JP3106308B2 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP3106308B2
JP3106308B2 JP11002599A JP259999A JP3106308B2 JP 3106308 B2 JP3106308 B2 JP 3106308B2 JP 11002599 A JP11002599 A JP 11002599A JP 259999 A JP259999 A JP 259999A JP 3106308 B2 JP3106308 B2 JP 3106308B2
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善生 渡辺
慎一 西堀
雅雄 仁科
東太郎 堀口
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株式会社藤井合金製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管を被接続部に接続す
る継手に関するもので、例えば、ガス管をガスコックに
接続する場合に適用できる。上記可撓性を有する金属製
の蛇腹管を被接続部に接続する継手として、既に図6に
示す構造のものを提案した(特願平10−321638
号)。
【0002】このものでは、ガスコックのガス入口等に
接続される被接続筒(1) の一端には締付筒(2) が螺入さ
れていると共に、該締付筒(2) の締付によって直径収縮
せしめられるリテーナ(3) が蛇腹管(91)に外嵌してこれ
を抜止め状態に保持するようになっている。この為、リ
テーナ(3) に於ける締付筒(2) 側の端部外周には薄肉状
のフランジ(38)が設けられていると共に、該フランジ(3
8)は被接続筒(1) の内周の環状起立壁(10)に締付筒(2)
側から係合している。又、締付筒(2) の先端部に突出す
る小径筒部(26)がこれに対応するリテーナ(3) の端部の
拡大径部(300) に挿入されており、これにより、リテー
ナ(3) が図6に示す仮止位置に保持されていると共に、
該仮止状態では、リテーナ(3) の先端からこれに対向す
る被接続筒(1) の管受け面(51)の間に蛇腹管(91)が一山
分だけ突出するようにしている。又、リテーナ(3) の先
端部には軸線方向に切り込まれたスリット(31)(31)が円
周方向に一定ピッチで形成されていると共に、該リテー
ナ(3) が押し込まれるテーパー状のリテーナ収容室(17)
が被接続筒(1) 内に形成されている。
【0003】このものでは、締付筒(2) の後端から蛇腹
管(91)を挿入すると、その先端の第1山部(92)がリテー
ナ(3) の先端の係合凸部(37)に当接して、該リテーナ
(3) の先端を押し広げながら差込方向に移動する。これ
により、上記第1山部(92)に続く谷部(93)に上記係合凸
部(37)が緩く外嵌係合し、リテーナ(3) の先端から蛇腹
管(91)が一山分だけ突出した状態になる。この状態で締
付筒(2) を締め付けると、該締付筒(2) の締付力によっ
てリテーナ(3) のフランジ(38)が変形して環状起立壁(1
0)との係合が強制的に解除され、これにより、リテーナ
(3) が前進してリテーナ収容室(17)内に押し込まれる。
すると、リテーナ(3) が直径収縮して上記係合凸部(37)
が蛇腹管(91)の谷部(93)に深く食い込むと共に、蛇腹管
(91)の第1山部(92)がリテーナ(3) の先端とこれに対向
する被接続筒(1) の管受け面(51)で挟圧扁平化される。
【0004】このものでは、リテーナ(3) の外周に形成
されたフランジ(38)を被接続筒(1)の内周の環状起立壁
(10)に係合させることにより、該リテーナ(3) と被接続
筒(1) の管受け面(51)の間隔を適正間隔(蛇腹管(91)の
先端の一山のみがリテーナ(3) から突出する間隔)に設
定できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術のものでは、継手の組立時に締付筒(2) とリテー
