JP3022489B2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP3022489B2
JP3022489B2 JP10156722A JP15672298A JP3022489B2 JP 3022489 B2 JP3022489 B2 JP 3022489B2 JP 10156722 A JP10156722 A JP 10156722A JP 15672298 A JP15672298 A JP 15672298A JP 3022489 B2 JP3022489 B2 JP 3022489B2
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ring
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backup
low pressure
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千代太 緒方
浩 鎌田
雄史郎 磯辺
正明 矢野
雅則 杉山
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Toyota Motor Corp
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Nok Corp
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、たとえば内燃機械
のインジェクタの配管部等に用いられる密封装置に関
し、特にOリング等のゴム状弾性体製のシールリング
と、シールリングのはみ出し損傷を防止する樹脂製バッ
クアップリングとを組み合わせた耐圧性の密封装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の組み合わせタイプの密封
装置としては、たとえば、図7に示すようなものが知ら
れている。
【0003】図7(a)に示す特開平8−200501
号に記載されたこの密封装置101は、互いに同心的に
組み付けられたハウジング102と軸103間をシール
するもので、軸外周に設けられたテーパ面107を備え
た環状の取付溝104内に装着されるゴム状弾性体製の
シールリング105と、このシールリング105の軸方
向低圧側Lに設けられ、テーパ面107に対応するテー
パ部108を有するバックアップリング106を備えた
構成となっている。
【0004】この密封装置101では、バックアップリ
ング106は、シールリング105から作用する軸方向
圧縮荷重によって、その内周側の周面に設けられたテー
パ部108が取付溝104のテーパ面107に食い込
み、その径方向分力によって径方向に変形して、ハウジ
ング102と軸103のそれぞれに対しての隙間を埋め
る。
【0005】これにより、シールリング105が軸方向
低圧側Lへはみ出すことを防止していた。
【0006】また、図7(b)に示す実開平1−659
83号に記載された密封装置111は、パイプ等の検査
時に高圧の密封流体を密封する高圧用テスターパッキン
で、互いに同心的に組み付けられたパイプ等のハウジン
グ112と軸113間をシールするもので、パッキン1
15と第1バックアップリング116と第2バックアッ
プリング117とを備えている。
【0007】パッキン115は、軸外周に設けられ、テ
ーパ面123を備えた環状の取付溝114内に装着さ
れ、内周側に第1リップ部118と第2リップ部119
を備える。
【0008】また、軸方向低圧側Lの外周側に第2バッ
クアップリング117が配置されている。第2バックア
ップリング117は、外周側に段部120が形成されて
いる。
【0009】一方、第2バックアップリング117の外
周側に第1バックアップリング116が配置されてい
る。第1バックアップリング116の内周側には、第2
バックアップリング117の段部120に対向する段部
121が形成されている。
【0010】また、第1バックアップリング116の内
周側にはテーパ部122が設けられており、取付溝11
4のテーパ面123に対応している。
【0011】そして、取付溝114の内周側には、取付
溝114内の圧力を加圧または減圧する圧力源(図示せ
ず)に連通した孔124が設けられている。
【0012】この密封装置111では、まず、孔124
を介して取付溝114内が加圧される。これにより、第
1リップ部118及び第2リップ部119が圧力によっ
て取付溝114の側壁に圧接され、取付溝114内の圧
力が上昇し、パッキン115全体が径方向外方に移動
し、パッキン115の先端部115Aがハウジング11
2に押し付けられる。このとき、第1バックアップリン
グ116及び第2バックアップリング117の外周面は
それぞれ拡張されハウジング112に当接する。
【0013】そして、軸方向高圧側Hから加圧すると、
図7(b)に示すようにパッキン115から作用する軸
方向圧縮荷重によって、その溝底側の周面に設けられた
テーパ部122が取付溝114のテーパ面123に食い
込み、その径方向分力によって径方向に変形して、ハウ
ジング112と軸113それぞれに対しての隙間を埋め
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
密封装置101,111では、それぞれのテーパ部10
8,122を有するバックアップリング106及び第1
バックアップリング116のテーパ面107,123へ
の追従性を高め、シール性を向上するためには、バック
アップリング106及び第1バックアップリング116
の弾性係数を低くすることが必要だが、弾性係数が低過
ぎると、バックアップリング106及び第1バックアッ
プリング116自体のはみ出し損傷が生じて、テーパ面
107,123での楔効果による圧縮荷重に対しての耐
久性が低下してしまった。
【0015】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、シール性及び耐
久性を向上する品質性に優れた密封装置を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、互いに同心的に組み付けられた
二部材間をシールするもので、一方の部材に設けられた
環状の取付溝内に装着されるゴム状弾性体製のシールリ
ングと、このシールリングを隔てて軸方向低圧側の溝内
側面とシールリング間に配置されるバックアップリング
とを備えた密封装置において、前記バックアップリング
を、高圧側に軸方向に直交する直交面を備えると共にシ
ールリングの低圧側に隣接して配置される軟質材製の第
2バックアップリングと、該第2バックアップリングの
さらに低圧側に隣接して配置され、圧力を受けた際に低
圧側側面が前記取付溝の軸方向低圧側の溝内側面に接触
して軸方向荷重を支持する硬質材製の第1バックアップ
リングと、から構成し、第2バックアップリングの溝底
側の周面に低圧側に向かって徐々に他方の部材周面との
間隔が狭まる方向に傾斜するテーパ部を設けると共に、
前記取付溝の溝底面に第2バックアップリングのテーパ
部に対応するテーパ状溝底部を設けたことを特徴とす
る。
【0017】軟質材としては、弾性係数が低くて比較的
軟らかく延性のある軟質の樹脂材、たとえばPTFE等
が使用可能である。
【0018】硬質材としては、弾性係数が高くて硬く強
度の強い材料、たとえば、ナイロン,PPS(ポリフェ
ニレンサルファイド),POM(ポリアセタール),P
A(ポリアミド),PEEK(ポリエーテルエーテルケ
トン)等の硬質樹脂材や、砲金(青銅)が使用可能であ
る。
【0019】本発明によれば、高圧流体の圧力によって
シールリングが低圧側に押され、このシールリングによ
って第2バックアップリングが低圧側に押される。さら
に第2バックアップリングによって第1バックアップリ
ングが低圧側に押され、第1バックアップリングに作用
する軸方向荷重は最終的に取付溝低圧側の溝内側面によ
って支持される。
【0020】軟質の第2バックアップリングは、シール
リングから作用する軸方向圧縮荷重によって、その溝底
側の周面に設けられたテーパ部が溝底面のテーパ状溝底
部に食い込み、その径方向分力によって径方向に変形し
て溝底と反対側の周面が他方の部材周面との隙間が埋め
られる。このように軸方向荷重によってテーパ部がテー
パ状溝底部に押し付けられて径方向の隙間が埋められ、
さらに第2バックアップリングは弾性係数の低い軟質材
製で追従性が高いので、2部材間の軸偏心が生じても、
偏心に追随して第2バックアップリングが変形し、常に
第2バックアップリング内外径部の隙間が埋められた状
態に維持され、シール性を向上させることができ、ま
た、シールリングのはみ出しも防止される。
【0021】また、第2バックアップリングは弾性係数
が低い軟質材製で、高圧下においてシールリングが第2
バックアップリングに押し付けられても、シールリング
の傷付きは防止される。
【0022】一方、第2バックアップリングは第1バッ
クアップリングによって支持されるので、第2バックア
ップリングのはみ出し損傷が防止される。また、第1バ
ックアップリング自体は硬質であり、かつ第1バックア
ップリングの低圧側の側面は取付溝の低圧側溝内側面に
接触して軸方向荷重を支持するので、第1バックアップ
リング自体のはみ出しもない。これにより、第1,第2
バックアップリングのはみ出しを防止して損傷を防ぎ、
耐久性を向上する。
【0023】一方、第1バックアップリングの溝底側の
周面にも低圧側に向かって徐々に他方の部材周面との間
隔が狭まる方向に傾斜するテーパ部を設けると共に、前
記取付溝の溝底面に第1バックアップリングのテーパ部
に対応するテーパ状溝底部を設けてもよい。
【0024】このようにすれば、第1バックアップリン
グもシールリングおよび第2バックアップリングを介し
て作用する軸方向荷重によって、テーパ部を介して他方
の部材の周面に向かって径方向に隙間を埋める方向に変
形し、第2バックアップリングのはみ出しを確実に防止
することができる。
【0025】また、第1バックアップリングの溝底側の
周面に直線状の円筒部を設け、前記取付溝の溝底面に第
1バックアップリングの円筒部に対応する円筒状溝底部
を設けてもよい。
【0026】このようにすれば、第1バックアップリン
グに軸方向荷重が作用しても径方向の分力が生じない。
この場合には、第1バックアップリングの樹脂硬度が高
くても相手部材周面に傷をつけることなく、第2バック
アップリングのはみ出しを防止することができる。
【0027】第1バックアップリングと第2バックアッ
プリングの内、いずれか一方或は両方は、一部切断した
有端リング状であることが好ましい。
【0028】このようにすれば、第1,第2バックアッ
プリングが圧力により、テーパ部を軸方向に移動する際
に必要となる変形を容易に達成し、高圧下でもシール性
を良好に保つことができる。
【0029】第1,第2バックアップリングが、径方向
から斜めの切断面となるバイアスカットされた有端リン
グ状であると、圧力変化により拡径することができ、ま
た、拡径した際は、カット端部が周方向に重なり合うこ
とで漏れを防止するので、高圧下でもシール性を良好に
保つことができる。
【0030】シールリングを隔てて軸方向高圧側の溝内
側面とシールリング間に第3バックアップリングを設け
ることが好ましい。
【0031】このようにすれば、シールリングが膨潤
し、シールリングの低圧側は第2バックアップリングに
接触し、高圧側は第3バックアップリングに接触するよ
うになり、シールリングは第3バックアップリングを高
圧側溝内側面に押し付けて、軸方向高圧側の溝内側面と
シールリングとの接触を防止するため、シールリングの
膨潤を抑制して、シールリングの破損を防ぐことができ
る。
【0032】また、軸方向高圧側の溝内側面を他方の部
材にまで接近させる必要がなく、シールリングや第1バ
ックアップリング及び第2バックアップリングは装着や
脱着等の際に径を大きく伸び広げる必要がなく、作業性
がよい。
【0033】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]以下に本発明を図示の実施の形態に基
づいて説明する。
【0034】図1は本発明の実施の形態1に係る密封装
置を示している。
【0035】すなわち、この密封装置1は、所定の環状
隙間2を介して互いに同心的に組み付けられた2部材と
しての軸3とハウジング4間をシールするもので、軸3
外周に設けられた環状の取付溝5内に装着されるゴム状
弾性体製のシールリング6と、このシールリング6を隔
てて軸方向低圧側Lの溝側面とシールリング6間に配置
される樹脂製の第1,第2バックアップリング7,8と
を備えた構成となっている。
【0036】第2バックアップリング8はシールリング
6の低圧側Lに隣接して配置され、第1バックアップリ
ング7は第2バックアップリング8のさらに低圧側Lに
隣接して配置されている。
【0037】この密封装置1は、軸3とハウジング4間
が、互いに相対回転あるいは往復移動自在に組み付けら
れた運動用シールであってもよいし、また、軸3とハウ
ジング4間が静止状態に組み付けられた固定部のシール
であってもよい。運動用シールの場合には運動時の軸偏
心に対応できるし、固定部のシールとして用いる場合に
は組み付け時の軸偏心に対応できる。
【0038】シールリング6はOリング等のリング状の
スクィーズパッキンで、自由状態では、内径が取付溝5
の溝内径よりも小径で、外径がハウジング4の内径より
も大径に設定され、組付時にハウジング4内周面と取付
溝5の円筒状溝底部56とによって径方向に圧縮され、
その弾発力によって内外周の接触面圧を得ている。
【0039】第2バックアップリング8は断面略矩形状
のリング状部材で、外周面が軸方向と平行の円筒面で、
その外径がハウジング内径とほぼ等しく設定されてい
る。また、その両側面は軸方向に直交する互いに平行の
直交面によって構成されており、シールリング6と第1
バックアップリング7の側面とそれぞれ接触している。
そして、この第2バックアップリング8の溝底側の周面
である内周面には、低圧側Lに向かって徐々にハウジン
グ4の内周面との間隔が狭まる方向に傾斜する円錐台状
の第2内径テーパ部81が設けられている。
【0040】一方、取付溝5の、第2バックアップリン
グ8に対応する溝底部分には第2バックアップリング8
の第2内径テーパ部81に対応する円錐台状の第2テー
パ状溝底部58が設けられている。この第2テーパ状溝
底部58と第2内径テーパ部81のテーパ角度と等しく
設定されている。
【0041】この第2バックアップリング8は弾性係数
の低い軟質樹脂材が用いられる。軟質樹脂材としては、
比較的軟らかくて延性のある材料、たとえば、PTFE
(4フッ化エチレン樹脂)等が適用可能である。
【0042】また、この第2バックアップリング8は装
着できれば無端リング状であってもよいし、一部切断し
た有端リング状の構成としてもよい。切断方向は図示し
ないが、周方向に対して斜めに切断するバイアスカット
でもよいし、周方向に対して直角に切断してもよいし、
他の切断方法を採用してもよい。
【0043】本実施の形態1では、第2バックアップリ
ング8は、径方向から斜めの切断面となるバイアスカッ
トされた有端リング状である。
【0044】第1バックアップリング7も断面略矩形状
のリング部材で、外周面がハウジング4と平行の円筒面
で、その両側面がハウジング4と直交する互いに平行の
直交面によって構成され、この実施の形態では第2バッ
クアップリング8よりも軸方向の厚みが薄肉に構成され
ている。第1バックアップリング7の外径もほぼハウジ
ング4の内径と同一径に設定されている。また、第1バ
ックアップリング7の低圧側Lの側面は取付溝5の低圧
側L内側面に接触して軸方向荷重を支持する。
【0045】第1バックアップリング7の溝底側である
内径側周面には、低圧側Lに向かって徐々にハウジング
4の内周面との間隔が狭まる方向に傾斜する第1内径テ
ーパ部71が設けられている。
【0046】第1バックアップリング7は弾性係数の高
い硬質材が用いられる。硬質材としては、硬くて強度が
強い材料、たとえば、ナイロン,PPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)等の硬質樹脂材や、砲金(青銅),P
