JP6860911B2 - ガス栓のロック構造 - Google Patents

ガス栓のロック構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6860911B2
JP6860911B2 JP2017121149A JP2017121149A JP6860911B2 JP 6860911 B2 JP6860911 B2 JP 6860911B2 JP 2017121149 A JP2017121149 A JP 2017121149A JP 2017121149 A JP2017121149 A JP 2017121149A JP 6860911 B2 JP6860911 B2 JP 6860911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
lock
gas plug
lock screw
operation knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017121149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019007502A (ja
Inventor
康大 上森
康大 上森
喜久男 浅野
喜久男 浅野
Original Assignee
株式会社藤井合金製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社藤井合金製作所 filed Critical 株式会社藤井合金製作所
Priority to JP2017121149A priority Critical patent/JP6860911B2/ja
Publication of JP2019007502A publication Critical patent/JP2019007502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6860911B2 publication Critical patent/JP6860911B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

本発明は、ガス栓を閉状態でロックするガス栓のロック構造に関する。
一般に、ガス栓は、ガス流路を開閉するせんが回動自在に収容されたせん収容部とその上方に連続する筒状部とからガス栓本体が構成され、前記筒状部に、前記せんを回動操作する操作つまみが相対回動自在に嵌合させられている。特に、屋外に設置されるガスメータ用のガス栓では、不使用時に閉状態にあるガス栓が、いたずら等によって、不用意に開状態とならないように、前記閉状態にて、操作つまみを回動阻止状態にロックするロック機構部が設けられている。
例えば、特許文献1のガス栓におけるロック機構部の構造は、図8に示すように、ガス栓本体(4)の筒状部(41)の外周面に突設される凸部(42)と、凸部(42)を上下に貫通する係合孔(40)と、操作つまみ(5)の外周縁部近傍に下方開放状態に形成されるネジ孔(50)と、ネジ孔(50)に捻じ込まれるロックネジ(51)とからなり、同図に示すガス栓の閉状態にて、ネジ孔(50)と係合孔(40)とは同軸上に位置するように、各々の形成位置は設定されている。両者を上下に連通させた状態で、係合孔(40)の下方開放部から特殊工具を差し入れて、ネジ孔(50)に螺合されているロックネジ(51)を緩める方向に回動させることにより、ロックネジ(51)の一部を、ネジ孔(50)から係合孔(40)内へ進出させる。これにより、ロックネジ(51)は、操作つまみ(5)のネジ孔(50)と、ガス栓本体(4)の凸部(42)の係合孔(40)とに同時に係合することとなり、操作つまみ(5)は、ガス栓本体(4)の筒状部(41)に対して回動阻止状態にロックされる。
上記構成のロック構造では、閉状態以外では、操作つまみ(5)のネジ孔(50)の下方に、ガス栓本体(4)の凸部(42)は存在しないから、ロックネジ(51)のネジ孔(50)への螺合度合いが緩んでロックネジ(51)が操作つまみ(5)の下面から所定長さ突出すると、操作つまみ(5)を閉方向に回動させる際に、ロックネジ(51)の突出部分がガス栓本体(4)の凸部(42)の側面に周方向から当接することとなり、操作つまみ(5)を、ガス流路が完全に閉状態となるまで回動させることが出来ない。また、ガス栓の非閉状態では、ネジ孔(50)の下方には何も存在しないから、ロックネジ(51)が緩んでロッネジ孔(50)から脱落してしまうといった問題もある。
