JPH0523894Y2 - - Google Patents

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JPH0523894Y2
JPH0523894Y2 JP15731488U JP15731488U JPH0523894Y2 JP H0523894 Y2 JPH0523894 Y2 JP H0523894Y2 JP 15731488 U JP15731488 U JP 15731488U JP 15731488 U JP15731488 U JP 15731488U JP H0523894 Y2 JPH0523894 Y2 JP H0523894Y2
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gas
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はガスコツクに関するものである。
[従来の技術] ガスコツクには、実願昭61−192713号に開示さ
れているように、迅速継手が接続可能になつてい
るものがある。このガスコツクの基本構造は次の
ようになつている。
ガスコツクのガスコツク本体には、その内部
に、迅速継手が接続されるガス流出路と、このガ
ス流出路の延長上上流側に設けられた弁体摺動孔
と、軸線をこの弁体摺動孔の軸線と直交させてい
てガス管に接続されるガス流入路と、上記弁体摺
動孔とガス流入路とを接続する連絡通路が形成さ
れている。
上記ガスコツク本体の弁体摺動孔には、ガス流
出路から離反する側に第一弁体が、またガス流出
路に接近する側に第二弁体が、それぞれ弁体摺動
孔の軸線方向へ移動可能に収容されている。
第一弁体は弾性を有する金属製の平板を円筒状
に丸めて形成されており、その軸線方向に沿い全
長に亙つて直線状のスリツトが形成され、このス
リツトによつて周方向を分離されている。第一弁
体は弁体摺動孔内に挿入された状態において、上
記弾性によりその外周面を弁体摺動孔の内周面に
密着させるようになつている。又、第一弁体はこ
のスリツトと対向する部位に流路としての開口を
有している。この第一弁体はガスコツク本体との
間に設けられた第一のばねによつてガス流出路に
接近する方向へ付勢されており、この付勢力に抗
して第一弁体をガス流出路から離反する方向へ移
動させると、上記開口により弁体摺動孔と連絡通
路が接続されて、ガスがガス流入路から弁体摺動
孔へ流入するようになつている。又、この第一弁
体がばねに付勢されてガス流出路に接近して位置
した時には、第一弁体の外周面が連絡通路を閉塞
するようになつている。
一方、上記第二弁体は第一弁体との間に設けら
れた第二のばねによつてガス流出路に接近する方
向へ付勢されており、この第二弁体はガス流出路
に密着した時にガス流出路を閉塞し、ガス流出路
から離反した時にガス流出路と弁体摺動孔を連通
するように機能する。
上記ガスコツクに迅速継手を接続すると、迅速
継手に設けられた作動軸が第二弁体を押動して第
二弁体をガス流出路から離反させ、更にこの第二
弁体の移動によつて第一弁体がガス流出路から離
反する方向へ押動される。これによつて、ガス流
出路と弁体摺動孔が接続されるとともに、弁体摺
動孔とガス流入路が接続されて、ガス流出路から
ガスが流出するようになる。又、ガスコツクから
迅速継手を取り外すと、第一弁体及び第二弁体が
共に各ばねの付勢力によつて元の位置に戻り、ガ
スの流出が止まる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記ガスコツクはその組み立て過程
において、ガスコツク本体の弁体摺動孔に第一弁
体をセツトする場合に、第一弁体をその弾性に抗
して縮径し、縮径状態の第一弁体を弁体摺動孔の
中に挿入して、再び第一弁体をその弾性により拡
径させている。そうすると、第一弁体の外周面が
弁体摺動孔の内周面に面接触することとなる。
ところが、上記従来のガスコツクの場合には、
第一弁体の肉厚が周方向のどの部位においても均
一になつているので、上述のように第一弁体を縮
径すると、第15図に示すように第一弁体31′
はスリツト32′と対向する側で最も曲がり易く
なつて、第一弁体31′の断面形状が略楕円状に
なり、その結果、第一弁体31′の外周面34
