JP2002250488A - フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ - Google Patents

フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ

Info

Publication number
JP2002250488A
JP2002250488A JP2001045888A JP2001045888A JP2002250488A JP 2002250488 A JP2002250488 A JP 2002250488A JP 2001045888 A JP2001045888 A JP 2001045888A JP 2001045888 A JP2001045888 A JP 2001045888A JP 2002250488 A JP2002250488 A JP 2002250488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
joint
flexible tube
synthetic resin
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001045888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4488635B2 (ja
Inventor
Shozo Fujisawa
正造 藤沢
Hisao Onishi
久男 大西
Atsunori Komura
篤則 小村
Toshio Shibabuchi
利夫 柴渕
Mikio Nakaoka
幹夫 中岡
Kazuyoshi Kariki
和良 雁木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinwa Sangyo Co Ltd, Osaka Gas Co Ltd filed Critical Shinwa Sangyo Co Ltd
Priority to JP2001045888A priority Critical patent/JP4488635B2/ja
Publication of JP2002250488A publication Critical patent/JP2002250488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488635B2 publication Critical patent/JP4488635B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】フレキシブルチューブを差し込むだけで継手と
チューブとをワンタッチで接合する継手において、抜け
出し防止に重要な働きをするリテーナに確実な締め付け
弾性力を発揮させ、しかも製造も容易にできるようにす
ることを課題とする。 【解決手段】筒状本体11と、環状のリテーナ44と、
押輪25とを備え、前記リテーナ44は、前記押輪25
先端内面のテーパ面37と接触可能な外周面47と、径
方向の内向き突部45とを有すると共に、突部45側か
ら形成された軸心方向の切込み48が周方向の複数位置
に設けられた金属製成形体50と、この金属製成形体5
0の前記切込みで区画されたブロック状部54の周縁
と、前記軸心方向の切込み端側のリング状部を覆って取
り付けられた、弾性を有する合成樹脂製の成形体60と
から構成され、前記突部表面がコルゲイト管の外周の谷
部に係り合うように前記合成樹脂成形体60の有する弾
性によって復原変形可能とされてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチュー
ブ用継手および同継手用のリテーナに関し、特にガス配
管などに使用されるコルゲイト管にて構成されたフレキ
シブルチューブのための、フレキシブルチューブ用継手
および同継手用のリテーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、継手にフレキシブルチューブを差
し込むだけでワンタッチで継手とチューブとを接合する
ことができるようにした継手として、特開2000−2
7473号に開示されているような継手が知られてい
る。
【0003】このフレキシブルチューブ用継手は、筒状
本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込まれる押
輪とを具備し、フレキシブルチューブは、コルゲイト管
が、押輪の端部から、この押輪と前記筒状本体との内部
に向けて挿通可能とされ、前記押輪の内周には、この押
輪の先端側に向かって拡径するテーパ面が形成され、前
記テーパ面の内周側に環状のリテーナが配置され、前記
リテーナは、前記テーパ面に接触可能な外周面と、径方
向の内向きに突出する突部とを有し、前記リテーナは、
突部側から形成された軸心方向の切り込みが周方向の複
数の位置に設けられることで、フレキシブルチューブが
挿通されたときに、コルゲイト管の外周の山部により突
部が押し拡げられることによってこの山部の通過を許容
し、かつ、この山部を通過させることによって前記突部
がコルゲイト管の外周の谷部に係り合うように変形可能
とされたものがある。
【0004】このようなフレキシブルチューブ用継手に
おいては、フレキシブルチューブを継手の内部に挿入す
るだけのワンタッチ操作で、部材のねじ込み作業などの
他の操作はいっさい必要とせずに、これらフレキシブル
チューブと継手とがシール状態で互いに確実に接合され
ることになる。
【0005】また、フレキシブルチューブに継手からの
抜け出し力が作用した場合には、リテーナの外周面が押
輪の内周のテーパ面に押圧されることで、その反力によ
り突部に径方向の内向きの力が作用し、この力によって
