JP2955859B1 - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

Info

Publication number
JP2955859B1
JP2955859B1 JP25638298A JP25638298A JP2955859B1 JP 2955859 B1 JP2955859 B1 JP 2955859B1 JP 25638298 A JP25638298 A JP 25638298A JP 25638298 A JP25638298 A JP 25638298A JP 2955859 B1 JP2955859 B1 JP 2955859B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
tightening
cylinder
tube
tightening cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25638298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000088161A (ja
Inventor
慎一 西堀
雅雄 仁科
康次 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujii Gokin Seisakusho Kk
Original Assignee
Fujii Gokin Seisakusho Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujii Gokin Seisakusho Kk filed Critical Fujii Gokin Seisakusho Kk
Priority to JP25638298A priority Critical patent/JP2955859B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2955859B1 publication Critical patent/JP2955859B1/ja
Publication of JP2000088161A publication Critical patent/JP2000088161A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 前記被接続筒(1) 内のテーパー部(17)の大径
側端部から該被接続筒(1) に螺入され且つ蛇腹管(91)を
挿通させる締付筒(2) と、前記螺入時に於ける前記締付
筒(2) からの伝達力で前記テーパー部(17)に押し込まれ
て前記蛇腹管(91)の谷部に外嵌するリテーナ(3) を具備
する可撓管継手において、該可撓管継手の組み立て作業
の効率化を図ると共に、部品数を少なくして部品管理の
負担軽減を図れるようにする。 【解決手段】 前記伝達力が前記締付筒(2) の最終締付
力に対応する力より小さな設定値になったときに破壊さ
れる程度の強度を有する連結部材(41)(41)を介して前記
リテーナ(3) と前記締付筒(2) が連結されていると共
に、これら連結部材(41)(41)と締付筒(2) とリテーナ
(3) は一体化されており、前記締付筒(2) の螺入に伴っ
て前記連結部材が破壊された後は、前記リテーナ(3) に
対して前記締付筒(2) が螺入方向の後方から当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管を被接続部に接続す
る継手に関するもので、ガス管をガスコック等に接続す
る場合に適用できる。
【0002】
【従来の技術】上記可撓性を有する金属製の蛇腹管を被
接続部に接続する継手として、例えば図7に示す構造を
有するものがある。このものでは、ガスコックのガス入
口等に接続される被接続筒(1) の上流端には締付筒(2)
が螺入されていると共に、該締付筒(2) の螺入側先端部
に取付けられた円筒状のリテーナ(3) が蛇腹管(91)に外
嵌してこれを抜止め状態に保持する構造を有している。
このため、締付筒(2) の螺入側先端部には円筒状のリテ
ーナ(3) の基端部(31)が回転自在に外嵌されていると共
に、該リテーナ(3) には先端面に開放する複数のスリッ
ト(32)が周方向に一定ピッチで形成されている。又、リ
テーナ(3) は、蛇腹管(91)の谷部(93)に外嵌し且つ接続
筒(2) の螺入側先端面に当接する金属体(33)と、該金属
体(33)の一部を被覆する弾性樹脂体(34)とから構成され
ており、該弾性樹脂体(34)の締付筒(2) 側の端部は円筒
状に形成されて該締付筒(2) 先端の外周溝(21)に外嵌さ
れている。
【0003】このものでは、締付筒(2) の後端から蛇腹
管(91)を挿入すると、その先端の第1山部(92)がリテー
