JP3030508B1 - 可撓管継手用閉塞具 - Google Patents

可撓管継手用閉塞具

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JP3030508B1
JP3030508B1 JP11083925A JP8392599A JP3030508B1 JP 3030508 B1 JP3030508 B1 JP 3030508B1 JP 11083925 A JP11083925 A JP 11083925A JP 8392599 A JP8392599 A JP 8392599A JP 3030508 B1 JP3030508 B1 JP 3030508B1
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慎一 西堀
雅雄 仁科
善生 渡辺
東太郎 堀口
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株式会社藤井合金製作所
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Abstract

【要約】 【課題】 可撓管の端部が当接する環状の管受け面(15)
の外周から筒部を突出させた継手主体(1) と、継手主体
(1) の前記筒部に螺入される締付筒(2) と、締付筒(2)
の締め付けによって管受け面(15)に対向接近する環状の
係合端部(35)を有するリテーナ(3) とを具備する形式の
可撓管継手の不使用時に、流体通路内及び可撓管継手内
に、水やごみ等の異物が入り込まないようにすること。 【解決手段】 前記可撓管継手に締付筒(2) 側から取り
外し可能に装着させる閉塞具(5) であって、締付筒(2)
内に挿入される軸部(51)と、軸部(51)の一端に設けられ
且継手主体(1) の管受け面(15)に当接して流体通路の入
口又は出口を閉塞する蓋部(56)とからなり、蓋部(56)の
外径はリテーナ(3) の係合端部(35)の内径よりも大径に
設定するとともに、蓋部(56)の周辺部分は、リテーナ
(3) の係合端部(35)と管受け面(15)とによって挟持され
るようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手用閉
塞具、特に、蛇腹管が接続される前の可撓管継手を一次
的に閉塞させるための可撓管継手用閉塞具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】可撓管継手として、図5に示すようなも
のがある。このものは、ガス栓と別体に構成されている
もので、筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1) の上
流端に螺入される締付筒(2) と、継手主体(1) 内におけ
る前記締付筒(2) の下流側に位置させる環状のリテーナ
(3) とを具備する構成となっている。
【0003】前記継手主体(1) の下流端部(図5では左
端部)の外周には雄ネジ(10)が刻設された構成となって
おり、この雄ネジ(10)がガス栓のガス入口部に螺入接続
されて、前記可撓管継手は前記ガス栓と一体となる。ま
ず、継手主体(1) について説明する。継手主体(1) の上
流側には、後述の締付筒(2) を螺入させるために、内周
に雌ネジ(13)が刻設されており、この雌ネジ(13)の下流
側の内周に、係合凸部(11)が全周に亙って連続するよう
に形成されている。
【0004】係合凸部(11)の下流側には、順次直径が縮
小するテーパ状のリテーナ収容室(17)が形成されてい
る。又、このリテーナ収容室(17)のさらに下流側には、
小径のガス通路(18)が形成されており、このガス通路(1
8)の上流端の口部周縁とリテーナ収容室(17)の小径側
(下流側)端部との間は、環状の管受け面(15)となって
いる。そして、管受け面(15)に形成された環状溝には、
蛇腹管(8) との気密を確保する為のOリング(14)が装填
されている。
【0005】次に、締付筒(2) について説明する。締付
