JP2535425Y2 - 管継手 - Google Patents
管継手Info
- Publication number
- JP2535425Y2 JP2535425Y2 JP1990099438U JP9943890U JP2535425Y2 JP 2535425 Y2 JP2535425 Y2 JP 2535425Y2 JP 1990099438 U JP1990099438 U JP 1990099438U JP 9943890 U JP9943890 U JP 9943890U JP 2535425 Y2 JP2535425 Y2 JP 2535425Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- diameter
- ring
- cylindrical portion
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車、建設機械及び工作機械等の配管に
係り、特に、工具使用が困難な狭いスペースで配管を結
合、離脱しかつシール部の寿命を向上するに好適な管継
手及び該管継手を用いた配管に関する。
係り、特に、工具使用が困難な狭いスペースで配管を結
合、離脱しかつシール部の寿命を向上するに好適な管継
手及び該管継手を用いた配管に関する。
従来の管継手にあっては、結合部材を鋼球で形成した
ボールロック式管継手などがあり、第20図に示されるよ
うに、パイプ1と連結した雄体(ノーズ)2を雌体(ボ
ディ)3に嵌入し、それぞれの対向する凹部の間に挿着
された鋼球8によって結合されるとともにOリング5に
よってシールされる構造である。そして鋼球8はカラー
スプリング6を圧縮して挿着されたカラー4の下面に接
して係止され、カラー4は止めリング7によって雌体3
に係止される。しかしながら、カラー4は常にカラース
プリング6を圧縮させて雌体3の外周にそって移動し、
鋼球8の取外し、つまり管継手の不用意な離脱が可能で
あり、安全性に欠けるとともに、さらには振動や不用意
なカラー4への外力によって離脱し易い欠点がある。ま
た、通常のねじ込み接手と比較し価格が4〜10倍程高価
である。一例として、最高使用圧力×温度が15kgf/cm2
×100℃、使用流体R12の設計条件において、パイプ1の
外径が14.5mm、内径が10.5mmの場合は、雄体2及び雌体
3の外径は25mm、カラー4の外径は29mm、雄体2の長さ
は26mm、雌体の3の長さは31mm、結合後の管継手の長さ
は40mmである。
ボールロック式管継手などがあり、第20図に示されるよ
うに、パイプ1と連結した雄体(ノーズ)2を雌体(ボ
ディ)3に嵌入し、それぞれの対向する凹部の間に挿着
された鋼球8によって結合されるとともにOリング5に
よってシールされる構造である。そして鋼球8はカラー
スプリング6を圧縮して挿着されたカラー4の下面に接
して係止され、カラー4は止めリング7によって雌体3
に係止される。しかしながら、カラー4は常にカラース
プリング6を圧縮させて雌体3の外周にそって移動し、
鋼球8の取外し、つまり管継手の不用意な離脱が可能で
あり、安全性に欠けるとともに、さらには振動や不用意
なカラー4への外力によって離脱し易い欠点がある。ま
た、通常のねじ込み接手と比較し価格が4〜10倍程高価
である。一例として、最高使用圧力×温度が15kgf/cm2
×100℃、使用流体R12の設計条件において、パイプ1の
外径が14.5mm、内径が10.5mmの場合は、雄体2及び雌体
3の外径は25mm、カラー4の外径は29mm、雄体2の長さ
は26mm、雌体の3の長さは31mm、結合後の管継手の長さ
は40mmである。
そして高圧力に使用できる構造ではなく、ストップリ
ングを弾性体として形成して、その縮径又は復元によっ
て雄体と雌体とを結合又は離脱する構造も考えられる
が、高圧力用ではストップリングの線径が大きくなっ
て、その縮径又は拡径をする力は大きくなり、高価な器
具が必要となる問題がある。
ングを弾性体として形成して、その縮径又は復元によっ
て雄体と雌体とを結合又は離脱する構造も考えられる
が、高圧力用ではストップリングの線径が大きくなっ
て、その縮径又は拡径をする力は大きくなり、高価な器
具が必要となる問題がある。
一方、操作用切欠部の位置によっては、管継手同士ま
