JP2875495B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2875495B2 JP12384695A JP12384695A JP2875495B2 JP 2875495 B2 JP2875495 B2 JP 2875495B2 JP 12384695 A JP12384695 A JP 12384695A JP 12384695 A JP12384695 A JP 12384695A JP 2875495 B2 JP2875495 B2 JP 2875495B2
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和広 渡辺
聖司 伊藤
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル等に設けられた
パネル穴をシールするグロメットの係止爪がパネル穴の
バーリング先端部に確実に係止されると共に、防水性を
確実に確保することができるグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車等の車体に設けられたパ
ネル穴を挿通して配索されるワイヤーハーネスの保護と
防水を確保するために種々なグロメットが使用されてい
る。例えば、図4に示すように従来のグロメット51
は、グロメット本体2とロック部材53とから構成され
ている。すなわち、ゴム等の軟質弾性材からなるグロメ
ット本体2には円板状の基板4と、この基板4外面にワ
イヤハーネス5を水密的に支持するハーネス支持筒6が
蛇腹部7を介して同軸に設けられている。
【0003】また、図5に示すように基板4の内周面に
は環状凹溝8が設けられていると共に、グロメット本体
2の前端面には外環側の防水リップ9と内環側の防水リ
ップ10が同心状に設けられている。また、基板4の外
面にはグロメット51をパネル15のパネル穴16に装
着するための複数の凹状の押圧部11が設けられてい
る。なお、この押圧部11の数は後述する係止爪56の
数と一致するように設けられている。
【0004】次に、硬質樹脂等の硬質弾性体からなるロ
ック部材53には、環状凹溝8内に係合するリング状の
フランジ54と、このフランジ54の内径部から内方向
に向けて円筒状の周壁55が立設されている。また、こ
の周壁55の内端部にはパネル穴16のバーリング先端
部17に係止される複数(図4では3個)の係止爪56
が外方向に向けて設けられている。また、この係止爪5
6の外側面上には、パネル穴16のバーリング先端部1
7から逸脱しないようにストッパ57が立設されてい
る。
【0005】上記構成においては、先ずロック部材53
のフランジ54がグロメット本体2の環状凹溝8内に嵌
め込まれることでグロメット51が組み立てられる。な
お、このとき、押圧部11が軸方向に対して係止爪56
と一致するように嵌め込まれる。次に、このグロメット
51がパネル穴16の外方から押圧部11を手指等で押
すことによって押し込まれると、係止爪56が一旦軸心
側に撓んだ後、外方に拡がってバーリング先端部17に
係止される。このとき、ストッパ57がパネル穴16の
内周面に引っかかるので係止爪56がバーリング先端部
17から逸脱することはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のグロメット51では、図6に示すようにパネル穴1
6のバーリング高さBが低いとストッパ57の先端部が
バーリング端部から外れてしまい、グロメット51のパ
ネル穴16への係止状態が不完全な状態になりパネル穴
16から逸脱してしまうという問題がある。
【0007】また、図7に示すようにパネル穴16のバ
ーリング高さBが低くかつバーリング先端部17の内径
が小さい場合、ストッパ57がバーリング先端部17を
乗り越えて外側に逸脱してしまう。したがって、パネル
穴16に対するグロメット51の係止が不安定になるば
かりでなく、防水リップ9,10がパネル15から浮き
上がったり、接触圧力が低下して防水性が低下したり不
能になるという問題がある。
【0008】この問題を解決するために図8に示すよう
にストッパ57を延ばして延長ストッパ58を付加した
グロメットが提案されている。しかし、この構成では係
止爪56が軸心側に撓んだときに周壁55に干渉するた
め周壁55に大きな逃げ穴59を設けなければならな
い。したがって、周壁55の強度が低下したり、逃げ穴
59がフランジ54まで達する場合には押圧部11を押
圧してもロック部材53を十分押圧できないので作業効
率が低下するという問題がある。
【0009】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、グロメットの周壁の強度を確保しつつ不
均一なパネル穴のバーリング先端部にグロメットの係止
爪が確実かつ容易に係止させることができ、グロメット
の信頼性とパネル穴への取付け性の向上を図ることがで
きるグロメットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、円
板状の基板外面にワイヤハーネスを水密的に支持するハ
ーネス支持筒を同軸に設けると共に、基板の内周面に環
状凹溝と防水リップを備えた軟質弾性材からなるグロメ