筒(2) は、外周が六角状のスパナ係合部(22)と、これに
続く円筒部(23)とから構成されており、円筒部(23)の軸
線方向の中程の外周には、継手主体(1) の雌ネジ(13)に
螺合する雄ネジ(29)が刻設されているとともに、円筒部
(23)の下流側端面は、押圧用端面(25)となっている。
【0006】そして、円筒部(23)に於ける押圧用端面(2
5)から雄ネジ(29)までの筒部は、上記した係合凸部(11)
内に挿通可能な大きさに設定されている。さらに、スパ
ナ係合部(22)の内周には、全周に亙って延びる凹部(24)
が形成されており、この凹部(24)には、環状パッキン(2
7)が装填されている。この環状パッキン(27)によって、
蛇腹管(8) の外周を被覆する合成樹脂製の被覆管(80)に
接触してこの可撓管継手内への雨水等の侵入が防止され
ている。
【0007】最後に、リテーナ(3) について説明する。
リテーナ(3) は、全体として円筒状に形成されており、
前記締付筒(2) の下流側に位置するように継手主体(1)
内に収容される。このリテーナ(3) には、締付筒(2) 側
である上流端の環状端面(30)に薄肉部(31)が形成される
ように、下流端から軸方向に切り込まれた切欠部(32)が
周方向に90度のピッチで4つ設けられている、これに
よって、リテーナ(3) は、4片のリテーナ構成片を有す
る構成となり、前記リテーナ構成片の下流端側が容易に
拡大・縮小し得るように撓み易くなっている。
【0008】前記環状端面(30)の外周側で且下流側に外
れた位置には、環状のフランジ部(34)が外方に張り出す
ように形成されている。フランジ部(34)の外径は係合凸
部(11)の内径よりも大きく設定されている。このリテー
ナ(3) の下流端側には、内周側に張り出す環状の食込み
部(33)が備えられており、食込み部(33)の内径は、リテ
ーナ(3) の先端側部分が拡大・収縮しない自然状態にて
蛇腹管(8) の山部(81)の直径より若干小さく且つ蛇腹管
(8)の谷部(82)の直径より大きくなるような寸法に設定
されている。
【0009】リテーナ(3) の食込み部(33)側の端部の外
周には、全周に亙って延びる凹溝(36)が形成されてお
り、この凹溝(36)には、C字状の弾性リング(37)が自由
状態にて外嵌装着されている。この可撓管継手を組立て
るには、先ず、継手主体(1) の上流側端部からリテーナ
(3) を環状端面(30)が後方となる姿勢で挿入させる。す
ると、フランジ部(34)が継手主体(1) の係合凸部(11)に
対して上流側から係合することとなり、リテーナ(3) が
継手主体(1) に対して同軸状に位置決めされることとな
る。
【0010】この後、継手主体(1) の雌ネジ(13)に締付
筒(2) の雄ネジ(29)をねじ込んで、締付筒(2) の押圧用
端面(25)をリテーナ(3) の環状端面(30)に当接させる。
この状態でのリテーナ(3) の食込み部(33)の下流側端面
(35)とこれに対向する管受け面(15)との間隔(L1)が、蛇
腹管(8) の一山分の寸法に略一致するように設定されて
いる。
【0011】このように組み付けられた可撓管継手に、
蛇腹管(8) を挿入すると、同図の実線で示すように、こ
の蛇腹管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の食込
み部(33)に当接する。この当接状態から、蛇腹管(8) を
さらに強く押し込むと、山部(81)が食込み部(33)を外周
側に押す。このとき、リテーナ(3) には、上記したよう
に4つの切欠部(32)が形成されていることから、リテー
ナ(3) の先端側は強制的に拡大されることとなり、これ
によって、同図の破線で示すように、山部(81)が食込み
部(33)の内径を拡大させながら、その間を通過すると、
食込み部(33)は、山部(81)に続く谷部(82)に食い込むこ
ととなる。
【0012】この時点で、リテーナ(3) は、その先端側
が弾性リング(37)の付勢力により縮小して上記した自然