たは管接手が壁に近接した場合、器具の操作ができず、
離脱が困難となる問題があるため、周方向にストップリ
ングを設ける構造も提案されるが、使用状態で加減圧が
繰返されると軸方向に摺動してストップリングが早期摩
耗し、早期漏れの原因となる。さらに管継手は自動車や
建設機械等の非常に雰囲気の悪い場所で使われるため、
埃や塵などが継手嵌合部に入り易くなり、シール部の寿
命低下又は装着不能、分離不能等の原因となる問題があ
る。
たは管接手が壁に近接した場合、器具の操作ができず、
離脱が困難となる問題があるため、周方向にストップリ
ングを設ける構造も提案されるが、使用状態で加減圧が
繰返されると軸方向に摺動してストップリングが早期摩
耗し、早期漏れの原因となる。さらに管継手は自動車や
建設機械等の非常に雰囲気の悪い場所で使われるため、
埃や塵などが継手嵌合部に入り易くなり、シール部の寿
命低下又は装着不能、分離不能等の原因となる問題があ
る。
従来の管継手にあっては、使用状態でストップリング
が早期摩耗して早期漏れの原因となり、かつ埃や塵が継
手嵌合部に浸入してシール部の寿命低下の原因となる問
題点があった。
が早期摩耗して早期漏れの原因となり、かつ埃や塵が継
手嵌合部に浸入してシール部の寿命低下の原因となる問
題点があった。
本考案の目的は、寿命を向上させ、結合、離脱が容易
で、かつ確実に結合させることができる簡単な構造の管
継手を提供することにある。
で、かつ確実に結合させることができる簡単な構造の管
継手を提供することにある。
円筒状の雄体と、この雄体が嵌入される雌体とからな
る管継手であって、前記雄体は、基部に連なる大径円筒
部と、この大径円筒部から先端に向かって縮径されたテ
ーパと、このテーパに連なる小径円筒部と、この小径円
筒部に形成されたリング状のシール溝と、このシール溝
に装着されたOリングと、前記大径円筒部に形成された
リング状の台形溝とを有して形成され、前記雌体は、前
記雄体に対応させて形成された内周面を有し、この内周
面の前記台形溝に対向する位置に形成された第1溝と、
これに隣接させて前記テーパ側の大径円筒部に対向する
位置に形成された第2溝とからなる2段溝と、前記大径
円筒部の径よりも小さなリング内径を有しかつリングの
一部を切り離して形成され、前記2段溝に対応する位置
に配置された弾性を有するストップリングと、このスリ
ップリングの切り離し端の両端にリング径方向の外方に
突出させて設けられた一対の突起と、この突起を挿通し
て当該雌体の外側に突出させる切欠部とを備え、この切
欠部は当該雌体の周方向い延在され、かつ前記2段溝に
対応する軸方向幅を有して形成され、前記第2溝は前記
ストップリングを挿入可能な幅と深さを有して形成さ
れ、前記第1溝は前記台形溝と共同して前記ストップリ
ングを挿入可能な幅と深さを有して形成されてなること
を特徴とする。
る管継手であって、前記雄体は、基部に連なる大径円筒
部と、この大径円筒部から先端に向かって縮径されたテ
ーパと、このテーパに連なる小径円筒部と、この小径円
筒部に形成されたリング状のシール溝と、このシール溝
に装着されたOリングと、前記大径円筒部に形成された
リング状の台形溝とを有して形成され、前記雌体は、前
記雄体に対応させて形成された内周面を有し、この内周
面の前記台形溝に対向する位置に形成された第1溝と、
これに隣接させて前記テーパ側の大径円筒部に対向する
位置に形成された第2溝とからなる2段溝と、前記大径
円筒部の径よりも小さなリング内径を有しかつリングの
一部を切り離して形成され、前記2段溝に対応する位置
に配置された弾性を有するストップリングと、このスリ
ップリングの切り離し端の両端にリング径方向の外方に
突出させて設けられた一対の突起と、この突起を挿通し
て当該雌体の外側に突出させる切欠部とを備え、この切
欠部は当該雌体の周方向い延在され、かつ前記2段溝に
対応する軸方向幅を有して形成され、前記第2溝は前記
ストップリングを挿入可能な幅と深さを有して形成さ
れ、前記第1溝は前記台形溝と共同して前記ストップリ
ングを挿入可能な幅と深さを有して形成されてなること
を特徴とする。
このように構成することにより、嵌入時、ストップリ
ングはテーパから受ける外力により拡径されて台形溝に
誘導されて縮径する。さらに、雌体の第1溝に作用する
外力で縮径されて強固にかつ確実に台形溝に係合され
