JP2000297892A - フレキシブルチューブ用継手 - Google Patents

フレキシブルチューブ用継手

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JP2000297892A
JP2000297892A JP11108677A JP10867799A JP2000297892A JP 2000297892 A JP2000297892 A JP 2000297892A JP 11108677 A JP11108677 A JP 11108677A JP 10867799 A JP10867799 A JP 10867799A JP 2000297892 A JP2000297892 A JP 2000297892A
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JP11108677A
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Toshio Shibabuchi
利夫 柴渕
Mikio Nakaoka
幹夫 中岡
Kazuyoshi Kariki
和良 雁木
Nobuhiko Hayashi
延彦 林
Kazuya Samura
一也 佐村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Onda Mfg Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Onda Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルチューブ用継手を安価に構成す
る。 【解決手段】 筒状本体11の内部に第1の当接面17
と第2の当接面20とが形成され、押輪25の先端部と
第1の当接面17との間に環状のリテーナ45が配置さ
れる。リテーナ45の位置を通過したコルゲイト管2の
先端の山部4が、第2の当接面20とこのリテーナ45
との間に存在する。コルゲイト管2を挿通させた状態の
押輪25を筒状本体11にねじ込むことで、押輪25の
先端部の内周のテーパ面31がリテーナ45を縮径させ
て、リテーナ45がコルゲイト管2の谷部5に係り合う
とともに第1の当接面17に当接し得ない状態となる。
さらに押輪25をねじ込むことで、押輪25の先端面を
リテーナ45の段部57に当接させた状態で、リテーナ
45と第2の当接面20との間でコルゲイト管2の先端
の山部4を圧し潰す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチュー
ブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲ
イト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、
フレキシブルチューブ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のフレキシブルチューブ用
継手として、内部に当接面を有する筒状本体と、先端部
が前記筒状本体の内部にねじ込まれた状態で、コルゲイ
ト管の先端数山分の被覆体が取り除かれたフレキシブル
チューブを挿通される押輪と、この押輪に挿通されたフ
レキシブルチューブのコルゲイト管の外周の谷部に係り
合い可能な突部を有するとともに前記押輪の先端部に取
り付けられたリテーナとを備えたものが、たとえば特開
平8−159350号公報に開示されている。
【0003】このようなフレキシブルチューブ用継手に
おいては、押輪を筒状本体に仮にゆるくねじ合わせた状
態でこの押輪の中にフレキシブルチューブのコルゲイト
管を挿入させることで、このコルゲイト管の先端の山部
がリテーナの突部を押し拡げてこの突部の位置を通過す
る。これにより、リテーナの先端からコルゲイト管の先
端が所定量突出した状態で、リテーナの突部がコルゲイ
ト管の谷部に係り合うので、その後に押輪をさらにねじ
込むことによって、リテーナの先端から突出したコルゲ
イト管の部分をこのリテーナと前記筒状本体の当接面と
の間で密接状態で圧し潰すことができる。これによっ
て、フレキシブルチューブが継手にシール状態で接続さ
れることになる。
【0004】この特開平8−159350号公報に記載
された継手では、リテーナは、コルゲイト管の先端の山
部によって弾性的に押し広げられるとともに、この山部
が通過した後は自身の弾性力によって縮径してコルゲイ
