JP2678125B2 - 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造 - Google Patents

樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造

Info

Publication number
JP2678125B2
JP2678125B2 JP5002568A JP256893A JP2678125B2 JP 2678125 B2 JP2678125 B2 JP 2678125B2 JP 5002568 A JP5002568 A JP 5002568A JP 256893 A JP256893 A JP 256893A JP 2678125 B2 JP2678125 B2 JP 2678125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin pipe
cap nut
joint body
seal ring
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5002568A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06207694A (ja
Inventor
長治 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO FITTING CO., LTD.
Original Assignee
TOYO FITTING CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO FITTING CO., LTD. filed Critical TOYO FITTING CO., LTD.
Priority to JP5002568A priority Critical patent/JP2678125B2/ja
Publication of JPH06207694A publication Critical patent/JPH06207694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2678125B2 publication Critical patent/JP2678125B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses
    • F16L33/22Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses with means not mentioned in the preceding groups for gripping the hose between inner and outer parts
    • F16L33/223Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses with means not mentioned in the preceding groups for gripping the hose between inner and outer parts the sealing surfaces being pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts
    • F16L33/224Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses with means not mentioned in the preceding groups for gripping the hose between inner and outer parts the sealing surfaces being pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts a clamping ring being arranged between the threaded member and the connecting member

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂管の端部を継手本
体に嵌め入れた状態で、継手本体の外周面に設けられた
ねじ部に袋ナットを螺合させることにより、樹脂管と継
手本体とを接続する際に、樹脂管の外周に嵌合されかつ
継手本体の端面と袋ナットの内壁面との間に介装される
シールリング、及びそのシールリングを用いた樹脂管と
継手本体との接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、樹脂管101
の端部102を継手本体103に嵌め入れた状態で、継
手本体103の外周面に設けられたねじ部104に樹脂
管101側から袋ナット105を螺合させることによ
り、樹脂管101と継手本体103とを接続する際に、
樹脂管101の外周に嵌合されかつ継手本体103の端
面103aと袋ナット105の内壁面105aとの間に
シールリング107を介装させることが知られている。
