JP3381988B2 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP3381988B2 JP32500593A JP32500593A JP3381988B2 JP 3381988 B2 JP3381988 B2 JP 3381988B2 JP 32500593 A JP32500593 A JP 32500593A JP 32500593 A JP32500593 A JP 32500593A JP 3381988 B2 JP3381988 B2 JP 3381988B2
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護 山岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用分野】本発明は、ガスコック等の被接続主体を可
撓管からなる配管端末に接続する際に使用する可撓管継
手に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】蛇腹形状の屈曲可能な可
撓管、所謂、コルゲート管は、配管施工の際に途中を中
継する管継手をほとんど必要とせず、前記施工の際の作
業性がよいことから、近年、この可撓管がガス配管等に
多用されている。そして、上記可撓管に用いる管継手の
従来のものとして、特開平5 -164280 号に開示されるも
のがある。
【0003】このものでは、図1に示すように、継手主
体(1) は、一端にガスコック等との接続部となるネジ筒
部(12)が設けられ、他端に、山部(P1)(P1)が所定間隔で
連続した構成の可撓管(P) を導入するための挿入口(11)
が設けられた構成となっている(以下、この継手主体
(1) における挿入口(11)側を「挿入口側」、ネジ筒部(1
2)側を「奥側」と称する)。
【0004】そして、この継手主体(1) の内周面におい
て前記挿入口(11)から少し奥側に入った位置には、外周
部を継手主体(1) の内周面に埋没させた態様の環状の第
1パッキン(31)が装着され、その内径は前記山部(P1)の
外径よりも僅かに小さく設定されている。そして、前記
第1パッキン(31)から少し奥側に入った位置には、環状
凹部(33)が形成され、これよりも更に奥側には、軸線方
向に所定範囲のスライド可能とした筒体(4) が収容され
ている。
【0005】この筒体(4) は、前記山部(P1)が内挿可能
な内径に設定され且つ内周面の中程に可撓管(P) の先端
を対接可能な大きさのフランジ(41)が突設された構成と
なっており、この筒体(4) の挿入口側の端部は、外周面
が一段内周側に後退した薄肉筒部(42)となっている。そ
して、この筒体(4) は、これの収容部の奥側端に設けら
れた環状段部(13)と、前記フランジ(41)との間に介装さ
れた圧縮バネ(S1)によって挿入口側に付勢されると共
に、薄肉筒部(42)が環状凹部(33)に対向した初期位置に
セットされ、これら薄肉筒部(42)と環状凹部(33)とで形
成される環状空間内に環状の係合部材(51)が配置されて
いる。この係合部材(51)は、弾性を有する棒状部材を略
C字状に形成したものであり、それ自体の弾性により直
径減縮方向に付勢されている。尚、前記フランジ(41)に
おける挿入口側端面には、これに一致する形状の第2パ
ッキン(32)が固着されている。
【0006】この管継手に可撓管(P) を接続するに際し
ては、可撓管(P) を、挿入口(11)から継手主体(1) 内に
挿入する。このとき、第1パッキン(31)の内径が山部(P
1)の外径より僅かに小さく設定されていることから、山
部(P1)の頂部が第1パッキン(31)の内周面に僅かに食い
込んだ態様にて軸線方向に押し込まれ、順次各山部(P 1)
が前記態様にて第1パッキン(31)と接触しつつ可撓管
(P) が挿入されて、この可撓管(P) の先端部がフランジ
(41)に当接し、圧縮バネ(S1)による付勢力に抗して筒体