実公平2−28308号公報
上記問題を解決するために、凸部(42)に代えて、所定位置に係合孔(40)が形成された環状の鍔部(図示せず)を、ガス栓本体(4)の筒状部(41)の外周面の周方向の全域に突設させることが考えられる。鍔部を設けておくことにより、緩んだロックネジ(51)を前記鍔部の上面で受けることが出来るので、ロックネジ(51)が落下する不都合を防止することが出来る。
しかしながら、鍔部を設ける構成とすると、ロックネジ(51)の螺合度合いが緩んでネジ孔(50)から下方へ進出し、ロックネジ(51)の突出端が鍔部の上面に当接した場合、ロックネジ(51)の突出端と鍔部の上面との間に摩擦力が生じるため、操作つまみ(5)を回動させる際の操作力が大きくなり、回動させ難くなったり、場合によっては、回動操作できなくなるといった問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、『ガス流路が貫通し且つ開放端側に筒状部が連設されているガス栓本体と、
前記筒状部に相対回動可能に嵌合して前記ガス流路を開閉操作する操作つまみと、
ガス栓の閉状態にて、前記操作つまみを回動阻止状態にロックするロックネジを有するロック機構部を備えたガス栓のロック構造』において、ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中にて、前記ロック機構部のロックネジが、操作つまみの回動阻止手段として機能しないようにすることを課題とする。
上記課題を解決するための技術的手段は、『ロック機構部は、
操作つまみとガス栓本体の筒状部との嵌合部の外側にて前記操作つまみ又はガス栓本体のどちらか一方に設けられ且つ、操作つまみの回動軸に沿った方向に貫通すると共にロックネジが収容されるロックネジ収容孔部と、
前記操作つまみ又はガス栓本体のどちらか他方に設けられ且つ、ガス栓の閉状態にて前記ロックネジ収容孔部に対向する係合凹部とからなり、
前記ロックネジ収容孔部は、一方に開放し且つロックネジを抜け止め状態に保持する抜け止め筒部と、ロックネジを非螺合状態で収容するロックネジ収容筒部と、他方に開放する雌ネジ筒部とが連続する構成とし、
前記ロックネジは、工具係合部を有する頭部と、ガス栓の閉状態でのみ前記雌ネジ筒部に螺合可能な雄ネジ部と、前記雄ネジ部の雌ネジ筒部への螺合に伴って雌ネジ筒部から突出すると共に前記係合凹部に係合可能な軸部とが連続する構成とし、
ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中にて、前記雌ネジ筒部の開放端が対応する範囲に、前記係合凹部の開放端縁と同じ高さの面を有する環状鍔部が設けられている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
ロック機構部は、操作つまみの回動軸に沿ってロックネジが収容可能なロックネジ収容孔部と、ロックネジの軸部が係合可能な係合凹部とからなり、操作つまみとガス栓本体の筒状部との嵌合部の外側に設けられている。ガス栓の閉状態でのみ、ロックネジ収容孔部の雌ネジ筒部の開放端が係合凹部に対向すると共に、ロックネジの雄ネジ部の雌ネジ筒部への螺合が開始可能となっている。そこで、ガス栓の閉状態にて、ロックネジ収容孔部の抜け止め筒部側から差し入れた工具をロックネジの頭部の工具係合部に係合させて締め付け方向に回動させると、雄ネジ部は雌ネジ筒部に螺合し、螺合に伴って雌ネジ筒部から突出するロックネジの軸部の先端が係合凹部に係合する。これにより、操作つまみの回動は、ロックネジによって阻止され、ガス流路は閉状態に保持される。
ガス流路を閉状態から開状態とするには、前記工具で、ロックネジを緩める方向に回動させて、ロックネジの雄ネジ部とロックネジ収容孔部の雌ネジ筒部との螺合を解除すると、係合凹部からロックネジの軸部が退出する。これにより、操作つまみのロック状態は解除され、操作つまみは回動可能となる。
ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中における前記軸部の先端は、環状鍔部で保持されるから、ロックネジのロックネジ収容部からの脱落を防止することが出来る。また、このとき、ロックネジの雄ネジ部は雌ネジ筒部に対して非螺合状態であるから、雌ネジ筒部から突出する軸部の先端が環状鍔部に当接しても、両者は軽く接触し合うだけであり、両者間に大きな摩擦力が生じることはない。
