JP2004356013A - 圧接端子及びシール材の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧接端子及びシール材を一度に確実に圧接コネクタに固定する。
【解決手段】圧接コネクタ1は、コネクタハウジング10と圧接端子20とシール材29と端子保持部材30とを備えて構成されている。コネクタハウジング10のコネクタ嵌合部14には、シール材29が装着されている。コネクタ嵌合部14には、内側に端子収容孔11が形成され側壁にコネクタ嵌合部14の外側に連通する係合穴部15が形成されている。圧接端子20を保持し圧接端子20と共に端子収容孔11に装着される端子保持部材30には、係合穴部15に係合する突起部31を有する係合片部32が形成されている。この端子保持部材30は、圧接端子20をコネクタハウジング10に取付固定する。また、端子保持部材30の係合片部32は、端子保持部材30が端子収容孔11に収容された状態でシール材29を突起部31の先端に引っ掛けることによりコネクタ嵌合部14に係止固定する。従って、圧接端子20及びシール材29を一度に確実に圧接コネクタ1に固定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】圧接コネクタ1は、コネクタハウジング10と圧接端子20とシール材29と端子保持部材30とを備えて構成されている。コネクタハウジング10のコネクタ嵌合部14には、シール材29が装着されている。コネクタ嵌合部14には、内側に端子収容孔11が形成され側壁にコネクタ嵌合部14の外側に連通する係合穴部15が形成されている。圧接端子20を保持し圧接端子20と共に端子収容孔11に装着される端子保持部材30には、係合穴部15に係合する突起部31を有する係合片部32が形成されている。この端子保持部材30は、圧接端子20をコネクタハウジング10に取付固定する。また、端子保持部材30の係合片部32は、端子保持部材30が端子収容孔11に収容された状態でシール材29を突起部31の先端に引っ掛けることによりコネクタ嵌合部14に係止固定する。従って、圧接端子20及びシール材29を一度に確実に圧接コネクタ1に固定することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧接コネクタに用いられる圧接端子及び防水のために用いられるシール材の圧接コネクタへの固定構造に関し、特に圧接端子及びシール材を一度に確実に圧接コネクタに固定することができる圧接端子及びシール材の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、電気的接続を行うためのコネクタは、いわゆるプラグコネクタとレセプタクルコネクタとからなり、それぞれのコネクタ内には金属製の接続端子が収容されている。これらのコネクタの中には、その使用状況により特に接続端子の接続部分への防水性が必要とされるものがある。一般的にこの種のコネクタを防水コネクタというが、その防水方式としては、主に以下のような構造が知られている。即ち、例えばレセプタクルコネクタのコネクタ嵌合部に、エラストマなどからなるシール材を配設し、このシール材をリテーナなどでレセプタクルコネクタに固定してプラグコネクタとの完全嵌合時に両者の間をレセプタクルコネクタに配設したシール材で密閉し、接続端子の接続部分を防水するというものである。この防水方式を実現するためには、シール材をレセプタクルコネクタに固定するためのリテーナ等の別部品が必要となるため、部品点数が増えて固定作業が煩雑化し、如いてはコストアップに繋がる場合がある。
【0003】
そのため、上記防水方式を部品点数を増やさずに実現するものとして、レセプタクルコネクタのコネクタ嵌合部に、リブなどを形成してそのリブにシール材を引っ掛けて固定する構造が多用されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、このようなコネクタが、電線と圧接により接続される圧接端子を収容したいわゆる圧接コネクタである場合、シール材を固定する構造や部品の他に圧接端子をコネクタに固定するための構造や部品も必要となるため、やはりコストアップに繋がってしまうことが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−213408号公報(第2−3頁、第1−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、圧接コネクタにおいて圧接端子とシール材とを簡単且つ確実に固定するためには、通常のコネクタでの組立作業工数に比べて作業工数が増えてしまったり部品点数が増えてしまったりしてコストダウンを図り難いという問題がある。
【0006】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、圧接端子及びシール材を一度に確実に圧接コネクタに固定することができる圧接端子及びシール材の固定構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧接端子及びシール材の固定構造は、相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部を有しこのコネクタ嵌合部の内側に端子収容孔が形成されたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの前記端子収容孔に装着されて前記相手方コネクタと電気的に接続されると共にケーブルの電線と圧接される金属製の圧接端子と、前記コネクタ嵌合部の外周面に装着されて前記相手方コネクタが前記コネクタハウジングに完全嵌合された状態で前記相手方コネクタと前記コネクタハウジングとの間を液密状態に保つ弾性体からなるシール材と、前記圧接端子が装着されて前記圧接端子と共に前記端子収容孔に収容される端子保持部材とを有する圧接コネクタの前記圧接端子及びシール材の固定構造であって、前記コネクタ嵌合部は、その側壁に前記端子収容孔とコネクタ嵌合部の外側とを連通する係合穴部が形成され、前記端子保持部材は、前記端子収容孔に収容された状態で前記コネクタ嵌合部の係合穴部と係合する突起部を先端に有する係合片部を有し、前記シール材は、前記端子保持部材が前記端子収容孔に収容された状態で前記係合穴部に係合した前記係合片部の突起部の先端によって前記コネクタ嵌合部に係止固定されていることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、コネクタハウジングのコネクタ嵌合部に形成された端子収容孔に収容される端子保持部材で圧接端子を保持しコネクタハウジングに圧接端子を取付固定する。また、コネクタ嵌合部の外周面に装着されたシール材を、端子保持部材が端子収容孔に収容された状態で、コネクタ嵌合部に形成された係合穴部に係合した端子保持部材の係合片部の突起部の先端でコネクタ嵌合部に係止固定する。従って、一部材の端子保持部材をコネクタハウジングに装着するだけで圧接端子とシール材の両者を同時且つ一度に確実に圧接コネクタに固定することが可能となり、作業工数の削減に基づくコストダウンを図ることが可能となる。
【0009】
なお、端子保持部材は、例えば装着された圧接端子と共に前記端子収容孔の挿入側開口部を隙間無く塞ぐ状態で端子収容孔に収容されている。
【0010】
この固定構造が適用される圧接コネクタとしては、コネクタハウジングに嵌合され嵌合前の状態ではケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子に電線を挿入して圧接するためのリテーナと、コネクタハウジングとリテーナとの嵌合部分に形成され両者を電線と圧接端子との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部とを更に備えたものでも良く、この場合、コネクタハウジングは、端子収容孔と連通すると共に環状のリテーナ嵌合壁を有するリテーナが嵌合するリテーナ嵌合部を備え、リテーナは、リテーナ嵌合部への嵌合時にケーブルをその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備え、ケーブル保持部は、嵌合時にリテーナ嵌合部内で圧接端子に電線を挿入して圧接するための端子側開口部を備えると共に、リテーナ嵌合部内に樹脂モールド部を形成するモールド樹脂を充填するための注入開口部を備えてなる。
【0011】
なお、それぞれ対向する一対のリテーナ嵌合壁の内壁面とリテーナ保持部の側面とには、嵌合時にケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている。
【0012】
また、リテーナ嵌合壁とリテーナ保持部の凹部が形成された内壁面及び側面以外のそれぞれ対向する他の一対の内壁面及び側面には、リテーナとリテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのリテーナ係止部が形成され、リテーナ係止部は、内壁面及び側面のいずれか一方に形成されたリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成されたリテーナ係止突起と係合するリテーナ係合凹部とから構成されている。
【0013】
また、リテーナのケーブル保持部は、例えばケーブルを介して対向配置されケーブルを挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成されており、係合部は、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の他方の端部に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の他方の端部に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている。
【0014】
ここで、複数の挟持部材は、例えばそれぞれの対向面にケーブルの電線の被覆外周径に合わせて形成された電線の芯線方向に延びる固定溝部を備える。
【0015】
また、圧接端子は、例えば相手方コネクタの接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を連結する端子本体部とを備えて構成されているものであり、例えば端子本体部が嵌合接続部及び圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1及び図2は、この発明の一実施形態に係る圧接端子及びシール材の固定構造を説明するための圧接コネクタの分解斜視図、図3は、図2のA−A´断面図、図4は、図2のB−B´断面図である。
圧接コネクタ1は、図示しない相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部14を有すると共にこのコネクタ嵌合部14の内側に端子収容孔11が形成されたコネクタハウジング10と、このコネクタハウジング10の端子収容孔11に装着されて相手方コネクタと電気的に接続されると共に例えばケーブルとしてのフラットケーブル40の電線43と圧接される金属製の圧接端子20と、コネクタ嵌合部14の外周面に装着されて相手方コネクタがコネクタハウジング10に完全嵌合された状態で両者の間を液密状態に保つ弾性体のシール材29と、圧接端子20が装着されて圧接端子20と共に端子収容孔11に収容される端子保持部材30と備えて構成されている。また、この例の圧接コネクタ1は、コネクタハウジング10に嵌合され嵌合前の状態ではフラットケーブル40を嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子20にフラットケーブル40の電線43を挿入して圧接するためのリテーナ50と、このリテーナ50とコネクタハウジング10との嵌合部分をフラットケーブル40の電線43と圧接端子30との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部70とを更に備えて構成されている。