(4) が押し込まれる。これによって、薄肉筒部(42)が環
状凹部(33)との対向位置から奥側にずれることとなり、
係合部材(51)が薄肉筒部(42)に外嵌した状態(図1の一
点鎖線の状態)から解かれて直径減縮し、これに対向す
る山部(P1)(P1)間に嵌入される(同図の実線の状態)。
この後、上記押し込み操作力を解除すると、可撓管(P)
には、筒体(4) を介して圧縮バネ(S1)による付勢力が作
用し、山部(P1)(P1)間に嵌入状態となった係合部材(51)
が環状凹部(33)における挿入口側端面に係合されるか
ら、可撓管(P) が抜止め状態に維持される。
【0007】このものでは、上記挿入完了状態におい
て、第2パッキン(32)と可撓管(P) の先端縁との間、及
び、第1パッキン(31)とこれに対接する山部(P1)との間
において気密を確保する構成となっている。ところが、
可撓管(P) の先端縁の切り口が歪んだ形状である場合に
は、前記第2パッキン(32)と可撓管(P) の先端縁との間
における気密性が低下することとなる。そして、このよ
うな場合においても、第1パッキン(31)と山部(P1)との
間の気密が確保されればよいが、この気密を確実なもの
とすべく第1パッキン(31)の内径と山部(P1)の外径との
はめ合い交差を設定すると、これらの対接部での摩擦抵
抗力が大きくなり、これによって、可撓管(P) の挿入を
開始してから最終的に上記係合状態となるまでの間、可
撓管(P) を前記摩擦抵抗力に抗して強く圧入操作するこ
とが必要となる。従って、上記した気密を確実なものと
した場合、可撓管(P) の接続の操作性が損なわれること
となる。
【0008】
【技術的課題】本発明は、このような点に鑑みてなされ
たものであり、『山部(P1)と谷部(P2)とが交互に且つ平
行に連続した構成の可撓管(P) の端末を、挿入口(11)か
ら継手主体(1) 内に挿入し、この継手主体(1) 内に設け
た環状シール部材(3) を可撓管(P) と継手主体(1) との
間に介在させると共に、この継手主体(1) 内に設けられ
た係合装置(K) により可撓管(P) を抜止め状態とする形
式の可撓管継手』において、可撓管(P) の接続状態にお
ける可撓管(P) と継手主体(1) との間の気密を確保しつ
つ可撓管(P) を継手主体(1) に接続する際の操作性を向
上させることをその課題とする。 [請求項1の発明について]
【0009】
【技術的手段】上記課題を解決するために講じた本発明
の技術的手段は、『継手主体(1) の接続孔の中程に、環
状シール部材(3) を収容し且つ内周側に開放する環状凹
部(33)を設け、この環状凹部(33)の奥側に続く保持孔(4
a)を設け、この保持孔(4a)内に、可撓管(P) の先端部に
外嵌し且つ可撓管(P) の先端部との係合部を具備させた
筒体(4) をスライド自在に収容し、この筒体(4) は、挿
入口側に付勢され且つ可撓管(P) の非挿入状態に於いて
これの挿入口側の端部(4b)が前記環状凹部(33)を閉じる
ように進出した初期位置にセットされる構成とし、この
初期位置にある前記端部(4b)に、予め直径を拡大させた
環状シール部材(3) を外嵌させて前記環状凹部(33)に収
容させ、前記保持孔(4a)の内径を、可撓管(P) の谷部(P
2)に外嵌させた環状シール部材(3) の外径より僅かに小
さく設定し、可撓管(P) の挿入接続により前記筒体(4)
の端部(4b)が、保持孔(4a)内に深く押し込まれるように
した』ことである。
【0010】
【作用】本発明の上記技術的手段は次のように作用す
る。可撓管(P) を継手主体(1) に接続するに際しては、
この可撓管(P) を挿入口(11)から継手主体(1) 内に挿入
していく。すると、この可撓管(P) の先端部に筒体(4)
が外嵌し且この先端部が筒体(4) の係合部に対接し、更
に、前記挿入動作を継続すると、前記筒体(4) は、これ
の挿入口側の端部(4b)が環状凹部(33)を閉じるようにセ