上記ガス栓のロック構造において、好ましくは、『前記ロックネジ収容部内に、前記ロックネジを前記抜け止め筒部側に付勢する付勢手段が設けられている』ことである。
ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中では、ロックネジは、ロックネジ収容部内に収容された状態で、付勢手段によって、抜け止め筒部側に付勢されているから、ロックネジはロックネジ収容部内に確実に収容された状態に保持され、不用意に脱落することはない。また、この付勢状態では、ロックネジの軸部は、ロックネジ収容部から突出しないから、環状鍔部に軸部の先端が接触することはない。すなわち、操作つまみの回動操作の際に、その抵抗となるものは皆無となり、操作つまみの回動操作を一層円滑に行うことが出来る。また、付勢手段によって、ロックネジは付勢された状態にあるから、ロックネジが環状鍔部側に移動することがない。よって、操作つまみとガス栓本体の向きに影響されることなく、ロックネジの雄ネジ部と雌ネジ筒部とを非螺合状態に保持することが出来る。
また、ガス栓の閉状態においては、抜け止め筒部側から工具を挿入し、ロックネジを、付勢手段の付勢力に抗して押込みながら、雄ネジ部を雌ネジ筒部に螺合させれば、雄ネジ部に続く軸部を雌ネジ筒部から進出させて、係合凹部に係合させることが出来る。これにより、操作つまみを回動阻止状態にロックすることが出来る。
ガス流路を再度開状態とする際には、前記工具により、ロックネジを緩める方向に回動させて、雄ネジ部の雌ネジ筒部への螺合を解除すれば、ロックネジは、付勢手段の付勢力によって抜け止め部側へ移動させられると同時に、軸部は係合凹部から脱出する。
上記ガス栓のロック構造において、好ましくは、『前記ロックネジ収容孔部の雌ネジ筒部に対するロックネジの雄ネジ部の最終締付位置を超えた締め付けを阻止する締付阻止手段は、前記ロックネジ収容部内とロックネジとに設けられている』ことである。
ロックネジの最終締付状態にて、それ以上の締め付けを阻止する締付阻止手段を、ロックネジ収容部内とロックネジとに設ける構成としたから、ロックネジの軸部の先端が係合凹部の底部に当接する前に、ロックネジの締め付けは締付阻止手段で阻止される。これにより、ロックネジの軸部の先端が係合凹部の底部に当接した後もなお締め続けられることにより、操作つまみがガス栓本体から浮き上がるといった問題は生じない。よって、操作つまみとガス栓本体の筒状部との間の嵌合部に設けられている防水パッキンの押圧が偏る不都合がなく、防水性能が劣化することがない。
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
ロックネジ収容孔部に収容されているロックネジを締め付ける方向又は緩める方向に回動させるには、ロックネジ収容孔部の抜け止め筒部側から差し込み可能な工具が必要であるから、専門業者以外の者は、ロックネジを螺合操作することは出来ない。よって、いたずら等により、ガス栓が閉状態にロックされた状態から不用意にロック状態が解除されて操作つまみが回動させられる不都合はない。
また、ガス栓の閉状態以外、すなわち、ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中では、ロックネジの雄ネジ部は、ロックネジ収容孔部内の雌ネジ筒部に螺合させることが出来ず、ロックネジは非螺合状態でロックネジ収容筒部内に収容されている。これにより、ロックネジの軸部が、雌ネジ筒部の開放端から突出し、その先端が環状鍔部に当接することがあっても、それは単に軽く接触する程度であり、軸部の先端と環状鍔部との間に大きな摩擦力が生じることはない。よって、ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中にて、摩擦力が作用して操作つまみが開閉操作不能となる不都合はなく、操作つまみは支障なく円滑に開閉操作することが出来る。
上記したように、ガス栓の閉状態にて、操作つまみのロック状態がいたずら等により不用意に解除されたり、ガス栓の開状態にて、操作つまみが不用意にロックされたりすることがないから、安全性が高く、また、使い勝手の良いガス栓のロック構造を提供することが出来る。
