【0022】中間リング21が最も前方に位置した状
態、即ち収容空間16の容積が最も増大した状態におけ
る収容空間16の軸方向の寸法は、2つのシール部材2
3の自由状態における軸方向の厚さとスペーサ24の軸
方向の厚さを合わせた寸法と同じか、それよりも僅かに
大きい寸法とされている。また、中間リング21が後退
して収容空間16の容積が減少した状態では、収容空間
16の軸方向の寸法が短くなるため、シール部材23が
軸方向に潰されるように圧縮変形されるが、シール部材
23の外周側への膨出変形は収容空間16の内周によっ
て規制されているので、シール部材23は内周側へ向け
て縮径変形するようになっている。
【0023】締付部材25は、全体として概ね円筒状を
なし、外周には六角形断面の治具嵌合部26が形成され
ている。締付部材25の内周の後半部分には雌ネジ部2
7が形成され、この雌ネジ部27を継手本体10の前端
側の雄ネジ部11に螺合することで、継手本体10に対
して軸方向への螺進可能に取り付けられている。締付部
材25の雌ネジ部27と継手本体10の雄ネジ部11の
螺旋方向は、いわゆる右捻れ方向とされ、締付部材25
を作業者から視て時計回り方向(右回り)に回転させる
ことで、締付部材25が作業者の前方へ進出するもので
あり、作業者が図1及び図2において管継手Saの左側
に位置して右回転させると、締付部材25が継手本体1
0に対して後方へ螺進することになる。以後の説明で
は、この締付部材25が継手本体10に対して後方へ螺
進する向きを締め付け方向といい、逆に締付部材25が
前方へ戻る向きを緩め方向ということにする。
【0024】かかる締付部材25の内周の前端部は、雌
ネジ部27に対して段差状に縮径されており、その前端
部の内径はパイプPの外径とほぼ同じ寸法とされてい
る。尚、この締付部材25の内周の前端縁にはテーパ状
のガイド斜面28が形成され、パイプPを挿入するとき
引っ掛かり難くしている。さて、この前端部内周には、
本発明の構成要件である縮径手段22を構成するテーパ
面29が形成されている。このテーパ面29は、前方か
ら後方に向かって拡径する向きに傾斜している。また、
テーパ面29の後方には一定径で且つ軸方向長の短い締
付リング保持面30が隣接して形成され、さらにこの締
付リング保持面30の後方には、僅かに縮径した抜止め
突部31が形成されている。尚、抜止め突部31の内径
は、中間リング21の前端の小径部21Sの外径よりも
大きく設定されている。
【0025】この締付部材25のテーパ面29、締付リ
ング保持面30及び抜止め突部31によって囲まれた領
域には、締付リング32が装着されている。締付リング
32は、弾性を有する金属材料からなり、全体としてC
字形、即ち有端の環形をなしている。締付リング32の
自由状態における内径は、パイプの外径よりも僅かに大
きい寸法とされ、締付リング32の自由状態における外
径は、締付リング保持面30の内径とほぼ同じ寸法であ
り且つ抜止め突部31の内径よりも大きい寸法とされて
いる。したがって、締付リング32は、テーパ面29、
締付リング保持面30及び抜止め突部31で囲まれた空
間から離脱する虞がない。
【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、締付部材25は緩め方向へ回転させて継手本体10
に対して前方へ移動させたアンロック状態としておく。
この状態では、図1に示すように、締付リング32が弾
性変位しない自由状態となって、テーパ面29と中間リ
ング21の前端面21Fとの間で軸方向に遊動し得るよ
うになっているとともに、シール部材23もほぼ自由状
態であって弾性変形は生じていない。
【0027】この状態で、パイプPを前方から挿入して
その先端をパイプ用ストッパ20に突き当て、締付部材
25を締付け方向に回転させる。すると、締付部材25
が後方へ螺進して、テーパ面29が締付リング32に当
たってこれを中間リング21の前端面21Fとの間で軸
方向に挟み付け、この挟み付け状態で締付部材25、締
付リング32及び中間リング21がほぼ一体となって後
方移動する。そして、中間リング21が中間リング用ス
トッパ19に当接して移動規制された後は、締付部材2
5の螺進に伴って締付リング32がテーパ面29の傾斜
にしたがって弾性的に縮径変形されられ、この縮径した
締付リング32がパイプPの外周に対して食いつくよう
に締め付け、その摩擦と食いつき作用によってパイプP
が抜止め状態にロックされる。
【0028】一方、収容空間16内においては、締付部
材25の螺進に伴って後方へ変位する中間リング21の
後端面が、2つのシール部材23とスペーサ24を軸方
向に押圧する。即ち、収容空間16の容積が減少してい
く。これにより、シール部材23は軸方向へ弾性的に圧
縮変形させられるとともに、収容空間16の内周面によ
る拡径変形規制により縮径変形を来たし、その結果、シ
ール部材23の内周がパイプPの外周面に密着し、もっ
てパイプPの外周がシール状態となる。
【0029】このあいだ、締付部材25の締め付けに伴
って中間リング21は後方変位するが、この中間リング
21の後方変位は中間リング用ストッパ19によって規
制されるので、シール部材23が過剰に圧縮されること
が防止されるとともに、締付リング32をテーパ面29
との間で確実に挟み込んで縮径変形させることできる。
尚、締付部材25の螺進に伴う中間リング21の後方変
位の仕方(締付リング32の縮径とシール部材23の弾
性変形の進み具合)は、締付リング32の弾性力とシー
ル部材23の弾性力などの違いによって異なる。即ち、
シール部材23の弾力が比較的弱い場合には、締付リン
グ32がほとんど縮径されないうちにシール部材23の
弾性変形が完了し、シール部材23の弾力が比較的強い
場合には、締付リング32の縮径とシール部材23の弾
性変形とがほぼ同時に進行するようになる。
【0030】さて、接続したパイプPを外す際には、締
付部材25を上記と逆に緩め方向へ回転させる。する
と、テーパ面29が中間リング21の前端面から離間
し、それに伴って締付リング32がそれ自身の弾性復元
力により拡径変形し、パイプPに対する食い込みを解除
する。また、中間リング21が前方へ変位するのに伴っ
て収容空間16の容積が増大するので、シール部材23
が拡径方向に弾性復元してパイプPから離間する。この
後は、パイプPを継手本体10から引き抜けばよい。
【0031】上述のように本実施形態においては、パイ
プPの抜止めとシールを行う手段として、弾性を有する
締付リング32とシール部材23をその弾性限度の範囲
内で弾性変形させるようにしているので、パイプPに対
するロック及びシール状態と、そのロック及びシールを
解除する状態との間で何度も繰り返して使用することが
できる。また、締付リング32の自由状態における内径
寸法はパイプPの外径よりも大きい寸法に設定されてい
るので、継手本体10に対するパイプPの挿抜の際に
は、締付リング32をその内径がパイプPの外径よりも
大きい状態としておけば、パイプと締付リング32との
干渉を回避し、挿抜動作を円滑に行うことができる。
【0032】また、シール部材23の自由状態における
内径寸法はパイプPの外径よりも大きい寸法に設定され
ているので、継手本体10に対するパイプPの挿抜の際
には、シール部材23をその内径がパイプPの外径より
も大きい状態としておけば、パイプPとシール部材23
との干渉を回避し、挿抜動作を円滑に行うことができる
とともに、パイプPによるシール部材23の傷つきを防
止できる。また、パイプPを挿入した状態で、締付部材
25を締付け方向(後方)に螺進させたときには、締付
部材25に対する締付けトルクが小さくても、締付リン
グ32が弾性的に縮径変形してパイプPの外周に食いつ
くように密着する。したがって、作業者が「手で」締付
部材25を締め込んだだけで、パイプPを容易に抜けな
いように仮止め状態とすることができる。これにより、
作業者は、締付部材25を治具を使って締め込む際に、
パイプPを手で抜けないように押さえておく必要がなく
なり、両手に把持した2つの締付け治具を継手本体10
の治具嵌合部12と締付部材25の治具嵌合部26の双
方に嵌めて締付けることができ、作業性に優れている。
尚、この手でパイプPを仮止めできる効果は、後述する
他の実施形態2〜24でも同様に発揮される。
【0033】[実施形態2]次に、本発明を具体化した
実施形態2を図4及び図5を参照して説明する。上記実
施形態1の管継手Saでは2つのシール部材23をスペ
ーサ24を挟んで軸方向に並べて設けたが、本実施形態
2の管継手Sbでは、シール部材23を1個だけにする
とともにスペーサ24を設けない構成としている。これ
に伴い、収容空間16の軸方向の寸法も小さく設定して
いる。その他の構成については上記実施形態1と同じで
あるため、同じ構成については、同一符号を付し、構
造、作用及び効果の説明は省略する。
【0034】[実施形態3]次に、本発明を具体化した
実施形態3を図6乃至図9を参照して説明する。本実施
形態3の管継手Scでは、上記実施形態2において締付
リングの構成を異ならせたものである。その他の構成に
ついては上記実施形態2と同じであるため、同じ構成に
ついては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明
は省略する。本実施形態3の締付リング40は、前後方
向(軸方向)に視てC字形をなすとともに、その周方向
両端の位置が軸方向にずれた螺旋状をなしていて、その
断面は菱形をなしている。図8に示すように、締付リン
グ40は、菱形断面の多重に螺旋巻きされた弾性金属材
料を所定の長さ(1周に満たない長さ)に切断すること
によって得られたものである。その切断端面40Aは、
締付リング40の周方向(螺旋方向)に対してほぼ直交
する面とされている。
【0035】この締付リング40の両端は、締付部材2
5のテーパ面29及び中間リング21の前端面21Fに
対して軸方向に当接する。そして、締付リング40が縮
径変形しない状態では、テーパ面29に対する当接形態
は、締付リング40の前側の端部の切断端面40Aの周
縁の角部又は直線部が点接触又は線接触するようにな
り、一方、中間リング21の前端面に対する当接形態
は、切断端面40Aの周縁の角部が当接するようになっ
ている。
【0036】また、締付リング40の螺旋の向きについ
ては、締付部材25の雌ネジ部27(継手本体10の前
端の雄ネジ部11)の螺旋の向きに対して逆捻れの方向
とされている。したがって、締付リング40を縮径変形
させるべく締付部材25をねじ込んでいくと、その締付
部材25のテーパ面29に対し、締付リング40がその
前側の端部を相対的に引きずるような形態で摺接するの
で、テーパ面29と締付リング40の端部との間では周
方向の引っ掛かりは発生せず、締付部材25の回転が円
滑に行われる。そして、締付け状態において締付部材2
5に緩め方向の回転力が作用したときには、テーパ面2
9に対して締付リング40がその端部を相対的に食い込
ませるような引っ掛かり状態となるので、締付部材25
の緩み止めの機能が発揮される。
【0037】また、縮径された締付リング40は軸方向
にも弾性変形させられているので、その弾性復元力によ
り締付リング40の端部がテーパ面29と中間リング2
1の前端面21Fに対して軸方向に食い込むようにな
り、この食い込み作用によってテーパ面29と締付リン
グ40との相対回転、及び締付リング40と中間リング
21との相対回転が規制されている。これによっても、
締付部材25の緩み止め効果が発揮されている。さら
に、締付リング40は菱形断面なので、縮径してパイプ
Pの外周を締め付けたときには、その内周側の角縁部が
パイプPの外周に食い込み易く、パイプPの抜止め効果
が高くなっている。
【0038】[実施形態4]次に、本発明を具体化した
実施形態4を図10及び図11を参照して説明する。本
実施形態4の管継手Sdは、上記実施形態1において締
付リングの断面形状を菱形断面にするとともにその締付
けリングを縮径変形させる手段に改良を加え、シール部
材を1部材とし、さらに、締付けリングによるロックと
シールが完了したことを標示する手段を設けたものであ
る。その他の構成については上記実施形態1と同じであ
るため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、
作用及び効果の説明は省略する。
【0039】本実施形態4の締付けリング50は、実施
形態3とは異なり、螺旋状とされてはいない。また、そ
の菱形の断面については、その4辺がいずれも、軸線方
向(締付部材25の螺進方向)に対して45°傾いた角
度とされている。一方、縮径手段22を構成するテーパ
面29についても、軸線方向に対して45°の傾斜角度
に設定されている。また、テーパ面29とそれよりも後
方の締付けリング保持面30との間には、軸線方向に対
する傾斜角度がテーパ面29よりも小さい角度(例えば
10°程度)とされた誘導斜面51が形成されている。
さらに、継手本体10の治具嵌合部12の前面は、後方
(図10及び図11における右方)へ向けて拡径する識
別用傾斜面52とされ、この識別用傾斜面52の途中に
は、前方へ突出する係止突部53が形成されているとと
もに、この係止突部53よりも後方には係止突部53よ
りも大径の係止凹部54が形成されている。そして、こ
の識別用傾斜面52には、有端環状をなす識別リング5
5が嵌合されている。この識別リング55は、弾性的に
拡径変形することを可能とされており、常には、係止突
部53に対して外周側から係止された状態に保持されて
いる。尚、この識別リング55は、締付部材25や継手
本体10と区別し易くするために、締付部材25や継手
本体10とは異なる色としてもよい。
【0040】次に、本実施形態4の作用を説明する。ま
ず、締付部材25は緩め方向へ回転させて継手本体10
に対して前方へ移動させたアンロック状態としておく
(図10を参照)。この状態では、締付リング50が弾
性変位しない自由状態となって、テーパ面29と中間リ
ング21の前端面21Fとの間で軸方向に遊動し得るよ
うになっているとともに、シール部材56もほぼ自由状
態であって弾性変形は生じていない。
【0041】この状態で、パイプPを挿入して締付部材
25を締付け方向に回転させて後方へ螺進させると、中
間リング21の前端面への当接によって後方変位を規制
されている締付けリング50の角張った外周縁に対し、
緩やかな誘導斜面51が摺動し、これによって、その締
付けリング50が徐々に縮径変形していく。この縮径変
形に伴って締付けリング50の角張った内周縁がパイプ
Pの外周に食い込んでいき、これによってパイプPが抜
け規制状態にロックされる。この間、中間リング21
は、締付けリング50と誘導斜面51との摺動抵抗を受
けて後方へ移動し、これに伴って、中間リング21の後
端面がシール部材23を軸方向に弾性変形させ、シール
部材23の内周がパイプPの外周面に密着し、パイプP
の外周がシール状態となる。また、治具嵌合部12と締
付部材25との間では、識別リング55が締付部材25
によって後方へ押動されるが、このときに、誘導斜面5
2の傾斜にしたがって識別リング55は弾性的に拡径変
形する。そして、締付部材25が充分に締め込まれて、
締付けリング50によるロックとシール部材56による
シールが適正に完了した状態では、識別リング55が締
付部材25の外周面とほぼ同じ面上に表れて、外部から
目視し得る状態となる。尚、識別リング55が係止凹部
54に嵌合すると、それ以上識別リング55を拡径させ
ることができなくなるため、締付部材25の締め込み動
作もこの状態で規制される。
【0042】上述のように本実施形態4では、締付けリ
ング50を縮径変形させる手段として、軸方向(締付部
材25による押動方向)に対する傾斜角度が小さい誘導
斜面51を締付けリング50に摺接させるようにしたの
で、締付けリング50が軸方向に押される力のために締
