JP2001021083A - フレキシブルチューブ用継手 - Google Patents
フレキシブルチューブ用継手Info
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- JP2001021083A JP2001021083A JP11193809A JP19380999A JP2001021083A JP 2001021083 A JP2001021083 A JP 2001021083A JP 11193809 A JP11193809 A JP 11193809A JP 19380999 A JP19380999 A JP 19380999A JP 2001021083 A JP2001021083 A JP 2001021083A
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- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチ
ューブのための継手において、スペーサなどの特別な部
材を用いることなしに、押輪を筒状本体に対し所定位置
に仮にねじ合わせておくことができるようにする。 【解決手段】 押輪25は、コルゲイト管2を挿通可能
な状態で筒状本体11に仮にねじ込まれたときに、筒状
本体11の内部に形成された突起40に係り合って位置
決めされる。リテーナ44がコルゲイト管2に係り合っ
た状態で押輪25が筒状本体11内にさらにねじ込まれ
るときに、突起40は、この押輪25により切断され
て、この押輪25のさらなるねじ込みを許容する。この
押輪25のさらなるねじ込みによって、コルゲイト管2
の先端の山部が、リテーナ44と筒状本体11の当接面
23との間で圧し潰される。
ューブのための継手において、スペーサなどの特別な部
材を用いることなしに、押輪を筒状本体に対し所定位置
に仮にねじ合わせておくことができるようにする。 【解決手段】 押輪25は、コルゲイト管2を挿通可能
な状態で筒状本体11に仮にねじ込まれたときに、筒状
本体11の内部に形成された突起40に係り合って位置
決めされる。リテーナ44がコルゲイト管2に係り合っ
た状態で押輪25が筒状本体11内にさらにねじ込まれ
るときに、突起40は、この押輪25により切断され
て、この押輪25のさらなるねじ込みを許容する。この
押輪25のさらなるねじ込みによって、コルゲイト管2
の先端の山部が、リテーナ44と筒状本体11の当接面
23との間で圧し潰される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチュー
ブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲ
イト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、
フレキシブルチューブ用継手に関する。
ブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲ
イト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、
フレキシブルチューブ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のフレキシブルチューブ用
継手として、内部に当接面を有する筒状本体と、先端部
が前記筒状本体の内部にねじ込まれた状態で、コルゲイ
ト管の先端数山分の被覆体が取り除かれたフレキシブル
チューブが挿通される押輪と、この押輪に挿通されたフ
レキシブルチューブのコルゲイト管の外周の谷部に係り
合い可能な内周突部を有するとともに前記押輪の先端部
に連結されたリテーナとを備えたものが、たとえば特開
平8−159350号公報に開示されている。
継手として、内部に当接面を有する筒状本体と、先端部
が前記筒状本体の内部にねじ込まれた状態で、コルゲイ
ト管の先端数山分の被覆体が取り除かれたフレキシブル
チューブが挿通される押輪と、この押輪に挿通されたフ
レキシブルチューブのコルゲイト管の外周の谷部に係り
合い可能な内周突部を有するとともに前記押輪の先端部
に連結されたリテーナとを備えたものが、たとえば特開
平8−159350号公報に開示されている。
【0003】このようなフレキシブルチューブ用継手に
おいては、押輪を筒状本体に対し所定位置に仮にねじ合
わせた状態でこの押輪の中にフレキシブルチューブのコ
ルゲイト管を挿入させることで、このコルゲイト管の先
端の山部がリテーナの内周突部を押し拡げてこの内周突
部の位置を通過する。これにより、リテーナの先端から
コルゲイト管の先端が所定量突出した状態で、リテーナ
の内周突部がコルゲイト管の谷部に係り合うので、その
後に押輪をさらにねじ込むことによって、リテーナの先
端から突出したコルゲイト管の部分をこのリテーナと前
記筒状本体の当接面との間で密接状態で圧し潰すことが
できる。これによって、フレキシブルチューブが継手に
シール状態で接続されることになる。
おいては、押輪を筒状本体に対し所定位置に仮にねじ合
わせた状態でこの押輪の中にフレキシブルチューブのコ
ルゲイト管を挿入させることで、このコルゲイト管の先
端の山部がリテーナの内周突部を押し拡げてこの内周突
部の位置を通過する。これにより、リテーナの先端から