リテーナに縮径力が作用することで、突部がコルゲイト
管の谷部に強く係り合い、その抜け出しが阻止される作
用効果を有する。
【0006】ところで、上記リテーナに抜け出し阻止力
を確実に発揮させるためには、コルゲイト管に対してリ
テーナの縮径力が確実に作用することが条件となる。こ
のような条件を満たすため、リテーナ外周にばねを配置
し、このばねの巻き締め弾性力によって縮径力を得るこ
とが提案されている。
【0007】しかし、この構成の場合、形状が小型で、
しかも構造が精密かつ複雑なリテーナに、外周からばね
を広げて嵌めこむ作業が必要となり、製造に手間がかか
り、高価となるといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、この
ような問題点を解決して、フレキシブルチューブを差し
込むだけで継手とチューブとをワンタッチで接合する場
合、抜け出し防止に重要な働きをするリテーナに確実な
締め付け弾性力を発揮させ、しかも製造も容易にできる
ようにすることを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
請求項1のフレキシブルチューブ用継手はコルゲイト管
にて構成されたフレキシブルチューブのための継手であ
って、少なくとも筒状本体と、環状のリテーナと、前記
筒状本体にねじ込まれる押輪とを備え、前記環状のリテ
ーナは、押し輪および前記コルゲイト管と接する部分が
金属部材とされ、前記コルゲイト管の山谷部と接して拡
縮径変形する弾性が、前記金属部材と組合わされた合成
樹脂部材により発揮されるように構成されたことを特徴
とするものである。
【0010】この、合成樹脂体の弾性によって、リテー
ナの拡径、縮径の動作が行われるので、ばねのような弾
性付勢部材が不用となり製造が容易となる。請求項2
は、請求項1に記載のフレキシブルチューブ用継手であ
って、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ
込まれる押輪とを具備し、前記押輪の内周には、この押
輪の先端側に向かって拡径するテーパ面が形成され、前
記テーパ面の内周側に管状のリテーナが配置され、前記
リテーナは前記テーパ面に接触可能な金属製外周面と、
径方向の内向きに突出する金属製突部を有し、前記リテ
ーナは、前記突部側から形成された軸心方向の切り込み
が周方向の複数の位置に設けられ、この切込みで区画さ
れたそれぞれの金属製のブロック状部の周縁が、前記軸
心方向切り込み底部で周方向に連結されたリング状の弾
性を有する合成樹脂で一体に囲まれ、前記押輪の端部か
ら前記フレキシブルチューブが挿通されたときに、コル
ゲイト管の外周の山部により金属製の突部表面が山部に
接して前記合成樹脂体の有する弾性に抗して押し拡げら
れ、この山部の通過を許容し、かつ、この山部を通過さ
せることによって前記金属製の突部表面がコルゲイト管
の外周の谷部に係り合うように前記合成樹脂体の有する
弾性によって復元変形可能とされてなることを特徴とす
るものである。
【0011】上記合成樹脂体の弾性によって、リテーナ
の拡径、縮径の動作が行われるので、ばねのような弾性
付勢部材が不用となり製造が容易となる。請求項3の発
明は、請求項1または2に記載されたフレキシブルチュ
ーブ用継手用のリテーナに関し、押輪のテーパ面に接触
する外周面とコルゲイト管外面に接触する内面を有する
環状の金属製リテーナ部材が、軸方向切り込みで周方向
に区画され、該区画された複数のブロック状部の周縁
と、前記軸方向切込み端側のリング状部とが、弾性を有
する合成樹脂成形体で囲まれ、この合成樹脂成形体によ
り前記ブロック状部の拡開動作が弾性的に抑制されてな
るものである。
【0012】従って、金属製リテーナの金属部が押し輪
のテーパ面やコルゲート管の外面に接するのでリテーナ
自体の強度が得られ、また、合成樹脂の弾性によって金
属部の拡縮径変形が行われるので、作動の確実性に優れ
たリテーナとなる。
【0013】請求項4の発明は請求項1または2に記載
されたフレキシブルチューブ用継手用のリテーナに関
し、押輪のテーパ面に接触する外周面とコルゲイト管外
面に接触する内面を有する金属製ブロックであって、周
方向に配列させることにより環状の金属製リテーナ部材
を構成できる金属製ブロックが、リング状の合成樹脂成
形体で周方向に一体的に連接され、このリング状の合成
樹脂成形体の金属製ブロック間に軸心方向の切り込みが
設けられ、この合成樹脂成形体により環状に配列された
前記ブロック状部の拡開動作が弾性的に抑制されてなる
ものである。
【0014】従って、このリテーナも請求項2と同様、
全体として強度、作動の確実性に優れたリテーナである
が、ブロック体を周方向に連接した構造の金属部分を成
形する必要が無く、単体とされたブロック体を合成樹脂
で一体に連接する構造であるので、管状金属部が不用と
なりリテーナの製造が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、フレキシブルチューブ用
継手の側面図を示し、上半部を断面図としたものであ
る。
【0016】この実施の形態におけるフレキシブルチュ
ーブ用継手は、少なくとも筒状本体11と、環状のリテ
ーナ44と、前記筒状本体にねじ込まれる押輪25とを
備えて構成されており、図1において、フレキシブルチ
ューブ1は、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、
このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の
被覆体3とによって構成されている。コルゲイト管2に
おいて、4は山部、5は谷部である。このフレキシブル
チューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被
覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。
【0017】この継手において、筒状本体11は、真鍮
などの金属によって形成され、その一端に外ねじ部12
が形成されることで、ガス管などの被接続体に接続する
ことができるように構成されている。13は六角部で、
外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられる。
【0018】筒状本体11の他端側の内周には、その開
口側から順に、内ねじ部15と、内周面16と、環状の
シール材収容部17と、コルゲイト管収容部18とが設
けられている。コルゲイト管収容部18は、シール材収
容部17よりも小径かつコルゲイト管2の外径と同等か
やや大径に形成されて、コルゲイト管2の先端の山部4
を大きな隙間なく収容できるように構成されている。シ
ール材収容部17には、環状のゴム製のシール材21
が、ゆるい圧入状態で収容されている。シール材21
は、リング状の耐火部22と一般ゴム部23とが軸心方
向に一体化された筒状体によって構成され、かつ耐火部
22が筒状本体11の奥側になるように配置されてい
る。
【0019】押輪25は、真鍮などの金属によって筒状
に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体11の
内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有する。
押輪25の他端側の外周には外周面27が形成されてい
る。この外周面27は外ねじ部26よりも大径に形成さ
れている。
【0020】押輪25には、フレキシブルチューブ1を
挿通させるための孔部33が貫通状態で形成されてい
る。この孔部33に隣接した内周には、パッキン34が
収容されている。孔部33に対し押輪25の一端部の内
周には、この押輪25の一端側に向かって拡径するテー
パ面37が形成されている。このテーパ面37は、押輪
25の一端側すなわち開口側では筒状本体11のパッキ
ン収容部17とほぼ同径に形成されている。
【0021】図1に示すように押輪25を筒状本体11
にねじ込んだ状態においては、この押輪25の内周のテ
ーパ面37と筒状本体11の内周面16とシール材21
の端面とで囲まれる空間39が形成される。この空間3
9には、環状のリテーナ44が配置されている。
【0022】このリテーナ44は、図2〜図4に示すよ
うに、本体部が真鍮などの金属材料からなるブロック状
体51…51を有した金属リテーナ部材50の、前記ブ
ロック状体51の周囲縁角部52を弾性を有する合成樹
脂成形体60で一体に囲んだ状態に形成されており、こ
の金属リテーナ部材50の金属面がもっぱら押輪25や
コルゲイト管2に接するようにされている。
【0023】以下、このリテーナ44について詳述す
る。リテーナ44の一端側すなわち押輪25の開口側に
は、図1、図4に示すように金属材料による径方向内向
きの突部45が形成されている。
【0024】この突部45は、その内径が、コルゲイト
管2の山部4の外径よりも小さくかつその谷部5に入り
込める寸法となるように形成されている。突部45の軸
心方向に沿った厚みは、同様に軸心方向に沿ったコルゲ
イト管2の谷部5の幅よりも小さく形成されている。突
部45の内周における押輪25の奥側部分の内周には、
押輪25側に向かうにつれて次第に拡径するテーパ面4
6が形成されている。また、リテーナ44の他端側の外
周には、押輪25のテーパ面37と同じ方向の傾斜をも
った金属材料による外周テーパ面47が形成されてい
る。ただし、両テーパ面37、47の角度は、等しくて
もよいし、ある程度相違していてもよい。
【0025】そして、上記リテーナ44には、図2、図
3に明示するように突部45を有した一端側から他端側
に向けて軸心方向の切り込み48が、周方向の複数の位
置に形成されている。この切り込み48はリテーナ44
の他端部の手前まで達しており、リテーナ44は、この
切り込み48が形成されていない他端部においてのみ、
周方向に連続した構成とされている。そして、この周方
向の連続部は、図4に示すようにテーパ面47に比べ外
周部が削り取られた薄肉部49として形成されている。
【0026】そして、上記突部45、テーパ面46を有
するブロック状体51の縁角部52と周方向の連続部に
おける薄肉部49に弾性を有する合成樹脂よりなる枠状
の成形体60が一体的に取り付けられている。
【0027】この合成樹脂成形体60は、図4に分解し
て示すように、薄肉部49に嵌めつけられる環状部61
と、この環状部61から突部45ならびにテーパ面46
を形成する金属製ブロック状体51の縁角部52に沿っ
て取り付けられる細枠部62からなり、ブロック状体5
1の縁角部52には、成形体60の細枠部62が嵌合す
る切り欠き部53が設けられている。
【0028】従って、リテーナ44表面は、ブロック状
体51などからなる金属リテーナ部材50の表面と合成
樹脂成形体60の表面部分が段差の無い均一な連続面と
されている。
【0029】このリテーナ44は、突部45やテーパ面
46を有する金属リテーナ部材50を型内に込め、そこ
へ合成樹脂を圧入して一体的に成形したものである。こ
のようなものにおいて、継手を構成する場合には、まず
筒状本体11の収容部17にシール材21をはめこんで
おく。リテーナ44を押輪25のテーパ面37の内周側
に収容した状態で、この押輪25を筒状本体11にねじ
込む。すると、図5に示す状態となり、リテーナ44は
空間39に収容される。
【0030】この状態の継手とフレキシブルチューブ1
とを接合させる際には、図1のコルゲイト管2の谷部5
で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山分につき被
覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1
を、図5に示す状態から、図1に示すように押輪25の
端部から孔部33の中に挿入する。すると、図6に示す
ように、コルゲイト管2の先端の山部4がリテーナ44
の金属製とされた突部45表面に当たり、このリテーナ
44をシール材21に近づく方向に移動させる。する
と、リテーナ44の外周テーパ面47は押輪25のテー
パ面37から離れる。
【0031】この状態でさらにフレキシブルチューブ1
を挿入すると、リテーナ44がシール材21の端面に当
たり、今度は図6に示すようにコルゲイト管2の山部4
がリテーナ44の金属製とされた突部45のテーパ面4
6に作用し、合成樹脂成形体60の弾性に抗してリテー
ナ44を押し拡げて突部45の内周を通過する。このと
き、リテーナ44には周方向に複数の切り込み48が形
成され、またリテーナ44に薄肉部49が形成されてい
ることから、リテーナ44の押し拡げは容易に行われ
る。しかも、フレキシブルチューブ1と接触するのは金
属製の突部45およびテーパ面46であるから、リテー
ナ44が傷つく恐れはない。特に弾性を発揮する合成樹
脂成形体60が傷つく恐れはない。
【0032】このように、フレキシブルチューブ1を継
手の内部に挿入するだけのワンタッチ操作で、部材のね
じ込み作業などの他の操作はいっさい必要とせずに、こ
れらフレキシブルチューブ1と継手とをシール状態で互
いに確実に接合することができる。
【0033】フレキシブルチューブ1に継手からの抜け
出し力が作用した場合には、コルゲイト管2の一つの谷
部5に突部45が係り合っているリテーナ44の、金属
製の外周テーパ面47が押輪25のテーパ面37に当た
り、リテーナ44は押輪25から径方向内向きの反力を
受ける。すると、リテーナ44の突部45が全周にわた
ってコルゲイト管2の一つの谷部5外周を押さえ付ける
ことになって、これらリテーナ44とコルゲイト管2と
の係り合いが確実なものになり、これによって継手から
のフレキシブルチューブ1の抜け出しが防止されること
になる。
【0034】上記実施の形態として、リテーナを金属製
リングに複数のブロック状部を一体に形成したものを用
いる場合を示したが、図7に分解した状態に示すよう
に、独立した金属製ブロック体51…51を、弾性を有
する合成樹脂成形体60の中に周方向に環状に配列した
状態に一体に埋め込んだ構成としても良い。
【0035】なお、この実施の形態では金属製ブロック
体51を独立とした以外は図2〜図4に示したリテーナ
44と同じ構造であるので、同一部分ないしは相当する
部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0036】この場合のリテーナ44は型(図示せず)
内に金属製ブロック体51…51を互いの隙間を開けた
状態で環状に配列し、この型内に弾性を有する樹脂を圧
入して成形する。
【0037】このリテーナ44は、金属リテーナ部材5
0に相当する部分として、細い環状体を一体的に形成す
る必要が無いので、構造が簡単となりその分リテーナが
安く製造可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1のフレキシブルチ
ューブ用継手によれば、フレキシブルチューブを継手の
内部に挿入するだけのワンタッチ操作で、部材のねじ込
み作業などの他の操作はいっさい必要とせずに、これら
フレキシブルチューブと継手とをシール状態で互いに確
実に接合されることができる。またフレキシブルチュー
ブに継手からの抜け出し力が作用した場合には、リテー
ナの外周面が押輪の内周のテーパ面に押圧されること
で、その反力により突部に径方向の内向きの力が作用
し、リテーナに縮径力が働き突部がコルゲイト管の谷部
に強く係り合うことになるため、その抜け出しを確実に
阻止できる。
【0039】さらに合成樹脂の弾性は、フレキシブルチ
ューブの挿通の際にコルゲイト管の外周の山部によって
リテーナの突部が押し拡げられたときに、弾性を有する
合成樹脂によって突部を確実に谷部に縮径させてコルゲ
イト管の外周の谷部に係り合わせることができる。
【0040】請求項2のフレキシブルチューブ用継手の
リテーナは、リテーナの押し輪テーパ面と接する部分が
金属製とされているので強度が発揮され、一方、縮径を
付勢する弾性部材はリテーナに一体的に組み込まれた弾
性を有する合成樹脂成形体とされているので、別部材と
されたばねなどの嵌めつけ作業を必要とせず製造できリ
テーナの製造が容易となり、また、作動も確実となる。
【0041】請求項3のフレキシブルチューブ用継手の
リテーナは、前述した効果のほか、金属製成形体のうち
細い環状体を成形する必要が無いので、さらに製造が容
易にでき、また製造コストも低く押さえることができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフレキシブルチューブ用
継手の構成を示す断面図である。
【図2】図1におけるリテーナの斜視図である。
【図3】同リテーナの他の斜視図である。
【図4】同リテーナの分解した状態を示す側面図であ
る。
【図5】図1の継手にフレキシブルチューブが差し込ま
れる前の状態を示す断面図である。
【図6】図5の次の段階を示す要部拡大断面図である。
【図7】リテーナの他の構成例を示す分解側面図であ
る。
【符号の説明】