【0017】
コネクタハウジング10は、例えば樹脂成型部材からなり、コネクタ嵌合部14の他に、更に端子収容孔11と連通し環状のリテーナ嵌合壁13を有するリテーナ50が内部に嵌合されるリテーナ嵌合部12を備えている。
【0018】
リテーナ50に保持されるフラットケーブル40は、この例では絶縁被覆41に芯線42が覆われた複数の電線43を平面状に並設し、各電線43間を絶縁被覆41と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部44で連結した構造からなり、可撓性を備えるものである。そして、圧接端子20の後述する圧接部との圧接を容易にするために、少なくともリテーナ50に保持される部分には、ブリッジ部44に該当する部分にスリット45が形成されている。ここで、このフラットケーブル40としては、単体からなる複数の電線43を各々独立して平面状に並設したものでも良い。
【0019】
また、コネクタハウジング10の端子収容孔11に収容される圧接端子20は、例えば相手方コネクタの接続端子が嵌合する筒状の嵌合接続部21と、この嵌合接続部21の基端側に形成されフラットケーブル40の電線43が挿入されるスリット部22を有する圧接部23と、これら嵌合接続部21及び圧接部23の間を両者が同一直線上に並ばないように連結する端子本体部24とを備えて構成されている。なお、嵌合接続部31には、例えば相手方コネクタの接続端子との接続状態を良好にするための弾性接触片25が形成されている。
【0020】
リテーナ50は、コネクタハウジング10のリテーナ嵌合部12への嵌合時にフラットケーブル40をその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持する板状のケーブル保持部51を備えて構成され、この例のケーブル保持部51は、例えばフラットケーブル40を介して対向配置されフラットケーブル40をその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する矩形板状の第1及び第2挟持部材52,53と、これら第1及び第2挟持部材52,53の一方の端部同士を結合するヒンジ部54と、第1及び第2挟持部材52,53の他方の端部同士を係合して固定する係合部55とを一体的に形成して構成されている。なお、係合部55は、第1挟持部材52のヒンジ部54側と反対側の端部に形成された係合凹部56と、第2挟持部材53のヒンジ部54側と反対側の端部に形成された、係合凹部56と係合する係合突起部57を有する係合片部58とから構成されている。ここで、第1及び第2挟持部材52,53は、ヒンジ部54で一体的に連結された構造以外に両者を着脱可能に分割することができる構造からなるものでも良い。
【0021】
このケーブル保持部51の第1挟持部材52には、例えば樹脂モールド部70を形成するモールド樹脂をリテーナ嵌合部12内に充填するための注入開口部52aが形成され、第2挟持部材53には、例えば圧接端子20の圧接部23にフラットケーブル40の電線43を挿入して圧接するための図示しない端子側開口部が形成されている。そして、第1及び第2挟持部材52,53のそれぞれの対向端部には、例えばフラットケーブル40を構成する各電線43の被覆外周径に合わせて形成された各電線43の芯線方向に延びると共に各電線43の配列方向に複数配列形成された図示しない固定溝部が備えられている。
【0022】
また、このケーブル保持部51の第1挟持部材52の側面には、フラットケーブル40の電線43の被覆外周径に合わせて形成されたリテーナ側凹部59が複数形成されており、コネクタハウジング10のリテーナ嵌合部12におけるこれらリテーナ側凹部59と対向するリテーナ嵌合壁13の一対の内壁面には、同じくフラットケーブル40の電線43の被覆外周径に合わせて形成されたハウジング側凹部19が複数形成されている。これらリテーナ側凹部59及びハウジング側凹部19でリテーナ50のリテーナ嵌合部12への嵌合時にリテーナ保持部51がその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持していたフラットケーブル40を、図3に示すように屈曲した状態に保持することができる。このため、この圧接コネクタ1では、圧接端子20の圧接部23とフラットケーブル40の電線43との圧接部分に対していわゆるストレインリリーフ構造を具備させることが可能となる。
【0023】
なお、ケーブル保持部51とリテーナ嵌合壁13におけるリテーナ側凹部59とハウジング側凹部19とが形成された以外の側面及び内壁面には、リテーナ係止部が形成されている。このリテーナ係止部は、例えばリテーナ保持部51の第1挟持部材52の側面に形成されたリテーナ係止突起52bと、リテーナ嵌合壁13の内壁面に形成されたリテーナ係止突起52bと係合する図示しないリテーナ係止凹部とから構成されている。このリテーナ係止部により、リテーナ50とコネクタハウジング10との嵌合状態を確実に継続させることができる。
【0024】