状態に戻るから、食込み部(33)が蛇腹管(8) の谷部(82)
に緩く嵌合したものとなるとともに、食込み部(33)の下
流側端面(35)と管受け面(15)との間に、蛇腹管(8) の山
部(81)が突出することとなる。この状態から締付筒(2)
を締め込む。この締付筒(2) の押圧用端面(25)がリテー
ナ(3) の環状端面(30)を継手主体(1) の内方側に押すこ
とにより、係合凸部(11)に係合しているフランジ部(34)
が上流側に屈曲変形しながら、リテーナ(3) は下流側へ
移動させられ、これにより、食込み部(33)がリテーナ収
容室(17)内に押し込まれる。
【0013】リテーナ収容室(17)は、その小径側(下流
側)端部の直径がリテーナ(3) の先端部の直径よりも小
さく設定されており、又、リテーナ(3) には、上記した
切欠部(32)が形成されていることから、リテーナ収容室
(17)内へのリテーナ(3) の強制的な押込みによって、リ
テーナ(3) の食込み部(33)の直径が縮小する。尚、この
リテーナ(3) に外嵌した弾性リング(37)も強制的に直径
縮小される。
【0014】このリテーナ(3) の縮小によって、食込み
部(33)が蛇腹管(8) の谷部(82)にさらに深く嵌合し、リ
テーナ(3) が谷部(82)に拡開阻止状態に外嵌することと
なる。さらに、締付筒(2) を最終位置まで締め込むこと
により、食込み部(33)と管受け面(15)とで蛇腹管(8) の
最先端の山部(81)が挟圧扁平化されるとともにOリング
(14)に圧接される。これによって、蛇腹管(8) は、その
先端部のシール性が確保された状態で可撓管継手に接続
されることとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ガス栓に可撓管継手を
連結した後、すぐに上記した要領で蛇腹管(8) が接続さ
れれば何ら問題は生じないが、増設工事等の作業上の関
係で、配管端部に分岐用の可撓管継手を用いた場合、配
管延長用の可撓管継手を用いた場合等において、可撓管
継手に蛇腹管(8) が接続されない不使用状態が長期間続
くと、前記可撓管継手内、さらには、配管内又はガス栓
内に、水やごみ等が入り込んでしまうという不都合があ
る。
【0016】この不都合を解消するために、同図の二点
鎖線に示すように、締付筒の下流端にキャップ(4) を一
次的に被冠させておくことが考えられる。しかしなが
ら、上記したようなキャップ(4) では、容易に剥れ易
く、不使用時における可撓管継手内を確実に保護するこ
とは困難である。本発明は、『可撓管の端部が当接する
環状の管受け面の外周から筒部を突出させた継手主体
と、前記継手主体の前記筒部に螺入される締付筒と、前
記締付筒の締め付けによって前記管受け面に対向接近す
る環状の係合端部を有するリテーナとを具備する形式の
可撓管継手』に前記蛇腹管が接続される前の前記可撓管
継手の不使用時に、可撓管継手内、さらには、配管内又
はガス栓内に、水やごみ等の異物が入り込まないよう
に、可撓管継手内を確実に閉塞できる可撓管継手用閉塞
具を提供することを課題とする。 <1項>
【0017】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『前記可撓管継手
に、前記締付筒側から取り外し可能に装着させる可撓管
継手用閉塞具であって、前記締付筒内に挿入される軸部
と、前記軸部の一端に設けられ且前記継手主体の前記管
受け面に当接して前記管受け面によって囲まれる流体通
路の入口又は出口を閉塞する蓋部とからなり、前記蓋部
の外径は前記リテーナの前記係合端部の内径よりも大径
に設定するとともに、前記蓋部の周辺部分は、前記リテ
ーナの前記係合端部と前記管受け面とによって挟持され
る』ことである。
【0018】リテーナ及び締付筒が挿入される前の継手
主体に、前記閉塞具を、蓋部側から挿入し、前記蓋部を
継手主体の管受け面に当接させる。その状態で、リテー
ナ及び締付筒を継手主体内に収容するとともに、締付筒
を前記継手主体の筒部に締め付けて、その係合端部を前
記管受け面に対向接近させる。これにより、前記蓋部の
周辺部分は、前記管受け面とこれに対向する前記係合端
部との間に位置するように位置決めされる。前記蓋部の
外径は、前記リテーナの係合端部の内径よりも大きく設
定されていることから、リテーナ及び締付筒を継手主体
に抜止め状態に組み付けてなる可撓管継手から閉塞具が
抜け落ちることはない。
【0019】又、前記締付筒を継手主体の筒部に締め付
けることによって、前記蓋部はこれらによって挟持され
ることとなり、これにより、前記管受け面に囲まれてい
る流体の入口又は出口は、前記蓋部によって閉塞される
とともに、可撓管継手内には、前記閉塞具の軸部が収容
された状態となる。そして、可撓管継手に蛇腹管を接続
させる際には、前記締付筒の締め付けを解除して締付筒
を継手主体から取り外した後、前記閉塞具をリテーナと
ともに継手主体から取り出せば良い。
【0020】閉塞具を取り出した後、リテーナと締付筒
とを継手主体内に再度戻し、蛇腹管を通常の要領で挿入
接続すれば良い。尚、可撓管継手としては、分岐継手と
して使用するもの、継手主体がガス栓に一体的に設けら
れている形式のもの、ガス栓に対して接続可能に別体に
設けられている形式のもの、いずれの形式のものでも採
用可能である。
【0021】
【発明の効果】可撓管継手内に閉塞具を挿入させると、
その蓋部で、継手主体に連続する流体通路の入口又は出
口は閉塞される上に、可撓管継手内にはその軸部が収容
された状態となり、この閉塞状態は不用意に解除される
ことがないから、不使用時における前記可撓管継手内及
びそれに続く流体通路内やガス栓内に水やごみ等の不純
物が侵入する不都合を確実に防止することができる。 <2項>前記1項において、『前記蓋部の前記周辺部分
の幅を、前記締付筒を締め付ける前における前記リテー
ナの前記係合端部から前記管受け面までの距離に略一致
させた』ものでは、継手主体の筒部に閉塞具を挿入して
その蓋部を管受け面に当接させた後に、リテーナ及び締
付筒を継手主体内に収容すると、リテーナの係合端部と
前記管受け面との間に、閉塞具の蓋部が丁度位置する態
様となる。この状態で、前記締付筒を継手主体の筒部に
締め付けると、継手主体の管受け面と前記リテーナの前
記係合端部との間の距離は縮小されることにより、前記
蓋部は、リテーナの前記係合端部によって継手主体の管
受け面に押圧されることとなる。これにより、前記流体
通路の入口又は出口は前記蓋部によって確実にシール性
が確保された状態に閉塞されることとなる。
【0022】又、継手主体の係合凸部にリテーナのフラ
ンジ部が係合する構成のものの場合、締付筒の締め付け
によって、前記フランジ部は、係合凸部との係合部より
も内方に押し込まれることとなるが、その押し込み距離
は僅かで良いから、フランジ部が極端に屈曲又は切断さ
れるほど変形又は破損することはない。さらに、閉塞具
を収容した状態における継手主体にリテーナを挿入する
と、リテーナの係合端部が前記蓋部に当接することとな
り、締付筒を締め付けない限り、必要以上に、リテーナ
が継手主体内の下流端側に押し込まれることがなく、前
記蓋部は、不使用時の継手主体にリテーナ及び締付筒が
不用意に押し込まれる不都合を防止する為の位置決め手
段としても機能することとなる。よって、上記効果に加
えて、この種位置決め手段を設ける必要がなく、可撓管
継手の構造が簡単になり、組み付けも容易となるという
効果がある。 <3項>前記1項又は2項において、『前記蓋部の前記
周辺部分が前記係合端部と前記管受け面とに挟持された
状態にあるとき、前記軸部の他端外周は、前記締付筒の
内周に設けられている防水用の環状パッキンに接触する
ように前記軸部の長さ及び外径が設定されている』もの
では、可撓管継手内に閉塞具の装着が完了した状態にお
いて、締付筒内に設けられている防水用環状パッキンが
前記閉塞具の軸部の外周面に接するように、前記軸部の
長さ及び外径を設定してあるから、可撓管継手内におい
て、雨水やごみ等が前記防水パッキンの配設位置よりも
内方には侵入することがない。前記防水パッキンは通
常、締付筒の上流端近傍に設けられることから、雨水や
ごみ等は、流体通路内には勿論、可撓管継手内へも侵入
する恐れは全くないという効果がある。 <4項>前記1項から3項において、『前記軸部の外径
は、前記リテーナの最小径よりも小さく設定された』も
のでは、閉塞具を収容した後に、リテーナを継手主体に
対して挿入する際、及び、閉塞具と共に取り出したリテ
ーナを前記閉塞具から分離させる際に、軸部とリテーナ
との間に引っ掛かりが生じないから、各動作がスムーズ
に実行することができるという効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける閉塞具(5) を可撓管継手に挿入させた状態を
示す断面図であり、図2は、閉塞具(5) の斜視図であ
る。この実施の形態の可撓管継手としては、図5に示し
たような、ガス栓本体に接続される筒状の継手主体(1)
と、この継手主体(1) 内に挿入されるリテーナ(3)と、
継手主体の上流端に螺合されて、リテーナ(3) を継手主
体(1) の内方に押し込む締付筒(2) とからなる従来の構
成のものを採用する。
【0024】尚、これら継手主体(1) 、締付筒(2) 及び
リテーナ(3) は真鍮等の金属材料で形成されているもの
とし、閉塞具(5) はゴム、樹脂又は金属によって構成さ
れているものとする。継手主体(1) とリテーナ(3) と締
付筒(2) とを、従来の場合と同様な要領で組み付けられ
て構成された可撓管継手が、ガス栓のガス入口に接続さ
れた状態であって、蛇腹管(8) が接続される前の状態に
おいて、可撓管継手内及び前記ガス栓内への水やごみ等
の不純物の侵入を防止するために、継手用閉塞具(5) を
前記可撓管継手内に収容しておく。
【0025】この閉塞具(5) は、前記締付筒(2) 及びリ
テーナ(3) の内径よりも小さな外径を有する軸部(51)か
らなり、軸部(51)の挿入端となる一端は、ガス通路(18)
の上流開放端に対向する閉塞面(52)となっており、前記
閉塞面(52)を囲むように環状側壁部(53)が形成されてい
る。前記環状側壁部(53)の内径は、ガス通路(18)の上流
端部に外嵌する程度に設定されているとともに、環状側
壁部(53)の外周面には、前記軸部(51)よりも大径な大径
部(54)が形成されている。この大径部(54)の形成範囲
が、閉塞具(5) の蓋部(56)となる。
【0026】大径部(54)の挿入端側の端面は、環状平面
(55)となっており、この環状平面(55)の外径は、継手主
体(1) の管受け面(15)のそれよりも大きく設定されてい
るとともに、前記環状平面(55)から閉塞具(5) の他端ま
での長さは、可撓管継手内における継手主体(1) の管受
け面(15)から締付筒(2) の環状パッキン(27)の装着位置
までの距離に略一致するかこれよりもやや長く設定され
ているものとする。
【0027】尚、軸部(51)の外径は、前記環状パッキン
(27)の内径に略一致するように設定されている。又、大
径部(54)の外径は、リテーナ(3) の食込み部(33)の最小
径よりも大きく形成されているとともに、その幅は、継
手主体(1) の管受け面(15)からリテーナ(3) の食込み部
(33)の下流側端面(35)までの距離(L1)に略一致する程度
に設定されている。すなわち、従来の技術で示したよう
に、蛇腹管(8) の前記一山分の寸法に略一致する程度に
設定されている。
【0028】この継手用閉塞具(5) で、可撓管継手を閉
塞させるには、リテーナ(3) 及び締付筒(2) を一旦取り
外した後の継手主体(1) に、継手用閉塞具(5) を、その
蓋部(56)側から挿入する。前記挿入に際しては何ら障害
となるものは存在しないため、継手用閉塞具(5)は、ス
ムーズに継手主体(1) 内に挿入され、先端の環状平面(5
5)が、継手主体(1) の管受け面(15)に当接すると同時
に、ガス通路(18)の上流端部が、閉塞面(52)及び環状側
壁部(53)によって外嵌されるとともに閉塞される。
【0029】この状態で、軸部(51)の外周と継手主体
(1) の内周との間に、リテーナ(3) を嵌め込む。軸部(5
1)の外径は、リテーナ(3) の内径よりも小さく設定され
ているから、リテーナ(3) は、継手用閉塞具(5) の軸部
(51)に遊嵌状態に嵌め込まれていき、フランジ部(34)が
係合凸部(11)に係合するか、又は、リテーナ(3) の食込
み部(33)の下流側端面(35)が、継手用閉塞具(5) の大径
部(54)に当接した状態で位置決めされる。
【0030】そして、締付筒(2) の雄ネジ(29)を継手主
体(1) の上流端の雌ネジ(13)に螺合させ、締付筒(2) の
下流端部をリテーナ(3) の上流端面に当接させるととも
にさらに下流側に所定距離押し込む。これにより、リテ
ーナ(3) の下流側端面(35)が、継手用閉塞具(5) の大径
部(54)を下流側に押し込むこととなり、大径部(54)の環
状平面(55)が管受け面(15)に押圧されることとなる。
【0031】この環状平面(55)の外径は上記したとおり
であるから、環状平面(55)の外周端は、管受け面(15)を
越えてOリング(14)にまで達し、これらに押圧されるこ
とにより、継手主体(1) の上流端部は継手用閉塞具(5)
の前記蓋部(56)によって、シールされた状態に閉塞され
ることとなる。締付筒(2) が締め付けられることによっ
て、係合凸部(11)に係合しているリテーナ(3) のフラン
ジ部(34)は係合凸部(11)との係合を外れて強制的に下流
側に押し込まれることとなるが、その押し込み距離は僅
かで良いから、フランジ部(34)が極端に屈曲又は切断さ
れるほど変形又は破損することはない。
【0032】又、フランジ部(34)が係合凸部(11)に係合
する前に、リテーナ(3) の係合端部(35)が継手用閉塞具
(5) の大径部(54)に当接するような寸法関係としておけ
ば、締付筒(2) を多少締め付けたところでフランジ部(3
4)が変形又は破損することはない。締付筒(2) の締め付
けによって、大径部(54)の環状平面(55)が管受け面(15)
に水密状態に押圧された状態において、継手用閉塞具
(5) の外方端(上流端)は、締付筒(2) の環状パッキン
(27)の装着部よりも上流側に位置するとともに、環状パ
ッキン(27)は継手用閉塞具(5) の軸部(51)の外周面に接
触する構成となっているから、継手用閉塞具(5) を挿入
させた可撓管継手において、上流端近傍に位置する環状
パッキン(27)の装着位置より内方は、継手用閉塞具(5)
によってシール性が確保された状態で閉塞された態様と
なる。よって、蛇腹管(8) が接続される前の可撓管継手
及びそれに続くガス栓のガス通路内に、雨水やごみ等の
不純物が入り込む不都合がない。
【0033】この可撓管継手に、蛇腹管を接続する際に
は、まず、締付筒(2) の雄ネジ(29)の継手主体(1) の雌
ネジ(13)への締め付けを緩めて継手主体(1) から取り外
す。この状態においては、継手主体(1) の上流端開放部
から継手用閉塞具(5) の軸部(51)の外方端が露出するこ
ととなるので、この軸部(51)を手で引っ張り出す。する
と、継手用閉塞具(5) の大径部(54)に押されて、継手用
閉塞具(5) とリテーナ(3) とが同時に取り出されること
となる。そして、リテーナ(3) を、継手用閉塞具(5) の
軸部(51)の前記外方端側から抜き取れば、リテーナ(3)
を継手用閉塞具(5) から分離させることができる。
【0034】そして、リテーナ(3) 及び締付筒(2) を再
度、継手主体(1) に収容して組み付けた後、蛇腹管を締
付筒(2) の上流端から挿入し、上記した要領で、リテー
ナ(3) の食込み部(33)の下流側端面(35)と、管受け面(1
5)との間に、閉塞具(5) の大径部(54)に代えて、蛇腹管
の最先端の山部を突出させると共に、締付筒(2) をさら
に締め付けることにより、リテーナ(3) の食込み部(33)
を継手主体(1) のリテーナ収容室(17)内に強制的に収容
させて食込み部(33)を蛇腹管の谷部に食い込ませると共
に前記最先端の山部を下流側端面(35)と管受け面(15)と
で挟圧扁平化させることにより、接続すれば良い。
【0035】図3に示すものは、ガス栓(50)のガス通路
(58)の上流側に、継手主体(1) が一体的に設けられてい
る形式の可撓管継手に実施したものであり、継手主体
(1) 内に挿入させるリテーナ(3) は、継手主体(1) の上
流端に螺合させる締付筒(2) に回転自在に連結された構
成となっている。ガス栓(50)のガス通路(58)に連続する
継手主体(1) のガス通路(18)の上流端部の外周域には、
受けリング(16)が嵌め込まれており、この受けリング(1
6)の外周に続く、継手主体(1) の内周面には、環状溝が
形成されているとともに前記環状溝内には、挿入される
蛇腹管との気密を確保する為のOリング(14)が装填され
ている。このOリング(14)の装填域よりも上流側に、リ
テーナ(3) の食込み部(33)が強制的に収容されるリテー
ナ収容室(17)が形成されている。
【0036】尚、この可撓管継手には、締付筒(2) の円
筒部(23)の下流端を、継手主体(1)の上流端に螺合させ
て組み付けた時における、前記継手主体(1) の上流端と
締付筒(2) のスパナ係合部(22)との間には、略C字状の
スペーサ(38)が着脱自在に介在されている。このスペー
サ(38)によって、継手主体(1) 内における締付筒(2)及
びリテーナ(3) の位置を仮固定しておくことができ、蛇
腹管が挿入される前に、締付筒(2) が過度に螺入されて
リテーナ(3) が不用意に前記リテーナ収容室(17)内に収
容される不都合が防止される。
【0037】このような、ガス栓に一体的に設けられて
いる可撓管継手の不使用時に、前記継手内及びガス栓内
部を保護するために前記可撓管継手内に収容させる閉塞
具(5) は、リテーナ(3) の食込み部(33)の内径よりも小
さな外径を有する中実の軸部(51)の挿入端に軸部(51)よ
りも大径な蓋部(56)を設けた構成となっており、蓋部(5
6)の軸方向の幅は、スペーサ(38)で仮固定された状態の
リテーナ(3) の食込み部(33)の下流側端面(35)と、受け
リング(16)の上流側表面との距離よりも僅かに大きく設
定されているものとする。
【0038】この閉塞具(5) では、蓋部(56)の挿入端側
の端面全域が、閉塞面(52)として機能することとなる。
又、閉塞具(5) の全体の長さは、前記受けリング(16)の
上流側表面から締付筒(2) の上流端までの距離に略一致
する程度に設定されており、軸部(51)の外径は、締付筒
(2) の上流端近傍の内周に装着させた防水用の環状パッ
キン(27)の内周に略一致する程度に設定されているもの
とする。
【0039】この閉塞具(5) を、締付筒(2) を螺合させ
る前の継手主体(1) 内に挿入し、蓋部(56)の前記端面を
受けリング(16)の上流側表面に当接させる。この状態の
継手主体(1) に、締付筒(2) を、リテーナ(3) 側から挿
入すると、蓋部(56)の幅は上記したとおりであるから、
スパナ係合部(22)がスペーサ(38)に当接する前に、リテ
ーナ(3) の食込み部(33)の下流側端面(35)が、蓋部(56)
に当接することとなる。そして、スパナ係合部(22)がス
ペーサ(38)に当接するまで、締付筒(2) を継手主体(1)
の上流端に螺合させると、これにより、リテーナ(3) の
食込み部(33)の下流側端面(35)が閉塞具(5) の蓋部(56)
を下流側に押すこととなり、蓋部(56)の挿入端側の端面
である閉塞面(52)の外周域が受けリング(16)の上流側表
面及びそれに続くOリング(14)に押圧されることとな
る。これにより、ガス通路(18)の上流端は水密状態に閉
塞されることとなる。
【0040】これと同時に、軸部(51)の外表面は、締付
筒(2) の上流端近傍の内周に挿着させた環状パッキン(2
7)に接触する関係としてあるから、環状パッキン(27)の
装着部よりも内方のシール性が確保されることとなる。
尚、このものでは、予め、継手主体(1) 内に、閉塞具
(5) を挿入しておくことにより、閉塞具(5) の蓋部(56)
が、リテーナ(3) の仮固定手段として機能することとな