【0003】このシールリング107の断面は図4に示
すように外周側に突出する略三角形状に形成されてお
り、樹脂管101の外周に嵌合させて袋ナット105を
螺合させていくと、継手本体103の端面103a側に
位置するテーパ部109が継手本体103の端面103
aに当接し、一方、袋ナット105の内壁面105a側
のテーパ部111は、その袋ナット内壁面105aに当
接する。さらに螺合して行くと、当接した継手本体端面
103a及び袋ナット内壁面105aから相反する押圧
力を受けるため、その押圧力によって継手本体端面10
3a側のテーパ部109をその端面103aに当接させ
てシールさせようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この接
続構造においては、袋ナット105を締めていけばシー
ルリング107のテーパ部109が継手本体端面103
a側の端面103aに押圧される力は大きくなりシール
作用を果たすことが可能であるが、シールリング107
と樹脂管101との接続強度が弱いと、シールリング1
07と樹脂管101とが、すなわち、継手本体103と
樹脂管101とが分離してしてしまう可能性がある。ま
た、シールリング101と樹脂管との間のシール作用も
不十分であった。
【0005】そして、このシールリング107において
は、袋ナット105を締めていくことにより袋ナット内
壁面105a側のテーパ部111にその内壁面105a
が当接させ、テーパ部111の内径を小さくするように
変形させて固定作用を生じさせようとするものである
が、その変形は容易に生じるものではなく、また固定作
用にとって十分な変形が生じにくいという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明は上記問題を解決し、継手
本体側とのシール作用を損なう事なく、樹脂管とのシー
ル作用及び固定も容易かつ確実に行うことが可能な樹脂
管用継手のシールリング、及び該シールリングを用いた
樹脂管と継手本体との接続構造を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
になされた請求項1記載の樹脂管用継手のシールリング
は、樹脂管の端部を継手本体に嵌め入れた状態で、上記
継手本体の外周面に設けられたねじ部に上記樹脂管側か
ら袋ナットを螺合させることにより、上記樹脂管と上記
継手本体とを接続する際に、上記樹脂管端部の外周に嵌
合されかつ上記継手本体の端面と袋ナットの内壁面との
間に介装されるシールリングであり、断面は外周側に突
出する略三角形状に形成され、上記樹脂管の外周に嵌合
させて上記袋ナットを螺合させた際、上記継手本体の端
面側に位置するテーパ部が上記継手本体の端面に当接し
てシールが可能に構成された樹脂管用継手のシールリン
グであって、上記継手本体の端面側のテーパ部と上記袋
ナットの内壁面側のテーパ部との間の外周面において、
円周方向に沿って設けられた溝と、上記袋ナット内壁面
側のテーパ部の端部から上記溝にかけて設けられ、上記
袋ナット内壁面側のテーパ部を2片以上に分割する切込
みと、上記継手本体の端面側のテーパ部の端部より径方
向内側へ鍔状に張り出すよう設けられたストッパ部と、
該ストッパ部より軸方向内側へ向かって環状に突出した
突起と、を備え、上記袋ナットを螺合する際の押圧力に
よって、上記2片以上に分割された袋ナット内壁面側テ
ーパ部が上記溝部分から内周側に移動可能に構成したこ
とを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載した樹脂管と継手本
体の接続構造は、樹脂管の端部を継手本体に嵌め入れた
状態で、上記継手本体の外周面に設けられたねじ部に上
記樹脂管側から袋ナットを螺合させることにより、上記
樹脂管と上記継手本体とを接続するための接続構造であ
って、上記樹脂管端部の外周かつ上記継手本体の端面と
袋ナットの内壁面との間に上記請求項1記載のシールリ
ングを介装すると共に、上記継手本体の外周面のねじ部
から所定距離の位置に鍔部を立設し、上記袋ナットを螺
合させて所定の接続完了状態となった場合の、該袋ナッ
トと上記継手本体の鍔部との間隔に対応した幅を有する
増締めブッシュを、上記袋ナットと鍔部との間に脱着可
能に装着したことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載のシールリングによれば、該シー
ルリングを樹脂管端部の外周に嵌合し、その樹脂管の端
部を継手本体に嵌め入れた状態で継手本体の外周面に設
けられたねじ部に樹脂管側から袋ナットを螺合させてい
くと、継手本体の端面側に位置するテーパ部(以下継手
側テーパ部という。)が継手本体の端面に当接し、一
方、袋ナットの内壁面側に位置するテーパ部(以下袋ナ
ット側テーパ部という。)は、その袋ナットの内壁面に
当接する。そしてさらに螺合して行くと、当接した継手
本体端面及び袋ナット内壁面から対向する押圧力を受け
るため、その押圧力によって継手側テーパ部と継手本体
端面との間においてシール状態が完成される。
【0010】また、シールリングを樹脂管端部の外周に
嵌合する際、ストッパ部があるためストッパ部の方から
樹脂管11は差し込めず、誤って逆に取り付けてしまう
ことを防止できる。また、ストッパ部の突起が樹脂管の