一方、コネクタハウジング10のコネクタ嵌合部14の側壁には、端子収容孔11とコネクタ嵌合部14の外側とを連通する係合穴部15が形成されている。そして、端子保持部材30には、端子収容孔11に収容された状態でコネクタ嵌合部14の係合穴部15に係合する突起部31を有する係合片部32が形成されている。この端子保持部材30の係合片部32は、端子保持部材30が端子収容孔11に収容された状態で、シール材29を突起部31の先端に引っ掛けることによりコネクタ嵌合部14に係止固定する。このため、端子保持部材30で圧接端子20をコネクタハウジング10に取付固定すると共にシール材29を同時に係止固定することが可能となる。なお、相手方コネクタとコネクタ嵌合部14の嵌合部分はシール材29により液密状態に保たれる。
【0025】
従って、一部材である端子保持部材30をコネクタハウジング10の端子収容孔11に装着するだけで圧接端子20とシール材29の両者を同時且つ一度に確実に圧接コネクタ1に固定することが可能となり、作業工数の削減に基づくコストダウンなどを図ることができるようになる。
【0026】
なお、この例では端子保持部材30が、圧接端子20と共に端子収容孔11の挿入側開口部を隙間無く塞ぐ形状で形成された樹脂成型部材からなるため、リテーナ50のケーブル保持部51の注入開口部52aから充填された樹脂モールド部70を形成するモールド樹脂が端子収容孔11内に入り圧接端子20の嵌合接続部21を塞いでしまう不具合等が発生することはない。
【0027】
このように構成された圧接コネクタ1では、フラットケーブル40を保持したリテーナ50をコネクタハウジング10に装着するだけで、フラットケーブル40の電線43を圧接端子20の圧接部23に挿入して圧接することができると共に、フラットケーブル40を屈曲した状態で保持していわゆるストレインリリーフを具備することもできる。従って圧接作業を容易にしつつフラットケーブル40への引っ張り力に強い圧接コネクタ1を実現することができる。そして、上述したように端子保持部材30を用いて圧接端子20及びシール材29を一度に確実に圧接コネクタ1に固定することが可能となる。
【0028】
なお、圧接コネクタ1は、リテーナ嵌合壁13の外壁面に嵌る蓋部91を有するリテーナ嵌合部12を覆う形状の蓋部90を更に備えて構成されていても良い。蓋部90を備えれば、リテーナ50とコネクタハウジング10との嵌合部分を保護することができる。ここで、図3に示すように、この蓋部90に切欠部92を形成してリテーナ50とコネクタハウジング10とで屈曲状態に保持されたフラットケーブル40をリテーナ嵌合壁13の周縁部で再び折り曲げるようにすれば、更に強いストレインリリーフ構造を具備することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、コネクタハウジングのコネクタ嵌合部に形成された端子収容孔に収容される端子保持部材で圧接端子を保持しコネクタハウジングに圧接端子を取付固定する。また、コネクタ嵌合部の外周面に装着されたシール材を、端子保持部材が端子収容孔に収容された状態で、コネクタ嵌合部に形成された係合穴部に係合した端子保持部材の係合片部の突起部の先端でコネクタ嵌合部に係止固定する。従って、一部材の端子保持部材をコネクタハウジングに装着するだけで圧接端子とシール材の両者を同時且つ一度に確実に圧接コネクタに固定することが可能となり、作業工数の削減に基づくコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る圧接端子及びシール材の固定構造を説明するための圧接コネクタの分解斜視図である。
【図2】同圧接コネクタの分解斜視図である。
【図3】図2のA−A´断面図である。
【図4】図2のB−B´断面図である。
【符号の説明】1…圧接コネクタ、10…コネクタハウジング、20…圧接端子、29…シール材、30…端子保持部材、40…フラットケーブル、50…リテーナ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧接コネクタに用いられる圧接端子及び防水のために用いられるシール材の圧接コネクタへの固定構造に関し、特に圧接端子及びシール材を一度に確実に圧接コネクタに固定することができる圧接端子及びシール材の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、電気的接続を行うためのコネクタは、いわゆるプラグコネクタとレセプタクルコネクタとからなり、それぞれのコネクタ内には金属製の接続端子が収容されている。これらのコネクタの中には、その使用状況により特に接続端子の接続部分への防水性が必要とされるものがある。一般的にこの種のコネクタを防水コネクタというが、その防水方式としては、主に以下のような構造が知られている。即ち、例えばレセプタクルコネクタのコネクタ嵌合部に、エラストマなどからなるシール材を配設し、このシール材をリテーナなどでレセプタクルコネクタに固定してプラグコネクタとの完全嵌合時に両者の間をレセプタクルコネクタに配設したシール材で密閉し、接続端子の接続部分を防水するというものである。この防水方式を実現するためには、シール材をレセプタクルコネクタに固定するためのリテーナ等の別部品が必要となるため、部品点数が増えて固定作業が煩雑化し、如いてはコストアップに繋がる場合がある。
【0003】