本発明の第1番目の実施の形態のガス栓のロック構造を採用したガス栓の閉状態を示す断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓のロック構造を採用したガス栓の閉状態を示す斜視図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓のロック構造のロック状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓のロック構造の非ロック状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス栓のロック構造の非ロック状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2番目の実施の形態のガス栓のロック構造の非ロック状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2番目の実施の形態のガス栓のロック構造のロック状態を示す要部拡大断面図である。 従来のガス栓のロック構造を示す要部拡大断面図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、本発明のガス栓を、所謂、メータガス栓として実施したものである。図1及び図2に示すように、ガス栓本体(3)の、図面における下方にガス入口筒部(3a)が開放し、側方にガス出口部(3b)が開放するように形成されているもので、両者を繋ぐ略L字状のガス通路に設けられたせん収容部(38)には、同様な略L字状のガス通過孔(33)を有する略円錐台形のせん(39)が収容されている。なお、せん収容部(38)の上方には、筒状部(32)が上方に開放するように連設されており、この筒状部(32)に、せん(39)を回動操作するための操作つまみ(2)が、相対回動自在で且つ抜け止め状態に取り付けられる。
図1から図3は、第1番目の実施の形態のガス栓のロック構造を具備させたガス栓の閉状態を表しており、この閉状態から、操作つまみ(2)を反時計方向に90度回動させると、せん(39)も同方向に回動し、ガス栓本体(3)のガス入口筒部(3a)とガス出口部(3b)が、せん(39)に形成されたガス通過孔(33)を介して連通するガス栓の開状態となる。
操作つまみ(2)の頂面には、その直径に沿って、つまみ部(29)が設けられており、つまみ部(29)の向きで、ガス栓の開閉を確認することが出来る。具体的には、ガス栓の閉状態においては、図2のように、つまみ部(29)はガス出口部(3b)の方向に対して直角に位置しており、ガス栓の開状態においては、つまみ部(29)の一端が、ガス出口部(3b)の方向に向く構成となっている。
図1に示すように、ガス栓本体(3)の筒状部(32)の上端面には、環状凸部(34)が突設されており、操作つまみ(2)の下面の、環状凸部(34)に対応する位置には、環状凹溝(28)が形成されており、環状凸部(34)と環状凹溝(28)とが嵌合する嵌合部より外側に、ガス栓の閉状態にて、操作つまみ(2)を回動阻止状態にロックするロック機構部(100)が設けられる。
図3は、ロック機構部(100)を示す拡大断面図である。
ロック機構部(100)は、操作つまみ(2)の環状凹溝(28)よりも外側に位置するつまみ部(29)の一端に設けられており、上下に貫通するロックネジ収容孔部(20)と、これに収容されるロックネジ(1)と、ガス栓本体(3)の筒状部(32)の上端から外方に張り出させた環状鍔部(31)と、環状鍔部(31)に設けられ且つロックネジ(1)の下端が挿入可能な係合凹部(30)とからなる。
ロックネジ(1)は、図3に示すように、工具係合部(10a)を有する頭部(10)と、その下方に連設され且つ頭部(10)より小径な雄ネジ部(11)と、その下方に連設され且つ雄ネジ部(11)よりも小径な軸部(12)とからなる。
ロックネジ収容孔部(20)は、つまみ部(29)の上方に開放し且つロックネジ(1)を抜け止め状態に保持するC字状リング(13)が嵌め込まれる抜け止め筒部(21)と、抜け止め筒部(21)の下方に連続し且つロックネジ(1)の頭部(10)より大径な大径筒部(22a)と大径筒部(22a)の下方に段部(24)を介して連続し且つ頭部(10)より小径な小径筒部(22b)とからなるロックネジ収容筒部(22)と、小径筒部(22b)の下方に段部(25)を介して連続すると共に小径筒部(22b)より小径で且つ軸部(12)が挿通可能な下方開放の雌ネジ筒部(23)とから形成されている。
