JP2021151075A - グロメットおよびワイヤハーネス - Google Patents

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泰之 立川
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Abstract

【課題】車体パネルの貫通孔に安定して装着することができ、シール性の低下を抑えることができる、新規な構造のグロメットを提供することにある。【解決手段】グロメット16であって、車体パネル12に係止可能なインナー部材24と、インナー部材24に保持される筒状のグロメット部材26と、を備え、グロメット部材26は、第1筒部52と、第1筒部52と反対側に配置される第2筒部54と、第1筒部52に設けられ車体パネル12と接触可能な環状の止水リップ72と、を有し、インナー部材24は、グロメット部材26の第1筒部52の内側に組み付けられる環状の本体部28と、本体部28から突出するとともに貫通孔14の内壁に対して摺動可能であるガイド部46を有し、ガイド部46は、インナー部材24が第1筒部52に組み付けられた状態において、止水リップ72よりも第2筒部54とは反対方向に突出している。【選択図】図3

Description

本開示は、グロメットおよびワイヤハーネスに関する。
従来から、ワイヤハーネス等の電線部材を自動車の車室外から車室内へ配索する際に、ワイヤハーネスにグロメットを装着し、グロメットを車室内外を仕切る車体パネルに形成された貫通孔に取り付けている。グロメットは、貫通孔を塞ぐことで、車室外から車室内に水や騒音等が浸入することを防止している。
近年では、特許文献1に示されるように、弾性材料により形成されるグロメット部材と、樹脂材料により形成されるインナー部材とを備えるグロメットが用いられている。このようなグロメットでは、インナー部材を車体パネルの貫通孔の縁部に係止させることで、グロメット部材に設けられた止水リップを車体パネルに密着させることができる。
特開2016−55628号公報
しかしながら、従来のグロメット部材とインナー部材を備えるグロメットでは、貫通孔へ装着する際に、グロメットが車体パネルに対して傾斜等して、不完全な装着状態となる場合があった。その結果、グロメット部材の止水リップと車体パネルとの間に隙間が生じてグロメットのシール性が低下するおそれがあった。
本開示は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、車体パネルの貫通孔に安定して装着することができ、シール性の低下を抑えることができる、新規な構造のグロメットおよびワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のグロメットは、電線が貫通する貫通孔を有する車体パネルに取り付けられるグロメットであって、前記車体パネルに係止可能なインナー部材と、前記インナー部材に保持される筒状のグロメット部材と、を備え、前記グロメット部材は、第1筒部と、前記第1筒部と反対側に配置される第2筒部と、前記第1筒部に設けられ前記車体パネルと接触可能な環状の止水リップと、を有し、前記インナー部材は、前記グロメット部材の前記第1筒部の内側に組み付けられる環状の本体部と、前記本体部から突出するとともに前記貫通孔の内壁に対して摺動可能であるガイド部を有し、前記ガイド部は、前記インナー部材が前記第1筒部に組み付けられた状態において、前記止水リップよりも前記第2筒部とは反対方向に突出しているものである。
また、本開示のワイヤハーネスは、本開示に係るグロメットと、前記グロメットを貫通する電線と、を備えるものである。
本開示によれば、車体パネルの貫通孔に安定して装着することができ、シール性の低下を抑えることができる、新規な構造のグロメットおよびワイヤハーネスを提供することができる。
図1は、実施形態1に係るグロメットを備えるワイヤハーネスの要部を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたグロメットの平面図である。 図3は、図2におけるIII−III断面図である。 図4は、図2におけるIV−IV断面図である。 図5は、図2に示されたグロメットの分解斜視図である。 図6は、図2に示されたグロメットを構成するグロメット部材の底面側からの斜視図である。 図7は、図2に示されたグロメットを車体パネルに取り付ける際にガイド部が車体パネルの貫通孔の内壁に対して摺動する状態を示す図であって、図3に対応する縦断面図である。 図8は、図2に示されたグロメットを車体パネルに取り付ける際に係止部が車体パネルの貫通孔の内壁に対して当接して変形する状態を示す図であって、図3に対応する縦断面図である。 図9は、本開示のグロメットの別の態様を示す縦断面図であって、図3に対応する図の要部拡大図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のグロメットは、
(1)電線が貫通する貫通孔を有する車体パネルに取り付けられるグロメットであって、前記車体パネルに係止可能なインナー部材と、前記インナー部材に保持される筒状のグロメット部材と、を備え、前記グロメット部材は、第1筒部と、前記第1筒部と反対側に配置される第2筒部と、前記第1筒部に設けられ前記車体パネルと接触可能な環状の止水リップと、を有し、前記インナー部材は、前記グロメット部材の前記第1筒部の内側に組み付けられる環状の本体部と、前記本体部から突出するとともに前記貫通孔の内壁に対して摺動可能であるガイド部を有し、前記ガイド部は、前記インナー部材が前記第1筒部に組み付けられた状態において、前記止水リップよりも前記第2筒部とは反対方向に突出しているものである。
本開示のグロメットによれば、インナー部材が、インナー部材の本体部やグロメット部材の止水リップよりも、グロメット部材の第2筒部とは反対方向に突出するガイド部を有している。それゆえ、グロメットの車体パネルへの取付作業を、インナー部材のガイド部を車体パネルの貫通孔の内壁に摺動させつつ行うことができる。これにより、グロメット全体を貫通孔を含む車体パネルに対して正しい向きに保持した状態で、グロメットを車体パネルの貫通孔に取り付けることができ、グロメットが車体パネルに対して傾斜して取り付けられるおそれを低減することができる。その結果、グロメット部材の止水リップと車体パネルとの間に隙間が生じる不具合の発生を低減または抑制でき、グロメットのシール性を有利に向上することができる。
(2)前記インナー部材は、前記車体パネルに係止可能な複数の係止部をさらに有し、前記複数の係止部は、第1係止部を含み、前記ガイド部は、第1ガイド部と、第2ガイド部とを含み、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、前記本体部の周方向において前記第1係止部の両側に設けられている、ことが好ましい。第1ガイド部と第2ガイド部からなる2本のガイド部が、第1係止部の周方向両側に設けられ、第1係止部を挟む様に設けられている。それ故、2本のガイド部による2点接触の摺動により、一層安定してグロメットを車体パネルに対する正しい向きに保持することができ、グロメットのシール性を一層有利に向上できる。
(3)前記グロメット部材の前記第1筒部は、位置決め凹部をさらに有し、前記インナー部材の前記本体部は、前記位置決め凹部に嵌合する位置決め凸部をさらに有し、前記ガイド部が突出する方向に沿う第1方向からみた場合に、前記位置決め凸部は、前記本体部において前記ガイド部と同じ側に配置されている、ことが好ましい。グロメット部材とインナー部材の対向面間に位置決め凸部と位置決め凹部が設けられており、グロメット部材に対してインナー部材が正規位置とは異なる向きで組み付けられる誤組み付けが発生するおそれを低減することができるからである。加えて、インナー部材をグロメット部材に組み付ける際には、作業者が位置決め凸部と反対側の部分を保持しながら、グロメット部材に組み付けることとなる。それゆえ、位置決め凸部がガイド部と同じ側に設けられていることにより、作業者がインナー部材を保持する際にガイド部材が干渉することが抑えられて、作業性の向上を図ることができる。
なお、「位置決め凸部が本体部においてガイド部と同じ側に設けられている」とは、本体部の周方向で中央にガイド部を配置した半周部分に位置決め凸部が設けられていることをいう。
(4)上記(1)または(2)において、前記グロメット部材の前記第1筒部は、位置決め凸部をさらに有し、前記インナー部材の前記本体部は、前記位置決め凸部に嵌合する位置決め凹部をさらに有し、前記ガイド部から突出する方向に沿う第1方向からみて、前記位置決め凹部は、前記本体部において前記ガイド部と同じ側に配置されている、ことが好ましい。グロメット部材とインナー部材の対向面間に位置決め凸部と位置決め凹部が設けられており、グロメット部材に対してインナー部材が正規位置とは異なる向きで組み付けられる誤組み付けが発生するおそれを低減することができるからである。加えて、インナー部材をグロメット部材に組み付ける際には、作業者が位置決め凹部と反対側の部分を保持しながら、グロメット部材に組み付けることとなる。それゆえ、位置決め凹部がガイド部と同じ側に設けられていることにより、作業者がインナー部材を保持する際にガイド部材が干渉することが抑えられて、作業性の向上を図ることができる。
なお、「位置決め凹部が本体部においてガイド部と同じ側に設けられている」とは、本体部の周方向で中央にガイド部を配置した半周部分に位置決め凹部が設けられていることをいう。
(5)前記インナー部材の径方向において、前記ガイド部は、前記本体部の内周面と同じ位置またはそれよりも外側に設けられている、ことが好ましい。電線の貫通領域である本体部の内周面よりもインナー部材の径方向内方側にガイド部が突出していないことにより、電線とガイド部が干渉するおそれが有利に低減されるからである。
また、本開示のワイヤハーネスは、
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つに記載のグロメットと、前記グロメットを貫通する電線と、を備えるワイヤハーネスである。
本開示のワイヤハーネスによれば、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載のグロメットを備えたワイヤハーネスを提供することができ、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載のグロメットと同様の作用効果を奏することができる。