そのため、上記防水方式を部品点数を増やさずに実現するものとして、レセプタクルコネクタのコネクタ嵌合部に、リブなどを形成してそのリブにシール材を引っ掛けて固定する構造が多用されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、このようなコネクタが、電線と圧接により接続される圧接端子を収容したいわゆる圧接コネクタである場合、シール材を固定する構造や部品の他に圧接端子をコネクタに固定するための構造や部品も必要となるため、やはりコストアップに繋がってしまうことが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−213408号公報(第2−3頁、第1−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、圧接コネクタにおいて圧接端子とシール材とを簡単且つ確実に固定するためには、通常のコネクタでの組立作業工数に比べて作業工数が増えてしまったり部品点数が増えてしまったりしてコストダウンを図り難いという問題がある。
【0006】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、圧接端子及びシール材を一度に確実に圧接コネクタに固定することができる圧接端子及びシール材の固定構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧接端子及びシール材の固定構造は、相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部を有しこのコネクタ嵌合部の内側に端子収容孔が形成されたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの前記端子収容孔に装着されて前記相手方コネクタと電気的に接続されると共にケーブルの電線と圧接される金属製の圧接端子と、前記コネクタ嵌合部の外周面に装着されて前記相手方コネクタが前記コネクタハウジングに完全嵌合された状態で前記相手方コネクタと前記コネクタハウジングとの間を液密状態に保つ弾性体からなるシール材と、前記圧接端子が装着されて前記圧接端子と共に前記端子収容孔に収容される端子保持部材とを有する圧接コネクタの前記圧接端子及びシール材の固定構造であって、前記コネクタ嵌合部は、その側壁に前記端子収容孔とコネクタ嵌合部の外側とを連通する係合穴部が形成され、前記端子保持部材は、前記端子収容孔に収容された状態で前記コネクタ嵌合部の係合穴部と係合する突起部を先端に有する係合片部を有し、前記シール材は、前記端子保持部材が前記端子収容孔に収容された状態で前記係合穴部に係合した前記係合片部の突起部の先端によって前記コネクタ嵌合部に係止固定されていることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、コネクタハウジングのコネクタ嵌合部に形成された端子収容孔に収容される端子保持部材で圧接端子を保持しコネクタハウジングに圧接端子を取付固定する。また、コネクタ嵌合部の外周面に装着されたシール材を、端子保持部材が端子収容孔に収容された状態で、コネクタ嵌合部に形成された係合穴部に係合した端子保持部材の係合片部の突起部の先端でコネクタ嵌合部に係止固定する。従って、一部材の端子保持部材をコネクタハウジングに装着するだけで圧接端子とシール材の両者を同時且つ一度に確実に圧接コネクタに固定することが可能となり、作業工数の削減に基づくコストダウンを図ることが可能となる。
【0009】
なお、端子保持部材は、例えば装着された圧接端子と共に前記端子収容孔の挿入側開口部を隙間無く塞ぐ状態で端子収容孔に収容されている。
【0010】
この固定構造が適用される圧接コネクタとしては、コネクタハウジングに嵌合され嵌合前の状態ではケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子に電線を挿入して圧接するためのリテーナと、コネクタハウジングとリテーナとの嵌合部分に形成され両者を電線と圧接端子との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部とを更に備えたものでも良く、この場合、コネクタハウジングは、端子収容孔と連通すると共に環状のリテーナ嵌合壁を有するリテーナが嵌合するリテーナ嵌合部を備え、リテーナは、リテーナ嵌合部への嵌合時にケーブルをその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備え、ケーブル保持部は、嵌合時にリテーナ嵌合部内で圧接端子に電線を挿入して圧接するための端子側開口部を備えると共に、リテーナ嵌合部内に樹脂モールド部を形成するモールド樹脂を充填するための注入開口部を備えてなる。
【0011】
なお、それぞれ対向する一対のリテーナ嵌合壁の内壁面とリテーナ保持部の側面とには、嵌合時にケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている。
【0012】
また、リテーナ嵌合壁とリテーナ保持部の凹部が形成された内壁面及び側面以外のそれぞれ対向する他の一対の内壁面及び側面には、リテーナとリテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのリテーナ係止部が形成され、リテーナ係止部は、内壁面及び側面のいずれか一方に形成されたリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成されたリテーナ係止突起と係合するリテーナ係合凹部とから構成されている。
【0013】
また、リテーナのケーブル保持部は、例えばケーブルを介して対向配置されケーブルを挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成されており、係合部は、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の他方の端部に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の他方の端部に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている。
