JP3453346B2 - ガス栓 - Google Patents

ガス栓

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JP3453346B2
JP3453346B2 JP2000183205A JP2000183205A JP3453346B2 JP 3453346 B2 JP3453346 B2 JP 3453346B2 JP 2000183205 A JP2000183205 A JP 2000183205A JP 2000183205 A JP2000183205 A JP 2000183205A JP 3453346 B2 JP3453346 B2 JP 3453346B2
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好司 竹村
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株式会社藤井合金製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作ハンドルで栓
体を回動させてガス通路を開閉する形式のガス栓に関す
るもので、特に、屋外ガス配管に挿入される、所謂、メ
ータガス栓に適している。
【0002】
【従来の技術】図8は、この種ガス栓の従来例を示す要
部の断面図である。このものでは、ガス栓本体(11)に収
容された栓体(13)は操作ハンドル(15)で回動出来るよう
になっている。具体的には、同図に示すように、操作ハ
ンドル(15)の裏側にはこれの回転中心に向けてピン収容
孔(20)が穿設されていると共に、該ピン収容孔(20)には
ロックピン(17)がバネ(18)で突出方向に付勢された状態
で収容されている。前記ロックピン(17)のピン押込み方
向の先端部(19)の外周には雄ネジが刻設されていると共
に、上記ピン収容孔(20)の奥端部には前記ロックピン(1
7)の前記先端部(19)を螺入する為の雌ネジ(22)が刻設さ
れている。上記ロックピン(17)の先端部(19)に続く部分
には逃げ部(10)が周設されていると共に、該逃げ部(10)
からロックピン(17)の外端側に変位した位置には該ロッ
クピン(17)の軸線方向の移動範囲を規制する為の環状溝
(28)が周設されている。上記ロックピン(17)の外端には
ドライバーの先端を係合させる為の工具係合溝(21)が形
成されていると共に、操作ハンドル(15)の裏側には上記
ピン収容孔(20)の低壁から周側壁が突出する固定軸(24)
が取り付けられている。又、上記操作ハンドル(15)はガ
ス栓本体(11)の上端に対して回転自在に外嵌装着されて
いる。
【0003】このものでは、図8の(イ)に示す状態で
はガス栓が開状態に維持されており、この状態では、ガ
ス栓本体(11)の上端の周縁壁(12)がロックピン(17)の逃
げ部(10)に入り込んでいる。この状態で操作ハンドル(1
5)を栓体(13)に対して回動させると、ロックピン(17)の
逃げ部(10)が上記周縁壁(12)に外嵌したままで移動す
る。そして、操作ハンドル(15)が90度回転すると、周
縁壁(12)の一部を切除して形成した切り欠き(14)にロッ
クピン(17)が一致する。すると、バネ(18)の付勢力で前
記ロックピン(17)が外側に押し出され、これにより、図
8の(ロ)に示すように、ロックピン(17)の先端部(19)
が上記切り欠き(14)内に入り込み、これ以上は操作ハン
ドル(15)を回動させることができない状態になる。従っ
て、屋外に設置されたこの種のガス栓が、いたずら等に
よって図8の(ロ)の状態に閉じられて使用中のガス器
具が消火した後に、該ガス栓が再び(イ)の開状態に復
帰回動される危険が少なくなり、これにより、前記ガス
器具が生ガス放出状態に放置される心配が少なくなる。
【0004】一方、このものでは、新築住宅のガス配管
工事から入居までの間には、ガス栓を閉状態にロックで
きる構造になっている。具体的には、図8の(ロ)の状
態からロックピン(17)を押し込むと共に、該ロックピン
(17)の外端の工具係合溝(21)にドライバーを係合させて
これを回動させると、図8の(ハ)に示すように、該ロ
ックピン(17)の先端部(19)が操作ハンドル(15)の構成壁
に形成された雌ネジ(22)に螺合状態になる。すると、ロ