る。
ングはテーパから受ける外力により拡径されて台形溝に
誘導されて縮径する。さらに、雌体の第1溝に作用する
外力で縮径されて強固にかつ確実に台形溝に係合され
る。
上記に加え、雄体の大径円筒部と基部との間に、大径
円筒部よりも小径の最小径部を有し、この最小径部から
基部に向かって拡径してなるストッパ溝を形成し、この
ストッパ溝の最小径部に、弾性を有しかつリングの一部
を切り離してリング状に形成され、大径円筒部よりも大
きなリング外径を有するストッパを装着してなり、スト
ッパ溝の最小径部は、雄体の台形溝が雌体の第1溝に対
向する位置に嵌入されたとき、雌体の先端がストッパに
当接する位置に設けてなるものとすることが好ましい。
これによれば、流体の圧力変動に応じて雄体と雌体が軸
方向(係合、離脱する方向)に振動的に動くことをスト
ッパの弾性により防止できる。その結果、シール部とし
て機能するOリングの摩耗を防止でき、シール性を向上
させることができる。
円筒部よりも小径の最小径部を有し、この最小径部から
基部に向かって拡径してなるストッパ溝を形成し、この
ストッパ溝の最小径部に、弾性を有しかつリングの一部
を切り離してリング状に形成され、大径円筒部よりも大
きなリング外径を有するストッパを装着してなり、スト
ッパ溝の最小径部は、雄体の台形溝が雌体の第1溝に対
向する位置に嵌入されたとき、雌体の先端がストッパに
当接する位置に設けてなるものとすることが好ましい。
これによれば、流体の圧力変動に応じて雄体と雌体が軸
方向(係合、離脱する方向)に振動的に動くことをスト
ッパの弾性により防止できる。その結果、シール部とし
て機能するOリングの摩耗を防止でき、シール性を向上
させることができる。
また、テーパと台形溝の間の大径円筒部にリング状の
溝を設け、この溝にOリングを装着してなる防塵手段を
設けることが好ましい。これにより、シール溝のOリン
グ部分に塵や埃が侵入することを抑制でき、継手の寿命
が向上する。
溝を設け、この溝にOリングを装着してなる防塵手段を
設けることが好ましい。これにより、シール溝のOリン
グ部分に塵や埃が侵入することを抑制でき、継手の寿命
が向上する。
本考案によれば、管継手の結合部材を弾性体のストッ
プリングで形成し、雄体の外周に第1の台形溝と矩形溝
と第2の台形溝と第4のテーパを介して小径軸を形成し
たため、第1の台形溝にストッパと矩形溝に防塵手段と
を装着して雄体を雌体に嵌入し摺動させることにより、
雄体の2段溝の大径側に装着されていたストップリング
が第4のテーパにガイドされて徐々に拡径され、2段溝
に対向する位置まで第2の台形溝が嵌入されて結合は完
了し、ストッパは雄体の端面に当接した状態で縮径され
る。そして圧力上昇により雄体は反嵌入方向にずれてス
トップリングは2段溝の小径側に係止され、加圧中の結
合が保持され、ストッパは縮径されて雌体の端面に当接
し摺動を係止する。一方、防塵手段は雄体と雌体との間
に圧入され、埃や塵の浸入を防止する。離脱の際は、加
圧以前の位置に雄体を第2のテーパをガイドとして嵌入
方向から押しこんだ後、ストップリング開口端の突起の
間に半径方向又は軸方向から所定巾の治具を押圧してス
トップリングを拡径することにより、容易に雄体は雌体
から離脱される。
プリングで形成し、雄体の外周に第1の台形溝と矩形溝
と第2の台形溝と第4のテーパを介して小径軸を形成し
たため、第1の台形溝にストッパと矩形溝に防塵手段と
を装着して雄体を雌体に嵌入し摺動させることにより、
雄体の2段溝の大径側に装着されていたストップリング
が第4のテーパにガイドされて徐々に拡径され、2段溝
に対向する位置まで第2の台形溝が嵌入されて結合は完
了し、ストッパは雄体の端面に当接した状態で縮径され
る。そして圧力上昇により雄体は反嵌入方向にずれてス
トップリングは2段溝の小径側に係止され、加圧中の結
合が保持され、ストッパは縮径されて雌体の端面に当接
し摺動を係止する。一方、防塵手段は雄体と雌体との間
に圧入され、埃や塵の浸入を防止する。離脱の際は、加
圧以前の位置に雄体を第2のテーパをガイドとして嵌入
方向から押しこんだ後、ストップリング開口端の突起の
間に半径方向又は軸方向から所定巾の治具を押圧してス
トップリングを拡径することにより、容易に雄体は雌体
から離脱される。
本考案の一実施例を第1図及び第2図を参照しながら
