JP4450815B2 - ガス供給用接続具 - Google Patents

ガス供給用接続具 Download PDF

Info

Publication number
JP4450815B2
JP4450815B2 JP2006262678A JP2006262678A JP4450815B2 JP 4450815 B2 JP4450815 B2 JP 4450815B2 JP 2006262678 A JP2006262678 A JP 2006262678A JP 2006262678 A JP2006262678 A JP 2006262678A JP 4450815 B2 JP4450815 B2 JP 4450815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
valve body
socket
cap
gas supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006262678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008032202A (ja
Inventor
陽介 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2006262678A priority Critical patent/JP4450815B2/ja
Publication of JP2008032202A publication Critical patent/JP2008032202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4450815B2 publication Critical patent/JP4450815B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

本発明は、ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具に関する。
上記ガス供給用接続具は、ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部を、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部に外嵌するに伴って、付勢手段の付勢力で閉じ位置に移動している弁体が、ソケットに設けてある押圧部材で、付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作されるので、プラグ基部を固定配管などでガス供給元に接続しておき、ソケット基部をガスホースなどでガス供給先に接続しておけば、ソケット先端部をプラグ先端部に外嵌するいわゆるワンタッチ操作で、ガス供給先をガス供給元に連通接続できる利点があるが(例えば、特許文献1参照)、ソケット先端部をプラグ先端部に外嵌するガス使用時以外に、いたずらや誤操作で、閉じ位置に移動している弁体が、プラグ先端部に開口しているガス流出口から、付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動されると、ガス流出口からガスが噴出するおそれがある。
このため、従来、いたずらや誤操作で、閉じ位置に移動している弁体が開き位置に押圧移動されないように、ガス使用時以外は、ガス流出口を塞ぐためのキャップをプラグ先端部に着脱自在に装着できるように構成してある(周知慣用技術であり、先行技術文献情報を開示できない)。
特開平2−85578号公報
しかしながら、キャップをプラグ先端部に着脱自在に装着してあるだけでは、そのキャップを手で外せば、指先や棒などを使って、ガス流出口から簡単に弁体を開き位置に押圧移動させることができるようになり、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できない欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガス使用時以外は、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できるようにすることを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具であって、前記閉じ位置に移動している弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、前記弁体と前記プラグとに亘って設け、前記閉じ位置に移動している弁体を前記プラグ側に対してプラグ基部側方向に係合可能な係合部を、その弁体の筒軸芯周りでの回動操作で係脱自在に設けて、前記牽制手段を、前記弁体が前記プラグに対してプラグ基部側方向に係合している状態で、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるとともに、前記弁体を筒軸芯周りで回動させて前記プラグ先端部に対する係合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
閉じ位置に移動している弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、弁体とプラグとに亘って設けてあるので、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制手段で牽制している状態では、特定操作を加えてその牽制を解除するまで、閉じ位置に移動している弁体を、単に、プラグ先端部に開口しているガス流出口から押圧するだけでは、付勢手段の付勢力に抗して開き位置側へ移動させ難く、ガス使用時以外は、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
そして、閉じ位置に移動している弁体をプラグ側に対してプラグ基部側方向に係合可能な係合部を、その弁体の筒軸芯周りでの回動操作で係脱自在に設けて、牽制手段を、弁体がプラグに対してプラグ基部側方向に係合している状態で、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるので、弁体が閉じ位置に移動している状態で、その弁体を筒軸芯周りで回動操作してプラグに対してプラグ基部側方向に係合させることにより、弁体の開き位置側への移動を規制して、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を確実に牽制することができる。
また、牽制手段を、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する係合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるので、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している状態では、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する係合を解除する特定操作を加えるまで、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
本発明の第特徴構成は、ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具であって、前記閉じ位置に移動している弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、前記弁体と前記プラグとに亘って設け、前記弁体を、その弁体の外周面と前記プラグの内周面との間の全周に亘って環状の気密シール材が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けるとともに、前記閉じ位置に移動している弁体の筒軸芯周りでの回動操作で、その弁体と前記プラグとを互いに螺合可能な螺合部を、前記弁体の外周面と前記プラグの内周面とに亘って設けて、前記牽制手段を、前記閉じ位置に移動している弁体が前記プラグに螺合している状態で、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるとともに、前記弁体を筒軸芯周りで回動させて前記プラグに対する螺合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
この第2特徴構成では、弁体を、その弁体の外周面と前記プラグの内周面との間の全周に亘って環状の気密シール材が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けるとともに、閉じ位置に移動している弁体の筒軸芯周りでの回動操作で、その弁体と前記プラグとを互いに螺合可能な螺合部を、弁体の外周面とプラグの内周面とに亘って設けて、牽制手段を、閉じ位置に移動している弁体がプラグに螺合している状態で、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるので、弁体が筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動している状態で、その弁体を筒軸芯周りで回動操作して、弁体と前記プラグとを互いに螺合させることにより、弁体の開き位置側への移動を規制して、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を確実に牽制することができる。
また、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する螺合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるので、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している状態では、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する螺合を解除する特定操作を加えるまで、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
本発明の第特徴構成は、前記ガス流出口を密閉可能なキャップを前記プラグに対して螺合により着脱自在に設けるとともに、前記プラグに対する前記キャップの装着状態から、そのキャップを前記プラグから離脱させる回転操作に伴って、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に前記牽制手段が切り換わるように、前記キャップと前記弁体とを機械的に連係させる連係機構を設け、その連係機構を前記弁体の先端面に形成した回動操作用嵌合溝とその回動操作用嵌合溝に嵌合可能な嵌合用先端部を備えた嵌合軸部材で構成し、その嵌合軸部材を前記キャップの内側に突設してある点にある。
〔作用及び効果〕
ガス流出口を密閉可能なキャップをプラグに螺合により着脱自在に設けてあるので、ソケットをプラグから外してガスを使用しないときには、キャップをプラグに装着してガス流出口を密閉しておくことにより、閉じ位置に移動している弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていない場合でも、弁体を開き位置に押圧移動させる操作が行えないようにして、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を防止できる。
しかしながら、閉じ位置に移動している弁体の開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていない場合に、キャップがプラグから外されてしまうと、弁体を開き位置に押圧移動させる操作ができるようになり、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できない欠点がある。
そこで、この欠点に着目して、プラグに対するキャップの装着状態から、そのキャップをプラグから離脱させる回転操作に伴って、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換わるように、キャップと弁体とを機械的に連係させる連係機構を設け、その連係機構を弁体の先端面に形成した回動操作用嵌合溝とその回動操作用嵌合溝に嵌合可能な嵌合用先端部を備えた嵌合軸部材で構成し、その嵌合軸部材をキャップの内側に突設してあるので、閉じ位置に移動している弁体の開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていないままでプラグに装着してあるキャップでも、そのキャップをプラグから離脱させる回転操作に伴って、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられる。
従って、閉じ位置に移動している弁体の開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていないままで装着されたキャップがプラグから外されても、特定操作を加えて牽制手段による牽制を解除するまで、弁体を、単に、プラグ先端部に開口しているガス流出口から押圧するだけでは、付勢手段の付勢力に抗して開き位置側へ移動させ難く、ガス使用時以外は、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は本発明によるガスコンセントなどの都市ガス供給用接続具を示し、ガス流入口1が開口する筒状のソケット先端部2とガス流入口1をガス消費器具などのガス供給先にガスホース(図示せず)などで連通接続可能なソケット基部3とを備えたソケットAと、ガス流出口4が開口する筒状のプラグ先端部5とガス流出口4を壁の内側に設けてある固定配管(図示せず)などで、ガス導管を介して、ガス供給元に連通接続可能なプラグ基部6とを備えたプラグBとを設けて、図3に示すように、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌することによりソケットAとプラグBとを接続して、ガス供給先をガス供給元に連通接続可能に構成してある。
前記プラグBのガス流出口側内周面に弁座7を形成するとともに、ガス流出口4を開閉自在な弁体8を筒軸芯X方向に往復移動自在にプラグBの内側に装着し、弁体8とスプリング抜け止め用Cリング9との間に圧縮コイルスプリング10を装着して、図1に示すように、弁体8が気密シール用弾性Oリング11を介して弁座7に接当する閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を構成してある。
また、弁体8が閉じ位置に移動している状態でガス流出口4近くに突出する被押圧軸部材12を、弁体8のガス流出口側に筒軸芯Xと同芯状に一体に設けるとともに、被押圧軸部材12を押圧可能な押圧軸部材13をソケットAの内側に筒軸芯Xと同芯状に設けて、図2,図3に示すように、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌するに伴って、弁座7に接当する閉じ位置に移動している弁体8を圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗して、開き位置に押圧移動操作可能に構成してある。
そして、弁座7に接当する閉じ位置に移動している弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、その牽制手段14に対する特定操作で牽制解除可能に、弁体8とプラグBとに亘って設けてある。
前記牽制手段14は、閉じ位置に移動している弁体8をプラグ先端部5に対してプラグ基部側方向に向けて係合可能な係合部15を、その弁体8の筒軸芯X周りでの回動操作で係脱自在に設けて、図1に示すように、弁体8がプラグ先端部5に対してプラグ基部側方向に向けて係合している状態で、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるともに、図2に示すように、弁体8を筒軸芯X周りで回動させてプラグ先端部5に対する係合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してある。
前記係合部15は、一対の舌片16を弁体8の弁体径方向で対向する位置の外周側に一体形成するとともに、プラグBの内周側に、プラグ径方向で対向するように形成してある筒軸芯X方向に長い一対の凹溝17と、凹溝17のガス流出口側端部に、弁体8を回動させるに伴って舌片16が入り込む円弧状の周溝18とを形成して構成してある。
そして、被押圧軸部材12の端面に形成してある六角穴などの回動操作用係止穴19に六角レンチなどの回動操作具20を嵌合し、閉じ位置の弁体8を回動操作具20で筒軸芯周りで一方向に回動して舌片16を周溝18に入り込ませることにより、弁体8をプラグBに対してプラグ基部側方向に向けて係合させる係合操作で、図1に示すように、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している牽制状態に切り換えることができ、また、弁体8を回動操作具20で他方向に回動して周溝18に入り込んでいた舌片16を凹溝17の端部に臨ませることにより、弁体8のプラグ先端部5に対する係合を解除する特定操作で、図2に示すように、舌片16を凹溝17に沿って筒軸芯X方向に移動させて、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を許容する牽制解除状態に切り換えることができるように構成してある。
尚、図示しないが、本実施形態において、弁体8を、例えば、回動操作用係止穴19を形成してあるガス流出口側の被押圧軸部材12と、その被押圧軸部材12よりも圧縮コイルスプリング10側の部分とに別体に構成することにより、弁体8を筒軸芯X方向で複数個の弁体構成部材に分割して、それらの弁体構成部材を、同芯状に一体に螺合したり、同芯状に一体に嵌合して、弁体8を構成し、それらの弁体構成部材のうちのガス流出口側の弁体構成部材とプラグBとに亘って、閉じ位置に移動している弁体8の付勢手段(圧縮コイルスプリング)10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、特定操作で牽制解除可能に設けてあっても良い。
〔第2実施形態〕
図4〜図10は本発明による都市ガス供給用接続具の別実施形態を示し、ガス流出口4が開口する筒状のプラグ先端部5と、ガス流出口4をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部6とを、気密シール用弾性Oリング40を挟んで、同芯状に一体に締め付け固定してプラグBを構成してある。
前記プラグBの内側に、ガス流出口4を開閉自在な弁体8を筒軸芯X方向に往復移動自在に装着してあるとともに、その弁体8がガス流出口4側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段10を装着してあり、また、閉じ位置に移動している弁体8の付勢手段10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、特定操作で牽制解除可能に、弁体8とプラグBとに亘って設けてある。
前記弁体8は、ガス流出口4を形成しているプラグ貫通孔41の内周面を弁座7として、そのプラグ貫通孔41に先端側を挿抜自在な弁本体8aと、その弁本体8aの基端側に一体に設けてある鍔部8bとを備え、弁本体8aの基端側端面42に開口するガス通流孔43の奥側を、弁本体8aを径方向に貫通する弁体貫通孔44に連通接続させて、プラグ基部6側からガス通流孔43に流入したガスが、弁体貫通孔44と、弁体8の外周面とプラグ先端部5の内周面との間の空間45とを通って、ガス流出口4から流出するように構成してある。
そして、弁本体8aの先端側に気密シール用弾性Oリング11を装着するとともに、鍔部8bとプラグ基部6の内底面との間に圧縮コイルスプリング10を装着して、弾性Oリング11がプラグ貫通孔41の内周面に対して密着状態で摺接することによりガス流出口4を閉じる閉じ位置に移動するように、弁体8を弾性的に付勢可能な付勢手段を構成し、弁体8の閉じ位置側への移動範囲を鍔部8bとの接当で規制するストッパーリング46を、プラグ基部6とプラグ先端部5との間に挟み込む状態で固定してある。
従って、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌していないときは、図6に示すように、弁体8が圧縮コイルスプリング10の付勢力で閉じ位置に移動しており、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌してソケットAとプラグBとを接続するに伴って、ソケットAの押圧軸部材13が、圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗して弁体8を押圧して、図7に示すように、弁体8が開き位置に移動し、ガス供給先をガス供給元に連通接続可能に構成してある。
前記牽制手段14は、閉じ位置に移動している弁体8をプラグB側に対してプラグ基部側方向に向けて係合可能な係合部15を、その弁体8の筒軸芯X周りでの回動操作で係脱自在に設けて、図4に示すように弁体8がプラグB側に対してプラグ基部側方向に向けて係合している状態で、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるともに、弁体8を筒軸芯X周りで回動させて、プラグB側に対する係合を解除する特定操作で、図6,図7に示すように牽制解除状態に切り換え可能に構成してある。
前記係合部15は、図5に示すように、プラグB側に固定してあるストッパーリング46にその内周側に突出する舌片16を一体形成するとともに、弁本体8aの鍔部8bよりも先端側の外周側に、舌片16が筒軸芯X方向に沿って相対移動自在に入り込む凹溝17と、閉じ位置に移動している弁体8を回動させるに伴って、凹溝17側に位置していた舌片16が入り込む円弧状の周溝18とを形成して構成してある。
尚、周溝18は筒軸芯Xを中心にして略90度の角度範囲θに亘る円弧状に形成してある。
そして、弁体8の先端面に+形の回動操作用嵌合溝47を形成して、その嵌合溝47に嵌合させたドライバーなどの回転操作具20で、閉じ位置の弁体8を筒軸芯X周りで一方向(本実施形態では左回り)に回動させて、図5(イ)に示すように舌片16を周溝18に入り込ませることにより、弁体8をプラグBに対してプラグ基部側方向に向けて係合させる係合操作で、図4に示すように、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している牽制状態に切り換えることができるように構成してある。
また、弁体8を回動操作具20で他方向(本実施形態では右回り)に回動して、周溝18に入り込んでいた舌片16を凹溝17の端部に臨ませることにより、弁体8のプラグB側に対する係合を解除する特定操作で、図5(ロ),図6,図7に示すように、舌片16が凹溝17に入り込んで、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を許容する牽制解除状態に切り換えることができるように構成してある。
図8〜図10は、ソケットAを外してあるプラグBに対して着脱自在に設けてあるキャップCを示し、プラグ基部6の外周面に形成してある雄ねじ部48に螺合させる雌ねじ部49と、プラグ基部6の端面に密着させる気密シール用弾性Oリング50とを備え、キャップCを右回りに回転させて、雌ねじ部49を雄ねじ部48に対してねじ込むことによりプラグBに装着して、図9に示すように、ガス流出口4を密閉できるように構成してある。
そして、図9に示すプラグBに対するキャップCの装着状態から、そのキャップCをプラグBから離脱させる操作に伴って、弁体8の、圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する牽制状態に牽制手段14が切り換わるように、キャップCと弁体8とを機械的に連係させる連係機構51を設けてある。
前記連係機構51は、弁体8の回動操作用嵌合溝47に嵌合可能な+形の嵌合用先端部52を備えた嵌合軸部材53を、キャップCの内側に同芯状に一体に突設して構成してある。
従って、図8に示すように牽制手段14が牽制状態に切り換えられていないプラグBに対して、キャップCを右回り(正方向)に回転させて装着するに伴って、図9に示すように嵌合用先端部52が回動操作用嵌合溝47に嵌合し、装着状態のキャップCを左回り
(逆方向)に回転させてプラグBから離脱させる操作に伴って、圧縮コイルスプリング10の付勢力で回動操作用嵌合溝47が嵌合用先端部52に嵌合している弁体8が左回りに回動して、図10に示すように、舌片16が周溝18に入り込み、牽制手段14が牽制状態に切り換えられる。
尚、牽制手段14が牽制状態に切り換えられているプラグBに対してキャップCを装着する場合は、嵌合用先端部52を回動操作用嵌合溝47に嵌合させて、キャップCを右回りに回転させて装着するので、弁体8も右回りに回転し、その結果、キャップCをプラグBに対して装着してある状態では、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図11〜図13は本発明による都市ガス供給用接続具の別実施形態を示し、ガス流入口1が開口する筒状のソケット先端部2とガス流入口1をガス供給先に連通接続可能なソケット基部3とを備えたソケットAと、ガス流出口4が開口する筒状のプラグ先端部5とガス流出口4をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部6とを備えたプラグBとを設けて、図13に示すように、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌することによりソケットAとプラグBとを接続して、ガス供給先をガス供給元に連通接続可能に構成してある。
前記プラグBの内側に、ガス流出口4を開閉自在なスライド式の弁体8を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、弁体8とプラグ基部6との間に圧縮コイルスプリング10を装着して、図11,図12に示すように、弁体外周面に形成してある環状凹溝21,22に装着してある弾性Oリング(環状の気密用シール材の一例)23,24がプラグBの内周面27,28に全周に亘って気密に密着している閉じ位置に移動するように、弁体8を弾性的に付勢可能な付勢手段を構成してある。
前記弁体8は、ガス流出口側の小径部25とプラグ基部側の大径部26とを同芯状に一体に備えていて、小径部25と大径部26との各々に弾性Oリング23,24を装着してあり、各弾性Oリング23,24をプラグBの内周面27,28に全周に亘って気密に密着している状態で筒軸芯方向に摺動自在に設けて、弁体8の外周面とプラグBの内周面27,28との間の全周に亘って弾性Oリング23,24が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けてある。
また、閉じ位置に移動している弁体8のガス流出口側端面を押圧可能な押圧軸部材13をソケットAの内側に筒軸芯Xと同芯状に設けて、図12,図13に示すように、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌するに伴って、閉じ位置に移動している弁体8を圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗して、各弾性Oリング23,24のプラグBの内周面27,28に対する密着が解除される開き位置に押圧移動操作可能に構成してある。
そして、閉じ位置に移動している弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、牽制手段14に対する特定操作で牽制解除可能に、弁体8とプラグBとに亘って設けてある。
前記牽制手段14は、図11,図12に示すように、閉じ位置に移動している弁体8の筒軸芯X周りでの回動操作で、その弁体8とプラグBとを互いに螺合可能な螺合部29を、弁体8の小径部先端側外周面とプラグBの内周面とに亘って設けて構成してある。
前記螺合部29は、弁体8の先端側に形成してある雄ねじ部30と、プラグBのガス流出口側内周面に形成してある雌ねじ部31とで構成してある。
そして、弁体8の小径部先端面に形成してある六角穴などの回動操作用係止穴19に六角レンチなどの回動操作具20を嵌合して、回動操作具20で弁体8がプラグBに螺合する方向に回動させると、雄ねじ部30が圧縮コイルスプリング10の付勢力で雌ねじ部31に入り込んで、図11に示すように、閉じ位置に移動している弁体8がプラグ先端部5に螺合している状態で、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能構成してあるともに、雄ねじ部30が雌ねじ部31に螺合している弁体8を回動操作具20で逆方向に回動して、図12に示すように、弁体8のプラグ先端部5に対する螺合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔第4実施形態〕
図示しないが、第3実施形態において、例えば弁体8を構成しているガス流出口側の小径部25とプラグ基部側の大径部26とを別体に形成することにより、弁体8を筒軸芯X方向で複数個の弁体構成部材に分割して、それらの弁体構成部材を、同芯状に一体に螺合したり、同芯状に一体に嵌合して、弁体8を構成し、それらの弁体構成部材のうちのガス流出口側の弁体構成部材とプラグBとに亘って、閉じ位置に移動している弁体8の付勢手段(圧縮コイルスプリング)10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、特定操作で牽制解除可能に設けてあっても良い。
その他の構成は第3実施形態と同様である。
〔第5実施形態〕
図14〜19は本発明による都市ガス供給用接続具の別実施形態を示し、プラグ先端部5とプラグ基部6とを、プラグ先端部5の後端面54をプラグ基部6の内周面よりも内側に入り込ませて同芯状に一体に締め付け固定してあるプラグBを設けて、圧縮コイルスプリング10で弾性的に付勢されている弁体8の閉じ位置側への移動範囲を、鍔部8bとプラグ先端部5の後端面54との接当で規制できるように構成してある。
前記弁体8は、プラグ貫通孔41の内周面で形成してある弁座7に対して密着状態で摺接させる気密シール用弾性Oリング11を先端側に装着して、弁体8の外周面とプラグ貫通孔41の内周面との間の全周に亘って弾性Oリング11が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けてある。
そして、図15に示すように閉じ位置に移動している弁体8を、筒軸芯X周りで回動させる回動操作で、図14に示すようにその弁体8とプラグBとを互いに螺合可能な螺合部29を、弁体8の外周面とプラグBの内周面とに亘って設けて、閉じ位置に移動している弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、特定操作で牽制解除可能に設けてある。
前記螺合部29は、弁本体8aの外周面に形成してある雄ねじ部30と、プラグBの内周面に形成してある雌ねじ部31とで構成してある。
前記牽制手段14は、弁体8の先端面に+形の回動操作用嵌合溝47を形成して、その嵌合溝47に嵌合させたドライバーなどの回転操作具20で、閉じ位置の弁体8を雄ねじ部30が雌ねじ部31に螺合する正方向(本実施形態では左回り)に回動させることにより、雄ねじ部30が圧縮コイルスプリング10の付勢力で雌ねじ部31に入り込んで、図14に示すように、閉じ位置に移動している弁体8がプラグBに螺合している状態で、弁体8の圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する牽制状態に切り換え可能に構成し、雄ねじ部30が雌ねじ部31に螺合している弁体8を回動操作具20で逆方向(本実施形態では右回り)に回動して、弁体8のプラグBに対する螺合を解除する特定操作で、図15に示すように、牽制を解除する牽制解除状態に切り換え可能に構成してある。
尚、符号55は、牽制手段14が牽制状態に切り換えられていることを表示するために、牽制状態においてガス流出口4から突出している弁本体部分に塗料を塗布して設けてある牽制表示マークである。
図17〜19は、ソケットAを外してあるプラグBに対して着脱自在に設けてあるキャップCを示し、プラグ基部6の外周面に形成してある雄ねじ部48に螺合させる雌ねじ部49と、プラグ基部6の端面に密着させる気密シール用弾性Oリング50とを備え、キャップCを右回りに回転させて、雌ねじ部49を雄ねじ部48に対してねじ込むことによりプラグBに装着して、図18に示すように、ガス流出口4を密閉できるように構成してある。
そして、図18に示すプラグBに対するキャップCの装着状態から、そのキャップCをプラグBから離脱させる操作に伴って、弁体8の、圧縮コイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する牽制状態に牽制手段14が切り換わるように、キャップCと弁体8とを機械的に連係させる連係機構51を設けてある。
前記連係機構51は、弁体8の回動操作用嵌合溝47に嵌合可能な+形の嵌合用先端部52を備えた嵌合軸部材53を、キャップCの内側に同芯状に一体に突設して構成してある。
従って、図17に示すように牽制手段14が牽制状態に切り換えられていないプラグBに対して、キャップCを右回りに回転させて装着するに伴って、図18に示すように嵌合用先端部52が回動操作用嵌合溝47に嵌合し、装着状態のキャップCを左回りに回転させてプラグBから離脱させる操作に伴って、圧縮コイルスプリング10の付勢力で回動操作用嵌合溝47が嵌合用先端部52に嵌合している弁体8も左回りに回動して、雄ねじ部30が雌ねじ部31に螺合され、図19に示すように、牽制手段14が牽制状態に切り換えられる。
尚、牽制手段14が牽制状態に切り換えられているプラグBに対してキャップCを装着する場合は、嵌合用先端部52を回動操作用嵌合溝47に嵌合させて、キャップCを右回りに回転させて装着するので、キャップCの装着時に弁体8も右回りに回転し、その結果、キャップCをプラグBに対して装着してある状態では、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられている。
その他の構成は第2実施形態と同様である。
〔第6実施形態〕
図20〜図23は、第5実施形態における連係機構51の変形例を示し、図20に示すように、弁体8の先端面に、筒軸芯Xと同芯の円形嵌合穴60と、四つの凹溝61を嵌合穴60を中心にした放射状に配置して設けてある+形の回動操作用嵌合溝47とを形成し、図21にも示すように、キャップCの内側に、嵌合穴60に同芯状に入り込む嵌合軸部62と、嵌合穴60を挟む左右の凹溝61に亘って嵌合可能な−形の嵌合用先端部52とを一体に備えた嵌合軸部材53を、筒軸芯X方向に移動自在に装着するとともに、嵌合軸部材53をキャップCの口側に向けて弾性的に押圧付勢可能な付勢機構63を設けて構成してある。
前記嵌合軸部62は、嵌合用先端部52の幅方向中心位置にキャップCの口側に向けて突出するように設けてある。
前記キャップCの内側にボス部材64を筒軸芯X周りで相対回転不能に固定するとともに、そのボス部材64のボス孔65に可動部材66を相対回転不能、かつ、筒軸芯X方向に移動自在に挿入してあり、この可動部材66に嵌合軸部材53を一体に設けて、嵌合軸部材53を可動部材66と共に筒軸芯X方向に往復移動自在に装着してある。
前記付勢機構63は、可動部材66の底面に一体形成した筒部67の内側にコイルスプリングを装着して、嵌合軸部材53が可動部材66と共にキャップCの内底面側に向けて移動するに伴ってコイルスプリング63が圧縮変形されると、その弾性復元力で、嵌合軸部材53をキャップCの口側に向けて復帰移動するように弾性的に押圧付勢可能に設けてあり、コイルスプリング63が圧縮変形されていない自由状態では、嵌合軸部材53がキャップCの口側に大きく移動している。
また、図22,図23に示すように、プラグBのプラグ先端部5における雌ねじ部31の内端側には、雌ねじ部31から抜け出た弁体8の雄ねじ部30が空転自在に入り込み可能な空間Sを形成してある。
前記連係機構51による牽制機構14の切り換え動作を説明する。
図22は、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられているプラグB、つまり、図22(イ)に示すように、弁体8の雄ねじ部30とプラグBの雌ねじ部31との螺合が解除されているプラグBに対してキャップCを装着する場合を示し、図22(ロ)に示すように、嵌合軸部62が嵌合穴60に同芯状に入り込むと共に、嵌合用先端部52が嵌合穴60を挟む左右の凹溝61に亘って嵌合するようにキャップCをプラグBに同芯状に当て付け、図22(ハ)に示すように、コイルスプリング63を圧縮変形させて、嵌合軸部材53をキャップCの内底面側に向けて相対的に移動させながら、キャップCを右回り(正方向)に回転させてプラグBにねじ込み固定する。
このキャップCをプラグBにねじ込む際には、嵌合用先端部52が左右の凹溝61に亘って嵌合しているので、弁体8が右回りに回転するが、このときの弁体8の雄ねじ部30は雌ねじ部31に対して螺合解除方向に空転するので、牽制手段14は牽制解除状態に維持されている。
次に、キャップCをプラグBに対して左回り(逆方向)に回転させると、図23(ニ)に示すように、嵌合軸部材53がキャップCに対して、雄ねじ部30と雌ねじ部31との螺合に伴う送り量に応じて相対移動しながら、かつ、圧縮コイルスプリング10の付勢力で嵌合用先端部52が左右の凹溝61に亘って嵌合している状態で弁体8が回転して、弁体8の雄ねじ部30が雌ねじ部31にねじ込まれる。
つまり、キャップCをプラグBに対して螺合するためのねじ部48,49におけるねじピッチと、弁体8をプラグBに対して螺合するためのねじ部30,31におけるねじピッチとが相違していても、キャップCの回転操作で、そのねじピッチの差を嵌合軸部材53とキャップCとの筒軸芯X方向での相対移動で吸収しながら、ねじ部48,49における螺進操作も、ねじ部30,31における螺進操作も同時に行える。
そして、キャップCを更に回転させて、キャップCの雌ねじ部49とプラグBの雄ねじ部48との螺合を解除する途中で、雄ねじ部30の雌ねじ部31に対する螺合が解除されて、雄ねじ部30が空所Sに入り込み、雄ねじ部30を空所S内で空転させながら、キャップCを更に回転させて、図23(ホ)に示すように、キャップCをプラグBから外す。
従って、図23(ホ)に示すように、キャップCをプラグBから外した状態では、雄ねじ部30が空所Sに入り込んでいるので、牽制機構14は、閉じ位置に移動している弁体8のコイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を、雄ねじ部30の端部と雌ねじ部31の端部との接当で牽制している牽制状態に切り換えられている。
また、図23(ホ)に示す状態から、弁体8を回動操作具20で右回りに回動させて、雄ねじ部30を雌ねじ部31に螺合させ、その雄ねじ部30が雌ねじ部31から抜け出るまで螺進させる特定操作で、図22(イ)に示すように、牽制を解除する牽制解除状態に切り換え可能に構成してある。
尚、本実施形態においても、牽制手段14が牽制状態に切り換えられているプラグBに対してキャップCを装着する場合は、嵌合用先端部52を左右の凹溝61に亘って嵌合させた状態で、キャップCを右回りに回転させて装着するので、キャップCの装着時に弁体8も右回りに回転して、弁体8の雄ねじ部30の雌ねじ部31に対する螺合が解除され、その結果、キャップCをプラグBに対して装着してある状態では、図22(ハ)に示したように、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられている。
その他の構成は第5実施形態と同様である。
〔第7実施形態〕
図24,図25は、第6実施形態における連係機構51の変形例を示し、プラグBのプラグ先端部5における雌ねじ部31を、その長さ(リード)が弁体8の雄ねじ部30の長さ(リード)よりも長くなるように形成してあり、キャップCの雌ねじ部49とプラグBの雄ねじ部48は、プラグ先端部5の雌ねじ部31の全長に亘って弁体8の雄ねじ部30を螺進させるに要する弁体8の回転回数よりも少ない回転回数で、キャップCをプラグBから着脱できるように形成してある。
前記連係機構51による牽制機構14の切り換え動作を説明する。
図24は、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられているプラグB、つまり、図24(イ)に示すように、弁体8の雄ねじ部30とプラグBの雌ねじ部31との螺合が解除されているプラグBに対してキャップCを装着する場合を示し、図24(ロ)に示すように、嵌合軸部62が嵌合穴60に同芯状に入り込むと共に、嵌合用先端部52が嵌合穴60を挟む左右の凹溝61に亘って嵌合するようにキャップCをプラグBに同芯状に当て付け、図24(ハ)に示すように、コイルスプリング63を圧縮変形させて、嵌合軸部材53をキャップCの内底面側に向けて相対的に移動させながら、キャップCを右回り(正方向)に回転させてプラグBにねじ込み固定する。
このキャップCをプラグBにねじ込む際には、嵌合用先端部52が左右の凹溝61に亘って嵌合しているので、弁体8が右回りに回転するが、このときの弁体8の雄ねじ部30は雌ねじ部31に対して螺合解除方向に空転するので、牽制手段14は牽制解除状態に維持されている。
次に、キャップCをプラグBに対して左回り(逆方向)に回転させると、図25(ニ)に示すように、嵌合軸部材53がキャップCに対して、雄ねじ部30と雌ねじ部31との螺合に伴う送り量に応じて相対移動しながら、かつ、圧縮コイルスプリング10の付勢力で嵌合用先端部52が左右の凹溝61に亘って嵌合している状態で弁体8が回転して、弁体8の雄ねじ部30が雌ねじ部31にねじ込まれる。
そして、キャップCを更に回転させて、図25(ホ)に示すように、キャップCの雌ねじ部49とプラグBの雄ねじ部48との螺合を解除して、キャップCをプラグBから外した状態では、前述のように、雌ねじ部31の全長に亘って弁体8の雄ねじ部30を螺進させるに要する弁体8の回転回数よりも少ない回転回数で、キャップCをプラグBから着脱できるように形成してあるので、雄ねじ部30の雌ねじ部31に対する螺進が雌ねじ部31の長さ方向中間位置で停止する。
従って、図25(ホ)に示すように、キャップCをプラグBから外した状態では、雄ねじ部30が雌ねじ部49にねじ込まれているので、牽制機構14は、閉じ位置に移動している弁体8のコイルスプリング10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している牽制状態に切り換えられている。
また、図25(ホ)に示す状態から、弁体8を回動操作具20で右回りに回動させて、雄ねじ部30を雌ねじ部31から抜け出るまで螺進させる特定操作で、図24(イ)に示すように、牽制を解除する牽制解除状態に切り換え可能に構成してある。
その他の構成は第6実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
.本発明によるガス供給用接続具は、ガス圧力測定装置などのガスを特に消費しない機器をガス供給先として、そのガス供給先をガス供給元に連通接続するために使用するものであっても良い。
.本発明によるガス供給用接続具は、都市ガス以外の各種ガスの供給用接続具として使用するものであっても良い。
牽制状態のプラグを示す縦断面図 ソケットと牽制解除状態のプラグとを示す縦断面図 ソケットとプラグとの接続状態を示す縦断面図 (イ)第2実施形態の牽制状態のプラグを示す縦断面図,(ロ)第2実施形態の牽制状態のプラグを示す横断面図 (イ)第2実施形態の牽制状態のプラグを示す要部斜視図,(ロ)第2実施形態の牽制解除状態のプラグを示す要部斜視図 (イ)第2実施形態のソケットと牽制解除状態のプラグとを示す縦断面図,(ロ)第2実施形態の牽制解除状態のプラグを示す横断面図 第2実施形態のソケットとプラグとの接続状態を示す縦断面図 第2実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第2実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第2実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第3実施形態の牽制状態のプラグを示す縦断面図 第3実施形態のソケットと牽制解除状態のプラグとを示す縦断面図 第3実施形態のソケットとプラグとの接続状態を示す縦断面図 第5実施形態の牽制状態のプラグを示す縦断面図 第5実施形態のソケットと牽制解除状態のプラグとを示す縦断面図 第5実施形態のソケットとプラグとの接続状態を示す縦断面図 第5実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第5実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第5実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第6実施形態のプラグとキャップとを示す要部斜視図 第6実施形態のキャップを示す縦断面図 第6実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第6実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第7実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図 第7実施形態のプラグとキャップとを示す縦断面図
符号の説明
1 ガス流入口
2 ソケット先端部
3 ソケット基部
4 ガス流出口
5 プラグ先端部
6 プラグ基部
8 弁体
10 付勢手段
13 押圧部材
14 牽制手段
15 係合部
23 気密シール材
24 気密シール材
27 プラグの内周面
28 プラグの内周面
29 螺合部
47 回動操作用嵌合溝
51 連係機構
52 嵌合用先端部
53 嵌合軸部材
A ソケット
B プラグ
C キャップ

Claims (3)

  1. ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、
    前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、
    前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具であって、
    前記閉じ位置に移動している弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、前記弁体と前記プラグとに亘って設け
    前記閉じ位置に移動している弁体を前記プラグ側に対してプラグ基部側方向に係合可能な係合部を、その弁体の筒軸芯周りでの回動操作で係脱自在に設けて、
    前記牽制手段を、前記弁体が前記プラグに対してプラグ基部側方向に係合している状態で、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるとともに、前記弁体を筒軸芯周りで回動させて前記プラグ先端部に対する係合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるガス供給用接続具。
  2. ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、
    前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、
    前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具であって、
    前記閉じ位置に移動している弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、前記弁体と前記プラグとに亘って設け
    前記弁体を、その弁体の外周面と前記プラグの内周面との間の全周に亘って環状の気密シール材が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けるとともに、
    前記閉じ位置に移動している弁体の筒軸芯周りでの回動操作で、その弁体と前記プラグとを互いに螺合可能な螺合部を、前記弁体の外周面と前記プラグの内周面とに亘って設けて、
    前記牽制手段を、前記閉じ位置に移動している弁体が前記プラグに螺合している状態で、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるとともに、前記弁体を筒軸芯周りで回動させて前記プラグに対する螺合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるガス供給用接続具。
  3. 前記ガス流出口を密閉可能なキャップを前記プラグに対して螺合により着脱自在に設けるとともに、
    前記プラグに対する前記キャップの装着状態から、そのキャップを前記プラグから離脱させる回転操作に伴って、
    前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に前記牽制手段が切り換わるように、前記キャップと前記弁体とを機械的に連係させる連係機構を設け、その連係機構を前記弁体の先端面に形成した回動操作用嵌合溝とその回動操作用嵌合溝に嵌合可能な嵌合用先端部を備えた嵌合軸部材で構成し、その嵌合軸部材を前記キャップの内側に突設してある請求項1又は2記載のガス供給用接続具。
JP2006262678A 2005-12-01 2006-09-27 ガス供給用接続具 Active JP4450815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006262678A JP4450815B2 (ja) 2005-12-01 2006-09-27 ガス供給用接続具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348075 2005-12-01
JP2006186984 2006-07-06
JP2006262678A JP4450815B2 (ja) 2005-12-01 2006-09-27 ガス供給用接続具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008032202A JP2008032202A (ja) 2008-02-14
JP4450815B2 true JP4450815B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=39121839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006262678A Active JP4450815B2 (ja) 2005-12-01 2006-09-27 ガス供給用接続具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4450815B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4976175B2 (ja) * 2007-03-26 2012-07-18 大阪瓦斯株式会社 ガス供給接続具
JP5069609B2 (ja) * 2008-05-29 2012-11-07 大阪瓦斯株式会社 誤接続防止装置
JP5255353B2 (ja) * 2008-07-17 2013-08-07 大阪瓦斯株式会社 アダプタ
JP5374330B2 (ja) * 2009-11-24 2013-12-25 日東工器株式会社 雌型管継手用キャップ
JP5576448B2 (ja) * 2012-09-26 2014-08-20 大阪瓦斯株式会社 アダプタ
KR101596846B1 (ko) * 2014-10-15 2016-02-23 주식회사 알에프디 가스소켓장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008032202A (ja) 2008-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4450815B2 (ja) ガス供給用接続具
US8550105B2 (en) Valve system of high pressure tank for vehicle
JP2008089103A (ja) 手動切換弁
JP2000065240A (ja) 止め弁
JP5105992B2 (ja) 逆流防止止水栓
KR970009020B1 (ko) 압력매체 라인용 플러그형 안전 커플링
JP5016905B2 (ja) メタルシートバタフライ弁
JP2592358B2 (ja) 管継手
JP5226482B2 (ja) プラグ用防塵キャップ
JP5255353B2 (ja) アダプタ
TW201410516A (zh) 洩嘴套件
JP4231835B2 (ja) ガス配管の試験孔構成具及び試験孔構造
JP6489956B2 (ja) ガス栓
JP2003090477A (ja) 管継手のソケット
TWM551672U (zh) 管接頭結構改良
JP6116314B2 (ja) シールユニット、ユニット構造体、及びガス栓
JP4189099B2 (ja) ボールバルブ
JP4976175B2 (ja) ガス供給接続具
WO2022250046A1 (ja) バルブ
JP4791917B2 (ja) 混合水栓接続用管継手
JP6116255B2 (ja) ガス栓
JP2005282636A (ja) 逃し弁機能付き開閉弁
US7134697B2 (en) 360° rotatable inlet screw assembly for a pneumatic tool
JP6143519B2 (ja) ガス栓
JP6918318B2 (ja) 検査孔付きガス栓

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091022

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100114

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4450815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3