【0014】
ここで、複数の挟持部材は、例えばそれぞれの対向面にケーブルの電線の被覆外周径に合わせて形成された電線の芯線方向に延びる固定溝部を備える。
【0015】
また、圧接端子は、例えば相手方コネクタの接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を連結する端子本体部とを備えて構成されているものであり、例えば端子本体部が嵌合接続部及び圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1及び図2は、この発明の一実施形態に係る圧接端子及びシール材の固定構造を説明するための圧接コネクタの分解斜視図、図3は、図2のA−A´断面図、図4は、図2のB−B´断面図である。
圧接コネクタ1は、図示しない相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部14を有すると共にこのコネクタ嵌合部14の内側に端子収容孔11が形成されたコネクタハウジング10と、このコネクタハウジング10の端子収容孔11に装着されて相手方コネクタと電気的に接続されると共に例えばケーブルとしてのフラットケーブル40の電線43と圧接される金属製の圧接端子20と、コネクタ嵌合部14の外周面に装着されて相手方コネクタがコネクタハウジング10に完全嵌合された状態で両者の間を液密状態に保つ弾性体のシール材29と、圧接端子20が装着されて圧接端子20と共に端子収容孔11に収容される端子保持部材30と備えて構成されている。また、この例の圧接コネクタ1は、コネクタハウジング10に嵌合され嵌合前の状態ではフラットケーブル40を嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子20にフラットケーブル40の電線43を挿入して圧接するためのリテーナ50と、このリテーナ50とコネクタハウジング10との嵌合部分をフラットケーブル40の電線43と圧接端子30との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部70とを更に備えて構成されている。
【0017】
コネクタハウジング10は、例えば樹脂成型部材からなり、コネクタ嵌合部14の他に、更に端子収容孔11と連通し環状のリテーナ嵌合壁13を有するリテーナ50が内部に嵌合されるリテーナ嵌合部12を備えている。
【0018】
リテーナ50に保持されるフラットケーブル40は、この例では絶縁被覆41に芯線42が覆われた複数の電線43を平面状に並設し、各電線43間を絶縁被覆41と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部44で連結した構造からなり、可撓性を備えるものである。そして、圧接端子20の後述する圧接部との圧接を容易にするために、少なくともリテーナ50に保持される部分には、ブリッジ部44に該当する部分にスリット45が形成されている。ここで、このフラットケーブル40としては、単体からなる複数の電線43を各々独立して平面状に並設したものでも良い。
【0019】
また、コネクタハウジング10の端子収容孔11に収容される圧接端子20は、例えば相手方コネクタの接続端子が嵌合する筒状の嵌合接続部21と、この嵌合接続部21の基端側に形成されフラットケーブル40の電線43が挿入されるスリット部22を有する圧接部23と、これら嵌合接続部21及び圧接部23の間を両者が同一直線上に並ばないように連結する端子本体部24とを備えて構成されている。なお、嵌合接続部31には、例えば相手方コネクタの接続端子との接続状態を良好にするための弾性接触片25が形成されている。
【0020】
リテーナ50は、コネクタハウジング10のリテーナ嵌合部12への嵌合時にフラットケーブル40をその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持する板状のケーブル保持部51を備えて構成され、この例のケーブル保持部51は、例えばフラットケーブル40を介して対向配置されフラットケーブル40をその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する矩形板状の第1及び第2挟持部材52,53と、これら第1及び第2挟持部材52,53の一方の端部同士を結合するヒンジ部54と、第1及び第2挟持部材52,53の他方の端部同士を係合して固定する係合部55とを一体的に形成して構成されている。なお、係合部55は、第1挟持部材52のヒンジ部54側と反対側の端部に形成された係合凹部56と、第2挟持部材53のヒンジ部54側と反対側の端部に形成された、係合凹部56と係合する係合突起部57を有する係合片部58とから構成されている。ここで、第1及び第2挟持部材52,53は、ヒンジ部54で一体的に連結された構造以外に両者を着脱可能に分割することができる構造からなるものでも良い。
【0021】
このケーブル保持部51の第1挟持部材52には、例えば樹脂モールド部70を形成するモールド樹脂をリテーナ嵌合部12内に充填するための注入開口部52aが形成され、第2挟持部材53には、例えば圧接端子20の圧接部23にフラットケーブル40の電線43を挿入して圧接するための図示しない端子側開口部が形成されている。そして、第1及び第2挟持部材52,53のそれぞれの対向端部には、例えばフラットケーブル40を構成する各電線43の被覆外周径に合わせて形成された各電線43の芯線方向に延びると共に各電線43の配列方向に複数配列形成された図示しない固定溝部が備えられている。
【0022】