コルゲイト管の先端が所定量突出した状態で、リテーナ
の内周突部がコルゲイト管の谷部に係り合うので、その
後に押輪をさらにねじ込むことによって、リテーナの先
端から突出したコルゲイト管の部分をこのリテーナと前
記筒状本体の当接面との間で密接状態で圧し潰すことが
できる。これによって、フレキシブルチューブが継手に
シール状態で接続されることになる。
【0004】このような構成の継手においては、上述の
ように押輪はコルゲイト管の挿入前の段階において筒状
本体に対し所定位置に仮にねじ合わせておかなければな
らない。このため、特開平8−159350号公報で
は、ねじ合わせ部よりも筒状本体の外側における押輪の
外周にC字形の合成樹脂製のスペーサをはめ合わせ、押
輪を筒状本体に仮にねじ合わせるときに筒状本体の端面
とこの筒状本体の外側における押輪の端面との間でスペ
ーサを挟み込むことによって、この押輪の位置決めを行
うようにしている。
ように押輪はコルゲイト管の挿入前の段階において筒状
本体に対し所定位置に仮にねじ合わせておかなければな
らない。このため、特開平8−159350号公報で
は、ねじ合わせ部よりも筒状本体の外側における押輪の
外周にC字形の合成樹脂製のスペーサをはめ合わせ、押
輪を筒状本体に仮にねじ合わせるときに筒状本体の端面
とこの筒状本体の外側における押輪の端面との間でスペ
ーサを挟み込むことによって、この押輪の位置決めを行
うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成であると、スペーサという特別の部材を用いなければ
ならない。しかもこのスペーサは、リテーナの先端部の
圧し潰しのために押輪をさらに筒状本体にねじ込む際に
は、筒状本体の端面と押輪の端面との間から取り除かな
ければならず、そのための作業が必要になるとともに、
取り除いた後のスペーサはもはや継手の構成部材として
の使い途がないので、廃棄するしかないという問題点が
ある。
成であると、スペーサという特別の部材を用いなければ
ならない。しかもこのスペーサは、リテーナの先端部の
圧し潰しのために押輪をさらに筒状本体にねじ込む際に
は、筒状本体の端面と押輪の端面との間から取り除かな
ければならず、そのための作業が必要になるとともに、
取り除いた後のスペーサはもはや継手の構成部材として
の使い途がないので、廃棄するしかないという問題点が
ある。
【0006】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、スペーサなどの特別な部材を用いることなしに、
押輪を筒状本体に対し所定位置に仮にねじ合わせておく
ことができるようにすることを目的とする。
して、スペーサなどの特別な部材を用いることなしに、
押輪を筒状本体に対し所定位置に仮にねじ合わせておく
ことができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチ
ューブのための継手が、内部に当接面を有する筒状本体
と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒
状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテ
ーナとを具備し、フレキシブルチューブは、コルゲイト
管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体
との内部に向けて挿通可能とされ、リテーナは、コルゲ
イト管の山部が内部を通過するときにこの山部によって
一時的に拡径されるように構成されるとともに、その内
部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い
可能とされ、押輪は、リテーナがコルゲイト管に係り合
った状態で筒状本体内にさらにねじ込まれることによっ
て、そのコルゲイト管の先端の山部をリテーナと筒状本
体の当接面との間で圧し潰すように構成され、押輪がコ
ルゲイト管を挿通可能な状態で筒状本体にねじ込まれた
ときにこの押輪に係り合うとともに、リテーナがコルゲ
イト管に係り合った状態で押輪が筒状本体内にさらにね
じ込まれるときに、この押輪により切断されて、この押
輪のさらなるねじ込みを許容する突起を、筒状本体の内
部に形成したものである。
本発明は、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチ
ューブのための継手が、内部に当接面を有する筒状本体
と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒
状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテ
ーナとを具備し、フレキシブルチューブは、コルゲイト
管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体
との内部に向けて挿通可能とされ、リテーナは、コルゲ
イト管の山部が内部を通過するときにこの山部によって
一時的に拡径されるように構成されるとともに、その内
部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い
可能とされ、押輪は、リテーナがコルゲイト管に係り合
った状態で筒状本体内にさらにねじ込まれることによっ