ックピン(17)に形成された前記逃げ部(10)に隣接する中
間フランジ部(26)が、周縁壁(12)に形成された切り欠き
(14)に入り込んだ状態になってガス栓が閉状態にロック
される。従って、この種ガス栓が屋外に設置される場合
でも、ガス配管工事の終了から入居までの間にいたずら
等でガス栓が開放される危険がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のガス栓では、図8の(ハ)に示す位置までロックピ
ン(17)を螺入するには、該ロックピン(17)を回動させる
ドライバーが必要となり、特別な工具を準備しなければ
ならない。又、上記従来のものでは、操作ハンドル(15)
の裏側に形成されたピン収容孔(20)の最も深い奥端部に
雌ネジ(22)を刻設する必要があるから加工に手間が掛か
る。
【0006】本発明はかかる点に鑑みて成されたもの
で、『ガス栓本体(11)に収容された栓体(13)を閉位置と
開位置との間で回動操作するための操作ハンドル(15)
と、前記操作ハンドル(15)に形成された一端開放のピン
収容孔(20)内に設定されたロック解除位置と該ロック解
除位置よりも前記一端開放部側に位置するロック位置と
の間を往復移動し且つ前記ロック解除位置から前記ロッ
ク位置に向かうピン突出方向に付勢されたロックピン(1
7)とを具備し、前記ロックピン(17)は、前記ロック位置
では前記ガス栓本体(11)に形成された係合部に係合して
開位置又は閉位置からの前記操作ハンドル(15)の回動を
阻止し、前記ロック解除位置では前記ロックピン(17)に
形成された逃げ部(10)に前記係合部を入り込ませること
によって前記操作ハンドル(15)の回動を許容する、ガス
栓』に於いて、ロック機構の操作の為の特別な工具を不
要にすると共に、前記ピン収容孔(20)の奥深い部位に特
別な加工を行うことなくロック機構が構成できるように
して加工容易にすることをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔1項〕上記課題を解決
するための本発明の技術的手段は、『前記ロック位置に
ある前記ロックピン(17)が前記ピン収容孔(20)の前記一
端開放部から外部に突出する突出部には、前記ロックピ
ン(17)の前記往復移動のストローク以上の長さを有する
移動範囲で移動自在になった当て片が取り付けられてお
り、前記移動範囲に於ける前記ピン突出方向と逆方向の
端部には、前記ピン突出方向へ前記当て片が移動するの
を阻止するように該当て片を係脱自在に係合させる当て
片係合部が形成されており、前記当て片係合部に係合状
態にある前記当て片は前記操作ハンドル(15)の構成壁に
対して前記ピン突出方向と逆方向に当接する』ことであ
る。
【0008】上記技術的手段は次のように作用する。ロ
ックピン(17)がロック位置にあるときに該ロックピン(1
7)のピン突出方向と逆方向の端部に当て片を移動させる
と共に、該当て片を当て片係合部に係合させる。する
と、この状態では、前記当て片は操作ハンドル(15)の構
成壁に対してピン突出方向と逆方向(ピン押込み方向)
に当接した状態になる。
【0009】従って、この状態ではロックピン(17)をロ
ック解除位置まで押し込むことができず、操作ハンドル
(15)が回動阻止状態に維持される。即ち、ガス栓の開閉
操作が不能な状態に維持される。一方、前記当て片係合
部による当て片の係合状態を解除し、この状態で当て片
をロックピン(17)の外端部側(ピン突出方向の端部)に
移動させると、該当て片が操作ハンドル(15)の構成壁か
ら前記移動方向に離反するから、ロック位置にあるロッ
クピン(17)をロック解除位置まで押し込むことができ、
これにより、操作ハンドル(15)を回動させることができ
る。
【0010】〔2項〕前記1項に於いて、『前記当て片
は前記ロックピン(17)に外嵌状態に取り付けられてお
り、前記当て片係合部は、前記当て片の内周に形成され
た雌ネジを螺合するために前記ロックピン(17)の外周に
形成された雄ネジである』ものでは、ロックピン(17)が
ロック位置まで移動している状態で、当て片を回動させ
てその内周の雌ネジをロックピン(17)の外周の雄ネジに
螺合させると、該ロックピン(17)に当て片を固定するこ
とができる。
【0011】〔3項〕前記2項において、『前記雄ネジ