ト管の谷部に係り合う必要があるために、ポリプロピレ
ンなどの合成樹脂により形成された部分を備えている。
そして、突出したコルゲイト管の部分を筒状本体の当接
面との間で圧し潰すための強度を有する必要があるため
に、上述の合成樹脂により形成された部分の中に、真鍮
などの金属板よりなるインサートが埋設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち特開平8−1
59350号公報に記載された継手では、リテーナは、
合成樹脂と金属板との複合材料によって構成されてお
り、したがってその製造コストが高いという問題点があ
る。そこで本発明は、このような問題点を解決して、フ
レキシブルチューブ用継手を安価に構成できるようにす
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、筒状本体と、先端部が筒状本体の内部にねじ
込まれる押輪とを備え、筒状本体の内部に、それぞれ径
方向の第1の当接面と第2の当接面とが形成され、押輪
の先端部と第1の当接面との間に、端面が第1の当接面
に当接し得る環状のリテーナが配置され、リテーナの外
周に径方向の面にて構成された段部が形成され、押輪と
リテーナとは、その内部にコルゲイト管を挿通させるこ
とが可能とされ、第2の当接面は、リテーナの位置を通
過したコルゲイト管の先端の山部がこの第2の当接面と
リテーナとの間に存在するように、第1の当接面よりも
筒状本体の奥側の位置に形成され、押輪は先端部の内周
にテーパ面を有し、コルゲイト管を挿通させた状態の押
輪を筒状本体にねじ込むことで、押輪のテーパ面がリテ
ーナを縮径させて、リテーナがコルゲイト管の谷部に係
り合うとともに第1の当接面に当接し得ない状態とな
り、さらに押輪をねじ込んで、この押輪の先端面を縮径
状態のリテーナの段部に当接させた状態で、リテーナと
第2の当接面との間でコルゲイト管の先端の山部を圧し
潰すように構成されたものである。
【0007】このようなものであると、リテーナは押輪
のテーパ面によって縮径されることでコルゲイト管の谷
部に係り合うため、コルゲイト管の山部と谷部とに対応
した縮径を自身の弾性によって行う必要がなく、したが
って真鍮などの単一の材料により形成することができ、
このため複合材料によって形成する場合に比べて安価な
ものとなるのみならず、押輪のテーパ面でリテーナを縮
径させる構成でありながら、押輪の先端面が縮径状態の
リテーナの段部に当接されるために、リテーナと第2の
当接面との間でコルゲイト管の先端の山部が確実に圧し
潰されてシール性能が確保されることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1において、1はフレキシブル
チューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、
このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の
被覆体3とによって構成されている。コルゲイト管2に
おいて、4は山部、5は谷部である。このフレキシブル
チューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被
覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。
【0009】この継手において、11は筒状本体で、真
鍮などの金属によって形成され、その一端に外ねじ部1
2が形成されることで、ガス管などの被接続体に接続す
ることができるように構成されている。13は六角部
で、外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられる。
14は、その他端側の端面である。筒状本体11の他端
側の内周には、その開口側から順に、内ねじ部15と、
この内ねじ部15のねじの谷部の内径とほぼ同径の内周
部16と、径方向の第1の当接面17と、この第1の当
接面17よりも筒状本体11の奥側の位置においてこの
筒状本体11の前記他端側の開口の方を向いて形成され
たあり溝構造の環状のパッキン収容溝18とが形成され
ている。
【0010】第1の当接面17には、この当接面17の
周方向に沿った環状溝24が形成されている。この環状
溝24は、たとえば、図示のように、その外径が内周部
16の内径と等しくなるように形成されている。また第
1の当接面17の内周縁には、アール部23が形成され
