JPH0771673A - クイックコネクタ - Google Patents

クイックコネクタ

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JPH0771673A
JPH0771673A JP5221146A JP22114693A JPH0771673A JP H0771673 A JPH0771673 A JP H0771673A JP 5221146 A JP5221146 A JP 5221146A JP 22114693 A JP22114693 A JP 22114693A JP H0771673 A JPH0771673 A JP H0771673A
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Tsutomu Kodama
勉 小玉
Akira Takayanagi
晃 高柳
Toshihiro Kumagai
俊博 熊谷
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】雌部材と雄部材とを分離させる際、断面C形状
でテーパ状の係止部材の大径側の一端と雌部材との係止
を解除し、かつ、この係止部材を軸方向に引き抜くよう
にすることにより、係止部材の係止を解除する際の操作
性及び分離作業性の向上を図ることのできるクイックコ
ネクタを提供する。 【構成】雌部材1の収納室11内に収納された断面C字
形状の係止部材3は、軸方向一端より他端側にテーパ状
となり、径の大きい一端側に設けられた第2係止部と雌
部材1の第1係止部15とが係合することにより、収納
室11に係合されている。係止部材3の径小端部32a
は、雄部材2のリング状突部20と係合している。雌部
材1と雄部材2とを分離するには、係止部材3の被押圧
部36を押圧して、径の大きい一端側をその径を小さく
することにより、第1係止部15と第2係止部35との
係合を解いた状態で、係止部材3を軸方向に引き抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリン、オイル、水及
びエアなどの流体を移送するホースやパイプ等を連結す
るための配管用の雄部材と雌部材を有するクイックコネ
クタに関し、特に係止部材の構造が簡単なクイックコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクイックコネクタとして、図9及
び図10に示すように、受孔101と壁部に開口された
保持口102、105(それぞれ2個一対)とをもつ受
筒部103を軸方向一端に有する雌部材100と、遠心
方向に突出しかつテーパ面201を備えたリング状突部
202と嵌合筒部203とを有する雄部材200と、両
端部301が対向するように中央部302で曲げられた
U字形状の係止部材300とからなるものが知られてい
る(特開昭58−225290号公報)。
【0003】上記したクイックコネクタを使用するに際
しては、係止部材300の両端部301を保持口10
2、105に挿入し、係止部材300を雌部材100に
保持した状態で、雄部材200の嵌合筒部203を受孔
101に挿入する。雄部材200は、リング状突部20
2のテーパ面201で係止部材300の両端部301を
弾性変形により押し広げつつ進入する。そして、雄部材
200のリング状突部202が係止部材300を越える
と、弾性回復した係止部材300の両端部301と係止
突部202とが係止する。このようにして雌部材100
と雄部材200とが連結される。
【0004】また、他の従来のクイックコネクタとし
て、Cリング形状の係止部材を雌部材内に収納すること
により、係止部材と他の部材との干渉、衝突により係止
部材が外れることを防止したものが知られている(特開
平4−064689号公報)。このクイックコネクタ
は、図11に示すように、軸方向の一端に受入開口40
1が形成された受筒部402を備えた筒状をなす雌部材
400と、遠心方向に突出したリング状突部501と嵌
合筒部502とをもつ筒状をなす雄部材500と、雌部
材400の受筒部402内に保持されたCリング形状の
係止部材600とで構成されている。
【0005】上記係止部材600は弾性薄板バネ部材よ
りなり、縮径させつつ雌部材400の受入開口401か
ら挿入して受筒部402内に収納されている。係止部材
600は、雌部材400の奥方に向かうに連れて小径と
なり受筒部402内で拡径可能なCリング状のテーパ壁
601を有している。そして、雌部材400の受筒部4
02内に係止部材600を収納した状態で、雄部材50
0の嵌合筒部502を受入開口401に挿入すれば、雄
部材500のリング状突部501が係止部材600のテ
ーパ壁601を弾性変形により拡径し、さらに係止部材
600を乗り越える。これにより、弾性復元した係止部
材600のテーパ壁601の小径側の一端602が雄部
材500のリング状突部501と係止するとともに、大
径側の他端603が雌部材400の受入開口401の内
側端面に当接して、雌部材400と雄部材500とが連
結される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9及び図
10に示す上記従来のクイックコネクタにおいて、雌部
材100と雄部材200とを分離する場合には、係止部
材300の両端部301をやや広げつつ中央部302を
引張り操作することにより、係止部材300を保持口1
02、105から取り外す。その後、雌部材100と雄
部材200とを互いに遠ざける方向に引張って、両者を
分離させる。このように、両部材100、200を分離
させるには、係止部材300を両端部301を広げつつ
引き抜かなければならないため、その作業が面倒である
とともに、係止部材300を軸直角方向に引き抜くこと
から作業スペースを要するという問題がある。
【0007】また、図11に示す上記従来のクイックコ
ネクタにおいて、雌部材100と雄部材200とを分離
する場合には、リリース具(図15に一点鎖線で示す)
700を受入開口401から受筒部402内に差し込ん
で係止部材600のテーパ壁601を拡径させ、テーパ
壁601の小径側の一端602と雄部材500のリング
状突部501との係止を解除する。この状態で雌部材1
00と雄部材200とを互いに遠ざける方向に引張っ
て、両者を分離させる。このように、係止部材600の
小径側の一端602を雄部材500のリング状突部50
1との係止が解除するまで拡径させる場合、該小径側の
一端602の変形抵抗は、同一の縮・拡径量で大径側を
縮径させた場合の大径側の一端601の変形抵抗よりも
大きくなる。このため、係止部材600の小径側の一端
602と雄部材200のリング状突部501との係止を
解除する際の操作性が悪いという問題がある。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、雌部材と雄部材とを分離させる際、断面C形状で
テーパ状の係止部材の大径側の一端と雌部材との係止を
解除し、かつ、この係止部材を軸方向に引き抜くように
することにより、係止部材の係止を解除する際の操作性
及び分離作業性の向上を図ることのできるクイックコネ
クタを提供することを解決すべき技術課題とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のクイックコネクタは、軸方向一端に収納室と該収納
室に設けられた第1係止部とをもつ筒状の雌部材と、該
雌部材の該収納室に収納され断面C字形状で軸方向一端
より他端側にテーパ状となり、径の大きい一端側に該第
1係止部と係合する第2係止部をもつ係止部材と、先端
から所定の距離位置に遠心方向に突出したリング状突部
をもち、該雌部材に収納係合された該係止部材に挿入さ
れ、該リング状突部が該係止部材の他端側の径小端部と
係合する雄部材とからなるクイックコネクタであり、該
係止部材は、径の大きい一端側をその径を小さくするこ
とにより該第1係止部と該第2係止部との係合を解く被
押圧部をもつことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明のクイックコネクタの作用をその使用方
法とともに説明する。先ず、雌部材の収納室内に係止部
材を縮径させながら小径端部側から挿入するとともに、
雌部材の第1係止部と係止部材の第2係止部とを係合さ
せることにより、雌部材の収納室内に係止部材を収納係
合させる。この状態で、雄部材を雌部材の収納室に保持
された係止部材に挿入して、雄部材のリング状突部を係
止部材のテーパ状内面に押し当て、係止部材の小径端部
側を拡径させつつ径外方向に反るように弾性変形させ
る。そして、雄部材をさらに挿入して、雄部材のリング
状突部が係止部材を越えて係止部材よりも内方に位置す
ると、径外方向に弾性変形した係止部材は自身の弾性力
で復元する。これにより、雄部材のリング状突部と係止
部材の径小端部とが係合され、雌部材に雄部材が連結さ
れる。
【0011】そして、雌部材と雄部材とを分離する場合
には、手指やリリース具により係止部材の被押圧部を押
圧して、係止部材の径の大きい一端側をその径を小さく
することのより、係止部材の径の大きい一端側に設けら
れた第2係止部と雌部材の第1係止部との係合を解除す
る。この状態で、係止部材のみを雌部材の収納室から軸
方向に引き抜いた後、雄部材を雌部材から軸方向に引く
抜くか、あるいは係止部材と雄部材とを同時に雌部材か
ら引き抜くことにより、雌部材と雄部材とを極めて簡単
に分離させることができる。
【0012】このように、係止部材を軸方向に引き抜く
ことにより雌部材と雄部材とを分離することができるの
で、係止部材を軸直角方向に引き抜く場合と比較して、
作業スペースが小さくなる。また、係止部材の径の大き
い一端側を縮径させて雌部材の第1係止部と係止部材の
第2係止部との係合を解除しているので、係止部材の径
小端部側を拡径させて雄部材のリング状突部と係止部材
の径小端部との係合を解除する場合と比較して、同一の
縮・拡径量を得るための係止部材の変形抵抗が小さくな
る。このため、係止部材の係合を解除する際の操作性が
向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しつつ説明する。 (実施例1)図1〜図6に示す本実施例1のクイックコ
ネクタは、筒状をなす雌部材1と、筒状をなす雄部材2
と、雌部材2内に配置された係止部材3とから構成され
ている。なお、雌部材1、雄部材2及び係止部材3は合
成樹脂から形成されている。
【0014】雌部材1は、図1〜図3に示すように、軸
方向一端に、一方側の軸端が受入開口10とされるとと
もその内周側に収納室11を形成する大径状の受筒部1
2と、受筒部12の他方側の軸端に一体的に形成された
軸部13とを有し、かつ、軸方向他端に、該軸部13と
一体的に形成されたホース挿入部14を有している。受
入開口10の内端面には、係止部材3を挿入する際に係
止部材3の第2係止部(後述する)35を案内する案内
テーパ面10aが形成されている。
【0015】受筒部12の内周側に形成された収納室1
1は、雌部材1と雄部材2とを連結した状態で雄部材2
との間に係止部材3を収納し、かつ、雌部材1と雄部材
2とを分離する際に該係止部材3が所定量縮径し得るよ
うに大径状とされている。また受筒部12には、図3か
ら理解されるように、両側面より中央部を残して開口さ
れた2個1対の開口窓11a、11aが形成されてお
り、各開口窓11a、11aの受入開口10側に開口窓
11aと隣接して一対の第1係止部15、15が設けら
れている。
【0016】受筒部12の収納室11の内方側の端部
は、段部12aとされている。また軸部13の内周面に
は、リング溝13a、シール面13b、第1段部13
c、リング状の嵌合面13d、及び第2段面13eが形
成されている。そして、段部12a及びリング溝13a
にはブッシュ16が保持され、シール面13bにはシー
ルリング17及びカラー18が保持されている。
【0017】雄部材2は、図1に示すように、軸方向一
端から所定の距離位置に遠心方向に突出したリング状突
部20と、リング状突部20よりも先方の嵌合筒部21
とを有している。雄部材2の嵌合筒部21の外周径は雌
部材1の嵌合面13dの内周径に相応している。なお雄
部材2のうち、嵌合筒部21の反対側の端部にはホース
が接続される。
【0018】係止部材3は弾性変形可能な樹脂から断面
C字形状に一体的に形成されており、図4〜図6に示す
ように、Cリング状の大径端部31と、互いに対称的に
対面配置され軸方向一端より他端側に向けて徐々に径が
小さくなる一対の弧状テーパ壁部32、32と、各弧状
テーパ壁部32、32を連結する連結部33と、各弧状
テーパ壁部32、32の先端側に設けられた一対の先端
壁部34、34と、互いに対称的に対面配置され各弧状
テーパ壁部32、32の大径端側の外周面から遠心方向
に一体的に突出する一対の第2係止部35、35と、互
いに対称的に対面配置されCリング状大径端部31の端
面の各第2係止部35、35が形成された位置から軸方
向に突出する一対の被押圧部36、36とを有してい
る。
【0019】Cリング状大径端部31は、雌部材の収納
室11の内径と略同一の外径を有している。各弧状テー
パ壁部32、32は、その大径側がCリング状大径端部
31と一体的に形成され、Cリング状大径端部31から
雌部材1の内方に向かうに連れてCリング状大径端部3
1と同軸的に小径となっている。各弧状テーパ壁部3
2、32の小径側の径小端部32a、32aは、雄部材
2のリング状突部20の外径よりも小さく、かつ雄部材
2の嵌合筒部21の外径と略等しいか、若干小さい内径
を有している。そして、雄部材2が雌部材1に連結され
た状態では、一対の弧状テーパ壁部32、32の径小端
部32aが、雄部材2のリング状突部20と係合すると
ともに、雄部材2の外周面に当接している。
【0020】連結部33は、Cリング状大径端部31か
ら弧状テーパ壁部32の径小端部32aまで延在して一
対の弧状テーパ壁部32、32を連結している。この連
結部33は、Cリング状大径端部31の外径と略同径の
収納室11の内周面に当接する弧状頂面壁部33aと、
弧状頂面壁部33aの周方向の両端部から折り曲げられ
て互いに略平行に延び一対の弧状テーパ壁部32、32
のそれぞれの周方向の一方側の端縁部に結合された略三
角板状の一対の接続壁部33bとからなっている。ま
た、弧状頂面壁部33aの一端側(弧状テーパ壁部の径
小端部32a側)には、切欠部33cが形成されてい
る。そして、係止部材3が雌部材1の収納室11内に収
納された状態では、弧状頂面壁部33aは雌部材1の収
納室11の内周面に当接している。
【0021】係止部材3の一対の先端壁部34、34
は、Cリング状大径端部31の周方向の両端部から弧状
テーパ壁部32の径小端部32aまで延在して、一対の
弧状テーパ壁部32、32のそれぞれの周方向の他方側
の端縁部に結合されている。また、この先端壁部34は
略三角形状を有し、互いに対称的に上記接続壁部33b
と平行に延びている。そして、一対の先端壁部34、3
4は、係止部材3が雌部材1の収納室11内に収納され
た状態で、収納室11の内周面に当接する一対の端縁当
接部34a、34aを有している。
【0022】係止部材3の一対の第2係止部35、35
は、係止部材3が雌部材1の収納室11内に収納係合さ
れた状態で、雌部材1の一対の開口窓11a内に突出す
るとともに、雌部材1の第1係止部15、15に係合さ
れる。係止部材3の一対の被押圧部36、36は、軸方
向に延在する接続部36a、36aと、遠心方向に突出
するフランジ部36b、36bとからなる。接続部36
aの外周面は上記Cリング状大径端部31の外周面とほ
ぼ面一となっており、フランジ部36bの外周面は雌部
材1の第1係止部15の外周面とほぼ面一となってい
る。
【0023】なお、係止部材3は、一対の先端壁部3
4、34が互いに近づく方向に弾性変形により縮径され
ながら雌部材1の受入開口10から収納室11内に挿入
されることにより、係止部材3自身の弾性力で元の径に
ほぼ復元し、雌部材1の第1係止部15、15と係止部
材3の第2係止部35、35とが係合して、Cリング状
大径端部31、弧状頂面壁部33a及び一対の端縁当接
部34a、34aの外周面を収納室11の内周面に押圧
した状態で保持されている。なお、係止部材3を受入開
口10から挿入する際、雌部材の案内テーパ面10aに
係止部材3の第2係止部35を案内させながら係止部材
3を縮径させることができる。
【0024】以下、本実施例のクイックコネクタの作用
をその使用方法とともに説明する。上述の如く係止部材
3を保持した雌部材1に対して、先ず、雄部材2の嵌合
筒部21を受入開口10から雌部材1の収納室11内に
挿入し、雄部材2のリング状突部20を係止部材3の一
対の弧状テーパ壁部32、32の内面に押し当て、一対
の弧状テーパ壁部32、32の径小端部が径外方向に反
るように弾性変形する。このとき、係止部材3のCリン
グ状大径端部31、連結部33の弧状頂面壁部33a及
び一対の先端壁部34、34の端縁当接部34a、34
aが、雌部材1のリング状凹部11aの内周面に当接し
ており、係止部材3は雌部材1のリング状凹部11a内
に同心状に確実に保持されている。また、係止部材3
は、被押圧部36のフランジ部36bが雌部材1の開口
端面に当接することにより、雌部材1の内方への動きが
規制されている。このため、係止部材3の一対の弧状テ
ーパ壁部32、32が雄部材2のリング状突部20によ
り弾性変形される際、係止部材3が径方向や軸方向にず
れることがないので、雌部材1に対する雄部材2の挿入
作業性は極めて良好なものとなる。
【0025】そして、雄部材2をさらに挿入すれば、雄
部材2のリング状突部20は係止部材3を越え、係止部
材3よりも奥方に挿入され、径外方向に弾性変形した一
対の弧状テーパ壁部32、32は自身の弾性力で復元す
る。これにより、雄部材2のリング状突部20と係止部
材3の一対の弧状テーパ壁部32、32の径小端部32
aが係合される以て雌部材1に雄部材2は連結される。
【0026】このように雌部材1と雄部材2とが連結さ
れた状態では、両者を連結する係止部材3がほぼ雌部材
1の収納室11内に収納されるとともに、雌部材1から
軸方向に突出した被押圧部36の外周面は受筒部12の
外周面とほぼ面一となっているため、係止部材3が他の
部材と衝突、干渉するおそれが少ない。また、係止部材
3の弧状テーパ壁部32の径小端部32a側において
は、該弧状テーパ壁部32の径小端部32aが、それぞ
れ雌部材1の収納室11の内周面で規制された連結部3
3の接続壁部33b及び先端壁部34により軸直角方向
に挟持されている。このため、雌部材1及び雄部材2間
に両者が相互に離れる方向の大きな軸方向力が作用して
も、係止部材3は、弧状テーパ壁部32の小径側の端部
において、雄部材2のリング状突部20から軸方向に作
用する力を十分に受け止めることができ、座屈したりす
るようなことはない。さらに、係止部材3のCリング状
大径端部31、連結部33の弧状頂面壁部33a及び一
対の先端壁部34、34の端縁当接部34a、34a
が、雌部材1の収納室11の内周面に当接しており、し
かも各弧状テーパ壁部32が上記したように連結部33
の接続壁部33b及び先端壁部34により軸直角方向に
規制されているので、係止部材3が雌部材1のリング状
凹部11a内で軸直角方向に遊動したりがたついたりす
ることがない。
【0027】したがって、本実施例のクイックコネクタ
は、係止部材3を介して、雌部材1及び雄部材2を強固
に連結保持することが可能となる。そして、雌部材1と
雄部材2とを分離する場合には、手指等により係止部材
3の被押圧部36の一対のフランジ部36b、36bを
互いに近づく方向に押圧して、係止部材3の径の大きい
一端側をその径を小さくすることのより、係止部材3の
Cリング状大径端部31側の外周面に設けられた第2係
止部35、35と雌部材1の第1係止部15、15との
係合を解除する。この状態で、係止部材3のみを雌部材
1の収納室11から軸方向に引き抜いた後、雄部材2を
雌部材1から軸方向に引く抜くか、あるいは係止部材3
と雄部材2とを同時に雌部材1から軸方向に引き抜くこ
とにより、雌部材1と雄部材2とを極めて簡単に分離さ
せることができる。
【0028】このように、係止部材3を軸方向に引き抜
くことにより雌部材1と雄部材2とを分離することがで
きるので、係止部材3を軸直角方向に引き抜く場合と比
較して、作業スペースが小さくなり、分離作業性が向上
する。また、係止部材3の径の大きい一端側を縮径させ
て雌部材1の第1係止部15と係止部材3の第2係止部
35との係合を解除しているので、係止部材3の径小端
部32側を拡径させて雄部材2のリング状突部20と係
止部材3の径小端部32aとの係合を解除する場合と比
較して、同一の縮・拡径量を得るための係止部材3の変
形抵抗が小さくなる。このため、係止部材3の係合を解
除する際の操作性が向上する。
【0029】なお、雄部材2と雌部材1とを連結したク
イックコネクタでは、図3に示すように、シールリング
17によって雄部材2と雌部材1との境界域のシールが
維持され、筒状の雄部材2及び筒状の雌部材1を介して
流体が移送される。 (その他の実施例)本実施例に係るクイックコネクタ
は、係止部材の形状を変更したもので他の構成は上記実
施例1と同じである。
【0030】この係止部材3は、図7に示すように、上
記実施例1の係止部材3において、フランジ部36bを
無くし、かつ、各接続部36aの端面に被押圧部として
の一対の被押圧穴36c、36cを穿設したもので、そ
の他の構成は上記実施例1の係止部材3と同様の構成を
有する。本実施例のクイックコネクタにおいては、雌部
材1と雄部材2とを分離させる際に、ピンセット形状の
治具(図示せず)を用いて、治具の各先端部を係止部材
3の一対の被押圧穴36cに挿入して一対の被押圧穴3
6c、36cを互いに近づく方向に押圧して、係止部材
3の径の大きい一端側をその径を小さくすることのよ
り、係止部材3の第2係止部35、35と雌部材1の第
1係止部15、15との係合を解除する。その他の作
用、効果は上記実施例1と同様である。
【0031】また、図8に示すように、上記実施例1の
係止部材3において、接続部36a及びフランジ部36
bを無くし、かつ、Cリング状大径端部の端面に被押圧
部としての一対の被押圧穴36cを穿設することもでき
る。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のクイック
コネクタは、係止部材を軸方向に引き抜くことにより雌
部材と雄部材とを分離することができるので、係止部材
を軸直角方向に引き抜く場合と比較して、作業スペース
が小さくなり、分離作業性が向上する。また、係止部材
の径の大きい一端側を縮径させて雌部材の第1係止部と
係止部材の第2係止部との係合を解除しているので、係
止部材の変形抵抗が小さく、係止部材の係合を解除する
際の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1のクイックコネクタの全体構成を示
す一部断面側面図である。
【図2】本実施例1に係り、雌部材の一部断面側面図で
ある。
【図3】本実施例1に係り、雌部材の正面図である。
【図4】本実施例1に係り、係止部材の斜視図である。
【図5】本実施例1に係り、係止部材の正面図である。
【図6】上記係止部材の図5のA−A線断面図である。
【図7】他の実施例に係る係止部材の斜視図である。
【図8】さらに他の実施例に係る係止部材の斜視図であ
る。
【図9】従来のクイックコネクタの分解斜視図である。
【図10】上記従来のクイックコネクタの断面図であ
る。
【図11】他の従来のクイックコネクタの一部断面側面
図である。
【符号の説明】 1は雌部材、11は収納室、15は第1係止部、2は雄
部材、20はリング状突部、3は係止部材、32は弧状
テーパ壁部、32aは径小端部、36は被押圧部、36
cは被押圧穴である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向一端に収納室と該収納室に設けられ
    た第1係止部とをもつ筒状の雌部材と、 該雌部材の該収納室に収納され断面C字形状で軸方向一
    端より他端側にテーパ状となり、径の大きい一端側に該
    第1係止部と係合する第2係止部をもつ係止部材と、 先端から所定の距離位置に遠心方向に突出したリング状
    突部をもち、該雌部材に収納係合された該係止部材に挿
    入され、該リング状突部が該係止部材の他端側の径小端
    部と係合する雄部材とからなるクイックコネクタであ
    り、 該係止部材は、径の大きい一端側をその径を小さくする
    ことにより該第1係止部と該第2係止部との係合を解く
    被押圧部をもつことを特徴とするクイックコネクタ。
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