ット本体と、環状凹溝に嵌合するリング状のフランジの
内径部に内方向へ立設された周壁を備え、該周壁の内端
部に複数の係止爪を外方向に向けて設けられた硬質弾性
材からなるロック部材とから構成されたグロメットにお
いて、係止爪の端部に凸状の2段ストッパが立設される
と共に、ストッパの先端部に設けられた中央ストッパに
対応した周壁上に逃げ穴が設けられたことを特徴とする
グロメットによって達成することができる。
【0011】また上記目的は、中央ストッパの両側に設
けられた両肩ストッパの外側面上に案内傾斜面が設けら
れたことによって達成することができる。
【0012】
【作 用】本発明に係わるグロメットにおいては、係止
爪の端部に凸状の2段ストッパが立設されると共に、ス
トッパの先端部に設けられた中央ストッパに対応した周
壁上に逃げ穴が設けられている。すなわち、係止爪の中
央先端に長い中央ストッパが設けられており、その中央
ストッパに対応した周壁上に比較的小さな逃げ穴が設け
られている。
【0013】したがって、例えば、パネル穴のバーリン
グ高さやバーリング先端部の内径等が不均一なパネル穴
に対応して、グロメットの係止爪がパネル穴のバーリン
グ先端部に確実に係止されると共に、防水リップが適度
にパネル面に押圧され防水性が確保される。しかも、周
壁に干渉することがないので作業性の向上を図ることが
できる。また、係止爪の先端にある中央ストッパの幅は
2段ストッパの全幅よりも小さいので逃げ穴を比較的小
さくすることができる。よって、ロック部材の周壁の強
度と剛性が確保されるので、十分な力でグロメットをパ
ネル穴に押圧することができ、作業性の一層の向上を図
ることができる。
【0014】さらに、中央ストッパの両側に設けられた
両肩ストッパの外側面上に案内傾斜面が設けられている
ので、グロメットがパネル穴に押圧された際に、バーリ
ング先端部分で防水リップの弾性力によって中央ストッ
パから無理なく両肩ストッパへ滑り係止爪がパネル穴の
正規の位置に係止される。よって、防水リップにより防
水性が確実に確保されると共に、取付け作業を一層向上
させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明のグロメットの実施例を図1乃
至図3に基ずいて詳細に説明する。図1は本発明のグロ
メットの一実施例を示す断面図、図2は図1における係
止爪の部分断面図、図3は図2における斜視図である。
図1に示すようにグロメット1は、グロメット本体2と
ロック部材3とから構成されている。さらに詳しくは、
ゴム等の軟質弾性材からなるグロメット本体2には円板
状の基板4と、この基板4の中心部にはワイヤハーネス
5を水密的に支持するハーネス支持筒6が蛇腹部7を介
して同軸に設けられている。また、基板4の内周面には
環状凹溝8が設けられていると共に、グロメット本体2
の内端面には外環側の防水リップ9と内環側の防水リッ
プ10が同心状に設けられている。また、基板4の外側
面上にはグロメット1をパネル15のパネル穴16に装
着するための複数の凹状の押圧部11が設けられてい
る。
【0016】次に、硬質樹脂等の硬質弾性体からなるロ
ック部材3には、環状凹溝8内に係合するリング状のフ
ランジ24と、このフランジ24の内径部から内方向へ
円筒状の周壁25が立設されている。また、この周壁2
5の内端部にはパネル穴16のバーリング先端部17に
係止される複数(本実施例では3個)の係止爪26が外
方向に向けて設けられている。なお、押圧部11の数は
係止爪26の数と一致するように設けられている。
【0017】また、係止爪26の先端には係止爪26が
パネル穴16のバーリング先端部17から逸脱しないよ
うに2段ストッパ27が立設されている。この2段スト
ッパ27は、図3に示すように全幅H1は広いが中央部
分は幅H2と狭くかつ長い中央ストッパ28と、その両
端には両肩ストッパ29が設けられている。
【0018】さらに、両肩ストッパ29の外側面には案
内傾斜面30が設けられており、グロメット取付け時に
中央ストッパ28に当接したバーリング先端部17が2
段ストッパ27を滑り降りるときに両肩ストッパ29に
引っかかって異常な係止状態にならないようになってい
る。
【0019】上記グロメット1がパネル穴16に押圧さ
れたとき、係止爪26が軸心方向へ撓む。このとき、周
壁25には中央ストッパ28に対応した逃げ穴31が設
けられているので中央ストッパ28が周壁25に干渉す
ることはない。また、周壁25の内径はワイヤハーネス
5やコネクタ等の通過物が通るため、なるべく大きくし
てパネル穴16の内径に近ずけたいが、係止爪26の位
置はパネル穴16の内径で決まってしまうので、本実施
例では係止爪26のある周壁25は部分的に軸心側に寄
った内壁32として設けられている。よって、逃げ穴3
1は周壁25の一部である内壁32に設けられている。
また、図2に示すようにフランジ24の係止爪26およ
び2段ストッパ27の外方に位置する部分は型抜きの都
合上一部切り欠かれている。
【0020】上述した構成の本実施例においては、図1
に示すように、先ずグロメット本体2の環状凹溝8に内
方からロック部材3のフランジ24を嵌入させて組み立
てられたグロメット1が、押圧部11を押すことでパネ
ル穴16に押圧される。このとき、係止爪26に2段ス
トッパ27が立設されているので、パネル穴16のバー
リング高さが低い場合でも、またバーリング先端部17
の内径が小さい場合でも係止爪26が確実にバーリング
先端部17に係止される。よって、外環側と内環側の防
水リップ9,10が適度にパネル15に押圧されるから
防水機能が確保される。
【0021】また、周壁25の一部である内壁32に中
央ストッパ28に対応した逃げ穴31が設けられている
ので係止爪26に2段ストッパ27が立設されていても
内壁32に干渉することはなく、取付け作業に支障をき
たすことはない。また、図3に示すように係止爪26の
先端にある中央ストッパ28の幅H2は2段ストッパ2
7の全幅H1よりも小さいので逃げ穴31の幅H3を小
さく設定できる。よって、ロック部材3の強度と剛性が
保持され、グロメット1が十分な押圧力でパネル穴16
に押圧できるので作業効率を向上させることができる。
【0022】さらに、2段ストッパ27における両肩ス
トッパ29の外側面に案内傾斜面30が設けられている
ので、グロメット1がパネル穴16に押圧された際に、
バーリング先端部17が中央ストッパ28から無理なく
両肩ストッパ29へ滑って係止爪26の正規位置に係止
される。よって、グロメット1がパネル15に確実かつ
容易に取付けられると共に、防水リップ9,10が理想
的な接触圧でパネル15を押圧するので防水性も確実に
確保することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグロメット
によれば、係止爪の端部に凸状の2段ストッパが立設さ
れると共に、ストッパの先端部に設けられた中央ストッ
パに対応した周壁上に逃げ穴が設けられている。すなわ
ち、係止爪の中央先端に長い中央ストッパが設けられて
おり、その中央ストッパに対応した周壁上に比較的小さ
な逃げ穴が設けられている。したがって、不均一なパネ
ル穴、特にバーリング高さが低い場合でも係止爪が確実
にバーリング先端部に係止されるため、グロメットを確
実かつ容易にパネルに保持させることができると共に、
防水リップによる防水性を確保することができる。ま
た、周壁に中央ストッパに対応した逃げ穴が設けられて
おり、しかもロック部材の強度と剛性が確保されるの
で、十分な押圧力でパネル穴に押圧しても2段ストッパ
が周壁に干渉することはなく、取付け作業の効率を向上
させることができる。
【0024】さらに、中央ストッパの両側に設けられた
両肩ストッパの外側面上に案内傾斜面が設けられている
ので、一層確実かつ容易にパネルに保持させることがで
きると共に、防水リップにより防水性が確実に確保でき
る。よって、グロメットの信頼性の向上と共に、取付け
作業の効率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロメットの一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1における係止爪の部分断面図である。
【図3】図2における斜視図である。
【図4】従来のグロメットの一例を示す正面図である。
【図5】図4における係止爪の部分断面図である。
【図6】図5における作動説明図である。
【図7】図5における他の作動説明図である。
【図8】従来の係止爪にストッパを付加した部分斜視図
である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 グロメット本体 3 ロック部材 4 基板 5 ワイヤハーネス 6 ハーネス支持筒 8 環状凹溝 9,10 防水リップ 16 パネル穴 17 バーリング先端部 24 フランジ 25 周壁 26 係止爪 27 2段ストッパ 28 中央ストッパ 29 両肩ストッパ 30 案内傾斜面 31 逃げ穴 32 内壁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の基板外面にワイヤハーネスを水
    密的に支持するハーネス支持筒を同軸に設けると共に、
    前記基板の内周面に環状凹溝と防水リップを備えた軟質
    弾性材からなるグロメット本体と、前記環状凹溝に嵌合
    するリング状のフランジの内径部に内方向へ立設された
    周壁を備え、該周壁の内端部に複数の係止爪を外方向に
    向けて設けられた硬質弾性材からなるロック部材とから
    構成されたグロメット1において、 前記係止爪の端部に凸状の2段ストッパが立設されると
    共に、該ストッパの先端部に設けられた中央ストッパに
    対応した前記周壁上に逃げ穴が設けられたことを特徴と
    するグロメット。
  2. 【請求項2】 前記中央ストッパの両側に設けられた両
    肩ストッパの外側面上に案内傾斜面が設けられたことを
    特徴とする請求項1記載のグロメット。
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JP5853877B2 (ja) * 2012-06-21 2016-02-09 住友電装株式会社 グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
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