端面に食い込むため、樹脂管とシールリングとの間のシ
ール作用を果たす。
【0011】一方、袋ナット側テーパ部は、袋ナットの
内壁面から継手本体端面側への押圧力と同時にシールリ
ングの軸中心側への押圧力を受ける。袋ナット側テーパ
部と継手側テーパ部との間の外周面には円周方向に沿っ
て溝が設けられてその部分の肉圧が薄くされており、さ
らに袋ナット側テーパ部の端部から溝にかけて設けられ
た切込みよって袋ナット側テーパ部は2片以上に分割さ
れているため、上記シールリング軸中心側への押圧力に
よって、その2片以上に分割された袋ナット側テーパ部
は、肉圧の薄い溝部分から内周側に容易に移動する。な
お、その際溝の間隔は広がる。従って、分割された袋ナ
ット側テーパ部の各片によって形成される内径は元の内
径よりも小さくなり、袋ナット側テーパ部は樹脂管に食
い込みようにして固定される。このようにして継手本体
側とのシール作用と、樹脂管とのシール作用及び固定が
容易かつ確実に行われる。
【0012】また、請求項2記載の接続構造によれば、
樹脂管端部の外周かつ継手本体の端面と袋ナットの内壁
面との間には上記請求項1記載のシールリングが介装さ
れており、増締めブッシュが袋ナットと鍔部との間に装
着されている。この増締めブッシュは、袋ナットを螺合
させて所定の接続完了状態、すなわち、上記請求項1記
載のシールリングによって継手本体側とのシール作用と
樹脂管との固定が確実に行われた場合の、袋ナットと継
手本体の鍔部との間隔に対応した幅を有している。
【0013】そのため、増締めブッシュが装着された状
態で袋ナットを締めていき、袋ナットが増締めブッシュ
に当接してそれ以上締められなくなったときに締めるこ
とをやめれば、常に理想的なシール完了状態が得られ
る。従って、例えば従来は熟練した作業者でなければ所
望のシール完了状態が得られなかったものが、この増締
めブッシュを用いた接続構造とすることで、所望のシー
ル完了状態を誰でも容易に実現できるのである。さら
に、袋ナットの締め付け完了後や実際の使用中にもし漏
水が発生した場合等には、この増締めブッシュを取り外
してやれば、袋ナットを所望回数増締めすることがで
き、シール作用を再び確実なものにすることができる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。図1は本発
明の一実施例である樹脂管用継手のシールリング及びそ
れを介装させた樹脂管と継手本体との接続構造要素の部
分断面斜視図、図2はその接続構造の組立前から組立後
までの状態を示す断面図である。本実施例における接続
構造は、図1に示すように、シールリング1と、樹脂管
11と、継手本体13と、袋ナット15と、増締めブッ
シュ17とから構成されている。
【0015】継手本体13の一端部には、樹脂管11の
端部が嵌合し得る間隙を有して外筒21と内筒23とが
同軸状に配設されている。なお、継手本体13の他端部
は図示しない機器等に固定されるものである。継手本体
13における外筒21の先端部外周にはねじ部21aが
形成されており、袋ナット15が螺合可能である。ま
た、ねじ部21aから所定距離の位置に鍔部25が形成
されており、この鍔部25は断面略六角形である。内筒
23の先端部には竹の子状溝23aが設けられている。
【0016】一方、増締めブッシュ17は外筒21のね
じ部21aと鍔部25との間に取り付けられるものであ
り、図1に示すように、断面L字形状で外形は略C字状
とされ、バネ性の材質で形成されている。次にシールリ
ング1について詳細に説明する。本シールリング1は、
図2に示すように、樹脂管11の端部12を継手本体1
3の内筒23に外嵌させるようにして外筒21と内筒2
3との間に嵌め入れた状態で、外筒21のねじ部21a
に樹脂管11側から袋ナット15を螺合させることによ
り樹脂管11と継手本体13とを接続する際に、樹脂管
11の外周に嵌合されかつ継手本体13の外筒21の端
面21bと袋ナット15の内壁面15aとの間に介装さ
せるものである。
【0017】シールリング1は、断面が外周側に突出す
る略三角形状に形成されており、その内周は樹脂管11
の外径とほぼ同じとされている。シールリング1の一端
側には径方向内側へ鍔状に張り出したストッパ部31が
形成されており、そのストッパ部31にはシールリング
1の軸方向内側に突出した突起33が全周にわたって環
状に形成されている。シールリング1を樹脂管11に取
り付ける際、このストッパ部31があるため、樹脂管1
1をシールリング1に差し込む際、ストッパ部31に当
接した状態で停止しそれ以上は差し込めなくなり位置決
めがされる。また、反対側から差し込んでしまうことが
なくなる。
【0018】シールリング1において、上記ストッパ部
31が設けられた一端側から所定距離は肉厚が一定であ
る円筒部35が形成されている。そして、その円筒部3
5からほぼシールリング1中央までは肉厚が徐々に大き
くなるテーパ状であり、本接続構造を組み立てた際に継
手本体13の外筒21の端面21b側に位置するため、
以下継手側テーパ部37と呼ぶことにする。一方、反対
側の端部からシールリング1中央までもテーパ状であ
り、こちらは袋ナット15の内壁面15a側に位置する
ため、以下袋ナット側テーパ部39と呼ぶことにする。