ナ(3) の先端内周に形成された係合凸部(37)の部分を通
過するときに、該リテーナ(3) の先端部を押し広げなが
ら差込方向に移動する。これにより、図7の想像線で示
すように、蛇腹管(91)の谷部(93)に上記係合凸部(37)が
外嵌係合状態になる。この状態で締付筒(2) を締め付け
ると、被接続筒(1) の内周に形成されたテーパー部(12)
の内面にリテーナ(3) の先端外周が当接し、これによ
り、リテーナ(3) の直径が収縮してその先端内周の係合
凸部(37)が蛇腹管(91)の谷部(93)に深く食い込む。更に
締付筒(2) を締め付けると、蛇腹管(91)の第1山部(92)
がリテーナ(3) の先端の金属体(33)とこれに対向する被
接続筒(1)の管受け面(14)で挟圧扁平化されると共に、
該蛇腹管(91)の先端とOリング(16)が当接してシールさ
れる。これにより、蛇腹管(91)が被接続筒(1) に接続さ
れる。
【0004】このものでは、リテーナ(3) が締付筒(2)
に対して回転自在に外嵌しているから、前記リテーナ
(3) が締付筒(2) と共回りせず、リテーナ(3) と蛇腹管
(91)が両者の接触部で相対的に周方向に摺動しない。よ
って、接続筒(2) の締付力が、蛇腹管(91)の先端を被接
続筒(1) の管受け面(14)に押圧する力に効率良く変換さ
れ、これにより、蛇腹管(91)が強固に固定される。又、
締付筒(2) の締付力はリテーナ(3) の金属体(33)を介し
て蛇腹管(91)に作用するから、リテーナ(3) の弾性樹脂
体(34)が火災等で溶融喪失しても、蛇腹管(91)が被接続
筒(1) から離脱する心配がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、締付筒(2) とリテーナ(3) が別体に構成
されているから、可撓管継手の製造時にこれら締付筒
(2) とリテーナ(3) の組み立て作業が必要となって、該
組み立て作業に手間がかかるという問題があった。又、
締付筒(2) とリテーナ(3) が別部品になっているだけで
なく、更に、リテーナ(3) は金属体(33)と弾性樹脂体(3
4)の複数部品で構成されているから、全体的に部品数が
多くなって部品管理が煩雑になる。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、『内径が軸線方向に次第に縮小するテーパー部を有
する被接続筒(1) と、前記被接続筒(1) に対して前記テ
ーパー部の大径側端部から螺入され且つ蛇腹管(91)を挿
通させる締付筒(2) と、前記蛇腹管(91)の外周を包囲し
且つ前記螺入時に於ける前記締付筒(2) からの伝達力で
前記テーパー部に押し込まれて前記蛇腹管(91)の谷部に
拡開阻止状態に外嵌するリテーナ(3) を具備する』可撓
管継手において、該可撓管継手の組み立て作業の効率化
を図ると共に、部品数を少なくして部品管理の負担軽減
を図れるようにすることをその課題とする。
【0007】*1項
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の技術的手段は、『前記伝達力が前
記締付筒(2) の最終締付力に対応する力より小さな設定
値になったときに破壊される程度の強度を有する連結部
材を介して前記リテーナ(3)と前記締付筒(2) が連結さ
れていると共に、これら連結部材と締付筒(2) とリテー
ナ(3) は組織的に繋がって一体化されており、前記締付
筒(2) の螺入に伴って前記連結部材が破壊された後は、
前記リテーナ(3) に対して前記締付筒(2) が螺入方向の
後方から当接する』ことである。
【0009】上記技術的手段によれば、締付筒(2) を締
め付ける力は連結部材を介してリテーナ(3) に伝達され
る。従って、締付筒(2) を締付け始めた初期段階では、
前記リテーナ(3) が締付筒(2) と共回りしながら被接続
筒(1) 内周のテーパー部に侵入し、これにより、蛇腹管
(91)に対してリテーナ(3) が次第に強く外嵌して行く。
そして、上記締付筒(2) の締付力が設定値(締付筒(2)
の最終締付力に対応する力より小さな値)まで増加する
と、連結部材が破壊されてリテーナ(3) が締付筒(2) と
共回りしなくなる。即ち、リテーナ(3) は蛇腹管(91)に
対して円周方向に摺動しなくなる。この状態で更に締付
筒(2) を被接続筒(1) に螺入すると、リテーナ(3) に対
して締付筒(2) が螺入方向の後方から当接し、これによ
り、リテーナ(3) が蛇腹管(91)に外嵌したままの状態で
最終位置まで移動される。これにより、蛇腹管(91)が被
接続筒(1) に対して抜止め状態に結合される。尚、リテ
ーナ(3) が最終位置まで移動したときには、締付筒(2)
が最終締付力で締め付けられている。
【0010】
【発明の効果】上記発明によれば、リテーナ(3) が締付