ナ(3) の相対位置を適正に設定する作業に手間がかか
り、可撓管継手の組み立て時の作業効率が悪いという問
題があった。上記先行技術のものでは、図6の継手組み
立て状態から締付筒(2) が螺入方向の後方に移動してい
る場合、即ち、図6の継手組立状態から締付筒(2) が緩
んだ場合や、被接続筒(1) に対する締付筒(2) の螺入度
合いが不十分な場合は、該締付筒(2) とリテーナ(3) の
軸線方向の間隔が大きくなり、これにより、被接続筒
(1) 内でリテーナ(3) ががたついてこれが不安定にな
る。特に、この不安定姿勢にあるリテーナ(3) が被接続
筒(1) 内で大きく傾斜すると、蛇腹管(91)をリテーナ
(3) に円滑に差し込みにくくなる。一方、被接続筒(1)
に対して締付筒(2) が過剰に螺入されると、リテーナ
(3) の後端外周のフランジ(38)が被接続筒(1) 側の環状
起立壁(10)に係合したまま該リテーナ(3) が締付筒(2)
で押されてこれが先広がり状に変形し、これにより、該
リテーナ(3) の先端内径が蛇腹管(91)の山部の外径より
大きくなることがある。従って、かかる場合は、図6の
状態で蛇腹管(91)を挿入したときに、該蛇腹管(91)の外
周にリテーナ(3) の先端の係合凸部(37)が係合せず、該
蛇腹管(91)を上記挿入状態に保持することができない。
【0006】このように、上記先行技術のものでは、リ
テーナ(3) と締付筒(2) とを非接触状態に保つ必要があ
ると共に、該リテーナ(3) に接近した位置まで締付筒
(2) を締付けて前記リテーナ(3) のがたつきを防止する
必要があり、継手組立時に締付筒(2) とリテーナ(3) の
相対位置を適正に設定する作業に手間が掛かる。このこ
とから、上記先行技術のものでは、可撓管継手を組み立
てる際の作業効率の向上が図れないのである。
【0007】本発明は係る点に鑑みてなされたもので、
『被接続筒(1) の一端に螺入される締付筒(2) 内から前
記被接続筒(1) 内に突出する蛇腹管(91)の先端外周を包
囲するリテーナ(3) を具備するものであって、前記リテ
ーナ(3) は、螺入される前記締付筒(2) によって、前記
被接続筒(1) 内の仮止位置からリテーナ収容室(17)に強
制的に押し込まれて直径収縮して前記蛇腹管(91)の谷部
に拡開阻止状態に外嵌する可撓管継手』において、被接
続筒(1)に対する締付筒(2) の螺入度合いが不十分であ
ってもリテーナ(3) が仮止位置に保持されるようにする
ことをその課題とする。
【0008】〈1項〉
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段は、『前記被接続筒(1) の内周に
設けられた前方突出部(11)と、前記被接続筒(1) の内周
に設けられ且つ前記前方突出部(11)から前記締付筒(2)
の螺入方向の後方に小間隔を置いた位置に形成された後
方突出部(A) と、前記リテーナ(3) の外周に設けられ且
つ前記小間隔内に嵌入されるフランジ(38)とを具備し、
前記フランジ(38)は、前記リテーナ(3) の周方向に複数
に分割されており、前記締付筒(2) から前記リテーナ
(3) に作用する押込み力で前記前方突出部(11)との係合
が解除されるように破損する』ことである。
【0010】上記技術的手段によれば、被接続筒(1) に
於ける締付筒(2) の螺入側端部から、リテーナ(3) を挿
入し、該リテーナ(3) の外周のフランジ(38)を被接続筒
(1)内周の前方突出部(11)と後方突出部(A) の間の小間
隔部分に嵌入させる。即ち、締付筒(2) の螺入方向に於
ける前記前方突出部(11)と後方突出部(A) の間に前記フ
ランジ(38)を強制嵌入するか、又は、リテーナ(3) を直
径収縮させながら被接続筒(1) 内に挿入することによっ
て、上記フランジ(38)を前記前方突出部(11)と後方突出
部(A) の間に嵌め込む。これにより、上記フランジ(38)