て、そのコルゲイト管の先端の山部をリテーナと筒状本
体の当接面との間で圧し潰すように構成され、押輪がコ
ルゲイト管を挿通可能な状態で筒状本体にねじ込まれた
ときにこの押輪に係り合うとともに、リテーナがコルゲ
イト管に係り合った状態で押輪が筒状本体内にさらにね
じ込まれるときに、この押輪により切断されて、この押
輪のさらなるねじ込みを許容する突起を、筒状本体の内
部に形成したものである。
【0008】このような構成であると、押輪が筒状本体
に仮にねじ合わされるときには、この押輪が筒状本体の
突起に係り合うことで、スペーサなどの特別の部材を用
いることなしに、この押輪が所定位置に位置決めされ
る。コルゲイト管が挿通された後に押輪にねじ込み力を
作用させると、突起はこの押輪により切断されてこの押
輪のさらなるねじ込みを許容する。このため、コルゲイ
ト管の先端の山部がリテーナと筒状本体の当接面との間
で圧し潰される。切断された突起は、筒状本体にねじ込
まれる押輪によって筒状本体の奥側へ運ばれる。
に仮にねじ合わされるときには、この押輪が筒状本体の
突起に係り合うことで、スペーサなどの特別の部材を用
いることなしに、この押輪が所定位置に位置決めされ
る。コルゲイト管が挿通された後に押輪にねじ込み力を
作用させると、突起はこの押輪により切断されてこの押
輪のさらなるねじ込みを許容する。このため、コルゲイ
ト管の先端の山部がリテーナと筒状本体の当接面との間
で圧し潰される。切断された突起は、筒状本体にねじ込
まれる押輪によって筒状本体の奥側へ運ばれる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1において、1はフレキシブル
チューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、
このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の
被覆体3とによって構成されている。このフレキシブル
チューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被
覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。
チューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、
このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の
被覆体3とによって構成されている。このフレキシブル
チューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被
覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。
【0010】図1〜図3はこの継手を示す。ここで11
は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その
一端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの
被接続体に接続することができるように構成されてい
る。13は六角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のた
めに用いられる。14は、その他端側の端面である。筒
状本体11の他端側の内周には、その開口側から順に、
内ねじ部15と、この内ねじ部15のねじの谷部の内径
とほぼ同径の中ぐり部16と、この中ぐり部よりも小径
の押輪先端収容部17と、この押輪先端収容部17より
も小径のリテーナ収容部18とが形成されている。中ぐ
り部16と押輪先端収容部17との境界部分における同
収容部17の内周には、この収容部17よりも径方向の
内側に突出する環状の突起40が形成されている。この
突起40の基端部、すなわち、この突起40と収容部1
7の内周面との境界部分には、筒状本体11の開口側か
ら、切欠41が周方向に沿って形成されている。また押
輪先端収容部17とリテーナ収容部18との境界の部分
すなわち押輪先端収容部17の奥端の部分には、径方向
の第1の当接面20が形成されている。
は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その
一端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの
被接続体に接続することができるように構成されてい
る。13は六角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のた
めに用いられる。14は、その他端側の端面である。筒
状本体11の他端側の内周には、その開口側から順に、
内ねじ部15と、この内ねじ部15のねじの谷部の内径
とほぼ同径の中ぐり部16と、この中ぐり部よりも小径
の押輪先端収容部17と、この押輪先端収容部17より
も小径のリテーナ収容部18とが形成されている。中ぐ
り部16と押輪先端収容部17との境界部分における同
収容部17の内周には、この収容部17よりも径方向の
内側に突出する環状の突起40が形成されている。この
突起40の基端部、すなわち、この突起40と収容部1
7の内周面との境界部分には、筒状本体11の開口側か