(7)上記(6)において、前記電線は、前記ガイド部が設けられている方向とは異なる方向に配線されている、ことが好ましい。電線の配線方向にガイド部が設けられていないことから、ガイド部と電線の干渉を抑制または低減できるからである。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のグロメットおよびワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、図1から図8を参照しつつ説明する。ワイヤハーネス10は、車体パネル12の貫通孔14に取り付けられるグロメット16と、当該グロメット16を貫通する電線18とを備えている。なお、以下の説明において、上下方向とは図3中の上下方向をいう。また、左右方向とは図2中の左右方向をいう。更に、前後方向とは、図2中の上下方向をいう。尤も、これらの方向は、車両の装着時におけるワイヤハーネス10やグロメット16の方向と必ずしも一致するものではない。
<ワイヤハーネス10>
電線18は、車室内と車室外を仕切る車体パネル12の貫通孔14を貫通して配索されている。換言すれば、ワイヤハーネス10を構成する電線18が、車室内と車室外に跨って設けられている。また、電線18には、グロメット16が外挿状態で装着されている。グロメット16が車体パネル12に取り付けられることで、電線18がグロメット16に挿通された状態で車室内外に跨って延びている。
実施形態1では、車体パネル12が略平板形状とされている。車体パネル12には、前後方向寸法よりも左右方向寸法の方が大きな略長円形状または略角丸矩形状の貫通孔14が形成されている。特に、実施形態1では、貫通孔14の開口周縁部が車室内から車室外に向かって次第に立ち上がっている。即ち、貫通孔14の内径寸法が、車室内から車室外に向かって次第に小さくなっている。また、電線18は、芯線20が合成樹脂等の絶縁性を有する材質からなる絶縁層22により被覆された被覆電線とされている。なお、実施形態1では、車体パネル12を挟んで上方が車室内であり、下方が車室外である。
<グロメット16>
グロメット16は、車体パネル12の貫通孔14を液密的に覆蓋している。このグロメット16により、例えば車室外から車室内への水や騒音の浸入が防止される。グロメット16は、車体パネル12に係止可能なインナー部材24と、当該インナー部材24に保持される略筒状のグロメット部材26とを備えている。
<インナー部材24>
インナー部材24は、全体として略環状の部材である。即ち、インナー部材24は、略環状の周壁27を有する本体部28を備えている。また、インナー部材24は、例えば硬質の合成樹脂により好適に形成され得る。実施形態1では、本体部28の外形が、平面視において略角丸矩形状とされている。即ち、本体部28は、左右方向寸法(即ち、図3中の左右方向寸法)に対して、前後方向寸法(即ち、図4中の左右方向寸法)の方が小さくされている。本体部28は、貫通孔14よりも小さい大きさで形成されている。これにより、本体部28の全体が貫通孔14に対して挿通可能となっている。
この本体部28は、所定の上下方向寸法を有している。本体部28の上端には、外側に広がる略環状の外周フランジ部30が設けられている。また、本体部28の下端には、内側に広がる略環状の内周フランジ部32が設けられている。実施形態1では、外周フランジ部30の上面において、上方に開口して周方向に延びる肉抜穴34が設けられている。特に、実施形態1では、4つの肉抜穴34が形成されている。なお、外周フランジ部30の外径寸法は、車体パネル12における貫通孔14の内径寸法よりも大きく形成されている。これにより、グロメット16に対して車体パネル12の貫通孔14から抜け落ちる方向(例えば、下方)への外力が及ぼされた場合でも、外周フランジ部30と貫通孔14の周縁部とが相互に当接することで、車体パネル12からグロメット16が脱落するおそれが低減されている。
さらに、外周フランジ部30には、周方向の一部において、外側に突出する位置決め凸部36が形成されている。実施形態1では、略多角形状の位置決め凸部36が、外周フランジ部30の外周面から左方に突出している。特に、実施形態1では、位置決め凸部36が、突出方向である左方に向かって次第に狭幅となっている。これにより、後述する位置決め凸部36と位置決め凹部62との嵌合において、位置決め凸部36を位置決め凹部62に嵌め入れ易くなっている。
更にまた、外周フランジ部30には、上下方向で貫通する貫通窓38が形成されている。この貫通窓38の形成位置では、周壁27の内周面が他の部分よりも内側に突出している。また、貫通窓38は、外周フランジ部30だけでなく周壁27にもかけて形成されている。これにより、貫通窓38が所定の幅寸法をもって形成されている。そして、周壁27の外周面(即ち、貫通窓38の内面における径方向内方の面)が、他の部分よりも内側に位置している。実施形態1では、平面視において略矩形状とされた貫通窓38が、左右方向両側および前後方向両側において、計4つ設けられている。
貫通窓38の形成位置において、周壁27の下端は、他の部分よりも下方に位置している。そして、周壁27における貫通窓38の形成位置の下端には、外方に折り返されるようにして斜め上方に突出する係止部40が設けられている。即ち、周壁27と係止部40の突出先端とは所定の距離をもって水平方向(上下方向に直交する方向であって、例えば左右方向や前後方向)で離隔している。これにより、係止部40が、周壁27に対して接近または離隔する方向で弾性変形可能とされている。実施形態1では、各貫通窓38の形成位置と対応する位置に係止部40が設けられている。この結果、左右方向で相互に対向して第1係止部40aと第2係止部40bが設けられている。また、前後方向で相互に対向して第3係止部40cと第4係止部40dが設けられている。
なお、実施形態1では、係止部40の外面は、上方になるにつれて外方へ傾斜する傾斜面41である。また、グロメット16が車体パネル12の貫通孔14に取り付けられる前の初期状態において、係止部40の突出先端には、水平方向に対して傾斜する当接面42が、傾斜面41の上端から連続して設けられている。また、当接面42の内側には、略上方に突出する突出部44が設けられている。
また、インナー部材24には、本体部28から下方に突出するガイド部46が設けられている。このガイド部46は、周壁27と略等しい厚さ寸法を有する略矩形板状とされている。また、ガイド部46は、周壁27の下端から連続的に下方に延びている。実施形態1では、ガイド部46が、周壁27の周方向の一部に設けられている。即ち、ガイド部46は、外周フランジ部30に形成された貫通窓38と対応する位置に設けられている。特に、実施形態1では、ガイド部46が、左方に設けられている。したがって、ガイド部46が突出する方向に沿う第1方向(上方から下方に向かう方向)から見た場合に、位置決め凸部36とガイド部46とが周方向の略同じ位置(左方)にある。
ガイド部46の外面は、上下方向に広がる平坦面である。このガイド部46の外面は、周壁27の外周面に対して略段差なく連続している。また、ガイド部46の内面には、内方に突出するリブ48が設けられている。実施形態1では、リブ48の内方への突出先端面が、周壁27の下端に設けられた内周フランジ部32の内方への突出先端面と略等しい水平方向位置にある。即ち、リブ48の内面は、内周フランジ部32の内面に対して略段差なく連続している。また、実施形態1では、リブ48の下端面に、傾斜湾曲面50が設けられている。これにより、グロメット16に電線18を挿通する際にリブ48と電線18が当接する場合にも、電線18が損傷するおそれが低減され得る。
以上のことから、ガイド部46の内面は、リブ48を含めないで考えた場合、周壁27の内面と略等しい位置にあるか、貫通窓38の形成位置における周壁27の内面よりも外側にある。また、リブ48を含めて考えた場合でも、ガイド部46の内面(リブ48の突出先端面)は、内周フランジ部32の内面(突出先端面)と略等しい位置になる。要するに、実施形態1では、インナー部材24の径方向(水平方向であって、例えば左右方向)において、ガイド部46の内面が、本体部28の内周面と同じ位置かそれよりも外側に設けられている。換言すれば、ガイド部46の内面は、本体部28の内周面よりも径方向内方に突出することなく設けられている。
実施形態1では、複数のガイド部46が設けられている。即ち、左方において、第1ガイド部46aと第2ガイド部46bとが、インナー部材24(本体部28)の周方向で相互に対向して設けられている。特に、実施形態1では、第1ガイド部46aと第2ガイド部46bの対向間に前述の第1係止部40aが設けられている。換言すれば、本体部28の周方向において第1係止部40aの両側に、第1ガイド部46aと第2ガイド部46bが設けられている。したがって、実施形態1では、第1および第2ガイド部46a,46bと第1係止部40aとが、本体部28の周方向で略等しい位置に設けられている。また、第1および第2ガイド部46a,46bと第2係止部40bとが、径方向(左右方向)で相互に対向する位置に設けられている。更に、第1および第2ガイド部46a,46bと第3,第4係止部40c,40dとが、本体部28の周方向で略90度の中心角をもって(略1/4周の周方向長さをもって)離隔している。
<グロメット部材26>
グロメット部材26は、全体として略段付きの筒形状であり、例えばゴムやエラストマ等の弾性体により好適に形成され得る。即ち、グロメット部材26は、比較的大径で下方に位置する第1筒部52と、当該第1筒部52から上方に突出する、より小径な略円筒形状の第2筒部54とを備えている。したがって、グロメット部材26では、第1筒部52と第2筒部54とが、上下方向で相互に反対側に設けられている。
第1筒部52は、図2にも示されるように、平面視が略長円形状又は略角丸矩形状である。第1筒部52の上方開口部は、平面視が略長円形状または略角丸矩形状とされて水平方向に広がる環状の上底壁部56で部分的に覆われている。また、上底壁部56の外周縁部には、下方に突出する筒壁部58が設けられている。これら上底壁部56と筒壁部58とを含んで第1筒部52が構成されている。
筒壁部58の周方向の一部には、外方に突出する外方突出部60が設けられている。実施形態1では、外方突出部60が、左方に設けられている。この外方突出部60の内部には、図3や図6に示されるように、内方に開口する位置決め凹部62が形成されている。これら外方突出部60や位置決め凹部62は、インナー部材24における位置決め凸部36と同様の形状である。即ち、外方突出部60や位置決め凹部62の平面視または上方からの投影視が、左方に向かって次第に狭幅となる多角形状である。
また、筒壁部58の下端には、周方向の全周に亘って連続して延びる略環状の環状壁部64が連結されている。この環状壁部64は、第1筒部52と同様の形状である。即ち、環状壁部64の外形は、平面視が略長円形状または略角丸矩形状である。なお、環状壁部64の外径寸法は、筒壁部58の外径寸法よりも大きくされている。また、環状壁部64の内径寸法は、筒壁部58の内径寸法よりも小さくされている。これにより、環状壁部64は、ある程度の径方向幅寸法を有している。更に、環状壁部64は、略水平方向に広がっている。この環状壁部64の径方向中間部分に、筒壁部58の下端が連結されている。
すなわち、環状壁部64において筒壁部58との連結部分よりも外周側が、筒壁部58から外方に突出する環状の外側壁部66である。また、環状壁部64において筒壁部58との連結部分よりも内周側が、筒壁部58から内方に突出する環状の内側壁部68である。要するに、上底壁部56の外周部分と内側壁部68とが上下方向で対向している。そして、上底壁部56と内側壁部68のそれぞれの外周縁部が、相互に筒壁部58で連結されている。これら上底壁部56と内側壁部68と筒壁部58により、グロメット部材26の内部には、径方向内方に開口する環状の収容領域70が形成されている。前述の位置決め凹部62は、収容領域70の外周部分から連続して外方に形成されている。
さらに、第1筒部52における内側壁部68の内周縁部には、下方に突出する環状の止水リップ72が形成されている。この止水リップ72は、後述する図7に示されるように、グロメット16が車体パネル12の貫通孔14に取り付けられる前の初期状態において、下方に突出するにつれて外周側に傾斜するテーパ筒形状である。換言すれば、止水リップ72は、インナー部材24とグロメット部材26とが組み付けられた際に、本体部28の周壁27の外周面から離隔する方向に突出している。これにより、グロメット16の車体パネル12への取付時において、車体パネル12における貫通孔14の周縁部により止水リップ72が下方から押圧されることで、止水リップ72が変形し易くされている。
なお、実施形態1では、インナー部材24とグロメット部材26とが組み付けられた際に、係止部40の形成位置において、止水リップ72と周壁27との水平方向の対向面間に係止部40において上方に突出する突出部44が入り込むようになっている。そして、車体パネル12の貫通孔14に取り付けられる前のグロメット16の初期状態(図7の状態)では、止水リップ72が、上下方向において係止部40における当接面42までは至らない突出寸法をもって下方に突出している。特に、実施形態1では、止水リップ72が、本体部28の下端まで至っていない。即ち、止水リップ72は、ガイド部46の下端よりも上方に位置している。換言すれば、インナー部材24とグロメット部材26とが組み付けられた状態において、ガイド部46は、止水リップ72よりも下方まで突出している。
また、止水リップ72の下端には、径方向の内外で相互に離隔する環状の第1リップ74aおよび第2リップ74bが設けられている。更に、これら第1リップ74aと第2リップ74bとの径方向間には、下方に開口する環状凹部76が設けられている。この環状凹部76により、グロメット16が車体パネル12に取り付けられた際に、第1リップ74aと第2リップ74bの変形が許容されるようになっている。この結果、第1および第2リップ74a,74bと車体パネル12における貫通孔14の周縁部とが相互に密着し易くされて、止水リップ72による止水効果が向上され得る。
第2筒部54は、平面視において、第1筒部52の略中央に位置している。即ち、上底壁部56の内周縁部と第2筒部54の下端部とが、環状の接続部78により接続されている。この接続部78は、図3等に示す縦断面において上方に開口する略半円形状である。そして、上底壁部56の内周縁部と第2筒部54の下端部とが接続部78により接続されることで、第2筒部54の周囲には、上方に開口する環状凹部80が形成されている。これにより、接続部78の変形を伴って第2筒部54の突出方向の調整が可能であり、第2筒部54に挿通される電線18の配索方向の自由度が向上され得る。
なお、第2筒部54の内周面には、内周側に突出して内径寸法が小さくされた小径部82が設けられている。実施形態1では、複数の小径部82が、上下方向で相互に離隔して設けられている。即ち、第2筒部54に挿通される電線18に小径部82が食い込むように当接することで、第2筒部54からの電線18の抜出しのおそれが低減され得る。なお、上記の如き小径部82による電線18の保持に代えて、または加えて、例えば電線18の外周面から第2筒部54の外周面にかけて粘着テープ等を巻き付けることで、第2筒部54からの電線18の抜出しが抑えられるようになっていてもよい。
<ワイヤハーネス10の組み付け工程>
続いて、ワイヤハーネス10の組み付け工程の具体的な一例について説明する。なお、ワイヤハーネス10の組み付け工程は、以下の記載に限定されない。
先ず、インナー部材24とグロメット部材26とを相互に組み付ける。具体的には、例えばグロメット部材26を片方の手で持ち、底面側から覗き込んで位置決め凹部62を視認できる状態で、位置決め凹部62にインナー部材24の位置決め凸部36を差し入れて嵌合する。そして、インナー部材24の外周フランジ部30を覆うようにグロメット部材26の収容領域70に差し入れる。これにより、グロメット部材26における第1筒部52の内側にインナー部材24の本体部28が組み付けられる。
その後、インナー部材24が組み付けられたグロメット部材26の第2筒部54に対して電線18を挿通する。これにより、ワイヤハーネス10が完成する。なお、電線18の外周面から第2筒部54の外周面にかけて粘着テープ等を巻き付けてもよい。ここで、電線18において第2筒部54から下方に突出する部分は、ガイド部46が設けられている方向とは異なる方向(例えば、右方)に配線されることが好適である。また、電線18において第2筒部54から上方に突出する部分は、上記のように第2筒部54の突出方向を調整することで、任意の方向に配線することができる。
<ワイヤハーネス10の車体パネル12への取付け>
上記の如きワイヤハーネス10を車体パネル12に取り付けるには、先ず、図7に示されるように、車体パネル12の貫通孔14にグロメット16から下方に突出するガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)を差し入れる。その際、貫通孔14の内壁(内周縁部)に対して、第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46bの外面を摺動させる。なお、図7に、グロメット16の中心軸(第2筒部54の中心軸)L1と、貫通孔14の中心軸L2を一点鎖線で示す。図7からも明らかなように、貫通孔14の内壁と第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46bとが摺動している状態では、L1とL2が水平方向でずれている。
そして、貫通孔14に対してグロメット16を接近させて、貫通孔14の内壁が係止部40に差し掛かると、貫通孔14の内壁と係止部40(例えば、図7中の左方の第1係止部40a)の傾斜面41とが当接して、貫通孔14の内壁は第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46bの外面からは離隔する。即ち、図7において、貫通孔14の内壁と第1係止部40aの傾斜面41とが当接することで、貫通孔14に対してグロメット16が、図7中の右方へ変位する。その後、更に貫通孔14に対してグロメット16を接近させることで、係止部40(例えば、第1係止部40a)の内方への変形を伴いつつ、または伴うことなく、グロメット16が傾斜面41の傾斜に沿って移動して、グロメット16の中心軸L1と貫通孔14の中心軸L2とが相互に位置合わせされる。この状態では、第1〜第4係止部40a〜40dの何れもが貫通孔14の内壁(内周縁部)に当接している。そして、更に貫通孔14に対してグロメット16を接近させることで、図8に示されるように、第1〜第4係止部40a〜40dが何れも貫通孔14の内壁に当接して、第1〜第4係止部40a〜40dが内方へ弾性変形させられる。
その後、貫通孔14の内壁(内周縁部)が傾斜面41を乗り越えることで、係止部40が弾性的に復元変形して、図3に示されるように、貫通孔14の内周面と係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)の当接面42とが当接する。これにより、インナー部材24における係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)が貫通孔14の内壁(内周縁部)に係止される。特に、実施形態1では、貫通孔14の内周面と当接面42とが面接触の状態をもって当接している。これにより、貫通孔14の内壁(内周縁部)に対する係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)の係止が意図せず解除されるおそれが低減され得る。なお、係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)の復元方向への変形は、貫通孔14の内壁(内周縁部)と突出部44とが相互に当接することで規制される。これにより、ワイヤハーネス10の車体パネル12の貫通孔14への取付けを完了する。
この取付完了状態では、止水リップ72が車体パネル12における貫通孔14の周縁部に当接して上方へ押圧させられている。これにより、第1および第2リップ74a,74bが貫通孔14の周縁部に密着している。この結果、車室内外が、止水リップ72によって液密的に遮断されて、車室外から車室内への水や騒音等の浸入が抑えられる。なお、係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)が弾性的に復元変形して貫通孔14の内壁(内周縁部)と突出部44とが相互に打ち当たる音や感触をもって、作業者が取付けの完了を把握できるようになっていてもよい。
また、車体パネル12の貫通孔14からワイヤハーネス10を取り外す際には、ワイヤハーネス10を車室外方向(図3等の下方)へ押し込んだ後、止水リップ72を介して、または止水リップ72を介することなく直接、係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)における突出部44を内方へ押圧することで、係止部40(第1〜第4係止部40a〜40d)の車体パネル12に対する係止が解除される。この状態でワイヤハーネス10を車室内方向(上方)へ引き抜くことで、車体パネル12の貫通孔14からワイヤハーネス10が取り外され得る。
以上の如き構造とされたワイヤハーネス10によれば、車体パネル12の貫通孔14への取付けに際して、グロメット16から下方に突出するガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)と貫通孔14の内壁(内周縁部)とが摺動することで、貫通孔14に対してグロメット16を真っ直ぐ(グロメット16の中心軸L1と貫通孔14の中心軸L2とが平行な状態で)取り付けることができる。これにより、環状の止水リップ72が全周に亘って安定して貫通孔14の周縁部と密着することができて、シール性の向上が図られ得る。
また、実施形態1では、複数のガイド部(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)が設けられており、ガイド部46の外面と貫通孔14の内壁(内周壁部)との接触面積を増大させることができることから、ガイド部46によるガイド効果がより安定して発揮され得る。特に、第1ガイド部46aと第2ガイド部46bとの間に第1係止部40aが設けられていることから、第1係止部40aの傾斜面41と貫通孔14の内壁(内周壁部)とをより安定して当接させることもできて、第1係止部40aの傾斜面41によるセンタリング効果(グロメット16の中心軸L1と貫通孔14の中心軸L2とを位置合わせする効果)も安定して発揮され得る。
さらに、実施形態1では、インナー部材24とグロメット部材26に、それぞれ位置決め凸部36と位置決め凹部62が設けられていることから、インナー部材24とグロメット部材26との所望の周方向向きでの組付けが容易とされ得る。なお、インナー部材24とグロメット部材26とが何れも略長円形状または略角丸矩形状であることで、ある程度の周方向の位置合わせ効果が発揮されるが、実施形態1のように相互に嵌合する位置決め凸部36と位置決め凹部62とを設けることで、より高度な位置合わせ効果が発揮され得る。また、位置決め凸部36とガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)とが、周方向の略同じ位置(図3中の左方)に設けられていることから、例えばグロメット部材26の位置決め凹部62を視認しつつ位置決め凸部36を差し入れるに際して、ガイド部46により位置決め凸部36や位置決め凹部62の視認性が悪化するおそれも低減され得る。
更にまた、実施形態1では、ガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)の内面が、インナー部材24の本体部28の内周面と水平方向で同じ位置にあるかそれよりも外側に設けられていることから、第2筒部54に電線18を挿通するに際して、電線18とガイド部46とが接触したり、作業者の手とガイド部46とが接触して作業性が悪化するおそれが低減され得る。
また、実施形態1では、電線18において第2筒部54から下方に突出する部分が、ガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)とは異なる方向に配線されていることから、ガイド部46により電線18の配線方向が制限されることや、ガイド部46と電線18とが当接して電線18が損傷するおそれが低減され得る。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)前記実施形態では、位置決め凸部36がインナー部材24に設けられると共に、位置決め凹部62がグロメット部材26に設けられていたが、図9に示されるグロメット90のように、位置決め凸部92がグロメット部材94に設けられると共に、位置決め凹部96がインナー部材98に設けられてもよい。なお、図9は、前記実施形態における図3の左側に相当する部分の拡大図である。本態様においては、位置決め凸部および位置決め凹部以外の構造は、前記実施形態と同様であるが、外側に突出する位置決め凸部36および位置決め凹部62が設けられていないことから、グロメット部材26における外方突出部60も設けられていない。即ち、本態様においても、位置決め凸部92とガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)とが周方向の略同じ位置(左方)に設けられている。なお、前記実施形態や図9に示される態様では、位置決め凸部36,92と位置決め凹部62,96とが、インナー部材24,98における外周フランジ部30の外周面とグロメット部材26,94における筒壁部58(外方突出部60)の内周面との重ね合わせ面に設けられていた。尤も、この態様に限定されるものではなく、位置決め凸部および位置決め凹部は、例えば外周フランジ部の上面とグロメット部材の上底壁部との重ね合わせ面や、外周フランジ部の下面とグロメット部材の内側壁部との重ね合わせ面に設けられてもよい。
(2)位置決め凸部とガイド部とは周方向の同じ位置に設けられる必要はないが、ガイド部が突出する方向に沿う第1方向(上方から下方に向かう方向)から見た場合に、位置決め凸部は、本体部においてガイド部と同じ側に配置されることが好ましい。ここで、「位置決め凸部が、本体部においてガイド部と同じ側に配置される」とは、位置決め凸部が、周方向中央にガイド部が設けられた本体部の半周部分に配置されることをいう。これにより、前記実施形態と同様に、位置決め凸部と位置決め凹部との嵌合の際の視認性の悪化のおそれが低減され得る。
(3)車体パネルに係止される係止部の数は限定されるものではないが、複数設けられることが好適である。係止部が複数設けられる場合、複数の係止部は、インナー部材の周方向で略等間隔に設けられることが好ましい。