が前記前方突出部(11)と後方突出部(A) の間に保持され
てリテーナ(3) が仮止位置にセットされる。その後、被
接続筒(1) の端部に締付筒(2) を螺入すると、本発明の
可撓管継手の組み立てが完了する。
【0011】この組み立て状態にある可撓管継手に蛇腹
管(91)を挿入して締付筒(2) を締め付けると、既述従来
のものと同様に前方突出部(11)に係合したフランジ(38)
が破損し、リテーナ(3) が蛇腹管(91)に外嵌して配管接
続状態になる。また、前記フランジ(38)は、前記リテー
ナ(3) の周方向に複数に分割されているので、リテーナ
(3) の外周方向の全周にフランジ(38)が連続している場
合に比べて、締付筒(2) の締付時にフランジ(38)が破損
し易くなって前方突出部(11)との係合が円滑に解除され
る。
【0012】
【発明の効果】本発明は次の特有の効果を有する。締付
筒(2) を被接続筒(1) の端部に螺入組み付けする前に、
予めリテーナ(3)が前方突出部(11)と後方突出部(A) で
既に仮止位置に位置決めされているから、被接続筒(1)
に対する締付筒(2) の螺入度合いが不十分であっても、
該リテーナ(3) が仮止位置に保持される。よって、被接
続筒(1) に対する締付筒(2) の螺入度合いが不十分であ
っても、リテーナ(3) のがたつきを防止することができ
る。
【0013】〈2項〉 『前記被接続筒(1) の内周に設けられた前方突出部(11)
と、前記被接続筒(1) の内周に設けられ且つ前記前方突
出部(11)から前記締付筒(2) の螺入方向の後方に小間隔
を置いた位置に形成された後方突出部(A) と、前記リテ
ーナ(3) の外周に設けられ且つ前記小間隔内に嵌入され
るフランジ(38)とを具備し、前記フランジ(38)は、前記
リテーナ(3) の周方向に複数に分割されており、前記締
付筒(2) から前記リテーナ(3) に作用する押込み力で前
記前方突出部(11)との係合が解除されるように変形す
る』ものでは、被接続筒(1) に螺入される締付筒(2) で
リテーナ(3) が押されたときには、フランジ(38)が前方
突出部(11)に係合したままの状態でリテーナ(3) が強制
的に押し動かされ、これにより、薄肉状のフランジ(38)
が変形して前方突出部(11)との係合が解除される。
【0014】従って、フランジ(38)が根元で千切れるこ
とによって被接続筒(1) 内に散乱してこれが締付筒(2)
の締付の障害物になるような不都合がない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本実施の形態
に係る可撓管継手は、ガスコックに接続される金属製の
被接続筒(1) と、該被接続筒(1) 内に挿入されるリテー
ナ(3) と、該リテーナ(3) を被接続筒(1) の奥に押し込
む為の締付筒(2) とを具備している。以下、各部の詳細
を説明する。 [被接続筒(1) について]図1,図2に示すように、被
接続筒(1) の下流端部(図1では上端部)の外周にはガ
スコック(図示せず)のガス入口部に螺入する為の雄ネ
ジ(10)が刻設されていると共に、該雄ネジ(10)の基端側
に連続する部分は六角柱状のスパナ係合部(12)となって
いる。
【0016】被接続筒(1) には、後述の締付筒(2) を螺
入する側の端部内周に雌ネジ(13)が刻設されていると共
に、雌ネジ(13)の下流側(締付筒(2) の螺入方向の前
方)の内周には後方突出部(A) が周方向全域に繋がる態
様で形成されている。そして、該後方突出部(A) の上流
側(締付筒(2) の螺入方向の後方)の表面は、締付筒
(2) の螺入方向に向けて順次直径が縮小するテーパー面
(100) になっている。
【0017】上記後方突出部(A) より締付筒(2) の螺入
方向の前方には、小間隔を置いて前方突出部(11)が設け
られていると共に、該前方突出部(11)は被接続筒(1) の
内周方向全域に連続している。又、被接続筒(1) の内面