説明する。
説明する。
第1図及び第2図に示されるように、パイプ1に連結
した雄体(ノーズ)2を雌体(ボディ)3に嵌入してそ
れぞれに対向して設けられた周方向の溝部の一方側に結
合部材と他方側にOリング5とを装着し、雄体2と雌体
3とを結合するとともにシールした管継手において、結
合部材を弾性体のストップリング10で形成し、ストップ
リング10の拡径又は縮径により雄体2と雌体3とを結合
又は離脱し、ストップリング10の操作用の切欠部13を雌
体3外周の周方向に設け、結合後に雄体2と雌体3とに
当接するストッパ50と、ストッパ50とストップリング10
との間に防塵用Oリング(防塵手段)51と具備するよう
に構成されている。
した雄体(ノーズ)2を雌体(ボディ)3に嵌入してそ
れぞれに対向して設けられた周方向の溝部の一方側に結
合部材と他方側にOリング5とを装着し、雄体2と雌体
3とを結合するとともにシールした管継手において、結
合部材を弾性体のストップリング10で形成し、ストップ
リング10の拡径又は縮径により雄体2と雌体3とを結合
又は離脱し、ストップリング10の操作用の切欠部13を雌
体3外周の周方向に設け、結合後に雄体2と雌体3とに
当接するストッパ50と、ストッパ50とストップリング10
との間に防塵用Oリング(防塵手段)51と具備するよう
に構成されている。
そして雄体2の外周に、防塵手段51を装着する矩形溝
54と、矩形溝54に隣接する嵌入する方向Fに向けて下向
きの第1のテーパ52を有しストッパ50を装着する第1の
台形溝53と第1の台形溝53に隣接し下向きの第2のテー
パ55及び上向きでかつ2個のテーパよりなる第3のテー
パ56を有する第2の台形溝57と、第2の台形溝57に下向
きの第4のテーパ58を介して接続する小径軸17とを形成
し、雌体3の内周に、第2の台形溝57に対向する小径60
及び大径61からなる2段溝62と、2段溝62に収納される
ストップリング10の開口端に設けた突起14を挿通する切
欠部13と、小径軸17にOリング溝18とを形成した構成と
する。
54と、矩形溝54に隣接する嵌入する方向Fに向けて下向
きの第1のテーパ52を有しストッパ50を装着する第1の
台形溝53と第1の台形溝53に隣接し下向きの第2のテー
パ55及び上向きでかつ2個のテーパよりなる第3のテー
パ56を有する第2の台形溝57と、第2の台形溝57に下向
きの第4のテーパ58を介して接続する小径軸17とを形成
し、雌体3の内周に、第2の台形溝57に対向する小径60
及び大径61からなる2段溝62と、2段溝62に収納される
ストップリング10の開口端に設けた突起14を挿通する切
欠部13と、小径軸17にOリング溝18とを形成した構成と
する。
なお、ストップリング10は断面形状が円形又は方形で
ありかつ外形は円環状をなし、その開口端の両端に対向
して突起14が設けられている。一方、雌体3の切欠部13
は突起14の位置に対向して設けられ、突起14が移動でき
るように、周方向の長さを有する構造である。また第1
のテーパ52の角度θは、ストッパ50の線径によって変化
させ、1.2mm径に対して20〜30°が適当である。
ありかつ外形は円環状をなし、その開口端の両端に対向
して突起14が設けられている。一方、雌体3の切欠部13
は突起14の位置に対向して設けられ、突起14が移動でき
るように、周方向の長さを有する構造である。また第1
のテーパ52の角度θは、ストッパ50の線径によって変化
させ、1.2mm径に対して20〜30°が適当である。
つぎに、本考案の作用を第3図〜第7図を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
本実施例による管継手の結合の際は、まず第3図に示
されるように、雄体2の先端部をF方向に押して雄体3
に嵌入する。そして雄体(ノーズ)2をF方向に摺動す
ることにより、ストップリング10は第4のテーパ58にガ
イドされてY方向に拡径される。さらに雄体2をF方向
に押すことにより、ストップリング10は第2の台形溝57
に挿入されてY方向の拡径は当初の径に復径される(第
4図)。ついで使用状態は第5図に示されるように、圧
力Pによって雄体2及び雌体3はそれぞれF1方向の荷重
を受けて互いにF1方向にずれる。そこで第2の台形溝57