【0019】これら継手側テーパ部37と袋ナット側テ
ーパ部39との間には、その外周面において、円周方向
に沿って溝41が設けられている。そして、図1及び図
3に示すように、袋ナット側テーパ部39の先端部から
溝41にかけて、本実施例では4つの切込み43が設け
られており、袋ナット側テーパ部39を4片に分割して
いる。さらに、袋ナット側テーパ部39の内周には、先
端部から所定距離内方において円周方向に沿って小さな
溝45が形成されている。
【0020】次に、本シールリング1の作用を、本接続
構造を組み立てる際の作業手順に従って説明する。ま
ず、シールリング1を樹脂管11の端部12に嵌合させ
る。この場合、上述したように、ストッパ部31がある
ためストッパ部31の方から樹脂管11は差し込めず、
誤って逆に取り付けてしまうことを防止できる。また、
ストッパ部31に当接するまで差し込めば自然に端部1
2へ位置決めがされ、その際ストッパ部31の突起33
が樹脂管11の端面に食い込むため、樹脂管11とシー
ルリング1との間のシール作用が果たされることとな
る。
【0021】続いて、図2(A)に示すように、シール
リング1を取り付けた樹脂管11の端部12を、継手本
体13の内筒23に外嵌させる。そして、図2(B)に
示すように、樹脂管11の端部12を外筒21と内筒2
3との間に嵌め入れる。この際、シールリング1の嵌入
方向側は肉厚が一定である円筒部35であるため、この
円筒部35がガイド作用を果たし、シールリング1が外
筒21と内筒23との間に斜めに嵌入していくことが防
止される。従来のようにテーパ部だけで構成されている
ものでは斜めに嵌入されてしまうことも多いので、この
円筒部35の存在は有効である。そして、外筒21の端
面21bに継手側テーパ部37側が当接した状態でそれ
以上の嵌入がなされなくなる。
【0022】その状態で、外筒21のねじ部21aに樹
脂管11側から袋ナット15を螺合させていく。する
と、継手側テーパ部37が外筒21の端面21bに当接
し、一方、袋ナット側テーパ部39は、袋ナット15の
内壁面15aに当接する。そしてさらに袋ナット15を
螺合させていくと、当接した外筒端面21b及び袋ナッ
ト内壁面15aから対向する押圧力を受けるため、その
押圧力によって継手側テーパ部37と外筒端面21bと
の間において強固なシール状態が完成される。
【0023】一方、袋ナット側テーパ部39は、袋ナッ
ト15の内壁面15aから外筒端面21b側への押圧力
と同時にシールリング1の軸中心側への押圧力を受け
る。図3(A)に再度示すように、シールリング1は袋
ナット側テーパ部39と継手側テーパ部37との間には
溝41が設けられてその部分の肉圧が薄くされており、
さらに袋ナット側テーパ部39は切込み43によって4
片に分割されているため、上記シールリング軸中心側へ
の押圧力によって4片に分割された袋ナット側テーパ部
39は、肉圧の薄い溝41部分から内周側に容易に移動
する。
【0024】そのため、シールリング1だけで考える
と、図3(B)に示すように溝41の間隔が広がり、溝
41の部分から内方に折れ曲がって、袋ナット側テーパ
部39の先端部付近では切込み43が無くなるように変
形する。従って、分割された袋ナット側テーパ部39の
各片によって形成される内径は元の内径よりも小さくな
る。
【0025】従って、シールリング1は、図2(C)に
示すように、袋ナット側テーパ部39の内周に設けられ
た小さな溝45が樹脂管11に食い込んでいくと共に、
実際には袋ナット側テーパ部39の先端部が袋ナット1
5の後ろ側にせり出す。そして、このせり出した袋ナッ
ト側テーパ部39の先端部は、袋ナット15による押え
が無く、また4分割されているために、各分割片の先端
がラッパ状に広がる。このため、袋ナット15の緩み止
め作用も果たすこととなる。
【0026】一方、袋ナット側テーパ部39の変形によ
って、継手本体13の内筒23に設けられた竹の子状溝
23aには樹脂管11の一部が変形して押し込まれてお
り、抜け止めシールができる。このような図2(C)に
示す状態(これをシール完了状態という。)になった場
合に、継手本体13側とのシール作用及び樹脂管11と
の固定が確実に行われたことになるのであるが、予め、
シール完了状態での袋ナット15の位置をテストしてお
き、その位置に対応させて、増締めブッシュ17の幅を
決めておくとよい。
【0027】すなわち、上記シールリング1と増締めブ
ッシュ17を備えた本接続構造によれば、所定幅の増締
めブッシュ17を、外筒21のねじ部21aと鍔部25
との間に取り付けておいて袋ナット15を締めていき、
増締めブッシュ17に当接してそれ以上締められなくな
ったときに締めるのをやめれば、常に図2(C)に示す
シール完了状態が得られる。従って、例えば従来は熟練
した作業者でなければ所望のシール完了状態が得られな
かったものが、この増締めブッシュ17を用いること
で、所望のシール完了状態が誰でも容易に実現できる。
【0028】また、締め付け完了後や実際の使用中にも
し漏水が発生した場合には、この増締めブッシュ17
を、その開口部17a等から押し広げて除去すれば、袋
ナット15を所望回数増締めすることができ、シール作
用を再び確実なものにすることができるのである。それ
に対して、例えば袋ナット15が継手本体13の鍔部2
