JPH05198228A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JPH05198228A
JPH05198228A JP4008378A JP837892A JPH05198228A JP H05198228 A JPH05198228 A JP H05198228A JP 4008378 A JP4008378 A JP 4008378A JP 837892 A JP837892 A JP 837892A JP H05198228 A JPH05198228 A JP H05198228A
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grommet
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟質グロメットの外周部が硬質グロメット上
に乗り上げるメクレ状態を防止する。 【構成】 本発明のグロメット29は、ワイヤーハーネ
スWが挿通される挿通孔21が中心部に形成された円板
状の基部27aと、この基部27aの外周に一体形成さ
れると共にパネルPへ向けて外周端部の弾性シール部3
1を押圧する可撓板部27bとから軟質グロメット27
を形成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパネルに装着さ
れ、パネルを挿通するワイヤーハーネスを保持するため
のグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】パネルに設けられた取付孔にワイヤーハ
ーネスを挿通する場合、パネル取付孔の周縁でワイヤー
ハーネスが損傷するのを防止するために、ワイヤーハー
ネス、をグロメットを介してパネルに装着する方法が提
案されている。このようなグロメットのうち、パネルを
両面から挟持して固定する、いわゆる2体式のグロメッ
トの一つに、図5に示すものがある(実開平2−461
86号公報)。
【0003】このグロメット1は、図5に示すように、
硬質グロメット3と、軟質グロメット5とよりなる。硬
質グロメット3は、合成樹脂によって略円筒状に形成さ
れ、その中心部にはワイヤーハーネスWが挿通される挿
通孔7が設けられている。また、硬質グロメット1の一
端部の外周には、フランジ部9が軸方向に対して直角方
向に設けられ、他端部の外周には、4個の可撓性係止腕
11が等間隔に設けられている(ただし、図5には2個
の可撓性係止腕11のみ図示)。これらの可撓性係止腕
11の先端部には係止段部13がそれぞれ形成されてい
る。
【0004】一方、軟質グロメット5は、中心部にワイ
ヤーハーネスWが挿通される挿通孔21が形成された円
筒状の基部15と、この基部15の外周に設けられた弾
性シール部17とで構成され、これらは、ゴム部材によ
って一体に形成されている。また、基部15の内壁と弾
性シール部17との間には、硬質グロメット3のフラン
ジ部9が嵌合される嵌合凹部19が形成されている。
【0005】硬質グロメット3のフランジ部9を軟質グ
ロメット5の嵌合凹部19内に嵌合することにより、硬
質グロメット3と軟質グロメット5とが一体化される。
また、軟質グロメット5と一体化された硬質グロメット
3を、パネルPに形成された取付孔23内に挿入する
と、可撓性係止腕11がパネルPの反対側に突出して、
係止段部13が取付孔23の開口縁部に係止されると共
に、弾性シール部17が撓み状態でパネルPに当接す
る。この状態では、パネルPが可撓性係止腕11と弾性
シール部17との間に挟持され、グロメット1がパネル
に固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6(a)
に示すように、硬質グロメット3のフランジ部9を軟質
グロメット5の外周部が外側から包み込むように、フラ
ンジ部9が嵌合凹部19に嵌合している。このため、車
両へのグロメット1の組付作業時(特にフェンダー側か
らエンジンルーム側へのワイヤーハーネスの貫通作業)
に、軟質グロメット5の外周端部5aをボディーでこす
ると、図6(b)に示すように、外周端部5aがフラン
ジ部9上に乗り上げる、いわゆるメクレ状態になること
がある。このようなメクレ状態でグロメット1を車両に
取り付けた場合には、防水性能が著しく低下し、最悪の
場合には、防水性がなくなるという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情を考慮し、軟質グロメ
ットの外周部が硬質グロメット上に乗り上げるメクレ状
態を防止することが出来るグロメットを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、ワイヤーハーネスが挿通される
挿通孔が中心部に形成された円板状の基部と、この基部
の外周に一体形成されると共にパネルへ向けて外周端部
のシール部を押圧する可撓板部とから軟質グロメットを
形成したことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のグロメットにおいて、挿通孔から外周に向けて
放射状に延びる補強リブを基部及び可撓板部に形成した
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、軟質グロメッ
トと硬質グロメットとを結合手段により結合して一体化
する。パネルの取付孔にグロメットを取り付ける場合に
は、可撓性係止腕とシール部との間でパネルを挟持する
ことにより、グロメットをパネルに固定することが出来
る。この場合、可撓板部がシール部をパネルに向けて押
圧するので、パネルとグロメットとの間をシールするこ
とが出来る。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、基部及び
可撓板部に補強リブを設けることにより、シール部をパ
ネルに押圧する弾性力が向上するので、グロメットをパ
ネルに固定した際に、可撓性係止腕とシール部との間で
確実にパネルを挟持することが出来る。
【0012】
【実施例】以下、本発明のグロメットの実施例を、図面
を用いて説明する。
【0013】図1及び図2は、硬質グロメット25と軟
質グロメット27とからなるグロメット29を示す。本
実施例の軟質グロメット27は、中心部にワイヤーハー
ネスWが挿通される挿通孔21を有する円板状の基部2
7aと、この基部27aから延設された可撓板部27b
とが一体に成形されて構成されている。可撓板部27b
の外周内側には、先端部側が次第に薄肉となる弾性シー
ル部31が形成されている。この弾性シール部31より
内側でかつ外方へ向けて開口した嵌合凹部33が内壁3
3aに設けられている。そして、嵌合凹部33の付根付