a′と、図中二点鎖線で示す真円状をなす弁体摺動
孔の内周面15a′とが密着しない部分を生じる。
そうすると、この非密着部分が、第一弁体31′
に設けた流路としての開口の位置や大きさによつ
ては、第一弁体31′のシール性に影響を及ぼす
こともあり、改良の余地があつた。
この考案は上述従来の技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、第
一弁体の外周面と弁体摺動孔の内周面との間のシ
ール性を向上させて、安全性の高いガスコツクを
提供しようとするところにある。
[課題を解決するための手段] この考案は上記目的を達成するためになされた
もので、その要旨は、(イ)内部に、ガス流入路と、
迅速継手に接続されるガス流出路と、上記ガス流
入路とガス流出路の間に設けられ軸線をガス流出
路の軸線とほぼ一致させて一端をガス流出路に連
ねた断面円形の弁体摺動孔と、軸線を上記弁体摺
動孔の軸線と交叉せさて一端を弁体摺動孔に連ね
他端を上記ガス流入路に連ねた連絡通路とを有す
るガスコツク本体と、(ロ)略円筒状をなし、その軸
線方向に沿い全長に亙つて形成された直線状のス
リツトによつて周方向を分離され、このスリツト
から離反した部位に流路としての開口が設けられ
ており、上記ガスコツク本体の弁体摺動孔にその
軸線方向へ移動可能に挿入されて、上記ガス流出
路から離反する方向へ移動した時に上記開口によ
り上記弁体摺動孔と上記連絡通路が接続せしめら
れ、ガス流出路へ接近する方向へ移動した時には
その外周面によつて弁体摺動孔と連絡通路との接
続を断つ、弾性を有する材質からなる第一弁体
と、(ハ)上記ガスコツク本体と第一弁体との間に設
けられ、上記第一弁体を上記ガス流出路に接近す
る方向へ付勢する第一のばねと、(ニ)上記弁体摺動
孔における上記第一弁体よりもガス流出路側に配
置され、弁体摺動孔の軸線方向へ移動自在にされ
ていて、上記ガス流出路を開閉する第二弁体と、
(ホ)上記第一弁体と第二弁体の間に設けられ、第二
弁体を上記ガス流出路に接近する方向へ付勢する
第二のばね、とを具備するガスコツクにおいて、
上記第一弁体の肉厚が、スリツト近傍が薄く、ス
リツトから周方向へ離反するに従つて漸次厚くさ
れていることを特徴とするガスコツクにある。
[作用] 上記第一弁体の肉厚が、スリツト近傍が薄く、
このスリツトから周方向へ離反するに従つて漸次
厚くされていることにより、第一弁体のうちスリ
ツトと対向して位置する部位が曲がりにくくなつ
て保形性を高め、ここからスリツトに接近するに
従つて徐々に曲がり易くなる。その結果、縮径さ
せた第一弁体を弁体摺動孔に挿入して拡径させた
時に、第一弁体の外周面は、その周方向のどの位
置においても、弁体摺動孔の内周面に対してほぼ
均一な圧力を加えて密着するようになる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図から第14
図までの図面に基づいて説明する。
第1図、第2図に示すように、この実施例にお
けるガスコツク1は建物の壁等への埋め込み用に
収納箱100に収納固定されている。収納箱10
0は、開放角形の箱本体110と、上記箱本体1
10の開放側に取り付けられる蓋120とから構
成されており、ガスコツク1は箱本体110にね
じ止め固定されている。上記蓋120には開口1
21が設けられており、この開口121から迅速
継手(図示せず。)を差し込んで後述するガスコ
ツク1のガスホース接続部16に接続できるよう
になつている。
ガスコツク1のガスコツク本体10は、頭部1
1と、頭部11の後端にシール裡にねじ込み固定
された蓋12と、頭部11の途中から垂直下方に
延びる脚部13と、脚部13の下端にシール裡に
嵌着されたガス管接続部22とから構成されてい
る。
上記頭部11には蓋12と離反する側にガスホ
ース接続部16が延びている。このガスホース接
続部16の先部にはガス流出路14が設けられ、
このガス流出路14の後方軸線延長上にはガス流
出路14よりも大径の弁体摺動孔15が設けられ
ており、弁体摺動孔15は上記蓋12によつて閉
塞されている。弁体摺動孔15は、ガス流出路1
4に連なる小径部15aと、この小径部15aよ
り蓋12寄りに位置し小径部15aより若干大径
の大径部15bから構成されている。又、上記ガ