筒(2) と一体的に形成されているから、可撓管継手の組
み立て時に締付筒(2) とリテーナ(3) を結合する為の特
別な作業が不要となり、可撓管継手の組み立て作業が容
易に行える。締付筒(2) とリテーナ(3) が一体的に形成
されているから、両者が別部品となっている既述従来の
ものに比べ、可撓管継手を構成する部品数が少なくなっ
て部品管理が容易になる。
【0011】リテーナ(3) と締付筒(2) が組織的に繋が
って一体化されているから、金属体(33)と弾性樹脂体(3
4)の2つの部材から成るリテーナ(3) を締付筒(2) に結
合する既述従来のものに比べ、リテーナ(3) 及びこれと
締付筒(2) の集合体の軸線方向の寸法精度が向上する。 [その他] *2項 前記1項のものにおて、『前記連結部材が破壊された後
に当接する前記締付筒(2) と前記リテーナ(3) の相互の
当接部分より半径方向の外側に前記連結部材が設けられ
ている』ものとすれば、締付筒(2) の締付に伴って破壊
された連結部材は、締付筒(2) とリテーナ(3) が相互に
当接する部分より外側に存在する。従って、該破壊され
た連結部材が締付筒(2) とリテーナ(3) の間に挟まるこ
とがなく、締付筒(2) でリテーナ(3) を安定的に押すこ
とができる。
【0012】*3項 前記1項又は2項のものにおいて、『前記リテーナ(3)
は、先端に開放し且つ周方向に一定ピッチで形成された
複数のスリットを具備する円筒体であり、前記連結部材
は、前記周方向に一定ピッチで配列された複数の単位連
結部材から構成されていると共に各単位連結部材は隣接
する前記スリット相互の中間と前記締付筒(2) を繋いで
いる』ものでは、複数の単位連結部材から成る連結部材
が破壊されるまでの間において、リテーナ(3) の直径が
拡大・収縮変形する動作が円滑になることが確認でき
た。これは、リテーナ(3) の先端がこれに形成されたス
リット部分で開放する際に、最も動きにくい安定位置
(リテーナ(3) のスリット相互の中間点)に各単位連結
部材が位置していることから、該単位連結部材がリテー
ナ(3) の上記開放動作の障害になりにくいからと考えら
れる。
【0013】*4項 前記1項から3項のものにおいて、『前記締付筒(2) の
螺入に伴って前記連結部材が破壊された後は、前記リテ
ーナ(3) の一方の端面に対して前記締付筒(2)の螺入側
先端面が周方向に均一に当接する』ものでは、連結部材
が破壊された後はリテーナ(3) が締付筒(2) によって安
定姿勢でテーパー部内に押し込まれる。即ち、このもの
ではリテーナ(3) の端面に締付筒(2) の螺入側先端面が
周方向に均一に当接する。従って、締付筒(2) の螺入側
先端面からリテーナ(3) の端面に作用する押圧力は、こ
れら両者の当接部において場所によるバラツキがない。
よって、締付筒(2) の螺入側先端面でリテーナ(3) を押
圧するときには、該リテーナ(3) が押圧方に真っ直ぐ押
すことができて該リテーナ(3) の姿勢が不安定になるこ
とがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例の形態
を、図1〜図6に基づいて説明する。本実施の形態に係
る可撓管継手は、ガスコック等に接続される金属製の被
接続筒(1) と、該被接続筒(1) にガス供給用の蛇腹管を
固定する締付筒(2) 及びリテーナ(3) から構成されてお
り、これら締付筒(2) とリテーナ(3) は、単一の金属製
部材で一体加工されている。 [被接続筒(1) について]被接続筒(1) の下流端(図1
では上端)の外周にはガスコック(図示せず)のガス入
口部に螺入する為の雄ネジ(11)が刻設されている。
【0015】被接続筒(1) の上流端内周には、後述の締
付筒(2) を螺入する為の雌ネジ(13)が刻設されていると
共に、該雌ネジ(13)の下流側には内径を拡大させたリテ
ーナ逃げ部(15)が形成されている。リテーナ逃げ部(15)
を形成するのは、後述するリテーナ(3) に蛇腹管(91)が
強制挿入された時に該リテーナ(3) の先端外周が広がる
のを許容する空間を確保する為である。
【0016】上記リテーナ逃げ部(15)の下流側内周に
は、締付筒(2) の螺入方向(下流方向)に向けて順次直
径が小さくなったテーパー部(17)が形成されており、該
テーパー部(17)の下流側には小径のガス通路(18)が連続
している。そして、ガス通路(18)の上流端には環状隆起
部(19)が突設されていると共に、該環状隆起部(19)の基
端部から上記テーパー部(17)の小径側端部に繋がる環状
の管受け面(51)には、Oリング(52)を装填する環状溝(5
3)が形成されている。 [締付筒(2) 及びリテーナ(3) について]上記被接続筒
(1) に対してテーパー部(17)の大径側(上流側)から螺