るので、従来の可撓管継手のように、スペーサ(38)を別
途設ける必要はなく、部品点数を減らすことができる。
【0041】又、上記各実施の形態の閉塞具(5) では、
軸部(51)を中実の棒状体から構成するものとしたが、継
手主体(1) のガス通路(18)の上流端を閉塞させる閉塞面
(52)を具備する構成であれば、これに連続させる軸部(5
1)は、中空の筒状体としても良い。図4に示すものは、
蛇腹管(8) の端部に分岐継手(20)が接続される場合であ
り、この場合には、蛇腹管(8) が接続されない各継手内
に、それぞれ、閉塞具(5)を上記した要領で装着してお
けば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1番目の実施の形態に於ける可撓
管継手に閉塞具を挿入した状態を示す断面図。
【図2】本願発明の第1番目の実施の形態に於ける閉塞
具の斜視図。
【図3】本願発明の第2番目の実施の形態に於ける可撓
管継手に閉塞具を挿入した状態を示す断面図。
【図4】閉塞具を分岐継手に使用した場合の一例を示す
説明図。
【図5】従来の可撓管継手に蛇腹管が挿入された状態を
示す断面図。
【符号の説明】
(1) ・・・継手主体 (15)・・・管受け面 (18)・・・ガス通路 (2) ・・・締付筒 (5) ・・・閉塞具 (51)・・・軸部 (52)・・・閉塞端面 (54)・・・環状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式 会社藤井合金製作所内 (56)参考文献 特開 平7−280160(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 55/00 F16L 55/11 - 55/115 F16L 33/00 F16L 33/28 B65D 59/00 - 59/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓管の端部が当接する環状の管受け面
    の外周から筒部を突出させた継手主体と、前記継手主体
    の前記筒部に螺入される締付筒と、前記締付筒の締め付
    けによって前記管受け面に対向接近する環状の係合端部
    を有するリテーナとを具備する形式の可撓管継手に、前
    記締付筒側から取り外し可能に装着させる可撓管継手用
    閉塞具であって、 前記締付筒内に挿入される軸部と、前記軸部の一端に設
    けられ且前記継手主体の前記管受け面に当接して前記管
    受け面によって囲まれる流体通路の入口又は出口を閉塞
    する蓋部とからなり、 前記蓋部の外径は前記リテーナの前記係合端部の内径よ
    りも大径に設定するとともに、 前記蓋部の周辺部分は、前記リテーナの前記係合端部と
    前記管受け面とによって挟持されることを特徴とする可
    撓管継手用閉塞具。
  2. 【請求項2】 請求項1の可撓管継手用閉塞具におい
    て、前記蓋部の前記周辺部分の幅を、前記締付筒を締め
    付ける前における前記リテーナの前記係合端部から前記
    管受け面までの距離に略一致させた可撓管継手用閉塞
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の可撓管継手用閉
    塞具において、前記蓋部の前記周辺部分が前記係合端部
    と前記管受け面とに挟持された状態にあるとき、前記軸
    部の他端外周は、前記締付筒の内周に設けられている防
    水用の環状パッキンに接触するように前記軸部の長さ及
    び外径が設定されていることを特徴とする可撓管継手用
    閉塞具。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の可撓
    管継手用閉塞具において、前記軸部の外径は、前記リテ
    ーナの最小径よりも小さく設定された可撓管継手用閉塞
    具。
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