は2段溝の小径60の真下にずれ込み、ストップリング10
が2段溝の小径60と第2の台形溝57とに係合して加圧時
の結合を保持する。一方、防塵手段51は雄体2側に嵌入
されて埃や塵などの浸入が防止され、ストッパ50は第1
のテーパ52及び雌体3の端面に当接しているため、雌体
3を第1のテーパ52の大径方向に移動させるには、スト
ッパ50を第1のテーパ52に沿って、所定の力で拡径しな
ければならず所定の力以下では拡径しないため、管継手
の摺動を防止できる。
されるように、雄体2の先端部をF方向に押して雄体3
に嵌入する。そして雄体(ノーズ)2をF方向に摺動す
ることにより、ストップリング10は第4のテーパ58にガ
イドされてY方向に拡径される。さらに雄体2をF方向
に押すことにより、ストップリング10は第2の台形溝57
に挿入されてY方向の拡径は当初の径に復径される(第
4図)。ついで使用状態は第5図に示されるように、圧
力Pによって雄体2及び雌体3はそれぞれF1方向の荷重
を受けて互いにF1方向にずれる。そこで第2の台形溝57
は2段溝の小径60の真下にずれ込み、ストップリング10
が2段溝の小径60と第2の台形溝57とに係合して加圧時
の結合を保持する。一方、防塵手段51は雄体2側に嵌入
されて埃や塵などの浸入が防止され、ストッパ50は第1
のテーパ52及び雌体3の端面に当接しているため、雌体
3を第1のテーパ52の大径方向に移動させるには、スト
ッパ50を第1のテーパ52に沿って、所定の力で拡径しな
ければならず所定の力以下では拡径しないため、管継手
の摺動を防止できる。
つぎに離脱の際は、第6図に示されるように、まず圧
力を降下させてから、雄体2をF方向に摺動してストッ
プリング10及び第2の台形溝57を雌体3の2段溝62の直
下に移動し、さらにF方向に一段と移動する、つまり圧
力降下から2段階的に雄体2をF方向に移動することに
よって、ストップリング10は第2のテーパ55にガイドさ
れながらY方向に拡径する。そして突起14の間の間隙は
加圧時の間隙に比して拡がっており、この間に切欠部13
から治具を挿入してストップリング10が縮径されるのを
防止し、雄体2をF方向と逆方向に引抜くことにより、
容易に雌体3から離脱させることができる。第7図は分
離直前の状態を示す。
力を降下させてから、雄体2をF方向に摺動してストッ
プリング10及び第2の台形溝57を雌体3の2段溝62の直
下に移動し、さらにF方向に一段と移動する、つまり圧
力降下から2段階的に雄体2をF方向に移動することに
よって、ストップリング10は第2のテーパ55にガイドさ
れながらY方向に拡径する。そして突起14の間の間隙は
加圧時の間隙に比して拡がっており、この間に切欠部13
から治具を挿入してストップリング10が縮径されるのを
防止し、雄体2をF方向と逆方向に引抜くことにより、
容易に雌体3から離脱させることができる。第7図は分
離直前の状態を示す。
雄体を雌体に押し付けるのは、無負荷時のみ容易に行
えるが、加圧時は押し付け方向と逆方向に荷重がかかる
ため、人力では押し付けが不可能となり、分離は不可能
となる。
えるが、加圧時は押し付け方向と逆方向に荷重がかかる
ため、人力では押し付けが不可能となり、分離は不可能
となる。
また、高圧仕様の場合は、ストップリングの線径を太
くする必要があるが、治具を突起の間に押し込んでスト
ップリングを拡径保持することは、縮径に比べて極めて
容易であり、高圧力用管継手として適用が可能となる。
くする必要があるが、治具を突起の間に押し込んでスト
ップリングを拡径保持することは、縮径に比べて極めて
容易であり、高圧力用管継手として適用が可能となる。
本考案の他の実施例を第8,9図を参照しながら説明す
る。
る。
図示のように、第1図に示す実施例との相違は、 第1図の台形溝53を設けず、雌体63の2段溝に突部64
を設けた構成である。
を設けた構成である。
結合時に、ストップリング10は第2のテーパ56と突部
64との間に把持され、この突部64を越えるような軸方向
の力が働かない限り、摺動することはなくなる。
64との間に把持され、この突部64を越えるような軸方向
の力が働かない限り、摺動することはなくなる。
本考案の他の実施例を第10図及び第11図を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