近を起点として可撓板部27bが可撓するようになって
いる。さらに、軟質グロメット27の外周には、基部2
7a、可撓板部27bにかけて放射状に延びる複数の補
強リブ37が形成されている。
【0014】一方、本実施例の硬質グロメット25に
は、可撓性係止腕11より内側に向けてフランジ部35
が形成されている。また、上記嵌合凹部33とフランジ
部35とで、結合手段を構成している。
【0015】硬質グロメット25のフランジ部35を、
軟質グロメット27の嵌合凹部33内に嵌合させて、硬
質グロメット25と軟質グロメット27とを一体化す
る。また、硬質グロメット25をパネルPの取付孔23
内に挿入すると、可撓性係止腕11がパネルPの反対側
に突出し、係止段部13が取付孔23の開口縁部に係止
されると共に、弾性シール部31の先端部がパネルPに
当接し、パネルPを可撓性係止腕11との間で挟持す
る。これにより、グロメット1をパネルPに固定するこ
とが出来る。このとき、可撓板部27bは嵌合凹部33
の付根付近を起点として嵌合凹部33の反対側へ撓み、
弾性シール部31の先端部をパネルPへ向けて押圧す
る。これにより、パネルPと軟質グロメット27との間
がシールされる。
【0016】この場合、車両への組付作業時に、軟質グ
ロメット27の外周部分をボディー等でこすっても、弾
性シール部31がフランジ部35の上に乗り上げること
がない。すなわち、本実施例のグロメット29は、軟質
グロメット27に設けられた嵌合凹部33が、弾性シー
ル部31より内側でかつ外方へ向けて開口しており、こ
の嵌合凹部33に嵌合する硬質グロメット25のフラン
ジ部35が可撓性係止腕11より内側に向けて形成され
ているので、軟質グロメット27の外周をこすったとし
ても嵌合凹部33からフランジ部35が外れることがな
い。また、本実施例では、可撓板部27bによって弾性
シール部31をパネルに向けて押圧するので、これによ
っても、軟質グロメット27のめくれを防止することが
出来る。よって一体化したグロメット29の防水性能が
低下することがなく、確実に防水することが出来る。
【0017】さらに、本実施例の軟質グロメット27に
は、基部27aから可撓板部27bにかけて複数の補強
リブ37が形成されているので、弾性シール部31のパ
ネルPへの押圧力が増加され、これによっても、確実に
防水することが出来る。
【0018】次に図4を用いて他の実施例を説明する。
本実施例は、硬質グロメット25と軟質グロメット27
との結合手段が異なる。図4に示すように、硬質グロメ
ット25には、貫通孔25aが形成され、この貫通孔2
5aに対応して係合ピン39が軟質グロメット27に形
成されている。
【0019】係合ピン39を貫通孔25aに挿通し、係
合することにより、硬質グロメット25と軟質グロメッ
ト27とを一体化することが出来る。
【0020】本実施例においても、可撓板部27bが係
合ピン39の付根付近を起点として撓むので、弾性シー
ル部31がパネルPに押圧され、シールされる。
【0021】また、本実施例においても、上記実施例と
同様に、弾性シール部が硬質グロメット25上にめくれ
上がることがなく、確実な防水が可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るグロメ
ットによれば、ワイヤーハーネス挿通孔が中心部に形成
された円板状の基部と、この基部の外周に一体形成され
ると共にパネルへ向けて外周端部の弾性シール部を押圧
する可撓板部とから軟質グロメットを形成したので、軟
質グロメットの外周部が硬質グロメット上に乗り上げる
メクレ状態を防止することが出来る。よって、確実な防
水が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの実施例を示す斜視図
である。
【図2】グロメットを示す断面図である。
【図3】硬質グロメットのフランジ部と軟質グロメット
の嵌合凹部を拡大して示し、(a)はパネルを挟持しな
い状態の断面図であり、(b)はパネルを挟持した状態
を示す断面図である。
【図4】他の実施例を示す断面図である。
【図5】従来のグロメットを示す断面図である。
【図6】従来のグロメットのフランジ部と嵌合凹部を拡
大して示し、(a)はフランジ部が嵌合凹部内に嵌合さ
れた状態を示す断面図であり、(b)は弾性シール部が
フランジ部上のめくれ上った状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 可撓性係止腕 13 係止段部 21 挿通孔 23 取付孔 25 硬質グロメット 27 軟質グロメット 27a 基部 27b 可撓板部 29 グロメット 31 弾性シール部 33 嵌合凹部 35 フランジ部 37 補強リブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に係るグロメットのパネルを挟持した状
態の断面図である。
【図3】硬質グロメットのフランジ部と軟質グロメット
の嵌合凹部を拡大して示し、(a)はパネルを挟持しな
い状態の断面図であり、(b)はパネルを挟持した状態
を示す断面図である。
【図4】他の実施例を示す断面図である。
【図5】従来のグロメットを示す断面図である。
【図6】従来のグロメットのフランジ部と嵌合凹部を拡
大して示し、(a)はフランジ部が嵌合凹部内に嵌合さ
れた状態を示す断面図であり、(b)は弾性シール部が
フランジ部上にめくれ上がった状態を示す断面図であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの取付孔内に嵌合される硬質グロ
    メットと、ワイヤーハーネスが挿通される軟質グロメッ
    トとからなり、前記硬質グロメットと前記軟質グロメッ
    トとを結合手段により一体化し、前記硬質グロメット外
    周部の可撓性係止腕と前記軟質グロメット外周部のシー
    ル部との間で前記パネルを挟持するグロメットにおい
    て、前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通孔が中心部
    に形成された円板状の基部と、この基部の外周に一体形
    成されると共に前記パネルへ向けて外周端部の前記シー
    ル部を押圧する可撓板部とから前記軟質グロメットを形
    成したことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 前記挿通孔から外周に向けて放射状に延
    びる補強リブを前記基部及び前記可撓板部に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のグロメット。
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