付部材25との接触点を支点として前方へ回動するよう
に姿勢を変えてしまう、ということが防止され、締付け
リング50の縮径変形を円滑に行うことができる。
【0043】また、締付部材25を締め込まない状態
(締付けリング50によるロックとシール部材56によ
るシールが解除された状態)では識別リング55が締付
部材25と治具嵌合部12との隙間の奥方に位置して外
部から目視し難い状態とされ、シール部材56による締
め込みが完了した状態では識別リング55が拡径変形さ
せられて外部から目視し易い状態となるようにしてい
る。したがって、識別リング55の状態によって、締付
部材25の締め込み動作(ロック及びシール)が完了し
たかどうかを明確に判別することができる。
【0044】[実施形態5]次に、本発明を具体化した
実施形態5を図12及び図13を参照して説明する。本
実施形態5の管継手Seは、上記実施形態4において中
間リング21の前端部の形状を変更したものである。そ
の他の構成については上記実施形態4と同じであるた
め、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用
及び効果の説明は省略する。中間リング21の前端部内
周には、前方(締付けリング50側)へ向かって拡径す
るテーパ状逃がし斜面57が形成されている。このテー
パ状逃がし斜面57は、締付部材25を締め込み操作し
て締付けリング50を縮径変形させたときに、その締付
けリング50の外周後側の斜面に密着するように係合す
る。即ち、中間リング21の前端面21Fを締付けリン
グ50の後側角縁に当接させる上記実施形態4と比較す
ると、テーパ状逃がし斜面57が締付けリング50に重
なる分だけ締付部材25の軸方向の螺進量を大きく確保
することが可能となっている。これは、誘導斜面52の
傾斜角度を一定とした場合には、識別リング55の径方
向の変位量を大きく確保できる、また、識別リング55
の径方向の変位量を一定とした場合には、誘導斜面52
の傾斜角度を緩やかにして、誘導斜面52に対して識別
リング55が引っ掛かり難くできることを意味する。ま
た、テーパ状逃がし斜面57は、締付けリング50に対
して外周側から当接するので、締付けリング50がパイ
プPへの食い込みを解除する方向への拡径変位を規制す
る機能も発揮する。
【0045】[実施形態6]次に、本発明を具体化した
実施形態6を図14を参照して説明する。本実施形態6
の管継手Sfは、上記実施形態4において、識別リング
55をなくし、締付けリングの断面形状を異ならせたも
のである。その他の構成については上記実施形態4と同
じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、
構造、作用及び効果の説明は省略する。本実施形態6の
締付けリング58は、外周面前半部分が前方に向かって
縮径したテーパ面58Aとされ、外周面後半部分は一定
外径とされ、内周面には、鋸歯状断面の食い込み部58
Bとされている。かかる鋸歯状の食い込み部58Bを形
成したことにより、パイプPへの食い込みが確実とな
り、ロックが確実となる。
【0046】[実施形態7]次に、本発明を具体化した
実施形態7を図15を参照して説明する。本実施形態7
の管継手Sgは、上記実施形態4において、識別リング
55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイ
プPをロック及びシールした状態で、中間リング21の
大径部21Lの前端面が締付部材25の受け面25Rに
当接するとともに、締付部材25の後端面Mが治具嵌合
部12の前端面12Mに当接するようにしたものであ
る。その他の構成については上記実施形態4と同じであ
るため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、
作用及び効果の説明は省略する。かかる構造としたこと
により、締付けリング50がパイプPへの食い込みを深
くして縮径しつつ前方へ軸方向変位した場合でも、中間
リング21は前方へ変位することが規制されるので、収
容空間16が拡大することがなく、したがって、シール
部材56によるシール機能が低下することが防止され
る。
【0047】[実施形態8]次に、本発明を具体化した
実施形態8を図16を参照して説明する。本実施形態8
の管継手Shは、上記実施形態4において、識別リング
55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイ
プPをロック及びシールした状態で、締付部材25の後
端面25Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接する
ようにするとともに、中間リング21の大径部21Lの
前端面21Nと締付部材25の受け面25Rとの間に軸
方向の間隙が空くようにし、この間隙に、弾性スペーサ
59を介装したものである。この弾性スペーサ59は、
金属製の波形ワッシャと称されるものであり、締付部材
25の受け面25Rに対して中間リング21を相対的に
常に後方へ押圧している。かかる弾性スペーサ59の付
勢により、中間リング21は、中間リング用ストッパ1
9に当接する状態を保つので、シール部材56のシール
機能も常に良好な状態に維持される。尚、その他の構成
については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成
については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説
明は省略する。
【0048】[実施形態9]次に、本発明を具体化した
実施形態9を図17を参照して説明する。本実施形態9
の管継手Siは、上記実施形態4において、識別リング
55をなくし、さらに、締付部材25を締め込んでパイ
プPをロック及びシールした状態で、締付部材25の後
端面25Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接する
ようにするとともに、中間リング21の大径部21Lの
前端面21Nと締付部材25の受け面25Rとの間に軸
方向の間隙が空くようにし、この間隙に、弾性スペーサ
60を介装したものである。この弾性スペーサ60は、
金属製の皿バネと称されるものであり、締付部材25の
受け面25Rに対して中間リング21を相対的に常に後
方へ押圧している。かかる弾性スペーサ60の付勢によ
り、中間リング21は、中間リング用ストッパ19に当
接する状態を保つので、シール部材56のシール機能も
常に良好な状態に維持される。尚、その他の構成につい
ては上記実施形態4と同じであるため、同じ構成につい
ては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省
略する。
【0049】[実施形態10]次に、本発明を具体化し
た実施形態10を図18を参照して説明する。本実施形
態10の管継手Sjは、上記実施形態4において、識別
リング55をなくし、さらに、締付部材25を締め込ん
でパイプPをロック及びシールした状態で、締付部材2
5の後端面25Mと治具嵌合部12の前端面12Mとの
間に間隙が空くようにするとともに、中間リング21の
大径部21Lの前端面21Nが締付部材25の受け面2
5Rに当接するようにし、さらにまた、シール部材61
を、テフロン(登録商標)などの弱い弾性を有する合成
樹脂製としたものである。このシール部材61は、外周
面が後方へ向かって縮径するテーパ状係合面61Aとさ
れ、断面形状は楔形をなす。一方、収容空間62は、そ
の内周面がテーパ状係合面61Aに密着状に係合するテ
ーパ状押圧面62Aとされている。締付部材25を締め
込んでいくと、締付部材25の受け面25Rが中間リン
グ21を後方へ押し、その中間リング21の後端面21
Hがシール部材61の前端面61Bに当接するととも
に、テーパ状係合面61Aがテーパ状押圧面62Aに密
着当接し、このテーパ状係合面61Aとテーパ状押圧面
