JPH09119525A - 軸締めシール構造 - Google Patents

軸締めシール構造

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JPH09119525A
JPH09119525A JP30220395A JP30220395A JPH09119525A JP H09119525 A JPH09119525 A JP H09119525A JP 30220395 A JP30220395 A JP 30220395A JP 30220395 A JP30220395 A JP 30220395A JP H09119525 A JPH09119525 A JP H09119525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
insertion hole
bolt
shaft
seal member
Prior art date
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Pending
Application number
JP30220395A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sakatani
敦 坂谷
Hitoshi Okumura
均 奥村
Koichiro Tokuwa
孝一郎 徳和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP30220395A priority Critical patent/JPH09119525A/ja
Publication of JPH09119525A publication Critical patent/JPH09119525A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿通孔での防水性を高めようとすれば内径を
小さくしなければならないが、ボルトを挿通させ難くな
ったり回転させづらくなってしまう。 【解決手段】 シール部材としてのグロメット30を外
カバー10と内蓋20とからなる一対の部材で挟み込み
つつ、グロメット30の当接面には内蓋20に擂り鉢形
状部22を形成するとともにグロメット30に山形部3
2を形成して傾斜構造とすることにより、軸部材として
のボルト40で締結してグロメット30を圧縮させると
きに挿通孔31の内側に押し寄せるように変形させ、ボ
ルト40との密着性を良好としつつ、未圧縮時には挿通
作業性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸締めシール構造
に関し、特に、一対の部材の間にシール部材を介在せし
めてボルトとナットなどからなる軸部材を使用して圧縮
せしめることにより防水する軸締めシール構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軸締めシール構造とし
て、ボルトを使用した図4及び図5に示すものが知られ
ている。それぞれ樹脂製板材からなる外カバー1と内蓋
2にはそれぞれボルト挿通孔1a,2aを形成してあ
り、間には同様の挿通孔3aを形成したゴム製のシール
部材3を挟んだ状態で保持されている。シール部材3に
おける挿通孔3aの内周面には二重のリップ3bが形成
されており、同リップ3bの内径は挿通されるボルト4
の外形よりもわずかに小さくしてある。シール部材3か
らみて内蓋2の反対面には筒状の軸支部材5が保持さ
れ、外カバー1の側から上記ボルト4を挿通せしめて図
示しないナットに螺合せしめる。これにより、シール部
材3は外カバー1と内蓋2の間に挟み込まれて圧縮され
両者に密着するし、挿通孔3aの内面ではリップ3bを
ボルト4が押し広げるようにして密着され、外部からの
シールを図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の軸締め
シール構造においては、挿通孔3aでのシールはリップ
3bを押し広げる力によるので、防水性を高めようとす
ればリップ3b内径を小さくしなければならないが、リ
ップ3bの内径を小さくするとボルト4を挿通させ難く
なったり回転させづらくなるという課題があった。本発
明は、上記課題にかんがみてなされたもので、軸部材の
挿通性を悪化させることなくシール性を向上させること
が可能な軸締めシール構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、互いに挿通孔を有する一
対の部材と、両部材間に介在されるとともに同様の挿通
孔を有するシール部材と、上記挿通孔に軸部材を挿通せ
しめて両側から圧縮させる締結構造とを備えた軸締めシ
ール構造であって、上記シール部材の当接面に圧縮によ
る変形を挿通孔の内側へ押し寄せさせる傾斜構造を備え