ら、切欠41が周方向に沿って形成されている。また押
輪先端収容部17とリテーナ収容部18との境界の部分
すなわち押輪先端収容部17の奥端の部分には、径方向
の第1の当接面20が形成されている。
【0011】リテーナ収容部18の奥端の部分には、筒
状本体11の開口側を向いて形成されたあり溝構造の環
状のパッキン収容溝21が形成されている。パッキン収
容溝21には、パッキンとしてのOリング22がはめ込
まれている。このOリング22は、その先端部がパッキ
ン収容溝21からわずかに突出した状態で、この収容溝
21に収容されている。
状本体11の開口側を向いて形成されたあり溝構造の環
状のパッキン収容溝21が形成されている。パッキン収
容溝21には、パッキンとしてのOリング22がはめ込
まれている。このOリング22は、その先端部がパッキ
ン収容溝21からわずかに突出した状態で、この収容溝
21に収容されている。
【0012】パッキン収容溝21よりも内周側の部分に
は、径方向の第2の当接面23が形成されている。第2
の当接面23よりも内周側には、筒状本体11の開口の
方へ突出する環状突起24が形成されている。この環状
突起24は、コルゲイト管2の谷部の内径よりも小径に
形成されている。25は押輪で、真鍮などの金属によっ
て筒状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体
11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有
する。押輪25の他端側の外周には、ねじ込み操作のた
めの六角部27が形成されている。この六角部27は外
ねじ部26よりも大径に形成され、したがって筒状本体
11の端面14に向かい合う端面部28が形成されてい
る。この端面部28には環状のパッキン29が装着され
ている。外ねじ部26よりもさらに一端側には、外ねじ
部26よりも小径に形成されることで収容部17に入り
込み可能な先端部30が形成されている。31は押輪2
5の先端面で、径方向に形成されることで、筒状本体1
1の突起19に当たることができるように構成されてい
る。押輪25の一端部の内周には、その開口端に向かう
につれて次第に拡径するテーパ面32が形成されてい
る。
は、径方向の第2の当接面23が形成されている。第2
の当接面23よりも内周側には、筒状本体11の開口の
方へ突出する環状突起24が形成されている。この環状
突起24は、コルゲイト管2の谷部の内径よりも小径に
形成されている。25は押輪で、真鍮などの金属によっ
て筒状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体
11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有
する。押輪25の他端側の外周には、ねじ込み操作のた
めの六角部27が形成されている。この六角部27は外
ねじ部26よりも大径に形成され、したがって筒状本体
11の端面14に向かい合う端面部28が形成されてい
る。この端面部28には環状のパッキン29が装着され
ている。外ねじ部26よりもさらに一端側には、外ねじ
部26よりも小径に形成されることで収容部17に入り
込み可能な先端部30が形成されている。31は押輪2
5の先端面で、径方向に形成されることで、筒状本体1
1の突起19に当たることができるように構成されてい
る。押輪25の一端部の内周には、その開口端に向かう
につれて次第に拡径するテーパ面32が形成されてい
る。
【0013】押輪25には、フレキシブルチューブ1を
挿通させるための孔部34が形成されている。この孔部
34すなわち押輪25の他端側の内周には、パッキン3
5が収容されている。押輪25のテーパ面32と筒状本
体11の第1の当接面20との間には、リテーナ44が
設けられている。このリテーナ44は、周方向一つ割り
の真鍮などの金属材料により形成され、ある程度の範囲
で弾性的に拡径および縮径可能とされている。リテーナ
44の外周には、押輪25の内周のテーパ面32に接す
ることができるテーパ面45が形成されている。また、
リテーナ44の内周には、その軸心方向にわたって、筒
状本体11の奥側に向かうにつれて次第に縮径するテー
パ面46が形成されている。47はリテーナ44の先端
面で、この先端面47とテーパ面46との交差部によっ
て形成される鋭角状のエッジ部48が、周方向に沿って
形成されている。また、リテーナ44の外周には、先端
面47側の部分において、テーパ面45よりも径方向の
外向きに突出する突部49が形成されている。リテーナ
44のエッジ部48は、その内径が、コルゲイト管2の
山部の外径よりも小さくかつその谷部の外径と同等以上
の寸法となるように形成されている。
挿通させるための孔部34が形成されている。この孔部
34すなわち押輪25の他端側の内周には、パッキン3
5が収容されている。押輪25のテーパ面32と筒状本
体11の第1の当接面20との間には、リテーナ44が
設けられている。このリテーナ44は、周方向一つ割り
の真鍮などの金属材料により形成され、ある程度の範囲
で弾性的に拡径および縮径可能とされている。リテーナ
44の外周には、押輪25の内周のテーパ面32に接す
ることができるテーパ面45が形成されている。また、
リテーナ44の内周には、その軸心方向にわたって、筒