第8図に示す実施例との相違は、雌体73に1段溝70を
設け、雄体72に第2のテーパ56のみを有する台形溝を設
けた構成である。
設け、雄体72に第2のテーパ56のみを有する台形溝を設
けた構成である。
2段溝を1段溝に変えたため、摺動距離はほぼ1/2と
なり、結合時に、ストップリングは第3のテーパ56とこ
の第3のテーパ56とほぼ平行する第5のテーパ71との間
に把持れ、軸方向の摺動が防止される。
なり、結合時に、ストップリングは第3のテーパ56とこ
の第3のテーパ56とほぼ平行する第5のテーパ71との間
に把持れ、軸方向の摺動が防止される。
第12図〜第15図を参照しながら他の実施例を説明す
る。
る。
ウエーブワッシャ65、スペーサ66又は弾性体69を、結
合時に雄体2と雌体3の端面との間に挾持されるよう
に、追設した構成であり、それぞれの防塵手段は雌体側
に一端を固定され、材質は樹脂、アルミニウム等で形成
される。この構成によって一層防塵の効果が向上され
る。なおスペーサ66には、スリット68及び割れ防止穴67
が設けられている。
合時に雄体2と雌体3の端面との間に挾持されるよう
に、追設した構成であり、それぞれの防塵手段は雌体側
に一端を固定され、材質は樹脂、アルミニウム等で形成
される。この構成によって一層防塵の効果が向上され
る。なおスペーサ66には、スリット68及び割れ防止穴67
が設けられている。
第15図〜第18図を参照しながら他の実施例を説明す
る。
る。
ストップリング10の突起14を収納し、かつ切欠部を覆
って防塵カバ75又はゴムカバ77を設けた構成である。例
えば分離時に防塵カバを矢印G方向に回転し、ストップ
リング10を突起14を介して拡径することができる。また
ゴムカバは弾力性があるため、突起14の操作をゴムカバ
の上から行なうことができ、一端で雄体を覆ってもよ
い。また防塵カバは切欠部の上部の範囲を覆う部分防塵
カバ78であってもよい。このような構成により、切欠部
からの埃や塵の浸入が防止できて防塵効果がさらに向上
し、防塵手段及びOリングよりなるシール部の寿命が向
上する。なお防塵カバ75の内部には、ゴムブッシュ76が
設けられている。
って防塵カバ75又はゴムカバ77を設けた構成である。例
えば分離時に防塵カバを矢印G方向に回転し、ストップ
リング10を突起14を介して拡径することができる。また
ゴムカバは弾力性があるため、突起14の操作をゴムカバ
の上から行なうことができ、一端で雄体を覆ってもよ
い。また防塵カバは切欠部の上部の範囲を覆う部分防塵
カバ78であってもよい。このような構成により、切欠部
からの埃や塵の浸入が防止できて防塵効果がさらに向上
し、防塵手段及びOリングよりなるシール部の寿命が向
上する。なお防塵カバ75の内部には、ゴムブッシュ76が
設けられている。
本考案によれば、管継手のストップリングの拡径作業
は狭いスペースでもできるため、管継手の結合、離脱が
容易となり、軸方向の摺動が防止されるとともに、埃や
塵の浸入が防止されてシール部の寿命が向上し、高品質
の管継手を供給できる効果がある。
は狭いスペースでもできるため、管継手の結合、離脱が
容易となり、軸方向の摺動が防止されるとともに、埃や
塵の浸入が防止されてシール部の寿命が向上し、高品質
の管継手を供給できる効果がある。
第1図は本考案の一実施例を示す横断面図、第2図は第
1図のA部を示す拡大図、第3図〜第5図は本考案の管
継手の結合作用を説明する図、第6図及び第7図は本考
案の管継手の離脱作用を説明する図、第8図は本考案の
他の実施例を示す図、第9図は第8図のB部の拡大図、
第10図は本考案の他の実施例を示す断面図、第11図は第
10図のC部の拡大図、第12図は本考案の他の実施例を示
す図、第13図は本考案の他の実施例を示す図、第14図は
第13図の要部を示す図、第15図〜第19図は本考案の他の
実施例を示す図、第20図は従来の技術を示す図である。 2…雄体、3…雌体、5…Oリング、10…ストップリン
グ、17…小径軸、18…Oリング溝、13…切欠部、14…突
起、50…ストッパ、51…防塵用Oリング(防塵手段)。
1図のA部を示す拡大図、第3図〜第5図は本考案の管
継手の結合作用を説明する図、第6図及び第7図は本考
案の管継手の離脱作用を説明する図、第8図は本考案の
他の実施例を示す図、第9図は第8図のB部の拡大図、
