JP2595393B2 - グロメットの固定構造 - Google Patents

グロメットの固定構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両側の取付パネルに
防水用弾性グロメットのフランジ部をボルトで固定させ
る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、実開昭64−281号公報に記
載された従来のグロメットの固定構造を示すものであ
る。この構造は、合成樹脂製の雄コネクタハウジング2
6に一体に形成したフランジ部27をゴム部材28のフ
ランジ部29を介して車両パネル30にボルト31で固
定し、相手側雌コネクタハウジング32を覆う弾性(ゴ
ム製)グロメット33を該ゴム部材28の筒状部34に
嵌着させたものであり、前記雄コネクタハウジング26
の後部には、同様のグロメット35を嵌着させている。
【0003】しかしながら、この構造にあっては、パネ
ル30に固設されたナット36にボルト31を螺合して
締め付ける際に、ゴム部材28のフランジ部29が漸次
圧縮されて、締め過ぎやそれに伴うゴム部材28の破損
あるいはボルト31の緩み等により、防水シール性が悪
くなるという問題があった。
【0004】そこで、図6〜図7(B部拡大図)に示す
ような構造が提案された。この構造は、筒状の弾性グロ
メット38のフランジ部39の表面に金属製の補強板4
0を固着させ、該フランジ部39の周縁に、該補強板4
0を屈曲させて鍔部41を延設すると共に、ボルト孔4
2の入口側にガイド部43を延設して、ボルト44の締
付に際して、該鍔部41の先端部41aを車両パネル4
5に当接させるものである。なお、該フランジ部39の
裏側のボルト孔42の周囲には、シール用のリップ46
を突設してある。
【0005】しかしながら、この構造にあっても、ボル
ト44を締め付けた際に、補強板40が強く押圧されて
内側寄りの部分40aが撓み易く、ボルト44の締め過
ぎや締付節度の悪さ、あるいはそれに伴うガイド部43
下側のフランジゴム47の破損といった不具合が多少な
りとも生じていた。また、金属板に錆が発生するという
問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑み、ボルトの締め付け過ぎやそれに伴うフランジ部
の破損を確実に防止して、グロメットを安定に固定し得
グロメットの固定構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、弾性グロメットのフランジ部に補強板を
設けると共に該補強板を貫通してボルト孔を設け、該フ
ランジ部の板厚よりも短い環状のカラーを該ボルト孔内
に設け、該カラー内にボルトを挿通してパネル側のナッ
トに螺入させることで、該フランジ部を該パネルに押接
させるグロメットの固定構造において、該カラーがボル
ト挿通方向の両端方に鍔部を有し、ボルト頭部側の該鍔
部と、該フランジ部内に設けられた補強板との間に該フ
ランジ部の弾性材が介在し、パネル側の該鍔部が、該ボ
ルト孔に続くフランジ部内の拡径された開孔内に位置し
て該パネルに面接触可能であり、且つ該補強板のボルト
孔周縁に、該カラーの外周に接する環状のガイド部が形
成されたことを特徴とする。
【0008】
【作用】カラーの一方の鍔部と補強板との間にフランジ
部の弾性材が介在することで、ボルト締付時にボルト頭
部側が弾性材に接触し、補強板に直接接触することがな
い。また、他方の鍔部がパネルに面接触し、ボルトの締
付力をしっかりと受け止め、且つカラー姿勢が安定す
る。他方の鍔部はフランジ部の弾性材の圧縮変形にかか
わらず開孔内でスムーズに移動可能である。カラーは補
強板のガイド部に案内されて、傾きや位置ずれなくパネ
ル側にスムーズに移動する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係るグロメットの固定構造
の一実施例を示す縦断面図、図2はそのA部拡大図であ
る。本構造は、ほぼ筒状の弾性(ゴム製)グロメット1
の先端側(コネクタ収容部)2に一体に連成したフラン
ジ部3の内部に金属製の補強板4を内設し、該フランジ
部3のボルト孔5内で、該補強板4を車両パネル6側に
屈曲してガイド部7を形成し、該ガイド部7に沿って該
ボルト孔5に、フランジ部3の板厚Tよりも短い(L)
環状の金属製カラー8を係着させたものである。
【0010】ここで該ガイド部7の外側には、拡径され
た開孔9を形成し、また、該カラー8の両端には、外側
に向けて折り返した環状の鍔部10,11をそれぞれ形
成し、ボルト挿入側の端縁12に一方の鍔部10を載置
させると共に、該開孔9内でパネル6側の他方の鍔部1
1をボルト13の螺入方向(矢印イ方向)に移動可能と
してある。
【0011】また、該フランジ部3のパネル側の面に
は、該開孔9の周囲にシール用のリップ14を周設し、