は、ロックピン(17)上に設定された前記当て片の移動範
囲の全域に亘って形成されている』ものでは、当て片が
ロックピン(17)上に常に螺合状態に保たれて安定する。 〔4項〕前記1項において、『前記当て片は前記ロック
ピン(17)に対して摺動自在に外観しており、前記当て片
係合部は、前記当て片の内周を係脱自在に落とし込むた
めに前記ロックピン(17)の外周に形成された係合溝であ
る』ものでは、当て片をロックピン(17)のピン突出方向
と逆方向の端部に向けて移動させると、ロックピン(17)
の外周上面に形成された係合溝に前記当て片の内周部が
落ち込み、これにより、当て片がロックピン(17)に対し
て移動阻止状態に保持される。
【0012】〔5項〕前記1項から4項において、『前
記ロックピン(17)は、前記操作ハンドル(15)の裏面側に
配設されている』ものでは、前記ロックピン(17)が外部
から露見しにくいから、ロックピン(17)やこれに設けら
れたロックナットの操作が簡単に行えなくなる。従っ
て、操作ハンドル(15)がロックピン(17)でロックされた
後に該操作ハンドル(15)がいたずら等で回動される心配
が少なくなる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。ロックピン(17)に対して当て片を手で
移動させて当て片係合部に係合させることが出来るか
ら、既述従来のもののようにロック機構を操作する為の
ドライバー等の特別な工具が不要になる。既述従来のも
のと相違し、ロックピン(17)を収容するピン収容孔(20)
の深い奥端部に雌ネジを形成する作業が必要ないから、
ガス栓の加工が容易になる。5項のものでは、いたずら
等によって操作ハンドル(15)が回動されにくくなり、安
全性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施の形
態を図面に従って詳述する。この実施の形態は、本発明
のガス栓を、所謂、メータガス栓として実施したもので
ある。図1に示すように、ガス栓本体(11)のガス入口(1
a)とガス出口(1b)を繋ぐ直線状のガス通路の中央部には
上方に開放する栓体収容部(99)が形成されていると共
に、前記栓体収容部(99)は操作ハンドル(15)で回動され
る円錐台形の栓体(13)が挿入されている。
【0015】上記栓体収容部(99)内の栓体(13)に形成さ
れた通過孔(31)は、ガス栓本体(11)のガス通路(98)と一
致した全開状態と、これから時計方向及び反時計方向に
90度回動した全閉状態との間で回動するようになって
いる。栓体(13)及び操作軸(32) は、ガス栓本体(11)に
形成された栓体収容部(99)の上端に連続する上端筒部(3
3)内にこれと同軸状に位置しており、該操作軸(32)の上
部両側面は平行にカットされて一対の平面部(34)(34)が
形成されている。
【0016】図1,図3に示すように、上端筒(33)内に
は180度の範囲よりも僅かに小さい範囲に亙って該上
端筒部(33)の内周から突出する第1円弧状部(4a)と、こ
の反対側に間隔(4c)を挟んで対向する一対の第2円弧状
部(4b)(4b)とを備えており、前記第2円弧状部(4b)の内
周半径は第1円弧状部(4a)より小さく設定されている。
又、上記第1円弧状部(4a)の下面と第2円弧状部(4b)の
下面は同一高さに設定されている。
【0017】操作ハンドル(15)の裏面には、ガス栓本体
(11)の前記上端筒部(33)内に入り込む中心筒(51)が突出
しており、図1,図4に示すように、該中心筒(51)の下
端外周には突出片(52)が突出している。そして、該突出
片(52)の幅は、既述第2円弧状部(4b)(4b)の相互の間隔
(43)より若干短い寸法に設定されており、これにより、
突出片(52)が間隔(43)を上下に通過し得るようになって
いる。又、上記突出片(52)にはネジ孔(53)が形成されて
おり、該突出片(52)の上方に形成された貫通孔(54)から
挿入される回動範囲規制ビス(56)が上記ネジ孔(53)に螺
入されるようになっている。
【0018】操作ハンドル(15)の把持部(57)の裏面に
は、該把持部(57)に平行な状態で既述中心筒(51)まで到
達するように穿設された一端開放のピン収容孔(20)が形
成されていると共に、該ピン収容孔(20)には上記ロック
ピン(17)がバネ(18)でピン突出方向に付勢された状態で
装填されている。上記ピン収容孔(20)の構成壁には、ガ
ス栓本体(11)を構成する上端筒部(33)の上端周縁部(37)
に外嵌する切り欠き(27)が形成されており、該切り欠き
(27)には上端筒部(33)の上端周縁部(37)が入り込んだ状
態になっている。
【0019】ロックピン(17)はピン収容孔(20)内を軸線
方向に往復移動すると共に、外部に突出する軸頭(45)か
ら軸線方向の一定範囲は既述係合部たる雄ネジ部(46)と
なっており、該雄ネジ部(46)には既述当て片としてのロ
ックナット(61)が螺合されている。尚、雄ネジ(46)の形
成域の長さ、即ち、ロックピン(17)に対するロックナッ
ト(61)の移動距離は、ロックピン(17)が後述するロック
位置とロック解除位置の距離(ロックピン(17)の往復移
動のストローク)よりも長く設定されている。
【0020】ロックピン(17)には直径方向に貫通する長
孔(47)が軸線方向に延びていると共に、該長孔(47)には
抜け止めピン(48)が挿通されており、該抜け止めピン(4
8)は操作ハンドル(15)の構成壁に固定されている。
【0021】ロックピン(17)のピン押込み方向の先端近
傍の下面は下方に開放するように切り欠かれた逃げ部(1
0)が形成されていると共に、該逃げ部(10)には、栓体(1
3)が開状態にある図2の状態でガス栓本体(11)の上端筒
部(33)の上端周縁部(37)が入り込むようになっている。
【0022】図1に示す分解状態にある各部品を組み合
わせてガス栓を完成させるには、先ず、図1に現れるロ
ックピン(17)の長孔(47)に抜け止めピン(48)を挿通し、
該挿通状態にある抜け止めピン(48)をピン収容孔(20)の
外周壁(50)(図4参照)に貫通固定させた状態にする。
【0023】次に、回動範囲規制ビス(56)が取り付けら
れていない操作ハンドル(15)を図1の姿勢に保った状態
でガス栓本体(11)に外嵌する。すると、図6に示すよう
に、操作ハンドル(15)の裏面に突設された中心筒(51)の
外周の突出片(52)が、ガス栓本体(11)の上端筒部(33)の
内周に形成された第2円弧状部(4b)(4b)の相互間の間隔
(43)に嵌り込み、上記突出片(52)が前記第2円弧状部(4
b)(4b)の下方に位置した状態になる。又、この状態で
は、図6の想像線で示すように、ロックピン(17)の先端
近傍の下面に形成された逃げ部(10)が、ガス栓本体(11)
に於ける上端筒部(33)の上端周縁部(37)に外嵌する。
尚、ガス栓本体(11)の上端筒部(33)に操作ハンドル(15)
を装着するときには、ガス栓本体(11)内の栓体(13)と操
作ハンドル(15)との間に押えバネ(71)を圧縮状態で介在
させ、これにより、該押えバネ(71)で栓体(13)を栓体収
容部(99)内に弾性的に押し込んだ状態にする。
【0024】次に、図6の状態から、操作ハンドル(15)
を180度回転させると、該操作ハンドル(15)に設けら
れた突出片(52)がガス栓本体(11)に設けられた第2円弧
状部(4b)及び第1円弧状部(4a)の下面に沿って図3に示
す位置まで移動すると共に、操作ハンドル(15)の裏面の
中心筒(51)から張り出す小フランジ(55)が第2円弧状部
(4b)(4b)に対して下方から係合した状態になる。これに
より、図2,図3に示すように、操作ハンドル(15)の中
心筒(51)から突出する突出片(52)と小フランジ(55)が上
記第1円弧状部(4a)及び第2円弧状部(4b)(4b)に係合し
た状態になり、これにより、操作ハンドル(15)がガス栓
本体(11)に抜け止め状態に取り付けられる。この状態で
操作ハンドル(15)の上面に形成された貫通孔(54)から挿
入した回動範囲規制ビス(56)を突出片(52)のネジ孔(53)
に螺入すると、該回動範囲規制ビス(56)が第1円弧状部
(4a)の内周に沿って移動可能になると共に該回動範囲規
制ビス(56)が両第2円弧状部(4b)(4b)に当接するまで移
動できるように該操作ハンドル(15)の回動範囲が設定さ
れる(図3の状態)。この状態では、図2に示すよう
に、ロックピン(17)の先端近傍の下面に形成された逃げ
部(10)に、ガス栓本体(11)の上端筒部(33)の上端周縁部
(37)が入り込んだ状態になる一方、栓体(13)の通過孔(3
1)がガス栓本体(11)のガス通路(98)と連通した開弁状態
になる。
【0025】この状態で操作ハンドル(15)を時計方向又
は反時計方向に90度回転させると、ロックピン(17)の
下面の逃げ部(10)に対してガス栓本体(11)の上端筒部(3
3)の上端周縁部(37)が入り込んだ状態で該操作ハンドル
(15)が回転する。そして、該操作ハンドル(15)の回転角
度が90度に達すると、上記上端周縁部(37)に形成され
た切り欠き(41)に対して上記ロックピン(17)の逃げ部(1
0)が一致する。又、この状態では、操作ハンドル(15)の
貫通孔(54)部分に上方から螺入された回動範囲規制ビス
(56)が上記第2円弧状部(4b)の端縁に当接し、これによ
り、操作ハンドル(15)の回動が阻止された状態になる。
すると、図5に示すように、ロックピン(17)がバネ(18)
で外側に押し出され、該ロックピン(17)の下面に形成さ
れた逃げ部(10)が上記切り欠き(41)から外側(ガス栓本
体(11)の半径方向の外側)に外れたロック位置まで移動
し、これにより、ロックピン(17)の先端部が上記切り欠
き(41)の部分に係合した状態になり、操作ハンドル(15)
の回動が阻止される。これにより、操作ハンドル(15)に
開方向の回動力を単純に作用させるだけでは、該操作ハ
ンドル(15)を回動させることができなくなる。
【0026】図5の状態では、操作ハンドル(15)の裏面
側に設けられたロックピン(17)のピン突出側端部(外端
部)近傍にロックナット(61)が移動した状態になってお
り、これにより、ロックピン(17)がバネ(18)の付勢力に
抗して押込み得る状態になっている。そこで、図5の状
態でロックピン(17)を押し込むと、該ロックピン(17)の
先端近傍の下面に形成された逃げ部(10)に対してガス栓
本体(11)の上端筒部(33)に形成された切り欠き(41)が一
致したロック解除位置にロックピン(17)が移動する。こ
の状態で操作ハンドル(15)を回動させると、ガス栓本体
(11)の上端筒部(33)の上端周縁部(37)が上記逃げ部(10)
内に嵌り込んだ状態で操作ハンドル(15)が回動し、これ
により、ガス栓が図2に示す開弁状態になる。
【0027】次に、ガス栓を全閉状態にロックする操作
を説明する。ガス栓が図5に示す全閉状態にあるとき
に、ロックナット(61)を手で回動させ、これにより、該
ロックナット(61)を、操作ハンドル(15)の裏側のピン収
容孔(20)の外端周縁部(29)に当接するロック位置まで移
動させる(想像線で示すロックナット(61)参照)。する
と、ピン収容孔(20)の外端周縁部(29)と上記ロックナッ
ト(61)の当接によってロックピン(17)の押し込みが不可
能になり、これにより、操作ハンドル(15)を回動させる
ことが出来なくなって、ガス栓が全閉状態にロックされ
る。尚、このロック状態を解除するときは、図5の想像
線で示すロック位置にあるロックナット(61)をロックピ
ン(17)の外端側頭部(16)の近傍の非ロック位置(図5の
実線で示す位置)まで移動させる。すると、既述したよ
うにバネ(18)の付勢力に抗してロックピン(17)を押込む
ことが可能になり、これにより、既述した操作によって
操作ハンドル(15)を開方向に回動させることができる。
【0028】このように、上記実施の形態に係るガス栓
では、ロックナット(61)を手で直接回動させることによ
り、ガス栓を全閉状態にロックすることや、該ロックを
解除することが出来る。従って、既述従来のものと相違
し、上記ロックやその解除の為に特別な工具を使用する
必要がない。又、既述従来のように、ピン収容孔(20)の
奥端部に雌ネジを刻設必要がなく、ガス栓の製作が容易
になる。
【0029】図7は、ロックピン(17)の外周に当て片と
してのスライドリング(62)を軸線方向に摺動自在に外嵌
させたもので、ロックピン(17)の軸線方向の中程の上面
には、係合溝(64)が形成されており、該係合溝(64)に上
記スライドリング(62)が落とし込まれると、該スライド
リング(62)がロックピン(17)に対して軸線方向への移動
が阻止された状態になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガス栓の分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係るガス栓の全開状態の
縦断面図
【図3】本発明の実施の形態に係るガス栓の全開状態の
要部の横断面図
【図4】本発明の実施の形態に係るガス栓を構成する操
作ハンドル(15)の裏面図
【図5】本発明の実施の形態に係るガス栓の全閉状態の
縦断面図
【図6】本発明の実施の形態に係るガス栓の組み立て作
業の説明図
【図7】他の実施の形態を示す要部の断面図
【図8】従来例の説明図
【符号の説明】
(10)・・・逃げ部 (11)・・・ガス栓本体 (13)・・・栓体 (15)・・・操作ハンドル (17)・・・ロックピン (20)・・・ピン収容孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−265047(JP,A) 特開 平9−42486(JP,A) 特開 平10−73180(JP,A) 特開 平11−270740(JP,A) 実開 昭59−70983(JP,U) 実開 昭64−55385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/44 F16K 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス栓本体(11)に収容された栓体(13)を
    閉位置と開位置との間で回動操作するための操作ハンド
    ル(15)と、 前記操作ハンドル(15)に形成された一端開放のピン収容
    孔(20)内に設定されたロック解除位置と該ロック解除位
    置よりも前記一端開放部側に位置するロック位置との間
    を往復移動し且つ前記ロック解除位置から前記ロック位
    置に向かうピン突出方向に付勢されたロックピン(17)と
    を具備し、 前記ロックピン(17)は、前記ロック位置では前記ガス栓
    本体(11)に形成された係合部に係合して開位置又は閉位
    置からの前記操作ハンドル(15)の回動を阻止し、前記ロ
    ック解除位置では前記ロックピン(17)に形成された逃げ
    部(10)に前記係合部を入り込ませることによって前記操
    作ハンドル(15)の回動を許容する、ガス栓に於いて、 前記ロック位置にある前記ロックピン(17)が前記ピン収
    容孔(20)の前記一端開放部から外部に突出する突出部に
    は、前記ロックピン(17)の前記往復移動のストローク以
    上の長さを有する移動範囲で移動自在になった当て片が
    取り付けられており、 前記移動範囲に於ける前記ピン突出方向と逆方向の端部
    には、前記ピン突出方向へ前記当て片が移動するのを阻
    止するように該当て片を係脱自在に係合させる当て片係
    合部が形成されており、 前記当て片係合部に係合状態にある前記当て片は前記操
    作ハンドル(15)の構成壁に対して前記ピン突出方向と逆
    方向に当接する、ガス栓。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガス栓において、 前記当て片は前記ロックピン(17)に外嵌状態に取り付け
    られており、 前記当て片係合部は、前記当て片の内周に形成された雌
    ネジを螺合するために前記ロックピン(17)の外周に形成
    された雄ネジである、ガス栓。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のガス栓において、 前記雄ネジは、ロックピン(17)上に設定された前記当て
    片の移動範囲の全域に亘って形成されている、ガス栓。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のガス栓において、 前記当て片は前記ロックピン(17)に対して摺動自在に外
    観しており、 前記当て片係合部は、前記当て片の内周を係脱自在に落
    とし込むために前記ロックピン(17)の外周に形成された
    係合溝である、ガス栓。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れかに記載の
    ガス栓において、 前記ロックピン(17)は、前記操作ハンドル(15)の裏面側
    に配設されている、ガス栓。
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