ットされた初期位置から、これに付与された付勢力に抗
して奥側に押し込まれる。前記端部(4b)が環状凹部(33)
から外れると、環状シール部材(3) が筒体(4) から解放
されて減縮することとなり、可撓管(P) の谷部(P2)に外
嵌する。この状態から可撓管(P) を押し込むと、保持孔
(4a)の内径は、所定の値に設定されているから、環状シ
ール部材(3) は、前記外嵌状態のまま保持孔(4a)内に圧
入されることとなる。尚、この挿入完了状態の可撓管
(P) は、係合装置(K) によって抜止め状態となる。
【0011】このものでは、可撓管(P) の挿入の初期の
段階では、これが環状シール部材(3) と接触しないこと
から、この段階での押し込み操作力は小さくてよい。そ
して、この挿入の最終段階で、谷部(P2)に外嵌した環状
シール部材(3) を保持孔(4a)内に圧入するだけとなり、
このときだけ十分な押し込み力を要するにすぎない。
【0012】
【効果】本発明は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。このものでは、可撓管(P) の挿入に際して、そ
の初期の段階での押し込み操作力は小さくてよく、この
挿入の最終段階に至って初めて強く押し込めばよいか
ら、既述の従来例のものに比べ、この可撓管(P) の接続
の操作性が向上する。
【0013】又、このものでは、環状シール部材(3) が
山部(P1)(P1)間と継手主体(1) の内周面との間に圧入さ
れるから、この部分での気密が確実なものとなる。 [請求項2の発明について] この請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、
接続完了後の可撓管(P) が挿入口(11)近傍で屈曲状態と
なるように使用された場合、この屈曲が継手主体(1) 内
における環状シール部材(3) の圧入部に悪影響を及ぼさ
ないようにしたものであり、その技術的手段は、『継手
主体(1) 内における環状凹部(33)より挿入口側に、可撓
管(P) を挿通可能な環状の係合装置(K) を収容し、この
係合装置(K) には、内周側に環状に突出し且つ前記可撓
管(P)の山部(P1)に係合する係合子(5) を設けた』こと
である。このものでは、可撓管(P) を挿入口(11)に挿入
すると、先ず、環状の係合装置(K) 内に挿通される。そ
して、更に可撓管(P) を挿入していくと、上記請求項1
の作用の項で既述したように、可撓管(P) が気密状態と
なる。このものでは、接続完了後の可撓管(P) が挿入口
(11)近傍で屈曲状態となるように使用された場合でも、
係合装置(K) の係合子(5) が山部(P1)に対して円周方向
に係合するから、前記屈曲の影響が係合子(5) により遮
断されてこれより奥側には伝幡しない。よって、係合装
置(K) より奥側に位置する環状シール部材(3) の気密性
には影響せず、気密性がより一層向上する。 [請求項3の発明について] この請求項3の発明は、上記課題を解決するための請求
項1とは別の構成に関するものであり、その技術的手段
は、『山部(P1)と谷部(P2)とが交互に且つ平行に連続し
た構成の可撓管(P) の端末を、挿入口(11)から継手主体
(1) 内に挿入し、この継手主体(1) 内に設けた環状シー
ル部材(3) を可撓管(P) と継手主体(1)との間に介在さ
せると共に、この継手主体(1) 内に設けられた係合装置
(K) により可撓管(P) を抜止め状態とする形式の可撓管
継手において、継手主体(1) の接続孔の中程に、環状シ
ール部材(3) を収容し且つ内周側に開放する環状凹部(3
3)を設け、この環状凹部(33)の奥側に続く保持孔(4a)を
設け、この保持孔(4a)内に、可撓管(P) の先端部に外嵌
し且つ可撓管(P) の先端部との係合部を具備させた筒体
(4) をスライド自在に収容し、この筒体(4) は、挿入口
側に付勢され且つ可撓管(P) の非挿入状態に於いてこれ
の挿入口側の端部(4b)が前記環状凹部(33)を閉じるよう
に進出した初期位置にセットされる構成とし、この初期
位置にある前記端部(4b)に、予め直径を拡大させた環状
シール部材(3) を外嵌させて前記環状凹部(33)に収容さ
せ、この環状凹部(33)の軸線方向の幅を、環状シール部
材(3)が僅かに押しつぶされる程度の幅に設定し、保持
孔(4a)の内径を、可撓管(P) の谷部(P2)に外嵌された環
状シール部材(3) が挿入されない程度に設定し、継手主
体(1) 内における環状凹部(33)より挿入口側に、可撓管
(P) を挿通可能な環状の係合装置(K) を収容し、この係
合装置(K) には、内周側に環状に突出し且つ前記可撓管
(P)の山部(P1)に係合する係合子(5) を設けた』ことで
ある。
【0014】このものでは、可撓管(P) を挿入口(11)か
ら継手主体(1) 内に挿入すると、上記請求項1の発明と
同様にして環状シール部材(3) が筒体(4) から解放され
て減縮し、可撓管(P) の谷部(P2)に外嵌される。このと
き、環状凹部(33)の軸線方向の幅は、環状シール部材
(3) が僅かに押しつぶされる程度の幅に設定されている
ことから、この環状シール部材(3) は、前記圧入状態の
まま直径減縮して谷部(P 2)に外嵌する。又、保持孔(4a)
の内径は、前記外嵌状態の環状シール部材(3) が挿入さ
れない程度に設定されていることから、前記環状シール
部材(3) は、環状凹部(33)に圧入され且つ谷部(P2)に外
嵌した状態に維持されることとなる。従って、可撓管
(P) と継手主体(1) との間の気密が確保されることとな
る。尚、この挿入完了状態の可撓管(P) は、係合装置
(K) によって抜止め状態となる。
【0015】このものでは、上記請求項1の発明と同様
に、可撓管(P) の挿入の初期の段階での押し込み操作力
は小さくてよい。そして、このものでは、環状シール部
材(3) が、環状凹部(33)内に圧入状態のまま減縮し谷部
(P2)に外嵌した状態が接続完了状態であるから、谷部(P
2)に環状シール部材(3) が外嵌した状態から更に可撓管
(P) を押し込む必要がある請求項1の発明に比べて、操
作性がより一層向上する。又、既述請求項2の発明と同
様に、接続完了後の可撓管(P) が挿入口(11)近傍で屈曲
状態となるように使用された場合でも、係合装置(K) の
係合子(5) が山部(P1)に対して円周方向に係合するか
ら、前記屈曲の影響が係合子(5) により遮断されてこれ
より奥側には伝幡せず、係合装置(K) より奥側に位置す
る環状シール部材(3) の気密性には影響しない。
【0016】
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 [実施例1について] この実施例1は、既述の請求項1及び請求項2に関する
ものであり、図2から図6に示すように、継手主体(1)
を、一端にガス器具等との接続用のネジ筒部(12)を設け
た第1筒部(1a)と、これの他端に外嵌状態で螺合する有
底筒状の第2筒部(1b)とから構成して、この第2筒部(1
b)の底壁部に可撓管(P) の挿通用の挿入口(11)を形成
し、この継手主体(1) 内における前記挿入口(11)近傍か
ら第1筒部(1a)の中程までの範囲を既述の係合装置(K)
の収容部とし、この収容部より奥側に既述の環状凹部(3
3)を設け、更に、この環状凹部(33)より奥側部分を既述
の筒体(4) の収容部としたものである。
【0018】前記第2筒部(1b)の内周面は、図2に示す
ように、挿入口(11)から奥側に向かって径が拡大するテ
ーパ面(T) となっており、このテーパ面(T) より奥側に
形成された雌ネジ形成面が第1筒部(1a)のネジ端部に螺
合している。そして、前記第1筒部(1a)の内周面には、
これの挿入口側の端部から所定距離奥側に入った位置
に、これの内径が縮小する第1段部(14)が設けられ、前
記端部からこの第1段部(14)までの範囲には、後述の係
合装置(K) を収容する内挿筒(7) が丁度収容され、この
内挿筒(7) の奥側に連設された小径筒部(71)が前記第1
段部(14)より奥側に密に嵌入されている。尚、この内挿
筒(7) は、その挿入口側端部が第1筒部(1a)のそれより
も僅かに突出しており、これによって、内挿筒(7) の胴
部が、第2筒部(1b)のテーパ面(T) より奥側の環状端面
と第1段部(14)との間に軸線方向に挟圧保持されてい
る。
【0019】更に、この第1筒部(1a)の内周面における
前記第1段部(14)より奥側には、前記小径筒部(71)の奥
側端面と対向するように、この端面と所定の間隔をあけ
て第2段部(15)が設けられ、これらの間に形成される環
状空間が既述の環状凹部(33)となっており、この環状凹
部(33)より奥側が既述の保持孔(4a)となっている。尚、
この保持孔(4a)の挿入口側の端部は、図2及び図4に示
すように、前記第2段部(15)に連続し且つ奥側に向って
径が縮小するテーパ孔部(40a) となっており、このテー
パ孔部(40a) は、可撓管(P) の挿入状態において、可撓
管(P) の谷部(P 2)に外嵌させた環状シール部材(3) が圧
入可能となるように設定されている。
【0020】上記継手主体(1) 内に収容される筒体(4)
は、図2に示すように、その外径が継手主体(1) の内周
面におけるこれの収容部の内径より僅かに小径に設定さ
れてスライド自在となっており、又、この筒体(4) の軸
線方向長さは、前記収容部のそれよりも少し小さく設定
されている。そして、この筒体(4) の内周面における中
程には、内径を可撓管(P) の谷部(P2)のそれに略一致さ
せたフランジ(41)が突設されており、このフランジ(41)
と、前記収容部の奥側端の第3段部(16)との間に圧縮バ
ネ(S1)が介装され、この筒体(4) は、常時挿入口側に付
勢されている。尚、前記圧縮バネ(S1)の軸線方向長さ及
びバネ定数は所定に設定されて、筒体(4) は、可撓管
(P) の非挿入状態においてこれの挿入口側の端部(4b)が
上記環状凹部(33)を閉じるように進出した初期位置に維
持されるようになっている。そして、この初期位置にあ
る前記端部(4b)には、予め直径を拡大させた合成樹脂製
の環状シール部材(3) が外嵌され、この状態では、環状
シール部材(3) は、上記環状凹部(33)内に収容されてい
る。
【0021】更に、上記継手主体(1) 内におけるテーパ
面(T) から小径筒部(71)に至る範囲に収容される係合装
置(K) は、図2及び図5に示すように、4つの円弧状部
材(5a)(5a)に弾性リング(8) を外嵌装着してこれらを全
体として筒状に形成し、これら円弧状部材(5a)(5a)の奥
側部分にスライド自在に保持筒(6) を内挿し、この保持
筒(6) を常時挿入口側に付勢したものである。
【0022】各円弧状部材(5a)は、外周面が前記テーパ
面(T) に適合するテーパ面(53)となる頭部(56)と、これ
の奥側に連続し且つ外周面が一段内周側に後退した薄肉
部(54)とからなり、これら頭部(56)(56)の内径は、可撓
管(P) の山部(P1)よりも僅かに大径に設定されている。
そして、これら頭部(56)(56)の内周面には、全体として
環状となる凸条が円周方向に形成され、これが既述の係
合子(5) となっており、この係合子(5) の内径は、可撓
管(P) の谷部(P2)の外径と略一致している。更に、これ
ら頭部(56)(56)における前記テーパ面(53)(53)より奥側
近傍には、前記弾性リング(8) が装着され、この弾性リ
ング(8) の弾性力は、円弧状部材(5a)(5a)がバラバラに
ならないように繋いでおくことができればよい程度の緩
いものとなっている。
【0023】更に、上記薄肉部(54)(54)内には、保持筒
(6) が収容され、この保持筒(6) の内径は、可撓管(P)
が挿通可能に設定されている。そして、これら薄肉部(5
4)(54)と保持筒(6) とは、図5及び図6に示すように、
保持筒(6) の挿入口側外周面から半径方向に突出した直
方体状の係合片(62)(62)が、円弧状部材(5a)(5a)の各境
界部に設けた一対の矩形状の切欠部(55)(55)により形成
される開孔部に挿通されて係合されている。
【0024】又、この保持筒(6) の外周面には、前記薄
肉部(54)(54)の奥側端縁に一致する態様でフランジ部(6
1)が突設され、更に、図2に示すように、このフランジ
部(61)と前記小径筒部(71)との間に押しバネ(S2)が介装
されている。従って、上記円弧状部材(5a)(5a)は、常時
挿入口側に付勢された状態となっており、可撓管(P)の
非挿入状態において、これら円弧状部材(5a)(5a)は、前
記押しバネ(S2)の付勢力によってそのテーパ面(53)(53)
がテーパ面(T) に押しつけられ、これら円弧状部材(5a)
(5a)が円周方向に相互に対接した閉合状態となってい
る。
【0025】上記構成の管継手に可撓管(P) を接続する
に際しては、図2に示すように、この可撓管(P) を挿入
口(11)から継手主体(1) 内に挿入する。このとき、円弧
状部材(5a)(5a)は、上記した閉合状態となっているが、
これら円弧状部材(5a)(5a)に可撓管(P) が挿通される
と、これらの内周面に形成される係合子(5) と可撓管
(P) の山部(P1)が対接して円弧状部材(5a)(5a)を外周側
に押し広げる態様にて可撓管(P) が挿通され、順次各山
部(P1)が前記態様にて円弧状部材(5a)(5a)内、及び、こ
れの奥側の保持筒(6) 内を通過する。尚、この係合装置
(K) 内への可撓管(P) の挿通に際して、円弧状部材(5a)
(5a)と保持筒(6) とは、既述の係合状態が維持される。
これは、図6−aに示す各係合片(62)と切欠部(55)(55)
とが一致した状態から、図6−bに示すような切欠部(5
5)(55)が離反した状態となっても、各係合片(62)と切欠
部(55)(55)とが軸線方向に係合するからである。
【0026】そして、上記挿通動作を継続すると、可撓
管(P) の先端部が筒体(4) に内挿された状態でフランジ
(41)に対接することとなり、この後、前記挿入動作を継
続すると、筒体(4) は、これの端部(4b)が環状凹部(33)
を閉じるようにセットされた初期位置から圧縮バネ(S1)
による付勢力に抗して奥側に押し込まれる。端部(4b)が
環状凹部(33)から外れるに際し、環状シール部材(3)
は、第2段部(15)に対接することから、この環状シール
部材(3) は、端部(4b)から解放されて直径減縮すること
となり、図3に示すように、これに対向する可撓管(P)
の谷部(P2)に外嵌する。
【0027】更に、上記挿入を継続すると、環状シール
部材(3) は、図4に示すように、上記外嵌状態のままテ
ーパ孔部(40a) 内に圧入され、この圧入部分で可撓管
(P) と継手主体(1) との間の気密が確保されることとな
る。尚、挿入完了時点では、押しバネ(S2)の付勢力によ
って係合装置(K) が挿入口側に付勢されて、係合子(5)
が山部(P1)(P1)間に係合すると共に、円弧状部材(5a)(5
a)のテーパ面(53)(53)が第2筒部(1b)のテーパ面(T) に
対接するから、可撓管(P) は、この継手主体(1) に対し
て抜止め状態となる。
【0028】このものでは、可撓管(P) の挿入の初期の
段階では、円弧状部材(5a)(5a)を拡大する際に多少の摩
擦抵抗力が作用しこれに抗して可撓管(P) を挿入する必
要があるが、弾性リング(8) による直径縮小方向の付勢
力は、既述のようにさほど大きく設定されないから、前
記摩擦抵抗力は小さなものとなり、この段階での押し込
み力は小さくてよい。そして、この可撓管(P) の挿入動
作の最終段階で、谷部(P2)に外嵌した環状シール部材
(3) をテーパ孔部(40a) 内に圧入するときだけ十分な押
し込み力を要するにすぎない。
【0029】又、このものでは、可撓管(P) の接続後に
挿入口(11)近傍を屈曲させたとしても、この屈曲は、係
合装置(K) の係合子(5) が山部(P1)に対して円周方向に
係合することから、この係合子(5) より奥側には伝幡し
ないこととなり、前記屈曲によって環状シール部材(3)
の圧入部がゆるむことはない。尚、この実施例1では、
テーパ孔部(40a) 内に環状シール部材(3) を圧入する方
式としているが、これを、図7に示すように、保持孔(4
a)の中程に環状シール部材(3) が圧入される方式として
もよい。この場合、筒体(4) の軸線方向長さを、上記実
施例のものよりも大幅に短く設定し、又、保持孔(4a)
を、第2段部(15)から第3段部(16)に向って緩やかに径
が縮小するテーパ面とした構成が採用できる。 [実施例2について]この実施例2は、既述の請求項2
及び請求項3に関するものであり、基本的には上記実施
例1と同じ構成の管継手であるが、図8に示すように、
小径筒部(71)と第2段部(15)との間の幅を、環状シール
部材(3) が僅かに押しつぶされる程度の幅に設定すると
共に、保持孔(4a)の内径を、可撓管(P) の谷部(P2)に外
嵌させた環状シール部材(3) が挿入されない程度に設定
したものである。尚、このものでは、筒体(4) の軸線方
向長さを、第2段部(15)から第3段部(16)までの距離に
一致させている。
【0030】このものでは、可撓管(P) を継手主体(1)
内に挿入すると、上記実施例1の発明のものと同様にし
て筒体(4) が押し込まれることとなる。環状凹部(33)内
には、環状シール部材(3) が僅かに押しつぶされた状態
で圧入収容されており、前記筒体(4) の移動により、こ
れの奥側の端部が第3段部(16)に当接した時点で、挿入
口側の端部(4b)が環状凹部(33)から完全に外れることと
なる。これによって、環状シール部材(3) が筒体(4) か
ら解放されて直径減縮し、この環状シール部材(3) は、
前記圧入状態のまま直径減縮して谷部(P2)に外嵌する。
又、保持孔(4a)の内径は、前記外嵌状態の環状シール部
材(3) が挿入されない程度に設定されていることから、
前記環状シール部材(3) は、環状凹部(33)に圧入され且
つ谷部(P 2)に外嵌した状態に維持されることとなる。従
って、可撓管(P) と継手主体(1)との間の気密が確保さ
れることとなる。尚、この時点では、実施例1と同様に
して係合装置(K) により可撓管(P) が継手主体(1) に対
して抜止め状態となる。
【0031】このものでは、実施例1と同様に、可撓管
(P) の挿入の初期の段階での押し込み力は小さくてよ
い。そして、このものでは、前記挿入の最終段階におい
ても可撓管(P) を強く押し込む必要がないから、実施例
1のものに比べて、操作性がより一層向上する。尚、上
記何れの実施例でも、係合装置(K) は、他の公知のもの
を採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例における可撓管継手の断面図
【図2】本発明実施例1における可撓管継手の可撓管
(P) の挿入前の断面図
【図3】これの挿入途中の状態を示す断面図
【図4】これの挿入完了状態での要部断面図
【図5】係合装置(K) の主要部の斜視図
【図6】係合片(62)と切欠部(65)(65)の関係を示す説明
【図7】環状シール部材(3) の圧入位置を変更した場合
の断面図
【図8】実施例2における可撓管継手の要部断面図
【符号の説明】
(P1)・・・山部 (P) ・・・可撓管 (11)・・・挿入口 (1) ・・・継手主体 (3) ・・・環状シール部材 (K) ・・・係合装置 (4) ・・・筒体 (33)・・・環状凹部 (4a)・・・保持孔 (5) ・・・係合子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 稔秋 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−306790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部(P1)と谷部(P2)とが交互に且つ平行
