JP2004146181A - 防水コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】防水コネクタにおけるゴム栓収容筒部の変形を防止する。
【解決手段】防水コネクタ10の背面部に設けた一体式の防水ゴム栓20に対応するゴム栓収容筒部13の外周に、補強のためのフランジ部14を周設する。これにより、ゴム栓収容筒部13内に一体式の防水ゴム栓20を装着した場合にゴム栓収容筒部13が受ける外方膨出方向の反発力に対し、フランジ部14の補強作用を発揮させて、その変形を防止することで、ゴム栓収容筒部13と防水ゴム栓20との間の防水性を確保している。
【選択図】 図1
【解決手段】防水コネクタ10の背面部に設けた一体式の防水ゴム栓20に対応するゴム栓収容筒部13の外周に、補強のためのフランジ部14を周設する。これにより、ゴム栓収容筒部13内に一体式の防水ゴム栓20を装着した場合にゴム栓収容筒部13が受ける外方膨出方向の反発力に対し、フランジ部14の補強作用を発揮させて、その変形を防止することで、ゴム栓収容筒部13と防水ゴム栓20との間の防水性を確保している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防水コネクタに関し、詳しくは、複数の端子挿入孔を有する一体形のゴム栓を装着するためのゴム栓収容筒部の変形による水密性の低下を防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
防水コネクタにおける電線とハウジングとの間の防水方式として、複数の電線を挿通可能な電線挿通孔を備えた一体式の防水ゴム栓を用いた防水構造がしられている(例えば、特許文献1参照)。
この防水コネクタ1は、図5(A)に示すように、ハウジング2の背面部に設けたゴム栓収容筒部2aの内周に、複数の電線挿通孔3aを備えた一体式の防水ゴム栓3の外周シール部3bを密着させるようにして装着している。これにより、複数の電線Wの1本毎に単体の防水ゴム栓を装着することなく電線Wの挿入部の防水ができるため、電線W間のピッチを狭小化できると共に、ハウジング1側のゴム栓収容筒部2aの構造を簡素化することができるという利点を有している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−351724号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般にコネクタのハウジングは軽量化を図るため可能な限り薄肉に成形されている。このため、上記構造のような防水コネクタにおいては、例えば端子収容室2bが多数並設されている場合、ゴム栓収容筒部2aが横方向に極めて長い形状となるため、中央部分の剛性が弱くなり非常に撓み易い状態となる。このため、図5(B)に示すように、ゴム栓収容筒部2aに防水ゴム栓3を装着した場合、防水ゴム栓3の弾性反発力によって、ゴム栓収容筒部2aの中央が外方へ膨出するおそれがある。そうなると、防水ゴム栓3の外周シール部3bとゴム栓収容筒部2aの内周面との密着性が低下して防水性能を低下させるおそれがある。更に、ワイヤハーネスの配索の都合上、電線Wがハウジング2から外部に導出されたところで一方向に曲げた状態で配索される場合、ゴム栓収容筒部2aに対し更に外方へ膨出する方向の押圧力が作用して、密着性を低下させるおそれがある等の問題があった。また、成形時の収縮変更等に起因して防水ゴム栓3との密着性が低下する場合にも同様の問題を生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、特に横長のゴム栓収容筒部の肉厚を過剰に厚くすることなく、その変形を効果的に防止することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、複数の端子収容室を設けたハウジングと、上記各端子収容室に対応する複数の端子挿入孔を有すると共に上記ハウジングの背面部に設けたゴム栓収容筒部の内周に密着して装着される防水ゴム栓と、上記端子挿入孔を通して上記端子収容室に挿入される端子金具とからなる防水コネクタにおいて、
上記ゴム栓収容筒部の外周には該ゴム栓収容筒部を補強するフランジ部を周設していることを特徴とする防水コネクタを提供している。
【0007】
上記構成によれば、ゴム栓収容筒部に補強のためのフランジ部が形成されているので、ゴム栓収容筒部が横長形状で中央部が撓み易い形状のものにおいても、その変形を防止することができる。よって、ゴム栓収容筒部に防水ゴム栓を装着したことにより外周シール部の弾性反発力によってゴム栓収容筒部の中央部が外方へ押圧されても、ゴム栓収容筒部の中央部が外方へ膨出することがない。このため、ゴム栓収容筒部と外周シール部との間の密着状態が均一で良好な状態となり、防水ゴム栓によるシール効果を確実に発揮させることができる。
【0008】
上記ゴム栓収容筒部は断面横長の角筒形状からなり、上記フランジ部は少なくとも上記ゴム栓収容筒部の長辺部に設けるようにしている。これにより、特に変形を生じ易い部分を確実に補強することができると共に、フランジ部による重量の増加を最小限に止めることができる。補強上、好ましくはゴム栓収容筒部の外周全周に渉って設けるのがよい。
【0009】
