JP5255353B2 - アダプタ - Google Patents
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Description
図6(a)に示すものは、「ヒューズガス栓」と呼ばれるものであり、ガスホースをホース用のプラグ15に接続して使用される。図6(b)に示すものも、「ヒューズガス栓」と呼ばれるものであるが、プラグ15が、所謂、ガスソケット(図3に図面番号40で示す)に対応したものである。この例では、ガスソケットをプラグ15に接続するだけで、ガス栓10とガスソケットとの接続固定を完成できる。これら、図6(a)(b)に示すものは、栓体の開閉状態は操作体の操作状態に従って決まり、操作体13が誤って開放側に操作されると、ガス漏れ等が発生することも起こりうる構造である。
前記操作体を操作して、前記ガス流路からプラグを介して外部にガスを供給する開放状態とガスの供給を停止する閉止状態とに切替可能なガス栓に装着するアダプタの特徴構成は、前記プラグのプラグ内流路に内挿可能な筒状本体と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記プラグの先端側へ付勢されて前記筒状本体内の本体内流路を閉止し、前記プラグの基端側へ付勢されて前記本体内流路を開放する弁体と、前記弁体を先端側へ付勢する付勢部材とを備えたガス漏洩防止手段と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記本体内流路を、前記筒状本体の外周面と前記プラグの内周面との間に形成される空間からシールするシール部材と、前記プラグに対して前記筒状本体を固定する固定手段とを備え、
前記固定手段は、拡径して前記筒状本体に設けられた固定部材嵌込溝に嵌まり込み、
前記プラグに固定される固定部材であり、前記固定部材が、前記筒状本体を前記プラグに固定する点にある。
即ち、上記特徴構成によれば、ガス栓に設けられたプラグのプラグ内流路には、筒状本体が内挿されることとなり、この筒状本体内の本体内流路をガスの流通に使用する。そして、筒状本体の内部に形成される本体内流路には、付勢部材及び弁体を備えたガス漏洩防止手段が設けられるため、通常状態では、当該弁体が付勢部材により付勢されてプラグの先端側へ位置して本体内流路を閉止する。即ち、従来、何も設けられていなかったプラグ内にガス漏洩防止手段を設けることにより、栓体より下流側(ガス開放側)で、通常状態において閉栓機能を得ることができる。従って、操作体が不測に操作された場合も、ガスが漏洩(放出)されることはない。
一方、弁体をプラグの基端側に移動させると、本体内流路を開放することができ、ガスの供給を許容することができる。
以上から、操作体が誤操作された場合や、プラグとガスソケットとの接続が不十分である場合であっても、ガスがプラグから漏洩することを防止できる。
前記操作体を操作して、前記ガス流路からプラグを介して外部にガスを供給する開放状態とガスの供給を停止する閉止状態とに切替可能なガス栓に装着するアダプタの特徴構成は、
前記プラグのプラグ内流路に内挿可能な筒状本体と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記プラグの先端側へ付勢されて前記筒状本体内の本体内流路を閉止し、前記プラグの基端側へ付勢されて前記本体内流路を開放する弁体と、前記弁体を先端側へ付勢する付勢部材とを備えたガス漏洩防止手段と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記本体内流路を、前記筒状本体の外周面と前記プラグの内周面との間に形成される空間からシールするシール部材と、前記プラグに対して前記筒状本体を固定する固定手段とを備え、
前記筒状本体が前記プラグに内挿された状態で、プラグの基端に近い側を筒状本体の基端側とし、その他端側を筒状本体の先端側として、前記筒状本体の先端側に、プラグ先端に螺合する螺合部を備え、
前記螺合部が、前記固定手段として働くとともに、前記筒状本体を前記プラグに対して軸方向で位置決めする位置決め手段として働く点にある。
前記螺合部が、前記固定手段として働くとともに、前記筒状本体を前記プラグに対して軸方向で位置決めする位置決め手段として働くから、アダプタの螺合部が、プラグの先端側に位置される筒状本体の一端側にプラグの先端に螺合することで、プラグに対して筒状本体を固定することができるとともに、筒状本体をプラグに対して位置決めすることができる。これにより、アダプタの部品点数を減少させながらも、筒状本体をプラグに対して良好に位置決め固定することができる。
前記筒状本体の前記プラグ内流路への内挿完了位置が、前記位置決め部材により決定される点にある。
本発明のアダプタ100の実施の形態について、図面に基づいて説明する。当該説明に先立って、まず、本発明のアダプタ100が装着されるガス栓10の構造を、図1に基づいて説明する。ガス栓10は、ガスGを流通するガス流路11と、ガスGの流通を許容する開放状態とガスGの流通を阻止する閉止状態とに切替可能な栓体12と、当該栓体12に連接してガス流路11の外部からその状態を切り替える操作体13と、上記ガス流路11と連通するプラグ内流路14を備えたプラグ15とから構成されている。
これらの図において、図1、図2(a)は、本願のアダプタ100を固定する前の状態を示しており、図2(b)(c)は、固定操作(b)と閉止状態(c)を示している。
以下、筒状本体22において、筒状本体22がプラグ15に内挿された状態で、プラグ15の基端に近い側を基端側(図1、2の左側)とし、その他端側、即ち、ガスソケット40が接続される側を先端側(図1、2の右側)とする。当該筒状本体22は、筒状本体22がプラグ内流路14に内挿された状態で、付勢部材であるスプリング28によりプラグ15の先端側へ付勢されて筒状本体22の内部に形成された本体内流路21を閉止し、プラグ15の基端側へ付勢されて前記本体内流路21を開放する弁体27を備えたガス漏洩防止手段Aと、筒状本体22が前記プラグ内流路14に内挿された状態で、本体内流路21を、筒状本体22の外周面とプラグ15の内周面との間に形成される空間からシールするシール部材23と、プラグ15に対して筒状本体22を固定するリング状部材24(固定手段の一例であり、具体的には、所謂、Cリングである)とを備えて構成されている。
図1、図2(a)に示す固定前の状態において、当該固定部材嵌込溝32の先端側には、上述したリング状部材24が、径方向の外側に付勢力を有する形態で、筒状本体22の本体内流路21の内周面に沿うCリング形状で備えられている。当該リング状部材24は、後述するガス漏洩防止手段Aの弁体27の基端側端部に設けられたリング状部材押圧部34により筒状本体22の軸方向に押圧されることで、軸方向に摺動可能に構成されている。
図2(b)(c)に示すように、固定された状態で、シール部材23は、その径方向の内側から当該リング状部材24により径方向の外側に押圧されることで、固定部材嵌込溝32の近傍において、プラグ15の内周面と筒状本体22の外周面との間の空間を、本体内流路21からシールするように機能する。
リング状部材24は、固定部材嵌込溝32に嵌り込み、径方向の外側に拡径することで、プラグ15の内周面に対して位置固定されると共に、筒状本体22の固定部材嵌込溝32の軸方向の内面に当接して、筒状本体22を位置固定する。これにより、リング状部材24は、プラグ15と筒状本体22とを軸方向で固定するように機能する。
上記弁体27の基端側端部には、弁体27の基端側への移動に伴って、上記リング状部材24を基端側に押圧移動させるリング状部材押圧部34が設けられ、当該リング状部材押圧部34は、上記リング状部材24を基端側に押圧移動させると共に、固定部材嵌込溝32に嵌り込ませる機能を発揮する。
尚、図2(b)に係る装着行程において、棒状部材B1が弁体27を基端側に付勢する際、上述した位置決め部材25は、筒状本体22がプラグ15のプラグ内流路14の基端側へ入り込みすぎないよう、筒状本体22を固定する機能を発揮する。
リング状部材24の摺動をおこなう棒状部材B1としては、位置決め部材25の形状と、後述するガスソケット40の形状とを適切に設定することで、ガスソケット40のガスソケット本体47に備えられる押圧部材44(図3参照)を採用することが可能である。この利用形態を採用すると、アダプタ100装着後の、ガスソケット40の最初の接続操作で、リング状部材24の摺動、固定を実行できる。
ガスソケット40は、図3(a)に示すように、ガスソケット本体47と、第1コイルバネ48により前方に付勢される突出部材41と、当該突出部材41の内周面で径方向の外側の面である第1規制面45と径方向の内側の面である第2規制面46とにより径方向の外側が位置決めされるロック用ボール43と、当該ロック用ボール43の位置を径方向の内側から規制すると共にプラグ15の先端側端部18に当接して押圧される形態で引退する内径部材42と、本発明のアダプタ100の弁体27を基端側に押圧する押圧部材44とを備えて構成されている。
ガスソケット40がプラグ15に対し接続される場合、図3(b)に示すように、プラグ15の先端側端部18が、内径部材42と当接して内径部材42を第2コイルバネ49の付勢力に抗するように引退させ、内径部材42の先端部位により径方向の外側に位置決めされていたロック用ボール43が、径方向の内側に移動すると共に、プラグ15の嵌込溝16に嵌りこむこととなる。これと同時に、ロック用ボール43に対する径方向の外側への付勢力が解除され、ロック用ボール43が第1規制面45よりも径方向の内側に位置する第2規制面46に当接することとなり、引退状態に固定されていた突出部材41は、第1コイルバネ48の付勢力が開放され前方(プラグ15の基端側)に突出する。これにより、ロック用ボール43が、突出部材41の第2規制面46により規制されると共に、嵌込溝16に嵌り込むことで、プラグ15に対するガスソケット40との接続が維持されることとなる。即ち、接続固定状態となるのである。
ガスソケット40の解除に際しては、突出部材41を押し込み操作すればよい。
次に、本発明のアダプタ100の第2実施形態について、図5(a)乃至(c)に基づいて説明する。ここで、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付すこととし、説明を割愛する。
第1実施形態との差異は、主には筒状本体22のプラグ15に対する固定構造にある。
ある程度挿入を完了した状態で、筒状本体22は、その先端側の端部に形成された一対の凹部56a、56bの双方に係合する回転工具等により、周方向に回動されながらプラグ15の基端側に押圧されることで、プラグ15の先端側の端部の内周を螺子切る形態で、プラグ15に対して筒状本体22を位置決め固定することができる。
以下に、本発明の別実施形態について、説明する。
(1)上記第2実施形態において、回転操作部は、一対の凹部56a、56bにより構成したが、別に一対の凹部でなくともよく、回転工具が係合可能な形状のものであれば、いかなる形状であってもよい。
11:ガス流路
12:栓体
13:操作体
14:プラグ内流路
15:プラグ
16:嵌込溝
21:本体内流路
22:筒状本体
23:シール部材
24:リング状部材(固定手段の一例)
25:位置決め部材
26:弁座
27:弁体
28:スプリング
40:ガスソケット
43:ロック用ボール
44:押圧部材
54:溝部
55:雄螺子部
56:凹部
57:ガスソケット接続部材
58:嵌込溝
59:位置決め具
61:外径側段部
G:ガス
A:ガス漏洩防止手段
100:アダプタ
Claims (6)
- ガス流路に配設される栓体と、前記栓体を操作可能な操作体とを備え、
前記操作体を操作して、前記ガス流路からプラグを介して外部にガスを供給する開放状態とガスの供給を停止する閉止状態とに切替可能なガス栓に装着するアダプタであって、
前記プラグのプラグ内流路に内挿可能な筒状本体と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記プラグの先端側へ付勢されて前記筒状本体内の本体内流路を閉止し、前記プラグの基端側へ付勢されて前記本体内流路を開放する弁体と、前記弁体を先端側へ付勢する付勢部材とを備えたガス漏洩防止手段と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記本体内流路を、前記筒状本体の外周面と前記プラグの内周面との間に形成される空間からシールするシール部材と、前記プラグに対して前記筒状本体を固定する固定手段とを備え、
前記固定手段は、拡径して前記筒状本体に設けられた固定部材嵌込溝に嵌まり込み、
前記プラグに固定される固定部材であり、前記固定部材が、前記筒状本体を前記プラグに固定するアダプタ。 - ガス流路に配設される栓体と、前記栓体を操作可能な操作体とを備え、
前記操作体を操作して、前記ガス流路からプラグを介して外部にガスを供給する開放状態とガスの供給を停止する閉止状態とに切替可能なガス栓に装着するアダプタであって、
前記プラグのプラグ内流路に内挿可能な筒状本体と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記プラグの先端側へ付勢されて前記筒状本体内の本体内流路を閉止し、前記プラグの基端側へ付勢されて前記本体内流路を開放する弁体と、前記弁体を先端側へ付勢する付勢部材とを備えたガス漏洩防止手段と、
前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、前記本体内流路を、前記筒状本体の外周面と前記プラグの内周面との間に形成される空間からシールするシール部材と、前記プラグに対して前記筒状本体を固定する固定手段とを備え、
前記筒状本体が前記プラグに内挿された状態で、プラグの基端に近い側を筒状本体の基端側とし、その他端側を筒状本体の先端側として、前記筒状本体の先端側に、プラグ先端に螺合する螺合部を備え、
前記螺合部が、前記固定手段として働くとともに、前記筒状本体を前記プラグに対して軸方向で位置決めする位置決め手段として働くアダプタ。 - 前記ガス漏洩防止手段は、前記筒状本体に設けられた環状の弁座と、前記本体内流路の軸心方向に移動自在で前記弁座に着座して前記本体内流路を閉止する前記弁体と、当該弁体を前記弁座の側に付勢して着座させる前記付勢部材とから構成される請求項1または2に記載のアダプタ。
- 前記シール部材が前記固定部材嵌込溝に位置されるとともに、前記固定部材が前記シール部材の内径側に位置された状態で、前記固定部材が前記プラグに固定される請求項1に記載のアダプタ。
- 前記筒状本体が前記プラグ内流路に内挿された状態で、プラグの先端側に位置される前記筒状本体の一端側に、前記プラグの内径より大きな外径を有する位置決め部材を備え、
前記筒状本体の前記プラグ内流路への内挿完了位置が、前記位置決め部材により決定される請求項1〜4のいずれか一項に記載のアダプタ。 - 前記筒状本体の前記基端側に、前記筒状本体を軸周りに回転操作可能とする回転操作部が設けられている請求項2に記載のアダプタ。
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