JP6845542B2 - ガス栓の誤操作防止具及びそれを装着させたガス栓 - Google Patents
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Description
この種のガス栓(2)は、図9に示すように、ガス栓本体(24)と、ガス栓本体(24)内に回動自在に収容されるせん(26)と、ガス栓本体(24)の開放端側の筒部(25)に回動自在に取り付けられて、せん(26)を回動操作する操作ハンドル(20)とから構成されている。
ガス栓本体(24)の上流側(引き込み管(3)に接続される側)及び下流側(ガス流入管(30)に接続される側)には、それぞれ、引き込み管(3)及びガス流入管(30)に螺合接続可能な配管接続筒部(21)(22)が連設されている。
操作ハンドル(20)は、筒部(25)に取り付けられる浅い円筒部(20a)と、その周壁から一側方に突設するレバー部(20b)とからなり、レバー部(20b)を90度回動させることにより、せん(26)も90度回動し、ガス栓(2)は開閉可能となる。
また、ガス栓(2)には封印用突起部(23)の外にも操作ハンドル(20)の回動規制用の突起部がガス栓本体(24)の外表面に形成されたものや、デザイン上の本体凹部が形成されたものがある。
前記操作ハンドルは、前記ガス栓本体の開放端側の筒部に回動自在に取り付けられる円筒部と、前記円筒部の周壁から一側方に突設するレバー部とからなり、
ガス流路が開状態にあるときのレバー部は、一方の配管接続筒部に沿って突出すると共に、ガス栓本体の外表面に、突起部または本体凹部が形成されているガス栓に装着させる誤操作防止具』において、
開状態にあるガス栓がいたずら等により閉栓される不都合を防止すると共に、構成部品を少なくし、小型で且つ配管周りの障害や邪魔にならないように装着できるようにするガス栓の誤操作防止具を提供することを課題とする。
前記ガス栓カバーを操作ハンドルに装着させたとき、前記突起部または本体凹部に周方向に係合可能な係合部が、前記カバー本体の内周面に設けられている』ことである。
ガス栓のガス流路が開状態にあるとき、前記レバー部は、一方の配管接続筒部に沿って突出し、この姿勢の操作ハンドルの円筒部にカバー本体を被覆させ、レバー部をレバー収容部に収容すると、カバー本体の内周面に設けた係合部が、ガス栓本体の外表面に形成されている突起部または本体凹部に回り止め状態に係合する。このように、操作ハンドルにガス栓カバーを装着させた状態では、レバー部の回動は阻止され、一方の配管接続筒部に沿って位置する姿勢に固定されるから、ガス栓は開状態に維持され、レバー部が不用意に回動し、閉栓させられる不都合を防止出来る。
カバー本体の内周面の係合部を突起部または本体凹部に係合させると同時に、係合突起を操作ハンドルの円筒部の底部周縁に係合させる。これにより、ガス栓カバーは、操作ハンドルに対して、回り止め且つ抜け止め状態に取り付けられる。
前記ネジ孔へ螺合可能なネジ部材が設けられ、
前記ネジ部材の締め付けに伴って、前記ネジ部材の端面が、前記レバー収容部内に進出し、前記レバー収容部内に収容された前記レバー部の先端を押圧するように設定されている』ことである。
レバー部を一方の配管接続筒部に沿って位置させて、ガス流路を開状態とし、突起部または本体凹部に係合部を係合させながら、カバー本体を操作ハンドルの円筒部に装着させると共に、レバー部をレバー収容部に収容させた後、ネジ孔にネジ部材を螺合させて締め付ける。ネジ部材の締め付けに伴って、ネジ部材の端面が、レバー収容部内に進出し、レバー部の先端を押圧する。これにより、ガス栓カバーは、レバー収容部の先端がレバー部の先端から離反する方向に移動し、それに伴い、カバー本体とガス栓カバーの結合は強固なものとなる。よって、ガス栓カバーが不用意にずれたり、外れたりすることなく、一層確実にガス栓に取付けることが出来る。また、ネジ部材を緩めて意図的に取り外さない限り外れることがないから、構造を知っている関係者でないと防止具本体を取り外すことは出来ない。よって、いたずら等により、開状態にある操作ハンドルが不用意に閉状態となる誤操作を一層確実に防止することが出来る。
前記レバー収容部は、前記円弧状筒部の他端にそれぞれ延設され且つレバー部の基端部の両側を挟持可能な一対の側壁部とからなり、
前記一対の円弧状筒部で形成される略筒状体の一方の開放端に雄ネジ部が形成されると共に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を有するネジキャップが設けられ、
前記係合部は、前記円弧状筒部の内周面に設けられている』ことである。
ガス栓を開状態にセットし、円弧状筒部の内周面に設けられている係合部を突起部または本体凹部に係合させると同時に、一対の円弧状筒部で操作ハンドルの円筒部を、側壁部でレバー部の基端部をそれぞれ両側から挟み込み、両円弧状筒部で形成される略筒状体の開放端側の雄ネジ部にネジキャップの雌ネジ部を螺合させる。ネジキャップの締め付けにより、前記筒部が縮径するから、カバー本体の操作ハンドルの円筒部への取付けが強固なものとなり、意図的にネジキャップを取り外さない限り、ガス栓カバーを取り外すことが出来ないから、いたずら等の誤操作も防止でき、ガス栓を開状態に維持することが出来る。