状本体11の奥側に向かうにつれて次第に縮径するテー
パ面46が形成されている。47はリテーナ44の先端
面で、この先端面47とテーパ面46との交差部によっ
て形成される鋭角状のエッジ部48が、周方向に沿って
形成されている。また、リテーナ44の外周には、先端
面47側の部分において、テーパ面45よりも径方向の
外向きに突出する突部49が形成されている。リテーナ
44のエッジ部48は、その内径が、コルゲイト管2の
山部の外径よりも小さくかつその谷部の外径と同等以上
の寸法となるように形成されている。
【0014】このようなものにおいて、継手を構成する
場合には、筒状本体11の内部にOリング22とリテー
ナ44とをはめ込んだうえで、この筒状本体11に押輪
25をねじ込む。すると、図1に示すように押輪25の
先端面31が筒状本体11の突起40に当たることにな
って、押輪25が軸心方向に位置決めされる。このと
き、リテーナ44は、押輪先端収容部17の内周側に位
置しており、弾性的に拡径も縮径もしておらず、その先
端の外周縁部が筒状本体11の第1の当接面20の内周
縁部に当たった状態にあり、また押輪25のテーパ面3
2に制限されずに拡径することが可能である。
場合には、筒状本体11の内部にOリング22とリテー
ナ44とをはめ込んだうえで、この筒状本体11に押輪
25をねじ込む。すると、図1に示すように押輪25の
先端面31が筒状本体11の突起40に当たることにな
って、押輪25が軸心方向に位置決めされる。このと
き、リテーナ44は、押輪先端収容部17の内周側に位
置しており、弾性的に拡径も縮径もしておらず、その先
端の外周縁部が筒状本体11の第1の当接面20の内周
縁部に当たった状態にあり、また押輪25のテーパ面3
2に制限されずに拡径することが可能である。
【0015】この状態の継手とフレキシブルチューブ1
とを接合させる際には、図1に示すように、コルゲイト
管2の谷部で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山
分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチ
ューブ1を、押輪25の端部から孔部34の中に挿入す
る。すると、コルゲイト管2の先端の山部がリテーナ4
4のエッジ部48に当たる。この状態でフレキシブルチ
ューブ1をさらに押し込むと、第1の当接面20に係り
合ったリテーナ44をコルゲイト管2の山部が弾性的に
拡径させ、この山部がエッジ部48の位置を通過して、
このエッジ部48よりも筒状本体11の奥側の位置すな
わち第2の当接面23に近づいた位置あるいは接触した
位置まで入り込む。すると、リテーナ44は拡径状態が
解除されて元の状態に戻り、エッジ部48はコルゲイト
管2の谷部にはまり込む。図1および図3はこのときの
状態を示す。
とを接合させる際には、図1に示すように、コルゲイト
管2の谷部で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山
分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチ
ューブ1を、押輪25の端部から孔部34の中に挿入す
る。すると、コルゲイト管2の先端の山部がリテーナ4
4のエッジ部48に当たる。この状態でフレキシブルチ
ューブ1をさらに押し込むと、第1の当接面20に係り
合ったリテーナ44をコルゲイト管2の山部が弾性的に
拡径させ、この山部がエッジ部48の位置を通過して、
このエッジ部48よりも筒状本体11の奥側の位置すな
わち第2の当接面23に近づいた位置あるいは接触した
位置まで入り込む。すると、リテーナ44は拡径状態が
解除されて元の状態に戻り、エッジ部48はコルゲイト
管2の谷部にはまり込む。図1および図3はこのときの
状態を示す。
【0016】次に、押輪25に強い力を加えてさらに筒
状本体11にねじ込む。すると、このときの力にもとづ
き押輪25の先端部30が筒状本体11の突起40を押
し、その切欠41が形成された部分に応力集中が生じ
て、突起40は、この切欠41が形成された部分が破断
されることによって、押輪先端収容部17から切断され
る。
状本体11にねじ込む。すると、このときの力にもとづ
き押輪25の先端部30が筒状本体11の突起40を押
し、その切欠41が形成された部分に応力集中が生じ
て、突起40は、この切欠41が形成された部分が破断
されることによって、押輪先端収容部17から切断され
る。
【0017】これによって、押輪25の先端部30が収
容部17に入り込む。また、押輪25のテーパ面32が
リテーナ44のテーパ面45に接してこれを押圧し、こ
れによって第1の当接面20に接触した状態のリテーナ
44を弾性的あるいは塑性的に縮径させる。この縮径に
よって、リテーナ44は第1の当接面20の内周縁部よ
りも小径になって、この第1の当接面20との係り合い
が解除される。
容部17に入り込む。また、押輪25のテーパ面32が
リテーナ44のテーパ面45に接してこれを押圧し、こ
れによって第1の当接面20に接触した状態のリテーナ
44を弾性的あるいは塑性的に縮径させる。この縮径に
よって、リテーナ44は第1の当接面20の内周縁部よ
りも小径になって、この第1の当接面20との係り合い
が解除される。
【0018】すると、押輪25のねじ込みによってリテ
ーナ44とコルゲイト管2とが筒状本体11の奥側ヘ移
動され、コルゲイト管2の先端部が第2の当接面23に
接した状態で押輪25がねじ込まれると、押輪25の先
端面31でリテーナ44の突部49が押されることで、
図2に示すように、第2の当接面23と、収容部18に
入り込んだリテーナ44の先端面47との間でコルゲイ
ト管2の先端の山部を挟み込んで圧し潰す。これによっ
て、コルゲイト管2と筒状本体11とが金属シール状態
で接合されることになる。また、押輪25のねじ込みに
伴って、上述のように切断された環状の突起40は、押
輪25の先端部30に押されて押輪先端収容部17の奥
側へ送り込まれる。
ーナ44とコルゲイト管2とが筒状本体11の奥側ヘ移
動され、コルゲイト管2の先端部が第2の当接面23に
接した状態で押輪25がねじ込まれると、押輪25の先
端面31でリテーナ44の突部49が押されることで、
図2に示すように、第2の当接面23と、収容部18に
入り込んだリテーナ44の先端面47との間でコルゲイ
ト管2の先端の山部を挟み込んで圧し潰す。これによっ
て、コルゲイト管2と筒状本体11とが金属シール状態
で接合されることになる。また、押輪25のねじ込みに
伴って、上述のように切断された環状の突起40は、押
輪25の先端部30に押されて押輪先端収容部17の奥
側へ送り込まれる。
【0019】また、このときコルゲイト管2の最先端部
は筒状本体11の環状突起24に外ばめされる。したが
って、圧し潰し時に不均一な力が作用することなどが原
因してコルゲイト管2の先端部が径方向の内向きに変形
し、それによってシール不良やガス通路の縮径などが発
生することが、効果的に防止される。図2に示す接合完
了状態では、テーパ面32、45どうしの接触を伴って
押輪25がリテーナ44の外周に被さっており、しかも
押輪25の先端面31がリテーナ44の突部49に当た
っており、さらにリテーナ44は縮径状態で収容部18
に収容されているため、このリテーナ44が再び拡径し
たり軸心方向に移動したりすることが防止される。この
ため、フレキシブルチューブ1が継手から抜け出すよう
な事態の発生が防止される。
は筒状本体11の環状突起24に外ばめされる。したが
って、圧し潰し時に不均一な力が作用することなどが原
因してコルゲイト管2の先端部が径方向の内向きに変形
し、それによってシール不良やガス通路の縮径などが発
生することが、効果的に防止される。図2に示す接合完
了状態では、テーパ面32、45どうしの接触を伴って
押輪25がリテーナ44の外周に被さっており、しかも
押輪25の先端面31がリテーナ44の突部49に当た
っており、さらにリテーナ44は縮径状態で収容部18
に収容されているため、このリテーナ44が再び拡径し
たり軸心方向に移動したりすることが防止される。この
ため、フレキシブルチューブ1が継手から抜け出すよう
な事態の発生が防止される。
【0020】また、図2に示す接合完了状態では、リテ
ーナ44の先端面47が収容溝21内のOリング22を
圧縮し、またこの圧縮されたOリング22がコルゲイト
管2の圧し潰し部も押圧することになるため、多重のシ
ールを確保できる。また、パッキン29が筒状本体11
の端面14と押輪25の端面部28との間で圧縮され
る。また、上述のようにフレキシブルチューブ1を押輪
25に挿通させると、その被覆体3がパッキン35の内
側に入り込んで、その外周がシールされる。これらのパ
ッキン29、35は、主として継手の内部に水などが浸
入することを防止するために用いられる。
ーナ44の先端面47が収容溝21内のOリング22を
圧縮し、またこの圧縮されたOリング22がコルゲイト
管2の圧し潰し部も押圧することになるため、多重のシ
ールを確保できる。また、パッキン29が筒状本体11
の端面14と押輪25の端面部28との間で圧縮され
る。また、上述のようにフレキシブルチューブ1を押輪
25に挿通させると、その被覆体3がパッキン35の内
側に入り込んで、その外周がシールされる。これらのパ
ッキン29、35は、主として継手の内部に水などが浸
入することを防止するために用いられる。
【0021】なお、上記においては、押輪25とリテー
ナ44とが分離した構成の継手について説明したが、上
述の特開平8−159350号公報に記載されたように
押輪とリテーナとが互いに連結された構成の継手にも本
発明を適用することができる。
ナ44とが分離した構成の継手について説明したが、上
述の特開平8−159350号公報に記載されたように
押輪とリテーナとが互いに連結された構成の継手にも本
発明を適用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によると、コルゲイ
ト管がリテーナに係り合った状態で押輪を筒状本体内に
さらにねじ込むことによって、そのコルゲイト管の先端
の山部をリテーナと筒状本体の当接面との間で圧し潰す
ように構成され、また押輪がコルゲイト管を挿通可能な
状態で筒状本体にねじ込まれたときにこの押輪に係り合
うとともに、コルゲイト管がリテーナに係り合った状態
で押輪が筒状本体内にさらにねじ込まれるときに、この
押輪により切断されて、この押輪のさらなるねじ込みを
許容する突起を、筒状本体の内部に形成したため、スペ
ーサなどの接合作業後には使い途が無くなる特別な部材
を用いることなしに、押輪を筒状本体に対し所定位置に