ている。パッキン収容溝18には、パッキンとしてのO
リング19がはめ込まれている。このOリング19は、
その先端部がパッキン収容溝18からわずかに突出した
状態で、この収容溝18に収容されている。
【0011】パッキン収容溝18よりも内周側の部分に
は、径方向の第2の当接面20が形成されている。この
当接面20は、第1の当接面17よりも筒状本体11の
奥側の位置に形成されている。第2の当接面20よりも
内周側には、筒状本体11の他端側の開口の方へ突出す
る環状突起21が形成されている。この環状突起21
は、その外周に、筒状本体11の他端側の開口に向かう
につれて次第に小径となるテーパ面22を有する。この
テーパ面22は、コルゲイト管2の谷部5の内径よりも
小径に形成されている。
【0012】25は押輪で、真鍮などの金属によって筒
状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体11
の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有す
る。押輪25の他端側の外周には、ねじ込み操作のため
の六角部27が形成されている。この六角部27は外ね
じ部26よりも大径に形成され、したがって筒状本体1
1の端面14に向かい合う端面28が形成されている。
端面28には環状のパッキン29が装着されている。外
ねじ部26よりもさらに一端側には外ねじ部26よりも
小径の段部30が形成されている。また、押輪25の一
端部の内周には、開口端に向かうにつれて次第に拡径す
るテーパ面31が形成されている。
【0013】押輪25には、フレキシブルチューブ1を
挿通させるための孔部32が形成されている。この孔部
32すなわち押輪25の他端側の内周には、パッキン3
3を収容するための環状溝35が形成されている。孔部
32において、環状溝35よりも押輪25の一端側に
は、押輪25の他端側よりも一端側の方が小径となる段
部36が形成されている。この段部36は、コルゲイト
管2の先端数山分の被覆体3が取り除かれた状態のフレ
キシブルチューブ1が孔部32に挿入されたときに、そ
の被覆体3の先端面6に対応する位置に形成されてい
る。
【0014】押輪25の段部30と筒状本体11の第1
の当接面17との間には、環状のスペーサ41が設けら
れている。このスペーサ41は、薄肉の樹脂によって筒
部42と内フランジ部43とが一体に形成された横断面
L字形の構成となっている。またスペーサ41は、周方
向に沿った一定範囲において、軸心方向にわたる切欠部
が形成されている。そして、押輪25を筒状本体11に
ねじ込んだときに、フランジ部43が押輪25の段部3
0に係り合うとともに、筒部42の先端が第1の当接面
17の環状溝24の底部に当たることで、この押輪25
のねじ込み位置を規定することができるように構成され
ている。
【0015】このようにスペーサ41によって位置が規
制された押輪25の先端部と筒状本体11の第1の当接
面17との間におけるスペーサ41よりも内周側の部分
には、リテーナ45が設けられている。このリテーナ4
5は、図2(a)(b)に詳細に示すように周方向一つ
割りの真鍮などの金属製の環状体によって形成され、あ
る程度の範囲で弾性的に拡径および縮径可能とされてい
る。図1および図2(a)(b)に示すように、リテー
ナ45の外周には、押輪25の内周のテーパ面31に接
することができるテーパ面46が形成されている。ま
た、リテーナ45の内周には、筒状本体11の奥側に対
応した位置において、突部47が形成されている。筒状
本体11の奥側に対応したリテーナ45の端面すなわち
突部47の側面48は、径方向に形成されている。突部
47における反対側の側面49すなわち側面48よりも
筒状本体11の開口側の側面49は、筒状本体11の奥
側に向かうにつれて次第に縮径するテーパ状に形成され
ている。筒状本体11の奥側に対応した位置におけるリ
テーナ45の外周縁には、アール部50が形成されてい
る。また、リテーナ45の外周には、側面48側の端部
において、テーパ面46よりも径方向の外向きに突出す
る突部55が形成されている。そして、その突部55に
よって、押輪25における段部30よりも内周側の先端
面56に向かい合い可能な径方向の面によって形成され
る段部57が形成されている。
【0016】弾性的に拡径も縮径もしていない状態のリ
テーナ45の突部47の内径は、コルゲイト管2の山部
4の外径よりもわずかに小さい寸法で形成されている。