レバー部を一方の配管接続筒部に沿って位置させたガス栓の開状態のとき、上記要領で操作ハンドルにガス栓カバーを装着させると、係合部が、突起部または本体凹部に係合して、操作ハンドルを回動阻止状態に維持することが出来る。
この開状態からガス栓カバーを取り外し、レバー部を90度回動させて、ガス栓を閉状態としたときにも、上記要領で操作ハンドルにガス栓カバーを装着させると、カバー本体の内周面にて、レバー収容部から90度離反して位置する第2の係合部に、突起部または本体凹部が係合し、操作ハンドルを回動阻止状態に維持することが出来る。これにより、従来のような封印用線材を利用しなくても、ガス栓を閉状態に維持することが出来るから、封印作業が容易となる。このように、ガス流路の開閉どちらの状態でも使用できるから、使い勝手が良い誤操作防止具を提供することが出来る。
ガス栓のガス流路が開状態にあるとき、前記レバー部は、一方の配管接続筒部に沿って突出し、この姿勢の操作ハンドルの円筒部にカバー本体を被覆させ、レバー部をレバー収容部に収容すると、レバー収容部に対して点対称な位置にある係合部が、ガス栓本体の筒部から他方の配管接続筒部の頂部に至る外表面に突設されている封印用突起部に回り止め状態に係合する。これにより、操作ハンドルにガス栓カバーを装着させた状態では、レバー部の回動は阻止され、一方の配管接続筒部に沿って位置する姿勢に固定される。このように、ガス栓は開状態に維持され、レバー部が不用意に回動し、閉栓させられる不都合を防止出来る。
ガス栓に対するガス栓カバーの回り止めは、ガス栓本体の外表面に設けられている突起部または凹部を利用しているから、回り止め用の特別な部品が不要である。
また、ガス栓カバーは、操作ハンドルの形状に添うように、円筒部に被覆させるカバー本体から、レバー部を収容するレバー収容部を突出させた形状であるから、操作ハンドルの開状態が維持されていることが容易に理解でき、ガス栓カバーを意図的に取り外さない限り、操作ハンドルは回動出来ないから、開状態にあるガス栓に対するいたずらや誤作動の抑止効果がある。
図1は、第1番目の実施の形態の誤操作防止具としてのガス栓カバー(1)を、開状態にあるガス栓(2)に装着した状態を示す説明図であり、図2は、ガス栓カバー(1)の裏面を示す斜視図である。
また、下流側の配管接続筒部(22)の頂部から筒部(25)にかけての外表面に、封印用突起部(23)が突設されている。
なお、凹部(10)の形成位置から周方向に90度の間隔をおいてそれぞれ第2の凹部(10a)(10b)が設けられている。
また、凹部(10)の両側のやや上部域には、操作ハンドル(20)の円筒部円筒部(20a)の底部周縁に係合可能な係合突起(11)が突設されている。
ガス栓カバー(1)はガス栓(2)に、封印用突起部(23)が凹部(10)に嵌まり込むことにより回り止め状態に、また、係合突起(11)が円筒部(20a)の底部周縁に係合することにより抜け止め状態に取り付けられる。
このように、操作ハンドル(20)はガス栓カバー(1)に対して抜け止め状態に、ガス栓本体(24)に対して回り止め状態に取り付けられるから、ガス栓カバー(1)を取り付けた開状態にあるガス栓(2)の操作ハンドル(20)の回動は阻止され、図1に示す開状態に維持され、いたずら等によって不用意に閉栓させられることはない。
第2番目の実施の形態のガス栓カバー(1)も、操作ハンドル(20)の円筒部(20a)に装着させるカバー本体(1a)と、レバー部(20b)に装着させるレバー収容部(1b)とから、図面において下方に開放する断面略コ字状体とし、カバー本体(1a)の内周面のうち、カバー本体(1a)の中心に対してレバー収容部(1b)と対称な位置に、ガス栓(2)の封印用突起部(23)を収容させる凹部(10)が形成されていると共に、凹部(10)から周方向に90度の間隔をおいてそれぞれ第2の凹部(10a)(10b)が設けられている。また、凹部(10)の両側上部域に係合突起(11)が突設されている。
図3に示すように、ガス栓カバー(1)を開状態にあるガス栓(2)の操作ハンドル(20)に被せると、上記した第1番目の実施の形態のガス栓カバー(1)と同様、封印用突起部(23)がカバー本体(1a)内の凹部(10)に嵌まり込むと同時に、係合突起(11)が円筒部(20a)の底部周縁に図面において下方から係合する態様で、円筒部(20a)とガス栓本体(24)の筒部(25)がカバー本体(1a)内に収容され、レバー部(20b)がレバー収容部(1b)に収容される。そして、レバー収容部(1b)の先端(1c)に設けたネジ孔(13)に雄ネジ部材(14)を螺合させる。雄ネジ部材(14)は、締め付けに伴って、その端面(14a)がレバー収容部(1b)内に進出し、レバー部(20b)の先端面(20c)を押圧する態様となる。
また、雄ネジ部材(14)を意図的に緩めない限り、ガス栓カバー(1)をガス栓(2)から取り外すことが出来ないから、いたずら等による操作ハンドル(20)の誤操作を一層防止することが出来る。