ス流出路14において弁体摺動孔15側の縁部に
は、弁体摺動孔15に接近するにしたがつて漸次
拡径するテーパ面状の弁座17が形成されてい
る。
上記ガスコツク本体10の弁体摺動孔15に
は、蓋12に近い側に第一弁体30が、ガス流出
路14に近い側に第二弁体40が、それぞれ弁体
摺動孔15の軸線方向へ移動可能に収容されてい
る。
上記第一弁体30は弁本体31とばね受部39
とから構成されている。弁本体31は第3図から
第6図に示すように略円筒状をなし、その軸線方
向に沿い全長に亙つて直線的に延びるスリツト3
2が設けられている。このスリツト32によつて
弁本体31は周方向について分離されている。
又、弁本体31は軸線方向途中に設けられた段差
部33を境にして、蓋12に近い側に位置する大
径部34と、ガス流出路14に近い側に位置する
小径部35とに別れている。更に、弁本体31
は、大径部34と小径部35の両方に亙つて形成
された貫通孔36を有している。そして、第4図
に示すように、上記大径部34の外周面34aの
外接円の中心A1と小径部35の外周面35aの
外接円の中心A2は同一直線状にあり、一方、上
記貫通孔36の中心Bは上記外接円の中心A1
A2よりもd寸法だけスリツト32に接近した位
置にある。上記外接円の中心A1,A2と貫通孔3
6の中心Bの位置関係をこのようにしたことによ
り、弁本体31の肉厚は、スリツト32の近傍が
薄く、このスリツト32から周方向へ離反するに
従つて漸次厚くなる。その結果、弁本体31のう
ちスリツト32と対向する部位Pが曲がりにくく
なつて保形性を高め、この部位Pからスリツト3
2に接近するに従つて徐々に曲がり易くなる。
尚、弁本体31に力を加えていないときには、
即ち自然状態においては、大径部34の外接円の
直径は弁本体摺動孔15の小径部15aの直径よ
り若干大きく設定されている。
又、弁本体31の小径部35には上記スリツト
32に対向する部位に切欠部(開口)37が形成
されている。上記スリツト32には、ガスコツク
本体10の頭部11に移動不能に取り付けられそ
の一部を弁体摺動孔15の小径部15aに突出さ
せたガイドボール18が係合するようになつてお
り、これによつて上記弁本体31は回転不能にさ
れている。又、ばね受部39は有底円筒状をな
し、弁本体31の蓋12側に嵌め込まれており、
その底部は弁本体31の切欠部37の手前に位置
している。
この第一弁体30はばね受部39と蓋12との
間に設けられた第一のばね81によつてガス流出
路14へ接近する方向へ付勢されており、第一弁
体30が上記ばね81に付勢されてガス流出路1
4に接近して位置した時には、弁本体31の大径
部34の外周面34aによつて後述するガスコツ
ク本体10の脚部13に設けられた連絡通路21
が遮断され、ばね81の付勢力に抗して蓋12に
接近する方向へ移動させた時には、弁本体31の
切欠部37が上記連絡通路21に臨み、切欠部3
7を介して弁体摺動孔15と連絡通路21が連通
されるようになつている。
尚、ガスコツク1が第1図のように閉状態の時
には、弁本体31の大径部34の後端が弁体摺動
孔15の小径部15aと大径部15bの境に位置
するようになつており、又、弁体摺動孔15の大
径部15bの軸線方向長さは、弁本体31の大径
部34の軸線方向長さよりも短くなつていて、弁
本体31が後退して蓋12に接触した場合にも、
弁本体31の大径部34が弁体摺動孔15の大径
部15b内に落ち込まないようになつている。
而して、前述したように、上記第一弁体30の
弁本体31は、スリツト32と対向する部位Pが
曲がりにくくて保形性が高く、スリツト32に接
近するに従つて徐々に曲がり易くなつているの
で、ガスコツク1の組み立て過程において、この
弁本体31を縮径させて前記弁体摺動孔15の小
径部15aに挿入し再び拡径させた時に、弁本体
31の大径部34の外周面34aのみが弁体摺動
孔15の小径部15aに面接触し、弁本体31の
大径部34の外周面34aはその周方向のどの位
置においても弁体摺動孔15の小径部15aの内
周面に対しほぼ均一な圧力を加えて密着するよう
になる。したがつて、弁本体31の弁体摺動孔1
5に対するシール性が極めて優れたものとなる。
更に、弁本体31の小径部35の外周面35a
は弁体摺動孔15の小径部15aに対して非接触