該フランジ部3の内部には、補強板4の周縁を屈曲させ
た鍔部15を、該リップ14に対応させて配置してあ
る。なお、図1で、16は、後述するドアパネル17に
対するグロメット1のカップ状嵌合部である。
【0012】図3は、車両パネル6の固定ナット18に
ボルト13を螺合させて、上記フランジ部3を締め付け
固定した状態を示すものである。すなわち、図2に示し
た如くフランジ部3の表面上に鍔部10を突出させたカ
ラー8は、ボルト13の座金19に該鍔部10を押圧さ
れてフランジゴム3a内に埋没しつつボルト螺入方向
(矢印イ方向)に変位し、ゴム3aを介して該座金19
の押圧力を内部の補強板4で受けて全体的に圧縮される
フランジ部3の圧縮量を一定に、すなわち該カラー8の
長さL(図2参照)以下に圧縮されないように規制す
る。
【0013】ここで該カラー8は環状に形成されている
から、圧縮方向の強度に優れ、ボルト13の締付力を確
実に受け止める。従って、ボルト13の締め過ぎが起こ
らず、フランジゴム3aの破損も生じない。さらに、金
属製の補強板4がフランジ内部に配設されているから、
錆を生じることもない。
【0014】図4は、上記した構造を車両のドア取付部
に応用したものである。図で、17は、ドアパネル、6
は、車両パネル、1は、上記グロメットを示し、該グロ
メット1内には、一方のコネクタ21をガタなく収容し
てある。すなわち、収容部2の内側に突設したリブ22
にコネクタ21の外壁面を摺接させて該コネクタ21を
収容させることにより、コネクタ21はグロメット1内
にガタなく保持される。
【0015】そして、車両パネル6側に取り付けられた
固定コネクタ23に該コネクタ21を嵌合することによ
り、車両パネル6の固定ナット24に対するグロメット
1のフランジ部3のボルト孔5の位置合わせが同時にな
され、且つ、グロメット1から手を離してもフランジ部
3が位置ずれすることがないから、ボルト13の螺入作
業を容易に行うことができる。
【0016】ボルト13の締付に際しては、上記したよ
うに、ボルト孔5内のカラー8が締付力を確実に受け止
めて、締付の節度感を与えると共に、締め過ぎによるフ
ランジ部3(補強板4)の変形を防止して、良好なシー
ル性を付与させる。
【0017】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、カラー
の一方の鍔部と補強板との間にフランジ部の弾性材が介
在することで、ボルト締付時にボルト頭部側が補強板に
直接接触することがないから、補強板の変形や傷付きや
錆の発生が防止される。また、他方の鍔部がパネルに面
接触するから、カラーの姿勢が安定すると共に、ボルト
の締付力をしっかりと受け止めて締付が確実に行われる
と共に締付節度感が向上する。また、ボルト締付時にフ
ランジ部の弾性材が圧縮変形しても、他方の鍔部が開孔
内でスムーズに移動可能であるから、弾性材の噛み込み
等が起こらず、締付がスムーズ且つ確実に行われる。さ
らに、カラーが補強板のガイド部に案内されて移動する
から、カラーの傾きや位置ずれが起こらず、グロメット
がパネルに安定に固定される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの固定構造の一実施例
を示す縦断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】同じくボルトを締め付けた状態の縦断面図であ
る。
【図4】本発明における応用例を示す要部を断面した分
解正面図である。
【図5】一従来例を示す縦断面図である。
【図6】他の従来例を示す縦断面図である。
【図7】同じくボルト締付状態を示す図6のB部拡大図
である。
【符号の説明】
1 グロメット 3 フランジ部 4 補強板 5 ボルト孔 6 パネル 8 カラー 13 ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性グロメットのフランジ部に補強板を
    設けると共に該補強板を貫通してボルト孔を設け、該フ
    ランジ部の板厚よりも短い環状のカラーを該ボルト孔内
    に設け、該カラー内にボルトを挿通してパネル側のナッ
    トに螺入させることで、該フランジ部を該パネルに押接
    させるグロメットの固定構造において、該カラーがボル
    ト挿通方向の両端方に鍔部を有し、ボルト頭部側の該鍔
    部と、該フランジ部内に設けられた補強板との間に該フ
    ランジ部の弾性材が介在し、パネル側の該鍔部が、該ボ
    ルト孔に続くフランジ部内の拡径された開孔内に位置し
    て該パネルに面接触可能であり、且つ該補強板のボルト
    孔周縁に、該カラーの外周に接する環状のガイド部が形
    成されたことを特徴とするグロメットの固定構造。
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