た構成としてある。
【0005】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載の軸締めシール構造において、上記シール部材に
対面する受け面を上記挿通孔を中心とする略擂り鉢形状
に形成した構成としてある。さらに、請求項3にかかる
発明は、請求項1または請求項2に記載の軸締めシール
構造において、上記シール部材を上記挿通孔の軸線に向
かって山形に突出する断面形状に形成した構成としてあ
る。
【0006】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、一対の部材の間にシール部材を介在せしめ、
締結構造にてそれぞれの挿通孔に軸部材を挿通せしめて
両側から圧縮させると、シール部材の当接面に形成した
傾斜構造により、当該シール部材は圧縮されるにつれて
挿通孔の内側へ押し寄せられるように変形する。従っ
て、圧縮させていくにつれて徐々に挿通孔の内径が縮も
うとする。
【0007】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、シール部材を圧縮させるとこのシ
ール部材に対面する擂り鉢形状の内壁に対して斜めに押
しつけらることになり、その反動でシール部材は挿通孔
に向けて押しつけられる。さらに、上記のように構成し
た請求項3にかかる発明においては、シール部材の断面
形状が軸線に向かって山形に突出しているので、挿通孔
の軸線に向かって押しつぶそうとすると、挿通孔に近い
側ほど圧縮され、外側に逃げようとしつつも内側にも変
形される。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、傾斜面を
利用して圧縮の変形を内側に向かわせるようにしたた
め、当初はシール部材の挿通孔の内径が大きく挿通性を
良好としつつも、圧縮させるにつれて徐々に小さくな
り、シール性を向上させることが可能な軸締めシール構
造を提供することができる。また、請求項2にかかる発
明によれば、受け面を擂り鉢形状にしておくことによ
り、容易に傾斜構造を形成することができる。
【0009】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
シール部材を断面山形形状にすることにより、容易に傾
斜構造を形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる軸締めシール構造を適用したボルト締めコネクタを
部分断面図により示しており、図2はその締結状態を示
しており、図3は圧縮時の力の係り具合を示している。
【0011】同図において、樹脂製板材からなる外カバ
ー10と樹脂製板材からなる内蓋20との間にはゴム製
のグロメット30が介在されており、それぞれに挿通孔
11,21,31を形成してある。また、内蓋20の内
側面にはボルト40を挿通可能な筒状の軸支部材50が
備えられおり、同ボルト40を外カバー10の外側から
各挿通孔11,21,31を挿通せしめつつ同軸支部材
50に挿通させ、図示しない端部にてナットに螺合して
締結するようになっている。
【0012】本実施形態においては、ボルト締めコネク
タに適用しているが、適用対象についてはこれに限ら
ず、広く軸締めシール構造に適用可能である。例えば、
本実施形態においては、ボルト40が螺合する相手側部
材を図示していないが、グロメット30を外カバー10
と内蓋20との間に介在せしめてボルト40を外カバー
10の側から挿通させつつ同内蓋20に螺合せしめるよ
うな構造でも良い。また、本実施形態においては、ボル
ト40を軸部材としているが、挿通孔に通す軸部を備え
ているものであればよいので、先端に雄ネジを備えるも
のでなく雌ネジを備えていても良いし、あるいは他のカ
ム形状を備えているものでもかまわない。さらには、軸
形状についても必ずしも一定形状とする必要はなく、軸
方向に沿って部分的に太くなっていたり細くなっていて
もかまわない。
【0013】内蓋20における挿通孔21の周囲は、擂
り鉢形状部22となっている。すなわち、外カバー10
の挿通孔11よりも外周側の位置から内周側に向かうに
つれて徐々に外カバー10と反対の側に向けて迫り出て
おり、その内周端面にて挿通孔21を形成している。ま
た、グロメット30においては、この擂り鉢形状部22
にちょうど入り込むように周囲よりも厚く形成されて断
面形状が挿通孔31の軸線に向かって突出する山形とな
った山形部32を備えている。また、挿通孔31の内周
面にはリップ31aを形成してある。なお、山形部32
以外は、逆に薄くなっているので省スペースとなってい
る。
【0014】本実施形態においては、内蓋20の側に擂
り鉢形状部22を形成しつつ、グロメット30の側にも
山形部32を備えて、両者の当接面で傾斜構造を形成し
ているが、圧縮されたときにグロメット30を挿通孔3