この実施の形態のガス栓カバー(1)は、操作ハンドル(20)の円筒部(20a)とガス栓本体(24)の筒部(25)を両側方から挟持可能で且つ一端相互が連結部(15c)によって連結された一対の円弧状筒部(15a)と、円弧状筒部(15a)の他端にそれぞれ延設されて、レバー部(20b)の基端部を両側方から挟持可能な一対の側壁部(15b)と、円弧状筒部(15a)各々の、図面における上方に連設される雄ネジ部(16)と、雄ネジ部(16)に螺合可能な雌ネジ部を有するネジキャップ(17)とから構成されるもので、連結部(15c)に、図5には表れないが、封印用突起部(23)が収容可能な凹部(10)が、それから周方向に90度離反する所定個所に第2の凹部(10a)(10b)が、それぞれ下方に開放するように形成されている。また、これらの一側方上方域には、係合突起(11)を突設させている。
また、装着後も、配管周りの障害や邪魔になることはなく、屋外に設置されるガスメータ用のガス栓(2)に装着させても、通行人が引っ掛けることにより、破損したり、逆に、人が怪我をしたりする不都合もない。
さらに、各実施の形態のガス栓カバー(1)は、操作ハンドル(20)の形状と略同一形状の外観を呈することにより、ガス栓(2)が開状態にあるか閉状態にあるかを目で確認することが出来ると共に、操作ハンドル(20)からガス栓本体(24)の上部域まで被覆させているから、その外観からレバー部(20b)を回動することが出来ないと理解させることが出来る。よって、安易にいたずらされ難くなり、開状態にあるガス栓が不用意に閉栓される不都合を防止でき、使い勝手の良いガスメータ用のガス栓を提供することが出来る。
(10)・・・・・・・・・・・凹部(係合部)
(11)・・・・・・・・・・・係合突起
(2) ・・・・・・・・・・・ガス栓
(20)・・・・・・・・・・・操作ハンドル
(21)(22)・・・・・・・・・配管接続筒部
(24)・・・・・・・・・・・ガス栓本体
(25)・・・・・・・・・・・筒部
Claims (7)
- ガス栓本体の両側方に突設された配管接続筒部と、ガス流路を開閉する操作ハンドルとを備え、
前記操作ハンドルは、前記ガス栓本体の開放端側の筒部に回動自在に取り付けられる円筒部と、前記円筒部の周壁から一側方に突設するレバー部とからなり、
ガス流路が開状態にあるときのレバー部は、一方の配管接続筒部に沿って突出すると共に、ガス栓本体の外表面に、突起部または本体凹部が形成されているガス栓に装着させる誤操作防止具において、
操作ハンドルの円筒部の少なくとも周壁とそれに続くガス栓本体の筒部とを覆う略円筒状のカバー本体と、前記カバー本体に連設され且つレバー部を収容させるレバー収容部とからなるガス栓カバーとし、
前記ガス栓カバーを操作ハンドルに装着させたとき、前記突起部または本体凹部に周方向に係合可能な係合部が、前記カバー本体の内周面に設けられていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1に記載のガス栓の誤操作防止具において、前記カバー本体の内周面の所定位置に、前記操作ハンドルの円筒部の底部周縁に係合可能な係合突起が設けられていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。
- 請求項1又は請求項2に記載のガス栓の誤操作防止具において、
前記レバー収容部の先端にネジ孔が設けられ、
前記ネジ孔へ螺合可能なネジ部材が設けられ、
前記ネジ部材の締め付けに伴って、前記ネジ部材の端面が、前記レバー収容部内に進出し、前記レバー収容部内に収容された前記レバー部の先端を押圧するように設定されていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1又は請求項2に記載のガス栓の誤操作防止具において、
前記カバー本体は、操作ハンドルの円筒部を両側から挟持可能で且つ一端相互が連結部によって連結された一対の円弧状筒部からなり、
前記レバー収容部は、前記円弧状筒部の他端にそれぞれ延設され且つレバー部の基端部の両側を挟持可能な一対の側壁部とからなり、
前記一対の円弧状筒部で形成される略筒状体の一方の開放端に雄ネジ部が形成されると共に、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を有するネジキャップが設けられ、
前記係合部は、前記円弧状筒部の内周面に設けられていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のガス栓の誤操作防止具において、
前記カバー本体の内周面にて、前記係合部の両側に、周方向に90度の間隔をおいてそれぞれ第2の係合部が設けられていることを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のガス栓の誤操作防止具において、
前記突起部は、前記筒部から他方の配管接続筒部の頂部に至るガス栓本体の外表面に、突設されている封印用突起部としたことを特徴とするガス栓の誤操作防止具。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載のガス栓の誤操作防止具を装着させたことを特徴とするガス栓。
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