また、このケーブル保持部51の第1挟持部材52の側面には、フラットケーブル40の電線43の被覆外周径に合わせて形成されたリテーナ側凹部59が複数形成されており、コネクタハウジング10のリテーナ嵌合部12におけるこれらリテーナ側凹部59と対向するリテーナ嵌合壁13の一対の内壁面には、同じくフラットケーブル40の電線43の被覆外周径に合わせて形成されたハウジング側凹部19が複数形成されている。これらリテーナ側凹部59及びハウジング側凹部19でリテーナ50のリテーナ嵌合部12への嵌合時にリテーナ保持部51がその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持していたフラットケーブル40を、図3に示すように屈曲した状態に保持することができる。このため、この圧接コネクタ1では、圧接端子20の圧接部23とフラットケーブル40の電線43との圧接部分に対していわゆるストレインリリーフ構造を具備させることが可能となる。
【0023】
なお、ケーブル保持部51とリテーナ嵌合壁13におけるリテーナ側凹部59とハウジング側凹部19とが形成された以外の側面及び内壁面には、リテーナ係止部が形成されている。このリテーナ係止部は、例えばリテーナ保持部51の第1挟持部材52の側面に形成されたリテーナ係止突起52bと、リテーナ嵌合壁13の内壁面に形成されたリテーナ係止突起52bと係合する図示しないリテーナ係止凹部とから構成されている。このリテーナ係止部により、リテーナ50とコネクタハウジング10との嵌合状態を確実に継続させることができる。
【0024】
一方、コネクタハウジング10のコネクタ嵌合部14の側壁には、端子収容孔11とコネクタ嵌合部14の外側とを連通する係合穴部15が形成されている。そして、端子保持部材30には、端子収容孔11に収容された状態でコネクタ嵌合部14の係合穴部15に係合する突起部31を有する係合片部32が形成されている。この端子保持部材30の係合片部32は、端子保持部材30が端子収容孔11に収容された状態で、シール材29を突起部31の先端に引っ掛けることによりコネクタ嵌合部14に係止固定する。このため、端子保持部材30で圧接端子20をコネクタハウジング10に取付固定すると共にシール材29を同時に係止固定することが可能となる。なお、相手方コネクタとコネクタ嵌合部14の嵌合部分はシール材29により液密状態に保たれる。
【0025】
従って、一部材である端子保持部材30をコネクタハウジング10の端子収容孔11に装着するだけで圧接端子20とシール材29の両者を同時且つ一度に確実に圧接コネクタ1に固定することが可能となり、作業工数の削減に基づくコストダウンなどを図ることができるようになる。
【0026】
なお、この例では端子保持部材30が、圧接端子20と共に端子収容孔11の挿入側開口部を隙間無く塞ぐ形状で形成された樹脂成型部材からなるため、リテーナ50のケーブル保持部51の注入開口部52aから充填された樹脂モールド部70を形成するモールド樹脂が端子収容孔11内に入り圧接端子20の嵌合接続部21を塞いでしまう不具合等が発生することはない。
【0027】
このように構成された圧接コネクタ1では、フラットケーブル40を保持したリテーナ50をコネクタハウジング10に装着するだけで、フラットケーブル40の電線43を圧接端子20の圧接部23に挿入して圧接することができると共に、フラットケーブル40を屈曲した状態で保持していわゆるストレインリリーフを具備することもできる。従って圧接作業を容易にしつつフラットケーブル40への引っ張り力に強い圧接コネクタ1を実現することができる。そして、上述したように端子保持部材30を用いて圧接端子20及びシール材29を一度に確実に圧接コネクタ1に固定することが可能となる。
【0028】
なお、圧接コネクタ1は、リテーナ嵌合壁13の外壁面に嵌る蓋部91を有するリテーナ嵌合部12を覆う形状の蓋部90を更に備えて構成されていても良い。蓋部90を備えれば、リテーナ50とコネクタハウジング10との嵌合部分を保護することができる。ここで、図3に示すように、この蓋部90に切欠部92を形成してリテーナ50とコネクタハウジング10とで屈曲状態に保持されたフラットケーブル40をリテーナ嵌合壁13の周縁部で再び折り曲げるようにすれば、更に強いストレインリリーフ構造を具備することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、コネクタハウジングのコネクタ嵌合部に形成された端子収容孔に収容される端子保持部材で圧接端子を保持しコネクタハウジングに圧接端子を取付固定する。また、コネクタ嵌合部の外周面に装着されたシール材を、端子保持部材が端子収容孔に収容された状態で、コネクタ嵌合部に形成された係合穴部に係合した端子保持部材の係合片部の突起部の先端でコネクタ嵌合部に係止固定する。従って、一部材の端子保持部材をコネクタハウジングに装着するだけで圧接端子とシール材の両者を同時且つ一度に確実に圧接コネクタに固定することが可能となり、作業工数の削減に基づくコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る圧接端子及びシール材の固定構造を説明するための圧接コネクタの分解斜視図である。
【図2】同圧接コネクタの分解斜視図である。
【図3】図2のA−A´断面図である。
【図4】図2のB−B´断面図である。
【符号の説明】1…圧接コネクタ、10…コネクタハウジング、20…圧接端子、29…シール材、30…端子保持部材、40…フラットケーブル、50…リテーナ。
Claims (8)
- 相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部を有しこのコネクタ嵌合部の内側に端子収容孔が形成されたコネクタハウジングと、
