JP5765101B2 - グロメット - Google Patents
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Description
前記一体物のグロメットが2体物のグロメットより製造コストの低減を図ることができる利点がある一方、2体物のグロメットは樹脂インナーに設けたロック爪を車体パネルの貫通穴に係止して取り付けるため、ロック爪の係止時に節度感がある利点を有する。
特に、図8(C)に示すように、ワイヤハーネスがパイプに挿通したパイプハーネス150である場合、パイプは変形せずにグロメット100側が変形し、グロメットの係止機能およびシール性能が低下する可能性は高くなる。
前記グロメット本体は、ワイヤハーネスに密着して挿通する小径筒部の外周から閉鎖端壁を突設し、該閉鎖端壁の外周縁に連続する周壁に前記樹脂インナーを挿入係止する環状凹部からなる係止部を設け、前記閉鎖端壁に対して前記小径筒部は傾斜して突出する一方、
前記樹脂インナーは前記係止部に挿入係止するフランジの内周縁から環状枠を突設し、該環状枠に周方向に90度間隔をあけて車体係止用のロック爪を設け、
前記環状枠は前記傾斜した小径筒部に接触しないように突出量を小さくすると共に、この小さくした寸法分だけ前記環状枠の突出端から前記ロック爪の支持部を突出させ、該支持部の先端から外方に折り返して前記ロック爪を設け、
前記ロック爪と前記グロメット本体の前記係止部の先端から突出するシールリップとの間の寸法を、車体パネルの板厚に対応した所定寸法とし、
かつ、前記環状枠には前記ロック爪を設ける部位に内周側に凹状に突出させて表面側は切り欠いた凹部を設け、該凹部に前記ロック爪の折り返し部分を位置させているグロメットを提供している。
本発明では、前記のように、樹脂インナーの環状枠の突出端からロック爪をさらに突出させて設けることで、環状枠の高さを従来より低くしている。これにより、傾斜させた小径筒部が環状枠に接触するのを防止すると共に、低くした環状枠から更にロック爪を突出させて設けることで、ロック爪の係止面の高さを従来と同様にでき、車体パネルの貫通穴の周縁に正確に係止することができる。
該構成とすることで、ロック爪の外方突出量を低減して貫通穴の周縁に係止しやすくすると共に、ロック爪を撓み易し、グロメットの貫通穴に取り付けやすくしている。
前記のように、パイプハーネス用のグロメットとし、前記傾斜した小径筒部に挿通する場合、該パイプハーネスが樹脂インナーの環状枠に接触すると樹脂インナーを変形させて、ロック爪の係止機能を阻害する恐れが多いため、樹脂インナーをパイプハーネスに接触させないようにした本発明のグロメットが好適に用いられる。
図1乃至図4に第1実施形態のグロメットを示す。
該グロメット1は、ハイブリッド自動車または電気自動車のバッテリとインバータ又はインバータとモータとを接続する複数本の電線2をアルミニウム系金属製のパイプ3に挿通したパイプハーネス5のグロメットである。該グロメット1はフロアパネルPに穿設された貫通穴Hに装着されるものである。
図2に示すように、グロメット本体6は2本のパイプハーネス5に密着して外嵌する2本の小径筒部10(10A、10B)と、該小径筒部10の一端開口10aの外周に連続させる大径の閉鎖端壁12と該閉鎖端壁12の外周縁から突設する周壁13からなる大径筒部11を備えている。周壁13に樹脂インナー7を挿入係止する凹部からなる環状係止部14と該環状係止部14の先端から外径方向に突設したシールリップ15を設けている。前記樹脂インナー7は前記環状係止部14に挿入係止するフランジ16と、該フランジ16の内周縁から突設する環状枠17と、該環状枠17に周方向に90度間隔をあけて設けた貫通穴固定用のロック爪20を有する。
第2実施形態では、小径筒部10を閉鎖端壁12から更に突出させている点が第1実施形態と相違する。即ち、2つの小径筒部10A、10Bを集合した1つの長円筒部10Cとして閉鎖端壁12から突出している。
詳細には、長円筒部10Cの突出端を外周側へ折り返し、該折り返した外筒部31を前記大径筒部11の閉鎖端部12に連続させ、該閉鎖端壁12の外周縁から周壁13を突設している。
2 ワイヤハーネス
3 パイプ
5 パイプハーネス
6 グロメット本体
7 樹脂インナー
10 小径筒部
16 フランジ
17 環状枠
18 厚肉連結部
20 ロック爪
30 結束バンド
32 バンド巻付部分
Claims (3)
- ゴムまたはエラストマーからなるグロメット本体に樹脂成形品からなる樹脂インナーを組み合わせた2体物グロメットであり、
前記グロメット本体は、ワイヤハーネスに密着して挿通する小径筒部の外周から閉鎖端壁を突設し、該閉鎖端壁の外周縁に連続する周壁に前記樹脂インナーを挿入係止する環状凹部からなる係止部を設け、前記閉鎖端壁に対して前記小径筒部は傾斜して突出する一方、
前記樹脂インナーは前記係止部に挿入係止するフランジの内周縁から環状枠を突設し、該環状枠に周方向に90度間隔をあけて車体係止用のロック爪を設け、
前記環状枠は前記傾斜した小径筒部に接触しないように突出量を小さくすると共に、この小さくした寸法分だけ前記環状枠の突出端から前記ロック爪の支持部を突出させ、該支持部の先端から外方に折り返して前記ロック爪を設け、
前記ロック爪と前記グロメット本体の前記係止部の先端から突出するシールリップとの間の寸法を、車体パネルの板厚に対応した所定寸法とし、
かつ、前記環状枠には前記ロック爪を設ける部位に内周側に凹状に突出させて表面側は切り欠いた凹部を設け、該凹部に前記ロック爪の折り返し部分を位置させているグロメット。 - 前記グロメットの傾斜した小径筒部に挿通するワイヤハーネスは金属製のパイプに挿通したパイプハーネスである請求項1に記載のグロメット。
- 前記傾斜させた小径筒部は2本とし、該2本の小径筒部を厚肉連結部で連結して並設している請求項1または請求項2に記載のグロメット。
Priority Applications (1)
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JP2011152284A JP5765101B2 (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011152284A JP5765101B2 (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | グロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013021791A JP2013021791A (ja) | 2013-01-31 |
JP5765101B2 true JP5765101B2 (ja) | 2015-08-19 |
Family
ID=47692691
Family Applications (1)
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JP2011152284A Active JP5765101B2 (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5765101B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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Family Cites Families (1)
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-
2011
- 2011-07-08 JP JP2011152284A patent/JP5765101B2/ja active Active
Also Published As
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JP2013021791A (ja) | 2013-01-31 |
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