仮にねじ合わせておくことができ、しかも押輪を筒状本
体内にさらにねじ込むときにも、部材の取り外しなどを
行わずに作業することができる。
ト管がリテーナに係り合った状態で押輪を筒状本体内に
さらにねじ込むことによって、そのコルゲイト管の先端
の山部をリテーナと筒状本体の当接面との間で圧し潰す
ように構成され、また押輪がコルゲイト管を挿通可能な
状態で筒状本体にねじ込まれたときにこの押輪に係り合
うとともに、コルゲイト管がリテーナに係り合った状態
で押輪が筒状本体内にさらにねじ込まれるときに、この
押輪により切断されて、この押輪のさらなるねじ込みを
許容する突起を、筒状本体の内部に形成したため、スペ
ーサなどの接合作業後には使い途が無くなる特別な部材
を用いることなしに、押輪を筒状本体に対し所定位置に
仮にねじ合わせておくことができ、しかも押輪を筒状本
体内にさらにねじ込むときにも、部材の取り外しなどを
行わずに作業することができる。
【図1】本発明の実施の形態のフレキシブルチューブ用
継手の断面図である。
継手の断面図である。
【図2】同継手へのフレキシブルチューブの接合完了状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図3】図1における要部を拡大して示す図である。
1 フレキシブルチューブ 2 コルゲイト管 11 筒状本体 23 第2の当接面 25 押輪 40 突起 41 切欠 44 リテーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴渕 利夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 中岡 幹夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 雁木 和良 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 Fターム(参考) 3H017 CA11
Claims (2)
- 【請求項1】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブ
ルチューブのための継手であって、 内部に当接面を有する筒状本体と、先端部が筒状本体の
内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押
輪よりも奥側に配置されるリテーナとを具備し、 フレキシブルチューブは、コルゲイト管が、押輪の端部
から、この押輪とリテーナと筒状本体との内部に向けて
挿通可能とされ、 リテーナは、コルゲイト管の山部が内部を通過するとき
にこの山部によって一時的に拡径されるように構成され
るとともに、その内部に挿通されたコルゲイト管と押輪
との両者に係り合い可能とされ、 押輪は、リテーナがコルゲイト管に係り合った状態で筒
状本体内にさらにねじ込まれることによって、そのコル
ゲイト管の先端の山部をリテーナと筒状本体の当接面と
の間で圧し潰すように構成され、 押輪がコルゲイト管を挿通可能な状態で筒状本体にねじ
込まれたときにこの押輪に係り合うとともに、リテーナ
がコルゲイト管に係り合った状態で押輪が筒状本体内に
さらにねじ込まれるときに、この押輪により切断され
て、この押輪のさらなるねじ込みを許容する突起を、筒
状本体の内部に形成したことを特徴とするフレキシブル
チューブ用継手。 - 【請求項2】 突起における押輪によって切断される部
分に切欠が形成されていることを特徴とする請求項1記
載のフレキシブルチューブ用継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11193809A JP2001021083A (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | フレキシブルチューブ用継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11193809A JP2001021083A (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | フレキシブルチューブ用継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001021083A true JP2001021083A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16314135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11193809A Pending JP2001021083A (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | フレキシブルチューブ用継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001021083A (ja) |
-
1999
- 1999-07-08 JP JP11193809A patent/JP2001021083A/ja active Pending
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