上記フランジ部にはカバーを装着するための係止部を形成してもよい。ハウジングの背面部に防水ゴム栓を保持するためのカバーを装着する場合や、電線に外装したコルゲートチューブの端部を保持するためのカバーを装着する場合、そのロック手段としてフランジ部に設けた係止部を有効的に活用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明の防水コネクタ10の第1実施形態は、図1に示すように、合成樹脂製のハウジング11と、ハウジング11の前後方向に貫通して設けた複数の端子収容室12に挿入される端子金具Tと、この端子金具Tを先端に取り付けた電線Wとハウジング11との間をシールするための一体式の防水ゴム栓20とからなっている。
【0011】
ハウジング11の背面部には、長角筒状のゴム栓収容筒部13を後方へ一体的に延出し、その内部空間を防水ゴム栓20の装着領域としている。本実施形態においては、端子収容室12が横方向に多数並設された断面横長タイプのハウジング11を対象としている。このように、横長タイプのハウジング11では、ゴム栓収容筒部13における上下の長辺部13aの中央は支えがないため、撓み易い状態となっている。そこで、ゴム栓収容筒部13の端部外周には、外方放射方向へ突出するフランジ部14を一体突設している。このフランジ部14は、それ自体あまり肉厚にする必要はないが、突出高さを確保することで、ゴム栓収容筒部13の剛性を高めて内外方向へ撓み難くしている。
【0012】
防水ゴム栓20は、ゴム栓収容筒部13の内周形状に略合致する外形を有すると共に、その外周部にはゴム栓収容筒部13の内周面に弾性的に密着可能な複数条の外周シール部20aを突設している。また防水ゴム栓20には、各端子収容室12の配列に対応する位置に前後方向に貫通する端子挿入孔20bを形成している。この端子挿入孔20bは電線Wの外周に弾性的に密着可能な内径に設定された内周シール部20cを有している。
【0013】
次に、上記構成からなる防水コネクタの作用について説明する。
先ず、図2に示すように、ゴム栓収容筒部13内に防水ゴム栓20を挿入する。すると、防水ゴム栓20は端子収容室12の後端面に当接する深さまで挿入されて位置決めされると共に、外周シール部20aがゴム栓収容筒部13の内周面に対し弾性的に密着してハウジング11後端面の防水が図られる。このときゴム栓収容筒部13は、装着された防水ゴム栓20の弾性反発力により外方へ膨出する方向の力を受けるが、ゴム栓収容筒部13の外周に突設されたフランジ部14が補強リブとして作用するため、外方への膨出変形が防止される。よって、防水ゴム栓20の外周シール部20aはゴム栓収容筒部13の内周全域に均一に密着した状態となって、両者間の防水性を確保することができる。
【0014】
次いで、ゴム栓収容筒部13に装着された防水ゴム栓20の端子挿入孔20bに対し、図3に示すように、電線Wの先端に取り付けられた端子金具Tを挿入して端子収容室12内の所定位置でランスによる係止手段(図示せず)によって抜け止め状態に保持する。このとき、端子収容室12へ挿入された端子金具Tに接続された電線Wの外周は端子挿入孔20bの内周シール部20cに弾性的に密着した状態となり、両者間の防水が図られる。
【0015】
図4は第2実施形態を示す。
ハウジング111におけるゴム栓収容筒部113のフランジ部114の両側部を一部切り欠いて係止部130を設けたものである。この係止部130は、例えばゴム栓収容筒部13に装着された防水ゴム栓20を抜け止めするためのカバーCを固定するために、カバーCに突設した係止爪Caを係止するために用いることができる。また、電線Wを保護するためのコルゲートチューブ(図示せず)を備えたものにおいては、コルゲートチューブの端部を固定するためにカバーを用いてハウジング111の背面部に固定するが、その際、同様にカバーの係止爪を係止させるために用いることができる。なお、その他の構成は、第1実施形態と同様のため、同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】
なお、上記実施形態においては、ゴム栓収容筒部13の外周に設けたフランジ部14を全周に渉って設けた例を示したが、長辺部13aにのみ設けるものであってもよい。この場合も、長辺部13aの撓みを防止できる。また、フランジ部14はゴム栓収容筒部13の後端部に設けた例を示したが、防水ゴム栓20の外周シール部20aによる弾性反発力が作用する部位であれば、少し内方へずれた位置に設けてもよく、更に複数箇所に周設してもよい。またハウジング11の成形時の収縮によってゴム栓収容筒部13に変形をきたすことにより、防水ゴム栓20との密着性が低下する場合にもフランジ部14は変形防止機能を発揮することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明では、防水コネクタにおけるゴム栓収容筒部の外周にフランジ部を周設して補強するようにしたので、ゴム栓収容筒部に装着される防水ゴム栓の反発力によってもゴム栓収容筒部が外方へ膨出したり、ハウジング成形時の収縮に起因するゴム栓収容筒部の変形を防止できる。よって、ゴム栓収容筒部と防水ゴム栓の外周シール部との密着状態を良好に保つことができ、両者間の防水性能を長期間にわたって維持することができる。特に、端子収容室が横方向に多数並設されたハウジングに対し、その効果を顕著に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水コネクタの第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】ハウジングの背面部において防水ゴム栓を装着した状態を示す図である。