このコネクタハウジングの前記端子収容孔に装着されて前記相手方コネクタと電気的に接続されると共にケーブルの電線と圧接される金属製の圧接端子と、
前記コネクタ嵌合部の外周面に装着されて前記相手方コネクタが前記コネクタハウジングに完全嵌合された状態で前記相手方コネクタと前記コネクタハウジングとの間を液密状態に保つ弾性体からなるシール材と、
前記圧接端子が装着されて前記圧接端子と共に前記端子収容孔に収容される端子保持部材と
を有する圧接コネクタの前記圧接端子及びシール材の固定構造であって、
前記コネクタ嵌合部は、その側壁に前記端子収容孔とコネクタ嵌合部の外側とを連通する係合穴部が形成され、
前記端子保持部材は、前記端子収容孔に収容された状態で前記コネクタ嵌合部の係合穴部と係合する突起部を先端に有する係合片部を有し、
前記シール材は、前記端子保持部材が前記端子収容孔に収容された状態で前記係合穴部に係合した前記係合片部の突起部の先端によって前記コネクタ嵌合部に係止固定されている
ことを特徴とする圧接端子及びシール材の固定構造。 - 前記端子保持部材は、装着された前記圧接端子と共に前記端子収容孔の挿入側開口部を隙間無く塞ぐ状態で前記端子収容孔に収容されていることを特徴とする請求項1記載の圧接端子及びシール材の固定構造。
- 前記圧接コネクタは、
前記コネクタハウジングに嵌合され嵌合前の状態では前記ケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、前記圧接端子に前記電線を挿入して圧接するためのリテーナと、
前記コネクタハウジングと前記リテーナとの嵌合部分に形成され両者を前記電線と前記圧接端子との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部とを更に備え、
前記コネクタハウジングは、前記端子収容孔と連通すると共に環状のリテーナ嵌合壁を有する前記リテーナが嵌合するリテーナ嵌合部を備え、
前記リテーナは、前記リテーナ嵌合部への嵌合時に前記ケーブルをその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備え、
前記ケーブル保持部は、前記嵌合時に前記リテーナ嵌合部内で前記圧接端子に前記電線を挿入して圧接するための端子側開口部を備えると共に、前記リテーナ嵌合部内に前記樹脂モールド部を形成するモールド樹脂を充填するための注入開口部を備えてなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の圧接端子及びシール材の固定構造。 - それぞれ対向する一対の前記リテーナ嵌合壁の内壁面と前記リテーナ保持部の側面とには、前記嵌合時に前記ケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の圧接端子及びシール材の固定構造。 - 前記凹部が形成された前記内壁面及び前記側面以外のそれぞれ対向する他の一対の前記内壁面及び前記側面には、前記リテーナと前記リテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのリテーナ係止部が形成され、
前記リテーナ係止部は、前記内壁面及び前記側面のいずれか一方に形成されたリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成された前記リテーナ係止突起と係合するリテーナ係合凹部とから構成されている
ことを特徴とする請求項4記載の圧接端子及びシール材の固定構造。 - 前記リテーナのケーブル保持部は、前記ケーブルを介して対向配置され前記ケーブルを挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、
これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、
前記複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成され、
前記係合部は、
前記複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の前記他方の端部に形成された係合凹部と、
前記複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の前記他方の端部に形成された、前記係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の圧接端子及びシール材の固定構造。 - 前記複数の挟持部材は、
それぞれの対向面に前記ケーブルの電線の被覆外周径に合わせて形成された前記電線の芯線方向に延びる固定溝部を備える
ことを特徴とする請求項6記載の圧接端子及びシール材の固定構造。 - 前記圧接端子は、
前記相手方コネクタの接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリットを有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を連結する端子本体部とを備えて構成され、
前記端子本体部は、前記嵌合接続部及び前記圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結するものである
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の圧接端子及びシール材の固定構造。
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2003
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