5に当接した状態でシール完了状態を得るようにしてお
くと、締め付け完了後や実際の使用中に漏水が発生した
場合に対応できなくなる。
【0029】以上説明したように、本実施例のシールリ
ング1によれば、継手本体13側とのシール作用を損な
う事なく、樹脂管11とのシール作用及び固定も確実に
行うことが可能である。一方、シールリング1と増締め
ブッシュ17を備えた本接続構造によれば、所望のシー
ル完了状態が誰でも容易に実現でき、さらに袋ナット1
5の締め付け完了後や実際の使用中にもし漏水が発生し
た場合等にも、この増締めブッシュ15を取り外して袋
ナット17を所望回数増締めすることができるので、シ
ール作用を再び確実なものにすることができる。
【0030】また、本発明は上記実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々なる態様で実施し得る。例えば、上記実施例では
シールリング1の袋ナット側テーパ部39に4つの切込
み43が設け、袋ナット側テーパ部39を4片に分割し
たが、4つに限定されることはなく、2片以上に分割で
きればよい。増締めブッシュ17の断面の形や外形も限
定されず、袋ナット15を締め付け完了位置まで締めた
後でも、他の部材を緩めることなく増締めブッシュ17
単独で取り外せれば十分である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の樹
脂管用継手のシールリングによれば、継手本体側とのシ
ール作用を損なうことなく、樹脂管とのシール作用及び
固定も容易かつ確実に行うことができるという極めて優
れた効果を奏する。
【0032】また請求項2記載の樹脂管と継手本体の接
続構造によれば、所望のシール完了状態を誰でも容易に
実現でき、さらに袋ナットをさらに締め付ける必要が生
じた場合でも、増締めブッシュを取り外して袋ナットを
所望回数増締めすることができシール作用を再び確実な
ものにすることができるという極めて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である樹脂管用継手のシー
ルリング及びそれを介装させる接続構造要素の部分断面
図である。
【図2】 接続構造の組立前から組立後までの状態を示
す断面図である。
【図3】 (A)は変形前のシールリング、(B)は変
形後のシールリングをそれぞれ示す斜視図である。
【図4】 従来のシールリング及びそれを介装させる接
続構造要素の部分断面図である。
【符号の説明】
1…シールリング、 11…樹脂管、 13…
継手本体、15…袋ナット、 17…増締めブッシ
ュ 21…外筒、23…内筒、 31…スト
ッパ部、 33…突起、35…円筒部、 3
7…継手側テーパ部、 39…袋ナット側テーパ部、4
1…溝、 43…切込み

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂管の端部を継手本体に嵌め入れた状
    態で、上記継手本体の外周面に設けられたねじ部に上記
    樹脂管側から袋ナットを螺合させることにより、上記樹
    脂管と上記継手本体とを接続する際に、上記樹脂管端部
    の外周に嵌合されかつ上記継手本体の端面と袋ナットの
    内壁面との間に介装されるシールリングであり、断面は
    外周側に突出する略三角形状に形成され、上記樹脂管の
    外周に嵌合させて上記袋ナットを螺合させた際、上記継
    手本体の端面側に位置するテーパ部が上記継手本体の端
    面に当接してシールが可能に構成された樹脂管用継手の
    シールリングであって、 上記継手本体の端面側のテーパ部と上記袋ナットの内壁
    面側のテーパ部との間の外周面において、円周方向に沿
    って設けられた溝と、 上記袋ナット内壁面側のテーパ部の端部から上記溝にか
    けて設けられ、上記袋ナット内壁面側のテーパ部を2片
    以上に分割する切込みと、 上記継手本体の端面側のテーパ部の端部より径方向内側
    へ鍔状に張り出すよう設けられたストッパ部と、 該ストッパ部より軸方向内側へ向かって環状に突出した
    突起と、 を備え、上記袋ナットを螺合する際の押圧力によって、
    上記2片以上に分割された袋ナット内壁面側テーパ部が
    上記溝部分から内周側に移動可能に構成したことを特徴
    とする樹脂管用継手のシールリング。
  2. 【請求項2】 樹脂管の端部を継手本体に嵌め入れた状
    態で、上記継手本体の外周面に設けられたねじ部に上記
    樹脂管側から袋ナットを螺合させることにより、上記樹
    脂管と上記継手本体とを接続するための接続構造であっ
    て、 上記樹脂管端部の外周かつ上記継手本体の端面と袋ナッ
    トの内壁面との間に上記請求項1記載のシールリングを
    介装すると共に、 上記継手本体の外周面のねじ部から所定距離の位置に鍔
    部を立設し、 上記袋ナットを螺合させて所定の接続完了状態となった
    場合の、該袋ナットと上記継手本体の鍔部との間隔に対
    応した幅を有する増締めブッシュを、上記袋ナットと鍔
    部との間に脱着可能に装着したことを特徴とする樹脂管
    と継手本体の接続構造。