入される締付筒(2) は、外周が六角状に形成されたスパ
ナ係合筒(22)と、これに続く円筒部(23)を具備してい
る。又、円筒部(23)の下流側には四個の薄板状の単位連
結部材(41)(41)(これら単位連結部材の集合が連結部材
を構成している)を介して円筒状のリテーナ(3) が連設
されており、これら、締付筒(2) と単位連結部材(41)(4
1)とリテーナ(3) は単一の部材から一体的に加工されて
いる。即ち、これら締付筒(2) と単位連結部材(41)(41)
とリテーナ(3) は組織的に繋がって一体化されている。
【0017】*スパナ係合筒(22) スパナ係合筒(22)の内周には、蛇腹管(91)の外周面を被
覆する合成樹脂製の被覆管(95)(図4参照)に気密接触
するパッキン(27)を装填する為の凹溝(26)が周設されて
いる。このパッキン(27)は、これに挿入された蛇腹管(9
1)の被覆管(95)に対して環状舌片(27a) が弾性変形状態
で圧接し、これにより、屋外に設置された場合等に於い
て雨水等が侵入するのを防止する機能を有している。
【0018】*円筒部(23) スパナ係合筒(22)の下流側に続く円筒部(23)の軸線方向
中程の外周に形成された環状溝(28)には、弾性材料で形
成された仮止めリング(61)が緩く外嵌していると共に、
前記環状溝(28)の一対の側壁のうちの上流側の側壁(29)
は溝底から出口に近づくに従って上流側(スパナ係合筒
(22)側)に近付くように傾斜している。締付筒(2) の螺
入時に仮止めリング(61)が環状溝(28)から脱出し易くす
る為である。上記円筒部(23)の環状溝(28)に仮止めリン
グ(61)を取付けるのは、仮止めリング(61)が被接続筒
(1) の端面に当接した図1の状態で、リテーナ(3) の先
端面と既述被接続筒(1) の管受け面(51)の距離が、蛇腹
管(91)のひと山分に設定されるようにし、これにより、
第1山部(92)に続く谷部(93)にリテーナ(3) の先端の係
合凸部(37)が確実に係合するようにするためである。
【0019】円筒部(23)の下流側先端部(締付筒(2) の
螺入側先端部)の内周には、案内鍔(44)が周設されてお
り、該案内鍔(44)の上流側の表面は蛇腹管(91)を中心側
に案内するテーパー面(43)となっている。円筒部(23)の
下流側先端面の周縁部には、90度ピッチ(90度ピッ
チでなくてもよい。)で円周方向に並んだ薄板状の単位
連結部材(41)(41)が下流側に向けて突出しており、該単
位連結部材(41)(41)はリテーナ(3) の上流端外周面に繋
がっている。従って、単位連結部材(41)(41)は、後述の
蛇腹管接続時に接続筒(2)の下流側端面とリテーナ(3)
が相互に当接する部分より半径方向外側(被接続筒(1)
の内周側)に存在している。そして、これら円筒部(2
3),単位連結部材(41)及びリテーナ(3) の集合体は単一
の金属柱から切削加工によって造られている。従って、
締付筒(2) とリテーナ(3) が別部品となっている既述従
来のものに比べ、継手組み立て時に締付筒(2) とリテー
ナ(3) を結合する為の特別な作業が不要になると共に、
部品点数が少なくなって部品管理が容易になる。
【0020】尚、単位連結部材(41)(41)の周方向の配設
ピッチは、必ずしも一定ピッチである必要はないが、一
定ピッチに設定するのが望ましい。 *リテーナ(3) 上記単位連結部材(41)(41)の先端に連続する円筒状のリ
テーナ(3) には、その先端から切り込まれたスリット(4
6)(46)が90度ピッチ(90度ピッチでなくてもよく、
又、一定ピッチでなくてもよい。)で円周方向に並んで
いる。そして、スリット(46)(46)の底壁部(47)は薄肉状
に形成され、これにより、リテーナ(3)の先端部の内径
が容易に拡大・収縮し得るように撓み易くしている。
尚、前記スリット(46)(46)と既述単位連結部材(41)(41)
は、円周方向に45度ズレれた位置に設けられている。
【0021】リテーナ(3) の先端近傍の外周には、弾性
を有するCリング(55)が外嵌装着される凹溝(39)が形成
されていると共に、リテーナ(3) の下流端の内周には、
係合凸部(37)が周設されている。そして、リテーナ(3)
の先端部が拡大・収縮しない自然状態においては、係合
凸部(37)の内周側先端で包囲される円の直径は、蛇腹管
(91)の山部の直径より若干小さく且つ該蛇腹管(91)の谷
部の直径より大きく設定されている。 [接続作業について]次に、上記可撓管継手を用いて蛇
腹管(91)をガスコック等の接続対象に接続する作業を説
明する。
【0022】図4に示すように、被接続筒(1) の下流端
外周の雄ネジ(11)とガスコック(G)のガス入口部を螺合
しておく。次に、同図に示すように、可撓性を有する蛇
腹管(91)を締付筒(2) の後端たる上流側端部から挿入す