OM(ポリアセタール),PA(ポリアミド),PEE
K(ポリエーテルエーテルケトン)等、種々の材料が適
用可能である。
【0047】この第1バックアップリング7も、第2バ
ックアップリング8と同様無端リング状でもよいし、一
部切断した有端リング状の構成としてもよい。
【0048】本実施の形態1では、第1バックアップリ
ング7は、径方向から斜めの切断面となるバイアスカッ
トされた有端リング状である。
【0049】一方、第1バックアップリング7に対応す
る取付溝5の溝底部分には第1バックアップリング7の
第1内径テーパ部71に対応する第1テーパ状溝底部5
7が設けられている。第1テーパ状溝底部57は第2テ
ーパ状溝底部58と同一角度で連続するテーパ面となっ
ている。
【0050】本発明によれば、高圧側Hからの流体圧に
よってシールリング6が低圧側Lに押され、このシール
リング6によって第2バックアップリング8が低圧側L
に押される。さらに第2バックアップリング8によって
第1バックアップリング7が低圧側Lに押され、第1バ
ックアップリング7に作用する軸方向荷重は最終的に取
付溝5の低圧側Lの溝内側面51によって支持される。
【0051】シールリング6は、軸3外周の取付溝5の
溝底の円筒状溝底部56と対向するハウジング4の軸孔
内周面41間に径方向に圧縮された状態で装着されてお
り、この径方向の弾性変形によって軸3とハウジング4
間の軸偏心を吸収している。
【0052】一方、第2バックアップリング8は、シー
ルリング6から作用する軸方向圧縮荷重によって、その
第2内径テーパ部81が第2テーパ状溝底部58に食い
込み、その外径方向の分力によって外径部が拡径するよ
うに変形してハウジング4の内周面41との隙間を埋め
る。
【0053】このように、軸方向圧縮荷重によって第2
内径テーパ部81がテーパ状溝底部58に軸方向に押し
付けられて内外径部の隙間が埋められ、さらに第2バッ
クアップリング8は弾性係数の低い軟質材製であり、第
2テーパ状溝底部58に対する第2内径テーパ部81の
追従性が高いので、軸偏心が生じても、偏心に追随して
第2バックアップリング8が変形し、常に第2バックア
ップリング8の内外径部の隙間が埋められた状態に維持
され、シール性を向上することができ、また、シールリ
ング6のはみ出しも防止される。また、第2バックアッ
プリング8は軟質樹脂製なので押し付けられたシールリ
ング6の傷付きも防止される。
【0054】一方、一枚使いの第2内径テーパ部81を
備えた第2バックアップリング8だけでは、第2バック
アップリング8自体の低圧側Lへのはみ出しが生じる可
能性があったが、第2バックアップリング8は第1バッ
クアップリング7によって支持されるので、第2バック
アップリング8のはみ出しが防止される。また、第1バ
ックアップリング7自体は硬質なので、第1バックアッ
プリング7自体が軸3とハウジング4内周面間の隙間へ
はみ出すことが防止される。これにより、第1,第2バ
ックアップリング7,8のはみ出し損傷が防がれるの
で、耐久性が向上する。
【0055】また、高圧が作用して第1バックアップリ
ング7も、ハウジング4の内周面に向かって径方向に押
圧され、第2バックアップリング8ほどではないが、径
方向に外方にハウジング4の内周面41側に拡径され、
第2バックアップリング8のはみ出しを確実に防止する
ことができる。
【0056】さらに、第1バックアップリング7及び第
2バックアップリング8が、径方向から斜めの切断面と
なるバイアスカットされた有端リング状であるので、圧
力変化により拡径することができ、また、拡径した際
は、カット端部が周方向に重なり合うことで漏れを防止
するので、高圧下でもシール性を良好に保つことができ
る。
【0057】ここで、第1,第2バックアップリング
7,8を有端リング状とする一部切断はバイアスカット
だけに限られず、例えばストレートカット、ステップカ
ット、特殊ステップカット等も適用することができる。
【0058】[実施の形態2]図2には、本発明の実施
の形態2が示されている。
【0059】以下の説明では実施の形態1と異なる点の
みを説明するものとし、同一の構成部分については同一
の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0060】この実施の形態2では、第1バックアップ
リング17の溝底側の内径側周面に直線状の内径円筒部
171を設け、取付溝5に溝底面に第1バックアップリ
ング17の円筒部171に対応する円筒状溝底部517
を設けたものである。
【0061】このようにすれば、第1バックアップリン
グ17に軸方向荷重が作用しても径方向の分力が生じな
い。この場合には、第1バックアップリング17の樹脂
硬度が高くてもハウジング4の内周面を傷つけることな
く、第2バックアップリング8のはみ出しを防止するこ
とができる。
【0062】[実施の形態3]図3は、本発明の実施の
形態3が示されている。
【0063】以下の説明では実施の形態1と異なる点の
みを説明するものとし、同一の構成部分については同一
の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0064】本実施の形態3では、第1バックアップリ
ング7の溝底側の内径側周面に断面形状が表裏対称のV
字状の対称テーパ部72を設けたものである。
【0065】図3(a)に示すように、取付溝5の第1
テーパ状溝底部57は第2テーパ状溝底部58と同一角
度で連続するテーパ面となっていて、第1テーパ状溝底
部57に表裏対称のV字状の対称テーパ部72の一方の
テーパ面が対応している。
【0066】SはV字状の対称テーパ部72の他方のテ
ーパ面と第2バックアップリング8の間にできる隙間で
ある。
【0067】このようにすれば、第1バックアップリン
グ7には組付け時の方向性がなく、誤組み込み(表と
裏)が防止されて組付け作業が容易になる。
【0068】本実施の形態3であっても、実施の形態1
と同様な効果も得ることができ、第2バックアップリン
グ8のはみ出しを防止することができる。
【0069】さらに、図3(b)に、第2バックアップ
リング8をこのV字状の対称テーパ部72を設けた第1
バックアップリング7との隙間Sを埋めるようにした密
封装置を示す。
【0070】第2内径テーパ部81を備えた第2バック
アップリング8の第1バックアップリング7側の側面に
V字状の対称テーパ部72に嵌め込む環状の突出部82
を形成した形状である。
【0071】このようにすれば、第2バックアップリン
グ8が突出部82により、第1バックアップリング7を
支えており、高圧側Hから圧力を受けた際、第1バック
アップリング7又は第2バックアップリング8の異常変
形を防止して、第1,第2バックアップリング7,8を
安定して保持することができる。
【0072】[第1,第2バックアップリング組付け
例]図4には、第1バックアップリングと第2バックア
ップリングを一体組込み可能とした組み付け例を示して
いる。
【0073】図4( a) ,( b) は、第2内径テーパ部
381を備えた第2バックアップリング38の第1バッ
クアップリング37側の側面に外周側の開いた環状の段
凹部39を形成し、この段凹部39に断面矩形状の第1
バックアップリング37を嵌め込んだ例である。
【0074】この第1バックアップリング37の内周面
は円筒面で内径テーパ部は設けられていない。段凹部3
9に第1バックアップリング37をしまりばめ状態で嵌
着してもよいし、図4( b) に示すように、段凹部39
の軸方向端部に突起39aを設けて第1バックアップリ
ング37の抜け止めをしてもよい。
【0075】このようにすれば、一体組み込みが可能で
あり、第1バックアップリング37の誤組み込み(表と
裏)が防止される。
【0076】図4( c) ,( d) は、第2内径テーパ部
381を備えた第2バックアップリング38と第1内径
テーパ部371を備えた第1バックアップリング37の
接合面間に、互いにいんろうはめ合いとなる環状凸部4
0Aと環状凹部40Bを設けた例で、一体組み込みが可
能である。環状凸部40Aと環状凹部40Bのはめ合い
部40はしまりばめとしてもよいし、テーパ合わせとし
てもよい。
【0077】[実施の形態4]図5には本発明の実施の
形態4が示されている。
【0078】上記実施の形態1,2,3では、軸の外周
に取付溝を設けた例であったが、本実施の形態4では、
ハウジング内周に取付溝を設けた例である。
【0079】すなわち、この密封装置201は、所定の
環状隙間202を介して互いに同心的に組み付けられた
2部材としての軸203とハウジング204間をシール
するもので、ハウジング204内周に設けられた環状の
取付溝205内に装着されるゴム状弾性体製のシールリ
ング206と、このシールリング206を隔てて軸方向
低圧側Lの溝側面とシールリング206間に配置される
樹脂製の第1,第2バックアップリング207,208
とを備えた構成となっている。
【0080】第2バックアップリング208はシールリ
ング206の低圧側Lに隣接して配置され、第1バック
アップリング207は第2バックアップリング208の
さらに低圧側Lに隣接して配置されている。
【0081】シールリング206はOリング等のリング
状のスクィーズパッキンで、自由状態では、外径が取付
溝205の溝内径よりも大径で、内径が軸203の外径
よりも小径に設定され、組付時に軸203外周面と取付
溝205の円筒状溝底部256とによって径方向に圧縮
され、その弾発力によって内外周の接触面圧を得てい
る。
【0082】第2バックアップリング208は断面略矩
形状のリング状部材で、内周面が軸方向と平行の円筒面
で、その内径が軸203の外径とほぼ等しく設定されて
いる。また、その両側面は軸方向に直交する互いに平行
の直交面によって構成されており、シールリング206
と第1バックアップリング208の側面とそれぞれ接触
している。そして、この第2バックアップリング208
の溝底側の周面である外周面には、低圧側Lに向かって
徐々に軸203の外周面との間隔が狭まる方向に傾斜す
る円錐台状の第2外径テーパ部281が設けられてい
る。
【0083】一方、取付溝205の、第2バックアップ
リング208に対応する溝底部分には第2バックアップ
リング208の第2外径テーパ部281に対応する円錐
台状の第2テーパ状溝底部258が設けられている。こ
の第2テーパ状溝底部258と第2外径テーパ部281
のテーパ角度は等しく設定されている。
【0084】この第2バックアップリング208として
は、第1実施の形態と同様の弾性係数の低い軟質樹脂材
が用いられる。
【0085】一方、第1バックアップリング207も断
面略矩形状のリング部材で、内周面が軸203と平行の
円筒面で、その両側面が軸203と直交する互いに平行
の直交面によって構成され、この実施の形態では第2バ
ックアップリング208よりも軸方向の厚みが薄肉に構
成されている。第1バックアップリング207の内径も
ほぼ軸203の外径と同一径に設定されている。また、
第1バックアップリング207の低圧側Lの側面は取付
溝205の低圧側L内側面に接触して軸方向荷重を支持
する。
【0086】第1バックアップリング207の溝底側で
ある外径側周面には、低圧側Lに向かって徐々にハウジ
ング204の内周面との間隔が狭まる方向に傾斜する第
1外径テーパ部271が設けられている。第1バックア
ップリング207は実施の形態1と全く同様の硬質樹脂
材が用いられる。
【0087】一方、第1バックアップリング207に対
応する取付溝205の溝底部分には第1バックアップリ
ング207の第1外径テーパ部271に対応する第1テ
ーパ状溝底部257が設けられている。第1テーパ状溝
底部257は第2テーパ状溝底部258と同一角度で連
続するテーパ面となっている。
【0088】本実施の形態4によれば、高圧側Hからの
流体圧によってシールリング206が低圧側Lに押さ
れ、このシールリング206によって第2バックアップ
リング208が低圧側Lに押される。さらに第2バック
アップリング208によって第1バックアップリング2
07が低圧側Lに押され、第1バックアップリング20
7に作用する軸方向荷重は最終的に取付溝205の低圧
側Lの溝内側面251によって支持される。
【0089】シールリング206は、ハウジング204
内周の取付溝205の溝底の円筒状溝底部256と対向
する軸203外周面間に径方向に圧縮された状態で装着
されており、この径方向の弾性変形によって軸203と
ハウジング204間の軸偏心を吸収している。
【0090】一方、軟質の第2バックアップリング20
8は、シールリング206から作用する軸方向圧縮荷重
によって、その第2外径テーパ部281が第2テーパ状
溝底部258に食い込み、その外径方向の分力によって
内径部が縮径するように変形して軸203外周との隙間
を埋める。
【0091】このように軸方向圧縮荷重によって第2外
径テーパ部281がテーパ状溝底部258に軸方向に押
し付けられて内外径部の隙間が埋められ、第2バックア
ップリング208は弾性係数の低い軟質材製であり、第
2テーパ状溝底部258に対する第2外径テーパ部28
1の追従性が高いので、軸偏心が生じても、偏心に追随
して第2バックアップリング208が変形し、常に第2
バックアップリング208の内外径部の隙間が埋められ
た状態に維持され、シールリング206のはみ出しが防
止される。また、第2バックアップリング208は軟質
樹脂製なので押し付けられたシールリング206の傷付
きも防止される。
【0092】一方、第2バックアップリング208は第
1バックアップリング207によって支持されるので、
第2バックアップリング208のはみ出しが防止され
る。また、第1バックアップリング207自体は硬質な
ので、第1バックアップリング207自体が軸203と
ハウジング204内周面間の隙間へはみ出すことが防止
される。これにより、第1,第2バックアップリング2
07,208のはみ出し損傷が防止され、耐久性が向上
するまた、高圧が作用して第1バックアップリング20
7も軸203の外周面に向かって縮径されるので、第2
バックアップリング208のはみ出しを確実に防止する
ことができる。
【0093】なお、第1バックアップリング207は、
図示しないが、上記実施の形態2と同様に外径テーパ部
271が無い構成とすることができることはもちろんで
ある。
【0094】[実施の形態5]図6(a)は本発明の実
施の形態5に係る密封装置を示している。
【0095】以下の説明では実施の形態1と異なる点の
みを説明するものとし、同一の構成部分については同一
の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0096】この密封装置1は、特にシールリング6が
膨潤によって、軸3の張り出し部10にはみ出し、張り
出し部10の角に当接することによる破損を防止するも
ので、シールリング6を隔てて軸方向高圧側Hの溝側面
とシールリング6間に配置される第3バックアップリン
グ9を備えた構成となっている。
【0097】第1バックアップリング7及び第2バック
アップリング8はシールリング6の低圧側Lに配置さ
れ、第3バックアップリング9はシールリング6の高圧
側Hに配置されている。
【0098】シールリング6はOリング等のリング状の
スクィーズパッキンで、自由状態では、内径が取付溝5
の溝内径よりも小径で、外径がハウジング4の内径より
も大径に設定され、組付時にハウジング4内周面と取付
溝5の円筒状溝底部56とによって径方向に圧縮され、
その弾発力によって内外周の接触面圧を得ている。
【0099】第3バックアップリング9は断面略矩形状
のリング状部材で、内周面が軸方向と平行の円筒面で、
その内径が軸3の外径とほぼ等しく設定されている。ま
た、その両側面は軸方向に直交する互いに平行の直交面
によって構成されており、シールリング6の側面と軸3
の張り出し部10の側面との隙間にシールリング6膨潤
損傷を防止するために配置される。
【0100】また、この第3バックアップリング9は装
着できれば無端リング状であってもよいし、一部切断し
た有端リング状の構成としてもよい。切断方向は図示し
ないが、周方向に対して直角に切断してもよいし、他の
切断方法を採用してもよい。
【0101】本実施の形態5によれば、図6(b)に示
すように高圧側Hの流体(燃料)による流体浸漬によっ
てシールリング6が膨潤し、シールリング6の低圧側L
は第2バックアップリング8に接触し、高圧側Hは第3
バックアップリング9に接触するようになり、第3バッ
クアップリング9を高圧側Hへ押して最終的に張り出し
部10側面に押し付けることで、シールリング6の膨潤
を抑制することができる。
【0102】シールリング6はハウジング4、軸3、低
圧側Lの第2バックアップリング8及び高圧側Hの第3
バックアップリング9の四方に接触し、その限られたス
ペースの限界まで膨潤する。
【0103】また、この図6の本実施の形態の密封装置
と従来の密封装置とを比べて浸漬試験(FuelD+M
TBE7%,120℃×300h)を行った結果では、
従来の密封装置が6個中4個のシールリングに破損が生
じていたのに対し、本実施の形態5の密封装置は6個全
て破損せず、破損対策効果が大きいことが分かった。
【0104】このように第3バックアップリング9をシ
ールリング6の高圧側Hに配置することによって、シー
ルリング6の膨潤を抑制し、シールリング6が膨潤して
高圧側Hへはみ出すことを防止する。結果的に軸3の張
り出し部10の角に当接することによる破損を防止す
る。
【0105】また、軸方向高圧側Hの溝内側面を有する
張り出し部10のd1寸法が大きいと、高圧側Hから取
付溝5に着脱されるシールリング6や第1バックアップ
リング7及び第2バックアップリング8を大きくのび広
げる必要があり、作業性が悪かったが、d1寸法を小さ
く形成できるため、シールリング6や第1バックアップ
リング7及び第2バックアップリング8は装着や脱着等
の際に径を大きく伸び広げる必要がなく、作業性がよ
い。
【0106】さらに、脈動圧に対し、シールリング6が
取付溝5から高圧側Hへ抜け出ることを防止する。
【0107】尚、本実施の形態は流体浸漬による膨潤と
したが、シールリング6が膨潤する場合であればよく、
その原因は流体浸漬に限るものではない。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾性係数の低い軟質材製の第2バックアップリングにテ
ーパ部を設けることにより、軸方向圧縮荷重の径方向分
力を作用させて第2バックアップリングと相手部材間の
隙間を埋めるように構成したので、追従性が高く、2部
材間の軸偏心に追随して常に第2バックアップリング内
外径部の隙間が埋めた状態に維持することができ、シー
ル性を向上させることができ、また、シールリングのは
み出し損傷を防止することができる。
【0109】また、第2バックアップリングは軟質樹脂
製なので、高圧下においてシールリングが第2バックア
ップリングに押し付けられても、シールリングの傷付き
は防止される。
【0110】また、第2バックアップリングは第1バッ
クアップリングによって支持されるので、第2バックア
ップリングのはみ出しを防止することができる。さら
に、第1バックアップリング自体は硬質であり、かつ第
1バックアップリングの低圧側の側面は取付溝の低圧側
溝内側面に接触して軸方向荷重を支持するので、第1バ
ックアップリング自体のはみ出しもない。これにより、
第1,第2バックアップリングのはみ出し損傷を防止す
ることができ、圧縮荷重に対しての耐久性を向上するこ
とができる。
【0111】従って、テーパ部を設けた第2バックアッ
プリングを弾性係数の低い軟質材製で設けて、追従性を
高めてシール性を向上し、また、低圧側Lの第1バック
アップリングで第1,第2バックアップリングのはみ出
し損傷を防止して耐久性を向上することができる。
【0112】また、第1バックアップリングにもテーパ
部を設ければ、高圧下において第1バックアップリング
と相手部材周面間の径方向隙間を埋める方向に変形させ
ることができ、第2バックアップリングのはみ出しを確
実に防止することができる。
【0113】一方、第1バックアップリングの溝底側の
周面を円筒状としておけば、第1バックアップリングに
軸方向荷重が作用しても径方向の分力が生じないので、
第1バックアップリングの樹脂硬度が高くても相手部材
周面に傷をつけることなく、第2バックアップリングの
はみ出しを防止することができる。
【0114】第1バックアップリングと第2バックアッ
プリングの内、いずれか一方或は両方は、一部切断した
有端リング状であれば、第1,第2バックアップリング
が圧力により、テーパ部を軸方向に移動する際に必要と
なる変形を容易に達成し、高圧下でもシール性を良好に
保つことができる。
【0115】第3バックアップリングをシールリング高
圧側に設ければ、シールリングが膨潤しても、第3バッ
クアップリングによって膨潤を制限され、シールリング
は高圧側にはみ出すこともなく、また、はみ出しによる
破損を防止できる。
【0116】一方、シールリングの高圧側は第3バック
アップリングに圧接するので、軸方向高圧側の溝内側面
の径は溝底径より少し大きく、第3バックアップリング
を固定できればよく、シールリング或は第1,第2バッ
クアップリングを大きく伸び広げる必要がないので装着
等の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1( a) は本発明の実施の形態1に係る密封
装置の使用状態の要部縦断面図、同図( b) は組立前の
分解半断面図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態2に係る密封装置の
要部縦断面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態3に係る密封装置の
要部縦断面図である。
【図4】図4( a) 乃至( d) は図1の第1,第2バッ
クアップリングの組付け例を示す部分断面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態4に係る密封装置の
要部縦断面図である。
【図6】図6( a) は本発明の実施の形態5に係る密封
装置の使用状態の要部縦断面図、同図( b) はシールリ
ング膨潤後の要部断面図である。
【図7】図7は従来の密封装置の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 環状隙間 3 軸 4 ハウジング 5 取付溝 51 内側面 56 円筒状溝底部 57 第1テーパ状溝底部 58 第2テーパ状溝底部 6 シールリング 7 第1バックアップリング 71 第1内径テーパ部 72 対称テーパ部 8 第2バックアップリング 81 第2内径テーパ部 82 突出部 9 第3バックアップリング 10 張り出し部 17 第1バックアップリング 171 内径円筒部 172 隙間 517 円筒状溝底部 37 第1バックアップリング 38 第2バックアップリング 381 第2内径テーパ部 39 段凹部 39a 突起 40 はめ合い部 40A 環状凸部 40B 環状凹部 201 密封装置 202 環状隙間 203 軸 204 ハウジング 205 取付溝 206 シールリング 207,208 第1,第2バックアップリング 256 円筒状溝底部 257 第1テーパ状溝底部 258 第2テーパ状溝底部 271 第1外径テーパ部 272 隙間 281 第2外径テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯辺 雄史郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動 車株式会社 内 (72)発明者 矢野 正明 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動 車株式会社 内 (72)発明者 杉山 雅則 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動 車株式会社 内 (56)参考文献 特開 平8−303591(JP,A) 実開 昭53−105997(JP,U) 実開 平6−20958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/00 - 15/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同心的に組み付けられた二部材間を
    シールするもので、一方の部材に設けられた環状の取付
    溝内に装着されるゴム状弾性体製のシールリングと、こ
    のシールリングを隔てて軸方向低圧側の溝内側面とシー
    ルリング間に配置されるバックアップリングとを備えた
    密封装置において、 前記バックアップリングを、高圧側に軸方向に直交する
    直交面を備えると共にシールリングの低圧側に隣接して
    配置される軟質材製の第2バックアップリングと、該第
    2バックアップリングのさらに低圧側に隣接して配置さ
    、圧力を受けた際に低圧側側面が前記取付溝の軸方向
    低圧側の溝内側面に接触して軸方向荷重を支持する硬質
    材製の第1バックアップリングと、から構成し、 第2バックアップリングの溝底側の周面に低圧側に向か
    って徐々に他方の部材周面との間隔が狭まる方向に傾斜
    するテーパ部を設けると共に、前記取付溝の溝底面に第
    2バックアップリングのテーパ部に対応するテーパ状溝
    底部を設けたことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】第1バックアップリングの溝底側の周面に
    も低圧側に向かって徐々に他方の部材周面との間隔が狭
    まる方向に傾斜するテーパ部を設けると共に、前記取付
    溝の溝底面に第1バックアップリングのテーパ部に対応
    するテーパ状溝底部を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】第1バックアップリングの溝底側の周面に
    直線状の円筒部を設け、前記取付溝の溝底面に第1バッ
    クアップリングの円筒部に対応する円筒状溝底部を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】第1バックアップリングと第2バックアッ
    プリングの内、いずれか一方或いは両方は、一部切断し
    た有端リング状であることを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の密封装置。
  5. 【請求項5】前記取付溝の軸方向高圧側の溝内側面とシ
    ールリング間に第3バックアップリングを設けることを
    特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の密封装置。
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