からの後方突出部(A) の突出高さは前方突出部(11)の突
出高さより小さく設定されている。即ち、後方突出部
(A) の先端を繋ぐ円の直径は、上記前方突出部(11)の先
端を繋ぐ円の直径より若干大きな寸法に設定されてい
る。又、前方突出部(11)と後方突出部(A) の間に形成さ
れた環状溝(101) 内に位置する後述のリテーナ(3) 外周
のフランジ(38)は、前記前方突出部(11)及び後方突出部
(A) に対して締付筒(2) の螺入方向の前後方向から係合
するような外周径に設定されている。尚、上記後方突出
部(A) や前方突出部(11)は被接続筒(1) の内周方向に複
数に分割されていてもよい。
【0018】又、上記前方突出部(11)の形成部から締付
筒(2) の螺入方向の前方に移動した位置には、被接続筒
(1) の内径を拡大させたリテーナ逃げ部(15)が形成され
ている。リテーナ逃げ部(15)を形成するのは、後述する
リテーナ(3) に蛇腹管(91)が強制挿入された時に該リテ
ーナ(3) の先端外周が広がるのを許容する空間を確保す
る為である。
【0019】リテーナ逃げ部(15)の下流端(締付筒(2)
の螺入方向の先端)側の内周には、締付筒(2) の螺入方
向の前方に向けて順次直径が縮小するテーパー状のリテ
ーナ収容室(17)が形成されている。又、リテーナ収容室
(17)の小径側端部より締付筒(2) の螺入方向の前方に続
く部分は、ガス通路(18)となっている。そして、ガス通
路(18)の上流端たる締付筒(2) 側の端部には、環状隆起
部(19)が突設されていると共に、該環状隆起部(19)の基
端部からリテーナ収容室(17)の小径側端部に繋がる環状
の管受け面(51)には、Oリング(52)を装填する環状溝(5
3)が形成されている。 [締付筒(2) について]上記被接続筒(1) の一端に螺入
される締付筒(2) は、外形が六角筒状のスパナ係合部(2
2)とこれに続く円筒部(23)を具備している。
【0020】又、円筒部(23)の軸線方向の中程の外周に
は雄ネジ(290) が刻設されていると共に、前記円筒部(2
3)の先端は小径筒部(26)となっている。又、上記スパナ
係合部(22)の内周には、蛇腹管(91)の外周を被覆する合
成樹脂製の被覆管(95)(図3参照)に気密接触するパッ
キン(27)を装填する為の凹部(24)が形成されている。 [リテーナ(3) について]上記締付筒(2) の螺入によっ
て被接続筒(1) 内の奥に押し込まれるリテーナ(3) は、
全体として円筒状に形成された主体部(30)と上記締付筒
(2) 側(上流側)の端部近傍の外周から張り出すフラン
ジ(38)を具備していると共に、該リテーナ(3) には締付
筒(2) と反対側の端部から切り込まれたスリット(31)(3
1)が90度ピッチで円周方向に並んでいる。そして、リ
テーナ(3) におけるスリット(31)(31)底部に対応する部
分は薄肉部(34)(34)になっており、これにより、リテー
ナ(3) に於けるスリット(31)(31)の開放側先端部の内径
が容易に拡大・収縮し得るようにたわみ易くしている。
又、前記リテーナ(3) の外周のフランジ(38)は、上記ス
リット(31)(31)部分で周方向に四分割されている。又、
リテーナ(3) に於ける上記薄肉部(34)(34)側の端部近傍
は直径が拡大された拡大径部(300) となっており、該拡
大径部(300) 内には締付筒(2) の先端部の小径筒部(26)
が挿入されるようになっている。
【0021】又、リテーナ(3) に於けるスリット(31)(3
1)の開放端側近傍の外周には、弾性リング(55)が外嵌装
着された凹溝(36)が周設されていると共に、リテーナ
(3) に於けるスリット(31)(31)の開放端側近傍の内周に
は、係合凸部(37)が周設されている。そして、リテーナ
(3) の先端が拡大・収縮しない自然状態においては、係
合凸部(37)の内周側先端を繋ぐ円の直径は、蛇腹管(91)
の山部の直径より若干小さく且つ蛇腹管(91)の谷部の直
径より大きく設定されている。
【0022】又、上記自然状態においては、リテーナ
(3) の上流側(締付筒(2) の螺入方向後端側)近傍の外
周に設けられた既述フランジ(38)の先端を繋ぐ円の直径
は、後方突出部(A) の先端を繋ぐ円の内径より若干大き
い寸法に設定されている。従って、被接続筒(1) の内周
の環状溝(101) 内に位置するフランジ(38)は、前方突出
部(11)及び後方突出部(A) の何れに対しても軸線方向に
係合し、これにより、リテーナ(3) が装着位置から被接
続筒(1) の軸線方向の両側に移動しない状態にってい
る。よって、上記前方突出部(11)と後方突出部(A) の間
の環状溝(101) に上記フランジ(38)が収容された仮止位
置にリテーナ(3) が組み付けられた状態においては、締
付筒(2) の螺入度合いが不十分であっても、リテーナ
(3) が前記仮止位置からずれることがなくリテーナ(3)
が適正姿勢に保たれる。 [可撓管継手の組み立て作業]上記各部品を用いて本実
施の形態に係る可撓管継ぎ手を組み立てるには、先ず被
接続筒(1) の雌ネジ(13)側の端部から該被接続筒(1) 内
にリテーナ(3) を挿入する。この場合、リテーナ(3) に
形成されたスリット(31)(31)の幅を小さくするように該
リテーナ(3) の先端部を直径収縮させることにより、フ
ランジ(38)全体の外周径を収縮させ、これにより、フラ
ンジ(38)を後方突出部(A) と前方突出部(11)の間の環状
溝(101) 内に収容し、該リテーナ(3) を図2に示す仮止
位置に組み付ける。このリテーナ(3) の組み付け時に、
上記フランジ(38)の外径が後方突出部(A) の上流側のテ
ーパー面(100) に当たった際には、該フランジ(38)が前
記テーパー面(100) を滑って上記環状溝(101) 側に案内
される。
【0023】次に、被接続筒(1) の雌ネジ(13)に締付筒
(2) の雄ネジ(290) をねじ込み、これにより、締付筒
(2) の先端の小径筒部(26)を、これに対向するリテーナ
(3) の拡大径部(300) 部分に挿入する。そして、小径筒
部(26)の先端のリテーナ押圧面(260) をリテーナ(3) の
後端の拡大径部(300) の奥に位置する奥部起立壁(301)
に一旦緩く当接させた後に締付筒(2) を若干ねじ戻して
後退させる。この場合、リテーナ(3) のフランジ(38)は
被接続筒(1) の内周の環状溝(101) に収容された状態あ
るから、被接続筒(1) に対する締付筒(2) の螺入度合い
が不十分な場合、即ち、締付筒(2) の先端の上記リテー
ナ押圧面(260) とこれに対応するリテーナ(3) の奥部起
立壁(301) との間隔が大きくても、リテーナ(3) が仮止
位置に保持され、該リテーナ(3) が極端に傾斜するよう
な不都合が防止される。
【0024】これにより、本実施の形態に係る可撓管継
手の組み立て作業が完了する。 [蛇腹管(91)の接続作業について]次に、上記可撓管継
手を用いて蛇腹管(91)をガスコック等の接続対象に接続
する作業を説明する。図3に示すように、被接続筒(1)
の下流端の雄ネジ(10)とガスコック(G) のガス入口部を
予め螺合しておく。
【0025】次に、同図に示すように、可撓性を有する
ガス供給用の蛇腹管(91)を締付筒(2) の上流端たる後端
から挿入すると、可撓管たる蛇腹管(91)の先頭の第1山
部(92)がリテーナ(3) の係合凸部(37)に当接する。この
状態から、蛇腹管(91)を強制的に押し込むと、上記係合
凸部(37)が第1山部(92)で半径方向の外側に強く押され
る。すると、スリット(31)(31)の形成によって半径方向
に容易に変形し易くなっているリテーナ(3) の先端が弾
性リング(55)の付勢力に抗して直径拡大し、これによ
り、リテーナ(3) の係合凸部(37)が蛇腹管(91)の第1山
部(92)を乗り越えてこれに続く谷部(93)に一致する。こ
のとき、弾性リング(55)の付勢力でリテーナ(3) の先端
が直径収縮し、これにより、上記係合凸部(37)が蛇腹管
(91)の谷部(93)に緩く係合する。すると、被接続筒(1)
の内周の前方突出部(11)に係合するリテーナ(3) のフラ
ンジ(38)によって、リテーナ(3) の先端内周の係合凸部
(37)とこれに対向する被接続筒(1) の管受け面(51)の距
離Lが既述の如く蛇腹管(91)の一山分に設定されるか
ら、蛇腹管(91)の第1山部(92)のみがリテーナ(3) から
下流側に突出した状態になる(図4参照)。
【0026】図4の状態から、締付筒(2) を締め付ける
と、該締付筒(2) の先端に突出する小径筒部(26)のリテ
ーナ押圧面(260) でリテーナ(3) の後端内周に形成され
た拡大径部(300) の奥端の奥部起立壁(301) が押圧され
る。更に締付筒(2) を締め付けると、リテーナ(3) の一
端近傍の外周に設けられた薄肉状のフランジ(38)が前方
突出部(11)に係合したままの状態で該リテーナ(3) がリ
テーナ収容室(17)側に移動する。これにより、リテーナ
(3) の移動方向の後方に向けて該リテーナ(3)外周のフ
ランジ(38)が変形し、これにより、被接続筒(1) の内周
の前方突出部(11)とリテーナ(3) との係合状態が強制的
に解除される。そして、更に締付筒(2)を締め付ける
と、該締付筒(2) のリテーナ押圧面(260) で押されるリ
テーナ(3)が被接続筒(1) のリテーナ収容室(17)内に押
し込まれ、該リテーナ(3) の係合凸部(37)が蛇腹管(91)
の第1山部(92)に続く谷部(93)に深く係合する(図5参
照)。即ち、リテーナ(3) が蛇腹管(91)の谷部(93)に拡
開阻止状態に外嵌する。又、締付筒(2) を最終位置まで
締め付けた図5の状態では、リテーナ(3) の先端の係合
凸部(37)と被接続筒(1) の管受け面(51)で蛇腹管(91)の
第1山部(92)が挟圧扁平化されてOリング(52)に圧接さ
れ、これにより、蛇腹管(91)の先端部のシール性が確保
されて配管接続作業が完了する。 [その他] 上記実施の形態では、リテーナ(3) の一端近傍の外
周に設けられた既述フランジ(38)の先端を繋ぐ円の直径
を、後方突出部(A) の先端を繋ぐ円の内径より若干大き
い寸法に設定したが、両者の円の直径が一致するもの、
又は、フランジ(38)の先端を繋ぐ円の直径が後方突出部
(A) の先端を繋ぐ円の内径より若干小さいものとしても
よい。フランジ(38)が環状溝(101) の部分に侵入すれ
ば、上記フランジ(38)の先端を繋ぐ円と後方突出部(A)
の先端を繋ぐ円の中心が正確に一致しない限り、締付筒
(2) が緩んでも、リテーナ(3) が上流側(締付筒(2) の
螺入方向の後方)に脱出しないからである。 上記実施の形態では、被接続筒(1) 内にテーパー状
のリテーナ収容室(17)を形成したが、内径が軸線方向に
均一の円柱状空室をリテーナ収容室(17)とすると共に、
リテーナ(3) の先端部を先端に向って細くなるテーパー
状に形成し、該テーパー部が上記円柱状のリテーナ収容
室(17)に強制的に押し込まれるときにリテーナ(3) が直
径収縮する構成としてもよい。 上記実施の形態では、リテーナ(3) を図2で示す仮
止位置に組みつけた後に、被接続筒(1) の端部から締付
筒(2) を螺入したが、締付筒(2) の先端の小径筒部(26)
にリテーナ(3) の一端の拡大径部(300) を外挿させた状
態にこれら両者を結合し、その後、該リテーナ(3) を備
えた締付筒(2) を被接続筒(1) 内に螺入することによっ
てリテーナ(3) を上記仮止位置にセットし、その後、締
付筒(2) を若干ゆるめるようにしてもよい。 図2の想像線で示すように、リテーナ(3) に於ける
締付筒(2) の螺入方向の後端の外周にフランジ(38)を突
出させてもよい。 上記実施の形態では、締付筒(2) の締付けに伴って
フランジ(38)が変形するようにしたが、フランジ(38)の
根元に於いて周方向に延びる切り込みを形成し、これに
より、締付筒(2) の締付けによってフランジ(38)が根元
で千切れるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る可撓管継手の一部切
欠の分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係る可撓管継手の断面図
【図3】本発明の実施の形態に係る可撓管継手の作用説
明図であり、蛇腹管(91)をリテーナ(3) に挿通させる直
前の状態を示す図
【図4】本発明の実施の形態に係る可撓管継手の作用説
明図であり、蛇腹管(91)をリテーナ(3) に挿通させた状
態を示す図
【図5】本発明の実施の形態に係る可撓管継手の作用説
明図であり、締付筒(2) の締め付け完了状態を示す図
【図6】従来例の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・被接続筒 (2) ・・・締付筒 (3) ・・・リテーナ (11)・・・前方突出部 (38)・・・フランジ (91)・・・蛇腹管 (A) ・・・後方突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式 会社藤井合金製作所内 (56)参考文献 特開2000−55259(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接続筒(1) の一端に螺入される締付筒
    (2) 内から前記被接続筒(1) 内に突出する蛇腹管(91)の
    先端外周を包囲するリテーナ(3) を具備するものであっ
    て、前記リテーナ(3) は、螺入される前記締付筒(2) に
    よって、前記被接続筒(1) 内の仮止位置からリテーナ収
    容室(17)に強制的に押し込まれて直径収縮して前記蛇腹
    管(91)の谷部に拡開阻止状態に外嵌する可撓管継手にお
    いて、 前記被接続筒(1) の内周に設けられた前方突出部(11)
    と、 前記被接続筒(1) の内周に設けられ且つ前記前方突出部
    (11)から前記締付筒(2) の螺入方向の後方に小間隔を置
    いた位置に形成された後方突出部(A) と、 前記リテーナ(3) の外周に設けられ且つ前記小間隔内に
    嵌入されるフランジ(38)とを具備し、 前記フランジ(38)は、前記リテーナ(3) の周方向に複数
    に分割されており、前記締付筒(2) から前記リテーナ
    (3) に作用する押込み力で前記前方突出部(11)との係合
    が解除されるように破損する可撓管継手。
  2. 【請求項2】 被接続筒(1) の一端に螺入される締付筒
    (2) 内から前記被接続筒(1) 内に突出する蛇腹管(91)の
    先端外周を包囲するリテーナ(3) を具備するものであっ
    て、前記リテーナ(3) は、螺入される前記締付筒(2) に
    よって、前記被接続筒(1) 内の仮止位置からリテーナ収
    容室(17)に強制的に押し込まれて直径収縮して前記蛇腹
    管(91)の谷部に拡開阻止状態に外嵌する可撓管継手にお
    いて、 前記被接続筒(1) の内周に設けられた前方突出部(11)
    と、 前記被接続筒(1) の内周に設けられ且つ前記前方突出部
    (11)から前記締付筒(2) の螺入方向の後方に小間隔を置
    いた位置に形成された後方突出部(A) と、 前記リテーナ(3) の外周に設けられ且つ前記小間隔内に
    嵌入されるフランジ(38)とを具備し、 前記フランジ(38)は、前記リテーナ(3) の周方向に複数
    に分割されており、前記締付筒(2) から前記リテーナ
    (3) に作用する押込み力で前記前方突出部(11)との係合
    が解除されるように変形する可撓管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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