62Aの傾斜により、シール部材61が僅かに弾性撓み
しつつ縮径変形してパイプPの外周面に密着され、もっ
てシール状態となる。このシール部材61は、締付部材
25を緩めると弾性的に拡径復帰するので、繰り返しの
使用が可能である。尚、その他の構成については上記実
施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一
符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0050】[実施形態11]次に、本発明を具体化し
た実施形態11を図19を参照して説明する。本実施形
態11の管継手Skは、上記実施形態10において、シ
ール部材を異ならせたものである。このシール部材63
は、金属製であり、全体としては実施形態10のシール
部材61と同じように楔形の断面形状をなすとともに、
外周面が後方へ向かって縮径するテーパ状係合面63A
とされ、さらに、その先細りの後端部の内周には、周方
向のエッジ部63Cが突成されている。締付部材25を
締め込んでいくと、締付部材25の受け面25Rが中間
リング21を後方へ押し、その中間リング21の後端面
21Hがシール部材63の前端面62Bに当接するとと
もに、テーパ状係合面63Aがテーパ状押圧面62Aに
密着当接し、このテーパ状係合面63Aとテーパ状押圧
面62Aの傾斜により、シール部材63が塑性変形しつ
つ縮径してパイプPの外周面に対して水密状に密着さ
れ、もってシール状態となる。また、エッジ部63Cが
パイプPの外周面に対して軸方向の遊動を規制するよう
に食い込むことにより、パイプPが抜け規制状態にロッ
クされるようになっており、締付けリング50と協動し
て二重ロック状態となる。このようにシール部材63が
ロック部材としても機能するようになっているので、締
付けリング50の締付け度合いを軽減できる。これによ
り、締付部材25の締め込みトルクを低減することが可
能となる。尚、その他の構成については上記実施形態1
0と同じであるため、同じ構成については、同一符号を
付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0051】[実施形態12]次に、本発明を具体化し
た実施形態12を図20を参照して説明する。本実施形
態20の管継手Smは、上記実施形態4において、中間
リング21と識別リング55をなくし、締付部材25を
締め込んでパイプPをロックした状態で、締付部材25
の後端面25Mが治具嵌合部12の前端面12Mに当接
するようにしたものである。継手本体10の前端部に
は、実施形態4の中間リング21とほぼ同様の形状の押
圧部64が一体形成されており、この押圧部64と継手
本体10との連なり部分の内周にはシール溝65が形成
されている。そして、このシール溝65にはOリング6
6が嵌装されている。締付部材25を締め込んでいく
と、締付けリング50がテーパ面29と押圧部64の前
端面64Fとの間で挟まれた状態でパイプPの外周に食
い込む。一方、Oリング66は、パイプPを継手本体1
0に挿入した時点でパイプPの外周に密着してシール状
態となる。
【0052】[実施形態13]次に、本発明を具体化し
た実施形態13を図21及び図22を参照して説明す
る。本実施形態13の管継手Snは、上記実施形態7の
ものにおいて締付部材25の緩み止め手段を設けたもの
である。緩み止め手段は、締付部材25の後端面25S
と継手本体10の治具嵌合部12の前端面12Sとの間
に、締付部材25が正規の締付け位置まで後方へ螺進し
た状態においても軸方向(螺進方向に)所定の空間71
が確保させるようにし、この空間71内に緩止めリング
72を装着した構成になる。緩止めリング72は、図2
2に示すように、有端環形をなすいわゆるCリングと称
されるものであり、全体として螺旋状をなすことで、周
方向の一端72Aと他端72Bとが軸方向にずれた形態
となっている。この緩止めリング72を上記空間71に
収容して締付部材25を締付け方向(後方向)に螺進さ
せると、緩止めリング72の両端72A,72Bが治具
嵌合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面25
Sとの間に挟まれて弾性的に軸方向に潰れ変形させられ
る。すると、緩止めリング72の弾性復元力によって、
その両端72A,72Bが、治具嵌合部12の前端面1
2Sと締付部材25の後端面25Sとに食い込み、この
食い込みによって継手本体10に対する締付部材25の
回転方向の遊動が規制され、締付部材25の緩みが確実
に防止される。
【0053】尚、緩止めリングの変形例として、図23
〜図26に示すものを使用することができる。図23の
緩止めリング73は、無端円形のリング本体73Aの内
周に複数の突起73Bを形成し、その各突起73Bを径
方向線を中心として捻った形態であり、図24の緩止め
リング74は、無端円形のリング本体74Aの外周に複
数の突起74Bを形成し、その各突起74Bを径方向線
を中心として捻った形態であり、図25の緩止めリング
75は、無端円形のリング本体75Aの内周と外周の双
方に複数の突起75B,75Cを形成し、その各突起7
5B,75Cを径方向線を中心として捻った形態であ
る。これらの緩止めリング73,74,75は、治具嵌
合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面25S
との間に挟まれて弾性的に軸方向に潰れ変形させられた
各突起73B,74B,75B,75Cが、その弾性復
元力により各端面12S,25Sに食い込み、もって、
締付部材25を抜止め状態とする。また、図26の緩止
めリング76は、無端円形の皿状をなすリング本体76
Aの外周に複数の突起76Bを形成したものであり、治
具嵌合部12の前端面12Sと締付部材25の後端面2
5Sのうちの一方にリング本体76Aの内周縁が食い込
むとともに他方に突起76Bの先端が食い込むことで、
締付部材25の緩みを防止する。
【0054】[実施形態14]次に、本発明を具体化し
た実施形態14を図27を参照して説明する。本実施形
態14の管継手Soも、上記実施形態7において締付部
材25の緩み止め手段を設けたものである。緩み止め手
段は、締付部材25の後端面に、内周側に開放された周
方向の係止溝77を形成し、この係止溝77に図23に
示す内周に突起73Bが形成された緩止めリング73の
リング本体73Aを嵌入させ、さらに、その緩止めリン
グ73の突起73Bを、継手本体10の外周の雄ネジ部
11のネジ山11Mの斜面に弾接させた構成になる。突
起73Bがネジ山11Mの斜面に弾接することによる摩
擦により、締付部材25の緩みが防止される。この緩み
止め手段は、締付部材25を締め付けたときの継手本体
10に対する締付部材25の軸方向の位置が決まらない
もの(例えば、上記実施形態10のように金属製のシー
ル部材を塑性変形させてシールするもの)に有効であ
る。
【0055】[実施形態15]次に、本発明を具体化し
た実施形態15を図28を参照して説明する。本実施形
態15の管継手Spは、上記実施形態7において締付部
材25の緩み止め手段を設けたものである。緩み止め手
段は、継手本体10の治具嵌合部12の前端面を外周側
に向かって後退するテーパ面78とし、締付部材25の
後端面に後方へ突出する周方向の突条79を形成した構
成になり、締付部材25の締付け時には、突条79が、
テーパ面78に対してその斜面に従って外周側への押圧
力を受けつつ食い込み、これによって生じた摩擦により
締付部材25の緩みが防止される。
【0056】[実施形態16]次に、本発明を具体化し
た実施形態16を図29及び図30を参照して説明す
る。本実施形態16の管継手Sqは、上記実施形態7に
おいてパイプPを内側から補強する手段として、パイプ
Pに対して後方から内嵌される補強筒80を設けたもの
である。補強筒80の外径はパイプPの内径とほぼ同じ
寸法とされ、補強筒80はパイプP内に径方向のガタ付
きなく嵌入されるようになっている。補強筒80の後端
には、パイプPの厚さとほほ同じ寸法だけ拡径したフラ
ンジ81が形成され、このフランジ81をパイプPの後
端面に当接させることで、補強筒80が過剰にパイプP
内に押し込まれることが防止される。また、補強筒80
の前端部には、前方に向かってテーパ状に縮径したガイ
ド部82が形成されているので、補強筒80をパイプP
に嵌入し易くなっている。また、補強筒80は、パイプ
Pに嵌入するとともにそのパイプPを継手本体10に挿
入したときに、締付リング50と対応する長さを有して
いる。
【0057】[実施形態17]次に、本発明を具体化し
た実施形態17を図31を参照して説明する。本実施形
態17の管継手Srは、上記実施形態7においてパイプ
Pを内側から補強する手段として、パイプPを外嵌させ
るための補強用筒部83を継手本体10の内周に一体に
形成したものである。この補強用筒部83は締付リング
50と対応する長さを有している。また、補強用筒部8
3の前端部には、前方に向かってテーパ状に縮径したガ
イド部84が形成されているので、補強用筒部83にパ
イプPを外嵌させ易くなっている。尚、本実施形態17
では補強用筒部83を継手本体10に一体に形成した
が、補強用筒部を継手本体とは別部品としてもよい。
【0058】[実施形態18]次に、本発明を具体化し
た実施形態18を図32を参照して説明する。上記実施
形態7においては、締付部材25,締付リング50、シ
ール部材56等によるパイプPを締め付ける手段とパイ
プPとの間をシールする手段とが、継手本体10の前端
側にのみ設けた構造になっているが、本実施形態の管継
手Ssは、実施形態7のパイプ保持手段とシール手段
を、前端側だけでなく後端側にも設けたものであり、さ
らに、全体として前後対称な形態としたものである。ま
た、継手本体10の内周には、その前後方向における中
央位置を内向きに突出させた周方向のセンタストッパ8
5が形成されており、このセンタストッパ85には継手
本体10に前後両方から挿入されたパイプPの挿入端が
当接されて位置決めされるようになっている。かかる管
継手Ssによれば、その前後両側に同じ形状、寸法のパ
イプPを同じ作業で接続(連結)させることができる。
【0059】[実施形態19]次に、本発明を具体化し
た実施形態19を図33を参照して説明する。本実施形
態19の管継手Stは、上記実施形態18において、継
手本体10の内周からセンタストッパ85を除去し、そ
の内周面を前端から後端に至る全長に亘って一定の内径
寸法として面一状に連続するようにしたものである。か
かる本実施形態20の管継手Stは、径方向(パイプP
の軸線と交差する方向)には移動できるが軸方向(前後
方向)には移動できないパイプP同士を連結する場合に
有効である。即ち、一方のパイプに対して管継手Stを
貫通するように嵌め込み、その後、他方のパイプPを一
方のパイプPに対して同軸状に対向する位置まで径方向
に移動させ、その後、管継手Stを他方のパイプP側へ
戻し、管継手Stの前後両端部を双方のパイプPに外嵌
させる、という手順で作業を行うことができる。
【0060】[実施形態20]次に、本発明を具体化し
た実施形態20を図34を参照して説明する。本実施形
態20の管継手Suは、上記実施形態7を改良したもの
であって、配管路(図示せず)を構成するパイプPの端
部に取り付けてその端部を封止状態とすることで配管路
における流体の漏洩の有無を検査するためのテストプラ
グとして使用できるようなっており、そのための手段と
して継手本体10の後端部にテスト用バルブ86が設け
られている。
【0061】テスト用バルブ86の構造は、次のようで
ある。継手本体10の内周におけるパイプPの挿入領域
よりも更に後方には、前方へ向かってテーパ状に縮径し
た弁座87が形成され、この弁座87の後方に周方向の
弁室88が形成され、この弁室88の後方に、雌ネジ部
89が形成されている。かかる継手本体10には、弁体
90が、その外周の雄ネジ部91を後方から雌ネジ部8
9に螺合させることで取り付けられている。弁体90の
前端部外周面92は前方に向かってテーパ状に縮径して
いて、そこに装着したOリング93が弁座87に対して
当接又は離間し得るようになってる。弁体90には、そ
の後端面のみに開口する流出孔94と、この流出孔94
の前端部を弁室88に連通させる小径の連通孔95とが
形成されている。さらに、弁体90の後端部には、拡径
されているとともに外周に滑り止めが施された摘み部9
6が形成されている。
【0062】この管継手Suをテストプラグとして使用
する際には、検査対象のパイプPの後端部に管継手Su
を取付け、テスト用バルブ86を開弁した状態で、パイ
プPによって構成される配管路(図示せず)内に管継手
Suとは反対側から水を供給する。供給された水は、継
手本体10内に達し、弁座87と弁体90の前端部外周
面92との間、弁室88、連通孔95及び流出室94を
通って管継手Suの後方へ流れ出す。水が流れ出すよう
になったら、テスト用バルブ86を閉弁する。これによ
り、パイプPの後端部が封止されるから、配管路への給
水を停止し、その配管路における漏水の有無を検査す
る。検査後は、摘み部96を操作してテスト用バルブ8
6を開弁し、配管路内の水を排出し、その後、管継手S
uをパイプPから外す。
【0063】尚、本実施形態20の管継手Suは、上記
のようなテストプラグとしてだけでなく、2本のパイプ
P同士を連結するための本来の管継手としての機能も当
然兼ね備えている。即ち、弁体90を継手本体10から
外した状態では、弁体90が螺合される雌ネジ部89に
は、後側から管継手Suに接続されるパイプ(図示せ
ず)の雄ネジ部が螺合されるようになっており、また、
継手本体10の内周における雌ネジ部89よりも後方に
はシールリング96が装着されていて、このシールリン
グ96が後側に接続されるパイプ(図示せず)の外周に
密着されるようになっている。
【0064】[実施形態21]次に、本発明を具体化し
た実施形態21を図35及び図36を参照して説明す
る。本実施形態21の管継手Svは、上記実施形態7と
同様の作用及び効果を奏するパイプ締付け手段とシール
手段とを備えているとともに、開閉弁97を設けたもの
である。筒状の継手本体98の前端部には筒状の締付部
材99が前後方向の螺進可能に取り付けられ、継手本体
98の前端部内周には中間リング100が前後移動可能
に設けられ、同じく継手本体98の内周における中間リ
ング100よりも後方には弁体101が前後移動可能に
設けられている。締付部材99の前端部内周のテーパ面
102と、このテーパ面102に対応して設けた締付け
リング103とによってパイプ締付け手段が構成されて
いる。また、中間リング100の後端面と弁体101の
前端面との間に構成された収容空間104内にゴム製の
Oリングからなるシール部材105を設けることでシー
ル手段が構成されている。
【0065】次に、開閉弁97について説明する。弁体
101は、隔壁部106の外周から前方に筒状部107
を延出させた有底筒形をなす。弁体101の筒状部10
7の後端部外周(隔壁部の外周)には、前方へ向かって
縮径するテーパ状当接面108が形成され、また、継手
本体98の内周には、前方へ向かって縮径するテーパ状
当接面109が形成され、この双方のテーパ状当接面1
08,109の間に弁口110が構成される。弁口11
0は、継手本体98内に区画された前後2つのパイプ挿
入空間111F,111R同士を連通状態と非連通状態
とにするためのものである。尚、弁体101のテーパ状
当接面108には、継手本体98のテーパ状当接面10
9に密着するOリング112が装着されている。また、
弁体101の筒状部107には、そのテーパ状当接面1
08よりも前方に位置するとともにその筒状部107の
内外両面間に貫通する連通孔113が形成されている。
【0066】さらに、継手本体98の後端部には、内周
に図示しない別のパイプを螺合させるための雌ネジ部1
14が形成されているバネ受け部材115が取り付けら
れており、このバネ受け部材115と、弁体101の後
端面との間には圧縮コイルバネからなる復帰バネ116
が装着されている。この復帰バネ116は、弁体101
を、弁口110を閉塞させる閉弁位置へ向けて締付部材
99による押動方向とは反対の前方へ付勢する。尚、バ
ネ受け部材115の外周と継手本体98の後端部内周と
の間、及び弁体101の連通孔113よりも前方外周と
継手本体98の前端部内周との間には、夫々、Oリング
117が装着されている。
【0067】締付部材99を緩めて前方位置に待機させ
た状態では、図35に示すように、復帰バネ116の付
勢により弁体101が前方の閉弁位置に保持され、テー
パ状当接面108,109同士が密着して弁口110が
閉塞されている。したがって、前後2つのパイプ挿入空
間111F,111Rは、弁体101の隔壁106によ
って流体の流通を不能に隔絶されている。この状態から
締付部材99を締め付けて後方(パイプ締付け方向)へ
螺進させると、締付けリング103が、テーパ面102
で押されてその傾斜により縮径変形させられることでパ
イプPの外周に食いつき、これによってパイプPが抜止
め状態にロックされる。また、締付部材99の螺進に伴
い、締付けリング103が中間リング100を後方へ押
動して収容空間104内のシール部材105を弾縮させ
ることで、このシール部材105がパイプPの外周に密
着してシール状態となる。
【0068】さらに、締付部材99の螺進に伴い、図3
6に示すように、中間リング100が復帰バネ116の
付勢に抗して弁体101を後方の開弁位置へ押動して弁
口110を開口させるとともに、連通孔113がその開
口した弁口110と対応するようになる。これにより、
前後2つのパイプ挿入空間111F,111Rが弁口1
10を介して流体の流通可能な連通状態となる。 [実施形態22]次に、本発明を具体化した実施形態2
2を図37を参照して説明する。本実施形態22の管継
手Swは、上記実施形態21におけるOリングのシール
部材105に替えて、上記実施形態10と同じく金属製
のくさび形をなすシール部材118を用いるとともに、
中間リング100と弁体101における収容空間104
を構成する形状をシール部材118に合わせて変更した
ものである。それ以外のパイプ締付け手段と開閉弁97
については、実施形態21と同じであるので、説明は省
略する。
【0069】[実施形態23]次に、本発明を具体化し
た実施形態23を図38及び図39を参照して説明す
る。本実施形態23の管継手Sxは、上記実施形態7と
同様の作用及び効果を奏するパイプ締付け手段とシール
手段とを備えているとともに、開閉弁120を設けたも
のである。筒状の継手本体121の前端部には筒状の締
付部材122が前後方向の螺進可能に取り付けられ、継
手本体121の前端部内周には中間リング123が前後
移動可能に設けられ、同じく継手本体121の内周にお
ける中間リング123よりも後方には筒状の弁体124
が前後移動可能に設けられている。締付部材122の前
端部内周のテーパ面125と、このテーパ面125に対
応して設けた締付けリング126とによってパイプ締付
け手段が構成されている。また、中間リング123の後
端面と弁体124の前端面との間に構成された収容空間
127内にゴム製のOリングからなるシール部材128
を設けることでシール手段が構成されている。
【0070】次に、開閉弁120について説明する。継
手本体121内には、内周に図示しない別のパイプを螺
合させるための雌ネジ部129が形成されているバネ受
け部材130が取り付けられており、このバネ受け部材
130の前端面からは、継手本体121と同心状の芯部
131が突成されている。この芯部131の前端部外周
には、前方へ向かって拡径するテーパ状当接面132が
形成され、このテーパ状当接面132にはOリング13
3が装着されている。また、弁体124の内周には、前
方へ向かって拡径するテーパ状当接面134が形成され
ており、この双方のテーパ状当接面132,134の間
に弁口135が構成される。弁口135は、継手本体1
21内に区画された前後2つのパイプ挿入空間136
F,136R同士を連通状態と非連通状態とにするため
のものである。
【0071】さらに、弁体124とバネ受け部材130
との間には圧縮コイルバネからなる復帰バネ137が装
着されている。この復帰バネ137は、弁体124を、
弁口135を閉塞させる閉弁位置へ向けて締付部材12
2による押動方向とは反対の前方へ付勢する。尚、バネ
受け部材130の外周と継手本体121の後端部内周と
の間、及び弁体124の外周と継手本体121の内周と
の間には、夫々、Oリング138が装着されている。
【0072】締付部材122を緩めて前方位置に待機さ
せた状態では、図38に示すように、復帰バネ137の
付勢により弁体124が前方の閉弁位置に保持され、テ
ーパ状当接面132,134同士が密着して弁口135
が閉塞されている。したがって、前後2つのパイプ挿入
空間136F,136Rは、弁体124によって流体の
流通を不能に隔絶されている。この状態から締付部材1
22を締め付けて後方(パイプ締付け方向)へ螺進させ
ると、締付けリング126が、テーパ面125で押され
てその傾斜により縮径変形させられることでパイプPの
外周に食いつき、これによってパイプPが抜止め状態に
ロックされる。また、締付部材122の螺進に伴い、締
付けリング126が中間リング123を後方へ押動して
収容空間127内のシール部材128を弾縮させること
で、このシール部材128がパイプPの外周に密着して
シール状態となる。
【0073】さらに、締付部材122の螺進に伴い、図
39に示すように、中間リング123が復帰バネ137
の付勢に抗して弁体124を後方の開弁位置へ押動して
弁口135を開口させ、これにより、前後2つのパイプ
挿入空間136F,136Rが弁口135を介して流体
の流通が可能な連通状態となる。 [実施形態24]次に、本発明を具体化した実施形態2
4を図40を参照して説明する。本実施形態24の管継
手Syは、上記実施形態23におけるOリングのシール
部材128に替えて、上記実施形態10と同じく金属製
のくさび形をなすシール部材139を用いるとともに、
中間リング123と弁体124における収容空間140
を構成する形状をシール部材139に合わせて変更した
ものである。それ以外のパイプ締付け手段と開閉弁12
0については、実施形態21と同じであるので、説明は
省略する。
【0074】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態で締付リングをC字形としたが、本
発明によれば、締付リングを1周以上巻かれた多重巻き
の螺旋状としてもよい。
【0075】(2)上記実施形態では締付リングの断面
形状を真円形または菱形としたが、本発明によれば、楕
円形、長円形、三角形、五角以上の多角形等種々の形状
とすることができる。 (3)上記実施形態では締付リングを縮径させるための
手段として締付部材にテーパ面を設けたが、本発明によ
れば、テーパ面を締付部材と中間リングの双方に設けて
もよく、中間リングのみに設けてもよい。
【0076】(4)上記実施形態では締付リングとシー
ル部材との間に中間リングを介装したが、本発明によれ
ば、中間リングを設けずに、締付リングとシール部材と
を直接接触させるようにしてもよい。 (5)上記実施形態ではシール部材の収容空間を方形断
面としてその収容空間を軸方向に縮めることでシール部
材をパイプに密着させるようにしたが、本発明によれ
ば、収容空間を内側に広がった三角形断面とし、その斜
面同士を軸方向に接近させることでシール部材をパイプ
に密着させるようにしてもよい。
【0077】(6)上記実施形態1の二重シール構造
は、実施形態4〜実施形態24にも適用することができ
る。 (7)上記実施形態2の締付けリングを螺旋状にする構
造は、実施形態4〜実施形態24にも適用することがで
きる。 (8)上記実施形態4及び実施形態5の識別リングの構
造は、実施形態1〜実施形態4、実施形態8〜実施形態
12、実施形態16〜24にも適用することができる。
【0078】(9)上記実施形態8及び実施形態9の弾
性スペーサの構造は、実施形態1、実施形態2、実施形
態4〜実施形態7、実施形態10及び実施形態11、実
施形態13〜24にも適用することができる。 (10)上記実施形態10及び実施形態11の楔形断面
のシール部材は、実施形態1〜実施形態9、実施形態1
6〜24にも適用することができる。 (11)上記実施形態では銅等の金属製パイプを接続対
象としたが、本発明は、合成樹脂製のパイプを接続対象
とする場合にも適用できる。
【0079】(12)上記実施形態13と実施形態15
の緩み止め手段は、実施形態1〜3、実施形態6、実施
形態8,実施形態9、実施形態16〜24にも適用する
ことができる。 (13)上記実施形態14の緩み止め手段は、実施形態
1〜3、実施形態6〜12、実施形態16〜24にも適
用することができる。 (14)上記実施形態16及び実施形態17のパイプ補
強手段は、実施形態1〜15、実施形態18〜24にも
適用することができる。
【0080】(15)上記実施形態18及び実施形態1
9の前後対称にする構造は、実施形態1〜17、実施形
態20〜24にも適用することができる。 (16)上記実施形態20のテスト用バルブは、実施形
態1〜6、実施形態8〜実施形態19にも適用すること
ができる。 (17)上記実施形態21と実施形態22の開閉弁は、
実施形態1〜20にも適用することができる。 (18)上記実施形態23と実施形態24の開閉弁は、
実施形態1〜20にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてパイプを外した状態を示す
断面図
【図2】実施形態1においてパイプを接続した状態を示
す断面図
【図3】実施形態1の分解斜視図
【図4】実施形態2においてパイプを外した状態を示す
断面図
【図5】実施形態2においてパイプを接続した状態を示
す断面図
【図6】実施形態3においてパイプを外した状態を示す
断面図
【図7】実施形態3においてパイプを接続した状態を示
す断面図
【図8】実施形態3において締付リングの成形工程を示
す断面図
【図9】実施形態3の部分拡大断面図
【図10】実施形態4において締付部材を緩めた状態を
示す部分断面図
【図11】実施形態4において締付部材を締め込んだ状
態を示す部分断面図
【図12】実施形態5において締付部材を緩めた状態を
示す部分断面図
【図13】実施形態5において締付部材を締め込んだ状
態を示す部分断面図
【図14】実施形態6において締付部材を締め込んだ状
態を示す部分断面図
【図15】実施形態7において締付部材を締め込んだ状
態を示す部分断面図
【図16】実施形態8において締付部材を締め込んだ状
態を示す部分断面図
【図17】実施形態9において締付部材を締め込んだ状
態を示す部分断面図
【図18】実施形態10において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図19】実施形態11において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図20】実施形態12において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図21】実施形態13において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図22】実施形態13に使用される緩止めリングを示
し、(a)は正面図、(b)は側面図である
【図23】実施形態13に使用れる緩止めリングの変形
例を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である
【図24】実施形態13に使用れる緩止めリングの変形
例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である
【図25】実施形態13に使用れる緩止めリングの変形
例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である
【図26】実施形態13に使用れる緩止めリングの変形
例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である
【図27】実施形態14において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図28】実施形態15において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図29】実施形態16において締付部材を締め込んだ
状態を示す部分断面図
【図30】実施形態16におけるパイプと補強筒を示す
断面図
【図31】実施形態17においてパイプを接続して締付
部材を締め込んだ状態を示す部分断面図
【図32】実施形態18においてパイプを接続して締付
部材を締め込んだ状態を示す断面図
【図33】実施形態19においてパイプを接続して締付
部材を締め込んだ状態を示す断面図
【図34】実施形態20において締付部材を締め込むと
ともにテスト用バルブが閉弁している状態を示す断面図
【図35】実施形態21において締付部材を緩めて開閉
弁を閉弁した状態を示す断面図
【図36】実施形態21において締付部材を締め込んで
開閉弁を開弁した状態を示す断面図
【図37】実施形態22において締付部材を緩めて開閉
弁を閉弁した状態を示す断面図
【図38】実施形態23において締付部材を緩めて開閉
弁を閉弁した状態を示す断面図
【図39】実施形態23において締付部材を締め込んで
開閉弁を開弁した状態を示す断面図
【図40】実施形態24において締付部材を緩めて開閉
弁を閉弁した状態を示す断面図
【符号の説明】
P…パイプ Sa…管継手 10…継手本体 16…収容空間 19…中間リング用ストッパ(ストッパ) 22…縮径手段 23…シール部材 25…締付部材 29…テーパ面 32…締付リング Sb,Sc,Sd,Se,Sf,Sg,Sh,Si,S
j,Sk,Sm,Sn,So,Sp,Sq,Sr,S
s,St,Su,Sv,Sw,Sx,Sy…管継手 40,50,103…締付リング 56,6,63,66,105…シール部材 27…雌ネジ部(締付部材のネジ部) 97,120…開閉弁 101,124…弁体 110,135…弁口 111F,111R…パイプ挿入空間 116,137…復帰バネ 136F,136R…パイプ挿入空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 21/08 F16L 19/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒
    状の継手本体と、 この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部
    材と、 周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつ
    つ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締
    め付けを可能とされた締付リングと、 軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材
    の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動
    する縮径手段と、 無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記
    パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、 このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方
    向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材
    を縮径変形させる収容空間と、 前記収容空間を構成するとともに、前記締付部材の螺進
    に伴って前記継手本体に対して軸方向に変位することで
    前記収容空間の容積を減少させる中間リングを備え、 前記継手本体の内周には、前記中間リングを軸方向に係
    止させることでその中間リングの前記継手本体からの離
    脱を規制可能な抜止め突部が形成されている ことを特徴
    とする管継手。
  2. 【請求項2】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒
    状の継手本体と、 この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部
    材と、無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記
    パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、 このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方
    向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材
    を縮径変形させる収容空間と、 この収容空間の過度の容積減少を規制するストッパと、 前記収容空間を構成するとともに、前記締付部材の螺進
    に伴って前記継手本体に対して軸方向に変位することで
    前記収容空間の容積を減少させる中間リングを備え、 前記継手本体の内周には、前記中間リングを軸方向に係
    止させることでその中間リングの前記継手本体からの離
    脱を規制可能な抜止め突部が形成されている ことを特徴
    とする管継手。
  3. 【請求項3】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒
    状の継手本体と、 この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部
    材と、周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつ
    つ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締
    め付けを可能とされた締付リングと、 軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材
    の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動
    する縮径手段と、 無端環形をなし、弾性的に縮径変形することにより前記
    パイプの外周への密着を可能とされたシール部材と、 このシール部材を収容可能であり、前記締付部材の軸方
    向の螺進に伴い容積を減少させることで前記シール部材
    を縮径変形させる収容空間とを備え、 前記締付部材の内周には、前記テーパ面と、このテーパ
    面と軸方向に対応する抜止め突部とが形成され、 前記テーパ面と前記抜止め突部との間には、前記締付け
    リングが、軸方向に変位しつつ前記テーパ面に摺接する
    ことで縮径変形し得るように配され、 前記締付けリングが弾性的に拡径変形している状態で
    は、その締付けリングが前記抜止め突部に対して軸方向
    に係止されることで前記締付部材からの離脱を規制され
    る構成とした ことを特徴とする管継手。
  4. 【請求項4】 外径一定のパイプの挿入を可能とした筒
    状の継手本体と、 この継手本体に対して同心状に螺合される筒状の締付部
    材と、 周方向に延びた有端環形をなし、弾性的に縮径変形しつ
    つ前記パイプの外周に対し線接触又は食い込みによる締
    め付けを可能とされた締付リングと、 軸方向に対して傾斜したテーパ面を有し、前記締付部材
    の軸方向の螺進に伴い前記締付リングを縮径方向へ押動
    する縮径手段とを備え、 前記締付部材の内周には、前記テーパ面と、このテーパ
    面と軸方向に対応する抜止め突部とが形成され、 前記テーパ面と前記抜止め突部との間には、前記締付け
    リングが、軸方向に変位しつつ前記テーパ面に摺接する
    ことで縮径変形し得るように配され、 前記締付けリングが弾性的に拡径変形している状態で
    は、その締付けリングが 前記抜止め突部に対して軸方向
    に係止されることで前記締付部材からの離脱を規制され
    る構成としたことを特徴とする管継手。
  5. 【請求項5】 前記収容空間には、軸方向に対して傾斜
    したテーパ状押圧面が形成され、 前記シール部材の外周には、前記テーパ状押圧面に当接
    可能なテーパ状係合面が形成され、 前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前記テー
    パ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるように軸
    方向へ押動されるようになっており、 押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前
    記テーパ状係合面の傾斜により縮径方向へ弾性的に変位
    して前記パイプの外周に密着する構成としたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の管継
    手。
  6. 【請求項6】 前記収容空間には、軸方向に対して傾斜
    したテーパ状押圧面が形成され、前記シール部材は金属材料からなり、その外周には 前記
    テーパ状押圧面に当接可能なテーパ状係合面が形成さ
    れ、 前記シール部材は、前記締付部材の螺進により前記テー
    パ状係合面を前記テーパ状押圧面に当接させるように軸
    方向へ押動されるようになっており、 押動された前記シール部材は、前記テーパ状押圧面と前
    記テーパ状係合面の傾斜により塑性変形しつつ縮径し、
    前記パイプの外周に対して軸方向の相対変位規制状態に
    食い込むとともに水密状に密着される構成としたことを
    特徴とする請求項1、請求項3、請求項4のいずれかに
    記載の管継手。
  7. 【請求項7】 前記継手本体には、前記締付部材に対し
    その螺進方向先方に対応するように識別用傾斜面が形成
    され、 この識別用傾斜面上には弾性的に拡径変形可能な識別リ
    ングが摺接可能に配され、 前記締付部材の螺進動作が進むのに伴い、その締付部材
    が前記識別リングを軸方向に押して前記識別用傾斜面上
    で摺接させつつ拡径変形させる構成としたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の管継手。
  8. 【請求項8】 前記継手本体内に区画された2つのパイ
    プ挿入空間を連通可 能な弁口と、 前記締付部材がパイプ締付け方向に螺進するときにはそ
    の締付部材によって前記弁口を開口させる開弁位置へ押
    動され、且つ前記締付部材がパイプ緩め方向へ螺進した
    ときには前記弁口を閉塞させる閉弁位置へ復動可能とな
    る弁体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項7のいずれかに記載の管継手。
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