第10図は本考案の他の実施例を示す断面図、第11図は第
10図のC部の拡大図、第12図は本考案の他の実施例を示
す図、第13図は本考案の他の実施例を示す図、第14図は
第13図の要部を示す図、第15図〜第19図は本考案の他の
実施例を示す図、第20図は従来の技術を示す図である。 2…雄体、3…雌体、5…Oリング、10…ストップリン
グ、17…小径軸、18…Oリング溝、13…切欠部、14…突
起、50…ストッパ、51…防塵用Oリング(防塵手段)。
Claims (3)
- 【請求項1】円筒状の雄体と、この雄体が嵌入される雌
体とからなる管継手であって、 前記雄体は、基部に連なる大径円筒部と、この大径円筒
部から先端に向かって縮径されたテーパと、このテーパ
に連なる小径円筒部と、この小径円筒部に形成されたリ
ング状のシール溝と、このシール溝に装着されたOリン
グと、前記大径円筒部に形成されたリング状の台形溝と
を有して形成され、 前記雌体は、前記雄体に対応させて形成された内周面を
有し、この内周面の前記台形溝に対向する位置に形成さ
れた第1溝と、これに隣接させて前記テーパ側の大径円
筒部に対向する位置に形成された第2溝とからなる2段
溝と、前記大径円筒部の径よりも小さなリング内径を有
しかつリングの一部を切り離して形成され、前記2段溝
に対応する位置に配置された弾性を有するストップリン
グと、このストップリングの切り離し端の両端にリング
径方向の外方に突出させて設けられた一対の突起と、こ
の突起を挿通して当該雌体の外側に突出させる切欠部と
を備え、この切欠部は当該雌体の周方向に延在され、か
つ前記2段溝に対応する軸方向幅を有して形成され、前
記第2溝は前記ストップリングを挿入可能な幅と深さを
有して形成され、前記第1溝は前記台形溝と共同して前
記ストップリングを挿入可能な幅と深さを有して形成さ
れてなることを特徴とする管継手。 - 【請求項2】請求項1において、前記雄体は、前記大径
円筒部と前記基部との間に、前記大径円筒部よりも小径
の最小径部を有し、この最小径部から基部に向かって拡
径してなるストッパ溝が形成され、このストッパ溝の最
小径部に、弾性を有しかつリングの一部を切り離してリ
ング状に形成され、前記大径円筒部よりも大きなリング
外径を有するストッパが装着されてなり、前記ストッパ
溝の最小径部は、前記雄体の前記台形溝が前記雌体の第
1溝に対向する位置に嵌入されたとき、前記雌体の先端
がストッパに当接する位置に設けられてなることを特徴
する管継手。 - 【請求項3】請求項2において、前記ストッパ溝と前記
台形溝の間の大径円筒部にリング状の溝を設け、この溝
にOリングを装着してなる防塵手段を設けたことを特徴
とする管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990099438U JP2535425Y2 (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990099438U JP2535425Y2 (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | 管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0456295U JPH0456295U (ja) | 1992-05-14 |
JP2535425Y2 true JP2535425Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=31841365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990099438U Expired - Lifetime JP2535425Y2 (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535425Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4660216B2 (ja) * | 2005-01-28 | 2011-03-30 | ニッタ株式会社 | 管継手 |