【図3】防水ゴム栓および電線、端子金具を装着した状態の断面図である。
【図4】第2実施形態の防水コネクタを示す分解斜視図である。
【図5】(A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
W 電線
T 端子金具
10 防水コネクタ
11、111 ハウジング
12 端子収容室
13、113 ゴム栓収容筒部
13a 長辺部
14、114 フランジ部
20 防水ゴム栓
20a 外周シール部
20 端子挿入孔b
130 係止部
【発明の属する技術分野】
本発明は防水コネクタに関し、詳しくは、複数の端子挿入孔を有する一体形のゴム栓を装着するためのゴム栓収容筒部の変形による水密性の低下を防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
防水コネクタにおける電線とハウジングとの間の防水方式として、複数の電線を挿通可能な電線挿通孔を備えた一体式の防水ゴム栓を用いた防水構造がしられている(例えば、特許文献1参照)。
この防水コネクタ1は、図5(A)に示すように、ハウジング2の背面部に設けたゴム栓収容筒部2aの内周に、複数の電線挿通孔3aを備えた一体式の防水ゴム栓3の外周シール部3bを密着させるようにして装着している。これにより、複数の電線Wの1本毎に単体の防水ゴム栓を装着することなく電線Wの挿入部の防水ができるため、電線W間のピッチを狭小化できると共に、ハウジング1側のゴム栓収容筒部2aの構造を簡素化することができるという利点を有している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−351724号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般にコネクタのハウジングは軽量化を図るため可能な限り薄肉に成形されている。このため、上記構造のような防水コネクタにおいては、例えば端子収容室2bが多数並設されている場合、ゴム栓収容筒部2aが横方向に極めて長い形状となるため、中央部分の剛性が弱くなり非常に撓み易い状態となる。このため、図5(B)に示すように、ゴム栓収容筒部2aに防水ゴム栓3を装着した場合、防水ゴム栓3の弾性反発力によって、ゴム栓収容筒部2aの中央が外方へ膨出するおそれがある。そうなると、防水ゴム栓3の外周シール部3bとゴム栓収容筒部2aの内周面との密着性が低下して防水性能を低下させるおそれがある。更に、ワイヤハーネスの配索の都合上、電線Wがハウジング2から外部に導出されたところで一方向に曲げた状態で配索される場合、ゴム栓収容筒部2aに対し更に外方へ膨出する方向の押圧力が作用して、密着性を低下させるおそれがある等の問題があった。また、成形時の収縮変更等に起因して防水ゴム栓3との密着性が低下する場合にも同様の問題を生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、特に横長のゴム栓収容筒部の肉厚を過剰に厚くすることなく、その変形を効果的に防止することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、複数の端子収容室を設けたハウジングと、上記各端子収容室に対応する複数の端子挿入孔を有すると共に上記ハウジングの背面部に設けたゴム栓収容筒部の内周に密着して装着される防水ゴム栓と、上記端子挿入孔を通して上記端子収容室に挿入される端子金具とからなる防水コネクタにおいて、
上記ゴム栓収容筒部の外周には該ゴム栓収容筒部を補強するフランジ部を周設していることを特徴とする防水コネクタを提供している。
【0007】
上記構成によれば、ゴム栓収容筒部に補強のためのフランジ部が形成されているので、ゴム栓収容筒部が横長形状で中央部が撓み易い形状のものにおいても、その変形を防止することができる。よって、ゴム栓収容筒部に防水ゴム栓を装着したことにより外周シール部の弾性反発力によってゴム栓収容筒部の中央部が外方へ押圧されても、ゴム栓収容筒部の中央部が外方へ膨出することがない。このため、ゴム栓収容筒部と外周シール部との間の密着状態が均一で良好な状態となり、防水ゴム栓によるシール効果を確実に発揮させることができる。
【0008】
上記ゴム栓収容筒部は断面横長の角筒形状からなり、上記フランジ部は少なくとも上記ゴム栓収容筒部の長辺部に設けるようにしている。これにより、特に変形を生じ易い部分を確実に補強することができると共に、フランジ部による重量の増加を最小限に止めることができる。補強上、好ましくはゴム栓収容筒部の外周全周に渉って設けるのがよい。
【0009】
上記フランジ部にはカバーを装着するための係止部を形成してもよい。ハウジングの背面部に防水ゴム栓を保持するためのカバーを装着する場合や、電線に外装したコルゲートチューブの端部を保持するためのカバーを装着する場合、そのロック手段としてフランジ部に設けた係止部を有効的に活用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明の防水コネクタ10の第1実施形態は、図1に示すように、合成樹脂製のハウジング11と、ハウジング11の前後方向に貫通して設けた複数の端子収容室12に挿入される端子金具Tと、この端子金具Tを先端に取り付けた電線Wとハウジング11との間をシールするための一体式の防水ゴム栓20とからなっている。
【0011】