状態になり、第一弁体30が蓋12に接近する方
向へ移動した時には、弁本体31の大径部34と
弁体摺動孔15の大径部15bも非接触状態とな
つて、接触面積が小さくなるので、弁本体31の
移動時における摩擦抵抗が非常に小さくなり、極
めてスムースに移動できるようになる。
一方、第二弁体40は第11図、第12図に示
すように、上記ガス流出路14の弁座17に面接
触可能なシール面41を有する頭部42と、弁体
摺動孔15の小径部15aを摺動する筒部43
と、上記頭部42と筒部43を結ぶ腕部44から
構成されている。この第二弁体40は第一弁体3
0との間に設けられた第二のばね82によつてガ
ス流出路14に接近する方向へ付勢されており、
上記第二弁体40がシール面41を弁座17に密
着させて着座するとガス流出路14は閉塞され、
第二弁体40をガス流出路14から離反させると
ガス流出路14と弁体摺動孔15が連通されるよ
うになつている。
一方、ガスコツク本体10のガス管接続部2
2、その下端部に開口しガス管(図示せず)がね
じ込まれるガス流入路19が形成されている。
又、脚部13には上記ガス流入路19の軸線延長
上にありその下流側に連なる安全弁収容部20
と、安全弁収容部20と前記頭部11の弁体摺動
孔15とを結ぶ連絡通路21が設けられている。
これらガス流入路19、安全弁収容部20、連絡
通路21の各軸線は前記弁体摺動孔15の軸線に
対して直交するように配置されている。弁体摺動
孔15の小径部15aに開口する上記連絡通路2
1の上部は、ガスコツク本体10から張り出す安
全弁係止用突起23により断面が縮小されてい
る。この連絡通路21の断面形状は、第1図にお
いて左右に延びる横幅寸法よりも紙面に垂直に延
びる横幅寸法の方が長い長円形をなしている。上
記安全弁収容部20の内部には安全弁50が取り
付けられている。安全弁50は、安全弁収容部2
0にシール裡にねじ込み固定された筒状のケーシ
ング51と、ケーシング51の上部に固定された
上部軸受リング52と、ケーシング51の下部に
固定された下部軸受リング53と、両軸受リング
52,53に支持されケーシング51内をその軸
線方向に移動自在にされた弁体54から構成され
ている。
弁体54は案内棒54aとその途中に設けられ
た円盤状のシール部材54bから構成されてい
る。上部軸受リング52は、弁体54の案内棒5
4aの先端側を挿通させるインナーリング52a
と、ケーシング51に嵌め込まれるアウターリン
グ52bと、インナーリング52aとアウターリ
ング52bを連結するアーム52cから構成され
ており、インナーリング52aとアウターリング
52bの間はガス流路になつている。又、下部軸
受リング53も同様にインナーリング53aとア
ウターリング53bとアーム53cから構成され
ており、インナーリング53aに上記案内棒54
aの下端側が挿通するようになつている。上部軸
受リング52のインナーリング52aと弁体54
のシール部材54bとの間には、弁体54をガス
流入路19に接近する方向(第14図において上
方)へ付勢するセツトばね55が設けられてい
る。このセツトばね55の付勢力に抗して弁体5
4がガス流入路19に接近する方向へ移動して、
第1図において二点鎖線で示すようにシール部材
54bの周縁部に形成されたシール部54cがケ
ーシング51に形成されたテーパー面状の弁座5
1aに着座すると、シール部材54bがケーシン
グ51内側のガス流路、即ち安全弁収容部20内
側のガス流路を閉塞するようになつている。
又、連絡通路21にはリセツター60が連絡通
路21の軸線方向に沿つて移動可能に挿入されて
いる。リセツター60は第7図から第10図に示
すように、安全弁収容部20内を摺動するリング
状のばね受部61と、ばね受部61に連結された
平板状の起立部62と、起立部62の途中に設け
られ互いに離反する方向へ延びる腕部63から構
成されている。両腕部63の端部間寸法は連絡通
路21の断面形状における長辺側より若干短く、
短辺側よりも長くなつている。この腕部63は連
絡通路21に挿入されており、これによつてリセ
ツター60は回転不能にされ第1図に示す姿勢を
維持するようになつている。又、起立部62の上
端部はガス流出路14に接近して位置する側が曲
面状の頂上部62aとなつており、この頂上部6