1 フレキシブルチューブ 2 コルゲイト管 3 チューブ状の被覆体 4 山部 5 谷部 11 筒状本体 12 外ねじ部 17 シール材収容部 18 コルゲイト管収容部 21 シール材 25 押輪 33 孔部 34 パッキン 37 テーパ面 39 空間 44 環状のリテーナ 45 径方向内向きの突部 46 テーパ面 48 軸心方向の切り込み 50 金属リテーナ部材 51 ブロック状体 52 周囲縁角部 60 合成樹脂成形体 61 環状部 62 細枠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 久男 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小村 篤則 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 柴渕 利夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 中岡 幹夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 雁木 和良 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 Fターム(参考) 3H017 CA08 3J106 AA02 AB01 AB09 BA01 BB01 BC04 BD01 BE18 BE19 BE23 BE29 BE33 EA03 EB02 EC01 EC07 ED12 EE04 EF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブ
    ルチューブのための継手であって、少なくとも筒状本体
    と、環状のリテーナと、前記筒状本体にねじ込まれる押
    輪とを備え、前記環状のリテーナは、押し輪および前記
    コルゲイト管と接する部分が金属部材とされ、前記コル
    ゲイト管の山谷部と接して拡縮径変形する弾性が、前記
    金属部材と組合わされた合成樹脂部材により発揮される
    ように構成されたことを特徴とするフレキシブルチュー
    ブ用継手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフレキシブルチューブ
    用継手が、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部に
    ねじ込まれる押輪とを具備し、 前記押輪の内周には、この押輪の先端側に向かって拡径
    するテーパ面が形成され、 前記テーパ面の内周側に管状のリテーナが配置され、 前記リテーナは前記テーパ面に接触可能な金属製外周面
    と、径方向の内向きに突出する金属製突部を有し、 前記リテーナは、前記突部側から形成された軸心方向の
    切り込みが周方向の複数の位置に設けられ、この切込み
    で区画されたそれぞれの金属製のブロック状部の周縁
    が、前記軸心方向切り込み底部で周方向に連結されたリ
    ング状の弾性を有する合成樹脂で一体に囲まれ、 前記押輪の端部から前記フレキシブルチューブが挿通さ
    れたときに、コルゲイト管の外周の山部により金属製の
    突部表面が山部に接して前記合成樹脂体の有する弾性に
    抗して押し拡げられ、この山部の通過を許容し、かつ、
    この山部を通過させることによって前記金属製の突部表
    面がコルゲイト管の外周の谷部に係り合うように前記合
    成樹脂体の有する弾性によって復元変形可能とされてな
    ることを特徴とするフレキシブルチューブ用継手。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載されたフレキシ
    ブルチューブ用継手におけるリテーナであって、押輪の
    テーパ面に接触する外周面とコルゲイト管外面に接触す
    る内面を有する環状の金属製リテーナ部材が、軸方向切
    り込みで周方向に区画され、該区画された複数のブロッ
    ク状部の周縁と、前記軸方向切込み端側のリング状部と
    が、弾性を有する合成樹脂成形体で囲まれ、この合成樹
    脂成形体により前記ブロック状部の拡開動作が弾性的に
    抑制されてなるフレキシブルチューブ用継手のリテー
    ナ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載されたフレキシ
    ブルチューブ用継手におけるリテーナであって、押輪の
    テーパ面に接触する外周面とコルゲイト管外面に接触す
    る内面を有する金属製ブロックであって、周方向に配列
    させることにより環状の金属製リテーナ部材を構成でき
    る金属製ブロックが、リング状の合成樹脂成形体で周方
    向に一体的に連接され、このリング状の合成樹脂成形体
    の金属製ブロック間に軸心方向の切り込みが設けられ、
    この合成樹脂成形体により環状に配列された前記ブロッ
    ク状部の拡開動作が弾性的に抑制されてなるフレキシブ
    ルチューブ用継手のリテーナ。
JP2001045888A 2001-02-22 2001-02-22 フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ Expired - Lifetime JP4488635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045888A JP4488635B2 (ja) 2001-02-22 2001-02-22 フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001045888A JP4488635B2 (ja) 2001-02-22 2001-02-22 フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002250488A true JP2002250488A (ja) 2002-09-06
JP4488635B2 JP4488635B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=18907599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001045888A Expired - Lifetime JP4488635B2 (ja) 2001-02-22 2001-02-22 フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4488635B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100988284B1 (ko) 2010-06-22 2010-10-18 승진산업 (주) 조인트를 구비한 플렉시블 호스 조립체
KR100988279B1 (ko) 2010-06-04 2010-10-18 승진산업 (주) 방폭용 플렉시블 조인트 장치
JP2011256997A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Seung Jin Industry Co Ltd ジョイントを備えたフレキシブルホース組立体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11204114B2 (en) 2019-11-22 2021-12-21 Trinity Bay Equipment Holdings, LLC Reusable pipe fitting systems and methods

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100988279B1 (ko) 2010-06-04 2010-10-18 승진산업 (주) 방폭용 플렉시블 조인트 장치
JP2011256997A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Seung Jin Industry Co Ltd ジョイントを備えたフレキシブルホース組立体
KR100988284B1 (ko) 2010-06-22 2010-10-18 승진산업 (주) 조인트를 구비한 플렉시블 호스 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
JP4488635B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002250488A (ja) フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ
JP4023936B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP3046009B2 (ja) フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
JP4100810B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP3570975B2 (ja) フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
JP3066494B2 (ja) 可撓管継手
JP2000304178A (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP3808010B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2974664B1 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP4360710B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP3084563B1 (ja) 可撓管継手
JP4219025B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP4400949B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2000297892A (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP3084558B1 (ja) 可撓管継手
JP3294408B2 (ja) 可撓管継手
JP2000304179A (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2001173863A (ja) フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
JP2001012669A (ja) フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
JP3314062B2 (ja) 可撓管継手
JP3010294B1 (ja) 可撓管継手
JP2000002382A (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2002048278A (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2000130667A (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2000002381A (ja) フレキシブルチューブ用継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4488635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160409

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term