ハウジング11の背面部には、長角筒状のゴム栓収容筒部13を後方へ一体的に延出し、その内部空間を防水ゴム栓20の装着領域としている。本実施形態においては、端子収容室12が横方向に多数並設された断面横長タイプのハウジング11を対象としている。このように、横長タイプのハウジング11では、ゴム栓収容筒部13における上下の長辺部13aの中央は支えがないため、撓み易い状態となっている。そこで、ゴム栓収容筒部13の端部外周には、外方放射方向へ突出するフランジ部14を一体突設している。このフランジ部14は、それ自体あまり肉厚にする必要はないが、突出高さを確保することで、ゴム栓収容筒部13の剛性を高めて内外方向へ撓み難くしている。
【0012】
防水ゴム栓20は、ゴム栓収容筒部13の内周形状に略合致する外形を有すると共に、その外周部にはゴム栓収容筒部13の内周面に弾性的に密着可能な複数条の外周シール部20aを突設している。また防水ゴム栓20には、各端子収容室12の配列に対応する位置に前後方向に貫通する端子挿入孔20bを形成している。この端子挿入孔20bは電線Wの外周に弾性的に密着可能な内径に設定された内周シール部20cを有している。
【0013】
次に、上記構成からなる防水コネクタの作用について説明する。
先ず、図2に示すように、ゴム栓収容筒部13内に防水ゴム栓20を挿入する。すると、防水ゴム栓20は端子収容室12の後端面に当接する深さまで挿入されて位置決めされると共に、外周シール部20aがゴム栓収容筒部13の内周面に対し弾性的に密着してハウジング11後端面の防水が図られる。このときゴム栓収容筒部13は、装着された防水ゴム栓20の弾性反発力により外方へ膨出する方向の力を受けるが、ゴム栓収容筒部13の外周に突設されたフランジ部14が補強リブとして作用するため、外方への膨出変形が防止される。よって、防水ゴム栓20の外周シール部20aはゴム栓収容筒部13の内周全域に均一に密着した状態となって、両者間の防水性を確保することができる。
【0014】
次いで、ゴム栓収容筒部13に装着された防水ゴム栓20の端子挿入孔20bに対し、図3に示すように、電線Wの先端に取り付けられた端子金具Tを挿入して端子収容室12内の所定位置でランスによる係止手段(図示せず)によって抜け止め状態に保持する。このとき、端子収容室12へ挿入された端子金具Tに接続された電線Wの外周は端子挿入孔20bの内周シール部20cに弾性的に密着した状態となり、両者間の防水が図られる。
【0015】
図4は第2実施形態を示す。
ハウジング111におけるゴム栓収容筒部113のフランジ部114の両側部を一部切り欠いて係止部130を設けたものである。この係止部130は、例えばゴム栓収容筒部13に装着された防水ゴム栓20を抜け止めするためのカバーCを固定するために、カバーCに突設した係止爪Caを係止するために用いることができる。また、電線Wを保護するためのコルゲートチューブ(図示せず)を備えたものにおいては、コルゲートチューブの端部を固定するためにカバーを用いてハウジング111の背面部に固定するが、その際、同様にカバーの係止爪を係止させるために用いることができる。なお、その他の構成は、第1実施形態と同様のため、同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】
なお、上記実施形態においては、ゴム栓収容筒部13の外周に設けたフランジ部14を全周に渉って設けた例を示したが、長辺部13aにのみ設けるものであってもよい。この場合も、長辺部13aの撓みを防止できる。また、フランジ部14はゴム栓収容筒部13の後端部に設けた例を示したが、防水ゴム栓20の外周シール部20aによる弾性反発力が作用する部位であれば、少し内方へずれた位置に設けてもよく、更に複数箇所に周設してもよい。またハウジング11の成形時の収縮によってゴム栓収容筒部13に変形をきたすことにより、防水ゴム栓20との密着性が低下する場合にもフランジ部14は変形防止機能を発揮することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明では、防水コネクタにおけるゴム栓収容筒部の外周にフランジ部を周設して補強するようにしたので、ゴム栓収容筒部に装着される防水ゴム栓の反発力によってもゴム栓収容筒部が外方へ膨出したり、ハウジング成形時の収縮に起因するゴム栓収容筒部の変形を防止できる。よって、ゴム栓収容筒部と防水ゴム栓の外周シール部との密着状態を良好に保つことができ、両者間の防水性能を長期間にわたって維持することができる。特に、端子収容室が横方向に多数並設されたハウジングに対し、その効果を顕著に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水コネクタの第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】ハウジングの背面部において防水ゴム栓を装着した状態を示す図である。
【図3】防水ゴム栓および電線、端子金具を装着した状態の断面図である。
【図4】第2実施形態の防水コネクタを示す分解斜視図である。
【図5】(A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
W 電線
T 端子金具
10 防水コネクタ
11、111 ハウジング
12 端子収容室
13、113 ゴム栓収容筒部
13a 長辺部
14、114 フランジ部
20 防水ゴム栓
20a 外周シール部
20 端子挿入孔b
130 係止部
Claims (3)
- 複数の端子収容室を設けたハウジングと、上記各端子収容室に対応する複数の端子挿入孔を有すると共に上記ハウジングの背面部に設けたゴム栓収容筒部の内周に密着して装着される防水ゴム栓と、上記端子挿入孔を通して上記端子収容室に挿入される端子金具とからなる防水コネクタにおいて、
上記ゴム栓収容筒部の外周には該ゴム栓収容筒部を補強するフランジ部を周設していることを特徴とする防水コネクタ。 - 上記ゴム栓収容筒部は断面横長の角筒形状からなり、上記フランジ部は少なくとも上記ゴム栓収容筒部の長辺部に設けるようにしている請求項1に記載の防水コネクタ。
- 上記フランジ部にはカバーを装着するための係止部を形成している請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309382A JP2004146181A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 防水コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309382A JP2004146181A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 防水コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004146181A true JP2004146181A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32455224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002309382A Abandoned JP2004146181A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 防水コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004146181A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006140019A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Tyco Electronics Amp Kk | 防水コネクタおよびシール部材 |
WO2009139220A1 (ja) | 2008-05-15 | 2009-11-19 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスの止水構造 |
JP2009302039A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-12-24 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネスの止水構造 |
JP2010075560A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Tanita Corp | 生体計測装置 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309382A patent/JP2004146181A/ja not_active Abandoned
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006140019A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Tyco Electronics Amp Kk | 防水コネクタおよびシール部材 |
WO2009139220A1 (ja) | 2008-05-15 | 2009-11-19 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスの止水構造 |
JP2009302039A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-12-24 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネスの止水構造 |
US8337227B2 (en) | 2008-05-15 | 2012-12-25 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Water stop structure for wire harness |
JP2010075560A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Tanita Corp | 生体計測装置 |
JP4663769B2 (ja) * | 2008-09-26 | 2011-04-06 | 株式会社タニタ | 生体計測装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050328 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20060428 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |