JP7288659B2 - フレキシブル管用継手及びその継手用の係止具 - Google Patents

フレキシブル管用継手及びその継手用の係止具 Download PDF

Info

Publication number
JP7288659B2
JP7288659B2 JP2019058292A JP2019058292A JP7288659B2 JP 7288659 B2 JP7288659 B2 JP 7288659B2 JP 2019058292 A JP2019058292 A JP 2019058292A JP 2019058292 A JP2019058292 A JP 2019058292A JP 7288659 B2 JP7288659 B2 JP 7288659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
connection hole
locking
flexible pipe
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019058292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020070921A (ja
Inventor
真理夫 岩片
貴幸 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Koyo Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Sangyo Co Ltd filed Critical Koyo Sangyo Co Ltd
Priority to CN201910836003.1A priority Critical patent/CN111102410B/zh
Publication of JP2020070921A publication Critical patent/JP2020070921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7288659B2 publication Critical patent/JP7288659B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints With Sleeves (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)

Description

この発明は、継手本体に取付けられる支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が挿入されるフレキシブル管用継手及びその継手用の係止具に関する。
従来のフレキシブル管用継手として、下記特許文献1に開示のものは、接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され、接続孔が開口する継手本体の端部に螺合により取り付けられてフレキシブル管を支持する支持部材とを有している。この継手に、支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管を接続孔内に挿入することにより、ワンタッチで継手とフレキシブル管を接続できるようになっている。
このようなフレキシブル管用継手には、フレキシブル管の抜け出しを防止するための係止具が継手本体内に装着されている。この係止具は、金属部材と合成樹脂体とを一体的に成形した複合部材として環状に形成され、継手本体の接続孔内に支持部材の奥側に配置されている。係止具は、継手の長手方向に形成された切り込みのある環状の基部と、この基部の奥側の端部から径方向の内側に継手の長手方向と直交方向に突出する係止片とを備えている。
支持部材の貫通孔からフレキシブル管を挿入すると、フレキシブル管の山部が係止片に当たり係止具を拡径させながらくぐり抜けて、フレキシブル管はその山部と山部の間で係止片に係止される。これにより、フレキシブル管は継手に抜け止め状態で接続される。フレキシブル管に抜け出し方向の力が作用したとき、係止片はフレキシブル管の山部から継手の長手方向入口側への力を受けつつ、その抜け出しを防止している。
特開2002-250488号公報
上記従来技術では、係止具は、金属部材と合成樹脂体とを一体的に成形した複合部材であって、構造が複雑である。また、係止具の係止片は継手の長手方向と直交方向に突出している。そのため、フレキシブル管が係止具をくぐり抜ける際、係止具の外径を拡径させることになるので、継手本体の接続孔内に係止具の拡径を許容するために環状凹部等による空間を形成する必要がある。したがって、継手本体を大型化させていた。さらに、抜け出し方向の力に耐え得るように係止具を肉厚に形成する必要があるため、係止具だけでなくこれを装着する継手本体の更なる大型化を招くとともに、フレキシブル管を係止具の奥側に通過させるために大きな力が必要となっていた。
上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたこの発明の係止具はフレキシブル管用継手に装着される。上記フレキシブル管用継手は、接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有する。この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入される。
上記係止具は、金属製の材料で形成され、環状の基部と、この基部の周方向に沿って配置された複数の係止片とを備える。上記複数の係止片は、上記継手本体の接続孔内で上記支持部材より奥側に配置され、上記基部から上記継手本体の奥に向かうにしたがって径方向、内方向に進むように傾斜している。
上記継手にフレキシブル管が挿入されたとき、上記係止片が弾性変形することによりフレキシブル管が奥側へ通過することを許容し、上記係止片の先端がフレキシブル管の外周面に当たることによりフレキシブル管を係止することを特徴とする。
上記構成によれば、フレキシブル管用継手用の係止具の構造が簡素化される。また、係止具の係止片は弾性を有して傾斜しているため、フレキシブル管を係止具の奥側に容易に通過させることができ、フレキシブル管を継手に挿入させることが容易となっている。その際、係止具の外径は拡径しないので、接続孔内に係止具の拡径部分を収容する空間を形成する必要が無く、継手本体を大型化させない。係止片の先端がフレキシブル管の外周面に当たるため、フレキシブル管に抜け出し方向の力が作用したとき、係止片にはその面に沿う方向に力が働き、係止片は高い強度でフレキシブル管を係止してその抜け出しを防止できる。
好ましくは、上記環状の基部は、内周部に上記支持部材の先端面に対向又は当接する座部と、外周部に外周板部とを有し、上記座部の内周側から上記複数の係止片が延びており、上記外周板部は、上記座部の外周側で上記座部の径方向と交差する方向に折り曲げられて形成されている。
上記構成によれば、係止具の基部の外周部に、内周部の座部の径方向と交差方向に折り曲げられた外周板部を形成することにより、係止具の形状を径方向に小型化することができる、ひいては継手を小形化することができる。
好ましくは、上記基部の外周板部は、上記支持部材の先端部外周を覆うように上記基部の軸線方向に折り曲げられており、上記外周板部と上記先端部外周との間には径方向の遊びがある。
上記構成によれば、係止具の外周板部と支持部材の先端部外周との間に径方向の遊びがあることで、フレキシブル管の挿入時に、その先端が傾斜した係止片に当たったとき、係止具の軸線はフレキシブル管の軸線と一致させられる。これにより、フレキシブル管の挿入荷重を下げ、フレキシブル管を挿入させやすくすることができる。また、支持部材が継手本体に対して軸線回りに回転しても、係止具の共回りを防止できる。ひいては、係止具に係止されたフレキシブル管が共回りしてフレキシブル管にねじれが発生することを防止できる。
好ましくは、上記基部には、上記座部から上記外周板部にかけて延びるスリットが周方向に沿った複数の位置に形成されている。
フレキシブル管を係止具の奥側に挿入しようとするとき、係止片が径方向の外側へ弾性変形するのに伴い、座部は径方向の内側に倒れ込もうとする。スリットがなければ、座部の倒れ込みは外周板部によって阻まれ、係止片に反発力が働くものの、上記構成によれば、スリットの形成により係止片の反発力は弱められ、挿入抵抗を小さくしてフレキシブル管を継手に挿入することができる。
好ましくは、上記座部には、隣接する上記係止片の基端部の間に緩和孔が形成されている。
上記構成によれば、緩和孔の形成により、実質的に係止片の径方向長さを長くしたことになり、フレキシブル管を係止具の奥側に挿入するとき、係止片に働く反発力を弱めることができ、挿入抵抗を小さくしてフレキシブル管を継手に挿入することができる。
この発明の他の態様は、接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、上記係止具が上記接続孔内に装着され、上記継手本体の接続孔における上記係止具の基部より奥側には、奥側に向かって縮径するテーパ形状の係止受部が形成され、この係止受部に上記係止具の基部の外周部が当接可能である。
上記構成によれば、フレキシブル管を係止具より奥側に挿入するとき、係止具の基部の外周部がテーパ形状の係止受部に当接することにより、例えば基部の内周部の座部を平面に当接させた場合に比べ、係止片は径方向外側に変形し易くなり、挿入抵抗を小さくしてフレキシブル管を継手に挿入することができる。
この発明の他の態様は、接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、上記係止具が上記接続孔内に装着され、上記支持部材の先端面の内周側には、継手本体の奥側に向かって延びる環状突出部が設けられ、この環状突出部の径方向の外側の部分は、継手本体の奥側に向かって縮径するテーパ面となっており、このテーパ面と上記先端面に、上記係止具の係止片と座部がそれぞれ当接可能である。
上記構成によれば、フレキシブル管に抜け出し方向の力が作用するとき、フレキシブル管を係止する係止具では、係止片と座部が支持部材のテーパ面と先端面にそれぞれ当接する。これにより、係止片は径方向内側に変形し難くなり、フレキシブル管を継手からより抜けにくくすることができる。
この発明の他の態様は、接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、上記係止具が上記接続孔内に装着され、フレキシブル管が上記支持部材の貫通孔から上記接続孔内に挿入され上記係止具に係止されたとき、フレキシブル管の山部を、上記係止具の係止片より奥側の上記接続孔の内周面と上記係止片より手前側の上記支持部材の貫通孔の内周面とに当接させることにより、フレキシブル管を支持する。
上記構成によれば、継手に接続されたフレキシブル管は、係止具の係止片を挟んだ、継手本体の接続孔内周面と支持部材の貫通孔の内周面の2点で支持されるため、フレキシブル管に掛かる曲げ荷重に対する堅牢性は高められ、係止性能を高めることができる。
この発明の他の態様は、接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、上記係止具が上記接続孔内に装着され、上記支持部材は上記継手本体の接続孔に螺合により取り付けられ、上記継手本体の接続孔内には、上記係止具より奥側にフレキシブル管の先端が当接する壁部が形成されており、フレキシブル管が上記支持部材の貫通孔から上記接続孔内に挿入され、上記壁部に当接し、上記係止具に係止された状態で、上記支持部材を上記接続孔の奥側に向かってねじ込むことにより、上記係止具よりも奥側のフレキシブル管が上記係止片と上記壁部とにより押し潰されて、フレキシブル管が上記継手本体と気密状態で接続される。
上記構成によれば、支持部材の螺合操作により係止具がフレキシブル管を押し潰す際、フレキシブル管を係止する係止具はその係止片の先端をフレキシブル管の外周面に当てているため、フレキシブル管からの反力は係止片の面に沿う方向に働くことになり、係止片は高い強度でフレキシブル管を押し潰すことができる。また、係止具の基部の外周板部が、支持部材の先端部外周を覆うように折り曲げられている場合には、外周板部と支持部材の先端部外周との間に径方向の遊びがあることで、支持部材を螺合操作しても、係止具の共回りを防止できる。ひいては、係止具に係止されたフレキシブル管が共回りしてフレキシブル管にねじれが発生することを防止できる。
この発明によれば、フレキシブル管用継手用の係止具の構造が簡素化され、その製造を容易にし、製造コストを下げることができる。
この発明の第1実施形態に係る、フレキシブル管用継手及び同継手に装着された係止具の断面図である。 同係止具を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は図2(B)のC-C線に沿う断面図、(D)は底面図である。 フレキシブル管の同フレキシブル管用継手への接続工程を示す断面図であって、(A)は、同フレキシブル管が同係止具を通過する状態を示し、(B)は、図3(A)の円部Bの拡大図である。 同接続工程を示す断面図であって、同フレキシブル管が同係止具に係止され、同継手への接続が完了した状態を示す。 (A)同フレキシブル管用継手に接続された同フレキシブル管に抜け出し方向の力が作用した状態を示す断面図である。(B)図5(A)の円部Bの拡大図である。 この発明の第2実施形態に係る、フレキシブル管用継手及び同継手に装着された係止具の断面図である。 (A)同フレキシブル管用継手のナット及び同係止具の断面図である。(B)図7(A)の円部Bの拡大図である。 同係止具を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は図8(B)のC-C線に沿う断面図である。 同フレキシブル管の同フレキシブル管用継手への接続工程を示す断面図であって、(A)は、同継手のナットの締め込み初期位置で同フレキシブル管が同係止具に係止された状態を示し、(B)は、同フレキシブル管と同継手の継手本体が気密状態となるまでナットが締め込まれて、接続が完了した状態を示す。 この発明の第3実施形態に係る、フレキシブル管用継手及び同継手に装着された係止具の断面図である。 この発明に係る係止具の第1変形例を示す図であって、(A)は底面図、(B)は図11(A)のB-B線に沿う断面図である。 この発明に係る係止具の第2変形例を示す図であって、(A)は底面図、(B)は図12(A)のB-B線に沿う断面図である。 この発明に係る係止具の第3変形例を示す図であって、(A)は底面図、(B)は側面図である。 この発明に係る係止具の第4変形例を示す平面図である。 この発明に係る係止具の第5変形例を示す平面図である。 この発明に係る係止具の第6変形例を示す図であって、(A)は平面図、(B)は図16(A)のB-B線に沿う断面図である。 この発明に係る係止具の第7変形例がフレキシブル管用継手に装着された状態を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、この発明の第1実施形態を図1~図5を参照しながら説明する。
図1に示すフレキシブル管用継手2は、フレキシブル管1を挿入するだけで管と継手が接続されるワンタッチ式継手と呼ばれるものであり、継手本体10と、この継手本体10に螺合により取り付けられフレキシブル管1を支持するナット20(支持部材)とを主な構成要素としている。フレキシブル管1は、薄肉の金属性の蛇腹管1aと、この蛇腹管1aの外周を覆う樹脂製の被覆管1bとによって構成されている。蛇腹管1aには、山部1mと谷部1vが形成されている。このフレキシブル管1は、蛇腹管1aの先端の数山分につき被覆管1bが取り除かれた状態で継手2に接続される。
継手2において、継手本体10は、真鍮などの金属によって筒状に形成されており、一端側(図1において左側)の外周にはテーパ雄ネジ11が形成され、他の管や器具などに取り付けられるようになっている。継手本体10には、その一端から他端に向かって中間部まで延びるガス孔12と、中間部から他端まで延びる接続孔13が形成され、ガス孔12より接続孔13が大径となっている。
継手本体10の接続孔13には、他端側の開口から奥側に向かって順に、雌ネジ部13aと、係止具受容部13bと、係止突部13cと、シール材収容部13dと、蛇腹管収容部13eとが設けられている。図3(B)に示すように、係止突部13cは接続孔13の内周面から径方向内側に突出しており、開口側には、奥側に向かって縮径するテーパ面13f(係止受部)が形成されている。
図1に示すように、蛇腹管収容部13eは、シール材収容部13dより小径かつ蛇腹管1aの外径と同等に形成されて、蛇腹管1aの先端の山部1mを内周面に当接させて収容できるように構成されている。蛇腹管収容部13eの奥壁13g(壁部)に上記ガス孔12が開口している。シール材収容部13dには、環状の耐火膨張パッキン3と、ゴム製の環状のパッキン4(シール部材)とが圧入状態で収容されている。パッキン4の内径は蛇腹管1aの外径より小径に形成されている。パッキン4の外周には、環状の凹溝4aが形成されている。
ナット20は、真鍮などの金属によって筒状に形成されており、軸線方向の中間部の外周面には、継手本体10の雌ネジ部13aに螺合可能な雄ネジ部21が形成されている。ナット20の一端側(図1において左側)の先端部22は、雄ネジ部21よりも小径になっている。ナット20の他端側には、雄ネジ部21よりも大径の頭部23が形成されている。本実施形態では、頭部は断面円形状に形成されているが、断面六角形状に形成してもよい。ナット20の雄ネジ部21と頭部23との間の外周面には、水密Oリング5が装着される。
ナット20には、その軸線方向にフレキシブル管1を挿通させるための貫通孔24が形成されている。貫通孔24には、他端側にT型水密パッキン6が装着される凹溝24aが形成されている。貫通孔24の一端側は、蛇腹管支持部24bとなっており、蛇腹管1aの外径と同等に形成されて、内周面に蛇腹管1aの山部1mが当接するようになっている。
図3(B)、図5(B)に示すように、ナット20の先端部22には、平坦な先端面22aが形成され、その径方向の内側には、環状突出部22bが設けられている。環状突出部22bの径方向外側の部分は先端に向かって縮径するテーパ面22cとなっている。
図1に示すようにナット20を継手本体10にねじ込んだ状態では、図3(B)、図5(B)に示すように、係止具受容部13bの内周面と、係止突部13cと、ナット20の先端部22の外周面と、先端面22aと、環状突出部22bとにより囲まれる空間Sが形成されている。この空間Sには、環状の係止具30の外周側の一部が配置されている。
図2に示すように、係止具30は、金属製の薄い板材をプレス加工することによって形成されており、円環状の基部31と、この基部31と一体に形成された複数の係止片32とを有している。基部31は、その内周部に座部33を有するとともに外周部に外周板部34を有している。座部33は平坦面を有し、外周板部34は座部33の外周側で座部33の平坦面と直交する方向(基部31の軸線方向)に折り曲げられている。この実施形態では、外周板部34は、係止具30が継手2に装着された状態における、継手2の長手方向の他端側(図1において右側)に折り曲げられている。外周板部34の内径は、ナット20の先端部22の外径よりわずかに大径である。
複数の係止片32は、座部33の内周側から延びており、幅の狭いスリット35を間にして座部33の周方向に沿って配置されている。係止片32は、図1に示すように係止具30が継手2に装着された状態において、座部33から継手2の奥に向かうにしたがって径方向、内方向に進むように傾斜している。各係止片32は同一形状をなし、各係止片32の傾斜角は同一角度に設定されているが、各係止片32の形状及び傾斜角度を異ならせてもよい。複数の係止片32の先端の内接円の直径は、蛇腹管1aの山部1mの外径よりも小さくなるように形成されている。
次に、上記構成の継手本体10、ナット20及び係止具30により、継手2を構成する場合について説明する。
先ず、継手本体10内のシール材収容部13dにゴム製の環状のパッキン4及び耐火膨張パッキン3をはめこんでおき、係止具30を継手本体10内に入れ、係止具30の外周板部34を係止具受容部13bに配置する。この状態でナット20を継手本体10にねじ込むと、図1に示す状態となり、係止具30の基部31は空間S(図3(B))に収容される。基部31の空間S内への収容状態で、係止具30はその軸線方向を接続孔13の軸線方向と一致させており、係止具30の外周板部34は径方向の遊びを有した状態でナット20の先端部22の外周を覆っている。係止具30は空間S内を接続孔13の長手方向にわずかに移動可能であり、座部33はナット20の先端面22aに対向又は当接する。
次に、継手2にフレキシブル管1を接続する工程について説明する。
図1に示すように、蛇腹管1aの谷部1vで切断され、先端の数山分の被覆管1bが取り除かれた状態のフレキシブル管1を、ナット20の頭部23側から貫通孔24内に挿入する。すると、蛇腹管1aの先端の山部1mが係止具30の係止片32の面に当たり、係止具30を接続孔13の奥側に移動させる。すると図3に示すように、係止具30の座部33と外周板部34のなす角部36(基部の外周部)が、係止突部13cのテーパ面13fに当接する。
尚、蛇腹管1aの先端の山部1mが傾斜した係止片32に当たったとき、係止具30の外周板部34とナット20の先端部22の外周との間に径方向の遊びがあることで、係止具30の軸線は蛇腹管1aの軸線と一致させられる。これにより、フレキシブル管1の挿入荷重が下がり、フレキシブル管1を挿入させやすくなっている。
この状態でさらにフレキシブル管1を挿入すると、蛇腹管1aの山部1mにより係止片32は押し拡げられる。すなわち、係止片32が弾性変形して、蛇腹管1aの山部1mは、係止片32の内周を通過する。このとき、係止片32は、弾性を有して傾斜しているため、押し拡げられやすく、蛇腹管1aの山部1mは係止具30を容易に通過でき、フレキシブル管1は継手2に挿入させやすくなっている。また、係止具30の角部36がテーパ面13fに当接することにより、例えば角部36より内側の座部33を平面等に当接させた場合に比べ、係止片32は径方向外側に変形し易くなり、挿入抵抗を小さくしてフレキシブル管を挿入することができる。
図4に示すように蛇腹管1aの先端が、蛇腹管収容部13eの奥壁13gに当接するまでフレキシブル管1を挿入することにより、フレキシブル管1の継手2への接続は完了する。このとき、係止片32の先端が蛇腹管1aの傾斜する外周面に当たることにより、係止具30はフレキシブル管1を係止して抜け止め状態となっている。また、環状のパッキン4は蛇腹管1aによって押し潰され、蛇腹管1aの外周面と接続孔13の内周面との間を封止している。尚、パッキン4の凹溝4aは、押し潰しの際の逃げとして機能しており、フレキシブル管1がパッキン4を通過する際の挿入抵抗の調整に用いることもできる。さらに、継手本体10の蛇腹管収容部13eの内周面と、ナット20の蛇腹管支持部24bの内周面とが、蛇腹管1aの山部1mに当接することにより、フレキシブル管1は継手2に支持されている。すなわち、係止具30とパッキン4を挟んだ2点でフレキシブル管1が支持されることにより、フレキシブル管1に掛かる曲げ荷重に対する堅牢性が高められた状態となり、係止性能及び封止性能が維持されることになる。
次に、フレキシブル管1に継手2からの抜け出し方向の力が作用した場合について説明する。
図5(A)に示すように、フレキシブル管1に抜け出し方向の力が作用すると、蛇腹管1aの外周面を係止する係止具30はナット20側にわずかに移動させられる。すると図5(B)に示すように、係止具30の係止片32の基端部と座部33が、それぞれ、ナット20における環状突出部22bのテーパ面22cと先端面22aに当接する。これにより、係止片32は径方向の内側に変形し難くなり、フレキシブル管1は継手2からより抜けにくくなっている。
係止具30がフレキシブル管1を係止した状態では、係止片32の先端が蛇腹管1aの傾斜する外周面に当たるため、フレキシブル管1に抜け出し方向の力が作用したとき、係止片32にはその面に沿う方向に力が働くことになり、係止片32は高い強度でフレキシブル管1を係止してその抜け出しを防止することができる。
この実施形態では、蛇腹管1aが継手2への挿入時に係止具30を通過する際、係止具30の外径は拡径しないので、継手本体10の接続孔13に係止具30の拡径部分を収容する環状凹部等の空間を形成する必要がない。そのため、継手本体10の大型化を招くことがない。また、係止具30は、金属の板材で形成されることにより、軸方向に小型化され、且つその基部31が折り曲げられその外周部が外周板部34となっているため、径方向に小型化されている。ひいては、継手2が小型化されている。したがって、この実施形態によれば、フレキシブル管用継手2用の係止具30の構造を簡素にして、その製造を容易にし、製造コストを下げることができる。ひいては、フレキシブル管用継手2の構造を簡素にして、その製造を容易にし、製造コストを下げることができる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[第2実施形態]
以下、この発明の第2実施形態を図6~図9を参照しながら説明する。
図6に示すフレキシブル管用継手2Aは、フレキシブル管1を挿入して、継手本体10Aにナット20Aをねじ込むことにより、フレキシブル管1と継手本体10Aが気密に接続されるツータッチ式継手と呼ばれるものである。
継手本体10Aの接続孔13には、他端側(図6において右側)の開口から奥側に向かって順に、雌ネジ部13aと、蛇腹管収容部13eとが設けられている。蛇腹管収容部13eの奥壁13g(壁部)に形成された段差部13hには、気密パッキン7が奥壁13gと面一になるように装着されている。この気密パッキン7は、蛇腹管1aの先端が当接する壁部を構成している。
図6、図7に示すように、ナット20Aの先端部22の外周面には、嵌合凹部22dが環状に形成されている。先端部22の外径より内径がわずかに大径の係止具30Aの外周板部34には、径方向、内方向に突出した嵌合凸部34aが環状に設けられている。この嵌合凸部34aとナット20Aの嵌合凹部22dとが互いに嵌り合うことにより、係止具30Aがナット20Aの先端部22に径方向の遊びを有して連結されている。このとき、係止具30Aの座部33は、ナット20Aの先端面22aに当接する。
次に、上記構成の継手本体10A、ナット20A及び係止具30Aにより、継手2Aを構成する場合について説明する。先ず、継手本体10Aでは段差部13hに気密パッキン7を装着しておくとともに、ナット20Aでは係止具30Aを先端部22に連結しておく。この状態でナット20Aを所定の初期位置まで継手本体10Aにねじ込むことにより、図6に示すように、継手2Aが構成される。
次に、継手2Aにフレキシブル管1を接続する工程について説明する。
第1段階として、図6に示す継手2Aにフレキシブル管1を挿入し、係止具30Aを通過させ、図9(A)に示すように蛇腹管1aの先端を、蛇腹管収容部13eの気密パッキン7に当接させる。このとき、係止片32の先端が蛇腹管1aの傾斜する外周面に当たることにより、係止具30Aはフレキシブル管1を係止して抜け止め状態となっている。
第2段階として、初期位置にあるナット20Aを継手本体10Aにねじ込む。図9(B)に示すように、係止片32が蛇腹管1aの山部1mを押し、蛇腹管1aの先端部を係止片32の先端と気密パッキン7との間ではさみ込んで押し潰す。これにより、蛇腹管1aと継手本体10Aとが気密状態となり、フレキシブル管1の継手2Aへの接続は完了する。
このとき、係止具30Aはナット20Aに径方向の遊びを有して連結されているため、係止具30Aはナット20Aに対して回転自在となっている。そのため、ナット20Aに連結された係止具30Aが蛇腹管1aを押し潰す際に、係止具30Aはナット20Aと共回りしない。そのため、係止具30Aに係止された蛇腹管1aがナット20Aと共回りすることはなく、蛇腹管1aにねじれが発生することを防止できる。
また、係止具30Aが蛇腹管1aを押し潰す際、係止片32の先端が蛇腹管1aの傾斜する外周面に当たるため、蛇腹管1aからの反力は係止片32の面に沿う方向に働くことになり、係止片32は高い強度で蛇腹管1aを押し潰すことができる。
[第3実施形態]
以下、この発明の第3実施形態を図10を参照しながら説明する。
第1、第2実施形態では、支持部材(ナット20,20A)を継手本体10,10Aに取り付けるために螺合を用いているが、本実施形態では、螺合に代えストップリングを用いている。
図10に示すフレキシブル管用継手2Bは、上述したワンタッチ式継手であって、継手本体10Bには、支持部材として固定筒20Bが取り付けられている。継手本体10Bの接続孔13の内周面には、雌ネジ部が形成されておらず、他端側(図10において右側)の開口からわずかに奥側の箇所にストップリング溝13iが全周にわたって形成されている。
固定筒20Bの軸線方向の中間部の外径は、継手本体10Bの接続孔13の開口側の内径と同じかわずかに小さく形成されている。この固定筒20Bの中間部の外周面には、雄ネジ部が形成されておらず、ストップリング溝25が全周にわたって形成され、固定筒20Bが継手本体10Bに取り付けられた状態のとき、継手本体10Bのストップリング溝13iと対向している。
固定筒20Bのストップリング溝25と継手本体10Bのストップリング溝13iとの間には、ストップリング8が取り付けられており、固定筒20Bの軸方向への移動が阻止されている。ストップリング8は、C字形状をなしており、弾性を有して拡縮径可能に形成されており、自然状態より縮径状態で取り付けられている。
次に、上記構成の継手本体10B及び固定筒20B、並びに係止具30により、継手2Bを構成する場合について説明する。
先ず、継手本体10B内に環状のパッキン4、耐火膨張パッキン3、及び係止具30を収容した後、固定筒20Bのストップリング溝25内にストップリング8を縮径させて押し込んだ状態で固定筒20Bの先端部22を継手本体10Bの接続孔13の開口から挿入する。
固定筒20Bのストップリング溝25と継手本体10Bのストップリング溝13iとが対向したとき、ストップリング8はわずかに拡径してストップリング溝13iに嵌るとともに、ストップリング溝13i,25の間に位置することになる。これにより、固定筒20Bは、継手本体10Bの軸方向への移動を阻止されて継手本体10Bに固定される。ひいては、固定筒20Bを継手本体10Bから取り外すことができなくなる。
[変形例]
次に、この発明に係る係止具30,30Aの変形例について説明する。なお、以下の変形例については、上記係止具30,30Aと異なる構成だけを説明することとする。
図11は、係止具30(図2)の変形例であって、第1変形例としての係止具30Bを示す。この係止具30Bにおいては、基部31は径方向に延びる座部33のみで構成されている。
図12は、係止具30の変形例であって、第2変形例としての係止具30Cを示す。この係止具30Cにおいては、その外周板部34が、係止具30の外周板部とは異なり、逆方向、すなわち係止片32の延び方向と同方向であって、装着時における継手本体10の一端側(奥側)に折り曲げられている。
図13は、係止具30の変形例であって、第3変形例としての係止具30Dを示す。この係止具30Dにおいては、座部33の外周部から外周板部34の先端まで延びるスリット37が形成されている。装着状態の係止具30Dの奥側にフレキシブル管1を挿入しようとすると、係止片32が径方向の外側へ弾性変形するのに伴い、座部33は径方向の内側に倒れ込もうとする。スリット37がなければ、座部33の倒れ込みは外周板部34によって阻まれ、係止片32に反発力が働く。しかし、係止具30Dでは、スリット37の形成により、係止片32の反発力は弱められ、挿入抵抗を小さくしてフレキシブル管1を係止具30Dの奥側に挿入することができる。
図14は、係止具30の変形例であって、第4変形例としての係止具30Eを示す。この係止具30Eでは、基部31の座部33において、隣接する係止片32の基端部の間に緩和孔38が形成され、周方向に沿って複数配置されている。係止具30Eでは、緩和孔38の形成により、実質的に係止片32の径方向長さを長くしたことになり、フレキシブル管1を挿入するときに係止片32に働く反発力を弱めることができ、挿入抵抗を小さくしてフレキシブル管1を挿入することができる。
図15は、係止具30の変形例であって、第5変形例としての係止具30Fを示す。この係止具30Fにおいては、上記第3、第4変形例のスリット37及び緩和孔38の双方が形成されている。
図16は、係止具30A(図8)の変形例であって、第6変形例としての係止具30Gを示す。この係止具30Gにおいては、上述した係止具30Aの外周板部34の嵌合凸部34aに代え、外周板部34の先端から径方向の内側に延びる嵌合片34bが形成されている。
図17は、係止具30(図2)の変形例であって第7変形例としての係止具30Hがフレキシブル管用継手2Cに装着された状態を示す。この係止具30Hは、上記第2変形例の係止具30C(図12)の座部33に、上記第4変形例の係止具30Eと同様に、隣接する係止片32の基端部の間に緩和孔38を形成し、周方向に沿って複数配置したものである。
図17に示すフレキシブル管用継手2Cは、上記第3実施形態の継手2B(図10)と同様に、継手本体10Cと支持部材である固定筒20Cとをストップリング8により取り付けたものである。上述の継手2Bの固定筒20B(図10)では、外周板部34を収容するために先端部22の外径を中間部より小径に形成したが、この継手2C(図17)では、係止具30Hの外周板部34が奥側に折り曲げられているので、固定筒20Cの先端部22の外径は中間部と同径に形成されている。
フレキシブル管用継手2Cにおいて、フレキシブル管1の接続時には、係止具30Hの外周板部34の先端が係止突部13cのテーパ面13fに当接する。
これら第1~第7変形例としての係止具を適用するために、継手本体10及びナット20の構造は適宜変更される。また、第1~第7変形例の特徴を適宜組み合わせてもよい。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
この発明は、継手本体に取り付けられる支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が挿入されるフレキシブル管用継手及びその継手用の係止具に適用することができる。
1 フレキシブル管
1m 山部
2,2A,2B,2C フレキシブル管用継手
4 パッキン(環状のシール部材)
7 気密パッキン(壁部)
10,10A,10B,10C 継手本体
13 接続孔
13f テーパ面(係止受部)
13e 蛇腹管収容部
13g 奥壁(壁部)
13h 段差部(壁部)
20,20A ナット(支持部材)
20B,20C 固定筒(支持部材)
22 先端部
22a 先端面
22b 環状突出部
22c テーパ面
24 貫通孔
24b 蛇腹管支持部
30,30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H 係止具
31 基部
32 係止片
33 座部(基部)
34 外周板部(基部)
36 角部
37 スリット
38 緩和孔

Claims (13)

  1. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手に、装着される係止具であって、
    金属製の材料で形成され、環状の基部と、この基部の周方向に沿って配置された複数の係止片とを備え、
    上記環状の基部は、その軸線方向と直交する板状の平坦面を含む座部を有し、この座部の内周側から上記複数の係止片が延びており、
    上記継手に装着された状態において、上記座部は、上記継手本体内で上記支持部材の軸線方向奥側端面に対向又は当接するとともに上記継手との間に動き得る隙間を有しており、上記複数の係止片は、上記継手本体の接続孔内で上記支持部材より奥側に配置され、上記座部から上記継手本体の奥に向かうにしたがって径方向、内方向に進むように傾斜しており、
    上記継手にフレキシブル管が挿入されたとき、上記係止片が弾性変形することによりフレキシブル管が奥側へ通過することを許容し、上記係止片の先端がフレキシブル管の外周面に当たることによりフレキシブル管を係止することを特徴とするフレキシブル管用継手用の係止具。
  2. 上記環状の基部は、内周部に上記座を有するとともに、外周部に外周板部を有し
    記外周板部は、上記座部の外周側で上記座部の径方向と交差する方向に折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル管用継手用の係止具。
  3. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手に、装着される係止具であって、
    金属製の材料で形成され、環状の基部と、この基部の周方向に沿って配置された複数の係止片とを備え、
    上記複数の係止片は、上記継手本体の接続孔内で上記支持部材より奥側に配置され、上記基部から上記継手本体の奥に向かうにしたがって径方向、内方向に進むように傾斜しており、
    上記継手にフレキシブル管が挿入されたとき、上記係止片が弾性変形することによりフレキシブル管が奥側へ通過することを許容し、上記係止片の先端がフレキシブル管の外周面に当たることによりフレキシブル管を係止し、
    上記環状の基部は、内周部に上記支持部材の奥側端面に対向又は当接する座部と、外周部に外周板部とを有し、
    上記座部の内周側から上記複数の係止片が延びており、
    上記外周板部は、上記座部の外周側で上記座部の径方向と交差する方向に折り曲げられて形成されており、
    上記基部の外周板部は、上記支持部材の先端部外周を覆うように上記基部の軸線方向に折り曲げられており、上記外周板部と上記先端部外周との間には径方向の遊びがあることを特徴とするフレキシブル管用継手用の係止具。
  4. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手に、装着される係止具であって、
    金属製の材料で形成され、環状の基部と、この基部の周方向に沿って配置された複数の係止片とを備え、
    上記複数の係止片は、上記継手本体の接続孔内で上記支持部材より奥側に配置され、上記基部から上記継手本体の奥に向かうにしたがって径方向、内方向に進むように傾斜しており、
    上記継手にフレキシブル管が挿入されたとき、上記係止片が弾性変形することによりフレキシブル管が奥側へ通過することを許容し、上記係止片の先端がフレキシブル管の外周面に当たることによりフレキシブル管を係止し、
    上記環状の基部は、内周部に上記支持部材の奥側端面に対向又は当接する座部と、外周部に外周板部とを有し、
    上記座部の内周側から上記複数の係止片が延びており、
    上記外周板部は、上記座部の外周側で上記座部の径方向と交差する方向に折り曲げられて形成されており、
    上記基部には、上記座部から上記外周板部にかけて延びるスリットが周方向に沿った複数の位置に形成されていることを特徴とするフレキシブル管用継手用の係止具。
  5. 上記基部には、上記座部から上記外周板部にかけて延びるスリットが周方向に沿った複数の位置に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフレキシブル管用継手用の係止具
  6. 上記座部には、隣接する上記係止片の基端部の間に緩和孔が形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のフレキシブル管用継手用の係止具。
  7. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の係止具が上記接続孔内に装着され、
    上記継手本体の接続孔における上記係止具の基部より奥側には、奥側に向かって縮径するテーパ形状の係止受部が形成され、この係止受部に上記係止具の基部の外周部が当接可能であることを特徴とするフレキシブル管用継手。
  8. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の係止具が上記接続孔内に装着され、
    上記支持部材の奥側端面の内周側には、上記継手本体の奥側に向かって延びる環状突出部が設けられ、この環状突出部の径方向の外側の部分は、上記継手本体の奥側に向かって縮径するテーパ面となっており、このテーパ面と上記奥側端面に、上記係止具の係止片と座部がそれぞれ当接可能であることを特徴とするフレキシブル管用継手。
  9. 請求項に記載のフレキシブル管用継手であって、
    上記支持部材の奥側端面の内周側には、上記継手本体の奥側に向かって延びる環状突出部が設けられ、この環状突出部の径方向の外側の部分は、上記継手本体の奥側に向かって縮径するテーパ面となっており、このテーパ面と上記奥側端面に、上記係止具の係止片と座部がそれぞれ当接可能であることを特徴とするフレキシブル管用継手。
  10. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、
    請求項1~のいずれか1項に記載の係止具が上記接続孔内に装着され、
    フレキシブル管が上記支持部材の貫通孔から上記接続孔内に挿入され上記係止具に係止されたとき、フレキシブル管の山部を、上記係止具の係止片より奥側の上記接続孔の内周面と上記係止片より手前側の上記支持部材の貫通孔の内周面とに当接させることにより、フレキシブル管を支持することを特徴とするフレキシブル管用継手。
  11. 請求項7~9の何れか1項に記載のフレキシブル管用継手であって、
    フレキシブル管が上記支持部材の貫通孔から上記接続孔内に挿入され上記係止具に係止されたとき、フレキシブル管の山部を、上記係止具の係止片より奥側の上記接続孔の内周面と上記係止片より手前側の上記支持部材の貫通孔の内周面とに当接させることにより、フレキシブル管を支持することを特徴とするフレキシブル管用継手。
  12. 接続孔が形成された継手本体と、貫通孔が形成され上記接続孔が開口する継手本体の端部に取り付けられる支持部材とを有し、この支持部材の貫通孔から蛇腹状をなすフレキシブル管が上記接続孔内に挿入されるフレキシブル管用継手であって、
    請求項1~のいずれか1項に記載の係止具が上記接続孔内に装着され、
    上記支持部材は上記継手本体の接続孔に螺合により取り付けられ、
    上記継手本体の接続孔内には、上記係止具より奥側にフレキシブル管の先端が当接する壁部が形成されており、
    フレキシブル管が上記支持部材の貫通孔から上記接続孔内に挿入され、上記壁部に当接し、上記係止具に係止された状態で、上記支持部材上記接続孔の奥側に向かってねじ込まれることにより、上記係止具よりも奥側のフレキシブル管が上記係止片と上記壁部とにより押し潰されて、フレキシブル管が上記継手本体と気密状態で接続されることを特徴とするフレキシブル管用継手。
  13. 請求項に記載のフレキシブル管用継手であって、
    上記支持部材は上記継手本体の接続孔に螺合により取り付けられ、
    上記継手本体の接続孔内には、上記係止具より奥側にフレキシブル管の先端が当接する壁部が形成されており、
    フレキシブル管が上記支持部材の貫通孔から上記接続孔内に挿入され、上記壁部に当接し、上記係止具に係止された状態で、上記支持部材上記接続孔の奥側に向かってねじ込まれることにより、上記係止具よりも奥側のフレキシブル管が上記係止片と上記壁部とにより押し潰されて、フレキシブル管が上記継手本体と気密状態で接続されることを特徴とするフレキシブル管用継手。
JP2019058292A 2018-10-26 2019-03-26 フレキシブル管用継手及びその継手用の係止具 Active JP7288659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201910836003.1A CN111102410B (zh) 2018-10-26 2019-09-05 挠性管用接头及该接头用的卡止件

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018202246 2018-10-26
JP2018202246 2018-10-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020070921A JP2020070921A (ja) 2020-05-07
JP7288659B2 true JP7288659B2 (ja) 2023-06-08

Family

ID=70547531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019058292A Active JP7288659B2 (ja) 2018-10-26 2019-03-26 フレキシブル管用継手及びその継手用の係止具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7288659B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114321531A (zh) * 2022-02-08 2022-04-12 西安保力强液压传动有限公司 一种软管防脱安装结构
CN116733409B (zh) * 2023-08-14 2023-10-10 山东宏丰智能装备有限公司 一种采油井口套管头

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000055260A (ja) 1998-08-11 2000-02-22 Osaka Gas Co Ltd コルゲート管用継手
JP2000110977A (ja) 1998-10-01 2000-04-18 Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd 可撓管継手
JP2000186792A (ja) 1998-12-22 2000-07-04 Shinwa Sangyo Co Ltd フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
JP2000310372A (ja) 1999-02-25 2000-11-07 Nippon Kokan Pipe Fittings Mfg Co Ltd 可撓管用継手
US20040070207A1 (en) 2002-10-09 2004-04-15 Olson Mark H. Nut type raintight threadless couplings & connectors for electrical conduits
JP2006177476A (ja) 2004-12-24 2006-07-06 Technoflex & Tola Inc 差込式管継手
WO2008097053A1 (en) 2007-02-07 2008-08-14 Kang-Hoon Park Pipe connector
JP2008304057A (ja) 2007-05-10 2008-12-18 Sankoo:Kk コルゲート管継手
CN101398114A (zh) 2007-09-28 2009-04-01 光阳产业股份有限公司 挠性管用接头
JP2018053959A (ja) 2016-09-27 2018-04-05 東尾メック株式会社 可撓パイプ用管継手構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6038018U (ja) * 1983-08-19 1985-03-16 日亜金属興業株式会社 電線管等の接手
DE69212793T2 (de) * 1991-12-26 1997-02-13 Legris Sa Verbindungsvorrichtung für Teile eines Fluid-Verteilungssystems, besagte Teile und System
JPH06281066A (ja) * 1993-03-31 1994-10-07 Shinwa Sangyo Kk 配管用の継手装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000055260A (ja) 1998-08-11 2000-02-22 Osaka Gas Co Ltd コルゲート管用継手
JP2000110977A (ja) 1998-10-01 2000-04-18 Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd 可撓管継手
JP2000186792A (ja) 1998-12-22 2000-07-04 Shinwa Sangyo Co Ltd フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手
JP2000310372A (ja) 1999-02-25 2000-11-07 Nippon Kokan Pipe Fittings Mfg Co Ltd 可撓管用継手
US20040070207A1 (en) 2002-10-09 2004-04-15 Olson Mark H. Nut type raintight threadless couplings & connectors for electrical conduits
JP2006177476A (ja) 2004-12-24 2006-07-06 Technoflex & Tola Inc 差込式管継手
WO2008097053A1 (en) 2007-02-07 2008-08-14 Kang-Hoon Park Pipe connector
JP2008304057A (ja) 2007-05-10 2008-12-18 Sankoo:Kk コルゲート管継手
CN101398114A (zh) 2007-09-28 2009-04-01 光阳产业股份有限公司 挠性管用接头
JP2018053959A (ja) 2016-09-27 2018-04-05 東尾メック株式会社 可撓パイプ用管継手構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020070921A (ja) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5080405A (en) Corrugated pipe coupling
JP7288659B2 (ja) フレキシブル管用継手及びその継手用の係止具
CN111102410B (zh) 挠性管用接头及该接头用的卡止件
JP4814059B2 (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP2009092165A (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
JP7288661B2 (ja) フレキシブル管用継手
JP6370721B2 (ja) 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置
TWI580844B (zh) And a connecting means for connecting the concrete members using the connecting means
TWI586874B (zh) And a connecting means for connecting the concrete members using the connecting means
JP4488635B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ
JP2002276868A (ja) 配管用継手
JP5197298B2 (ja) 連結具
JP3066494B2 (ja) 可撓管継手
JP3808010B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2010084928A (ja) 連結具
JP6294986B1 (ja) 直管パイプ用継手
JP4400949B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP4100810B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP4219025B2 (ja) フレキシブルチューブ用継手
JP2002168385A (ja) フレキシブル管用継手
JP3084558B1 (ja) 可撓管継手
JP2019211024A (ja) 配管材接続具及び配管材設置構造
JP2024003274A (ja) コンクリート部材の連結装置
KR200238939Y1 (ko) 배관용 조인트
JP2018111921A (ja) 連結具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7288659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150