JP5002568A 1993-01-11 1993-01-11 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造 Expired - Lifetime JP2678125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5002568A JP2678125B2 (ja) 1993-01-11 1993-01-11 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5002568A JP2678125B2 (ja) 1993-01-11 1993-01-11 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06207694A JPH06207694A (ja) 1994-07-26
JP2678125B2 true JP2678125B2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=11532979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5002568A Expired - Lifetime JP2678125B2 (ja) 1993-01-11 1993-01-11 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2678125B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2564380Y2 (ja) * 1993-12-10 1998-03-09 大阪瓦斯株式会社 締付トルク確認継手
US6488317B1 (en) * 2000-02-01 2002-12-03 Avaya Technology Corp. Cable strain relief adapter with gel sealing grommet
JP4746220B2 (ja) * 2001-08-03 2011-08-10 株式会社タブチ 軟質管用継手
EP1918625A4 (en) * 2005-07-04 2012-08-15 Nippon Flex Co Ltd CONNECTOR FOR CONNECTING HOSES
KR101573258B1 (ko) * 2015-04-28 2015-12-02 주식회사 유니락 파이프 피팅 장치의 스톱 칼라 제조 방법 및 그 스톱 칼라
DE102018205397A1 (de) * 2018-04-10 2019-10-10 Wmf Group Gmbh Klemmring für Schlauchverbindungen, den Klemmring umfassende Klemmvorrichtung für Schlauchverbindungen sowie die Klemmvorrichtung umfassende Schlauchverbindung
WO2024032890A1 (en) * 2022-08-11 2024-02-15 Elysee Irrigation Ltd. Connector, pipe system and assembling process

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06207694A (ja) 1994-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100392500B1 (ko) 관 조인트
JPH02550Y2 (ja)
JP2678125B2 (ja) 樹脂管用継手のシールリング及び該シールリングを用いた樹脂管と継手本体との接続構造
EP0009368B1 (en) Pipe coupling and pipe joint connection
JP2008095765A (ja) ホース継手
JP2001124258A (ja) 管継手
JPH07224946A (ja) 密封装置
JPH04503993A (ja) 弁のためのフランジを有する接続装置
JP2003042359A (ja) スペーサレス型管継手とこれに用いるパッキン輪
JPH0771674A (ja) 管継手のソケット
JPH06105115B2 (ja) 管継手
JP3733848B2 (ja) 燃料ホース接続構造体及び燃料ホース
JPH0735875B2 (ja) 管継手
JP2000230681A (ja) 薄肉ステンレス鋼管と継手の接続構造
JPH0640565U (ja) メカニカル継手
KR920002319B1 (ko) 커플링 장치
KR100429037B1 (ko) 관 죠인트
JP3041477B2 (ja) 管接続装置
JPH04362391A (ja) 管継手
JP2504715Y2 (ja) 管継手
JP2858394B2 (ja) 分岐管継手
JPH11182755A (ja) 管接手
JPH07239077A (ja) 配管用の継手装置
JPH06105114B2 (ja) 管継手
JP2587529Y2 (ja) 継手用パッキン

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 16