操作つまみ(2)をガス栓本体(3)の筒状部(32)に組み付ける前に、ロックネジ収容孔部(20)の上方開放部から、頭部(10)を上にしてロックネジ(1)を挿入すると、図4に示すように、軸部(12)が雌ネジ筒部(23)内に差し込まれる態様でロックネジ(1)はロックネジ収容孔部(20)内に収容される。この状態で、抜け止め筒部(21)にC字状リング(13)を嵌め込む。これにより、ロックネジ(1)は、ロックネジ収容孔部(20)内にて、上方はC字状リング(13)により、下方は雌ネジ筒部(23)の上端部に雄ネジ部(11)の下端が当接することにより、上下に抜け止め状態に収容され、ロックネジ(1)がロックネジ収容孔部(20)から不用意に落下する不都合はない。
なお、このとき、軸部(12)の先端は、雌ネジ筒部(23)からつまみ部(29)の下面へ突出する長さに設定されている。
上記要領にて、ロックネジ収容孔部(20)にロックネジ(1)を上下に抜け止め状態に収容させた後に、ガス栓本体(3)の筒状部(32)の環状凸部(34)と、操作つまみ(2)の下面の環状凹溝(28)とを嵌合させ、操作つまみ(2)をガス栓本体(3)の筒状部(32)に回動自在で且つ抜け止め状態に組み付ける。
このとき、ロックネジ収容孔部(20)の下方に係合凹部(30)が対応しない場合、軸部(12)の先端は、図5に示すように、環状鍔部(31)の上面のネジ受け面(31a)に当接すると共に持ち上げられ、ロックネジ(1)はロックネジ収容孔部(20)内にて自由状態で収容される態様となる。
ロックネジ(1)の収容状態では、軸部(12)の先端は環状鍔部(31)のネジ受け面(31a)に軽く接触しているだけであるから、両者間に大きな摩擦力が生じることない。よって、開状態にある操作つまみ(2)が摩擦力等で回動し難くなったり、回動不能となったりする不都合はない。
上記したように、操作つまみ(2)を所定方向に回動させて、ガス栓を閉状態とすると、ロックネジ収容孔部(20)の下方に、図4の二点鎖線に示すように、環状鍔部(31)の係合凹部(30)が対応するため、軸部(12)が係合凹部(30)内に侵入可能となる。そこで、C字状リング(13)の中央孔から、同図の点線に示すように、特殊工具(14)を差込み、ロックネジ(1)の頭部(10)の工具係合部(10a)に係合させてロックネジ(1)を締め付け方向に回動させることにより、雄ネジ部(11)は雌ネジ筒部(23)に螺合していく。
雄ネジ部(11)の雌ネジ筒部(23)への螺合が進むにつれて、ロックネジ(1)は下方へ移動していき、図3に示すように、頭部(10)の下面が大径筒部(22a)と小径筒部(22b)との間の段部(24)に当接した時点で、それ以上の移動は阻止される。すなわち、頭部(10)の下面と段部(24)が、ロックネジ(1)のそれ以上の締め付けを阻止する締付阻止手段として機能し、頭部(10)の下面が段部(24)に当接した時点で、ロックネジ(1)は最終締付位置に達し、操作つまみ(2)は、係合凹部(30)に差し込まれたロックネジ(1)によって回動阻止状態にロックされた状態に保持される。
この実施の形態では、係合凹部(30)は、環状鍔部(31)を貫通するように形成されているため、最終締付位置に達したロックネジ(1)の軸部(12)の先端は、環状鍔部(31)の下面に突出する態様となり、頭部(10)の下面が段部(24)に当接する前に、軸部(12)が係合凹部(30)内にて進出が阻止されることがない。よって、例えば、ロックネジ(1)の軸部(12)の先端の進出が係合凹部(30)で阻止された後も締め続けられて、操作つまみ(2)のうち、ロック機構部(100)の形成部がガス栓本体(3)から浮き上がり、操作つまみ(2)とガス栓本体(3)の筒状部(32)との間の嵌合部に設けられている環状の防水パッキン(16)に対する押圧力が偏って、防水性能が劣化するといった不都合はない。
また、C字状リング(13)は、ロックネジ収容孔部(20)の抜け止め筒部(21)内に強制的に収容させているから、容易に取り外すことは出来ない。また、C字状リング(13)内に特殊工具(14)を挿入させて、ロックネジ(1)の螺合操作を行うことは、専門業者以外の者は知り得ない。これにより、不使用時に閉状態に保持されているガス栓において、操作つまみ(2)のロック状態が不用意に解除されることはない。
上記ロック状態を解除するには、C字状リング(13)内に再度特殊工具(14)を挿入し、頭部(10)の工具係合部(10a)に係合させて、ロックネジ(1)を緩める方向に回動させ、雄ネジ部(11)の雌ネジ筒部(23)への螺合を解除する。図4に示すように、雄ネジ部(11)の雌ネジ筒部(23)への螺合が完全に解除された状態にて、特殊工具(14)を、ロックネジ(1)を共に引き上げると、 軸部(12)は環状鍔部(31)の係合凹部(30)から脱出させることが出来る。この状態で、操作つまみ(2)を時計回りに90度回動させれば、ガス栓を開状態とすることが出来る。
ガス栓の開状態から閉状態に至る範囲では、上記したように、ロックネジ(1)はロックネジ収容孔部(20)内に自由状態に収容されており、雌ネジ筒部(23)から下方に突出する軸部(12)の先端は環状鍔部(31)のネジ受け面(31a)に軽く接触する程度なので、操作つまみ(2)は支障なく円滑に回動させることが出来る。また、ロックネジ収容孔部(20)の下方には常時環状鍔部(31)のネジ受け面(31a)が位置するから、ロックネジ収容孔部(20)の下方から、水滴や塵芥等が浸入する不都合を防止することが出来る。
次に、図6及び図7に基づいて、第2番目の実施の形態のガス栓のロック構造について説明する。
ロック機構部(100)は、第1番目の実施の形態と同様に、操作つまみ(2)のつまみ部(29)の一端に、ロックネジ(1)を収容させるロックネジ収容孔部(20)が上下に貫通するように設けられると共に、ガス栓本体(3)の筒状部(32)の上端から環状鍔部(31)を周方向略全域に張り出させ、ガス栓の閉状態にて、ロックネジ収容孔部(20)の下方開放端が対向する環状鍔部(31)の所定個所に、ロックネジ(1)の軸部(12)が係合可能な係合凹部(30)が貫通形成された構成となっているが、この第2番目の実施の形態では、ロックネジ収容孔部(20)内に、ロックネジ(1)をC字状リング(13)側に付勢させるコイルバネ(15)を介在させている。
コイルバネ(15)は、ロックネジ収容孔部(20)内のロックネジ収容筒部(22)の小径筒部(22b)から雌ネジ筒部(23)に至る段部(25)と、ロックネジ(1)の頭部(10)の下面との間に介在され、段部(25)がコイルバネ(15)の下バネ受けとして機能し、ロックネジ(1)の頭部(10)の下面が上バネ受けとして機能する構成としている。
ガス栓の開状態又は開状態から閉状態に至る範囲では、ロックネジ(1)は、図6に示すように、コイルバネ(15)の付勢力により、頭部(10)がC字状リング(13)に当接する状態でロックネジ収容孔部(20)内に保持される。この状態では、雄ネジ部(11)は雌ネジ筒部(23)に螺合されず、軸部(12)は雌ネジ筒部(23)から下方へ突出しないから、ロックネジ(1)の軸部(12)の先端が環状鍔部(31)のネジ受け面(31a)に当接することはなく、両者間に摩擦が生じることもない。よって、操作つまみ(2)をガス栓本体(3)に対して、一層確実に円滑に回動させることが出来る。
操作つまみ(2)を回動させて、ガス栓を閉状態にすると、図6の二点鎖線に示すように、ロックネジ収容孔部(20)の下方に、係合凹部(30)が対応する。この状態にて、操作つまみ(2)が回動阻止状態となるようにロックするには、C字状リング(13)に、点線で示すように、特殊工具(14)を差し入れ、コイルバネ(15)の付勢力に抗して、ロックネジ(1)を押込み、雄ネジ部(11)の下端が雌ネジ筒部(23)の上端に当接した時点で、ロックネジ(1)を締め付け方向へ回動させ、雄ネジ部(11)を雌ネジ筒部(23)に螺合させる。螺合に伴って、図7に示すように、雄ネジ部(11)に続く軸部(12)が雌ネジ筒部(23)から進出し、係合凹部(30)に係合する。
なお、ロックネジ(1)は、同図に示すように、頭部(10)の下端が大径筒部(22a)から小径筒部(22b)に至る段部(24)に当接する最終締付位置に達するまで締め付けることが出来る。この状態が、ロック完了状態であり、操作つまみ(2)の回動はロックネジ(1)によって阻止され、ガス栓は閉状態に保持される。
ガス栓の閉状態から開状態とする際には、再度、特殊工具(14)をC字状リング(13)の中央孔から差し込んで、頭部(10)の工具係合部(10a)に係合させ、ロックネジ(1)を緩める方向に回動させる。これにより、ロックネジ(1)は、雄ネジ部(11)と雌ネジ筒部(23)との螺合を解除しながらロックネジ収容孔部(20)内を上昇し、雄ネジ部(11)と雌ネジ筒部(23)との螺合が完全に解除された時点で、コイルバネ(15)の付勢力により、図6に示すように、頭部(10)がC字状リング(13)に当接するまで押し上げられる。これと同時に、軸部(12)の係合凹部(30)への係合も解除され、ロックネジ(1)の全体がロックネジ収容孔部(20)内に収容される態様となる。
この実施の形態では、雄ネジ部(11)と雌ネジ筒部(23)との螺合が解除されると同時に、コイルバネ(15)の付勢力によって、ロックネジ(1)の軸部(12)を係合凹部(30)から脱出させることが出来るから、操作つまみ(2)を確実に非ロック状態に戻すことが出来る。
上記した各実施の形態で採用したガス栓は、操作つまみ(2)がガス栓本体(3)の上方に位置する構成としたが、ガス栓の向きはこれに限定されるものではなく、操作つまみ(2)の回動軸が水平となる横向きのガス栓にも採用可能である。特に、ロックネジ(1)をコイルバネ(15)で付勢させる構成の第2番目の実施の形態のガス栓では、ガス栓の向きに関係なく、ロックネジ(1)をロックネジ収容孔部(20)内の適切な位置に付勢させた状態で収容しておくことが出来る。
また、ロックネジ収容孔部(20)をガス栓本体(3)側に設け、環状鍔部(31)及び係合凹部(30)を操作つまみ(2)側に設ける構成としても良い。
(100) ・・・・・・・・ロック機構部
(1) ・・・・・・・・・ロックネジ
(10)・・・・・・・・・頭部
(10a) ・・・・・・・・工具係合部
(11)・・・・・・・・・雄ネジ部
(12)・・・・・・・・・軸部
(13)・・・・・・・・・C字状リン
(2) ・・・・・・・・・操作つまみ
(20)・・・・・・・・・ロックネジ収容孔部
(21)・・・・・・・・・抜け止め筒部
(22)・・・・・・・・・ロックネジ収容筒部
(23)・・・・・・・・・雌ネジ筒部
(3) ・・・・・・・・・ガス栓本体
(30)・・・・・・・・・係合凹部
(31)・・・・・・・・・環状鍔部
(31a) ・・・・・・・・ネジ受け面
(32)・・・・・・・・・筒状部

Claims (3)

  1. ガス流路が貫通し且つ開放端側に筒状部が連設されているガス栓本体と、
    前記筒状部に相対回動可能に嵌合して前記ガス流路を開閉操作する操作つまみと、
    ガス栓の閉状態にて、前記操作つまみを回動阻止状態にロックするロックネジを有するロック機構部を備えたガス栓のロック構造において、
    ロック機構部は、
    操作つまみとガス栓本体の筒状部との嵌合部の外側にて前記操作つまみ又はガス栓本体のどちらか一方に設けられ且つ、操作つまみの回動軸に沿った方向に貫通すると共にロックネジが収容されるロックネジ収容孔部と、
    前記操作つまみ又はガス栓本体のどちらか他方に設けられ且つ、ガス栓の閉状態にて前記ロックネジ収容孔部に対向する係合凹部とからなり、
    前記ロックネジ収容孔部は、一方に開放し且つロックネジを抜け止め状態に保持する抜け止め筒部と、ロックネジを非螺合状態で収容するロックネジ収容筒部と、他方に開放する雌ネジ筒部とが連続する構成とし、
    前記ロックネジは、工具係合部を有する頭部と、ガス栓の閉状態でのみ前記雌ネジ筒部に螺合可能な雄ネジ部と、前記雄ネジ部の雌ネジ筒部への螺合に伴って雌ネジ筒部から突出すると共に前記係合凹部に係合可能な軸部とが連続する構成とし、
    ガス栓の開状態又は操作つまみによる開閉操作の途中にて、前記雌ネジ筒部の開放端が対応する範囲に、前記係合凹部の開放端縁と同じ高さの面を有する環状鍔部が設けられているガス栓のロック構造。
  2. 請求項1に記載のガス栓のロック構造において、
    前記ロックネジ収容部内に、前記ロックネジを前記抜け止め筒部側に付勢する付勢手段が設けられているガス栓のロック構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガス栓のロック構造において、
    前記ロックネジ収容部の雌ネジ筒部に対するロックネジの雄ネジ部の最終締付位置を超えた締め付けを阻止する締付阻止手段は、前記ロックネジ収容部内とロックネジとに設けられているガス栓のロック構造。
JP2017121149A 2017-06-21 2017-06-21 ガス栓のロック構造 Active JP6860911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017121149A JP6860911B2 (ja) 2017-06-21 2017-06-21 ガス栓のロック構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017121149A JP6860911B2 (ja) 2017-06-21 2017-06-21 ガス栓のロック構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019007502A JP2019007502A (ja) 2019-01-17
JP6860911B2 true JP6860911B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=65028511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017121149A Active JP6860911B2 (ja) 2017-06-21 2017-06-21 ガス栓のロック構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6860911B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102182044B1 (ko) * 2019-05-09 2020-11-23 (주)신우하이테크 잠금기능이 구비된 볼 밸브
KR102206144B1 (ko) * 2019-10-01 2021-01-22 (주)신우하이테크 밸브 잠금 조작장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6014072Y2 (ja) * 1982-08-27 1985-05-04 ミツワ瓦斯機器株式会社 ガスコツク
IT1255900B (it) * 1992-10-22 1995-11-17 Gianluca Tropea Valvola di intercettazione con maniglia di comando
JPH10332000A (ja) * 1997-05-28 1998-12-15 Mitsuwa Gas Kiki Kk ガス栓
JP3982898B2 (ja) * 1998-03-25 2007-09-26 光陽産業株式会社 ガス栓
JP3356716B2 (ja) * 1999-05-21 2002-12-16 ミツワガス機器株式会社 ガス栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019007502A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6860911B2 (ja) ガス栓のロック構造
US6260819B1 (en) Locking valve
TWI675979B (zh) 具鎖定機構的閥與集成閥
US20090265850A1 (en) Stop valve device for wash basin
KR101876258B1 (ko) 회전 핸들용 캡
US9109712B2 (en) Tap with a locking pin
KR20150034830A (ko) 로킹장치가 구비된 앵글밸브
JP6793393B2 (ja) ガス栓のロック構造
US4447918A (en) Tamper-proof pop-up drain fitting
JP4975463B2 (ja) シリンダ式バルブ
JP6845543B2 (ja) ガス栓の誤操作防止具及びそれを装着させたガス栓
JP4482725B2 (ja) 給水栓
JP3453346B2 (ja) ガス栓
JP6845542B2 (ja) ガス栓の誤操作防止具及びそれを装着させたガス栓
US1111618A (en) Lockable cock for gas-meters.
JP3863128B2 (ja) ガス栓
JP4454597B2 (ja) ガス栓
KR101167725B1 (ko) 밸브의 개폐핸들 잠금기구
JP2005024076A (ja) ガス栓
KR200342572Y1 (ko) 볼밸브의 잠금장치
JP6994732B2 (ja) ガス栓の誤操作防止具及びそれを装着させたガス栓
KR200273477Y1 (ko) 잠금기능을 갖는 볼밸브
JP6663794B2 (ja) ガス栓におけるパージ構造
JP5094629B2 (ja) 止水栓
US959090A (en) Safety gas-cock.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6860911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250