1の内側に押し寄せるような傾斜構造であれば他の形状
であっても良い。例えば、本実施形態においては、内蓋
20とグロメット30との両方に傾斜面を備えるように
しているが、少なくとも一方に傾斜面があり、この傾斜
面に他方を押しつけるようにしても同様に内側に押し寄
せるように変形させることができる。また、グロメット
30の側の挿通孔31の周囲に円環状の溝を形成すると
ともに、内蓋20の当接面には同溝内に入り込む円環状
の突起を形成しておいても、圧縮されて突起が溝内に押
し込まれるときに溝の内側部分をさらに内側に押し込む
ように作用する。
【0015】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。軸支部材50の外側に内蓋20とグロメッ
ト30と外カバー10とを配置し、図2に示すように、
外側よりボルト40を挿通させる。ボルト40の端部が
図示しないナットに螺合されて締結されていくと、ボル
ト40の頭部が外カバー10における挿通孔11の周囲
を外側から軸方向に沿って押さえ込む。すると、外カバ
ー10の内側に保持されているグロメット30は内蓋2
0及び軸支部材50に向かって押しつけられる。
【0016】上述したように、グロメット30における
挿通孔31の周囲は山形部32となっているとともに、
同山形部32は内蓋20の擂り鉢形状部22内に入り込
んでおり、図3に示すように、グロメット30を圧縮さ
せる力は、擂り鉢形状部22の内周面と山形部32の外
周面とを斜めに押しつけ、結果として当該山形部32を
撓めつつ内側に押し寄せるように変形させる。これによ
り、挿通孔31内周のリップ31aはボルト40の外周
面に押しつけられ、より密着してシール性が向上する。
一方、このようにして圧縮時に密着性が向上するのであ
るから、挿入時には同リップ31aがボルト40の表面
に軽く突き当たる程度に設計しておけば良く、挿入時の
挿通作業性も向上する。
【0017】このように、シール部材としてのグロメッ
ト30を外カバー10と内蓋20とからなる一対の部材
で挟み込みつつ、グロメット30の当接面には内蓋20
に擂り鉢形状部22を形成するとともにグロメット30
に山形部32を形成して傾斜構造とすることにより、軸
部材としてのボルト40で締結してグロメット30を圧
縮させるときに挿通孔31の内側に押し寄せるように変
形させ、ボルト40との密着性を良好としつつ、未圧縮
時には挿通作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる軸締めシール構造
を適用したボルト締めコネクタの部分断面図である。
【図2】同ボルト締めコネクタにおけるボルト挿通状態
を示す部分断面図である。
【図3】圧縮時における力の係り具合を示す部分断面図
である。
【図4】従来の軸締めシール構造を適用したボルト締め
コネクタの部分断面図である。
【図5】同ボルト締めコネクタにおけるボルト挿通状態
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10…外カバー 11…挿通孔 20…内蓋 21…挿通孔 22…擂り鉢形状部 30…グロメット 31…挿通孔 31a…リップ 32…山形部 40…ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳和 孝一郎 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに挿通孔を有する一対の部材と、両
    部材間に介在されるとともに同様の挿通孔を有するシー
    ル部材と、上記挿通孔に軸部材を挿通せしめて両側から
    圧縮させる締結構造とを備えた軸締めシール構造であっ
    て、 上記シール部材の当接面に圧縮による変形を挿通孔の内
    側へ押し寄せさせる傾斜構造を備えたことを特徴とする
    軸締めシール構造。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の軸締めシール構造
    において、上記シール部材に対面する受け面を上記挿通
    孔を中心とする略擂り鉢形状に形成したことを特徴とす
    る軸締めシール構造。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の軸
    締めシール構造において、上記シール部材を上記挿通孔
    の軸線に向かって山形に突出する断面形状に形成したこ
    とを特徴とする軸締めシール構造。
JP30220395A 1995-10-25 1995-10-25 軸締めシール構造 Pending JPH09119525A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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