(4)グロメット(グロメット部材およびインナー部材)や車体パネルにおける貫通孔の形状は限定されるものではなく、前記実施形態の如き略長円形状または略角丸矩形状の他、真円や楕円、多角形状等であってもよい。
(5)ガイド部の数や形状、位置等も限定されるものではない。前記実施形態では、ガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)がインナー部材24における周方向の1箇所(図3中の左方)に設けられていたが、周方向の複数箇所に設けられてもよい。なお、前記実施形態では、ガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)と係止部40(第1係止部40a)が、周方向で略同じ位置に設けられていたが、ガイド部と係止部とは周方向の異なる位置に設けられてもよい。また、ガイド部において内方に突出するリブは必須なものではない。
(6)前記実施形態では、ガイド部46(第1ガイド部46aおよび第2ガイド部46b)の内面が、本体部28の内周面と水平方向で同じ位置かそれよりも外側に位置していたが、ガイド部の内面は本体部の内周面よりも内側に位置していてもよい。このような態様は、例えばガイド部に設けたリブを、本体部の内周フランジ部よりも内側まで突出させることで実現され得る。
10 ワイヤハーネス
12 車体パネル
14 貫通孔
16 グロメット
18 電線
20 芯線
22 絶縁層
24 インナー部材
26 グロメット部材
27 周壁
28 本体部
30 外周フランジ部
32 内周フランジ部
34 肉抜穴
36 位置決め凸部
38 貫通窓
40 係止部
40a 第1係止部
40b 第2係止部
40c 第3係止部
40d 第4係止部
41 傾斜面
42 当接面
44 突出部
46 ガイド部
46a 第1ガイド部
46b 第2ガイド部
48 リブ
50 傾斜湾曲面
52 第1筒部
54 第2筒部
56 上底壁部
58 筒壁部
60 外方突出部
62 位置決め凹部
64 環状壁部
66 外側壁部
68 内側壁部
70 収容領域
72 止水リップ
74a 第1リップ
74b 第2リップ
76 環状凹部
78 接続部
80 環状凹部
82 小径部
90 グロメット
92 位置決め凸部
94 グロメット部材
96 位置決め凹部
98 インナー部材

Claims (7)

  1. 電線が貫通する貫通孔を有する車体パネルに取り付けられるグロメットであって、
    前記車体パネルに係止可能なインナー部材と、
    前記インナー部材に保持される筒状のグロメット部材と、を備え、
    前記グロメット部材は、第1筒部と、前記第1筒部と反対側に配置される第2筒部と、前記第1筒部に設けられ前記車体パネルと接触可能な環状の止水リップと、を有し、
    前記インナー部材は、前記グロメット部材の前記第1筒部の内側に組み付けられる環状の本体部と、前記本体部から突出するとともに前記貫通孔の内壁に対して摺動可能であるガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記インナー部材が前記第1筒部に組み付けられた状態において、前記止水リップよりも前記第2筒部とは反対方向に突出している、グロメット。
  2. 前記インナー部材は、前記車体パネルに係止可能な複数の係止部をさらに有し、
    前記複数の係止部は、第1係止部を含み、
    前記ガイド部は、第1ガイド部と、第2ガイド部とを含み、
    前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、前記本体部の周方向において前記第1係止部の両側に設けられている、請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記グロメット部材の前記第1筒部は、位置決め凹部をさらに有し、
    前記インナー部材の前記本体部は、前記位置決め凹部に嵌合する位置決め凸部をさらに有し、
    前記ガイド部が突出する方向に沿う第1方向からみた場合に、前記位置決め凸部は、前記本体部において前記ガイド部と同じ側に配置されている、請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記グロメット部材の前記第1筒部は、位置決め凸部をさらに有し、
    前記インナー部材の前記本体部は、前記位置決め凸部に嵌合する位置決め凹部をさらに有し、
    前記ガイド部から突出する方向に沿う第1方向からみて、前記位置決め凹部は、前記本体部において前記ガイド部と同じ側に配置されている、請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  5. 前記インナー部材の径方向において、前記ガイド部は、前記本体部の内周面と同じ位置またはそれよりも外側に設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のグロメットと、
    前記グロメットを貫通する電線と、を備えるワイヤハーネス。
  7. 前記電線は、前記ガイド部が設けられている方向とは異なる方向に配線されている、請求項6に記載のワイヤハーネス。
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