JP2008180366A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-08-07 | Bridgestone Corp | 管継手およびホース |
JP4972397B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2012-07-11 | 株式会社ブリヂストン | 管継手 |
JP5592614B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2014-09-17 | 積水化学工業株式会社 | 管継手及びこの管継手を用いた配管材 |
US9732892B2 (en) * | 2013-01-09 | 2017-08-15 | Gates Corporation | Quick connect coupling with a self-resetting retention mechanism |
GB2546512B (en) | 2016-01-20 | 2021-11-17 | Intelligent Energy Ltd | Fluid connector system |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4844139A (ja) * | 1971-07-05 | 1973-06-25 |
-
1990
- 1990-09-21 JP JP1990099438U patent/JP2535425Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4844139A (ja) * | 1971-07-05 | 1973-06-25 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0456295U (ja) | 1992-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4850622A (en) | Pipe joint | |
JPH0322621Y2 (ja) | ||
JPS6310935Y2 (ja) | ||
US4296953A (en) | Slipping-off preventing pipe joint | |
US4874261A (en) | Seal for bearings | |
JP3532714B2 (ja) | シール装置 | |
US2912262A (en) | Tube coupling allowing limited axial movement of the tube | |
US5653480A (en) | Pipe coupling | |
US4487437A (en) | Threadless connector | |
JP2003130268A (ja) | 解除用スリーブと、カップリングアセンブリ | |
JP2535425Y2 (ja) | 管継手 | |
JP2001187996A (ja) | 管接続部用補強継手 | |
JPH0722552Y2 (ja) | 管継手 | |
JPH0771674A (ja) | 管継手のソケット | |
JP2678125B2 (ja) | 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造 | |
JP3292483B2 (ja) | 管継手 | |
JP3203603B2 (ja) | 管継手 | |
US4016908A (en) | Universal dust cover for a hydraulic coupling socket | |
JPH03113176A (ja) | メタルガスケット | |
JP2594646Y2 (ja) | 管継手 | |
JPH0637657U (ja) | ガスケット | |
GB2158529A (en) | Compound sealing ring for threaded closure | |
JP2805510B2 (ja) | 管継手及びその製造方法 | |
JPS5844908B2 (ja) | 玉継手のシ−ル装置 | |
KR20190065578A (ko) | 실링 볼트 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |