JP2000186795A - 流体継手装置及び流体継手 - Google Patents

流体継手装置及び流体継手

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JP2000186795A
JP2000186795A JP10364929A JP36492998A JP2000186795A JP 2000186795 A JP2000186795 A JP 2000186795A JP 10364929 A JP10364929 A JP 10364929A JP 36492998 A JP36492998 A JP 36492998A JP 2000186795 A JP2000186795 A JP 2000186795A
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claw member
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female
cylinder
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Yasuhiko Watanabe
泰彦 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワンタッチの簡単な操作で連結・解除が行える
流体継手装置を提供する。 【解決手段】流体継手装置1は、ばね14,35 と弁体12,3
2 を有するプラグ2とソケット3からなる。ソケット3
の爪部材40の先端部は、環状ばね45によって窄まる係止
状態になっている。回転操作筒50の内周面に形成された
カム60は、筒50の原位置では爪部材の後端部に操作力を
与えず、操作位置では爪部材の後端部に操作力を与えて
先端部を広げる。筒50はばねによって原位置に付勢され
る。プラグ2の外周面には溝18がある。ソケット3にプ
ラグ2を挿入する。弁体12,32 が移動して両継手が連通
し、爪部材が溝18に係合して両継手が機械的に連結され
る。連結状態で回転操作筒を回転させると、カムが爪部
材の後端部43を押し、爪部材が開いてプラグの溝から外
れる。プラグをソケットに挿入するだけの一動作で両者
を連結でき、回転操作筒を回転させるだけの一動作で切
り離しができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水、油、ガス、空
気等、あらゆる流体配管の接続・切り離しをワンタッチ
の簡単な操作で行える流体継手装置と、該流体継手装置
に用いる流体継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体配管の接続・切り離しを行うための
流体継手装置としては、例えば図9に示すような構造の
ものが知られている。この装置は、雌継手100(ソケ
ット)と雄継手200(プラグ)からなる。雌継手10
0の内部には、軸方向に移動可能であり、ばね101に
よって流路を閉止する弁体102が設けられている。雌
継手100の外側には、操作筒103が軸方向に移動可
能となるように、ばね104を介してに設けられてい
る。この操作筒103は、雌継手100に設けられた係
止用のボール105を押圧し、雌継手100の内側に突
出させるようになっている。これに対し、雄継手200
の外周面には、雌継手100のボールが係合する溝20
1が形成されている。
【0003】雌継手100と雄継手200を連結するに
は、雌継手100の操作筒103を軸方向の後方にスラ
イドさせ、雄継手200を雌継手100に挿入する。雌
継手100のボール105は操作筒103に押されてい
ないので外方に移動でき、雄継手200は支障なく雌継
手100に挿入される。そして、雌継手100の弁体1
02は雄継手200に押されて流路が開放され、雌継手
100側の流路と雄継手200側の流路が連通する。こ
こで、操作筒103から手を離せば、操作筒103はば
ね104の復帰力によって軸方向の前方に移動し、ボー
ル105を押して雌継手100の内部に突出させる。雌
継手100の内部に突出したボール105は、ここに挿
入されている雄継手200の外周の溝201に係合す
る。これによって両者は連結され、流路は連通する。
【0004】雌継手100と雄継手200を外すには、
雌継手100の操作筒103を軸方向の後方にスライド
させ、雄継手200を雌継手100から引き出す。雌継
手100のボール105は操作筒103に押されていな
いので外方に移動でき、雄継手200は支障なく雌継手
100から抜ける。雄継手200を抜くと雌継手100
の弁体102はばね101の付勢力によって閉止位置に
戻り、流路を閉止する。これによって両者の連結は解除
され、流路は遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した流体継手装置
では、雄継手200と雌継手100を連結し、又は切り
離す操作として、雌継手100の操作筒103を軸方向
にスライドさせる動作を行う必要がある。しかしなが
ら、このような継手の差し込み方向(軸方向)に沿って
操作部材(操作筒103)を移動させて行う作業は、多
くの配管・器機類が配設されている装置や現場の事情に
よっては非常にやりにくい場合がある。例えば、隣接す
る配管や機器類との配置間隔が狭い等の理由により、継
手の連結のために配管の軸方向に沿って操作部材を移動
させる空間的な余裕がとりにくい場合がある。
【0006】さらに、前述した流体継手装置では、雄継
手200と雌継手100を連結するためには、雌継手1
00の操作筒103を軸方向にスライドさせ、次に雄継
手200を差し込み、そして操作筒103を離してロッ
クする必要があった。切り離す時は、この逆を行う。即
ち、連結・切り離しは一動作では行えず、最低2動作を
行う必要があった。
【0007】本発明は、上述したような課題を解決する
ためになされたものであり、継手を連結する操作が従来
のようなスライドでなく回転であり、しかもワンタッチ
の簡単な操作で連結・解除が行える信頼性の高い構造の
簡単な流体継手装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された流
体継手装置(1)は、互いに連結される一対の流体継手
(ソケット3、プラグ2)からなる流体継手装置におい
て、一方の流体継手(ソケット3)に、原位置に復帰す
る機能を備えた回転操作部(回転操作筒50)と、前記
回転操作部が原位置にある時には窄まり、前記回転操作
部を操作した時には広がる複数の爪部材(40)を設け
る。さらに、他方の流体継手(プラグ2)に、前記窄ま
った爪部材が係合する係合部(溝18)を形成したもの
である。
【0009】請求項2に記載された流体継手装置(1)
は、互いに連結される一対の流体継手(ソケット3、プ
ラグ2)からなる流体継手装置において、次の構成を有
している。まず、一方の流体継手(ソケット3)の外側
に周方向に間隔をおいて配置され、その先端が一方の流
体継手の中心方向に向けて窄まる係止状態となるように
付勢されている複数の爪部材(40)を有している。次
に、一方の流体継手の外側に前記爪部材を覆って原位置
と操作位置との間で回転可能となるように設けられ、原
位置においては係止状態にある前記爪部材に操作力を与
えず、操作位置にある時には前記爪部材の先端(先端部
42)が係止状態から一方の流体継手の外側に広がるよ
うに前記爪部材に操作力を与える回転操作筒(50)を
有している。次に、前記回転操作筒と一方の流体継手の
間に設けられ、前記回転操作筒を原位置に設定するとと
もに、前記回転操作筒が原位置から操作位置に向けて回
動した際には前記回転操作筒に原位置に向けた復帰力を
与える復帰手段(コイルばね54)を有している。次
に、他方の流体継手(プラグ2)に設けられ、係止状態
にある前記爪部材が係合する係合部(溝18)を有して
いる。
【0010】請求項3に記載された流体継手装置(1)
は、互いに連結される管状の雄流体継手(プラグ2)及
び雌流体継手(ソケット3)からなる流体継手装置にお
いて、次の構成を有している。まず、雌流体継手の先端
よりも突出している先端部(42)には環状ばね(4
5)が設けられて雌流体継手の中心方向に向けて窄まる
係止状態となるように付勢されるとともに、後端部(4
3)は雌流体継手の外側に位置しており、前記先端部と
前記後端部の間にある係止部(41)において揺動可能
に雌流体継手の外側に支持され、本体の軸線方向に沿っ
て周方向に間隔をおいて配置された複数本の略棒状の爪
部材(40)を有している。次に、雌流体継手の本体の
外側に前記爪部材を覆って原位置と操作位置との間で回
転可能となるように設けられ、原位置においては前記先
端部が係止状態にある前記爪部材の後端部に操作力を与
えず、操作位置にある時には前記爪部材の先端部が係止
状態から雌流体継手の外側に広がるように前記爪部材の
後端部に操作力を与えるカム(60)を内周面に備えた
回転操作筒(50)を有している。次に、前記回転操作
筒と雌流体継手との間に設けられ、前記回転操作筒を原
位置に設定するとともに、前記回転操作筒が原位置から
操作位置に向けて回動した際には前記回転操作筒に原位
置に向けた復帰力を与える弾性部材(コイルばね54)
を有している。次に、雄流体継手(プラグ2)の外周面
に設けられ、雄流体継手を雌流体継手に挿入した時に前
記係止状態にある前記爪部材が係合する係合部(溝1
8)を有している。
【0011】請求項4に記載された流体継手装置は、請
求項3記載の流体継手装置(1)において、雌流体継手
(ソケット3)と雄流体継手(プラグ2)の少なくとも
一方の内部に、付勢部材(ばね14,35)に付勢され
て流体の流路(10,30)を閉止するとともに、雌流
体継手と雄流体継手を連結した際に移動して流体の流路
を開放する弁体(12,32)が設けられていることを
特徴としている。
【0012】請求項5に記載された流体継手(ソケット
3)は、次の構成を有している。まず、流体継手の外側
に周方向に間隔をおいて配置され、その先端が流体継手
の中心方向に向けて窄まる係止状態となるように付勢さ
れている複数の爪部材(40)を有している。次に、流
体継手の外側に前記爪部材を覆って原位置と操作位置と
の間で回転可能となるように設けられ、原位置において
は係止状態にある前記爪部材に操作力を与えず、操作位
置にある時には前記爪部材の先端(先端部42)が係止
状態から流体継手の外側に広がるように前記爪部材に操
作力を与える回転操作筒(50)を有している。次に、
前記回転操作筒と流体継手の間に設けられ、前記回転操
作筒を原位置に設定するとともに、前記回転操作筒が原
位置から操作位置に向けて回動した際には前記回転操作
筒に原位置に向けた復帰力を与える復帰手段(コイルば
ね54)を有している。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、雌流体継手(ソケット
3)に雄流体継手(プラグ2)を挿入する。雄流体継手
は閉止状態にある爪部材(40)を通過して雌流体継手
に挿入される。さらに雄流体継手を挿入すると、雌流体
継手と雄流体継手の少なくともいずれか一方にあるばね
(14,35)が縮んで弁体(12,32)が移動し、
両継手が連通する。雄流体継手を最後まで雌流体継手に
挿入すると、爪部材が雄流体継手の溝(18)に係合
し、雌流体継手に雄流体継手は連通した状態で機械的に
確実に連結される。
【0014】雌流体継手(ソケット3)に雄流体継手
(プラグ2)が連結された状態では、雌流体継手の回転
操作筒(50)は原位置にあり、爪部材(40)は係止
状態にある。この回転操作筒を周方向に所定角度だけ回
転させる。回転操作筒は原位置から操作位置に回転し、
回転操作筒のカム(60)が爪部材の後端部(43)を
押す。これによって爪部材の先端部が開き、爪部材は雄
流体継手の溝から外れる。雄流体継手と雌流体継手の少
なくとも何れか一方が有している弁体(12,32)の
縮んでいたばね(14,35)が伸び、雄流体継手を雌
流体継手の外に押し出すとともに、自らのシート部(1
5,36)を閉止させる。これによって雌流体継手と雄
流体継手の結合は解除される。
【0015】このように、本発明の流体継手装置によれ
ば、雄流体継手を雌流体継手に挿入するだけの一動作で
両者を連結でき、回転操作筒を所定角度回転させるだけ
の一動作で雄流体継手と雌流体継手を切り離すことがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図8を参照して説明する。本例の流体継手装置の構造
を図1〜図5を参照して説明する。本例の流体継手装置
1は、図1に示す管状の雄流体継手2(プラグ2)と、
図2に示す管状の雌流体継手3(ソケット3)の組み合
わせからなる。プラグ2とソケット3は、それぞれ図示
しない流体配管に接続され、互いに接続・切り離しが可
能である。
【0017】図1は雄流体継手2(プラグ2)の断面図
である。プラグ2は、内部に貫通した流路10を有する
略管状体である。その後端部の外周には断面鋸歯状の返
しが形成された接続部11があり、図示しない流体配管
が接続される。プラグ2の前端部の内部には、弁体12
が軸方向に摺動可能に設けられている。プラグ2の流路
10内に設けられた段部13と弁体12の後端部との間
にはばね14がある。このばね14が、弁体12を付勢
して弁体12のシート部15をプラグ2のシート面に当
接させるとともに、弁体12の先端をプラグ2の先端か
ら前方外部に突出させている。弁体12の先端に開口し
た空洞16は、シート部15の前方で側周面に開口17
を介して開口している。
【0018】よって、弁体12に力が作用していない時
は、ばね14の作用によって弁体12のシート部15が
プラグ2のシート面に当接して流路10を閉塞する。弁
体12に力が作用すると、弁体12のシート部15がプ
ラグ2の流路10のシート面から離れ、弁体12の空洞
16とプラグ2の流路10が連通する。
【0019】プラグ2の前端部の外周面には、ソケット
3に挿入した時にソケット3側の係合用の部材に係止す
る係合部として、周状の溝18が形成されている。溝1
8の前側には、ソケット3側の係合用の部材が乗り上げ
るためのテーパ状の誘導斜面19が形成されている。こ
の誘導斜面19の前方には、シール用のOリング20が
設けられている。
【0020】図2は、図3に示す(ハ)−(ハ)断面図
における雌流体継手3(ソケット3)の断面図であり、
図3は図2の右側面図、図4は図2の(イ)−(イ)切
断線における断面図であり、図5は図2の(ロ)−
(ロ)切断線における断面図である。
【0021】ソケット3は内部に貫通した流路30を有
する略管状体である。ソケット3の前端部に開口した流
路30の内径はプラグ2の外径と略等しく、プラグ2を
ソケット3内に挿入することができる。ソケット3の後
端部の外周には断面鋸歯状の返しが形成された接続部3
1があり、図示しない流体配管が接続される。ソケット
3の内部には、弁体32が軸方向に摺動可能に設けられ
ている。弁体32の外周にはOリング33があり、ソケ
ット3の内周面に接している。ソケット3の流路30内
に設けられた段部34と弁体32の後端部との間にはば
ね35がある。このばね35が、弁体32を付勢して弁
体32のシート部36をプラグ2のシート面に当接させ
る。弁体32の先端に開口した空洞37は、シート部3
6の前方で側周面に開口部38を介して開口している。
この弁体32の空洞37の内径は、プラグ2の弁体12
の外径よりも小さい。
【0022】従って、プラグ2をソケット3に挿入した
時、プラグ2の弁体12はソケット3の弁体32を押
す。これによって、プラグ2の弁体12とソケット3の
弁体32は両方とも移動し、プラグ2とソケット3の流
路10,30が連通する。
【0023】図2及び図3に示すように、プラグ2の外
周面には、周方向に120°間隔で3本の爪部材40が
設けられている。各爪部材40は細長い略棒状の部材で
あり、プラグ2の軸方向に略平行に配置されている。爪
部材40は、その略中央部に突起状の係止部41を有し
ている。この係止部41は、ソケット3の外周面に形成
された凹部39に緩く支えられている。即ち、棒状の爪
部材40は、この係止部41の前後に先端部42と後端
部43を有しているが、係止部41を支点として先端部
42と後端部43は互いに逆方向に上下動することがで
きる。
【0024】まず、爪部材40の先端部42は、プラグ
2の先端よりも内側にあり、内方に突出した突起爪44
を有している。次に、爪部材40の後端部43は、先端
部42に対して所定の角度をもってプラグ2の外方に広
がっている。そして、3つの爪部材40の各先端部42
には、耐磨耗合金からなる環状ばね45が掛けられてい
る。この環状ばね45の作用により、3つの先端部42
は、ソケット3の中心方向に向けて窄まる方向に付勢さ
れている。爪部材40に外力が加わらなければ、図2に
実線で示すように3つの先端部42が最も内側の位置に
来る係止状態となる。この係止状態において、爪部材4
0の先端部42の突起爪44は、ソケット3の厚さの範
囲内に位置する。逆に、爪部材40の後端部43を内方
に押せば、環状ばね45の付勢に抗して先端部42が外
方に広がり、図2に想像線で示すように3つの先端部4
2が最も外側の位置に来る開放状態となる。
【0025】ソケット3の外側には、回転操作部として
の回転操作筒50が爪部材40を覆って設けられてい
る。回転操作筒50の外周面には滑り止めのローレット
目が形成されている。回転操作筒50の先端の開口の内
径は、前記プラグ2に設けられた誘導斜面19が挿入で
きるように設定されている。
【0026】図4に示すように、回転操作筒50の後端
側には、180°間隔で操作片51が取り付けられてい
る。図1及び図4に示すように、ソケット3の外周面に
は周溝52が形成されており、前記操作片51は該周溝