また、この弾性的に拡径も縮径もしていない状態におい
て、リテーナ45のテーパ面46における小径側の縁部
すなわち押輪25側の縁部の外径は、この押輪25の開
口端におけるテーパ面31の最大内径よりも小径となる
ように形成されている。また、この弾性的に拡径も縮径
もしていない状態では、リテーナ45の端面すなわち突
部47の側面48の外周縁部が、筒状本体11の第1の
当接面17の内周縁部に軸心方向に係り合い可能とされ
ている。そして、このようにリテーナ45が第1の当接
面17に接したときに、このリテーナ45のテーパ面4
6と押輪25のテーパ面31との間に軸心方向の所定の
隙間が形成されるように、スペーサ41の寸法が規定さ
れている。
【0017】なお、リテーナ45は、上記のような構成
に代えて、図2(c)に示された構成とすることもでき
る。この図2(c)に示されたリテーナ45において、
その内周には、軸心方向にわたって、筒状本体11の奥
側に向かうにつれて次第に縮径するテーパ面53が形成
されている。そして、突部47に代えて、このテーパ面
53と側面48との交差部によって形成される鋭角状の
エッジ部54が、周方向に沿って形成されている。
【0018】筒状本体11の第2の当接面20はコルゲ
イト管2に対応した径方向の位置に形成されている。そ
して、リテーナ45が弾性的に拡径も縮径もしていない
状態で、図1に示すようにコルゲイト管2における先端
部の少なくとも一つの山部4がリテーナ45の突部47
よりも筒状本体11の奥部に入り込むことができるよう
に、各部の寸法、特に軸心方向に沿った第1の当接面1
7と第2の当接面20との間の距離が規定されている。
【0019】このようなものにおいて、継手を構成する
場合には、筒状本体11の内部にOリング19とリテー
ナ45とスペーサ41とをはめ込んだうえで、この筒状
本体11に押輪25をねじ込む。すると、押輪25の段
部30と筒状本体11の第1の当接面17の環状溝24
との間にスペーサ41が挟み込まれることになって、押
輪25が軸心方向に位置決めされる。このとき、リテー
ナ45は、スペーサ41よりも内周側に位置して、弾性
的に拡径も縮径もしておらず、第1の当接面17に接触
し得る状態にあり、また押輪25のテーパ面31に制限
されずに拡径することが可能である。
【0020】この状態の継手とフレキシブルチューブ1
とを接合させる際には、図1に示すように、コルゲイト
管2の谷部5で切管されかつコルゲイト管2の先端の数
山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブル
チューブ1を押輪25の端部から孔部32の中に挿入す
る。すると、図3に示すように、コルゲイト管2の先端
の山部4がリテーナ45の突部47すなわちその側面4
9に当たる。また、これによってリテーナ45の側面4
8が筒状本体11の第1の当接面17に当たる。この状
態でフレキシブルチューブ1をさらに押し込むと、コル
ゲイト管2の山部4が突部47におけるテーパ状の側面
49を押すことで、第1の当接面17に係り合ったリテ
ーナ45を弾性的に拡径させ、図4に示すようにこの山
部4が突部47の位置を通過して、図5に示すようにこ
の突部47よりも筒状本体11の奥側の位置すなわち第
2の当接面20に近づいた位置あるいは接触した位置ま
で入り込む。すると、リテーナ45は拡径状態が解除さ
れて元の状態に戻り、突部47はコルゲイト管2の谷部
5に対応して位置する。図1はこのときの状態を示す。
【0021】次に、押輪25をさらに筒状本体11にね
じ込む。すると、図6に示すように押輪25の段部30
と筒状本体11の第1の当接面17の環状溝24との間
で薄肉の樹脂製のスペーサ41が圧し潰される。また、
押輪25のテーパ面31がリテーナ45のテーパ面46
に接してこれを押圧し、これによって第1の当接面17
に接触した状態のリテーナ45を弾性的あるいは塑性的
に縮径させる。すると、この縮径によってリテーナ45
の突部47がコルゲイト管2の谷部5にはまり込んで係
り合う。またリテーナ45は、第1の当接面17の内周
縁部よりも小径になって、アール部23、50に案内さ
れることでこの第1の当接面17との係り合いが解除さ
れる。
【0022】すると、押輪25のねじ込みによってリテ
ーナ45とコルゲイト管2とが筒状本体11の奥側ヘ移
動され、コルゲイト管2の先端部が第2の当接面20に
接した状態で押輪25がねじ込まれると、図7および図
8に示すようにこの第2の当接面20とリテーナ45の
突部47との間で先端の山部4を挟み込んで圧し潰す。
このとき、リテーナ45の外周の突部55の段部57が
押輪25の先端面56によって押されることになるた
め、図示の接合完了状態において、リテーナ45を確実
に筒状本体11の奥側へ押し込むことができて、コルゲ
イト管2の先端部を確実に圧し潰すことができ、コルゲ
イト管2と筒状本体11とを金属シール状態で接合でき
ることになり、したがって所要のシール性能を確保する
ことができる。なお、同様にスペーサ41も完全に圧し
潰される。
【0023】このとき、筒状本体11の環状突起21の
テーパ面22の作用によってコルゲイト管2の最先端の
山部4が確実にこの環状突起21に外ばめされることに
なる。したがって、圧し潰し時に不均一な力が作用する
ことなどが原因してコルゲイト管2の先端部が径方向の
内向きに変形し、それによってシール不良やガス通路の
縮径などが発生することが、効果的に防止される。
【0024】接合完了状態では、リテーナ45の先端側
の側面48が収容溝18内のOリング19を圧縮し、ま
たこの圧縮されたOリング19がコルゲイト管2の圧し
潰し部も押圧することになるため、多重のシールを確保
できる。また、この状態においては、押輪25の端面2
8が筒状本体11の端面に接近しているため、パッキン
29が押圧されて、このパッキン29によるシール機能
を発揮させることになる。また、上述のようにフレキシ
ブルチューブ1を押輪25に挿通させると、その被覆体
3がパッキン33の内側に入り込んで、その外周がシー
ルされる。これらのパッキン29、33は、主として継
手の内部に水などが浸入することを防止するために用い
られる。
【0025】図7、図8に示される接合完了状態では、
テーパ面31、46どうしの接触を伴って押輪25がリ
テーナ45の外周に被さっており、またリテーナ45は
第1の当接面17の内周縁部よりも小径になった状態で
筒状本体11の奥部に押し込まれるため、このリテーナ
45が再び拡径してフレキシブルチューブ1が継手から
抜け出すような事態の発生が防止される。
【0026】なお、上記においては、コルゲート管2の
山部4がリテーナ45の突部47の位置を通過したとき
にこのリテーナ45を拡径するものについて説明した
が、突部47の内径を大きく形成して、このような拡径
が生じないように構成することもできる。その場合は、
上記の場合に比べて、押輪25のテーパ面31によって
リテーナ45を大きく縮径させることが必要となる。ま
たその場合は、リテーナ45を拡径させる必要がないた
め、リテーナ45が第1の当接面17に接しかつ押輪2
5のテーパ面31がリテーナ45のテーパ面46に接し
た状態で、しかもリテーナ45を縮径させていない状態
で、押輪25の位置決めを行い、その状態でコルゲイト
管2の挿入を行えばよい。その場合は、スペーサ41を
不要とすることもできる。
【0027】反対に上述のようにコルゲイト管2の山部
4によってリテーナ45を拡径させるものであると、次
の段階で押輪25のテーパ面31によってリテーナ45
を縮径させるときの縮径しろを小さくすることができる
利点がある。そして、このようにリテーナ45を拡径さ
せることができるように、スペーサ41によって確実に
押輪25を位置決めすることができる。
【0028】また、スペーサ41は押輪25の段部30
と筒状本体11の第1の当接面17との間で圧し潰さ
れ、特開平8−159350号公報に記載されたものの
ように押輪25をねじ込む前にこれを取り外すなどの必
要がないため、容易に作業することができる。次に、リ
テーナ45を図2(c)に示したように構成した場合に
ついて説明する。この場合は、上述の突部47に代えて
エッジ部54がコルゲイト管2に係り合うことになる。
また、リテーナ45の内周に、軸心方向にわたって、筒
状本体11の奥側に向かうにつれて次第に縮径するテー
パ面53のみが形成された構成であるため、突部47と
テーパ状の側面49とを形成したものに比べて、その加
工が容易であるうえに、テーパ面53の傾斜をゆるく形
成できるため、コルゲイト管2がこのリテーナ45を拡
径してその内部を通過するための作業を容易に行うこと
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によると、押輪の先
端部の内周にテーパ面を有し、コルゲイト管を挿通させ
た状態の押輪を筒状本体にねじ込むことで、押輪のテー
パ面がリテーナを縮径させて、リテーナがコルゲイト管
の谷部に係り合うとともに第1の当接面に当接し得ない
状態となり、さらに押輪をねじ込むことで、縮径状態の
リテーナと第2の当接面との間でコルゲイト管の先端の
山部を圧し潰すように構成したため、リテーナはコルゲ
イト管の山部と谷部とに対応した縮径を自身の弾性によ
って行う必要がなく、したがって真鍮などの単一の材料
により形成することができ、このため複合材料によって
形成する場合に比べて安価なものとすることができるの
みならず、押輪のテーパ面でリテーナを縮径させる構成
でありながら、押輪の先端面が縮径状態のリテーナの段
部に当接するために、リテーナと第2の当接面との間で
コルゲイト管の先端の山部を確実に圧し潰してシール性
能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフレキシブルチューブ用
継手の構成およびその接合作業を示す一部切欠正面図で
ある。
【図2】図1におけるリテーナを示す図である。
【図3】継手とフレキシブルチューブとの接合作業を示
す要部の拡大断面図である。
【図4】図3の次の段階を示す図である。
【図5】図4の次の段階を示す図である。
【図6】図5の次の段階を示す図である。
【図7】図6の次の段階の接合完了状態を示す図であ
る。
【図8】接合完了状態を示す一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルチューブ 2 コルゲイト管 4 山部 5 谷部 11 筒状本体 17 第1の当接面 20 第2の当接面 25 押輪 31 テーパ面 45 リテーナ 46 テーパ面 47 突部 55 突部 56 先端面 57 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴渕 利夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 中岡 幹夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 雁木 和良 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 林 延彦 岐阜県山県郡美山町富永57番地の2 株式 会社オンダ製作所内 (72)発明者 佐村 一也 岐阜県山県郡美山町富永57番地の2 株式 会社オンダ製作所内 Fターム(参考) 3H017 CA05 CA11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブ
    ルチューブのための継手であって、筒状本体と、先端部
    が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪とを備え、筒状本
    体の内部に、それぞれ径方向の第1の当接面と第2の当
    接面とが形成され、押輪の先端部と第1の当接面との間
    に、端面が第1の当接面に当接し得る環状のリテーナが
    配置され、リテーナの外周に径方向の面にて構成された
    段部が形成され、押輪とリテーナとは、その内部にコル
    ゲイト管を挿通させることが可能とされ、第2の当接面
    は、リテーナの位置を通過したコルゲイト管の先端の山
    部がこの第2の当接面とリテーナとの間に存在するよう
    に、第1の当接面よりも筒状本体の奥側の位置に形成さ
    れ、押輪は先端部の内周にテーパ面を有し、コルゲイト
    管を挿通させた状態の押輪を筒状本体にねじ込むこと
    で、押輪のテーパ面がリテーナを縮径させて、リテーナ
    がコルゲイト管の谷部に係り合うとともに第1の当接面
    に当接し得ない状態となり、さらに押輪をねじ込んで、
    この押輪の先端面を縮径状態のリテーナの段部に当接さ
    せた状態で、リテーナと第2の当接面との間でコルゲイ
    ト管の先端の山部を圧し潰すように構成されていること
    を特徴とするフレキシブルチューブ用継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003028365A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Tokyo Gas Co Ltd 差込式管継手
JP4727078B2 (ja) * 2001-07-19 2011-07-20 東京瓦斯株式会社 差込式管継手

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