    に連続した構成の可撓管(P) の端末を、挿入口(11)から
    継手主体(1) 内に挿入し、この継手主体(1)内に設けた
    環状シール部材(3) を可撓管(P) と継手主体(1) との間
    に介在させると共に、この継手主体(1) 内に設けられた
    係合装置(K) により可撓管(P) を抜止め状 態とする形
    式の可撓管継手において、 継手主体(1) の接続孔の中程に、環状シール部材(3) を
    収容し且つ内周側に開放する環状凹部(33)を設け、 この環状凹部(33)の奥側に続く保持孔(4a)を設け、 この保持孔(4a)内に、可撓管(P) の先端部に外嵌し且つ
    可撓管(P) の先端部との係合部を具備させた筒体(4) を
    スライド自在に収容し、 この筒体(4) は、挿入口側に付勢され且つ可撓管(P) の
    非挿入状態に於いてこれの挿入口側の端部(4b)が前記環
    状凹部(33)を閉じるように進出した初期位置にセットさ
    れる構成とし、 この初期位置にある前記端部(4b)に、予め直径を拡大さ
    せた環状シール部材(3) を外嵌させて前記環状凹部(33)
    に収容させ、 前記保持孔(4a)の内径を、可撓管(P) の谷部(P2)に外嵌
    させた環状シール部材(3) の外径より僅かに小さく設定
    し、 可撓管(P) の挿入接続により前記筒体(4) の端部(4b)
    が、保持孔(4a)内に深く押し込まれるようにした可撓管
    継手。
  2. 【請求項2】 継手主体(1) 内における環状凹部(33)よ
    り挿入口側に、可撓管(P) を挿通可能な環状の係合装置
    (K) を収容し、この係合装置(K) には、内周側に環状に
    突出し且つ前記可撓管(P)の山部(P1)に係合する係合子
    (5) を設けた請求項1に記載の可撓管継手。
  3. 【請求項3】 山部(P1)と谷部(P2)とが交互に且つ平行
    に連続した構成の可撓管(P) の端末を、挿入口(11)から
    継手主体(1) 内に挿入し、この継手主体(1)内に設けた
    環状シール部材(3) を可撓管(P) と継手主体(1) との間
    に介在させると共に、この継手主体(1) 内に設けられた
    係合装置(K) により可撓管(P) を抜止め状態とする形式
    の可撓管継手において、 継手主体(1) の接続孔の中程に、環状シール部材(3) を
    収容し且つ内周側に開放する環状凹部(33)を設け、 この環状凹部(33)の奥側に続く保持孔(4a)を設け、 この保持孔(4a)内に、可撓管(P) の先端部に外嵌し且つ
    可撓管(P) の先端部との係合部を具備させた筒体(4) を
    スライド自在に収容し、 この筒体(4) は、挿入口側に付勢され且つ可撓管(P) の
    非挿入状態に於いてこれの挿入口側の端部(4b)が前記環
    状凹部(33)を閉じるように進出した初期位置にセットさ
    れる構成とし、 この初期位置にある前記端部(4b)に、予め直径を拡大さ
    せた環状シール部材(3) を外嵌させて前記環状凹部(33)
    に収容させ、 この環状凹部(33)の軸線方向の幅を、環状シール部材
    (3) が僅かに押しつぶされる程度の幅に設定し、 保持孔(4a)の内径を、可撓管(P) の谷部(P2)に外嵌され
    た環状シール部材(3)が挿入されない程度に設定し、 継手主体(1) 内における環状凹部(33)より挿入口側に、
    可撓管(P) を挿通可能な環状の係合装置(K) を収容し、
    この係合装置(K) には、内周側に環状に突出し且つ前記
    可撓管(P)の山部(P1)に係合する係合子(5) を設けた可
    撓管継手。
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