ると、該蛇腹管(91)の先頭の第1山部(92)がリテーナ
(3)の下流端内周の係合凸部(37)に当接する。この状態
から、蛇腹管(91)を強制的に押し込むと、上記第1山部
(92)が係合凸部(37)を半径方向に強く押すこととなる。
すると、スリット(46)(46)の形成で半径方向に変形し易
くなっているリテーナ(3) の下流端が直径拡大し、これ
により、リテーナ(3) の係合凸部(37)が蛇腹管(91)の第
1山部(92)を乗り越えてこれに続く谷部(93)に一致す
る。このとき、Cリング(55)の付勢力でリテーナ(3) が
直径収縮し、これにより、上記係合凸部(37)が蛇腹管(9
1)の上記谷部(93)に若干係合すると共に、蛇腹管(91)の
第1山部(92)はリテーナ(3) の下流側に脱出した状態に
なる(図5参照)。
【0023】図5の状態から、締付筒(2) を被接続筒
(1) に螺入すると、締付筒(2) の軸線方向中程に外嵌装
着された仮止めリング(61)が被接続筒(1) に押されて環
状溝(28)から脱出すると共に、締付筒(2) の締め付け力
が単位連結部材(41)(41)を介してリテーナ(3) に伝達さ
れ、これにより、該リテーナ(3) が締付筒(2) と共回り
しながら移動する。このとき、リテーナ(3) は、被接続
筒(1) のテーパー面(17)内に侵入して直径収縮する。従
って、リテーナ(3) の先端内周に形成された係合凸部(3
7)は蛇腹管(91)の先端近傍の谷部(93)に次第に深く係合
して行きながら移動する。従って、蛇腹管(91)の第1山
部(92)は、上記リテーナ(3) の係合凸部(37)と被接続筒
(1) の管受け面(51)部分で次第に挟圧扁平化され、これ
に伴って、締付筒(2) の締め付けに必要な力が次第に増
大する。すると、薄肉状の単位連結部材(41)(41)やこれ
とリテーナ(3) の境界部に大きな力が作用し、これによ
り、該単位連結部材(41)(41)又はこれらとリテーナ(3)
や締付筒(2) の境界部が破損し、締付筒(2) とリテーナ
(3) が分離した状態に成る。更に、締付筒(2) を被接続
筒(1) に螺入すると、該締付筒(2) の螺入側先端面(24)
がこれに対向しているリテーナ(3) の端面(38)に周方向
に均一に当接し、これにより、リテーナ(3) が被接続筒
(1) のテーパー部(17)の奥に押し込まれて行く。これに
より、上記第1山部(92)が更に扁平化されてこれがOリ
ング(52)に圧接され、これにより、シール性が確保され
る(図6参照)。尚、上記単位連結部材(41)(41)は、図
6の状態において締付筒(2) の螺入側端面(24)とリテー
ナ(3) の端面(38)が相互に当接する領域より外側に設け
られているから、単位連結部材(41)(41)が破壊されて
も、これが締付筒(2) の螺入側端面(24)とリテーナ(3)
の端面(38)の間に入り込む不都合がない。よって、締付
筒(2) の螺入側端面(24)でリテーナ(3) を下流側に安定
姿勢で押し動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る可撓管継手の断面図
【図2】締付筒(2) の外観斜視図
【図3】締付筒(2) の部分断面斜視図
【図4】蛇腹管(91)の接続作業初期の断面図
【図5】締付筒(2) に対して蛇腹管(91)を最終位置まで
押し込んだ状態の断面図
【図6】蛇腹管(91)の固定が完了した状態の断面図
【図7】従来例の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・被接続筒 (2) ・・・締付筒 (3) ・・・リテーナ (17)・・・テーパー部 (41)・・・単位連結部材 (46)・・・スリット (91)・・・蛇腹筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 33/00 F16L 33/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が軸線方向に次第に縮小するテーパ
    ー部を有する被接続筒(1) と、 前記被接続筒(1) に対して前記テーパー部の大径側端部
    から螺入され且つ蛇腹管(91)を挿通させる締付筒(2)
    と、 前記蛇腹管(91)の外周を包囲し且つ前記螺入時に於ける
    前記締付筒(2) からの伝達力で前記テーパー部に押し込
    まれて前記蛇腹管(91)の谷部に拡開阻止状態に外嵌する
    リテーナ(3) を具備する可撓管継手において、 前記伝達力が前記締付筒(2) の最終締付力に対応する力
    より小さな設定値になったときに破壊される程度の強度
    を有する連結部材を介して前記リテーナ(3) と前記締付
    筒(2) が連結されていると共に、これら連結部材と締付
    筒(2) とリテーナ(3) は組織的に繋がって一体化されて
