JP2009216185A - 管接続構造及びコネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタは、ロックピース20の受入側接続口24とホース接続ピース30の差込側接続口33とを相互に接続することにより構成される。受入側接続口24と差込側接続口33が相互に嵌合可能に形成される。受入側接続口24と差込側接続口33に、相互に抜け止め状態に係合可能に形成された係合孔29と係止爪35とからなる係合手段が設けられる。係合手段が、ロックピース20の受入側接続口24に対してホース接続ピース30の差込側接続口33を周方向に異なる複数の位置において係合可能に構成される。
【選択図】図1
Description
本発明が解決しようとする課題は、2つの管部材を接着剤を要することなく容易に接続することのできる管接続構造及びコネクタを提供することにある。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載された管接続構造は、2つの管部材の接続口を相互に接続する管接続構造であって、各管部材の接続口が相互に嵌合可能に形成され、前記各管部材の接続口に、相互に抜け止め状態に係合可能に形成された係合凸部と係合凹部とからなる係合手段が設けられている。この構成によると、2つの管部材の接続口を相互に嵌合することにより、係合手段の係合凸部と係合凹部とが係合する。これによって、両管部材が相互に抜け止め状態に接続される。したがって、2つの管部材を接着剤を要することなく容易に接続することができる。
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、2ピースタイプのコネクタに適用した管接続構造を例示する。なお、図1コネクタを示す側断面図、図2は図1のII−II線矢視断面図である。
図1に示すように、コネクタ10は、ロックピース20とホース接続ピース30とを備えている。ロックピース20はパイプ40を接続可能となっており、また、ホース接続ピース30はホース50を接続可能となっている。以下、順に説明する。なお、パイプ40は、例えば金属製で、ほぼ丸パイプ状に形成されたパイプ本体40aを主体として形成されている。パイプ本体40aの先端面から所定間隔を隔てた位置の外周面上には、周方向に連続する円環状のバルジ部からなるフランジ41が形成されている。また、ホース50は、例えば樹脂製で、ゴム状の弾性を有している。なお、説明の都合上、ロックピース20側を前側とし、ホース接続ピース30側を後側として以下の説明を行う。
図3及び図4に示すように、ロックピース20は、ピース本体21とパイプリテーナ23とを備えている。ピース本体21は、例えば樹脂製で、中空円筒状に形成されている。ピース本体21の前側には、パイプ接続口22が形成されている。パイプ接続口22は、前記パイプ40(パイプ本体40a及びフランジ41を含む)を受入可能に形成されている(図1参照)。パイプ接続口22には、径方向に貫通する一対の窓孔22aが左右対称状に形成されている(図5参照)。
図6に示すように、ホース接続ピース30は、例えば樹脂製で、90°のエルボ管状に形成されたピース本体31を主体として構成したものである。ピース本体31の一端側にはホース接続口32が形成されている。ホース接続口32の先端部(下端部)の外周面には、周方向に連続する円環状の突条部32aが突出形成されている。また、ピース本体31の他端側には差込側接続口33が形成されている。差込側接続口33は、先端側を拡径する段付円筒状に形成されている。差込側接続口33の小径筒部33aは、前記パイプ40のパイプ本体40aの先端部を受入可能に形成されている(図1参照)。また、差込側接続口33の大径筒部33b内には、Oリング(オーリング)38が装入されている。Oリング38は、小径筒部33aと大径筒部33bとの間の段付部33cに当接又は近接されている。また、大径筒部33bの前半部は、外径を小さくする円筒状の嵌合筒部34となっている。嵌合筒部34は、前記受入側接続口24の嵌合凹部28内に嵌合可能に形成されている(図1参照)。
一方、コネクタ10のホース接続ピース30のホース接続口32を、ホース50内にそのホース50の弾性変形を利用して圧入することにより、コネクタ10にホース50が接続される。
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるロックピース20の別例を示すものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。また、以降の実施例についても、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図8はロックピースを示す側面図、図9は同じく側断面図である。
図8及び図9に示すように、本実施例のロックピース(符号、120を付す)のパイプリテーナ(符号、123を付す)は、パイプ接続口22に対する仮止め位置から本止め位置への移動によってパイプ40(図1参照)を抜け止めする構成となっている。なお、パイプリテーナ123を含むパイプ接続口22に係る構成は、例えば特開2004−3588号公報に記載されたコネクタ(とくに第3実施形態のコネクタ)のリテーナを含むコネクタ本体の構成と同様の構成であるから、ここでの詳しい説明は省略する。
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるロックピース20の別例を示すものである。なお、図10はロックピースを示す側面図、図11は同じく側断面図である。
図10及び図11に示すように、本実施例のロックピース(符号、220を付す)は、パイプ接続口22に、前記実施例1におけるパイプリテーナ23と同一構成のパイプリテーナ23(同一符号を付す)を備えているとともに、そのパイプリテーナ23の後側においてパイプ40が正規位置に挿入されているか否かを検知するチェッカー260を径方向すなわち仮止め位置から本止め位置に移動可能に備えたものである。なお、パイプリテーナ23及びチェッカー260を含むパイプ接続口22に係る構成は、例えば特願2008−31668号(本件出願時、未公開)に記載されたコネクタのパイプリテーナ及びチェッカーを含むコネクタ本体の構成と同様の構成であるから、ここでの詳しい説明は省略する。
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるホース接続ピース30の別例を示すものである。なお、図12はホース接続ピースを一部破断して示す側面図である。
図12に示すように、本実施例のホース接続ピース(符号、130を付す)は、45°のエルボ管状に形成されたピース本体(符号、131を付す)を主体として構成したものである。なお、ホース接続ピース130は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例5を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるホース接続ピース30の別例を示すものである。なお、図13はホース接続ピースを一部破断して示す側面図である。
図13に示すように、本実施例のホース接続ピース(符号、230を付す)は、ストレート管状に形成されたピース本体(符号、231を付す)を主体として構成したものである。なお、ホース接続ピース230は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例6を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるホース接続ピース30の別例を示すものである。なお、図14はホース接続ピースを一部破断して示す側面図である。
図14に示すように、本実施例のホース接続ピース(符号、330を付す)は、前記実施例1のホース接続ピース30のホース接続口32を、ピース本体31の外周面に周方向に連続する円環状の複数(図14では3本を示す)の突条部(符号、332aを付す)を有するホース接続口332に変更したものである。ホース接続口332は、ホース50にそのホース50の弾性を利用した圧入により接続することができる。なお、ホース接続ピース330は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例7を説明する。本実施例は、前記実施例4におけるホース接続ピース130の別例を示すものである。なお、図15はホース接続ピースを一部破断して示す側面図である。
図15に示すように、本実施例のホース接続ピース(符号、430を付す)は、前記実施例4(図12参照)のホース接続ピース130のホース接続口32を、前記実施例6(図14参照)のホース接続ピース330のホース接続口332に変更したものである。なお、ホース接続ピース430は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例8を説明する。本実施例は、前記実施例5におけるホース接続ピース230の別例を示すものである。なお、図16はホース接続ピースを一部破断して示す側面図である。
図16に示すように、本実施例のホース接続ピース(符号、530を付す)は、前記実施例5(図13参照)のホース接続ピース230のホース接続口32を、前記実施例6(図14参照)のホース接続ピース330のホース接続口332に変更したものである。なお、ホース接続ピース530は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例9を説明する。本実施例は、中継ピースとしてのストレートピースを例示するものである。なお、図17はストレートピースを一部破断して示す側面図である。
図17に示すように、ストレートピース60は、例えば樹脂製で、ストレート管状に形成されたピース本体61の一端部(図17において右端部)には、前記実施例1(図6参照)のホース接続ピース30の差込側接続口33と同一構成の差込側接続口33(同一符号を付す)が設けられている。また、ピース本体61の他端部(図17において左端部)には、前記実施例1のロックピース20の受入側接続口24と同一構成の受入側接続口24(同一符号を付す)が設けられている。また、受入側接続口24の内筒部27の先端部には、前記パイプ40の先端部と同様の形状をなす円筒状の張出筒部27aが段付円筒状に延出されている。受入側接続口24の外筒部25は、差込側接続口33の大径筒部33bと連続状をなしている。また、受入側接続口24の内筒部27は、差込側接続口33の小径筒部33aを兼用している。なお、ストレートピース60は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例10を説明する。本実施例は、前記実施例9におけるストレートピース60の別例を示すものである。なお、図19はストレートピースを一部破断して示す側面図である。
図19に示すように、本実施例のストレートピース(符号、160を付す)は、前記実施例9のストレートピース60のピース本体61に比べて、長尺をなすピース本体(符号、161を付す)を主体として構成したものである。このため、受入側接続口24の内筒部27と差込側接続口33の小径筒部33aとはピース本体161を介して連続状をなしている。なお、ストレートピース160は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例11を説明する。本実施例は、中継ピースの別例としてのエルボピースを例示するものである。なお、図20はエルボピースを一部破断して示す側面図である。
図20に示すように、本実施例のエルボピース70は、前記実施例10のストレートピース160のピース本体161に代えて、90°のエルボ管状に形成されたピース本体71を主体として構成したものである。なお、エルボピース70は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例12を説明する。本実施例は、前記実施例11におけるエルボピース70の別例を示すものである。なお、図21はエルボピースを一部破断して示す側面図である。
図21に示すように、本実施例のエルボピース(符号、170を付す)は、45°のエルボ管状に形成されたピース本体171を主体として構成したものである。なお、エルボピース170は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例13を説明する。本実施例は、中継ピースの別例としての分岐ピースを例示するものである。なお、図22は分岐ピースを一部破断して示す側面図である。
図22に示すように、分岐ピース80は、例えば樹脂製で、T字管状に形成されたピース本体81の1つの接続口には、前記実施例1(図6参照)のホース接続ピース30の差込側接続口33と同一構成の差込側接続口33(同一符号を付す)が設けられている。また、ピース本体81の残りの2つの接続口には、前記実施例9のエルボピース70の受入側接続口24と同一構成の受入側接続口24(同一符号を付す)が設けられている。なお、分岐ピース80は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例14を説明する。本実施例は、前記実施例13における分岐ピース80の別例を示すものである。なお、図23は分岐ピースを一部破断して示す側面図である。
図23に示すように、本実施例の分岐ピース(符号、180を付す)は、前記実施例13の分岐ピース80のピース本体81に代えて、Y字管状に形成されたピース本体181を主体として構成したものである。なお、分岐ピース180は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例15を説明する。本実施例は、前記実施例13における分岐ピース80の別例を示すものである。なお、図24は分岐ピースを一部破断して示す側面図である。
図24に示すように、本実施例の分岐ピース(符号、280を付す)は、前記実施例13の分岐ピース80のピース本体81に代えて、十字管状に形成されたピース本体281を主体として構成したものである。ピース本体281の1つの接続口には、前記実施例1(図6参照)のホース接続ピース30の差込側接続口33と同一構成の差込側接続口33(同一符号を付す)が設けられている。また、ピース本体81の残りの3つの接続口には、前記実施例9のエルボピース70の受入側接続口24と同一構成の受入側接続口24(同一符号を付す)が設けられている。なお、分岐ピース280は、本明細書でいう「管部材」に相当する。
本発明の実施例16を説明する。本実施例は、分岐ピース(中継ピース)の不用の接続口を閉鎖するキャップピースを例示するものである。なお、図25はキャップピースを一部破断して示す側面図、図26はキャップピースと分岐ピースを接続した状態を示す側断面図である。
図25に示すように、キャップピース90は、例えば樹脂製で、有底円筒状に形成されたピース本体91の開口端部に、前記実施例1(図6参照)のホース接続ピース30の差込側接続口33と同一構成の差込側接続口33(同一符号を付す)が設けられている。
[変更例1]
変更例1は、図27に示すように、ロックピース120(図8参照)とホース接続ピース30(図6参照)との2ピースを組合せることにより構成した90°のエルボ型のコネクタ10Aである。
[変更例2]
変更例2は、図28に示すように、ロックピース120(図8参照)とホース接続ピース130(図12参照)との2ピースを組合せることにより構成した45°のエルボ型のコネクタ10Bである。
[変更例3]
変更例3は、図29に示すように、ロックピース120(図8参照)とホース接続ピース230(図13参照)との2ピースを組合せることにより構成したストレート型のコネクタ10Cである。
変更例4は、図30に示すように、ロックピース120(図8参照)とエルボピース70(図20参照)とホース接続ピース230(図13参照)との3ピースを組合せることにより構成した90°のエルボ型のコネクタ10Dである。
[変更例5]
変更例5は、図31に示すように、ロックピース120(図8参照)とエルボピース170(図21参照)とホース接続ピース230(図13参照)との3ピースを組合せることにより構成した45°のエルボ型のコネクタ10Eである。
変更例6は、図32に示すように、ロックピース20(図3参照)と2つのエルボピース70(図20参照)とホース接続ピース530(図16参照)との4ピースを組合せることにより構成した180°のエルボ型のコネクタ10Fである。
[変更例7]
変更例7は、図33に示すように、ロックピース20(図3参照)とエルボピース70(図20参照)とエルボピース170(図21参照)とホース接続ピース530(図16参照)との4ピースを組合せることにより構成した135°のエルボ型のコネクタ10Gである。
[変更例8]
変更例8は、図34に示すように、ロックピース220(図10参照)とストレートピース60(図17参照)とストレートピース160(図19参照)とホース接続ピース230(図13参照)との4ピースを組合せることにより構成したストレート型のコネクタ10Hである。
[変更例9]
変更例9は、図35に示すように、ロックピース120(図8参照)と分岐ピース80(図22参照)と2つのホース接続ピース230(図13参照)との4ピースを組合せることにより構成したT字型のコネクタ10Iである。
[変更例10]
変更例10は、図36に示すように、ロックピース220(図10参照)と分岐ピース180(図23参照)と2つのホース接続ピース230(図13参照)との4ピースを組合せることにより構成したY字型のコネクタ10Jである。
変更例11は、図37に示すように、ロックピース220(図10参照)と分岐ピース280(図24参照)とホース接続ピース230(図13参照)とホース接続ピース530(図16参照)とキャップピース90(図25参照)との5ピースを組合せることにより構成したT字型のコネクタ10Kである。
[変更例12]
変更例12は、図38に示すように、ロックピース220(図10参照)と分岐ピース280(図24参照)とホース接続ピース230(図13参照)と2つのホース接続ピース530(図16参照)との5ピースを組合せることにより構成した十字型のコネクタ10Lである。
[変更例13]
変更例13は、図39に示すように、ロックピース20(図3参照)とホース接続ピース230(図13参照)とホース接続ピース530(図16参照)とストレートピース160(図19参照)と3つの分岐ピース280(図24参照)と5つのキャップピース90(図25参照)との12ピースを組合せることにより構成した多連型のコネクタ10Mである。
20,120,220 ロックピース(管部材)
23,123 パイプリテーナ
24 受入側接続口
29 係合孔(係合凹部)
30,130,230,330,430,530 ホース接続ピース(管部材)
33 差込側接続口
35 係止爪(係合凸部)
40 パイプ
50 ホース
60,160 ストレートピース(管部材、中継ピース)
70,170 エルボピース(管部材、中継ピース)
80,180,280 分岐ピース(管部材、中継ピース)
90 キャップピース(管部材)
Claims (8)
- 2つの管部材の接続口を相互に接続する管接続構造であって、
各管部材の接続口が相互に嵌合可能に形成され、
前記各管部材の接続口に、相互に抜け止め状態に係合可能に形成された係合凸部と係合凹部とからなる係合手段が設けられている
ことを特徴とする管接続構造。 - 請求項1に記載の管接続構造であって、
前記係合手段が、一方の管部材の接続口に対して他方の管部材の接続口を周方向に異なる複数の位置において係合可能に構成されていることを特徴とする管接続構造。 - 請求項1又は2に記載の管接続構造であって、
一方の管部材に接続される他方の管部材が、機能の異なる複数種の中から選択される管部材であることを特徴とする管接続構造。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の管接続構造を介して相互に接続される複数の管部材により構成されていることを特徴とするコネクタ。
- 請求項4に記載のコネクタであって、
少なくとも1つの管部材として、パイプを受入可能でかつ該パイプを抜け止めするパイプリテーナを有するロックピースを備えていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項4又は5に記載のコネクタであって、
少なくとも1つの管部材として、ホースを圧入によって接続するホース接続ピースを備えていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項4〜6のいずれか1つに記載のコネクタであって、
少なくとも1つの管部材として、2つの管部材の間に介在される中継ピースを備えていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項4〜7のいずれか1つに記載のコネクタであって、
少なくとも1つの管部材として、他の管部材の不用の接続口を閉鎖するキャップピースを備えていることを特徴とするコネクタ。
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