2aから蓋12に接近する方向へ下り斜面になつ
ている。
上記リセツター60はケーシング22との間に
設けられたリセツトばね83によつて弁体摺動孔
15に接近する方向へ付勢されている。
そして、第1図に示すようにガスコツク1が閉
状態になつていて第一弁体30がガス流出路14
に接近して位置している時には、上記起立部62
の頂上部62aは第一弁体30における弁本体3
1の大径部34に接触し、ばね受部61の上端部
と安全弁収容部20の上端部との間に隙間が形成
され、ガスコツク本体10の安全弁係止用突起2
3とリセツター60の上部斜面との間にも隙間が
形成される。又、起立部62の底面は、安全弁5
0の弁座51aに着座した弁体54(第1図にお
いて二点鎖線で示す。)の案内棒54aの上端よ
りも下方に位置するようになつている。又、ガス
コツク1が開状態になつていて第一弁体30が蓋
12に接近して位置している時には、リセツター
60はリセツトばね83によつて上昇し、リセツ
ター60の上部斜面が上記安全弁係止用突起23
に当接して、起立部62の頂上部62aは第一弁
体30の切欠部37を通つて弁体摺動孔15の小
径部15a内に突出し、起立部62の下端面は上
記弁座51aに着座した弁体54(前述同様、第
1図において二点鎖線で示す。)の案内棒54a
の上端よりも上方に位置するようになつている。
而して、上述構成のガスコツク1に迅速継手が
接続されていない時は第1図のようになつてい
る。即ち、第二弁体40がそのシール面41をガ
ス流出路14の弁座17に密着させてガス流出路
14を閉塞しており、第一弁体30が第一のばね
81の付勢力によつてガス流出路14に接近して
位置し、弁本体31の大径部34の外周面34a
によつて連絡通路21を閉塞している。その結
果、ガスコツク1からガスが流出することはな
い。
又、ガスコツク1に迅速継手を接続すると、迅
速継手に設けられた作動軸(図示せず。)によつ
て第一弁体30及び第二弁体40は第一のばね8
1の付勢力に抗して蓋12に接近する方向へ移動
せしめられ、切欠部37が連絡通路21に臨むよ
うになつて、弁体摺動孔15とガス流入路19
が、連絡通路21、及び安全弁収容部20を介し
て接続され、又、第二弁体40がガス流出路14
から離反することによりガス流出路14と弁体摺
動孔15が接続される。その結果、ガス流入路1
9からガス流出路14へガスが流れるようにな
り、迅速継手100から延びるガスホースの他端
に接続されたガス器具(いずれも図示せず)にガ
スが供給される。尚、この時、リセツター60は
リセツトばね83の付勢力によつて上昇し弁体摺
動孔15側へ接近する。
上述ガスコツク1の開状態において、安全弁収
容部20を流れるガスの流量が適正範囲内にある
場合には、安全弁50の弁体54のシール部54
cは弁座51aに着座することはなく、安全弁収
容部20におけるガスの流路が確保される。しか
しながら、例えば、迅速継手をガスコツク1に接
続した時にガスホースの他端がガス器具に接続さ
れていなかつたり、あるいは使用中にガスホース
がガス器具から外れてしまつたりして、安全弁収
容部20に所定値以上の過大なガスが流れるよう
になると、上記弁体54が上昇して第1図の二点
鎖線で示すようにシール部54cが弁座51aに
着座し、安全弁収容部20を閉塞する。その結
果、ガスコツク1からガスが流出しないようにな
る。
次に、この状態で迅速継手をガスコツク1から
取り外すと、第一のばね81及び第二のばね82
の付勢力によつて第一弁体30及び第二弁体40
がガス流出路14に接近する方向へ戻され、ガス
コツク1は第1図の状態に復帰して、第一弁体3
0及び第二弁体40によつてガスコツク1内のガ
スの流路が断たれる。そして、上記第一弁体30
がガス流出路14に接近移動する間に、第一弁体
30の弁本体31の段差部33がリセツター60
の起立部62の上部斜面に接触し、更にカム作用
によつてリセツター60をリセツトばね83の付
勢力に抗して安全弁収容部20に接近する方向へ
押動する。すると、リセツター60の起立部62
の底面が安全弁50の弁体54の案内棒54aに
接触し案内棒54aを下方に押動し、シール部5
4aを弁座53から離反させる。弁座53から離
反せしめられた弁体54はスプリング55により
ガス流入路19へ接近するように移動し、シール
部材54bを下部軸受リング52に載置させる。
これによつて、安全弁50はリセツトされること
となる。
この考案は上述実施例に制約されず種々の態様
が採用可能である。例えば、上述実施例では第一
弁体に設けた流路としての開口を、第一弁体の端
部を切り欠いたものとしたが、第一弁体の外周面
の途中に設けた円形状等の孔としてもよい。
又、上記実施例のガスコツクの場合には安全弁
を具備しているが、安全弁を具備しないガスコツ
ク1に対しても採用可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、第一
弁体の肉厚が、スリツト近傍が薄く、このスリツ
トから周方向へ離反するに従つて漸次厚くされて
いることにより、第一弁体のうちスリツトと対向
する部位が曲がりにくくなつて保形性を高め、こ
れからスリツトに接近するに従つて徐々に曲がり
易くなり、その結果、縮径させた第一弁体を弁体
摺動孔に挿入して拡径させた時に、第一弁体の外
周面はその周方向のどの位置においても、弁体摺
動孔の内周面に対してほぼ均一な圧力を加えて密
着するようになる。したがつて、第一弁体と弁体
摺動孔におけるシール性が極めて向上し、ガスコ
ツクの安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第14図はこの考案のガスコツクの
一実施例を示すものであり、第1図は収納箱に収
納されたガスコツクの縦断面図、第2図は同正面
図、第3図は第一弁体の正面図、第4図は同左側
面図、第5図は第4図−断面図、第6図は同
底面図、第7図はリセツターの正面図、第8図は
第7図−断面図、第9図は同平面図、第10
図は同底面図、第11図は第二弁体の正面図、第
12図は第11図−断面図、第13図は
安全弁の平面図、第14図は第13図−
断面図である。又、第15図は従来の第一弁体の
縦断面図を示すものである。 1……ガスコツク、10……ガスコツク本体、
14……ガス流出路、15……弁体摺動孔、19
……ガス流入路、20……安全弁収容部、21…
…連絡通路、30……第一弁体、32……スリツ
ト、34a……外周面、37……切欠部(開口)、
40……第二弁体、81……第一のばね、82…
…第二のばね。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ)内部に、ガス流入路と、迅速継手に接続され
    るガス流出路と、上記ガス流入路とガス流出路の
    間に設けられ軸線をガス流出路の軸線とほぼ一致
    させて一端をガス流出路に連ねた断面円形の弁体
    摺動孔と、軸線を上記弁体摺動孔の軸線と交叉せ
    さて一端を弁体摺動孔に連ね他端を上記ガス流入
    路に連ねた連絡通路とを有するガスコツク本体
    と、(ロ)略円筒状をなし、その軸線方向に沿い全長
    に亙つて形成された直線状のスリツトによつて周
    方向を分離され、このスリツトから離反した部位
    に流路としての開口が設けられており、上記ガス
    コツク本体の弁体摺動孔にその軸線方向へ移動可
    能に挿入されて、上記ガス流出路から離反する方
    向へ移動した時に上記開口により上記弁体摺動孔
    と上記連絡通路が接続せしめられ、ガス流出路へ
    接近する方向へ移動した時にはその外周面によつ
    て弁体摺動孔と連絡通路との接続を断つ、弾性を
    有する材質からなる第一弁体と、(ハ)上記ガスコツ
    ク本体と第一弁体との間に設けられ、上記第一弁
    体を上記ガス流出路に接近する方向へ付勢する第
    一のばねと、(ニ)上記弁体摺動孔における上記第一
    弁体よりもガス流出路側に配置され、弁体摺動孔
    の軸線方向へ移動自在にされていて、上記ガス流
    出路を開閉する第二弁体と、(ホ)上記第一弁体と第
    二弁体の間に設けられ、第二弁体を上記ガス流出
    路に接近する方向へ付勢する第二のばね、とを具
    備するガスコツクにおいて、 上記第一弁体の肉厚が、スリツト近傍が薄く、
    スリツトから周方向へ離反するに従つて漸次厚く
    されていることを特徴とするガスコツク。
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