52内に配置されている。この周溝52の内部には、1
80°間隔で2個のストッパ53が固定されている。各
ストッパ53の位置は、同一周方向について前記各操作
片51の隣である。そして、周方向に180°弱の角度
だけ離れた2組の操作片51とストッパ53の間には、
弾性部材であるコイルばね54がそれぞれ介装されてい
る。このコイルばね54は、回転操作筒50を後述する
所定の原位置に設定するとともに、原位置から回転操作
筒50を回転させた場合には、回転操作筒50を原位置
へ復帰させるための復帰力を与える復帰手段として機能
する。
【0027】図2に示すように、ソケット3の後端部4
3の外周には固定筒55がねじ込まれている。鍔状に形
成された固定筒55の先端縁56は、ソケット3の周溝
52の外方に周状に張り出し、回転操作筒50の操作片
51を覆っている。これによって、回転操作筒50の操
作片51は周溝52内に移動可能に収納され、操作片5
1と一体の回転操作筒50はソケット3に対して回転可
能に取り付けられている。
【0028】図2及び図5に示すように、3本の爪部材
40の後端部43にそれぞれ対面する回転操作筒50の
内周面の3か所には、それぞれカム60が形成されてい
る。回転操作筒50が原位置にある時、カム60の閉部
60aは爪部材40の後端部43に操作力を与えない。
従って、この時には爪部材40の先端部42は環状ばね
45で窄まり、図2の実線で示す係止状態にある。コイ
ルばね54の付勢力に抗して回転操作筒50を60°回
動し、操作位置に設定した時には、カム60の開部60
bは爪部材40の後端部43を内方に押す。爪部材40
は梃子のように操作され、爪部材40の先端部42は環
状ばね45の付勢力に抗して開き、図2の想像線で示す
ように突起爪44がソケット3の外側に位置する開放状
態となる。
【0029】本例の流体継手装置1の接続の操作手順を
図6〜図8を参照して説明する。図6に示すように、ソ
ケット3の回転操作筒50は原位置にある、爪部材40
は環状ばね45の付勢力により閉止状態にある。ここ
に、プラグ2を挿入する。プラグ2の先端は、閉止状態
にある爪部材40の突起爪44を通過してソケット3の
内部に挿入され、ソケット3の弁体32がプラグ2の弁
体12に当接する。さらにプラグ2を挿入すると、ばね
14が縮んでプラグ2の弁体12がプラグ2に対して相
対的に後退し、プラグ2のシート面15が開いてプラグ
2と弁体12が連通する。
【0030】図7に示すように、プラグ2をさらにソケ
ット3内に挿入する。ソケット3の弁体32が押されて
ばね35が縮み、シート面36が開放されてソケット3
と弁体32が連通する。従って、プラグ2とソケット3
が連通し、図示しない2つの流体管路が連通する。この
時、ソケット3の爪部材40の突起爪44がプラグ2の
誘導斜面19に乗り上げている。
【0031】図8に示すように、プラグ2を最後までソ
ケット3に挿入する。ソケット3の爪部材40の突起爪
44はプラグ2の誘導斜面19を乗り越え、プラグ2の
溝18に係合する。ソケット3の回転操作筒50の先端
部はプラグ2の外周面の段部21に当接する。これによ
って、プラグ2とソケット3は連通した状態で機械的に
確実に連結される。
【0032】プラグ2の外周面とソケット3の内周面の
間はOリング20で封止されている。また、プラグ2に
当接しているソケット3の弁体32とソケット3の内周
面の間もOリング33で封止されている。従って、連通
しているプラグ2とソケット3の外部に対する気密性は
確実である。
【0033】本例の流体継手装置1の切り離しの操作手
順を説明する。ソケット3とプラグ2が連結された図8
の状態では、ソケット3の回転操作筒50は原位置にあ
り、爪部材40は係止状態にある。この回転操作筒50
を周方向に約60°回転させる。回転操作筒50は原位
置から操作位置に回転し、回転操作筒50のカム60が
爪部材40の後端部43を内方に押す。これによって爪
部材40の先端部42が開き、爪部材40はソケット3
の溝18から外れる。プラグ2の弁体12の縮んでいた
ばね14と、ソケット3の弁体32の縮んでいたばね3
5が伸び、ソケット3をプラグ2の外に押し出すととも
に、各弁体12,32を移動させて各々のシート部1
5,36を閉止させる。これによってプラグ2とソケッ
ト3は、それぞれ流路10,30を閉じた状態で結合が
解除される。
【0034】このように、本例の流体継手装置1によれ
ば、プラグ2をソケット3に挿入するだけの一動作で両
者を連結でき、回転操作筒50を所定角度(本例では約
60°)回転させるだけの一動作でプラグ2とソケット
3を切り離すことができる。即ち、連結・切り離しの操
作において、操作部分(回転操作筒50)を流路10,
30の軸方向に移動させて操作する必要がなく、しかも
操作は1動作のみである。従って、例えば、隣接する配
管や機器類との配置間隔が狭い等の理由により、継手の
連結のために配管の軸方向に沿って操作部分を移動させ
る空間的な余裕がとりにくい場合であっても、支障無く
連結・切り離しの操作が行える。
【0035】以上説明した例では爪部材40が3本であ
ったが、2本以上であればよい。また、爪部材40の先
端部42に設けた環状ばね45の代わりに、爪部材40
の後端部43を広げるばね部材を設けてもよい。さら
に、本例の爪部材40は梃子のような構造であり、回転
操作筒50の回転に伴いカム60に操作されて揺動する
が、爪部材40の開閉には他の機構も採用しうる。要す
るに、ソケット3側の爪部材40は挿入されたプラグ2
をワンタッチ動作で係止でき、またソケット3側の回転
操作筒50の回転によってプラグ2の係止がワンタッチ
で解除できるような構造であればよい。ここで、回転操
作筒50を原位置に復帰させる復帰手段としては、前記
例のコイルばね54に代えて他の弾性部材を用いてもよ
い。
【0036】本例の流体継手装置において、流体が流れ
ているプラグ2とソケット3を誤って切り離してしまう
事故を防止するため、回転操作筒50に安全装置として
回転ロック機構を設けてもよい。即ち、この回転ロック
機構が機能している間は、回転操作筒50を回転させる
ことができない。回転ロック機構を解除すれば、前述し
たような回転操作のみでプラグ2とソケット3の切り離
しができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、一方の流体継手に、回
転操作部が原位置にある時には窄まり、回転操作部を操
作した時に広がる複数の爪部材を設け、他方の流体継手
に、窄まった爪部材が係合する係合部を形成したので、
他方の流体継手を他方の流体継手に挿入するだけの一動
作で両者を連結でき、回転操作筒を所定角度回転させる
だけの一動作で両流体継手を切り離すことができる。連
結・切り離しの操作において、操作部分を流路の軸方向
に移動させて操作する必要がなく、しかも操作は1動作
のみである。従って、隣接する配管や機器類との配置間
隔が狭い等の理由により、継手の連結のために配管の軸
方向に沿って操作部分を移動させる空間的な余裕がとり
にくいような場合であっても、支障無く簡単な操作で連
結・切り離しが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である流体継手装置
の雄流体継手の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例である流体継手装置
の雌流体継手の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例である流体継手装置
の雌流体継手の正面図である。
【図4】図2の(イ)−(イ)切断線における断面図で
ある。
【図5】図2の(ロ)−(ロ)切断線における断面図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態の一例である流体継手装置
における雄流体継手と雌流体継手の連結操作を示す断面
図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例である流体継手装置
における雄流体継手と雌流体継手の連結操作を示す断面
図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例である流体継手装置
における雄流体継手と雌流体継手の連結操作を示す断面
図である。
【図9】従来の流体継手装置の一部切り欠き斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 流体継手装置 2 雄流体継手(プラグ) 3 雌流体継手(ソケット) 10 プラグの流路 12 プラグの弁体 14 プラグの付勢手段としてのばね 18 係合部としての溝 30 ソケットの流路 32 ソケットの弁体 35 ソケットの付勢手段としてのばね 40 爪部材 45 環状ばね 50 回転操作部としての回転操作筒 54 回転操作筒の復帰手段である弾性部材としてのコ
イルばね 60 カム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結される一対の流体継手からな
    る流体継手装置において、 一方の流体継手に、原位置に復帰する機能を備えた回転
    操作部と、前記回転操作部が原位置にある時には窄ま
    り、前記回転操作部を操作した時には広がる複数の爪部
    材が設けられ、 他方の流体継手に、前記窄まった爪部材が係合する係合
    部が形成されたことを特徴とする流体継手装置。
  2. 【請求項2】 互いに連結される一対の流体継手からな
    る流体継手装置において、 一方の流体継手の外側に周方向に間隔をおいて配置さ
    れ、その先端が一方の流体継手の中心方向に向けて窄ま
    る係止状態となるように付勢されている複数の爪部材
    と、 一方の流体継手の外側に前記爪部材を覆って原位置と操
    作位置との間で回転可能となるように設けられ、原位置
    においては係止状態にある前記爪部材に操作力を与え
    ず、操作位置にある時には前記爪部材の先端が係止状態
    から一方の流体継手の外側に広がるように前記爪部材に
    操作力を与える回転操作筒と、 前記回転操作筒と一方の流体継手の間に設けられ、前記
    回転操作筒を原位置に設定するとともに、前記回転操作
    筒が原位置から操作位置に向けて回動した際には前記回
    転操作筒に原位置に向けた復帰力を与える復帰手段と、 他方の流体継手に設けられ、係止状態にある前記爪部材
    が係合する係合部と、 を有することを特徴とする流体継手装置。
  3. 【請求項3】 互いに連結される管状の雄流体継手及び
    雌流体継手からなる流体継手装置において、 雌流体継手の先端よりも突出している先端部には環状ば
    ねが設けられて雌流体継手の中心方向に向けて窄まる係
    止状態となるように付勢されるとともに、後端部は雌流
    体継手の外側に位置しており、前記先端部と前記後端部
    の間にある係止部において揺動可能に雌流体継手の外側
    に支持され、本体の軸線方向に沿って周方向に間隔をお
    いて配置された複数本の略棒状の爪部材と、 雌流体継手の本体の外側に前記爪部材を覆って原位置と
    操作位置との間で回転可能となるように設けられ、原位
    置においては前記先端部が係止状態にある前記爪部材の
    後端部に操作力を与えず、操作位置にある時には前記爪
    部材の先端部が係止状態から雌流体継手の外側に広がる
    ように前記爪部材の後端部に操作力を与えるカムを内周
    面に備えた回転操作筒と、 前記回転操作筒と雌流体継手との間に設けられ、前記回
    転操作筒を原位置に設定するとともに、前記回転操作筒
    が原位置から操作位置に向けて回動した際には前記回転
    操作筒に原位置に向けた復帰力を与える弾性部材と、 雄流体継手の外周面に設けられ、雄流体継手を雌流体継
    手に挿入した時に前記係止状態にある前記爪部材が係合
    する係合部と、 を有することを特徴とする流体継手装置。
  4. 【請求項4】 雌流体継手と雄流体継手の少なくとも一
    方の内部に、付勢部材に付勢されて流体の流路を閉止す
    るとともに、雌流体継手と雄流体継手を連結した際に移
    動して流体の流路を開放する弁体が設けられていること
    を特徴とする請求項3記載の流体継手装置。
  5. 【請求項5】 流体継手の外側に周方向に間隔をおいて
    配置され、その先端が流体継手の中心方向に向けて窄ま
    る係止状態となるように付勢されている複数の爪部材
    と、 流体継手の外側に前記爪部材を覆って原位置と操作位置
    との間で回転可能となるように設けられ、原位置におい
    ては係止状態にある前記爪部材に操作力を与えず、操作
    位置にある時には前記爪部材の先端が係止状態から流体
    継手の外側に広がるように前記爪部材に操作力を与える
    回転操作筒と、 前記回転操作筒と流体継手の間に設けられ、前記回転操
    作筒を原位置に設定するとともに、前記回転操作筒が原
    位置から操作位置に向けて回動した際には前記回転操作
    筒に原位置に向けた復帰力を与える復帰手段とを有する
    ことを特徴とする流体継手。
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