    おり、 前記締付筒(2) の螺入に伴って前記連結部材が破壊され
    た後は、前記リテーナ(3) に対して前記締付筒(2) が螺
    入方向の後方から当接する可撓管継手。
  2. 【請求項2】 前記連結部材が破壊された後に当接する
    前記締付筒(2) と前記リテーナ(3) の相互の当接部分よ
    り半径方向の外側に前記連結部材が設けられている請求
    項1に記載の可撓管継手。
  3. 【請求項3】 前記リテーナ(3) は、先端に開放し且つ
    周方向に一定ピッチで形成された複数のスリットを具備
    する円筒体であり、 前記連結部材は、前記周方向に一定ピッチで配列された
    複数の単位連結部材から構成されていると共に各単位連
    結部材は隣接する前記スリット相互の中間と前記締付筒
    (2) を繋いでいる請求項1又は2に記載の可撓管継手。
  4. 【請求項4】 前記締付筒(2) の螺入に伴って前記連結
    部材が破壊された後は、前記リテーナ(3) の一方の端面
    に対して前記締付筒(2) の螺入側先端面が周方向に均一
    に当接する請求項1から3の何れかに記載の可撓管継
    手。
JP25638298A 1998-09-10 1998-09-10 可撓管継手 Expired - Lifetime JP2955859B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25638298A JP2955859B1 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 可撓管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25638298A JP2955859B1 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 可撓管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2955859B1 true JP2955859B1 (ja) 1999-10-04
JP2000088161A JP2000088161A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17291913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25638298A Expired - Lifetime JP2955859B1 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 可撓管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2955859B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000088161A (ja) 2000-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1074778A1 (en) Tube joint
JP3553713B2 (ja) 流体管のシール構造
JP2955859B1 (ja) 可撓管継手
JP2020070921A (ja) フレキシブル管用継手及びその継手用の係止具
JPH0710155Y2 (ja) 配管用の継手装置
JP3403149B2 (ja) 可撓管継手
JP3677339B2 (ja) コルゲイト管接続用継手
JPH07119877A (ja) フレキシブル管用継手
JP3380721B2 (ja) フレキシブル管用継手
JP2536369Y2 (ja) 波形管差込式管継手
JP3705506B2 (ja) コルゲイト管接続用継手のスリーブ
JP6813183B2 (ja) 管継手の組付方法及び管継手
JP3331335B2 (ja) 可撓管継手
JP2955861B1 (ja) 可撓管継手
JP2780945B2 (ja) 継 手
JP3278643B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手およびその施工方法
JP3084558B1 (ja) 可撓管継手
JPH09317920A (ja) ガス栓
JP3681667B2 (ja) 可撓管継手
JP2554347Y2 (ja) コネクタをもつ配管装置
JP3314062B2 (ja) 可撓管継手
JP3900448B2 (ja) コルゲート管用継手
JP3808010B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP3010294B1 (ja) 可撓管継手
JP2000055260A (ja) コルゲート管用継手